原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月13日05時30分から86分間)

根井審議官:それでは、ちょっと遅くなりまして5時半になりましたが、地震被害情報第8報についてご説明を申し上げます。

はじめにお断りさせて頂きますと、ちょっと私もなんか色んな作業体制、また色んな関係のところとの連絡体制をもう一度このタイミングで再整備をさせて頂くということで、逆に色んな形で皆様方のご質問にある種責任あるお答えができる方がいいかなということで、今後しばらくの間ずっと最後までやると中越沖のときみたいになるんでね、やりたかないんですけども、基本的には当分の間は記者会見は私、審議官を務めております根井がやらせて頂くように、これは幹部からの指示でそのようにさせて頂くことにいたしました。基本的には私どもとしてお伝えすべきこと、あるいは皆様の大事なご関心事についてできる限りその場でお答えできるように努めたいと思いますが、多少場合によってはテクニカルな関係の内容その他につきましては大変恐縮ですが、場合によっては私ども1時間2時間おきにこうやってやらせて頂いておりますので、緊急性がもしないという、その場で確認しないとどうしようもないみたいな話は当然私どもとして確認ができてないことがおかしいということであれば直ちに確認するようにしますけれども、多少少し整理をしてからでも十分だということであればその次の時にまた私の方からお話させて頂くという形をとらせて頂くことでちょっとお許し頂きたいと。

大変恐縮ですが、本当はみなさんもそうだと思いますが、かなり色んな整理をしていく段階に徐々になってくるもんですから、私どもの方の技術者の担当者のちょうど今日も丸2日みんな徹夜してて、何人かもう帰さないと次ができないような状態にもなってるもんですから、そういった私どもの方の、大変恐縮でございますが、仕事の都合ということも是非ご理解頂きまして、このような体制をとらせて頂くということをお許し頂きたいと思います。

それではよろしゅうございましょうか。それでは地震被害情報第8報の地震の概要そのものは皆様よくご存知のことで、実はこれよりも上書きするものがいっぱいあったりするんで、すみません。次に発電所の運転状況ですけれどもですね、あれはどうしたんだろう。東北電力の女川原子力発電所については今のところ最初に自動停止をしたままの状態で大きくは変わっておりません。福島第一につきまして、基本的には4,5,6は定型と一緒でしたので、基本的には1から3号機をどのように冷温停止の方にもっていくのかということで、ご案内の通り1から3についてはスクラムは成功したものの、そのあとの除熱のところで色んな苦労をしながら現状に至っているということでございます。あとでとくに1号機の状況につきましては、該当部分の表現とかも含めて後ほど私の方から追加でご説明を申し上げます。モニタリングの状況ですけれども、モニタリングカーによるサーベイの結果をここでご覧いただきますと、この最近のところは比較的安定した値と、比較的低く安定した値をとっているということをご理解頂けようかと思います。それからちょっともう次のページに行かせて頂きまして、3ページ目ですが、東京電力の福島第二原子力発電所でございますけれども、これにつきましては、これもすでにお話を申し上げておると思いますけれども、3号機につきましては冷温停止までいったということで基本的には私どもとしてはその後の手立ては、については通常ベースということになろうかと思いますので、今は1,2,4をどうやって冷温停止までもっていくのかというのをしっかりとみているということでございます。

それから産業保安は、皆様の方でもすでに色んなところでデータを各社お持ちかもしれませんが、この時点における最新の停電戸数などを各社別にこの段階でのものを改めさせて頂いております。4ページ目、ガスにつきましてもとくに新しい情報はございませんけれども、基本的には引き続き最新の状況をフォローアップをしていると。5ページ目は簡易ガスということで同じでございます。これもアンダーラインを引いておりませんので、先ほどのこの前回の記者会見と大きな差はございません。すみません、次は6ページということでありますが、これもガス交換事業、熱供給についてとくに事象の変更はございません。7ページ目にコンビナートのところまでで、ここまでがある種事実関係をアップデートさせて頂いたということでございますので、皆様方の方でもある種確認としてご覧頂ければありがたいと思います。

それでですね、もう次の私どもの対応につきましては8ページをご覧いただきますと、まずは福島第一の1号機について、これはもう大臣、これは総理の教えも頂いたうえで大臣による法令上の行為として、原子炉等規制法第六十四条の三の規定にもとづいて海水注入を命じているわけであります。この海水注入につきまして20時22分かな、開始をしているわけですが、すでにですね、規定の水量といいますかね、満水になるような水を供給しているというのを、に至っているということは、実は供給しているポンプ側の突出圧力を確認をして、それによって供給としてはすでに満水に至っていてもおかしくはないというところまでは確認しておりますが、水位計のデータなども東京電力の方から今の表示の提供がないわけではないんですが、これも逆に皆様方よくおかわりの皆様方ご覧になるとすぐわかるかと思うんですが、あの表示を見てとってもこれを信じて仕事をしていいのかということでございますので、私どもはあの水位計で、私どもとしての評価をしているつもりでは毛頭ございません。したがいまして、これにつきましてはまずは海水の供給が途切れることなく継続的になされているということが事象の悪化に至らない最も重要な行為ということで、これは東京電力の方で人を張り付けて、その状態を監視をして頂いているわけですが、実はつい先ほど官邸において海江田大臣から、の指示を私自身が受けまして、やはり最も大事な行為であるので、原子力安全保安院の原子炉の検査官もその事業者の確認行為に立ち会って一緒に確認をしていくと、それで水の供給が継続されていると、止まるということがないと、あるいは止まった場合には代替手段で次のポンプを出すとか、そういうことがすぐできるような体制を組もうではないかということですでに準備を始めております。ご覧の通り暗いときにちょっと移動して発電所に入っていくということでもないものですから、明るくなればすぐ移動して現場に人が入れるように今準備をしております。これにつきましては海江田大臣からの指示ということで、現地に派遣されております池田副大臣のすでにご裁可も頂いて検査官の人選、いつ頃派遣してどういう体制で組んで、事業者との役割分担をどうするかというあたりの準備を今しておりまして、このあたりいつどう出すかその他については私どもではなくて、現場に池田副大臣いらっしゃいますから現場の責任でもうすでに大臣から池田副大臣にバトンを渡していただいたということで、現場で動いて頂くということにしてございます。以上のようなことでございますので、いずれにしても繰り返しになりますけれども、水の供給が続いていれば事態が悪化するという恐れはないと考えてよいのではないかというのが原子力安全委員会も含めた専門家からのご意見ということでございますので、先ほどのような手当をさせて頂いたということであります。さらにもし何か問題となるようなことが起きているとすれば、当然ながら周辺のモニタリング、環境モニタリングのデータに影響が出てくるということは当然にあり得るわけで、現段階において走らせているモニタリングカーのデータを見る限りにおいては先ほどご紹介申し上げましたようにとくに懸念されるような対応を示しているということもないので、今のところは水については基本的には注水がなされていると、これについてはその後注水された水がですね、満水になったときには例えばサプレッションチェンバー側に流れていくとか、そういうことになっていくようなプロセスを考えるわけですけれども、このあたりにつきまして、私どもとしては先ほど申しあげました供給のバックアップの準備も含めて水の供給が途切れることがないという体制をとるのを最重点課題として取り組んで参るということでございます。それが1Fの1ですね。

次に福島第一の2号と3号についてはご案内の通り必要なときにベンチレーション、ベントの操作をするということでその準備はすでに終えて頂いているわけですけれども、これにつきましてもこれはもう東京電力としてもあるいは、基本的には1号機のときの事象、今こういうところに至っておりますけれども、管理はしてますが、これを教訓を活かして基本的にはできるだけ様子を見てというのが前提ですけれども、基本的にはベントをやったときの放出量が少ない、少なく管理できる段階で作業をするということを前提に東京電力も準備をしているというふうに私ども確認をしておりますから、基本的にはその形で東京電力の方で決めるようにということは私どもの方からもお伝えをしているところでございます。これが福島の第一の1,2,3の私どもの今の対応状況ということでございます。福島の第二の1,2,4につきましては、今のところは除熱機能が維持されているということで様子を見ているというのが今の状態だということ、今のところ変わりませんということでございます。

