原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月17日20時36分から88分間)

西山審議官:まず3号機4号機を目指している注水の状況ですけれども、すでに報道も色々とされている様ですけど。まず機動隊の方のご協力につきましては、3号機の方に本日の19時5分に注水を開始したと伺っております。それから、19時13分に注水を終了したと聞いております。それから自衛隊の方につきましては、これは終わりの時間だけがわかっているんですけど19時35分に1台目が終了し、それ以降5分程度ずつの間で5台まで20時7分に5台目が終了したと言う風に伺っております。この評価につきましてはまだちょっと申し上げるにはやいと思いますので、よく結果をみてから、説明をしたいと思います。

次に、この注水に先立ちます、これもすでにお配りしていると思いますけれども、お知らせしていると思いますけども、昨日行われました、自衛隊のヘリによる上空サーベイ結果でありますけども。1号機から4号機の真上において行ったということで。300フィートのときが87.7。300フィートのときが、上空の場合にですね、87.7ミリシーベルトパーアワー。1000フィートの場合が4.13ミリシーベルトパーアワー。1000フィートが4.13ミリシーベルトパーアワー。それか100フィートのところにつきましては、これは防衛大臣が今日会見されているなかで、約250ミリシーベルトパーアワー。250ミリシーベルトということを伺っております。それからここで一つ、ここの自衛隊のヘリコプターが取ったデータについて、その値を見ますと、空中からの水散布を今日実施して頂いたんですけども原子炉の施設の上空の線量率が相当高いんじゃないかという感じがするかと思います。このことが どういう意味を持つという疑問が生じると思うんですけども。このことについてひとつ注釈を付け加えたいと思います。ご案内の方も多いと思うんですけども、原子力発電所からの放射線の被爆の要因としては、ひとつは原始核の崩壊とか、核分裂のときに放出される粒子や電磁波などによって直接的に被爆するというものですね。原子核の崩壊とか、核分裂のときに放出される粒子とか電磁波、こういったものによって、直接的に被爆するものでありまして。第二番目が放射性物質が施設から放出されて空気中や水中を拡散することによって生じる可能性があるという。つまり、今の二つを少し別の角度から言いますと。放射性物質がそれが付着したりすることがありその放射生物質から放射線が出て行くということですね。で、今回の自衛隊のヘリコプターに関する場合は、放射性物質の塊が下にある、地上にある、1号機から4号機というもので、そこから直接的な効果として出る放射線が今申し上げた様な、直接的な要因として先ほど申し上げた、ミリシーベルト単位で、申し上げた数字の値になっているということです。これは、本来であれば、その上空に、上空といいますか、使用済燃料の上にあるものが、建物が、天井や壁といったものがきちんとあれば、その分遮蔽されて、こういう直接的な要因、被爆の要因となるものを妨げられると思いますけども、そういうものがなかったがために放射線がたかくなっていると推定されます。このような「直接線」という風に言っておりますけど、「直截線」。放射性物質から出る放射線、そのもので被爆する。これについては適切な遮蔽をもうけることとか、適切な離隔距離を確保する、適切な距離を確保することによってその影響を提言することができるわけです。この放射線の強度というのは距離に、二乗に反比例するということになっております。普通の場合であれば、使用済燃料プールの水そのものが遮蔽体でありますし、その上に屋上、屋上と言いますか、屋根もあります。そういうものが欠けている場合には、その上空の線量が高くなる、放射線量が高くなるということであります。これと、このこととその福島第一原子力発電所の周辺地域にどういう放射性物質が出ているのか、というのとまた別の話でありまして、そこでひとつ区別して考えて頂きたいと思います。別のことでありまして、これは施設から放出される気体上の物質が拡散することに、放射性物質などが、ですね、拡散することによりまして、影響及ぼしていくと。放射性物質そのものが飛んでいって、それが人の体等に付着などして、そこから放射線が発生すると、そういう場合にはですね、そういうことによって影響を及ぼすということであります。こうした状況を踏まえて、今の避難区域や、屋内の待機区域というものが設定されているということでありまして。ちょっと説明が長くなりましたけども、今回の国自衛隊による空中におけるその被爆のデータ、採取して頂いたデータが高いことが必ずしも、水平的に展開していった場合に周辺地域にどれくらい放射線レベルが高くなるか、出て行くか、とはまた別の問題であるということをぜひご理解頂けたらと思いまして、一言申し上げました。それから次に、昨日わたしの方から、昨日だったかな。電源について申し上げました。1号機2号機を中心とする電源の外からの外部の電源、外部から引き込む電源線が今日ある程度めどが立つという意味のことを申し上げました。それについてちょっと私の方の調べ方が整っていなかったところにご質問を頂いたわけですけども。そのことについてちょっと申し上げます。まず今日全部完成したかというのはちょっとまだ、完成自体は明日以降になりますね、明日以降になると私は理解しておりますけども。ひとつはまず、これまで東京電力が導入してきた高圧の電源車と外部電源の違いがどこにあるのかと、いうことでありましたけども。これは当然のことながら、電源車の場合はいちいち給油をしたきゃいけないということがありますし、容量が小さいという対応の難しさがあります。それに飛躍して、外側の外部電源であれば、送電線から、通常我々が感じているような、送電線から伝わって来るわけですから、安定的な供給が可能でございます。次に、この外からの繋ぎ込みのスケジュールについては、今外部の電源を発電所を持って来た、持って来たということを私は説明しましたけれども、その持って来た電源を外部電源を施設のなかにプラントのなかに繋ぎ込むことについては、施設に持って来ることが完成してからの10時間とか、11時間の工事が必要ということでありまして。線量が高い場合にはまた更に、時間を要する可能性があります。それからケーブルの長さのご質問がありましたけれども、これはある部分の長さが720メートルという数字がありますが、その他にも東電原子力線という、東北電力が持っている東電原子力線から福島第一原子力発電所まで引き込むにはもう少し長さが必要なようで。720メートルを超える距離ということでございます。原子炉内の燃料の数という意味では、これはデータをすでにお示しているようでありますけども。温度の上昇率。新しい燃料を燃やしていったときに温度がどのくらいの間燃やすと、温度がどのくらい上がるのかと、ということについては、一日について大体4,5度の温度の上昇があるということです。それから福島第一原子力発電所の使用済燃料プールの使用済貯蔵本数ということについてはお手元に紙をお配りしてあると思いますが。プールの設備要領と、そのなかにおける新燃料以外のものと新燃料。新燃料以外のものが使用済燃料と、再荷燃料、再び荷する、荷物の荷という字です。再荷燃料というものと、もう一回入れる燃料と、その二つのもので構成されているものがデータに書いてございます。

