原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月30日18時34分から38分間)

司会:それではただいまより会見の方始めさせて頂きます。よろしくお願いします。

西山審議官:お待たせしました。よろしくお願いします。まず午前中から後の進展なり変化について説明を申し上げます。

福島第一原子力発電所の1号機につきましてですが、これについて一つ、私の方で情報不足が午前中にありまして、このタービン建屋の地下の溜まり水を復水器に移送している作業をやっているということで説明申し上げましたけれども、これが昨日の段階で移送先の復水器が満杯になってきているので、作業が止まっているという話がありました。それについては午前中の会見の時には私は存じませんでしたので、大変失礼しました。事実関係はですね、1号機につきまして、3月24日の17時10分からタービン建屋地下の溜まり水を復水器に移送作業を行っておりましたけれども、3月29日の午後ですね、7時半頃、ちょっとお待ちください。朝ですね。すみません。3月29日の7時半頃に満水に近いことが確認されたため、復水器への排水を停止したということでありまして、現在復水貯蔵タンクからサプレッションプール水のサージタンクというもので、2,3号と同じプロセスですけれども、こちらへ復水貯蔵タンクからサプレッションプールに、圧力抑制室のサージタンクという、圧力抑制室の水を出し入れするためのそのタンク、置いておくためのタンクに移送を準備しているというふうに聞いております。ですから、その間少し作業がストップしているということであります。

次に、2号機ですが、2号機につきましては、使用済み燃料プールの冷却系から淡水を注入しておりましたけど、本日9時45分に仮設電動ポンプの不調により、停止いたしました。12時30分に消防ポンプに切り替えて再会をいたしましたけれども、12時47分ならびに13時10分にホースの破損があったということで、中断をしております。それで、ホースの取り換えはすでに済んでいまして、今放水が行われているものが済みましたら、作業を再開してみるというふうに聞いております。このポンプの、仮設の電動駆動ポンプの不調の原因と、ポンプの亀裂の原因につきましてが、現在調査中でございます。それから2号機のプールの水温は、3月30日、本日の13時現在で48℃と言うことで、Cで、48℃ということでありますので、作業を急がなくてはなりませんけれども、すぐに沸騰してどんどん水がなくなっていくという状況ではないというふうに認識しております。それから溜まり水の件につきましては、2号機の溜まり水、タービン建屋のですね、溜まり水につきましては、これはサプレッションプール、圧力抑制室のサージタンクへの移送を行っているという認識であります。

それから、もう一点は、4号機、4号機につきましては、コンクリートポンプ車による使用済み燃料プールへの淡水の放水が14時04分に開始されまして、19時を終了目標として今放水をして頂いております、しております。

そのほかに一点、私どもの方に報告が来ていて、皆様に報告できていないことの一つといたしまして、集中環境施設、集中環境施設、プロセス主建屋というものがあります。集中環境施設プロセス主建屋。主な建屋というふうに書きますけど、これは午前中にご紹介した1号機のトレンチのですね、水を持っていく場所としてご紹介した共用の廃棄物処理場がありますけれども、その一部になるんですが、その一部の地下2階に水溜りが確認されて、放射いう能分析をした結果、管理区域および隣接しているボイラー室、これは非管理区域になります。管理区域および隣接しているボイラー室、非管理区域のボイラー室においても放射能が検出されたということでございます。検出された内容は非常に低い値でございました。それから、1号機のトレンチからとった水の核種分析については今朝データをお配りして後ほどまたこれについては詳しく調べてみるというふうに申しましたけれども、今現在の結論として考えていますのは、まず1号のトレンチから検出された放射能はですね、ヨウ素131で申しますと、約5.4ベクレルパー立方センチメートル。5.4ベクレルパー立方センチメートルということで、これは1号の、1号機の地下のタービン建屋の地下の溜まり水と比較いたしますと、10万分の1程度というデータでございます。それから、朝も少し申しましたけれども、1号機のタービン建屋内の溜まり水のある部分と、その溜まり水の上の部分とですね、表面と、ケーブルトレンチというそのトレンチがケーブルを1号機の中に、タービン建屋の中に差し込んでいる部分、トレンチから差し込んでる部分、トレンチから差し込まれてる部分は5メートル上にあります。ケーブルがトレンチに入る方が5メートル上にあるので、建屋内の水がトレンチ内に流出したということは考えにくいという状況にあります。したがって、今のこの事態についての考え方は、トレンチの中には津波によって海水が流入していたということ、海水が流入しておりますが、放射能が検出されておりますのは、大気中に放出された放射性物質が雨によりトレンチ内に集積して、蓄積して、それが海水によって希釈したものではないかというふうに考えております。ただ、海水と同程度の濃度ではありますけど、放射能が検出されておりますので、現時点では建屋内の溜まり水と同じ方針で処理をしたいと考えております。

