原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月16日02時40分から87分間)

西山審議官:遅くなりまして申し訳ございませんでした。よろしくお願いいたします。まず、東京電力の福島第一原子力発電所4号機の状況からご説明して参りたいと思います。まず簡単に経緯を振り返りますと、本日の6時14分に4号機の爆発音を聞いたという話、6時14分に爆発音があったということがありました。それからその後東京電力の方が見に行ったところ、4号機の壁に穴が二つ開いていたということでした。しばらくして9時38分に煙を発見し、場所としては4号機の3階あるいは4階あたりということで、これは前回のこのプレス説明会のときにも申し上げましたけれども、使用済み燃料プールの下の部分と、それから循環ポンプ用の電源などがある場所でありました。これにつきましては、この火事につきましては、その後海江田大臣からも措置要請が、措置命令が出まして、それからしばらくして自然に鎮火したというのが結果でした。しかし、この過程で使用済み燃料対策が早急に講じられる必要があるということが浮かび上がりまして、元々これはわかっておったわけで、私どもも前回説明申し上げましたように、しっかりその温度などを管理して、水量も適切に管理するということを要請申し上げておりましたけれども、どうも今回の事象から見ると、まだ原因ははっきりしておりませんけれども、その使用済み燃料プールから使用済み燃料を覆っている水の、水がまず沸騰し、それから沸騰してどんどん蒸発していってしまうと、水の量が減っていって、使用済み燃料が水に覆われなくなる状態が出てくるとそうなるとそこから使用済み燃料の周りにあるやはり普通の燃料と同じようにジルコニウムの管がありますから、その管が熱くなって、なんらかの形で破損したりして水あるいは水蒸気と反応して発生するということが考えられるわけで、そういうことについての対策を早急にする必要があるということがございます。

使用済み燃料プールというのは、まず使用済み燃料は、ここに書いてありますような(図を指しながら)こういう形でありまして、使用済み燃料というか、燃料のラックの中に燃料棒がこう入っているという形でありまして、これの中身が核分裂反応によって、ウランがそのあと燃えないウランにかなり変わってしまった場合にそれはもう使用済み燃料というふうに称するわけです。この使用済み燃料のラックを、ちょっと低い位置で遠くの方見えにくいかもしれませんけれども、こういうふうな形のホウ酸の、核分裂反応を抑制するホウ酸を入れた形のラックができておりまして、この中にこう1体ずつさしていくという形で使用済み燃料のプールというものがあります。そのプールの上に水をはっておいて、冷却していくということなんですけれども。今回はこの冷却が、電源がないものですから、電気が来ていないので、この冷却が円滑にいかない、ここにある水で、水を入れ替えない限り、この水が段々段々温かくなっていくということで、これが沸騰して、この水が沸騰しますと、やかんが沸騰すると同じようで、どんどん蒸発して水量が少なくなってこう下がっていくと、水面が下がっていくと。それが今私が申し上げた現象でございます。それでこの関係につきましては本日、事前にお配りいたしましたけれども、事前というのはこの会議のすぐ前じゃなくて途中で一回お配りしましたけれども、先ほど申し上げたような使用済み燃料プールについてしっかりと水をはっておくということの必要性から海江田経済産業大臣から東京電力の清水社長に対しまして、原子炉等規制法に基づく、原子力等規制法の第六十四条三項の規定に基づく命令が発せられました。命令の内容はこの福島第一原子力発電所第4号機の使用済み燃料プールへの注水を可及的速やかに行うことということでございます。ですから東京電力にはこの命令に従って早急に対応して頂きたいというふうに考えております。

次に、今4号機の説明を申し上げましたけど、1号機から3号機までの状況についての説明を申し上げます。福島第一原子力発電所の1号機から3号機にかけましては、いずれも消火系のライン、火を消すためのラインに、を使いながら海水を注入している状況にあります。これによりまして、それぞれの号機、これは地震の当時動いていたわけですので、そこには生きた燃料があったわけで、これは制御棒が入って反応が止められたわけですけれども、そこにある崩壊熱というものを除去しなきゃいけないわけですね。そのために色々な工夫をしてきたけれども、うまくいかないものがあったわけですが、現在落ち着いている体制は、この図にありますように、海から直接ポンプ車を設置してそれぞれの号機に注水を導くというやり方で、このやり方で今それぞれに注水は順調に行われているというふうに理解はしております。

ちょっと紙に書いてなくて恐縮ですけれども、いつも申し上げているデータを申し上げますと、原子炉のまず1号機からですけれども、原子炉の水位についてはこれはいつも申し上げているようにデータ的にはあまりあてにならないんじゃないかと思っていますが、現時点もマイナス1800と、マイナス1800ミリメートル、1.8メートルのデータを示しています。それから圧力については、原子炉の圧力につきましては、0.169メガパスカルゲージという値でございます。あまり変化がありません。

それから第2基、2号機については、水面の高さ、原子炉の水位についてはマイナス1200ミリメートルということで、若干下がっております。1.2メートル、燃料の頭の部分から1.2メートル下がったところにあります。それから圧力につきましてが0.099メガパスカルゲージということで、これも少し圧力が下がっております。これはこの原因はあと考えてみますと、この基の、ここの圧力調整室におけるたぶん損傷が生じたんじゃないかと思われる爆発音があった件、ここでそういう損傷があったとすれば、そこから外に圧が漏れてやや下がっていると。原子炉ですから間接的な影響ではありますけども、圧がやや下がっているということが十分考えられます。

それから3号機につきましては、3号機につきましては、まず原子炉の水位ですけれども、これは確か前回と同じだったと思いましたけども、値としてはマイナス1900ミリメートル、1.9メートル、あるいはマイナス2300ミリメートル、2.3メートルといったことがデータとして示されております。それから原子炉の圧力としては0.17とか、あるいは0.18メガパスカルゲージということで、長期的にはあまり変化がないと、少しほんの少し下がっているという動きですけれども、大きな動きはないということじゃないかと考えております。

記者:すみません、それ何時ですか。         

西山審議官:いずれもです、1号機、2号機については18時43分、本日の3月15日の18時43分現在。3号機につきましては、21時5分現在、3月15日、21時05分現在です。それからこれは初めて話題になる号機ですけれども、5号機について少しだけ変化がありますので、ご紹介しておきますと、本日3月15日の21時現在で、原子炉の水位が2010ミリメートル、これは元々地震のときに燃えていなかった基ですから、動いてた基の今までの難しさに比べると、安定してるわけですけれども、この21時の5時間くらい前に比べると、40センチメートル、今2010ミリメートル、燃料の頭よりも2メートル10センチ上にあるわけですけど、失礼、2メートル1せンチ上にあるわけですけれども、水面が上にありますけれども、それが5時間前と比べますと、16時と比べますと、40センチメートル低下しているというデータになっています。それから原子炉の圧力ですけれども、0.817メガパスカルゲージ、本日の3月15日21時現在、0.817メガパスカルゲージということで、それまでの通常計っていた圧力の半分になっております。これにつきましては、圧力が高まるときに弁を開けて調整しているということになると、その分水が減るわけでして、これでまた弁を閉じると圧力が高まるということでその繰り返しのなかでおそらく水が減っているんじゃないかと思いますけれども、これは別に異常であるわけではありませんが、これをうまく水の量をキープした形にもっていかなければいけないと考えております。