以上が発電所の、あとなんかあったっけ。失礼しました。それからすみません、今入ってきたもので、あとで別の紙で正式にご案内を申し上げると思いますが、このまま手元のメモを読みますと、福島第一原子力発電所の3号機、これは5時10分?ですね、5時10分、15条事象。全給水喪失ということで15条事象通報を改めて受けております。これにつきましての周知につきましては、またこれから上申をしたうえで大臣、総理の裁可を頂いていくということになります。この後にまたなにかありましたら、ご質問を承って、ちょっと今私もこの紙で見ている状況なので、たぶん次にまた細かくくご説明する…

記者:できればそれもうちょっと説明してもらえませんか。新しい話なので。

記者:言葉の意味とか。

根井審議官:そうですか、失礼しました。福島第一3号機、これについてはですね、コア注水系かな、HPCI、

:いやRCI…

根井審議官:いや、違う違う、1F3はコア注水系の方で除熱をしていたというふうに聞いています。これはもう元々前の資料、前にご説明していたときの資料などですでにお話をしていたかと思います。これでですね、そうかさっきこういう話を聞いたな。今の私の理解の範囲で申し上げます。15条事象の通報の正式な書類が来た段階で改めてご説明をするというのは正しいやり方だと思いますが、今お申し出がありましたので間違ってないと思える範囲でお許しください。ご質問に答えますと、コア注水系を使って冷却をしていたわけですけれども、ある意味ではうまくいって圧力が下がってきた。圧力が下がってきますと当然コア注水系がトリップをしてそこからRCICを使っていくという手順になるんですが、ご案内の通りRCICについて3号機の場合にはバッテリーが十分ではないというようなことになったということを先ほど聞いてまして、それに加えて他の給水機能についてもやはりバッテリーの影響としてか考えられませんけれども、正確にはまた後ほど。基本的には全給水を喪失したということになりますと、15条事象の基準にあたるということで、福島第一の3号機については15条事象の新たな通報がきたということで必要な措置について私どもの方として出来るだけ早くその処理をしていくということになるということでございます。とりあえずよろしゅうございますか。

記者:全給水の喪失っていうのはなんですか。

根井審議官:すみません、水、要するに水をですね、水位がありますよね、それで段々当然ながら蒸発していくと水位が減っていくわけですから当然水を追加していくわけです。今とりあえず使える、その給水のしくみというんですかね、だから高圧系はもう使える圧力ではなくなった。低圧系の方のところのRCICはもうバッテリーがないから使えない。てなことで基本的には今の段階で使える給水系がなくなったと。これは仮想的なことですけどね。当然ながら今言ったようなシークエンスだとすると考え方としては逆はあり得る。技術的にはあり得てもちょっと確認はできたわけではありませんから、これについてはある意味ではストーリー、お話として聞いてください。例えばこの状態になっていくと1号機の時の経緯ですぐに思い起こされると思うんですけど、圧力が上がっていくことになるわけですね、今度は。今度は上がっていくと高圧注水系は実は規定圧力を超えるともう一回使える領域に入るということもあるので、ただしその時に起動、作動するかどうかは当然そのときに確認することになるので、確実なことを、その意味でのある意味では考え方をお話をしているというくらいでお聞きください。とりあえずは。ということですので、今の段階ではこの圧力が下がってきたところはいいところ、いいことなんですけれども、この圧力で使える給水系が存在しないと、ないということで全給水喪失のため十五象の通報をしたということで、今後それを回避するための対策をどう打っていくのかということになるということであります。

記者:全給水の全というのは。

根井審議官:全部という意味ですね。ただ物の言い方なんで、すみません。この時点で使えるというものを全という言い方をしますので。

記者:そうすると今の段階で低圧系のバッテリーがとりあえずなくなっちゃったから、使えるものがなくなったわけであって、そうすると次どういう方法を使ってですね、ベントを…

根井審議官:ちょっとそこはすみません。その辺の詳しい説明はまた正式なときでよろしゅうございますか。今ちょっと私も、で考えられることというくらいでお許しくださいと申し上げたわけで。

記者:そうするとどうするのかなと。

根井審議官:それでストーリー的にといって申し上げたのが、逆にいうと要するに逆にいうと圧力が上がっていくシークエンスになるわけですね、なってったわけですから1号の時は。そうすると規定圧力に達して高圧系が使える圧力になると、高圧系の方は機械性能としては使える状態になっているわけですから、考え方としてはそういうことは考えられるんだけども、じゃあ本当にポンプがその時に動くのかということなんで、あくまでも考え方として聞いてくださいと申し上げたわけで。ただいずれにしてもその辺のところについてはこれが発生したと、これで今度は東京電力としては次の手を考えるわけで、それに対して私どもとしても考えられることを整理をしたうえで実際にどういう段取りでどういうものを手を打っていくのかというのは現場の人手の問題、その他もありますからこれはまだ一時的には電力の方で考えるべきだと。

記者:理解がもし間違っていなかったら、これって電源車繋げようとしていましたよね。3号機って。それとは関係ないんですか。

根井審議官:これはですね、おっしゃるとおりです。でもまず電源車は先に2号とやっていて、次はおっしゃるとおり3号もありますから、おっしゃるように電源がその意味ではですね、電源車はもう中にありますから、電源車をケーブルに繋いでという作業の手順を2号から優先してましたので、次に3号やってということでやっていけば、そういうおっしゃるような復旧の可能性も含めてあるんですけど、現に今の段階では電源車は3号についているという連絡は受けておりませんので、そういう意味では今の段階ではこういう評価になるというふうにご理解ください。

記者:確認なんですけど…

根井審議官:ちょっといずれにせよ、すみません。これについては何度も申し上げますが、正式な紙でまもなく、すぐにきます。

記者:電源車の確認をしたいんですが、4台でしたっけ。今何台。

根井審議官:それもありますので、それについてはこのときに、よろしゅうございますね。

記者:同時に作業することは不可能なんですか。何台かあったときに。接続に関して。

根井審議官:これは人手の問題なので、これは私どもの問題というよりは電力さんの問題なので、私どもの方でできないのかというふうに聞かれましても、労働管理その他も含めて私どもの方でできることには限度がありますので。

記者:難しいということですよね、だから。

根井審議官:すみません。それは私どもの方ではわかりませんと申し上げます。ただし当然ながら電力さんの方では最大限努力されると思いますが。

記者:よろしいですか。

根井審議官:ちょっと、すみません、先に行かせてください。それでもう二つありまして、新しい話を、一個かな。失礼しました。一個かな、付けさせて頂きましたのが9ページで、すでにもういくつかの報道もなされているというふうに承知しておりますが、一般の住民の方が被曝をされたという件に関して、私どもの方で把握をし、取り組みについて検討している様子というものを9ページに書かせて頂きました。私どもの方で現時点で把握をしております一般の方の被曝のケースは、二ケース、大きく二ケースでございまして、一つは双葉厚生病院から二本松市の福島県男女共生センターへの移動のケースということで、測定対象の人数は、約、約ということで60名という情報を得ております。その方々については測定結果は未測定と聞いております。ただし双葉高校のグラウンドで移動にヘリを、移動に利用したヘリを待機している際に被曝した可能性があるという情報を得ておりまして、同じように福島県が用意した民間バスで双葉厚生病院から川俣町の済生会、川俣病院へ移動した35名について、これは県の対策本部からの情報でございます。県の対策本部としては被曝をしていないとご判断をされているという情報提供を頂いております。この上の60名と下の35名は別、足すと95でしょうかね。