次に、発電所の作業員の方の今の生活の状況が非常に厳しいというレポートの関係ですけれども、どういうふうに改善されているかということであります。なかなか制約の中でのことですので、難しい面もありますけれども、今私が報告受けているところでは、次のような感じであります。まず食事の関係では、現地では非常に狭いところで過ごしておられるので、物置、物を置く場所でのスペースの確保の問題とか、放射線の管理の問題とかの制約がございますけれども、毎日東京電力の本店と第一発電所の担当者の間で連絡をとって必要な食事とか飲料水の提供をしているということであります。生ものの提供には非常に制約がありますけれども、バリエーションには若干欠けるものの、量的な不足感は今のところないというふうに聞いております。4月以降、食事のバリエーションを増やしていくというふうに聞いております。それから、休息ですけれども、現場の作業員の方々非常に厳しい状況で働いておられるわけですけれども、放射線量の管理が必要なので、一日に作業出来る時間というのは、実時間はある程度短いものにならざるを得ないわけですが、しかし、第一発電所の緊急対策本部の一部の方々については、労働時間も長くなっているということがあります。そういう意味で、健康状態は注視しているということです。それから、この緊急時対策室に多くの方がいらっしゃるわけですけれども、そこでの休息のスペースが、休憩のスペースが手狭になっていますので、休憩場所として福島第二発電所の方の体育館を利用して頂くということで、そこに畳などを敷いて、休息頂けるように改善を図るということを聞いております。それから、衛生の関係につきましては、断水でありますので、その環境は十分ではありませんけれども、一定の感染症とか食中毒などを予防するために、アルコール消毒液とか、ウェットティッシュなどは常備しているということでございます。そんなような報告を聞いております。では私から以上にいたしまして、あとは質問お受けしたいと思います。

司会:それではご質問の方。では2列目女性の方。

記者:フジテレビのタカミです。1号機のこの復水器の排水作業が中断しているという話なんですが、今も中断してるかどうかっていうのと、あと午前中に40センチから20センチに減ったというふうに発言されましたが、それは変わりはないんでしょうか。

西山審議官:失礼しました。今、復水器は一杯なので、また玉突き方式と言いますか、サージタンクの方にまず復水貯蔵タンクから移す。そのサージタンクの方に移送しなくちゃいけないわけですけれども、そこはまだ準備中と今は聞いております。ですから、もう少しそこの準備をし、その作業をしたうえで、実行するということになりますので、もうちょっと時間がかかるようです。それから、今の40センチ、20センチのところについては、変更はないと思います。

記者:それと、新たに溜まり水が見つかった、この集中環境施設プロセス主建屋なんですが、大体どこら辺にあって、量はどれくらいなのでしょうか、その溜まり水の量っていうのは。

西山審議官:ちょっと図がなくて大変申し訳ないんですけど、福島第一原子力発電所は海沿いにこうありまして、1,2,3,4とこういうふうに来たから南に並んでいるその4号機のさらに南側にある、場所としてはあるということでございます。それで、水の量はわかりません。

記者:あと一部報道でですね、地上から撮影した映像が放送で流されました。東電の関係者が撮影したものということなんですが、保安院はその映像を把握しているかどうか。あと保安院、もし現時点で動画があるのであれば提供して頂きたいと思いますが。

西山審議官:それはこの今の第一発電所の状況について示すものということですか。何か我々の方でお見せできるものがあれば提供したいと思いますけど、今すぐにはありません。

