官房長官の記者会見テキスト(2011年3月16日11時15分から29分23秒間)

【冒頭発言】

 まず、私の方から2点御報告、そのうち1つは、特に国民の皆さんへのお願いとさせていただきたいというふうに思います。

 今回の大震災の被災地においては、ガソリン、軽油、重油などの燃料の状況が大変悪化をいたしております。この間、こうした燃料を確保して現地に到達させるべく最善の努力を努めておりまして、今、最終的な輸送のラインが必ずしもうまくいっていない部分を解決すべく、最善の努力をしているところでございます。

 一方において、是非、全国の皆さんに、全国的にこうした燃料、今すぐに逼迫しているという状況ではありませんが、現地にいろいろなところから一気に送っていくというプロセスの中にありますので、是非、こうした燃料についての買いだめ等のないようにと、まずはお願いを申し上げます。

 全国的な、こうした燃料の確保については海外の協力も得てしっかりと確保いたしておりますが、できるだけ、現にこうした燃料が届いていない地域への輸送を優先させていただきたいものですから、是非、被災地域以外の皆さんには、こうした燃料類、ガソリン、軽油、重油等の買い占めなどに走らないよう、御協力をお願い申し上げます。

 全国的な意味での供給量を確保するためには、各国の御協力の申し出もいただいておりまして、この点には問題ありませんので、是非、御協力のほどをお願い申し上げます。

 それから、原子力発電所の件につきましては、既に報道されておりますとおり、本日の8時半前後から福島第一原子力発電所3号機の白煙というものが認識をされております。これについては現在、その原因を調査しているところでございます。

 なお、これと直接関連をするか否かも含めて検討中でございますが、正門付近の放射線の量、これは時々、大きく変動しながら、全体としては身体に影響を及ぼす範囲の中にとどまっていると認識をしておりますが、詳細は保安院の方から発表させていただきますが、昨夜の一時期、1,000マイクロシーベルト単位の数値を計測いたしましたが、今朝ほどは800~600ぐらいの数値に落ち着いております。この正門付近の放射線量が本日の10時過ぎぐらいから急激に上がりまして、ミリシーベルトの単位に上がったという報告を受けております。このため、必要最小限の作業員の皆さんも一旦、状況を注視するということで、できるだけ安全な地域に一時的に退避をいただいておりますが、詳細な数字は後ほどきちっと整理をした形で御報告をさせますが、少なくとも10時54分現在、この数値は下がり始めているという状況でございます。

 専門家による分析を鋭意いたしておりますが、現在において、可能性として一番高いと思われるのは、あくまでも確定ではございません。可能性として一番高いと思われるのは、2号炉において生じたように、格納容器の一部から水蒸気が放出をされて、煙が上がっている。そのため、この間たまっていた放射性を帯びた水蒸気でございますので、一時的に高い数値が計測をされたのではないかというのが、繰り返しますが確定ではありません。現時点の分析として最も高い可能性として見られている状況でございます。今、特に放射線量のモニタリングを中心にして、そして実際に水が流れ続けている状況等の確認等もしていただきながら、最終的にこの事象に対する分析、そしてそれに対する対応を決めていくよう進めていただいているところでございます。

【質疑応答】

記者:読売新聞のクリバヤシです。3号機付近のですね、白煙についてですけれども、爆発音のようなものは確認されてないんでしょうか。

官房長官:報告は受けておりません。一番最初に3号機の煙についての情報は8時34分の時点で白煙が吹き出しているということが直ちにこちらの方にも報告がございましたが、それ以来爆発音等の報告は受けておりません。現状ではそういうことです。

記者:そうすると格納容器、あるいはその中の圧力容器そのものにですね、大きな損傷状態の中でそのものが水素爆発を起こしたという可能性は今の理解でないということで捉えてよろしいでしょうか。

官房長官:格納容器の一部がですね、2号機でもありましたとおりですね、報告しましたとおりですね、一部そこから水蒸気が出ているという状況の可能性が一番高いということでありますが、勿論今現時点で予断を持つことなく、あらゆる可能性を想定して分析しているところです。

記者:下部の圧力抑制室の部分という理解でよろしいですか。

官房長官:そこまでのところの情報はございませんが、あの場合もその広い意味での格納容器の部分から水蒸気が出たという状況だったと、それに可能性としては近い、部分は別として近いというような可能性が一番高い。繰り返しますが、確定的な情報ではございません。現時点の情報から推測される、一番可能性の高い状況という報告を受けています。