それから福島第一原子力発電所は6号機までありますので、6号機のことも説明してしまいますと、6号機については特に今申し上げるような内容はありませんが、6号機のディーゼル発電機がこれは唯一動いている発電機をもっておりまして、この唯一動いている発電機で5号機、6号機、いま先に申し上げた5号機、6号機の一部に電気を送れているという状態にあります。そういう意味で5号機についてもこの電気を使いながら健全性をですね、担保していってもらいたいと考えております。次に今、全体のプラントの状況ご説明いたしましたけれども、

これらを運営しておられる現場にいる方々についてのご質問が時々ありますので、これについての私どもの得た情報を説明しておきたいと思います。まず人数的にはですね、電力会社さん、この東京電力以外の電力会社の方々の応援も頂きまして、現在百数十名、あるいは150名弱くらいの方々がこの必要な作業に従事しているというふうに聞いております。それから電力会社間では必要な機材の貸与、東京電力に対する必要な機材の貸与、例えばサーベイメータ―という放射線を測る、被曝の状況を測る機械でありますとか、必要なモニタリングをするための機械でありますとか、様々なものについて貸与が、東京電力に対する、他の電力会社からの、貸すということが行われております。それから現場の作業員の方々の安全、被曝との関係での安全につきましては、これはいつも私が説明を申し上げているとおり、被爆の観点では、法令に定める緊急時にかかる線量限度以下の範囲に応じて作業を進めているということでありまして、作業の安全は確保されているというふうに考えております。

あといくつかこの場でご質問があったりしたことについての検討結果なり、調べた結果について説明いたします。一つは、順不同になりますけれども、国際的なこの事故についての評価をどうするかという、INESというものの、INESと書く国際的に共通する評価がありますけれども、これについていつどういうふうに決めていくのかという、決めていったのか、あるいは決めていくのかということがございます。まず今月3月12日の未明の冷却機能喪失ということがありました。この時に、この時を受けて、まずINESの3と、3段階というふうに暫定的な評価をいたしました。これはINESというものは24時間以内に一応暫定的な通報をするというルールがあったので、INESの3というふうに暫定の評価をいたしました。それから次に1号機の原子炉の格納容器から放射性物質の放出があったと思われる敷地の周辺でのセシウムなどの検知ということがあり、その後1号機の水素爆発があったわけですけども、このセシウムなどの確認を受けまして、INESの4段階ということで、暫定評価を変更いたしました。12日の夕刻にINESの4段階に暫定評価を変更いたしました。今後につきましては、この燃料の今、一生懸命冷やしている燃料の状況などを見ながらさらにこの上の数字にすべきなのかどうかということについては見直しをする必要があるのかもしれません。そこはもう少し時間をとって考えたいと状況の推移をみて考えたいと思っております。

次に国際関係のことについてのご質問がよくありまして、私も全部知るわけじゃないということで、答えて参りましたけれども。ちょっと確認いたしましたところでは、まず一つはIAEAAですね、国際原子力機関の専門家の受け入れということですけれども、日本は、日本の被害に対しまして、3月14日に在ウィーンの日本政府代表部の中根大使から、IAEAの日本人の方ですけれども、天野事務局長宛てに専門家の派遣を要請いたしました。この要請はウィーン時間の同日、3月14日、天野事務局長から加盟各国に対して公表されております。IAEAに対して専門家の派遣を要請いたしました。今後分野の調整をいたしまして、専門家をお招きするということになると思います。

それから報道にあったようですけど、アメリカの原子力規制委員会NRCのヤツコ委員長が、ヤツコ委員長が日本から技術支援を要請されたというふうにご発言されたというふうに報道されております。これにつきましては、アメリカのNRCは今般の地震に伴う原子力発電所の被害に関しまして、専門家派遣をする意向を表明おられます。それで、このアメリカの国際開発庁が編成する災害救援チーム、災害救援チームにあわせて2名の専門家が来日しております。実は日本から正式にこれこれの技術支援をお願いするということは要請したことはないんですけれども、3月の14日の日に、私や私の同僚のもの、あるいは他の省庁の方々がこの方々に、日本の情勢を説明したということがありまして、情報交換を実施したということもございましたので、このときこれからよく連携をとってやっていきましょうということにはしておりました。これを経まして、NRCの方ではさらに9名の専門家を日本に派遣するということとされていまして、3月15日本日、現地を出発されると。アメリカはこれから3月15日になりますので、現地を出発するという連絡を受けております。その他各国からの支援を打診してこられている国は、とくに国名はあげませんけれども、まだ具体的になるかどうかわかりませんから国名はあげませんけれども、何か国から支援をするという用意があるという意味の打診がある国がございます。これにつきましては、日本側の具体的なニーズとを見ながら、その都度相談して必要な支援を求めて参りたいと考えています。私の方からは以上で説明を終わらさせて頂きまして、あとは説明に、質問にお答えしたいと思います。

司会:すみません、それでは質問ということで挙手頂きまして、指名させて頂きまして、所属とお名前をよろしくお願いします。

記者:日本テレビの●●です。5号機についてお伺いします。確認なんですけれども、5号機の水位が17時、5時間前より40センチ低下しているということと、それから圧力が半分になっていることについて、異常ではないということでしたが、確認なんですが、これはこれまで1号機、2号機、3号機、4号機と段々と言いますか、それぞれ色んな、サプレッションプールの損傷ですとかっていう事態が段々出てきたわけですけれども、5号機について圧力、水位のことがありましたが、今後1号機とか4号機のような状態が起きるという可能性はあるんでしょうか。ないと言い切れる。

西山審議官:それはそういうふうにご心配されるお気持ちはよくわかりますんで、我々としても、今の原因は先ほど申し上げましたように、6号機のディーゼルエンジン、ディーゼル発電機で冷却を行っていますけれども、どうしても圧力が本格的な冷却にならない部分があって、圧力が高まる、そうすると少し開ける、そうなると今度そこから水が逃げるということで水位が低下することはあり得ると思いますね。ちょっと今の点について専門家から補足説明をしてもらいます。

青木審査官:5号機、6号機につきましては、原子炉容器の中に燃料を装荷して、これから運転を開始しようという直前の状態でございましたので、圧力容器のもう蓋は閉まっている状態で、ちゃんと一炉心分、新燃料も含めた燃料がこれから一サイクル運転しようとしている燃料が入っている状態でございます。非常用ディーゼル発電機が1台使える状態ではありますけれども、ポンポン回しても冷却する先の海水ポンプの方が津波の被害でやられておりますので、最終的に熱を海水に戻すということができませんから、結局そこの電源はあっても海水ポンプを回して冷やすということができないので、今まだそのまま置いてある状態でございます。元々1年、これから燃やそうとしてる燃料が入った状態のものでございますので、崩壊熱がさほど高くないので、温度上昇、圧力上昇というのが非常に緩やかであって、まだ十分運転に耐えるように圧力容器の温度とか圧力っていうのは、に耐えるように作ってあるわけですけれども、運転圧に耐える圧力容器が作ってあるわけですが、そういう領域にはまだ達してないということでございます。

西山審議官:ちょっと私の説明、誤解招いたかもしれないので、そこが今の専門家の説明を聞いていただけたらと思いますけれども。ただ動きとしては今申し上げたような動きが出てきているのでこれについては早めにご紹介して、我々としてもよくそれをこの1号機から4号機のような事態にならないようにですね、しっかり見ていきたいと思っております。