記者:その映像自体はご存じですか。この映像があるということは把握していますか。

西山審議官:私は把握しておりません。

記者:確認して頂けますか、後でも。動画を是非、もしあれば提供して頂きたいと思います。

西山審議官:はい、わかりました。

司会:では次ご質問の方。一番前列男性の方どうぞ。

記者:NHKのクツカケです。今の関連、新しい溜まり水なんですが、これ線量非常に低い値ということなんですが、大体どのくらいというのがわかっていれば、教えて頂きたいのと。あとこの水は構造的にですね、どの辺から来たというふうに現時点で推察されるのかというのをまず教えてください。

西山審議官:まずヨウ素131の場合だと、8.3ベクレルパー立方センチメートル。8.3ベクレルパー立方センチメートルということです。一番代表的なのは何でしたっけ。137、137だと、2.8ベクレルパー立方センチメートルということです。それから水はですね、ここは廃棄物建屋ですので、特に原子炉とか使用済み燃料プールと繋がっているということはありませんので、津波なのかよくわかりませんが、そこはよくわかりません、まだ。

記者:この廃棄物建屋でですね、午前中の会見ですと、1号機のトレンチの1メートル下げるためにこちらの方に水を一時的に入れるという作業をされるということで、影響っていうのはあったんでしょうか。

西山審議官:今のところ特に聞いておりません。入れる場所と、入れる場所はこう一つの仕切られたマス、マスみたいになってるところだと思うんですけど、トレンチの水を入れるところは。それとは別のボイラーなんかがある、別の対角線上の、対角線と言いますか、対角のところという感じなので、直接に関係なさそうに思います。

記者:その作業はもう終わったというふうにされてますか。

西山審議官:どっち。水を移す作業。

記者:水を移す作業。

西山審議官:まだだと思います。今ホースの配線だけ終わっていて、まだ水は動かしてないそうです。

記者:そのボイラー以外が管理区域ということなんですか。

西山審議官:そうですね、はい。

記者:ありがとうございます。

司会:ではそのほかご質問。壁際前の男性の方どうぞ。

記者:産経新聞のタナベです。共用の廃棄物処理建屋というのは、いくつかあるというふうに伺ったんですが、この1号機から水をもってくる建屋っていうのは今回のこの水が発見された建屋とイコールなんでしょうか。

西山審議官:まずこの廃棄物建屋はですね、非常に大きな規模のもので、それは一つしかないと。ただその大きなものの中の一部にこの1号機の水を入れ、トレンチに水を入れ、それから別の一角が今水溜りがあると、そういう感じですね。

司会:ではそのほかご質問の方。壁際真ん中あたり男性の方どうぞ。

記者:すみません。もう何度か質問出ているかもしれませんけど、類似のですね。高濃度の放射性物質を帯びた水が検出されたり、プルトニウムが検出されたりということなんですけれども、ちょっと改めてですね、保安院として今3基の原子炉の圧力容器の状態がどう、どういう状況にあるのかっていうのをもう少し具体的にですね、評価というか、をお聞かせ頂きたいなと思うんですけども。1号機については、圧力が急上昇したり、それを何とか抑えたりしながら非常にバランスを取りながら今コントロールしているっていうような状況があったり、2号機では極めて高濃度の放射線が検出されたりっていう、各号機によって色々状況が違うと思いますんで、損傷の程度の軽重とかですね、進行とか、その辺りもう少しちょっと具体的に今の見立てとか評価をお聞かせ頂きたいと思うんですけれども。

西山審議官:完全によくわからない部分は当然あるわけですけど、一番圧力、今おっしゃったように、圧力や温度で苦労するのはその1号機の圧力容器、格納容器も含めてですけれども。1号機においても一定の燃料の損傷はあったということでありまして、その燃料の損傷の結果、水素も発生し、爆発もあったという状況です。そこから推察するに1号機の圧力容器については、時々ここで説明していますように、その中にある水素や、あるいは燃料が一部棄損して、破損して出てきた、損傷して出てきた核分裂生成物などが圧力容器の弁とか、あるいは菅とか、あるいはその下から入れる制御棒の入口とか、おそらくそういうふうな比較的弱い部分を通じて格納容器の方に出て、それが格納容器からさらに漏れ出してきているということではないかと推測します。それから、大体どの号機についても同じような感じがありますけれども、2号機3号機については圧力容器について言えば、圧力が非常に低くなっているので、そういう意味では、圧力容器のどちらも、しかも燃料の損傷はあるとみられてますので、その今大体同じような状況にあるというふうに思います。