その他には、まえにも少しご紹介したことで。国際原子力機関、IAEAからの専門家の受け入れでございます。日本はこの地震による原子力の被害に関しまして3月14日の日に在ウィーンの日本政府代表部大使から、IAEAの天野事務局長宛に専門家は件の要請をしております。IAEAに対して、今回専門家の派遣を要請しましたのは、放射線計測の分野と、放射線の健康に与える影響の分野。放射線計測と、放射線の健康に与える影響のこの二分野について専門家の派遣を要請しております。アメリカのNRCとの協力につきましては今週のはじめから昨日にかけまして、NRCから合計11名の専門家が来日されまして、具体的な協力などについて意見交換などを行っているところであります。これからもNRCとは緊密な連絡を取っていくことになると思います。では、私の方からは説明以上になりまして、あとひとつ補足をお願いします。

青木審査官:私の方から二点補足ございます。一点はモニタリングの資料をお付けしておりますけども、二枚目以降ですね。一枚目までご説明したと思いますけども。本日ですね、色々高圧注水活動だとか、そういう活動が沢山あったもんですから。それに応じて、モニタリングの車が、それの支援のため、あとその給水活動によって線量が変化するかどうか、そのあたりを確認するためですね、ちょっと移動をしておりまして、ちょっと見づらいですけれども、データを全部だしておりますので。そこに書いてあるとおりでございます。ポイントはですね、いくつか移動しているということでございます。ただベースはですね、今朝方説明しましたように、西門というところをベースに測定するということになってございます。それぞれのポイントによるんですね、数値はあまり変化がなかったということで、これも書いてある数値でございます。これが一点です。それからあともう一つは、前回ですね、そちらの意見を頂いていた件、ご確認致しますということを申し上げておりました。中身はこの散水とか、給水の作業等の準備をするにあたってですね、中の状況を知るためには周辺の資料の分析とモニタリングをしてやる必要があるんじゃないか。こういう指摘があったと思います。で、これについて、東京電力の方にも状況を確認いたしましたけれども。この核種の分析。空間のモニタリングはサーベイデータ等でできるんですけども、核種の分析ということになりますと、それなりの識材を調達するか、電源と色んなものが必要になって参ります。そういった状況でですね、現状の電源が届いていない、それから現場の非常に放射性も高い、放射性も高いと現場で測定すると、ほとんど測定できないという状況にもなります。ということでですね、だから今のところ、資料を採取した核子分析というものは現場では非常に難しいということでございました。私からの補足は以上二点でございます。

西山審議官:ちょっと私ひとつ申し落としましたけれども。プランと関連のパラメーターに関しまして、一番右端の6号機のところご覧頂きたいと思います。6号機をご覧頂きますと、昨日ですか、1回申し上げた原子炉の水位とか。原子炉圧力について少し水位の方はさがっており、圧力の方は高まっているということで。これは将来心配の種を残すじゃないかと、いうことについては、我々はしっかり見ていきたいとおもいますので、この点は確か記者のみなさんご指摘を頂いたところだと思いますが。我々の方も事業者の方と毎日のように確認をしておりまして。今日聞いたところでは今日まだここには記載されておりませんけども、6号機の方の、将来改善が見られると、将来このデータのあとにデータに改善が見られたということなのですが。原子炉の水位につきましては、6号機なんですけども。今1309ミリメートルと書いてありますけれども。これが12時現在の値ですが、17時現在では1697ミリメートル、あ、そっか、今もう配られている。失礼しました。じゃあ、配られているそうですので失礼しました。今お配りしている値で結構ですので、これでご覧頂きたいと思います。すみません、長くなりました、私の方からは以上です。

大村:今の点で少し補足させて頂きます。5号機6号機のプール水温度、あ失礼、原子炉圧力機内の温度、圧力、でございますけれども。これにつきましても、補給、安全弁、SR弁をあけましてですね、蒸気を逃して、水位が減る分補給をするという形で新しいお水を補って圧力温度を下げてあげる、という操作をしているわけでございますけども。この件につきましては、プレス発表文のこちらの資料の1ページ目の1ぽつの一番下のところに書いてありますように、6号機の非常用のディーゼル発電機、これが空冷のディーゼル発電機でございまして、これは運転可能になっております。これによりまして5号機、6号機への電力が供給されております。複数補給推計という系統を用いまして、燃料プールに注水することができますので、これによって注水されれば、また温度が、あ失礼、温度も下がり、水位も回復するということになります。これは、ここではプールだけしか表示しておりませんので、原子炉圧力容器について外部電源の回復を待って、本来の設備、本来持っている設備で持って、また元の圧力温度に返してあげるということを考えていたというふうに聞いておりましたけれども、今ご説明いたしましたように、複数補給推計を用いして、すでに原子力圧力、それから原子炉温度を下げるような操作がなされておりまして、回復をしているという状況でございます。それから、更にもう一言申し上げますと。原子炉の圧力温度につきまして、これもともと臨海させて運転するように原子炉圧力容器っていうのは設計されておりますので、高温高圧には耐えるように設計されておりますので。それに比べますと、この圧力というのはまた十分設計圧力に対しましては、10分の1からの低い圧力でございまして、圧力容器に対する悪影響っていうのは、この程度であれば問題ないということで、事業者もさほど慌ててですね、圧力を上がってきたからといって、解放させなければいけないと思っていたというわけではなかったようでございます。私からの補足は以上です。

司会:それでは質疑応答の方に入らせて頂きたいと思います。

記者:本日の方針なんですけれども、今日から、これからということですが、完全な復旧、冷水機能できるまでの間は、今後とも継続されていくということになるのでしょうか。

西山審議官:それはまさに評価をしてみたうえで、やって頂いたと当局との関係など、その方々の意見を聞いたうえで、統合本部のところで議論して次の対応を決めていくことになると思います。

記者:そうすると現時点では何も決まっていないということですか。

西山審議官:の理解はそうです。

記者:今の放水に関係してなんですけども、具体的にどれくらいの水を放水をしたのか、というのと、また、どの部分を狙って放水をしてどのくらいの狙ったところに放水が出来たのかどうかというのを、もうひとつはモニタリングのデータを見ると、放水後もあまり変化がないという状況があるので、先ほどの評価のところではまだ、評価をして説明したいということだったんですけども、実際にはモニタリングのデータとしてはあまり変化がないという、効果があまり無かったんじゃないかという風に考えられるんですけども、そのあたりはどうなんでしょうか。

西山審議官:まず、量的なものなんですけども、我々が聞いているところでは、機動隊の方は3号機に対して40トンですね、3号に対して40トン。それから、自衛隊の方は、3号機に対して6トンの5回分、30トン、自衛隊の方は3号機に対して6トンを5回分で30トンであります。

記者:散水は合わせない?