記者:下は違うんでしょ、でも。

根井審議官:すみません、私が聞いたのは双葉厚生病院から、ちょっとこれだけすぐ確認して。すみません、ちょっと書き方の問題があるので。すぐ整理を進めますから、申し訳ない。それから次に(2)で、バスにより避難した双葉町の住民のケースということで、人数としてはこれは約100名という情報を受けております。測定結果につきましては、100名の内9名について測定をして、今四万カウントとか、直ちに健康に影響を与えるというようなレベルではないと考えますけれども、このような被曝のケースがあるということであります。このあたりにつきましてはですね、いずれにせよ地元、県の方ともよく相談させて頂いて、基本的にはこの方々についてまず被曝状況がどうだったのかというまず測定といいますかね、モニタリングをやると、やるのをどこでやるか、その場所を確保する。その他の行為について今県の方でまずやっておられる部分もあるんですが、私どもの方でどのようなサポートができて、例えば測定するための資材を運んで例えば人を手当をして、そういうご支援を申し上げるというようなことをやろうとしたときにまず、どこの場所でやるかが第一で、どのくらいの資材をどうやって持っていくのかが第二で、実際にその方々にどうやってそこにお集まり頂くのかと、こういったことについて順番に今県の方とも私どもの担当、これすでに原災法の体制のなかに医療班という班編成が元々ありますので、そちらを中心にですね、基本的には今作業をしております。ただ今ちょっと申し上げましたようにですね、実は私も担当も大変苦労してまして、かなり情報が錯綜しているということもあって、実は色んな情報が来てる中で二つ同じような違うような情報が来たものを組み合わせてみて、どうもこれは同じ情報だと確定をしていくという細かい作業をとりあえずうちの担当の方でもやってみたうえで、どうも今のところ該当するケースはこの(1)と(2)のケースだと、私どもとして確認できるのはこの二つのケースだということで、これについての対応をさっき申し上げたように。

じゃあ場所はどこにするか、どういうふうに準備するかといったことを今作業準備をしていると。ただし基本的には地元をよく知っている方を中心にやっていただくのが第一でございますので、県の方とよく相談しながら私どもの方がどのようなサポートができるのかという形でやらせて頂いているということでございます。すみません、ちょっと説明も長くなりまして、お待たせしましたけども、ちょっと今のところの数字の書き方についてはすぐ確認をして、この場でご報告を申し上げたいと思います。

司会:それでは質疑ということで、挙手のうえお願いしたいと思いますけれども。

記者:まず被曝の日時と時間帯ですね、その辺教えてもらえませんか。

根井審議官:これについてはですね、被曝の日時についてまだ私どもの方で直接に聞き取りができておりません。

記者:両方ともですね。

根井審議官:少なくともここに書いていないということは、正しい聞き取りができていないということで、皆様方にやはり正しい情報をお伝えするという意味ではまだ確認ができていないというふうに受け止めて頂ければと思います。

記者:どの時間帯かっていうことも。

根井審議官:はい?

記者:どの時間帯かっていうこともわかんない。

根井審議官:ちょっと今すぐに確認できそうなのはですね、これの第一報を報道ではなくて自治体から受けたのがいつだったかはわかると思うんです。ただ私どもが直接この人数の一人一人の方に直接まだインタビューをしたりなんなりするという、今そういう立場でもないし、そういう段取りでもないもんですから、逆に私どもの方ですみません、今の点についてもこういうふうに聞いているという情報が正確にお伝えできる状態じゃないのでお許し頂ければと思います。

記者:これ足すと69ですよね。

根井審議官:失礼しました。あのですね、(2)はですね、人数は100名いらっしゃると聞いていまして、その中で測定した方が9と聞いているんですね。

記者:だから把握できているのは、被曝していると…

根井審議官:被曝していること、被曝していることが確認されているという連絡を受けているのが

記者:9で。

根井審議官:ただこれもですね、60が約60というのがですね、で名簿はとなると今度個人情報とか色々あったりするもんですから、すみません、ずいぶん今担当の方で苦労しながらやらせて頂いてますけど、今の段階では私どもの方として、今の段階では私どもの方でもこの範囲であればお伝えして間違いを言っているということにはならないだろうという範囲で書かせて頂いているというふうにご理解頂ければと思うですが。

記者:県側から出たのは90という数字だったっていうのはご存知ですよね。

根井審議官:そうなんですよね。報道ですよね。

記者:そうですね。これはじゃあちょっと数字が違うということで、これ今後継続して調べるということですね。

根井審議官:基本的に最後はですね、この方々にお声掛けを、いずれにせよ県ともご相談してやって、ちゃんと健康に問題ないんですかということを確認してというのが、きちんと、誰の責任でというのは色んなあれがあるでしょうけどもいずれにしてもやるべきことですから。

記者:すみません、これ測定したのはどなたですか。

根井審議官:これもですね、これも色んな情報が錯綜していまして、病院でというのもあったりですね、ただいずれにせよ県の方からこういうデータを得ているというふうには言われてますので、私どもの方でじゃあ誰がとかですね。

記者:そうするとこのデータ色々発表しているのは県の方でとりあえず発表しているということですか。

根井審議官:すみません、県の発表のことをそのまま書いているつもりもなくて、私どもの担当が県の方から伺って、

記者:ヒアリングして。

根井審議官:その中で輻輳する情報もあるもんですから、じゃあこれは大丈夫だとか、これは違うとか、あるものは違う情報で一見入ってきたんだけれども、どうも類似性があるからこれのことじゃないかといって聞き直してみるとやっぱり同じものだったので。一時期はですね、なんか90人乗ってるバスが別のところのがあってみたいなやつで、三つですかみたいな話があったんですが、よーく見てみると、どうもこの(2)の話と同じことを言っているということがわかるとかですね。現地もかなりご案内のとおり、今回の災害でかなり現場も苦労されているもんですから、なかなか情報の錯綜しているなかで、じゃあこの範囲と、それはすみません、私の方も担当の方もかなり苦労しているということをご理解頂くとありがたいと思います。

記者:すみません。そうすると被曝した人は何人で、被曝した可能性がある人は何人というふうに保安院では把握しているんですか。

根井審議官:そこのところもですね、ここに書いてあることだけでご理解ください、本当に。

記者:じゃあこれ可能性ですか。

根井審議官:ここのですね、ここについて少なくともカウント数でこの人数で書いてきているものがありますね、9名。だから基本的にはこの9はそうですよね。

記者:9は被曝。

根井審議官:被曝というのをですね、どういう言い方をするかということですけど、いずれにせよカウンターが出ているので基本的には被曝の可能性というふうに書かせて頂いてます。

記者:すみません、その上のCBFというのがよくわかんないんですが、このCBFの数字っていうのはいくつを超えると被曝している可能性があると言えるんですか。

根井審議官:いや、これはですね、実際にはみなさんご存知の方もいらっしゃると思うんですけども、核種ごとに影響度が違うんです。にも関わらず一つ飛ぶと一つ数えるというカウントなので、ほとんど影響がないという言い方ちょっとよくないんですけどね、影響度が小さいものだけをこれだけ被っているとですね、ほとんど問題がないという評価になることすらあり得るということなもんですから、これだけをもって評価することはできないので、核種ごとも含めて影響度の測定ができるような資機材も持ってちゃんと本当にこの方々の健康に影響がないですねということをやらなきゃいけないということは、これは県のご当局も私どものこうした分野をしっかりとやっている担当の方もよくわかっています。ですので、この段階でどうなんですかということは、今申し上げたようにご理解頂けるとありがたいんですけど。

記者:すみません。そうするとこれ結局全部被曝の可能性で、全部足したらいいんですか、人数。最大でつまり可能性は何人というふうに。

根井審議官:これは、もうこれでお読みください。60についてですね、60について移動したヘリを利用して待機している間に被曝した可能性ありというふうに県の方で判断されているという連絡は受けていますが、じゃあ測定したんですかと聞くと、未測定だとおっしゃるので。