記者:長官、避難はですね、こういう高い放射線量が出ているということですが、避難の状況は現状のままでよろしいんでしょうか。

官房長官:現時点では周辺部分のモニタリングの数字がですね、急激にさらに上がったりとかですね、そうした状況がなければ現時点ではこうした状況で変更するものではありません。

記者:昨日までの状況でよろしいですか。

官房長官:はい。

記者:産経新聞野田ですけれども、4号機の炉についてはどういう状況でしょうか。

官房長官:4号機の方についてはですね、それは使用済み燃料のプールにですね、水を入れて冷却するための準備を進めてきております。今回の3号機が原因と思われる放射線濃度の上昇によってですね、若干遅れることが想定されておりますが、その前の段階まで着々と準備を進めております。

記者:●●、4号機のために、5号機、6号機は温度が上がっているような状況であるとおっしゃってましたが、5号機、6号機の状況と今後1~4号機のような事態が起こる可能性があるのかどうかというのを、伺いたいです。

官房長官:特に4号機のような状況を生じさせないようにこちらに対してですね、冷却をしっかり進めるということの努力は進めておりますし、の昨日の4号機のプールの温度と比べても平常時よりは上昇しておりますが、ここをしっかりとウォッチしながら、遅れることのないような対応を指示しています。

記者:日本テレビのヒラモトです。4号機の話に戻るんですけれども、注水がですね、若干遅れる可能性もあるということですけれども、4号機のその注水の方法について、そのヘリコプターでですね、水を撒くといったような報道もあるんですけれども、そういったことも実際に検討されているのかと、もしやるんであれば時期的なもの、あとホウ酸を入れた注水というのもしていかれてるんですけれども、そのあたりの検討状況はどうなんでしょうか。

官房長官:具体的な作業の内容等については当然に置かれている政府との統合本部の方から実際に実施をする段階でご報告するということを予定しておりますが、よくあのヘリコプターで上から水をかければというご指摘は頂くんですが、当該プールの状況によってはですね、一気に水を入れるとかえってリスクが高いという可能性もありますので、その点としっかりとリスクを分析しながらですね、進めていって頂いております。基本的には徐々に入れていくというやり方がこうした場合には安全性が相対的に高いという報告を受けています。

記者:現時点で具体的にそのもう、これが一番入れやすい方法というのは見つかってる状況なんでしょうか。4号機については。

官房長官:最終的に実施を確定した段階で発表させて頂くということになると思います。

記者:読売新聞のフナツキといいますけれども、東電との東電との統合対策本部なんですけれども、設置から一日経ちましたけれども、具体的にどのようにワークしているんでしょうか。

官房長官:少なくともそれ以前よりもですね、こちらの本部の方に入っています情報等が相対的にはスピーディーに入ってきておりますし、特に数字の変化等がみられた場合等にですね、報告などはかなり早くなってきているな、というふうには思っております。同時に現地の方に大臣はなかなか行ったり来たり大変ですけれども、特に細野補佐官を中心にしてですね、現地の動きがしっかりと、東電の方の動きがしっかりと現地の我が方のチームが把握をできて、必要に応じて報告や相談が上がってくるようになっておりますので、この連携は相対的によくなっているのは間違いないと思っています。

記者:なかなか広報機能の改善とういうのは目に見えてはわからないんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。

官房長官:どのチームからどのタイミングでどういうふうに、特に平常の状況のときですね、情報を提供していくのかということについて、今まさに具体的に東電や保安院の方からの発表等と、それから官邸からの発表等とその辺のところの整理を順次進めているところであります。

記者:長官、4号機なんですけど、東電のですね、やはりちょっとわからないので長官にお聞きしたいんですけど、東電側はですね、4号機の再臨界の可能性もゼロではないと説明してるんですね。これあのもしそうであれば、わりと早いアナウンスだと思うんですけど、その辺りについて長官のご認識はどうなんでしょうか。

官房長官:これ、世の中のあらゆることについて可能性がゼロということについては、なかなか言えないという意味ではそういう認識は間違ってはいないんだろうと思いますが、現時点で想定しなければならない、現時点での情報、状態から想定しなければならない範囲としてですね、それを想定した対応を必要とするのか、という状況になっていない。これはそういう報告を受けています。まさにそうしたことを現実的なリスク管理として視野に入れなければならない状態にならないように、最大限の努力をしていると。こういう状態です。