記者:すみません、関連でなんですが、ということは、その圧力と水位の低下が見られるようになったのが17時の段階からということでしょうか。

青木審査官:すみません、ちょっと確認させてください。私の不勉強でした。

記者:すみません、岩上事務所のカワイです。冷却に使用した海水というのはその後どのように処理されるか教えてください。

西山審議官:それは今は冷却の海水うまくいってないんですけれども、普通の原発が運転しているときは、冷却に使用された海水はそのあと少し温まった形で、熱を原子力発電所から奪いながら海に戻っていくんです。

記者:ありがとうございます。

記者:いいですか。

司会:どうぞ、ごめんなさい。

記者:朝日新聞の●●といいますけど、東京電力の11時半のレクチャーで、第二原発の4号機がですね、非常用補機冷却系が不具合を起こして止まったというふうに発表しているんですけど、これは今どういう状態になっているのか教えて頂けますか。やはり使用済み燃料プールが温度が上昇して、今日の1Fの4号機みたいなことになったりする可能性というのはあるんでしょうか。

西山審議官:そこはちょっと確認させてください。

記者:情報がないということですか。

西山審議官:私今それは聞かないで参りました。

記者:共同通信の●●と申しますが、4号機のですね、プールの温度について、この頂いている資料を見ると、3月14日の4時8分時点で84℃ということですよね。3ページに。

西山審議官:使用済み燃料プールですね。

記者:はい。さっき出きれば震災が起きてからのデータを出してほしいと要望させて頂いたんですが、それについては、これ。

西山審議官:これしかなかったということです。

記者:これしかなかった。あと、3月14日の午前4時8分時点ということになると、もう今から2日ほど前になる話ですよね。この時点で84℃っていう温度っていうのは、保安院としてこの温度っていうのはどういう受け止め方をされているんですか。

西山審議官:この温度は普通の温度よりも高いと思います。

記者:その上で、実際に爆発が起きるまで何か必要な措置というのはとられていたんでしょうか。

西山審議官:そこはあれですね、我々としてはとるように指導はしておりましたけれども、指導はしておりましたけれども、非常に放射線の量が高いので、とくに手は打っておりません。

記者:この84℃になっているという報告はもうすぐさまあったんですか。

西山審議官:通常のスピードではあったと思いました。

記者:実際にそういうふうに報告があってから丸々一日くらい結局何も出来ない状態でそのまま爆発してしまったということですか。

西山審議官:そういうことです。

司会:他にはいかがでしょうか。

記者:中日新聞のホソイと申します。4号機の結局その爆発の理由と火災の理由で、もう少しわかった点があればもう少し詳しくお聞きしたいのと、先ほど使用済み燃料プールの水が減っている理由、その電源がきていないのと、どうしてそういう水が減るっていう理由をもう少し丁寧に伺いたいんですけれども。

西山審議官:まず残念ながら爆発、火災の理由というのは今はっきりわかりません。ただその使用済み燃料プールの関係が影響している可能性は高いので、今、温度が高かったこともあるし、それが沸騰し、水量が少なくなってしまうということは十分考えられるので、大臣から命令が発したところです。

記者:今回その4号機に対してその命令が発せられたのと、なぜ5号機、6号機に発せられない理由というのは、明確に言っていただけないでしょうか。

西山審議官:はい、それは4号機は法律上、大臣から命令をしなければいけないような必要性があるということで、必ずやってもらわなきゃいけない必要性があるということで、法律上の命令を発しまして、5号機、6号機については我々指導はしておりますけれども、それによって努力が行われて正常な姿を保っていければそれでいいからという判断でございます。

記者:その5号機、6号機というのは法に基づく指導だったりするんですか。命令の一歩手前だったりとか、そういう状態はあるんでしょうか。

西山審議官:指導、法律に基づく指導というのは基本的には考えにくいと思いますね。指導、法律に基づければやっぱり行政処分になるんでしょうから。指導じゃないんじゃないかと思いますが。

記者:朝日新聞のスギウラと言います。先ほどの会見のときに、プールを冷やす手立てが具体的には報告されてないというふうなお話があったかと思うんですが、その後4号機のプールを冷やすどういった具体的な方法が報告されているんであれば、それを教えて頂きたいのと、あと頂いた資料で2号機についてパラメーターで中央制御室より運転員が撤退したためデータ算出不能とあるんですが、これは今まで教えてもらっていた圧力とか原子炉の水位というものがこれからはずっとわからなくなるという、こういう理解でよろしいんでしょうか。

西山審議官:まず前者の方ですけれども、どういう手が考えられているかということについては、これは若干報道もあるようですけれども、例えばやはり何らかのポンプ車的なもの、水ですからポンプ車的なものを今ここでやってるような形で使うといったものもありますし、それから上からヘリコプターで持ってきて入れるというようなことも論理的には考えられるだろうと思います。そこらへんについては今非常に早いスピードで東京電力の方でも検討されているというふうに伺っております。それから後者の点につきましては、作業員の方が中央制御室に行ける範囲内でデータの提供申し上げられると思います。

記者:今は入ってないけども、出たり入ったりすることで数字を見てくることは可能だと。

西山審議官:そうですね。

青木審査官:すみません、先ほどの答えが不十分だったので、補足させて頂きます。5号機、6号機でございますけれども、6号機の非常用DGが一台運転可能になっておりまして、6号機から5号機へ電力の供給ができるようになりました。この結果、電気の供給が受けられますので、最終的に海水系を使って除熱することはできませんけれども、メイキャップ系という系統で注水することが可能になりましたので、安全弁を開けて一時原子炉圧力容器内の圧力温度が高まっていたものを安全弁を開けてサプレッションチェンバーの方に蒸気を逃がしてあげるという操作をして、また安全弁を閉じるという操作が今、やっておられますので、圧力温度が下がってます。蒸気が逃げますと水位が下がるんですけれども、今申し上げたように、非常用DGの電力供給を受けて、メイキャップの電力供給の系統が使えるようになっておりますので、それでメイキャップして水位の低下も防げれるということでございますので、順調に今後5号、6号については冷却、除熱ができるようになっていくんだろうというふうに思っております。

記者:すみません、ニコニコ動画のナナオと申します。ちょっとお伺いしたいんですけども、NRCの専門家派遣を受け入れるということなんですけれども、こうした場合通常であれば具体的にはNRCは何を行うことになるのでしょうか。状況の確認ということで。

西山審議官:この場合は具体的に、状況の確認だけでは日本として助かるところが少ないわけですから、具体的な作業の、NRCに専門性のある作業の、なんていいますか、そのノウハウを提供してもらったり、手伝ってもらったりとそういうことになるだろうと思います。

記者:具体的な技術?