記者:なぜそれはそういう判断ができるっていうことですか。

根井審議官:基本的にはですね、双葉高校のグラウンドで移動にヘリを待機している間にそういう被曝をするような可能性のあるような放射線のモニターの結果ですよね、環境のところで、そういう環境のあるところにいた可能性が否定できないので、その可能性があるとおっしゃっていて、それは私どものとしても否定はできないですねと。だけど測定をしていないので、とおっしゃるので、じゃあどうやって測定しますかということをこれからやっていくことになります。

記者:原発から被曝した高校までの距離の間に何人くらいいたとかっていうことで、そこに、そこの範囲の人たちは…

根井審議官:例えばですね、これがですね、読んで頂くとわかるのはヘリを待機しておられるときに、たぶん外に出ておられたんだと思うんですね。例えば屋内退避を私どもの方で指示した時期がございますですよね。いわゆる避難という用語と屋内退避という用語があって、例えば屋内退避をしていれば外でそういうものが浮遊している時間帯があったとしても、その時間帯に屋内にいらっしゃれば被曝はしないと。だから屋内退避ということになるんですが、こうおっしゃる方々についてはこの時期に外にいらっしゃったというんであればその可能性は否定できないねということです。

記者:これそうすると資料を読むと、160人の住民が被曝した可能性があるっていう見方なんですか、今。

根井審議官:その可能性は否定しないということですね。

記者:ちなみにこの4について35名についてね、県の対策本部は被曝していないと判断したけれどもここに書いている理由はなんですか。可能性があるというふうに保安院で判断しているから載せているんですか。

根井審議官:だからその関係については今ちょっと確認はしてますけれども、基本的にはほかにもこの人数がいらっしゃって、こういうふうには言ってるけれどもと。これはじゃあ測定はしたけど測定はしていないわけですから。逆に私どもの方として例えばですね、その方々が不安だから測定をしてもらいたいというようなお話を、もしされた場合に、やはりそういう手順というんですかね、はしっかりやった方がいいんではないかという意識もあるもんですから、とりあえず今はこう書いています。

記者:じゃあそうするとこの160が可能性として考えといた方がいいということ。

根井審議官:そこについて否定もしません。ただ。

記者:否定もしない。

根井審議官:はい。

記者:現段階で把握されている範囲では被曝した可能性は160人というふうに読んでよろしいですか。

根井審議官:私どもとしてはそういうふうには読んでおりません。

記者:どう読んでますか。

根井審議官:この紙の通りです。

記者:紙の通りがわからないんです。

根井審議官:したがって、私どもが聞いていて60名の方については被曝した可能性があるという評価をされていると。

記者:県が、県がしていると。

根井審議官:していると。それから35については県は被曝していないとおっしゃっていると、判断されていると、というそういうふうに聞いているという事実をそのまま書かせて頂きます。

記者:じゃあ約70名は被曝している可能性があるということですか。

根井審議官:その下の9ですよね。

記者:ええ。

根井審議官:ただこれはですね、ここについて言うとですね、じゃあ100名同じような環境にたぶんいらっしゃったということではないかと、それでも測定されているのが9だとして、というのを今事実を掴んでいるので、そのまま書かせて頂いたと。

記者:この9というのは測定をしている人が9で、まだこれから残りの81人についても、91人についてもされるということですか。

根井審議官:これについては、だからしようとしますと、場所とかですね、資材を用意してどうしましょうかということになるもんですから、そういうことができるような準備作業をしていると。だから当然ながら私どもとしてはそういうことをした方がいいんではないかという意思はありますけれども、これ自身は例えばどういうんですかね、ちょっと言葉は悪いんですけども、強制的にこういうなんていうんですかね、検査を受けてくださいというようなお話ができるレベルなのかどうかなのかとかですね。

記者:すみません、それ言い方がちょっとね。

根井審議官:すみません、申し訳ありません。

記者:他人事じゃないですか。

根井審議官:そんなことないです。

記者:なんでですか。県のことだから俺たちは関係ないという…

根井審議官:違います。違います。だから一生懸命、今情報を固めて一緒にどうやったらいいでしょうかというご相談を申し上げているんです。

記者:すみません、じゃあこれ報道機関としては紙に書いてある通りですとは言えないんですけど、どう解釈したらいい。

記者:あなたが勝手に解釈しろということね。

根井審議官:いや、そこについて当然ながら、私どもとして、今私どもとして確認していることをとりあえずもう包み隠さずまずお出しするのが第一かと思ったもんですから。

記者:確認なんですけども、(1)の①の60人については県が被曝していると報告していると。

根井審議官:というふうに私どもには連絡はされております。

記者:で、④に関しての35人については被曝していないと県から聞いている数字ですね。

根井審議官:はい。

記者:で、この100人についてはどういう数字ですか。

根井審議官:この100名についてはですね、この100名の中から9名の方の、を測定してみるとこういう値が出ていると聞いているということで、というのがまず事実関係なんです。そうしますとこれ、こういうふうに聞いていますので、そうすると100名の方、じゃあ例えば全部測定したらどうなるだろうかということは当然考慮しなければいけませんので、私どもとして、こういう方も含めて、じゃあ具体的にどういう手順で、どういうふうにモニターといいますかね、検査をするように、なしくみを作っていって段取りを組んでいったらいいだろうかということを今うちの担当の方で一生懸命県の方ともご相談申し上げて場所をどこにするかという、まず場所を決めないといけないもんですから。

記者:じゃあこの100人は少なくとも9名と同じような環境にいたということですよね。

根井審議官:というふうに考えるべきではないかということなんです。

記者:だから可能性としては160人いるっていうことでしょ。

根井審議官:100と60ですね。可能性として。

記者:可能性としてです。

根井審議官:可能性としてそれは否定はできないということですね。

記者:可能性は別に可能性なんで、あくまでも。

根井審議官:まあそうですね。

記者:そこまでこだわらなくてもいいと思うんですけど、そうすると今の段階で県から保安院に可能性があると報告している人数は160人でよろしいですか。今の段階でいいです。

根井審議官:正確なもの、すみません、そこはですね、なぜこんなつまんないことを言っているかというとですね、正確な言い方をすると、県の方からですね、私どもの担当が、私が報告を受けてますが、この100名の方も被曝、9名の方はこうでしたと残りの方も被曝している可能性があるんですというふうにはおっしゃって頂いてないんですね。

記者:そうすると最低69人ということですか。

根井審議官:最低ですか。県さんのおっしゃることであれば最低は69ですね。だけども、そっかそういう言い方があり得るのか。今聞いているので言えば最低69で。いやだけど一応県のおっしゃっていることをそのままで考えればですよ。

記者:県からの報告を踏まえると、ということで構わないんですよ。

根井審議官:踏まえるとですね。ですよね。

記者:その数字を出してもらえますか。今の段階でいいんです。

根井審議官:そうすると、その意味では69から160ということになりますね。

記者:70からじゃなくて。

根井審議官:約と言ってますからね、元々ね。60のところが約ですから、約70から約160という言い方はあると思います。

記者:このごく小さい値という5人も他の4人と同様に被曝の可能性があるという。

根井審議官:これごく小さいとおっしゃっているんですけど、さっき申し上げたように逆に核種がわかりませんので。逆に言うと小さいからいいんです…

記者:ベントの作業中に被曝した人いませんよね。

根井審議官:はい?