西山審議官:散水が最初の方のやつですね。機動隊、失礼しました、散水は入れていません。

記者:40トンは散水ではない。

西山審議官:散水ではなく、プールの水を3号機に注水したというものです。

記者:じゃあ、散水はどのくらいですか

西山審議官:7.5トンということです。

記者:を何回?

西山審議官:の4回分。

記者:それはヘリによるもの?

西山審議官:ヘリによるものです。

記者:実際にその、それが40トン?

西山審議官:いや、40トンが下から。

記者:もう一回。

西山審議官:まず、ヘリコプターから落としたもの、これが放水って言うのかな、散水か。散水は、7.5トンかける4回分ですね。それから今度地上からの機動隊によるもの、自衛隊によるものがあって。機動隊によるものは40トン、3号機に対して。次に自衛隊によるものが、3号機に対して6トン×5台分ということで30トン。6トンかける5台分で30トン。

記者:それぞれのオペレーションでかかった時間を、それから何時から何時までやったのかっていうデータはありますでしょうか。

西山審議官:我々が今伺っているのは、まず機動隊の方はこれは先ほど申しましたけれども、19時5分から19時13分の一回、の40トンですね。19時5分から19時13分の一回、40トン。それから、自衛隊の方は終了した時間は1回目が19時35分、二回目が19時45分、三回目が19時53分、四回目が20時ちょうど、五回目が20時07分。いずれも6トンずつの、毎回6トンずつで、これが今の五回分ですので、30トン。となります。

記者:機動隊が中止したとも聞いているんですけども、40トン分出したんですか。

西山審議官:40トン分だしたと我々は聞いています。

記者:ただ、届かなかったとか、そういう話は。

西山審議官:そこは今わかりません。

記者:自衛隊の水っていうのは入っているのかどうか、それは確認されているのでしょうか。

西山審議官:そこは今まだ確認中です、はい。

記者:先ほども質問させてもらったんですけども、一回その、評価はこれから、という話で、モニタリングの方であまり変化が出ていない。今回のケースの関してはあまり影響、というか効果がないと思うんですけども、その辺りはどうでしょうか。

西山審議官:そこは、ひとつはその温度を下げたりする効果ということもあるかもしれないし、それから本来の目的である使用済燃料プールに水を入れるということもあります。そういうことからして、どこまで有効だったというのは、確かに現時点でのモニタリングの資料にはあまり変化が生じていないと思いますけども。もう少しみたいと思います。

記者:関連です。具体的にどのような装備で放水を行われたのでしょうか。短時間に入れ変わりなのでしょうか、消防車何台とか、そういった放水の具体的な中身は分かりますでしょうか

西山審議官:ちょっとそこのところはわかりませんね、ヘリはヘリで、それから、機動隊は高圧放水車ですね、よく機動隊が使うやつ。それから私もテレビで見る限りは自衛隊のものは赤い、四角いといいますか、ちょっと細長めの四角の放水車だったと思いますけども。

広報班:機動隊の方が高圧の放水車1台を使っておりまして、自衛隊の方が消防車を5台使っていると聞いております。

記者:装備というのはどのような装備。装備というのは例えば、その、なんというか、どのような防護をして、放水にあたったのかということを。

西山審議官:ちょっとわかりませんので、それは聞いてみたいと思います。

記者:ヘリの散水なんですけども、映像とか見られていると思うんですが、どのくらい入ったと見てらっしゃるのかというのと、それによって、モニタリングが変化しなかったとかそういうことを見て、どういう効果があったのか

西山審議官:まず、いずれにしても、もう少しこの結果をよくみてみないと、評価を下すのははやいと思います。それからあとのことについては我々防衛当局の発表されたところを見ているところでありますけども。みなさんのご覧なのかもしれないですけども、統合幕僚長が言っておられるのが、ヘリの水投下についてはあくまでも、応急的なものだと思っている。基本的には現状を踏まえて今やるべきだということで今、判断して実施をした、というようなコメントをされているということでありまして。私としてはここで付け加えることはありません。

記者:電源の復旧でお話ししたいんですけども、先ほど作業を開始して10時間から15時間かかると仰っておりましたけれども、それはいつから10時間ですか、もう作業を始めて今からはやければ10時間ですか、ということと、あ、じゃあそのことでお伺いします。

西山審議官:私の理解では、敷地まで東電、原子力線から引き込んできた上で、それをプラントまでつなげるのに、引き込んできた時点からプラントまで繋げるのにそのくらいの時間がかかるということだと理解しております。

記者:まだ引き込みは終わっていない?

西山審議官:まだ終わっていないです。

記者:続いて、引き込んだあとに色々その付近に繋いで動かすと思いますけども、例えばその海水ポンプとか、重要な機器は動くというのは確認されているのでしょうか。

西山審議官:それは確認されていないです。

記者:その作業は並行して進められるのですか

西山審議官:それは、かなり時間のかかる作業だとは直感的に思いますので、並行して行くということではないんじゃないかという風に思います。

記者:つまり、それは10時間から15時間かかって、それからまた海水ポンプに繋いで、実際に動かすにはもう少し時間がかかる。

西山審議官:そうですね、だからそれは今あるポンプ自身を直してつなぐというのは相当時間がかかるでしょうから、仮設のポンプを持って来るということを含めて検討しているという風に聞いていますけども、その上でどうするかですね。

記者:資料の一枚目に5時半って書いてあるんですけども、この時間はケーブルを設置した時間っていうことですか。まだ引き込んでいないというのはまた別の作業でやっていないということですか

西山審議官:確認、今聞いたところでは、東北電力の送電線からするじでんケーブルを敷設するところまでは17時30分までに終わっていたということでした。そして、この2号機の接続についてはそのあと、になるということであります。放水の作業後になるということです。

記者:確認ですが、3号機のですね、プールの容量というのをもう一度確認したい。200トンでよろしかったでしょうか。放水って書いてありますけども、体積を知りたいんですが、あるいは水にすると何トン?。

