官房長官の記者会見テキスト(2011年3月15日6時45分から3分間)

【冒頭発言】

官房長官:原子力発電所の件について、総理が東京電力に入りまして、改めて現状の把握を行いましたところ、先ほどの私(官房長官)の会見での時点では把握できていなかった事象が認識をされましたので、まずは国民の皆さんに速やかにご報告をさせていただこうというふうに思っております。第一原発の二号炉の中の格納容器に繋がるサプレッションプールと呼ぶそうでありますが、水蒸気を水に変える、少し出っ張っている部分だそうであります。その部分に欠損が見られている模様であると。繰り返します、格納容器に繋がるサプレッションプールと称する水蒸気を水に変える部分、少し出っ張っている部分のようであります。その部分に欠損が見られるということであります。ただし、周辺の放射線濃度の測定値は急激な上昇等は示していない。国民の皆さんの健康に被害を及ぼすような数値を示したり、急激な上昇等を示したりはしていないということであります。しかしながら、こうした事態に対して、迅速な対応を取らせていただきたいと思いますので、私自身は東電の方から総理等のご指示を受けたいと思いますので、この後戻らせていただきたいと思いますので、ご質問、1問か2問ございましたらどうぞ。

【質疑応答】

記者:TBSのヤマグチですけど、これは東電は隠蔽してたという理解でいいんですか。

官房長官:その辺の経緯までは明らかになっておりません。総理が東電の方に向かわれると決めて、東電に着かれて状況把握をする間に生じたことなのか、あるいはそれ以前から生じていたことなのかは、明らかではありません。

記者:サプレッションプールが欠損すると、水蒸気か水が漏れるはずなんですが、それについては把握されてますか。

官房長官:現時点では欠損があるということの報告でございます。よろしゅうございますか。ありがとうございます。