記者:ベントの作業中に。

根井審議官:これはだから確認しなきゃいかんですよね。

記者:これは避難を確認する前にベントをやっていたんだとして、それで被曝したんだとしたらよろしくないですよね。

根井審議官:そういうことも含めてですね、当然ですね。

記者:今の段階で何らかの症状が出ている人はいないんですか。

根井審議官:少なくともそういう報告は受けておりません。

記者:一人もいない。

根井審議官:いや、今申し上げたようにそういう報告は少なくとも受けておりません。

記者:すみません、冒頭で直ちに健康に影響はないと考えているとおっしゃいましたけど。

根井審議官:いや、レベルとしてということですね。

記者:これ未測定の人については言えないわけですか。

根井審議官:未測定の人はそうですよね。

記者:すみません、これ前の会見でですね、3人被曝した可能性があるという報告があったというふうな話があったんですが、この3人というのは1のケースなんですか、2のケースなんですか。どっちを指しているんですか。

根井審議官:すみません、そこは私自身は、申し訳ございません。今の段階では私どもとしては改めて整理をしてこれでというふうにご理解ください。

記者:違います。さっきの段階で3って出したのはどこの数字かって聞いてるんです。

:3っていう話ありまして、これどこに含まれる数字なのか今本当確認中なんです。

記者:どっちの数字なんですか。

:いや、それは確認中。

記者:だってどっちかから来たっていうのはこっちで把握しているから3って出したわけでしょ。だからどっちから出たんですか。

記者:測定したって言ってるから下の方じゃないんですか。

:だからその数字を今確認しているんです。

記者:これ中で確認できますよね。

:だから今も聞いてるんです。

記者:3人と一緒に行動していた人が50人、100人いたとかそういうことを前説明されましたよね。それはどっちなんですか。

:それを確認しています。

記者:確認っていつ確認できるんですか。

:今聞いています。

根井審議官:すみません、今話聞きますとそのときに、の説明で3万から4万のものが3名というふうな説明をしていますか。

記者:3万から10万。

根井審議官:え?

記者:3万から10万。

根井審議官:3万から10万。

記者:が3人。3万、4万、10万。

根井審議官:3万、4万、10万。そうしますとですね、今の10万は唯一あるのは星印のところございますね、4万CPM弱のところ、星印で一回目の測定は10万CPMを4万CPM弱のところ、星印で一回目の測定は10万CPMを超えたものの靴を脱いでみるとこうでしたと書いてあるとこういうことなんですが、3万から10万ということでそういったとすると、このデータからすると、この二つ目、三つ目、四つ目であればその説明と3人という数字は整合的かと思います。

記者:これ3人測定して出てきたっていうのから9人に増えてるわけですよね。これ徐々にもっと増えていくんですか。測定して、現場では。

根井審議官:これがですね、現場で今測定をしているとは伺ってないんです。

記者:9人で止まってるっていうことですか。

根井審議官:ただですね、そう言いながらですね、測定できる場所が見つかれば当然おやりになるんではないかという期待も当然ありますので、止まるとも申し上げませんが、今の段階では9名できております。

記者:すみません、4万CPMというのはどういう評価をしたらいいんです。健康に影響が出るとかなんとかって。

根井審議官:直ちに影響が出るレベルとは考えにくいんですけれども、断定的には言い難いと言っておきませんといい加減なご説明ということになるんじゃないかと思います。

記者:すみません、これ④にですね、その他としまして、現在県内にバラバラに避難しておりすべての行き先を確認中という文書があるんですけども、このバラバラに避難している方々っていうのはこれは全体の。

根井審議官:これはですね、私どもとしては他にもいらっしゃるという意味で書かせて頂きました。

記者:そういう意味なんですか。

根井審議官:ええ。要するに逆に言うとこれで終わりというふうな連絡を受けてただけでもありませんので、こういう話がありますというふうに情報提供を受けているものをこの段階でやはりいやこれで全部ということでもない可能性もあるんですよと。

記者:要するに色んな可能性をすべて含めてという、そういう。

根井審議官:いずれにせよ、そういう話があればとりあえずこういう話は、この分野について皆様に言うまでもないことだと思いますが、大変大事な作業ですのでこれについては些細な情報でもまずは当然無視せずに取り入れて追っかけて、で、結果として違っていたというんであればとかですね、これちょっと最初からおかしいなと思うやつはあえて書いていないものもありますけど、いずれにせよ、これはちょっと気にしとかなきゃいかんというやつは、申し訳ありません、今の段階では情報が少ないということもあるもんですから、このように書かせて頂いております。お許し頂ければと思います。

記者:時間帯、この被曝した時間帯については次の会見のときにはわかりますか。

根井審議官:わかるかどうかは、すみません。

記者:上のは多少アバウトになってますけど、下のは測定してるわけですよね。そしたら測定した時間帯っていうのはすぐわかりますよね。

根井審議官:測定した時ですよね。だからそれは被曝した時じゃないですよね。

記者:でも今全然わかんないわけですよね。

根井審議官:だからそれよりは前だということがわかるということですよね。いずれにせよ、努力はしますが、すみません、現場も大変、被災した地元なので、かなり困難してるのも聞いてますので、そういうことができないかというそういうお話があったことは受け止めて作業をしてみて、できる…。

記者:こちらがあったからってことじゃなくて、被曝した時間帯がわかんなければ、聴取しようがないんですよね。

根井審議官:おっしゃるとおり。それはあるので当然ながら調べることではあるんですが、ただ私どもの方としてはとにかく相手様あることですので、そういう段取りを踏みながらやっておりますけども、今おっしゃった次のときにできませんかというお話だったので、次のときまでにできますというふうに言えるかということになりますと、すみませんという。とにかく最大限努力させて頂くということでお許し頂ければと思いますが。

記者:すみません。

根井審議官:ちょっと他の方に譲って。

記者:すみません。ごめんなさい。

根井審議官:関連なのか。

記者:関連です。

根井審議官:はい、どうぞ。

記者:いいですか。これ報道なんですけれども、県によると検査した地元保健所は被曝しているとして、医師は除染が必要ではないかと県に伝えた。で、県によると経済産業省原子力安全保安院は県に対し直ちに除染する必要はないと伝えたというっていうふうに、これ通信社なんですが書いてましたけど、これ事実関係正しいですか。

根井審議官:確認させてください。要するに私どもの方で公式に原子力安全保安院としてそのような答えをしているというふうに私自身は報告は受けておりませんので。

記者:確認をお願いします。

根井審議官:はい。

記者:ちょっと話を戻してごめんなさい。1Fの水の話を。とにかく水を入れ続けることが大事であるというお話を頂いたんですが、それに関して説明してください。一つはどれくらいの水を、例えば1時間に1トンとかわかりませんが、注水可能なのかどうなのか。それからいつまでそれをやらなきゃいけないことなのか。その二点とりあえず。

根井審議官:まず今おっしゃったこと最初のものについては、私どもはポンプの供給能力の方は1時間に30トンというふうに聞いております。

記者:それを目いっぱい回していると。

根井審議官:それを当然それを目いっぱい回していると。

記者:はい、で、それを昨日の8時20分からもう9時間くらい。

根井審議官:ええ。そういうことなんですけれども、例えばですね、これは色んな当然計器がきいてないし現場が見れないという状態を前提に、やはり安全サイドにしっかりとやっていくっていうことで考えますので、水をこうずっと入れるわけです。その時に容器の方に全部入り切ってしまったとすると。

記者:圧力容器に。

根井審議官:に全部、要するにその水位いっぱいに入ってしまったとしますと、入れようとする圧力ともういっぱいだから入れませんよという圧力のそういう反力ができますので、いわゆる突出圧力のところに急な変化が一瞬出ておかしくないわけですね、例えば。ただそういうふうに反応するかどうかは実は抜ける方の量の問題とかですね、あるいは蒸発量との関係とか、本当は色んなバランスがあるんですけども、例えばそういうものが見られるとするとその段階では満水になったといいますかね、水位がいっぱいになったという評価をしてある意味でそこまではいったなという確認をすることができる一つの事例、例示ではあるんですが、じゃあその段階になるとどうなるかと言いますと、今度は蒸発、温度が高くて蒸気として抜けていく量、できるだけ少なく保ったとしてそれ見合いで今度は補給していくっていう操作はしばらく続けていくということになろうかと思うんですが、それによっていわゆる冷却がどの程度進んでいくのかということに応じて、その後の要するにいわゆる二次系冷却までつかった最後の冷却をどうするかとかですねそういう手順は、そこはまた時間的な余裕もありますから、その次の段取りを考えていくということになる。