西山審議官:使用済燃料プールの体積ですね。それをちょっと調べてもらおうかな。

記者:先ほどの質問の確認なんですが、サイトまではケーブルが引かれているということで。

西山審議官:はい、そうですね。ちょっと私の説明が十分じゃなかったです。

記者:で、放水作業がおわっているので、2号機までの工事が始まっているのかもしれない、という現状。

西山審議官:工事は明日開始だそうでございます

記者:ケーブルを敷地内に持って来て接続をして、いろんなものが動くか動かないかの確認をしていくの作業、おおまかにいうとそういう作業になっていますか。

西山審議官:はい、私はそういう風に理解しております。

記者:で、10時間から15時間っていうのは敷き終わってから10時間から15時間。

西山審議官:はい。

記者:じゃあ、明日からはじまる作業っていうのは、10時間から15時間かかりますよっていう認識でいいんですか。

西山審議官:そういうことだと思います。

記者:じゃあ明日中に電源を繋ぐことができるという認識でございますか。

西山審議官:そうですね、ただ線量の関係だとかで若干仕事を妨げる要因が発生すると事情は変わるかもしれませんけども。そう言う前提でもってそういえばそうだと思います。

記者:じゃあ、みながらだけど、早ければ明日中という認識でございますか。

西山審議官:そうだと私は理解しております。

記者:すみません、今の続きで、その作業が終わったあと、何をまず動かす、もしくは動かしたい。でそれによってどういう効果を生みたいというところまでちょっと教えて頂きたいです

西山審議官:まず、一番大きな目的と言いますか、もっとも成し遂げたいというのはこれだけの苦労をさせられている要因であるシーポンプですね、これが動いていないということであるので、それを動かしたいというのが一番のあれですけども。ただこれ自身はポンプが電気が来ていないということだけじゃなくて他の要因で痛んでいるということが充分あるわけでして。それを回復するには相当時間がかかるでしょうから、この目標は若干時間のかかる目標ってことになるだろうと思うんですね。もっと手近なところでいきますと、昨日もちょっと言及がありましたけれども、電気がつくことであったり、その他の電動によって動ける小さいものから含めて、それが皆使えるようになる、ということであります。これまでも、バッテリーでやれるところはやっていたと思いますけども、それにはやはり、キャパシティーの限度がありますでしょうから、あったですから、それが制約なく使えるようになるということが非常に良いことだと思いますね。それ以外には様々な弁だとか、開閉する弁ですね、弁だとか、ポンプだとか、そういうものが電動で動くものがありますので、そういうものが動くようになれば、もっと今は海水から、海から直接原子炉のなかに海水を入れて冷やしている状態ですけども、そういう非常にそういうことをせずに、従来型のやり方で、もともと大きな海水ポンプを動かさないにしても、中に動く者を使いながら色々なところで作業ができるようになることがいいことだと私は理解しております。

記者:今そこにかかっている人員とかリソースを緊急に振り向けなきゃいけないところに割けるとか、そう言うことなんでしょうか。そうすると、もっとも、一人置きに電源が通じた場合に、最もリソースを振り向けたいところ。

西山審議官:私の理解では、まずは、今やっている自衛隊や警察のご協力を得てやっている部分、この水で冷やすところを成し遂げるのは人員が沢山いるかどうか、あまり近づけないということもあるでしょうし、そういう他の組織にお願いしているということもありますから、そこはまず第一であることは間違いないですね。それ以外には、外部電源を確保してくるということは、自身は、非常に大きいことなので、この要因を他のことにまわすということは考えにくいという風に私は思います。あと、何か付け加えますか。

大村:そうですね。電源が回復致しますと既設の設備、海水ポンプは海水が被っていて使えない状態でございますので、これは修理しないといけないんですけども、施設のなかのまだ使えるポンプ、配管とかあると思いますので。それらがまず動けば、既設の設備を津空けるということになりますので。であとは、施設のなかには純粋のタンクもございますから。そちらのタンクからメイキャップすることが可能かもしれませんし、そこは点検をして、使えることであれば、使えるものは使っていくということになるかと思います。で、リソースということでございますけれども、3号機の使用済燃料プールは天井がありませんでしたから、乱暴ですけれども放水という形で可能です。ただ、電源が回復して、なかの配管やポンプが使えるようになりますと、今のその既設の設備を使ってプールの給水することが可能になるかもしれませんので、取り急ぎ放水することも、一方でやりつつ、電源を回復させて既設の設備を使ってプール水を補給することが可能になればですね、そちらの方法でも対策できることになりますので。できる対策は全部やっていくということになろうかと思います。

記者:読売新聞のヒダと申します。二件お伺いしたいんでけども、西山さん、午前中にですね、うまく行けば、今日の午後に外部からの送電線からの電源確保が可能かもしれないと仰っているんですけども、今の話しを聞くと、持ってきてもまだ10時間かかる、15時間かかる、全然時間かかるんですね。どうしてこれ、こんな楽観的なのか、っていうのと。もうひとつはですね、2号機は電源車を繋げてもダメだったということをかつて言ってたんですね。で、今それを外部電源を繋ごとしているわけで、その電源車を繋ぐことが難しくてですね、外部電源なら可能なんでしょうか。その二点をお願いします。

西山審議官:私が申し上げたのは、確かに、中の繋ぎ込みまでどのくらい時間がかかるっていうのは、必ずしもしっかり説明しなかったっていうのは間違いないんで。そこは誤解を招いたかもしれませんけども、敷地まで持ってくるところについては、今日中に出きるんじゃないかっていうのは申し上げたつもりでした。それから、電源車の話ですか。おねがいします。

大村:発電所のなかの電気設備に電源車、車の中から電気を供給するっていうのは規格外のこと、繋ぎ込みのケーブルが、規格外のものを使ってみたら、たまたまうまくいったケース、やっぱりダメだった、そういうことだと思います。で、今送電線の方から引き込んできて、既存の電気設備に接続するっていうのは、もともとの設備を使って、専用の設備を使って接続する、ということになりますので、接続自体はまったく問題ないと思います。自動車から電源ケーブルを引き込んできて、発電所の電気設備に接続する、規格外のものを繋げなきゃいけなかった、繋がらなかった、っていう事情があったかと思いますけども。今度は送電線から持ってきたやつで、その専用のやつに繋ぐ、これもぴったり合うものに繋ぐということなのでそういう心配はないというふうに思っております。

記者:そうすると前回はですね、かなりこの、難しいところを挑戦していたと。そういうようなご説明は無かったんですけども、規格外のものを無理矢理繋ごうとしていた、合えばいいな、っていうそういうことだったんですね。

大村:送電線が切れているところを復旧して、ということができればですね、そちらの方でやるんですけども。とにかく一刻もはやく電気の回復を図りたいということで、自動車、電源車を持ち込むということが一番手っ取り早い方法なので、それはそれとしてやることで、当初からやれることはやる。まずは一番はやい電源車、それをトライしていたということだと思います。で、それはそれとしてやりつつ、一方で、送電線からの引き込むところで送電線が切れていたりといったところについては、早々に復旧して迂回ルートをまわしたりとか、いろんな工夫をして、ようやく発電所の側まで持って来れておりますので、あとは繋ぎ込んで、うまく発電所のなかの設備の電源に繋ぎ込みたいというところまで来た、ということでございます。

記者:繋ぎ込みなんですけれども、プラント側の接続部分に異常がみられるというお話、ちらっと聞いたことがあるんですけども、特にそういったことはないという認識でよろしいでしょうか。

大村:特に事業所からそうい風には聞いていないです。

記者:すみません、確認なのですが、放水作業が20時過ぎに終わっていて、その後計測データは入ってきていないのですね。

西山審議官:モニタリング?