西山審議官:具体的な技術の提供ということで。そういうことです。

                                        

記者:わかりません。

記者:ロイター通信のジョーンズと申しますが、先ほどの関連、質問なんですけど、4号機の水のかけ方とか、方法、ポンプ車とかヘリコプター、東京電力が検討してるっておっしゃったと思うんですが、つまりまだ行ってないわけですか。あるいはただ。

西山審議官:まだ行っておりません。現時点ではまだ行っておりません。ただ大臣も命令を出しましたし、事柄の緊急性からしても早急にやってもらいたいと考えていますので、最終段階だろうと思います。                   

記者:もう一つ、水が沸騰して蒸発してその蒸発するなかには放射能のなんかあるんですか。中身もどんなのがあるんでしょうか。

青木審査官:燃料棒がございますので、その燃料棒が損傷すれば中身が出てくることになりますけれども、燃料棒健全に今あると思いますので、プール水位だけであれば非常に正常にきれいに保たれたお水でございますので、これが蒸発してもさほど放射性物質が出てくるということはないと思っております。

記者:被曝関係でお聞きしたいんですけれども、プールはプールが露出している状態であれば水を入れるだけであればそんなに難しい作業ではないと思うんですが、やっぱり作業困難な被曝線量の問題があると思うんです。大体どれくらいの線量、例えば何ミリシーベルト毎時とか思ってるんですか。

青木審査官:すみません、今具体的な数字が手元にはございませんけれども、その線量に応じて法令で限度が定まっておりますので、その範囲に収まるように、それでもって作業時間というのが制限になりますので、その制限範囲のなかで作業時間の中で作業やるような、そういう作業計画をつくってやっていくことになろうかと思います。すみません、今具体的な線量は今ちょっと手元にございません。                      

記者:大体その使った燃やした時間とその温度とか、冷やした時間からどれくらいの線量が出るとか、水があればどれくらい遮蔽するかとかわからないもんですか。

青木審査官:今どれだけ水深が確保されているのかといったところのデータがございませんので、水深がどれくらいあればどれくらい遮蔽されるので、どの程度の線量が上にあるはずだという計算はできますけど、ですからそういう意味では、計ってみてですね、今これくらいになっているという状況のもので、そのデータをもとに計画をつくって作業をするということになろうかと思います。

記者:逆に言うと少なくともどれくらい線量があるだろうから人が近づいての作業というのを躊躇するということは言えないんですか。  

青木審査官:線量があるから躊躇しているということでは決してないと思います。

記者:あともう一点、いわゆる放射線業務従事者の年間の被曝と緊急時、だから100ミリまで認められるというのは、どうも厚生労働省が今回の特例みたいな感じで、250ミリまで拡大するということになったみたいですけれども、そのことが作業の進展に与える影響というのはどういうふうに捉えていますか。

西山審議官:まさに厚生労働省がやられたことはこの緊急事態に対して人間の健康とのバランスを考えた措置だろうと思いますので、その範囲内でやれることが、やれるようになるということだと思います。

記者:ただし、どうしても人間の健康を若干犠牲にして物事を決めようという印象を受けてしまうんですよね。そのことはどう思っていますか。

西山審議官:決して人の健康を犠牲にしていないんだと私は思っております。

記者:すみません、朝日新聞のスギタです。モニタリングポストの数字で頂いている資料の中で、3月15、一番最後のところなんですが、それまで300か400とかそういう数字だったのが、23時から4000、6000、2000、3000と桁が一つ上がってるんですけれども、これはどういうふうに捉えればよろしいんでしょうか。

:福島第一のこのサービスビル、正面付近のデータですけれども、ちょうと現地では22時30分以降、降雨が始まってございまして、降雨によるものではないかというふうに推察してございます。具体的には空気中に浮遊しております放射性の粒子物質などが雨に取り込まれて落ちるということがこの要因ではないかというふうに考えてございます。

記者:今現場で雨が降っているということに関して、全体的な、例えば作業に関する影響ですとか危険性が増すとかいうようなことで考えられる、増える危険性で想定されるものというのはどういうことがありますでしょうか。

:まずこの雨によって落とされるものは粒子状のもの、あるいはあとヨウ素というふうに考えられますが、逆にその空気中に含まれるそのヨウ素が落ちるということであれば、吸入による被曝そのものは結果としては減るということになると思います。ただそういったものは地表面に落ちるということは無視してですね、単純に被曝だけでいけば、吸入量は減るということになるかと思います。

記者:そうすると、雨をうけたほうがむしろいいと。

:必ずしもいいとは言えないと思いますが、結果としてはそういった効果が推定されるといいますか、物理現象として確認されるということでございます。

記者:悪影響の方は何か考えられることはないんですか。その雨が降る。

:現実的に今ここで作業しているかどうかっていうのは、表で作業してるかどうかっていうことについては把握してないわけでなんですが、仮にこの衣服に降雨がつくということがあれば、そこが汚染をされることになろうかと思います。従いまして、その汚染されたものについては適正な処理をするということだと思います。

記者:日本テレビですが、先ほどお話があった4号機のプールへの水の注入なんですが、まだやっていないということだったんですが、それは何時現在もまだやっていないということでしょうか。           

西山審議官:私も今までまだやれていないだろうなというふうに直観はいたしましたけれども、今同僚の話によりますと、周りに爆発による瓦礫とかですね、そういうものがあるので、それをまずどかしてから、重機によってどかしてから作業に入るということのようですので、そのための時間が必要ということです。ですから明日の朝早く、明日といいますか、今日になってて申し訳ないですけれども、今日の早い段階じゃないかというふうに思います。                

記者:じゃあ今のこの今の時間の現在でまだやっていない。今後は明日。

西山審議官:明日っていうのは勘違いで、今日もう日にちが変わっていましたから、今日の明るくなる頃といいますか、そういう段階じゃないかと思います。

記者:毎日新聞の●●と申します。前回の会見の最後に4号機のプールの水が沸騰しているんではないかという報告が質問で寄せられましたが、その後この事実は確認されているのかどうかというのが一点目で。もう一点目は、これはちょっと新しいものかどうかちょっと確認したいんですけれども、資料の11ページのですね、負傷者の情報というところで、行方不明2名、4号のタービン建屋内というところが、というのが出ているんですが、これは何を意味するものなのでしょうか。4号の爆発絡みで隣のタービン建屋に閉じ込められた人がいて出てこれないのか、それとも何か捜索作業のようなものをされているんだったら合わせて。あとこの急病人の1名であるとか、こういう方にですね、容態、重篤な方というのが今いるのかどうかも含めて。

西山審議官:沸騰しているかどうかについては、沸騰している、確実にほぼ沸騰しているだろうというふうに思います。ですからどんどん水位が減ってくるということになってくると。そういう意味で大臣からの命令も発せられているということです。

記者:じゃあその沸騰しているという事実をもって、大臣が命令を出した、そういう。

西山審議官:沸騰し、段々減っていくというそういうプロセスを考えた上でということになると思います。ちょっと私沸騰しているという事実を誰か見聞きしているかどうかははっきりいたしませんけれども、これはある程度計算していけばわかることですので。それからけが人の方とかの情報はわかるかな。ちょっと確認いたします。

記者:関連してその4号機のプールは露出、結局してるんですか、してないんですか。なんか爆発時に東電の社員が開いた穴から見たら、当時その時は水で満たされていたっていうふうなことを東電では会見で言われているようですけど。今現状っていうか、今一番直近で今プールの燃料の露出とかはどうなっているんですか。

青木審査官:すみません、水で満たされていると確認したっていう情報があるっていうのを私聞いていないんですけれども、定かなことはちょっとわからないんですが、まだ水の中に入っているのかなというふうには思うんですけれども、すみません、ちょっとはっきりしたことはまだ言えないです。

記者:じゃあ前回の会見ではよくわからないという状況からまだ新しい●●はまだ何もないと、そういうことですか。

青木審査官:はい、申し訳ございません。 

記者:じゃあ露出しているかどうかもわからない。

青木審査官:はい。

記者:先ほど沸騰しているかどうかとかそういったことが計算すればわかることというふうにおっしゃいましたが、じゃあその計算によると、早いといつくらいまでの数字が出るとかそういったことはわからないんでしょうか。