記者:もう満水になったからというのはボンと跳ね返ってくるというやつですね。

根井審議官:ええ。

記者:それはもう見られた。

根井審議官:いや、それはそういう報告はまだここに来るときには受けていませんので。したがってそういうものであれば、当然ずーと水をずっと供給していくことによってやはり十分な安全を確保していくということができるはずだという、これは専門家の方もそうおっしゃっていますので。

記者:とにかく今のところは1時間に30トンずつ海水をとにかく送り込んでいると。で、いつ頃までそれをやらないといけないんですか。

根井審議官:だからそれはさっきも申し上げたような。だから本来普通にスーッと満水になっていくんであればですね、例えば本当に7時間8時間ぐらいでそのくらいのところにいくんではないかというような見方もなくはなかったんですけれども、基本的には私がここに来るまでの段階ではそういう報告は受けておりませんので、ということです。

記者:圧力容器に入りますよね、そこから溢れた水はだから格納容器の方へずっとこぼれ続けていくってことですか。

根井審議官:そういうこともありますね。

記者:溢れるぞという。

根井審議官:あるいはサプレッションチェンバーの方に行くことも。それも含めてですね。それはそうなんですけど、いずれにせよまずは満水になるということを確認ができればまず一つの段階ではあるんですけど。

記者:一応今の状況は火傷を水道の水で冷やすといえばいいのか、ずっと流水で熱くなった核燃料を冷やし続けている状態で、そういう意味では過熱する心配はあんまりないであろうとそういうふうに理解。

根井審議官:今のは大変わかりやすいご説明ありがとうございました。

記者:あともう一点あって、15条事象の話。まだこれから給水する、と言ってたんだけれども、1Fの1は昨日の朝の5時半、5時過ぎに15条事象が出て給水が全部なくなりましたってこと言いましたね。で、それとあんまり変わらない状況が3号でも起きていると思っていいのか、それともそれよりはもうちょっと圧力が低い分ましなのかちょっとそのあたりを。

根井審議官:圧力の低さとですね、水位かな、ちょっと今手元に水位のデータがないので、そういうこともあってですね、条件がああいうところまでということではないとは思いますけれども、ただいずれにせよしっかりとした対応をとっていかなきゃいかん段階にあるんだということは確かだと。

記者:ちょっと先走りで申し訳ない。つまり昨日一日経験をして爆発が起きて海の水を入れるなということになってしまいましたから、これがもう一回同じようなことを経験しなきゃいかんのかという。

根井審議官:わかります。だからそういう教訓を踏まえてできるだけ前倒しで対応していくように。

記者:そうするとこっちも早く海水入れろとかっていう話になる。

根井審議官:なるほど。ちょっといずれにせよ。

記者:そこはまだ。

根井審議官:はい。

記者:すみません、1号機の、ちょっと関連で。海水を要するに満水にしとけば当面はその状態にしてれば大丈夫だということなのか、それともある程度の期間がたったら次のステップへ移行していかないと安全とは言えないのか。

根井審議官:まず、すみません、今のお話だとしばらくの間、今おっしゃったように、満水を維持していく、給水を続けながら、しておけばしばらくは安全は維持できるというふうな一番上の話はもうおっしゃる通りなんですけど、その上で最後それで全部冷やしきれるかというのがあるので、当然ながら次の手当の必要性ということは考慮しとかなきゃいかんということであります。

記者:そうするとタイムスケール的な間隔としては例えば1週間とか。

根井審議官:これがですね、例えば違う例を申し上げるとこれ誤解を招くかもしれませんが、福島第二発電所の方なんですけれども、例えば3号機が、要するに1から4号機同じタイプのもので、同じように停止をし同じように操作をしてったにも関わらず3号機の方はあまりにも早く冷温停止までいってしまったという。だから逆にいうとその次の冷却を考える必要がなく、もう今の段階でもうある種終わっているということなんですね。ということでもあるもんですから、基本的には次の手当を考えるということは視野には当然入れとかなきゃいけないことなんですけれども、それを使うか使わないかということになると、やはり冷え方の状態とかですね、そういうことによるので、そこについてはいずれにしても視野には入れておかなきゃいかんということだと思いますけど。

記者:わかりました。最後に確認ですけど、じゃあ今海水が満水になっている限りはもう1号機から放射性物質がこれ以上ドバっと出るとか、そういうそれはもうないということですか。

根井審議官:少なくとも今の段階では格納容器は健全であるというふうに評価をしておりますので、またモニターの指示値も今のところ、今異常がないという確認とも合わせて考えますと今おっしゃったようなことで、私どもの方としても評価はよいと思っております。

記者:すみません、そうすると海水を注水しただけでは冷温停止まではいかないということですか。

根井審議官:いや、いかないとも申し上げてないんです。だから逆にいうと。

記者:さっきの会見でいかないと言われたんですけど。

記者:電源が必要だって。

根井審議官:だからいかない可能性もあるので、ところが、で、今私が申し上げたのはそういうふうに考えておいた方がいいということだと思うんですが。ただ逆にいうと本来ではさっきも申したように2Fの方は本当はみんなそうですよね。だから電源のことを考えて、次の手を考えてるわけですけども、そのつもりで全機見ていたら、私もどうもびっくりしたのは2F3は冷温停止になりましたというような、その時々の炉心のねパターンとか、その時々の、なんていうんですか、燃料サイクルの最後の方なのか前の方なのか色んなパターンがあって。

記者:ひょっとしたらいくかもしれないけれども…

根井審議官:いや、ちょっとそういうことを。

記者:危険性から考えればそれ以降の手というのも考えなきゃいけないという意味合いですよね。

根井審議官:はい。

記者:やってみないとわからないということですか。

根井審議官:え?

記者:やってみないとわからないということですか。

根井審議官:だから後のことは当然考えなきゃいけないんですけど。

記者:考えたうえで、ひょっとしたら停止するかも冷温停止するかもしれないし、しないかもしれないし。

根井審議官:だからそこのところはあんまり、逆に言うとひょっとしたら冷温停止をするかもしれないということを前提に甘く考えるということにはしないようにします。

記者:必ずしも電源が確保できなければだめだと。先ほどそういうふうな話をされていたので。

根井審議官:そういうことですよね。わかりました。そういう意味では考え方からすればそういうことです。今おっしゃった通りです。

記者:すみません、一つ申し訳ないです。格納容器の中に水をずーっと流していたその水ってどこに行っちゃうんですかね。そのプールに溜まっていくんですか。どうなるんですか。

根井審議官:格納容器の中で水を入れて。

記者:今圧力…

根井審議官:原子炉容器ですね、原子炉圧力容器ですね。

記者:それいっぱいにならずにどこに。

根井審議官:それはすみません、今じゃなくていいですね。たぶん図面を、あれですよね、パンフレットかなんかでこういうところでこういう流れていますというのをお見せしたほうが早いですよね。

記者:関連なんですけど、根井さんが最初にご説明頂いた時に、止まった場合に備えて代替手段で次のポンプが出るよう準備を始めているというブリーフィングなさいましたけど、この次のポンプというのはどういったもの。

根井審議官:これはですね、色んなところとの関係があって当然ながら東電さんが自社でもうすぐに調達する準備しているものがありますが、それ以外にもですね、要するに水がなくなったら大大事なもんですから当然ポンプの話と、場合によってはそのポンプが壊れたときには違う意味で言えば、実は他の給水のこともあるもんですから、例えばタンク車を用意するとかそういう一連の話を全部やっています。これは正直に言うと1F1だけのためじゃありません。他の号機のことも考えていわゆる給水の確保のための対応というのを輻輳的に今順番にやっております。そういうのを含めてご理解頂ければと。