記者:長官、NHKの●●ですが、1号機から3号機の今の状況について、推移の状況について教えてください。

官房長官:そうした具体的な数字等はまさにそれぞれ東電や保安院の方から出して頂くということで、お話をしております。

記者:時事通信のコウケツです。確認なんですが、現在のその放射線量の増加というのは、その3号機でも格納容器が破損して、外部に放射性物質が漏れ出している可能性があるということでよろしいでしょうか。

官房長官:まず念の為に申し上げますが、従来も3号機からもですね、中の圧力を下げるために水を入れる。水を入れる前提としては空気を抜くと。水蒸気は上がっていますから。従って、そこから放射性物質が外に出るということは、より悪い状態を作らないためにやむを得ない措置として、これは続けてきております。そうした中で、それ以外の部分からも出ている可能性が今回生じているということです。

記者:それと、4号機なんですが、冷却を進める努力をしているというふうにおっしゃったんですが、現状でもまだ注水作業ができていないということなんでしょうか。

官房長官:今注水作業をできるだけ早く進めるべく、準備の作業をこれ徹夜で進めてきて頂いております。最終的に実施に当たっては報告がくることになっておりますが、まだそれは来ておりませんので、一方で、3号機の方の影響、これは間違いなくこれだけの数値が一時的でもミリ単位でも出てますので、一旦はこれ状況、対応を見ているというふうに思っております。3号機の状況を見ながら、そして万全の準備を整えて。ただ水を入れればいいという話ではありませんので、そのことによってリスクを高めることがないような万全の検討と準備を進めているところです。

記者:それとですね、東電関係者もなかなか現状立ち入れないような状況だということですが、例えば装備が充実している米軍などに今後支援を要請するようなお考えはありますでしょうか。

官房長官:あのーこの間、米国に限らずですね、各国から色んな支援のお申し出、地震全体についても原子力発電所についてもいただいております。そして、米軍のご協力を場合によっては必要とするということの中で、すでに物資の点ではポンプ車のご協力をいただいているということをはじめご協力いただいています。さらに具体的なことを今後詰めていただけるように今態勢を整えているところであります。

記者:産経新聞のオダですけども、米軍の協力を必要にするというのは、物資以外で実際の放水なりホウ酸を落とすなり、そういう作業に米軍が携わる可能性があるということでよろしいでしょうか。

官房長官:まさに今調整をしているんで、何をどうやっていただくのかというのは調整の結果出てくるということです

記者:同じく4号機の件なんですけれども、ヘリでの放水はリスクは高いとおっしゃいましたが、このリスクは具体的に何かということと、今着々と進めているのは地上からの放水と理解してよいんでしょうか。

官房長官:はい。今進めているのは地上からという報告を受けております。上からやる場合には一気に水を落とすということが基本になるようでございますし、また例えば、何か起こった時に空中に、要するにヘリコプターの安全性を保つことがどの程度できるのかというようなことを総合的に分析をして頂いているということです。

記者:TBSのアクイです。緊急炉心冷却装置の復旧作業について、東京電力が新たな送電線の設置などを着手するということなんですが、この作業の見通しはどうなってますでしょうか。

官房長官:詳細はむしろ東電の方にお尋ね頂ければと思います。

記者:これは復旧には当たった方がその抜本的な解決にはいいということなんですか。

官房長官:勿論電力が安定的に供給される方がですね、対応は相対的にはやりやすいということだと

記者:あと一点確認なんですが、冒頭放射線量の発表があったところで、長官ミリシーベルトというふうに仰ってるかと思うんですが、昨夜の数値について。ただマイクロシーベルト…

官房長官:昨夜の数値はマイクロシーベルト、数字を申し上げたのが、すいません、失礼しました。マイクロシーベルトでまず一定の範囲内での変動でありました。今日の先ほど10時台にこれがミリシーベルト単位になったということで、これはこの状態が継続することは大変好ましくないと。ただ私がこの会見に入る直前の10時54分現在では、急激に下がっているという報告は受けております。