青木審査官:色んな計算をされた例がありましてですね、7日だとか10日だとか、プールが満水状態からずっと水位が下がっていって、燃料のトップまでに達するまでどれくらいの日数がかかりますかっていうのが試算された例がありますけれども、結構幅がありまして、ちょっと具体的にどうっていうのは言いにくいんですけれども、すみません、誤差が多くてですね、今のところ幅があるという状況だと思います。

記者:幅、例えばどれくらいですかね。

青木審査官:私の聞いてるのだと、10日って計算した例もありますし、あと7日とか。もうちょっと短かったのもあったとかって思いますけど、平均すれば7日とかそんなオーダーかなと思いますけど。

記者:そうすると、冷却、プールの冷却ができていないのはその発生直後からっていうこと考えると、11足す7とか、18日くらいなにもできなかったら露出する可能性があると。

青木審査官:すみません、幅があってですね、しかも余裕をもって計算をするとかっていうことになりますので、ちょっと具体的にどうなのかっていうのははっきりわからないです。

記者:一番早く見積もった場合の計算は何日だったんですか。

青木審査官:すみません、うろ覚えなので。7日、私の頭では7日くらいっていうふうなイメージでいたんですけれども、それでどうか、3引けば4日とかそんなことになるのかと思いますけど。

記者:それはその試算っていうのは原子炉と、要は使用済み燃料のプールのゲートが開いた時の試算ですか。今閉まってるんで水の容量がまだ少ないので、それは試算は必ずしもあたるのか、あたらないのか。

青木審査官:すみません、数字が独り歩きしちゃうので、あまりあれなんですけど。色んな前提条件、仮定を置きますので、計算も幅が出てくると思いますので、一概にこうだというふうには、私が直接計算したものではないので。

記者:その3、4とか7っていうのはどっから出てくる、どういう数字なんですか。

青木審査官:いやいや、伝聞でいろいろお聞きするとそういう数字があると聞くんですけれど、だからそれがどういう前提胃を置いて計算したものかよくわからないので、ちょっとすみません、こういう場でいい加減なことを申し上げたのは大変申し訳ないんですけれど。

記者:そうしたら、次回まででいいのでおそらくその周辺におられる方、日本にいらっしゃる国民全員がですね、その、燃料出ちゃいましたっていう情報よりもどれくらい、このままだったら、これくらいになっちゃう、こういう危険な状態になる見通しがあるとか、先のことを知りたいと思っているので、そのあたり厳密に次の会見でも結構ですのでわかり次第でもいいですので教えてください。

西山審議官:今4号機については大臣からも早急に水を補給するように命令を出しておりますので、それに基づいて計算もそうですけれども、実行してもらいたいという意味でありますので、それをいたします。そのほかのものについては、何か示せることがあるかどうかはちょっと考えさせて頂きます

記者:すみません、今のに関連して、さっき4号機に入れる水は海水はあんま好ましくないというお話ありましたよね。で、今ちょっと大臣がそういう命令を出して早急にやるってことになった場合に、当然もう海水もやむを得ないという形になるんでしょうか。

西山審議官:そこは事業者の判断を待って、そうですね、そのそれとそこにうまく入れられる方法との兼ね合いで決めてもらうということだと思います。水が、海水がどうしても嫌だから時間が経ってもいいという選択肢はないと思います。

記者:また4号機の注水の話なんですが、ヘリという案があがっているようですけれども、壁面に8メートル四方の穴が2つ開いているというふうなお話が発表されましたが、それだったら横からヘリでですね、水をどうやって入れるのか、物理的に可能なのかっていうのが一点あって。もしくはさらに天井部分にまた別の穴があったりとかですね、そういうことがあるからそういう発想になるのか。建屋の損傷具合をもう一度教えてください。

青木審査官:爆発音があって現場を確認すると、穴が2つ開いていたというようなことですが、最初は天井に穴が開いていたというずいぶん当初混乱していたようで、そういう情報だったっていうのが最終的に壁に穴が2つだったっていうふうに訂正されておりますので、天井には今ない、開いてないと思います。ですからヘリコプターから、上からお水を入れるというのが今の状態では無理だろうなと思います。  

記者:となると、案としてあがっている以上は具体的にどうするんですか。天井外すっていうことですか。

西山審議官:すみません、今同僚から言われたことと、それから検討の内容等含めてヘリコプターの案というのも検討はされています。穴はないんですけれども、穴というのは大きな、8メートル四方とかそういう穴はないんですけれども、天井にもひび割れなり、水を落とすことのできる可能性のある部分はあるようでして、そういうところも使ってやるという案もあるというふうに聞いてますので、ヘリコプターの案もないというわけじゃないと思います。

記者:ヘリの関連で確認したいんですけど、審議官さっきおっしゃっていたなんか、大臣が命令出したからヘリでもなんでもっていうのはニュアンスとしてプールのことを指しているように聞こえたんですけど、ヘリで注水するのはプールなんですか、建屋なんですか、どちらなんでしょうか。

西山審議官:プールですね。

記者:プール。

西山審議官:はい、大臣の命令はプールに水を満たせという命令。

記者:ヘリを使って注水を検討されているのはプールが対象なのか、建屋が対象なのか、どっちで把握されていますか。

西山審議官:いずれにしろ、経済産業省としてはプールを満たしてくれということをお願いしているので。

記者:今までのやり取りは建屋だったらじゃあ穴が開いてないのに意味がないんじゃないかという質問をみなさんされてたと思うんですけど。保安院の把握されている限りで、東電は建屋の上からの注水もヘリで考えてるということになってるみたいなんですか。

西山審議官:検討の対象とはなっていると思います。

記者:ただ保安院としてはもう命令出した以上、まずプールを考えてくれという。ヘリでもなんでも使ってとにかくプールを冷却しろということを言ってるんですか。

西山審議官:東京電力もプールに入らない限りは目的が達せないんですね、これは。ですから建屋の関係はちょっと私よくわかりませんけれども、もしヘリを使うとして、やるとしてもプールに行くからやるという位置づけですから。それがそこの確率もよく考えながら判断されると思います。

記者:まずはプール。

西山審議官:まずプールです。

記者:今プールっていうのは、例えば要するに建屋がなくてプールが剥き出しの状態になってるんですっけ。

西山審議官:ではないんです。さっき申し上げたように、穴が開いてるのは横で、上には天井があって、そこには大きな穴が開いているわけではないだろう、ないようだと。そこにはただ水が染み込むというか、水が流せる程度のすき間はありそうなので、そこを活用するのか、他の手段なのかという選択です。

記者:それとあともう一点、命令の関係なんですけれども、例えば昼に出した措置命令で、速やかに消火せよとか、速やかに注水しろっていうのは当たり前のことだと思うんですよね。わざわざ原子炉等規制法を持ちだしてきてそういう命令を出すということの意味合いはどういうことなのか教えてほしい。

西山審議官:非常に重要なタイミングなので、間違いなくやってもらいたいということですね。それを法律上、我々普段から色々な指導行為はして参りますけれども、法律上確実にやってもらいたいという意味でございます。

記者:たぶん64条罰則のついてる条項だと思うですけども、そういうふうにして、なんていうか、保安院としての姿勢というか、経済産業省としての強い確実にやりなさいと意思表示という意味合いが強いということですか。

西山審議官:そういう意味合いも大きいと思います。

記者:すみません、ニコニコ動画の●●です。今、原子力、みなさんの同僚なんですけど、現場にはいらっしゃる、何人くらいいらっしゃるんですか。というのは、いわゆる福島原発で電力会社が、いわゆる監視というかですね、そういったことをちゃんとやられているのかどうかっていうのをちょっと確認したい。