記者:すみません、もう一点。一点目、海水と今ホウ酸入れてるじゃないですか。これもう入れたら、ここの1号機って基本的にもう廃炉になるんですか。まだ使えるものなんですか。

根井審議官:まずは私どもの方でまだその評価にする段階にはないということをお許し頂ければ。

記者:もう一点。ちょっと被曝の話で、CPM、3万、4万CPM出てますけど、通常一般の方ってどれくらい出るもんなんですか。

根井審議官:普通はですね、自分でカウントすればわかるんですけど、大体カウントしないですよね。ただ逆に言うとそういうカウントがあるような場所っていうんでしょうかね、に行くとカウントしますから。

記者:ただやっぱり3万とか4万っていうのはもうすでに…

根井審議官:だから少なくともそういうものがカウントされるような場所にいらっしゃったということは確かなはずで、そういう話と健康に影響があるかっていう意味での評価というところの間の、こうなんていうんですかね、の違いがありますのでということを申し上げたということです。

記者:我々が今検査するとゼロ。

根井審議官:まずやってみて教えていただければ。

記者:我々じゃなくても例えば原子力発電所で働いている方々が普段出てくる値ってどれくらいなんですか。

根井審議官:それはちょっと聞いてみますね。原子力発電所で…

記者:一般論でわからないですか。

根井審議官:CPMやってないよね。カウントしてないので。普通は大体線量計、シーベルトだよね。だから要はこういうCPM単位でのデータはとってないもんですから。

記者:さっきの海水の話なんですけど、さっきの感じでいくと場合によっては海水だけで冷温停止までいくことも、第一原発の1号機の話ですけれど、あり得るのかどうかいうことと、そういうことであれば数日中にも冷温停止という状態にもってけることもあるのかとかそのスケジュール感とそういうのってなんかどんな感じですか。

根井審議官:まず今までについてはですね、これ以上のお答えはもしよろしければ控えさせて頂ければ、といいますのはどうしても楽観論をお伝えすることになるんですね。私どもやはり安全対策を考える立場からすると、何回か繰り返しになりますけど、次の手を考えなきゃいかんという話を申し上げているのは、当然どちらかといえば、最悪のパターンを想定をして準備をしておくということが大事なので、今おっしゃってるようにもうそこまでいかなくてもできる、その場合にはこのくらいでできるというような想定をこの忙しい中で誰も作っておりません。

記者:逆にですね、昨日くらいまでのレクだと何回か炉心溶融ですよね、そういう言葉出てきてましたけど、その可能性というのは今どれくらいみてますか。

根井審議官:これは最後は開けてみなきゃわかりません。ただし、昨日説明してませんですか。クリプトンが測定されていなかったっけ。クリプトンが測定されているとするとやはり炉心がむき出しになってそこから出たと考えざるをえないんではないかと。

:クリプトンじゃなくてセシウムです。

根井審議官:セシウムです。失礼しました。え、違う違う。あれ、セシウムだね。クリプトンの方だとあっちだもんね、被覆管の、あっちじゃなかったっけ。まあいいや、セシウムですね。

記者:この前までの会見だとセシウムの検出はあったようなことが言われて、あったんですか。その…

根井審議官:基本的には確かあれ、どっかで発表してませんでしたか。

記者:ええ、発表があったんです。

根井審議官:基本的にはそこで燃料破損の可能性は否定はできないという話とそれから破損するときの温度とかその他の質疑もあってその場で一応お答えしているかと思いますが。

記者:その場では炉心溶融の可能性もあるというふうな中村審議官の説明でした。

根井審議官:いずれにしてもその点については最後は開けてみなきゃわかりませんので。開けてみる、開けてみるって言い方変ですね。最後は全部きちんと…

記者:可能性としてはあるわけですね。

根井審議官:可能性としての、可能性として否定ができないことはもうすでにそういう物質が出てきているということからすれば、それは念頭においておかなきゃいかんなと。

記者:その後の状況の変化とか新しい物質の検出っていうのは。

根井審議官:今のところ私どもの方ではおさえておりません。

記者:すみません、ちょっと確認を一つ。満水になってというのは圧力容器ですよね。

根井審議官:満水に向けて入れているのは圧力容器です。

記者:格納容器じゃなくて。

根井審議官:圧力容器です。はい、今は。

記者:先ほどの楽観論の話ですけれども、昨日の枝野官房長官の会見では圧力容器と格納容器それぞれ水をためるのに必要な時間として、5時間プラスアルファとあと10日という表現をなさいましたけど、必ずしも保安院がそういう見方をしていないということですか。

根井審議官:いいえ、そこはただ、今のご質問はですね、いわゆるその全部水を満たす時には何日ですかというのに対しては枝野官房長官はそのようにお答えになりました。ご自身は私どもの方もさっき申し上げました東京電力の方から私が伺っておりますとポンプの能力と実際の器の大きさからして計算するとそういう日数になるというのは全く正しい答えであります。

記者:それと実際に、なんていうんですか、給水をしていっぱいいっぱいにした状態で安定した状態を続けられるというのは、楽観論では答えられないということをおっしゃったということですか。

根井審議官:いや、基本的には申し上げたのはですね、基本的にはそういうのを視野に入れて今作業をしているというところについては何ら変わる問題はありませんと。で、私が先ほど申し上げましたのは、追加の手段を考えているのかという趣旨のご質問に対して当然考えてますがと、じゃあそれ使うのかというご質問だったので、それについては状況によるというのが本来のお答えだけれどもと、で申し上げたのは、楽観的に考えるべきでないのでというふうにずっと申し上げているということであります。

記者:昨日の枝野官房長官の記者会見、枝野さんはですね、元弁護士で技術屋じゃないんですから、原子力の知識ないんですから、当然保安院の方で枝野官房長官の会見の内容は説明されたと考えてよろしいんですか。

根井審議官:これにつきましては当然ながら枝野官房長官の方からは私ども保安院、あるいは東京電力の方から、私どもからヒアリングをされたうえで官房長官としての考えを述べておられると。

記者:官房長官としての考えっていっても。

根井審議官:いや、すみません。それはあくまでやはり官房長官が官房長官としておっしゃったことというのが、官房長官のお言葉として。ただし私どもとしては、私どもの方で把握していることはこういうことで、私どもの考え方はこういうことでということはしっかりと全部説明させて頂いております。

記者:すみません。フリーランスの●●と申しますけれども、海水注入ではだめだった場合、次の手を使うかどうかっていうことを検討しているということですけれども、次の手っていうのはどんなものが。

根井審議官:これはもう先ほどもどなたかからおっしゃったように、電源を繋いでそういう二次冷却も含めて機能を活かしていくようなやり方。あるいは1F1の特有のもので固有名詞になりますんで、これがちょっとテクニカルな話になりますので、実はなんだっけ、格納コンデンサー(注:IC)かな、というものすごく古い炉なものですから、あの機器に特有の冷却システムがあるんです。それを活かそうとすると当然電源が必要なので、電源の復旧をしたうえで使っていくようやり方とかですね、そういうものは当然視野には入れています。

記者:いくつくらい。

根井審議官:何がでしょう。

記者:選択肢というか。

根井審議官:選択肢はですね、これはすみません。今申し上げたような仕組みを組み合わせもあるもんですから。それをどういうふうに使うかっていうのは私どもではなくて最後は事業者さんの方でまずやりやすい方法、これが安全規制要求に背いていなければ、反してなければ、事業者さんの方でご選択されればいいことなので。私どもの方で何通りしかないとかですね、そういう言い方で設定はしておりませんので、ご理解頂ければ。今申し上げたような事例があるというふうにご理解頂ければありがたいと思います。