記者:日本テレビのヒラモトですけれども、昨日のその福島第一原発の影響か、都内でもですね、微量の放射性物質が検出されました。それを受けてですね、都内の会社とかで自宅待機をするよう指示を出している会社などもあるようで、都内、特に首都圏で住民の方とか不安を覚えている方もいるようです。現在ですね、避難の指示をしている以外の地域、特に近隣県、強いては首都圏の、そういった方たちに対して、何か注意をするようなことはあるのか、何かございますでしょうか。

官房長官:ここは是非多くの皆さんにご認識を共有していただきたいと思いますのは、私どもは日々の生活の中でもいわゆる放射線を浴びております。それから例えば、X線写真を撮るような場合では一時的に大量の、すみません、ここは専門家が本来ご説明すべきだと思いますが、放射線というべきか、放射能というべきか、受けております。あるいは上空に行けば、その濃度が高くなりますので、よく皆さんのメディアの方での説明にもよくありますが、例えば東京、ニューヨーク間を飛行機で往復すると、これぐらい受けると。普通の状態よりも受けると、こういったことが報道されていますが、こうしたことは原子力安全委員会での報告からも同様なことを言われております。そうした中で今回の原子力発電所の事故の結果としてですね、それによる放射性物質がですね、一定の地域に当然広がってまいりますが、まさにそれが人体に直接影響を及ぼすような濃度のある可能性のあるところについて、退避や屋内に留まって頂きたいということをご指示を申し上げていますので、それ以外の地域については、今の状況から判断すると、測定はされても生活に直接影響を与える健康に直接影響を与える数値ではないと。これが専門家、原子力安全委員会を中心とする判断でございます。ただなお、もちろん国民の皆さん、それでも不安だろうというふうに思いますので、文部科学省、電力会社、警察庁、防衛省など、総力をあげてモニタリング体制を強化して、なおかつこれをできるだけコンスタントに国民の皆さんに公表するシステムを昨夜来徹夜で作りあげて頂いておりまして、これについてはまもなく最初の発表なり報告なりができるのではないかというふうに思っております。文部科学省の方で発表することになると思います。

記者:現在の避難地域の指定なんですけれども、今福島第一原発は非常に不安定な状態が続いてると思うんですけれども、これ仮にですね、最悪の事態と、例えばその原子炉のメルトダウンみたいなことが起きた場合は、今のその避難地域の設定でもう十分なのか、それともですね、今後さらに事態が悪化すれば徐々に避難地域はまだ拡大していく考えなのか、そのあたりはいかがでしょうか。

官房長官:勿論あらゆるケースを想定してですね、どういった安全対策が必要なのかということのシュミレーションは専門チームにはしていただいておりますが、現時点で想定される範囲においては現在の避難の状況の中で対応していけるのではないか。勿論新たな事象が生じた場合には、その時点に備えたシュミレーションはしている、こういうことです。

記者:仮にどういった事象があれば、次避難地域を広げるということを想定されてるんでしょうか。

官房長官:これはまさにそういった現象、起きていないわけですし、今起こさないための万全の措置を進めているわけです。何か起こりそうだという可能性が高まれば、当然その時点でこの対応を進めていくわけであります

記者:産経新聞のオダですけれども、首都圏などのコンビニエンスストアで食料品とかですね乾電池とかそういう品物が売り切れ状態になっているのですが、これについて買い占めが行われている可能性もあるとは思うんですけれども,政府として呼びかけることありますでしょうか。

官房長官:今あの生活関連物資についてのですね、現地の皆様、被災地のみなさんにとにかくしっかりとお届けするということについて全力を挙げております。そしてあのー全国的なレベルでみればですね、もちろん若干、あのーたとえば、急いで移動しなければならない部分等があるにしても全体として生活が大きく困るようなですね、物資の不足というのは全国レベルでみれば生じておりません。したがいまして、被災地以外のみなさんにおかれましてはですね、ぜひ買いだめ等のことはないように。結果的にそのことが物資の調達に支障をきたし、そのことが今主に輸送のところで苦労をしておりますが、結局被災地のみなさんに届けるべきものが、必要最小限のものが足りなくなってしまうということに繋がりかねませんので、全国的にある物資の量の中では、しっかりと現地に送っていくことができれば、現地のみなさんの生活の最低限のところを支えることができます。ですからぜひ、今特に暖の影響を受けていない地域のみなさんは買いだめ等で結果的に被災地のみなさんにご迷惑をかけることのないようにお願いをしたい。わたくしは多くの国民のみなさんはそうした理解のもとで対応していただいていると信じております。