西山審議官:それはやっております。中央制御室、これは前回のときにもご説明したんですけれども、中央制御室というところ、中央制御室じゃないや、緊急対策室の方ですね、緊急対策室という東京電力の社員の方も数多くいらっしゃるところに経済産業省の原子力安全保安検査官が4名入っているというふうに聞いております。

記者:すみません、命令の関係なんですけれども、これ、より強制力をもった命令を出したということは、それ以前に東電側に対して要請していたにも関わらず、東電側は何か懸念を示したとか、あるいは躊躇したとか、なにか具体的な理由があってそういうことになったんでしょうか。

西山審議官:全般的に色々東京電力側も、色んな要素を考えながら判断していかれる様子であったところ、このことについては確実に成し遂げて頂かないと早急に成し遂げて頂かないと困るので、そういう意味でこれを最優先でやってもらいたいという意味で出したものです。

記者:すみません、ちょっと今のに関連して。それであれば一昨日の時点で、84℃だった時点で、このままいったらそうなるというのはわかっていましたよね。それにもかかわらず、その時点でそういうのを出さずに、もう爆発してしまってから出されるというのは、何かどういう受け止め方をされていますか。

西山審議官:爆発の原因がこのことなのかどうかっていうのは、前から申し上げているようにまだ解明されてないんですけれども。そういうこともあって、しかも沸騰している確率が高いということだとすると、これはもうすぐにやってもらわないと、爆発起こすぐらいですから。我々としては責任果たせないという意味で大臣から命令したものです。

記者:爆発があったということが大きな契機になっているということですか。

西山審議官:それも一つの重要な要因であると思います。

記者:それは経産省として後手後手に回っているというふうな受け止めでよろしいんですか。

西山審議官:我々は前から東京電力に対して、この使用済み燃料プールの手当はちゃんとするということは再三言ってきましたので、我々として後手に回っているとは思っていませんけれども、これだけたくさんの色々なことをやらなきゃいけない事業者の立場からしてそういう事業者のことを考えれば、迷いなくやってもらいたいという国の、規制当局のですね、意思を示すというのは重要なことなんじゃないかと考えて今回踏み切ったものです。 

記者:すみません、そのプールも速急にやってもらわなきゃならないという感じですけれども、それを先にやらない場合、どういう事象が起きるのかというのを詳しく教えてもらっても。

青木審査官:水位が下がっていくと、いずれ燃料が水面から顔出すということになってしまいますから、そういう事態を避けるために早く水位を回復してほしいという思いでございます。

記者:それはわかるんですが、顔を出すと例えば放射線がかなり周りに広がっていくとか。

青木審査官:そもそも10メートルも水深をとってですね、いるのは、そのプールサイドに立っている人間の被曝を低減させるための遮蔽効果というものを期待してっていうことでございますので、ですから今もう上になかなか人が水位が下がってくると線量が高くなるでしょうから、なかなかいけませんので、もっとなるべく早く回復してほしいと思っております。

記者:その今4号機のプールにある使用済み核燃料が顔を出すと、想定される、そのなんていいますか、シーベルトとかっていうのはどれくらいのものが出てくる可能性があるっていうふうに認識しているんでしょうか。何とか作業続けてくれても、それともそれが出ちゃうともう全く周辺での作業不可能になるくらい放射線が出てしまうのか。そのあたりはどういうふうに考えていればいいんでしょうか。

西山審議官:今ここでわかることとしては、使用済み燃料の仮に水から出てしまった場合には、その出てる時間を極力短くしないと将来にそこに近づくことが難しくなるというふうに考えられるので、そういう意味でも早く冠水させることが必要だと思います。

記者:将来って言いました。出ちゃうと周囲が汚染されてしばらく入れない、何年も入れない、そういうことですか。そういうんじゃない。

西山審議官:そうじゃないですね。その出てる間、放射線を出す…

青木審査官:崩壊熱、10年とか冷却が続いている燃料についてはそうじゃないんでしょうけど、炉心から取り出したばかりのまだ崩壊熱の高い燃料もございますので、こういった燃料が水面から顔を出すということは、今の原子炉容器の中で起こっているようなことと同じようなことが起こってしまう可能性もございます。そういうことも、そういう懸念もございますので、早く水位を回復しなければならないということだと思います。 

記者:いくつかお伺いしたいんですが、4号プールについて、4号プールの燃料が露出した場合なんですが、これはこれまでの1号から3号までの炉心溶融とか露出している場合と比べて、そのプールの燃料が露出したものというのは違いは、危険性に違いはあったりとかはあるんでしょうか。それとも同じ。  

青木審査官:水面から頭を出すのも下から蒸気の吹き上がりがあればですね、ある程度冷却はあるんですけれども、完全にドライになってしまいますと全く冷却なくなるような状態になってしまいますので。それはもう炉心であってもプールであっても状況は同じですね。

記者:じゃあ1号から3号で燃料棒が漏出してきた今までの状態と全く同じ、プールの。

青木審査官:現象としてはプールであろうが炉心であろうが、燃料に対する冷却という意味でも全く同じ。

記者:あと、もう一点なんですけれど、4号プールの燃料が露出しているかどうか、破損している状態かどうかわからないということですが、それは確認する手立てがないということですか。

青木審査官:まず現場に見に行けませんので、見れれば一番よろしいんですけれど。あとはすみません、線量がどれくらい高くなれば、先ほども言いましたように、水位が深くとっているとその分遮蔽がありますので、上で測っていれば十分遮蔽があれば放射線量は少ないわけですけど、その水位がどんどん下がっていきますと水遮蔽が少なくなるので、上で測っていればそれだけ放射線が出てくるというような状態になると、放射線ですね、放射性物質ではなくて、下からの放射線が水で遮蔽されている状態ですけれども、その水遮蔽が薄くなれば遮蔽が少なくなるので、出てくる放射線量が増えてくるというようなことになりますので、上で測れればどの程度水位が残っているかというのはわかると思うんですけれど、今はそこ測られていないので状況まだわからないようです。

記者:今後はそこ測ることはできるんですか。

青木審査官:今後は注水作業をするときにですね、上空からアクセスされるときにはどれくらいの線量なのか測りつつアクセスするようなことになろうかと思います。ヘリコプターで近づく前に。そのときに線量が高いという判断があれば、炉心の上、の間にさっとしてさっと逃げてくるということであれば、線量限度守れるわけですけれど、そういうことを考えながら近づいていくというようなことになろうかと思いますし。それから、あとはクレーンみたいなものでですね、横から消防車みたいなものでホースで入れるといったような案もあるでしょうし。その時には横の方からのアクセスですと、コンクリートの建物の中の話ですから、直接上に放射線が出るでしょうけど、横はコンクリートの壁にありますので、横からのアクセスでしたら、そうした影響は少ないんですけれども。いろんなことを緩和しながら対策は考えることになると思います。

記者:すみません、4号機の天井にひび割れがあるとおっしゃいまし たが、そのひび割れの大きさ、長さとか、すき間がどれくらいあるのかとかっていうのはわかってるんでしょうか。あとそれは位置はどこなんでしょうか。燃料プールの上ということなんですが。