記者:住民の被曝についてなんですけども60、(1)の方で60人ってありますが、この60人に対しては告知をして隔離する必要性っていうのはあるのかどうか。

根井審議官:すみません、そこは先ほども申し上げましたように私どもの方でおひとかたおひとからのそのような状況まで今把握できている状況ではないもんですから。

記者:そうするともし隔離をしていないんだとすれば、他の人たちと接触した場合にその人たちが被曝をする可能性っていうのはどのくらい。

根井審議官:すみません、その辺、そういうところもですね、もう本当におっしゃっていることは大変よくわかります。今本当に私どもとしては最大限努力してようやくここまでつかんだということをご理解頂いてよろしゅうございましょうか。おっしゃっていることは大変よくわかります。

記者:根井審議官は会見の直前まで官邸にいらっしゃったということですけども、誰とお会いになってどんな話をされてどんな指示を受けているのかを教えて頂きたいと思います。

根井審議官:私自身はですね、官邸に勤めている私どもの方から省所管で出向しております総理秘書官のところに行って最近の官邸での状況というのをご享受を頂いて、いわゆる私どもの対応と官邸の方の対応との間に色んなことがありますから大丈夫なんですけれど。要するにできる限り齟齬がないようにするというそういう目的のためにあの時間帯に行かせて頂いたと。

記者:経産省出向の総理の秘書官とお会いになったという方ですね、なんていう方ですか。

根井審議官:スガモリといいます。それであとはですね、その議論の中で当然ながら官邸の中で議論されている当然ながら1号機の注水のことにつきましては当然私どもの代表者あるいは原子力安全委員会、東京電力からの報告も受けたうえで、再度法律上の命令を大臣に出して頂くことも含めてということだったので、官邸ともよく高いレベルで相談させて頂いてやった結果でもあるものですから、そのあたりについての議論と今回の措置についての理解の内容について引き続き齟齬がないということについてはちゃんと確認をさせて頂いて、今日みなさんに今お話をしていることについても私どもの理解とそこが政府全体の理解に齟齬がないということを確認をしてお話させて頂いているということであります。

記者:圧力容器は満水になったというふうに一番最初に思われるというふうにおっしゃったんですが、それでよろしいんでしょうか。突出型の圧力が検出されてるんでしょうか。

根井審議官:今おっしゃった私が満水になったと思われると申し上げ…

記者:なっていると思うがとおっしゃっていませんでしたっけ。一番最初に。全然聞き違いですか。

根井審議官:私は少なくともそこについては今得られている情報からは慎重なものの言い方をさせて頂いたつもりでございます。

記者:そうするとまだ満水になっているかどうかはわからない。

根井審議官:したがって、ずっと給水を確認しなければいけないと最も大事なことは給水の継続を確認しなければいけないということを強調して申し上げさせて頂いたつもりです。

記者:それで枝野官房長官が5時間、5時間プラスアルファとそれからその内の5日間というふうにおっしゃった記憶があるんですけれども、その5日間の意味というのは。

根井審議官:あれはですね、私はですね、私もその場に立ち会っておりましたので、私の記憶が正しければ5時間プラスアルファとおっしゃって、5で10と言い換えられたという記憶がございます。正しくは10、あるいは2週間くらいというのが大きさといえば正しい大きさなので、これは私の方からこんなこというのは大変官房長官に失礼なんですけれども、5時間とおっしゃった後に次の格納容器の日数をおっしゃろうとしたので、そのときに5という数字が先に出られて、言葉として出られてそれを10と正しい数字を後で上書きでおっしゃったというふうに私は中身を知っておりましたので、私はそのように受け止めましたが。

記者:それは冷却に必要…

根井審議官:ではなくて、質問がですね、満水になるのにどのくらいかかるんですかという趣旨のご質問だったと私理解しております。ですので先ほどのご質問にお答えしたのと同じことを官房長官も当然ご存じのように、私どもの方でも説明しておりましたので正しくお答えになったというふうに理解しております。

記者:ちょっと違う話なんですけれども、とくに福島第一の方、モニタリングの体制なんですけれども、モニタリングポストとかが機能停止してて、なんかすごく今3か所ですかね、しか測ってなくてちょっと心許ないような気がするんですけれども、これからそういったモニタリングの箇所を増やすとか体制を強化するとかそういった動きっていうのはあるんですか。

根井審議官:基本的にはですね、そういう工夫ができないかということはおっしゃるように考えなければいけないことなんですが、まずいずれにせよ全体、地震により被災を受けている状況というなかで、最大限やることを工夫してみて今はこれでなんとか確認ができる状態がぎりぎりつくれているかということであとは人数的にはもう本当に地震全体の被災者の方々の支援でありますとか、あるいは今私どもの原子力の方でいえば施設の復旧でありますとか、そういったものの方、ある種優先、最低限のことはできるようになっているとすると、まずやることを先にやってということで今やらせて頂いているものですから、今の体制がみんなで、これは私どもだけじゃなくて事業者さんも自治体のみなさんも含めて、今最大限の工夫をさせて頂いているというふうにご理解頂ければありがたいと思います。

記者:すみません、関連でいいですか。モニタリングの件なんですけれども、前回、今回13日の大体2時50分から3時8分の間にということなんですけれども、これその一個手前でやったのが12日の4時、午前4時ですかね。

根井審議官:これはですね、測定、こういう表の格好じゃなくてこういう文書の格好で書いたものですから、やはりこの間に変化がないということを表そうとするとこういうふうに書かせて頂いているということですので。

記者:これでいうとかなり変化してるように。

根井審議官:ちょっと待ってください。えっと何ページでしたっけ。あーそっかそっか、これはこの数字。ちょっとすみません。後ほど表を確認をしてまたよろしければ次の時に。

記者:できればその最新のものの一個手前と比べてどれくらい増えたか減ったかみたいなそういうのを知りたいので。次まででも構わないんですけれども。

根井審議官:わかりました。心得ておきます。

司会:次でもしあれでしたら最後でよろしいでしょうか。

記者:根井審議官、昨日中村審議官がですね、炉心溶融の可能性があるという非常に衝撃的な発言をされて、それに対してですね、官邸の方では菅総理だとか枝野官房長官がそういう炉心溶融の可能性があるだとかそういう言葉を使うななどとかそういうことの指示なりそういう話はありましたでしょうか。

根井審議官:すみません、私自身は昨日も官邸に参ってその話を聞いただけではないですけれども、お話をさせて頂いた中ではそのような話は伺っておりません。

司会:よろしいでしょうか。ではこれで終わらせて頂きたいと思います。先ほど話がございましたように次の回ですね、ちょっと時間はまだ、申し訳ございませんが。

記者:すみません、過去にも二回質問してお答えがちゃんと、根井さんじゃない方に質問をしてお答えがちゃんともらえなかったんですけれども、20キロ以内の方の退避ですね、についての根拠って教えてもらえますか。

根井審議官:根拠というか考え方ですよね。そうなりますとね、前回の場合確か最初が3で10で次がそれを10に変えて、それで今度さらに20にしたと、あれはベントの時かな20は。私の記憶違ったかな。基本的には事態の悪化の要素とですね、とを考えて、それからやはりできるだけ速やかに早めに安全な場所に避難して頂くということが正しい措置であろうということで基本的には30、それから次に、20ということでやらせて頂いているということで、やはり事態の進展をみて決めさせて、私どもとしては判断させて頂いたというふうにご理解頂ければと思いますが。

記者:事態の進展って具体的にどういうこと。

根井審議官:ちょっと待ってくださいね。あれか爆発のあとか。失礼しました。え、爆発のあとだった。すみません。私自身がちょっと他の仕事をバターンとやっていた時なんで頭の中が混乱してましてね。その話は…

記者:じゃああとでも構わないので。要は今格納容器内にすべてが留まっているという、確かその発表があったあとにあった話だったと思うんですけど、それが万が一損傷した場合も含めてその場合でも20キロで十分だという判断をしているのかとかそこら辺の考え方をちょっと。

根井審議官:大丈夫大丈夫。

記者:あとで。

司会:どうもありがとうございました。次の時間またご連絡させて頂ければと思いますのでよろしゅうございます。