記者:そうです。

青木審査官:今日のデータがですね、最終が18時40分ということでですね。用意したら少し入ったもんですから、その後のデータはですね、この間もですね、こちら側に届いているという風に思います。

記者:すみません。

青木審査官:ええ、こちらに届いていると思います。

記者:今確認できますか。

青木審査官:あ、そこの部分のところですね。はい、ちょっと確認させてください。

西山審議官:ちょっとひとつ、さっき調べるように約束しましたことで。3号炉の使用済燃料プールの要領ですね。使用済燃料プールの3号炉の、3号機の使用済燃料プールの要領ですけれども。9.9メートルかける12.2メートル。かける11.3メートル、は1365立方メートル。水であれば、1365トンということです。

記者:今、外部電源の話ですけれどもこれまで難航、今に至るまでできなかった原因っていうのはその後わかりましたか、その、瓦礫の撤去とか色々あるかもしれないという話を確か午前中伺った様ですが。これをできれば一番速くて効果的なわけですよね。なぜここまで遅れるに至ったかというのはその後判明したかという意味ですが。

西山審議官:すみません、そのところはまだ、そういう風には質問発していなかったと思いますので、また、今度チェックしておきます。

記者:プラントパラメーター17時現在のをみるとですね、注水状況のところ、これ色がちょっとなかったパラメーター、あとは私の間違いか知らないんですけども、圧力が0.35メガパスカルとかですね、あるいはその2号機をみると、410リットルパーアワーとか。こういうのは隠れて復活したのですか?前からありましたっけ。注水状況。例えば、そのまえの12時現在はあるんですけど、そのまえの午前4時とかは無いんですよ。これは一体復活した理由とこれなにを意味しているのかを簡単に説明していただけるとありがたいです。

青木審査官:1号機から3号機につきましては、消防車を繋げて海水を注入しておるわけですけれども、流量計をそのホースにポンプ車から設備の中に入れられるその流量計をつけてありまして、それで流量が読めるようになっているようです。これでもって間違いなく注水がなされているなっていうのは確認はされるんですけど、これまで線量が高いので定期的に巡回してちゃんと注水されているということを確認されておったんですけれども、これまで報告を受けていたのはちゃんと注水されていましたということのご報告は頂いておりましたけれど、数字で頂けるようになりましたので、それが数字でこういう形で入るようになったということでございます。以前のやつには、単に海水注入中としか書いてなかったんですけれど、最近はこうやって数字までは行ってご連絡を頂けるようになったということでございます。

記者:入れる側の数字ですね。

青木審査官:そうです。

記者:入ってる側の数字じゃなくて。

青木審査官:入れている海水の量ですね。

記者:受けてる側じゃなくて入れてる側ですよね。

青木審査官:入れてる側です。

大村:18時40分が今の資料の最後ですけれども、それ以降の10分ごとのデータが手元にありますので、申し上げます。

記者:ゆっくりお願いします。

大村:はい。18時50分、3638、19時00、3630、それから19時10分、3626、19時20分、3623、19時50分、3599、20時、3601、20時10分、3586ということで、数字的にはあまり大きな変動はないということでございます。

記者:多少下がっているようにも見えますが、これは有意な差ではないということですか。

大村:そこはそうですね、ちょっとグラフでも書いてみないとわからないかもしれませんが、あまり大きな変動ではないようだと、というのは途中で少し上がったりもしてますので。

記者:そうしますと、すみません。相変わらず評価としてはまだ下せないということですね、今回の数字は。

大村:だと思います。

記者:すみません、外部電源はなんで2号機に接続するのかということをもう少し詳しく知りたいのと、先ほどの3号機のプールの容量でこれ高さはどこになる、どの部分になるのかということと、あとすみません、数字の確認と一緒なんですけれども、冒頭で上空の数値をもう一回言って頂きたいんですけれど。

西山審議官:まず上空の数値ですけれども、1号機から4号機の真上ということです。300フィートのところでは87.7、87.7ミリシーベルト毎時パーアワー。1000フィートのところでは、4.13、4.13ミリシーベルトパーアワー毎時であります。それから100フィートのところでの昨日の測った値につきましては約250ミリシーベルトというふうに聞いております。

記者:全部昨日ですか。

西山審議官:いや。

記者:100フィートの、であとの二つは。

西山審議官:今日です。

記者:今日の。

西山審議官:失礼。すみません、いずれも昨日でございます。3月17日の10時頃です。今日か。ちょっと勘違い。今日ですね。ですから100フィートのところは昨日ですね。それから300フィートと1000フィートのところのやつは今日です。

記者:今日の10時。

西山審議官:今日の10時です。

記者:昨日の何時でしたっけ。

西山審議官:昨日の時間はちょっと確認します。

記者:他の質問もまだ。なんで外部電源を2号機に。

西山審議官:2号機は、2号機の難しいところは、2号機は本来はいいことなんでしょうけど、まだ屋根があるから2号機については上から水を入れるということはできないわけですね。そうなると、やはり電気系統を生き返らせてそれによって使用済み燃料プールの温度を保っていく必要があるという要請が強いというふうに思います。

記者:あと先ほどの容量の中で、燃料プール云々というところの高さの部分っていうのはどこですか。3号機のプールのところの容量。

西山審議官:今ちょっと調べます。

記者:自衛隊の散水や放水の効果なんですけれども、目途としてどれくらいの数値を見ていけば、どの時点で大体判断できるといったものなんでしょうか。例えば明日の朝までとか。

西山審議官:ちょっとなかなか。具体的にいつまでというふうには我々だけでは言い切れないところがありますので。関係者とよくこのデータを見ながら相談してみるということだと思います。

記者:自衛隊のヘリによる直上からのサーベイというのは今後も続けられるんでしょうか。続けるとすればいつ頃されるかご予定は決まっているんでしょうか。

西山審議官:今続けられるかどうかについても我々は情報を得ておりません。

記者:2号機の外部電源の話はわかったんですけれども、1号機3号機4号機はどうするんでしたっけ。

西山審議官:1号機と2号機が一つのパッケージになっていて、今回の東電原子力線による引き込みで対応する。3号機4号機

記者:東北電力。

西山審議官:間違えました。東北電力ですね。東北電力が持っている東電原子力線という引き込み、引き込み線というか、その送電線から引き込んでくるということですね。電源系統としては、私の理解ではあと3つ、3,4号機にあたるものと、それ以外のものと3つあったというふうに記憶しております。