西山審議官:今ちょっとここではわかりません。それが確認できるかどうか話も自信がないので。

記者:そのひび割れがあるのがわかったのは、8メートルの穴が開いているとわかったのと同じときにわかったんですか。

西山審議官:ちょっと確認させてください。

記者:確認したいんですけれども、使用済み燃料から出る放射線って何になるんでしょうか。

青木審査官:ガンマ線ですね。

記者:中性子線ではなくてガンマ線ですか。

青木審査官:臨界になれば核分裂が始まれば、中性子出て参りますけど、臨界はしておりませんので、核分裂はしておりませんので、中性子が自然界に飛んでるものはあるでしょうけれど、燃料から出てくるのはないと思います。

記者:とういうことはでも、水の遮蔽はそれでもガンマ線を防ぐことを期待しているということですか。

青木審査官:はい、プールの上にいる人間に対するそのガンマ線、そうですね、の遮蔽のためのプールの推進を確保しておりますので。

記者:確認したいのは、水がなくなることを恐れている理由としては遮蔽の効果がなくなるからガンマ線がもろに出てきて広範囲に人が近づけなくなるということを恐れているのか、それとも水がなくなって冷却ができなくなるからどんどん核燃料も溶けていってしまって、なんていうんですかね、その放射性物質もどんどん出てしまうという放射能漏れの方を恐れているのか、放射線漏れの方を恐れているのか、どっちになるんですかね。

青木審査官:後者です。

記者:後者。

青木審査官:はい。

記者:だから冷却の効果が薄れてしまって、もう溶けちゃってそれが放射性物質どんどん出しちゃうということの方を最悪の事態として考えているということですか。

青木審査官:はい、プールの、水の中に浸かっている間は冷却がありますので、燃料の健全性に問題はないと思いますけれども、冷却がなくなってしまいますとやはり残留熱がございますので、熱の除去というのができなくなると燃料に影響は与えますから、そういう状態にならないように、早く水位を回復して危険領域を脱してほしいと思うわけです。

記者:だから措置命令まで出してとにかく注水を急ぐようにって言っているのは、最悪の場合は、だから水がなくなって核燃料が溶融してしまうということなんですね。

青木審査官:先ほど申し上げた通り、もう十分冷却も進んでいるものもあれば、まだ残留熱の残っているものもあってですね、みんながみんなそういうことになるとは思いませんけれど、残留熱が残っているものについてはやはり溶融ということも考えざるをえないのかなと思いますので、そういうことにならないようにしてほしいと思います。

記者:それともう一つ確認したいんですけれども、要するにひび割れかどうかわからないけれど、上から注水して水を入れることができるということは、逆に言うと要するに密閉というか気密性というのは全然ないわけですね、水が入ったとしたら。だからその核燃料棒が溶融するようなところまでいったら格納容器も圧力容器もない状態でメルトダウンが起きたのと同じになっちゃうということなんですか。

青木審査官:五重の壁といっておりますけれど、少なくとも格納容器の外でございますので、おっしゃる通り壁はもう少ない状態ですね。で、建屋の屋根ですね、そこにひびがあればそこから漏れ出すことになりますので、障壁とすれば、それは一つ、なんていいますか、漏れやすいような形の障壁になってしまうというそういうことです。

記者:当然圧力容器もないわけじゃないですか、今言及はなかったんですけど。だから五重の壁のうち、今あるのはペレットと被覆管の二重の壁しかないわけですよね。

青木審査官:そうです。

記者:前回の会見でも質問があったんですけれど、もう一度確認したいんですが、4号機のプールの状態を確認できない、それは線量が高いからだということですけれども、線量が高いという事実は水が減っているということを意味しているのではないか、その燃料が露出しているのではないかという質問、前回もあったかと思うんですよ。この見解というのはもう一度ちょっと、なぜ4号機の中の線量が高いのか、近づけないほど高いのか。

西山審議官:やはりあれですね、最後に確認された温度が84℃だったわけで、それからその沸騰点まで16℃しかないわけですから、沸騰していて沸騰するということはもうあとは蒸発するスピードによるわけですね。そういう意味でそこから来る線量の高さだというふうに思います。

記者:沸騰する。

西山審議官:沸騰するというのは、沸騰して、沸騰してその…

:水位が下がってくることによる。

記者:さっきの、要するに丸裸なわけですよね、ここのプールの燃料について水がなくなってしまうのは。で、これまでの比じゃないくらいに深刻な問題が起きるというそういう認識なんですかね。話を聞いていると、なんかさらっとしているんで、割とあまり重大さが伝わってこないんですけど。どれくらい深刻な事態なんですか、これは。この水が早急に入れないと。

西山審議官:そのことについては先ほど同僚が説明しましたように、ほぼ生きてる燃料と言いますか、外してない燃料と同じような状況になるということですね。ですからその場合と同じような効果が生じるということになりますね。

青木審査官:やはりあまり楽観的には考えない方がいいと思います。残留熱の残っている燃料とある程度冷えた燃料と色んなものがありますので、全部が全部というわけではないだろうとは思いますけれども、早くお水を回復してあげないと危険な状態になるものはありますので、あんまり楽観的に考えないほうがいいと思っております。

記者:すみません、1から3はとりあえず落ち着いているという説明があったんですけれども、結局燃料棒は半分というか、水が一体どれだけあるかもモニタリングできてないようですし、結局注水、消防車で水をただダラダラダラダラ流してるだけで、この状態はいつまで続くんですか。安定したって言えるんですか。

青木審査官:一気に除熱できてしまえばそれに越したことはないわけで、通常運転といいますか、停止のときですね、それはもう海水系使って一気に冷やして低温停止までもっていくわけですけれど、今それができない状態ですので、ちょっとずつちょっとずつ崩壊熱を冷ましながら低温停止にもっていこうと努力しているような、そういう状況ですね。

記者:もしモニタリングが正しくて、要は半分2メートルくらい燃料棒が出ていて、海水をそれなりにそのケースに入れ続けたら、大体どれくらいで大丈夫な状態に言えるかっていうのはあるんですか。

青木審査官:今温度データがないので、圧力を見ながら大きな変動のないような安定しているような状態で、ちょっとずつちょっとずつ入れてですね、海水を入れて冷ましながら、ちょっとずつ冷ましながら、ゆっくりゆっくり時間がかかってしまうのも仕方ないんですけれども、そういう形でもっていくしか方法はないですね、今のところ。

記者:数カ月単位で、そういうものに。

青木審査官:電源系とか回復すればですね、また元の設備使って一気に冷却したりということになりますので、そちらの復旧を急ぐとか、他の対策も手を打つとかっていうことも考えつつですね、今とれるものをやっていくということだろうと思います。

記者:電源系の復旧とかポンプの復旧なんて、そんなことできるような状態じゃないわけでしょ。そんなの数週間っていう単位でできるわけないでしょ。何を言ってるんですか、あんたは。

青木審査官:数週間で今の作業がですね、終わるとは思えないのでもうちょっと長い時間かかっていくだろうと思うんですね。

記者:その間ずっと消防車で水を入れ続けるんですか。

青木審査官:やれることをやるしか今ないので、これ以外にも他に対策があるならそちらの方も手を打ってですね、確実に止めるようなことを。

記者:他に対策ないんでしょ。

青木審査官:はい?