記者:さっきのせっかくの支援物資が被災地によっては届いていないと現場の記者からも聞きますけれど、これはあの、輸送ラインが確保されないとさきほど仰ってましたが、燃料の買いだめが全国的に買い占めが行われていて、それが原因でなかなか届いていないということでしょうか。

官房長官:あのーいくつかの要因が複合的に絡まっています。一つのところを解決すれば、解決するという問題ではありません。したがってですね、これもあのー昨夜来ですね、さらにこの予想をスムーズにするためにということで関係各省で同時にいろんなことを動いていただくということの作業を致しております。そうした中で冒頭申し上げた燃料等についてはわたくし達も大きな要因の一つであると思っておりましたが、関係機関からも買いだめ等ないようにということをぜひ国民に躊躇していただきたいという要請がありましたので特に冒頭申し上げました。

記者:被災地向けにですね、ガソリン等の輸送を優先するよう何か関係省庁から業者に対して指示はされてるんでしょうか。

官房長官:はい、これはあの、業者の皆さん、民間の石油関連の業者の皆さんのご努力運搬も含めてですね、ご努力と交通機関の確保と、それからどういった地点でどういうふうに不足をしているのかという状況の把握と、総合的な中で現地のガソリンが不足しているという問題を解決する。一方でですね、被害の相対的には大きくなかった地域でのガソリンが特に(0:25:35ミンジュウ)を中心に不足をしていることをしっかりと解消していく。この両面を全力を挙げております。

記者:産経新聞のオダですけれども日々ですね、長官、連日ご苦労されてると思うんですが、昨日ですね、長官公邸に泊まったそうなんですがこれは何か、今までずっと泊まり込みだったと思うんですけれども、何か特にあったんですか。

官房長官:あのー、被災地の皆さんは、本当に厳しい中でご苦労をされております。官邸としてはそうした状況の中ですから、とにかくあらゆる作業、あらゆる対策をこの間進めてきているところでございますが、かなり多くのところからですね、しっかりと適切な判断をすることが重要であると。もし適切な判断力が落ちてる状況の中で色んな判断をしなければならないということが結果的に被災地の皆さんはじめ、国民の皆さんにご迷惑をかけるので、しっかりとした判断力を維持できる程度の健康管理はするようにというご指摘を頂きましたので、正直、個人的には後ろ髪引かれる思いでしたが、同じ敷地の中で何かありましてもすぐに対応できるという状況の中で執務室ではなくてですね、公邸の方に寄らせていただきました。これは総理も全くこの間、公邸自宅に帰っておりませんので、ここは若干のローテーション、状況を見ながらローテーションでですね、適切な健康管理の元で適切な判断ができるための最低限のところの対応はむしろそれをしっかりとやらせて頂くことが責任であるかな、というふうに思ってます。

記者:長官あの、きちんと睡眠はとれていますか。

官房長官:ま、あのー何をもってきちっとと言うかというのは難しいんですが、少なくとも私の職責上しなければならない判断に悪影響を及ぼさないように努力はしています。

記者:電力不足が続いていますけれども、電力不足を今停電で補っているわけですが、供給側を増やす手段というのは何かお考えでしょうか。例えば、新潟の柏崎刈羽原発などは定期検査で止まっているものがあるわけですけれども、こうしたものは動かすことはできないんでしょうか。

官房長官:現時点では、今回の地震によって被害を受けている火力発電所等についての復旧に全力を挙げております。ただ、原子力発電所についてはですね、まさにこうした事態を生じているところでありますので、より万全な安全性というものが求められているというふうに私は思っております。したがいまして、これはあの同文の間、電力の供給量はある程度制限されるということの中で、国民生活の影響をどう小さくするかということでぜひ国民の皆さんには節電へのご協力をお願いしたいというふうに思いますし、電力の使用量が少ない中で日本の経済や社会生活をしっかりと機能させるということに向けて様々な対応を順次進めて参りたいと思います。

記者:その火力発電所の復旧の目処とそれが復旧するとどれぐらい電力回復されるものなのでしょうか。

官房長官:具体的なことは経済産業省エネルギー庁にお尋ねいただきたい。私共の方からはとにかく出来るだけ早く対応していただきたいということは経済産業省を通じて求めています。