記者:3,4号機の目途というのはなんかあるんですか。計画とかなんかスケジュールというのは。

西山審議官:これが1,2号機のやつが終わり次第ということなんじゃないかと思いましたけど。ちょっとお待ちください。その間に11.3が高さですね、使用済み燃料プールについては。ちょっと今電源のところは調べますのでちょっとお待ちください。

司会:壁際の男性の方。

記者:外部電源の構造図とか模式図みたいなものは公表されて、図表としてどういうふうに外部電源と繋げるかっていうのを図式で説明して頂くことは可能ですか、今後。

西山審議官:ちょっとできるかどうか考えてみたいと思います。

記者:すみません、先ほどの3号機の使用済み燃料プールの高さが11.3ということですけれども、通常でしたら、燃料はどこの高さまであって水はどの高さまであるものなのでしょうか。

西山審議官:今のご質問は前から申し上げていることの関連で、使用済み燃料自身は燃料ですから4メートルくらいの高さを持ってますから、そのくらいがそれが全部下に降りていってその上の部分が、ですから7メートルとかそれくらいの水があるということだと思います。

記者:全部水なんですね。

西山審議官:水です、はい。

司会:一番後ろ、男性の方。

記者:昨日も伺ったと思うんですけれども、使用済み燃料プール1から6号機の各号機内に共用プールもあったと思うんですけれども、そっちは温度の上昇とかそういった心配はないんでしょうか。

青木審査官:共用プールのことですね。以前1号機の後ろの方にあるというご説明をしたんですが、どうも場所を私説明間違えてて、4号機の後ろの方にあるようでございます。ここのプールはですね、それぞれ1号から6号まで専用のプールをそれぞれ持っております。ですから原子炉から取り出した燃料はそれぞれの専用プールでまず冷却されます。大分冷却が進んだものの燃料がですね、共用プールの方に持ち込まれるということなので、今共用プールにございます燃料というのが崩壊熱が大分出なくなった、大分もう冷め切ったような燃料しか入っておりませんので、まずは1号から6号、こちらの方の心配を、手当をするのが優先ということになろうかと思います。

司会:2列目の男性の方。

記者:さっき2号機の電源で屋根からの放水ができないからということだったんですけど、ここの部分に入っている燃料というのは温度は特に書いてないんですけど、明日いっぱい電気の工事をやった後でも危険性というのは、明日いっぱいやってそれ以降の放水で十分間に合うくらいの、簡単に言うと2号機のプールっていうのは危険度っていうのはどの程度なんですか。

青木審査官:当初東京電力から聞いておりましたのは、4号機の使用済み燃料プール、これは原子炉からすべての燃料を取りだしている状態でございますので、一番発熱量が多いので、一番心配しなければいけないのは1Fの4号機の使用済み燃料プールだと伺っておりました。したがって早く一番の懸念される4号機のプールに注水するようにというふうなことを我々も考えておったんですけれども。

西山審議官:2号機ですよね。

青木審査官:2号機、すみません。それで3号機の方の手当が終わりますと、次は2号機で、写真を見ると2号機からも白い煙が多少出ておりますので、こちらの方ももうあまり猶予はないということで、急いでこちらのプール水も確保しなければならないということでございますので、今申しました屋根がございますから、既設の設備を使って早く既存の設備でもって注水できるようにということで電源回復を急ぎたいと思っております。

記者:早くても明後日になっちゃうわけですよね。明日いっぱい電気をやるから。

青木審査官:なるべく早く、みんなの想いはそういうことでございますので。10時間くらいかかるというようなことでございますけれども、一刻も早くやり遂げてほしいというふうに思います。

記者:すみません、あとちょっと気になることをよく聞くんですけれども。今回これ答えにくかったら答える必要もないかもしんないんだけど、官邸とですね、官邸というか国と東電が一緒に統合本部を設置したことによってですね、情報の流れがちょっとおかしくなってですね、まずその東電から官邸に情報がいって、それからこちらの方に回ってるんじゃないかと、タイムラグが生じてるんじゃないかと気がしてるんですけれども、そのへんどうなんでしょう。

西山審議官:我々もこのそういうことにどうしても組織というのはそういうふうになりがちだというふうには直観的に思ったんで、しかし我々も東京電力の方に、本部の方に保安院の分室的なものを作りまして、それでそこの情報はきちんととった上でこちらの緊急時対策室なり保安院全体でそれをこなして、またそこを通じてインプットするというような形で対応しております。

記者:わざわざリエゾンオフィスを作っているという。

西山審議官:そうですね。これはあそこで一気に関係者全員の意思決定をしていくためにやむを得ない措置なんじゃないかと思います。

記者:毎日新聞ですが、その統合本部ができる前と後を比べると出来てからの方が東電からの情報も非常に入りやすくなって、判断もスピーディーになって意思決定も早くなったということですか。

西山審議官:今回のようなこれから評価、結果の評価下さなきゃいけませんけれども、現場にああやって自衛隊に来て頂き、機動隊にも来て頂くというようなことをやり、それを官邸の力も借りてやっていくというようなときには、どうしてもああいう場があることは非常に便利だったと言いますか、機能したんじゃないかなというふうに思います。あそこには現地の人たちもみんな会話できるシステムがありましたし、そういうことでやったのはよかったんじゃないかと思いますけれども。そのいい機能をうまく活かしていくというか、今回は非常に難しい課題がこれからも続くでしょうから、それにあたるのにごく一部の官庁なり会社だけではなかなか難しいので、どうしてもああいうものを作るというのは一つの考え方じゃないかと私は思います。

司会:壁際の男性の方。

記者:すみません、先ほど2号機からも白い煙が出ているのが確認されたというのをおっしゃっていましたが、それはいつ確認されたんですかっていうのと、1号機からも煙が出てるんですか。

青木審査官:衛星写真でですね、海側の写真というのを拝見いたしまして、あれでもって3号機の、3号機でしたっけ、2号機、2号機の方ですね、海側に小さな穴が開いていて、そこから白い煙が出てというのは拝見いたしました。それで理解をいたしました。

記者:その穴の理由はなんだと推定されるんでしょうか。

青木審査官:2号機も一度ドンというような音がして、サプレッションチェンバーの圧力が下がったというようなことがございましたので、そういったものが関係するのかもしれません。