記者:他に対策ないんでしょ。そんな状態がそんな1カ月も2カ月も消防車で水入れ続けて、安定したなんて言えるんですか。

西山審議官:安定したというふうには申し上げたつもりはなかったんですけれども、今比較的、今までのですね、状況からすれば落ち着いてきたということを申し上げただけなので。水は何とか本当に冠水させるところまでいけば、それでまだ少し蒸発したり水を抜いて温度管理をしたりしながら、しばらく経てばその低温停止の状態に持ってけるわけですね。そうなればずっとポンプで注ぎこまなくてもいいような事態も生じるんじゃないかと思いますから。そういったところにとにかくもっていくというのが今できている唯一の方法なので、まずはそれを実現したうえで、その後の手というのはなかなか、おっしゃる通り、難しいものがあると思いますけど、まずはそこをやった上で次の手を考えるということだと思います。

記者:だって4号なんて使用済み燃料でさえそんな熱を出しているのに、そんな1から3なんて、そんな落ち着くっていうことがあり得るんですかね。

西山審議官:それはあり得ると思って今やっているですね。

記者:あとは科学部の人たちも4号の話ばかりしていて、1から3なんて全然なにも解決してないじゃないですか。

西山審議官:そうです。とにかく今の一番悪い事態を収めるべくやっているということです。

記者:だから1から3が危険な状態にあるというのは変わらないわけですよね。

西山審議官:そうですね。

司会:申し訳ございません。最後の一つ。

記者:すみません、ちょっと確認したいんですけど、燃料プールは各基に一つずつついているんですか。つまり福島第一は6個の燃料プールがあるということですか。

青木審査官:はい、そうです。1基ずつ燃料プールはもっております。

記者:すべて6つが電気がないから冷却ができない状態で。

青木審査官:そうです。

記者:4号機のプールから何かが漏れていると。

青木審査官:6号機は非常用DGが動いておりました、6号機は電気が通されます。

記者:4号機、じゃあ何かが漏れていますか。何かほんの少しでも。

青木審査官:4号機はですね、原子炉容器の改造工事をやるために原子炉からすべての燃料を燃料プールに移しておりますので、原子炉容器の方はもう今燃料が入っていない状態で、すべての燃料は燃料プールの方にあるのが今4号機になっています。5号機、6号機も原子炉側にも燃料がありますし、プール側にも燃料あるんですけれど、4号機だけは原子炉からすべてプールの方に取り出しておりますので、比較的残留熱の高い一炉心分は運転が終わったばかりの結構温かい燃料がありますんで、4号機が一番発熱体が多いということで蒸発も早くなったということで、4号機をとにかく早く水位を回復させる、●●というふうなそういう考えでございます。

記者:2つの穴は、前もおっしゃったと思いますけども、1はどれくらいですか、横の壁で近いですか。反対になっていますか、穴自体、爆発でできた穴。

青木審査官:原子炉建屋の水素爆発で天井がないということですか。

記者:じゃなくて、誤解しているかもしれませんけど、4号機に2つの穴の話。

青木審査官:はい、4号機に壁に穴が2つ開いているという情報がございますが、これは原子炉建屋の壁の穴でそのなかで被害が出てですね、煙が出てるというのは目撃されておりますけれど、燃料ピットもその奥にございますので。

記者:でもその穴の位置はどれくらいのところ。

西山審議官:穴の位置はですね、西側、山側の方と、それから北側、3号機側。西側、山側と、北側すなわち3号機側の一部に開いております。

記者:最後なんですけれども、申し訳ありませんが初めてですから、一番右の方、ごめんなさい、お名前なんでしょうか。教えて頂けますか。

青木審査官:統括安全審査官の青木と申します。

記者:青木、ごめんなさい、下の名前。

青木審査官:カズヤです。

:あとでご案内します。

記者:すみません。

司会:最後の質問にさせてください。

記者:すみません、ニコニコ動画のナナオです。すみません、避難区域についてなんですけれども、過去の例としてですね、例えば今回IAEAとNRCが派遣の受け入れを決意したわけなんですけども、過去の例でですね、例えば海外の派遣のアドバイスによって避難区域が拡大したりっていうかそういう例っていうのは過去にあるんですか。

西山審議官:それはありません。

記者:ないです。

西山審議官:はい。

記者:2Fの4号機の件はどうなったんでしょうか。私の質問に対する答えまだ頂いてないですけど。2Fの4号機の冷却系が故障しているっていう話はどうなったんでしょう。

:1号機?

記者:2Fの4号機です。8時5分にですね、B系を止めて非常用補給冷却系が不具合を起こしているんでB系を8時、20時05分に停止したっていうのを東京電力の本店で11時半に発表しているんですけど。その件についてどうなっているんですかね。同じようなことが1Fの4号機でも起こるんじゃ、1Fの4号機みたいなことが起こるかどうかっていうのをみんな心配しているんですけど、どうなってるんですか。

西山審議官:東京電力に聞いたところでは、2Fの2Fというか、福島第二原子力発電所の1号機というふうに聞いてますけど。

記者:福島第一?

西山審議官:第二の1号機。

記者:第二の1号機ですか。

西山審議官:はい。

記者:どういう状況なんですか。

西山審議官:非常用補機冷却ポンプの電源が故障したということで、電源を交換して再起動したと。

記者:電源を交換して。それいつ、何時。

西山審議官:3月15日。ですからさっき私は3月15日は本日と申し上げましたかもしれないけど、3月15日は昨日ですけれども、16時25分再起動したということです。

記者:故障したのは何時ですか。故障がわかったのは何時で。

西山審議官:3月15日14時50分です。

記者:14時50分に故障して、16時25分に。

西山審議官:再起動。

記者:再起動。じゃあ4号機が壊れたというのは違うんですね。2Fの4号機が。20時05分に停止したというのは。

西山審議官:そういう情報は今のところ我々は見つけられませんでした。

記者:入ってないということですね。

西山審議官:はい。

記者:じゃあ一応100℃以下だったら冷温停止しているっていうふうに、7時15分にっていうふうで、みなさんの資料には書いてありますけれども、じゃあそういう状態が今もキープされているっていうふうな理解なんですか。

西山審議官:そういう理解ですね、はい。

記者:これは23時現在4号機で93.2℃ということでいいんですね。

西山審議官:そこに書いてある通りです。

記者:100℃超えるとまたじゃあ冷温停止じゃないっていうことですか。あと7℃上がるっていうことですか。温度がもし上がれば冷温停止またせっかくいったんだけど、また冷温停止状態からまた冷却、冷温停止にもってかなきゃいけないようなまた状態になっていくという理解でいいんでしょうか。

西山審議官:その温度がそういうふうになればですね、冷温停止と判断したということはこういうことで停止の方向に向かうというか、下がっていくというような趣旨でこういうふうに書いているんだろうと。

青木審査官:100℃下回れば。

西山審議官:100℃を下回ればいいのか。100℃を下回っているということで、そういう定義上これは冷温停止と書いてあるということで。

記者:ちょっと4号機の件、もし。

西山審議官:もしなにかそういうことありましたら当然。

記者:あとで教えてください。

西山審議官:はい、報告します。

記者:なるべく早く。

西山審議官:今はとにかく、さっきおっしゃった内容が1号機ということですので。もし4号機ということがありましたらそれを教えてあげればと思います。

記者:東電は4号機というふうに23時半のレクでお話をされているんで。それが

西山審議官:ただ今こちらは調べましたので。同じ内容でしょ、今疑問に思われたのと。

記者:はい、そうです。

西山審議官:ですから我々は1号機だというふうに一応答えをお返ししましたので、もし4号機ということがはっきりしたら。

記者:あれば教えてください。

司会:どうもありがとうございました。