記者:爆発の影響だと思われるということでよろしいんでしょうか。

青木審査官:そういうことも考えられるかなと思います。

記者:一応1は出てないという理解でいいんですよね。白い煙は。

青木審査官:私拝見した限りではなかったように思いますけれども。

記者:すみません、ちょっと話は変わるんですけれども。現場の頑張っているひとたちへのですね、食事というのは具体的にどうなっているんですかね。例えば一日三食のなかで一食おにぎり2個ですとか、弁当1個とかですね、そういう食事の分量ですとか、睡眠時間また飲料ですとかそういった現場の兵站っていうのはどう把握してらっしゃるんですか。

西山審議官:それはちょっと今知見持ち合わせないので、調べておきます。

記者:何名くらい。

西山審議官:今300人ちょっとというふうに確か聞いたと思いますが。

記者:それは建屋じゃないんですか。

西山審議官:いや、全体の作業している方々が。

記者:構内の。

西山審議官:構内の。

記者:注入手段についてなんですけれども、自衛隊のヘリと警察の特殊車両とあと自衛隊の消防車でやっていると。例えばそのコンビナート火災なんかに使うですね、放水銃とかそういったものを持ってくるというのは他産業からの協力要請、への協力要請、あるいは協力の申し出とかそういうものは今のところ把握されてないですか。石炭産業とか。

西山審議官:そうですね。推測としてはおそらくそういうものもその過程で考えたのではないかと思いますけれども、ちょっとそこの状況については今把握しておりません。

記者:国からそれを手配したとかそういうこともない。

西山審議官:初期の頃、なんかその種のことを聞いた気もしましたけれども、今記憶は定かではありません。

記者:何らかの理由でやめてるわけですね。

西山審議官:そうですね。

記者:格納容器のね、さっきおっしゃった気圧が10分の1くらいだということですよね。要するに亀裂が入ってたりする部分もあるだろうということなんで、大体その圧力とかあるいは冷却するそういう作業をやって1号から4号について格納容器が破損するというそういう状況というのは今は考えられないということなんですか。その辺ちょっと。

西山審議官:今データ的にはそういうことが明らかに起こっているというふうには見えないと思います。ただ前からご報告したように2号機は、あれですね、圧力抑制室、サプレッションチェンバーのところで何か起こったんじゃないかという疑いは別にまだ晴れたわけではないわけですから、そこはまだ可能性は消しされないと思いますけれども。繰り返しになりますが、データ、モニタリングのデータではそこはここでこうなっていると、明らかに傷んでいるというふうにわかるものはないように思います。

記者:今後はどうです、今後は。耐えられなくなってというようなことは。

西山審議官:ないようにしなきゃいけないと思いますし、今どこかでその心配があるということはありません。

記者:すみません、確認なんですけれども、3号機への注水とか散水はわかったんですけれども、4号機はどうなっているんでしたっけ。検討を進めるって話だと思ってた気がするんですが。

西山審議官:確かに4号機は先ほど来、同僚が申し上げているように使用済み燃料の量も多いし、手当しなきゃいけないということなんですが、そこは3号機、4号機それぞれやっていく、今のようなオペレーションをやっていくということですから、ちょっと私も最新のところ、はっきり認識しておりませんけれども、早急に手当しなきゃいけないことは間違いないです。

記者:今優先順位は3号機だから、3号機に重点を置いてって、4号機も考えてかなきゃいけないなという現状は変わらないということで。

西山審議官:そういうことだと私は理解しております。

記者:その点で外部電源を1,2号を先にやっているという優先順位は東電さんの意向だというふうなことは午前中からあったんですけれども、その後その詳しい理由というのはあるんですか。

青木審査官:ちょっといいですか。すみません。

(西山審議官と相談)

西山審議官:今の点、今のご質問の点についても確認します。

記者:先ほど2号機の、2号機から白い煙があっているということの関連なんですけれども、まずは確かサプレッションプールからの爆発によってそういったものというのが出たという説明ですけれども。前の説明だと、サプレッションプールの損傷の可能性があるというようなお話だったと思うんですけれども、その白い煙が確認されているということは、つまり可能性ではなくて所謂もう破損しているということを意味しているのかどうかということについて見解を教えて頂きたいんですけれど。

西山審議官:引き続きまだそこは確証がありませんので、可能性の段階です。私はそう思っております。

記者:つまり破損していないと、じゃあ白い煙は一体どこから出ているんだということに。それはどうお考えですか。

西山審議官:そこはあるとすれば使用済み燃料プールということが考えられますね。

記者:2号機のプールから白い煙が出ているということですか。つまりそれはプールの水温が上がって。

西山審議官:上がって沸騰した状態になっているということ。

記者:サプレッションプールの方から出ているというふうには考えていないということですね。

西山審議官:サプレッションプールよりはそちらの方が可能性が、使用済み燃料プールの方が可能性が、白い煙いだとすれば、高いのではないかというふうに思えると思いますね。

記者:それは今も白い煙というのは継続しているんですか。これいつその白い煙っていうのを、いつの時点で確認したのかというのをちょっと教えてください。

西山審議官:ちょっとそこは、今も出てるのかどうか確認します。

記者:衛星写真っていうのはいつのを確認したんですか。

青木審査官:確か東京電力の方が3号機4号機の写真を持ってこられて、確かプレス説明のときに使われた直後くらいに頂いたような気がしますけれども。すぐ後くらいに確か衛星写真かなんかが、マスコミの方から頂いたのか、電力から頂いたのは陸側から見た写真だったんですけれども、衛星写真かなんかで海側から見たような確か写真だったと思うんですけれど。それによると、出てたような気がいたしましたけど。

西山審議官:いずれにしても今出てるかどうかは確認いたします。

記者:使用済み燃料の貯蔵プールの資料頂いた時に説明で使用済み一本あたり一日4度から5度温度が上昇するという説明があったのですけれども、ちょっと詳しくないので教えて頂きたいのですが。それは例えば3号機、4号機の使用燃料の本数かける一日あたりの温度の状況ということを計算すると、単純に例えばプールの温度が何度くらいに上昇していると推定できるという意味で言われたんでしょうかそれとも先ほど一日4度から5度いう状況という意味がわからなかったんですが、プールの現在の温度をなんか想定できるような資料ということで出して頂いたわけではないでしょうか。その点だけ確認させて頂きたいのですが。もしくはプールの温度が何度くらいに上昇しているかということを推定すること、計算して推定することは可能なのかという質問に変えて頂いても結構なんですけれども。

西山審議官:それはある程度できると思います。正確さの度合いということはあるでしょうけれども、ある程度はできると思います。

記者:そうしますと、3号機、4号機のプールの温度が今何度くらいかというのも計算すると出すことが可能ということですか。

西山審議官:理論的にはそうですね。

記者:それでは理論的に出せる温度も資料として出して頂けないでしょうか。

西山審議官:ちょっとそれについてはどういうふうにしたらいいか検討します。

記者:すみません、その関連でいいですか。今のその資料で新燃料ということで、言葉が定義がわからないんですけれど、4号機については全部使用済み燃料プールに入っているけれども、そこに新燃料があるということで。

西山審議官:元々あったもの、ちょっと確認させてください。

記者:普通、新燃料というのは使ってない。

西山審議官:使ってない燃料ということですね。

青木審査官:すみません、補足します。新燃料はですね、新燃料専用の貯蔵庫を持っているケースとそれから一度使用済み燃料プールに納めてそれから原子炉の方に送還いたしますので、タイミングによっては使用済み燃料プールに新燃料が入っていることもございますし、使用済み燃料プールに入る手前に今のその新燃料専用の貯蔵庫の方に入っていくこともございます。ちょっとここはプールの容量と新燃料以外のものと新燃料、おそらくこの書き方してますので、新燃料、プールの中に入っているものを示しているんだと思うんですけれども。ちょっと確認をさせてください。

記者:そうすると新燃料の方が発熱。

青木審査官:新燃料は全く発熱はございません。核分裂させる前の新しい燃料でございますので、核分裂すれば崩壊熱で熱が出るようになりますけど、核分裂する前で、ウランの状態のものばっかりでございますので。

記者:すみません、ニコニコ動画のナナオです。写真画像が公開になってるんですけれども、動画は撮影されてないんですかね。例えば通常動画も普通撮影して情報提供の依頼とかそういったことはされていないんでしょうか。これは重要な評価の上で判断材料の有力な一つになると思うんですけれども。動画ですね、確認を。

西山審議官:私はあまり見たことがないですね。この、保安院において動画によって何かを審査するとかその種のことをしたことは。

記者:それは通常ない。

西山審議官:通常はないですね、はい。

司会:あと残り3名の方で、ご質問の方終わらせて、申し訳ないんですけど、頂きたいと思います。1名と2名と、よろしいですか、じゃあ3名で。

記者:注水なんですけれども、機動隊の方もかなり遅れたと聞いたんですけれども、実際やってみて具体的にどんな困難というか難しさがあったのかという点と、さらに条件的には段々厳しくなっていくと思うんですが、今後の注水の見通しというか、そういうところについてはどのように考えてらっしゃいますか。

西山審議官:どんな困難があったかということについては当然線量の問題とか、なんでしょうかね、線量の問題に起因する、やって頂く職員の方の問題というか、時間的な制約の問題とかなどがあったと思いますけれども、まだ全体としてどういう問題があったのかということについては整理した情報持ち合わせておりません。それから今後ですね、今後は非常に、まだ今回の評価をしたうえで当然のことながら次をどうするか、それから仮に同じ手法をとるとすればやって頂ける方々との間の調整ということもあるでしょうから、そのあたりを今晩からか明日からか早急にやらなきゃいけないと思います。

記者:例えばもう注水が難しいということになれば、その次の手立てというようなことは考えてらっしゃいますか。

西山審議官:そこはこれからよく突き詰めて考えなきゃいけないと思います。

記者:すみません、ちょっと離れた話になるかもしれないんですが、例えば今日北沢防衛大臣が会見で、今日が限界だと判断し、ヘリによる水の投下を決心したというようなお話をされてますが、今日の状況が、今日明日が山だとかそういう報道もあったかと思うんですけど、保安院としてそういう認識があったかどうか、もしくはさらにですね、防衛省側にその状況を、こういう状況であると、非常に切迫した山場であるという説明をなさったのかどうかということを知りたいのですが。

西山審議官:そうですね、まず全体的なスケジュール感としてはいずれにしろ切迫していることは間違いないと思っています。使用済み燃料プールはもう白煙が上がるような状態のところが多いわけですから。これについては早ければ早いほどいいということですね。燃料というのはほぼ確実に水の中に入っててもらいたいものですから、そういう意味で日々限界的な状況というふうに言ってもいいくらいの、厳しく日数管理をしてかなきゃいけないです。ただこの仕事はやはりやって頂ける方との調整というか、向こう側の事情も当然あるわけですから、非常なコストを払ってと言いますか、大変な思いをしてやってくださるわけなので、そことの兼ね合いでの判断ということになると思うんですね。防衛大臣はそういうことを色々お考えの上でそういうふうにおっしゃったんじゃないかというふうに推測されます。

記者:今日特にというようなことが何かあったら、のでしょうか。特にそういうことではない。

西山審議官:日々やはり一日経てば経つほど難しくなってくるということじゃないかと思いますから、早いほどいいということだと思いますが。

記者:その意味で今日はどうだったんでしょう。山場を越えられそうなんでしょうか。

西山審議官:ちょっとそこのところが、最初から申し上げているようにまだそういうふうに言えるだけの評価をしていいのかどうかがはっきりいたしません。

司会:それでは一番前の女性の方、最後よろしくお願いします。

記者:原子炉上空100フィートのところで計測された250ミリシーベルトいう高い数値についてお伺いしたいのですけれども。先ほど西山審議官はこれが直接的な放射線の値であって、福島の周辺地域の方たちにどのような放射線物質が出ているのかという問題とは別であるというふうにおっしゃられたんですけれども。それはその数値のもつ意味とですね、現在の退避の体制、状況。これは大きく見直しする必要のあるような数値ではないという評価なのか、その点をちょっと確認させて頂きたいと思うですが。

西山審議官:それはそうだと思います。要するに、この値をもって、上空の値をもって、その周辺の今度水平展開をしていった場合の放射線物質の量についての見直しをすることは直接に繋がらないと思います。ただそこはよくやはり上にそれだけ行くということは放射線物質がまた横に飛ぶ可能性だって直接リンクはないにしてもあるわけですから。そこのところはよくデータを見ながら考えていかなきゃいけないということは間違いないですね、

司会:すみません、それではこれで。

記者:NRCとの意見交換の内容というのは教えて頂けるものなんでしょうか。

西山審議官:これは、ですね、基本的には今どういうことが起こっているか、どういう、皆様にもお示ししているどういうデータでどういうふうに見ているのかというようなことの内容です。それ以上は特段、それほど秘密にすることがあるかどうかということは別にして、そういう会議の内容ですから、そんなことと思って頂ければいいと思います。

記者:議事録に出る可能性はありますか。

西山審議官:どうでしょうかね。そこは何とも言えませんね。

司会:それでは今回の記者会見の方これで終了させて頂きます。どうもありがとうございました。