記者:今のお話でしたら、2,3号機の方が損傷の度合いが大きいと現時点では見られるという理解でよろしいんでしょうか。

西山審議官:やはりデータのわからないところもあるわけですね。水位なんかは、今の水位はまだ燃料が出てる、水の上に出てるかのような水位になってるわけで、しかしそうならないようにこちらは水を入れてるっていうような状況もあるので、そういう意味でははっきりどの号機が一番壊れてるとかそういうことは今のところわかりません。

記者:今ちょっとちらっとおっしゃったやっぱり2号機3号機についてはですね、圧力は低下してるっていう認識という理解でよろしいんでしょうか。

西山審議官:今のデータからすると、そういうふうに思われます。

記者:お昼の会見ではですね、午前中の会見では計器類の信頼性が云々というお話もあったかと思うんですけど、じゃあその信頼性が低いという観点にたって、でも圧力が下がっていると考えられるのは、また別の根拠があるんでしたら、ちょっと教えて頂ければと思うんですけど。

西山審議官:いや、特に別の根拠はないですね。信頼性が低いことは低いんだけれども、例えば少しこう動きが出たときとか、そういうことを考えると、一定のことを示しているかもしれないと思えば、そこから読み取れることもあるということではないかと思います。

記者:ありがとうございます。

司会:じゃあ次ご質問の方。壁際の後ろの方の男性の方どうぞ。

記者:ダウジョーンズのオオベです。すみません。三つちょっとバラバラな質問なんですが、まず、午前中説明あった海水での非常に高い放射能が検出されたことについて、どこから来たのか、地中とかから漏れ出したのかとか。何か新しい状況というのはあるんでしょうか。

西山審議官:それはありません。

記者:それから、2号機の建屋の地下だとか、トレンチとかってその放射能が1000ミリシーベルト以上を超えるようなものが検出されているんですが、これはそれ以上検出出来ないということなんですけれども、1000をちょっと超えたくらいなのか、2000、3000、4000とかものすごいレベルなのか。それを正確にいくつなのかっていうのを測るような試みというのはされているんでしょうか。

西山審議官:今それ以上の測りはしていません。

記者:あと最後に、先ほどの炉の状態の質問とちょっと関連するんですが、例えば2号、2号機で圧力容器の、例えば底のところの燃料棒入れるところが例えば破損していて、水が漏れる。その後サプレッションプールにも棄損があるかもしれない。建屋の地下も漏れるかもしれないし、その後トレンチの方にもいくかもしれないというと、いくら水を入れてもいくら水を入れてもどんどんどんどん下にいってしまうような感じで、そういう状態の時に、例えば冷却器がきちんと回復したとしても、本当に燃料を冷やせるのかどうかっていうのはちょっと一つ疑問なんですが、教えて頂けますでしょうか。

西山審議官:それは確かに非常に難しい、まさに今そこを解決しなきゃいけないっていうところに来てるわけですね。今はそういう状態もあるので、冷やすのになるべく少ない量で冷やせるようにして、それを見ながら、見ながらというか、温度などを見ながらなるべく少ない量の水を入れて済ませるようにしたいということでやっていると。で、2号機の方の溜まり水の方はなるべく吸い取ってみて、外へ持ち出してみて、新しく水がどう出てくるのかというようなことも確認したいというような状況にあって、これはこのままでは持続可能でないと思いますので、これでもってずっと冷やしていき、それから本来はここでやりたかったことは、溜まり水さえなければ、電気を回復させて新しく既存の設備を使ってでも、新しいものを作ってでもいいですから、本来の冷却のシステムを作り上げたいと思っているわけなんですね。それが溜まり水によって妨げられている状況なんで、それを溜まり水をなるべく早く抜いて、ただまた水が来てしまうかもしれませんから、そこはその様子を見ながら、出来るだけの冷やし方の工夫をするというか、そうしていって、そういう悪循環っていうか、この非常に難しい矛盾に満ちた、なんて言うか、水の注入作業と溜まり水の処理作業っていうこれからなるべく早く抜け出す方法を見出すというだと思います。

司会:では次、壁際の男性の方どうぞ。

記者:すみません。時事通信のスズキですが、先ほど東京電力の勝俣会長の記者会見がありまして、そこで会長がお話になったことで色々ちょっとお聞きしたいのですが、まず、もちろん1から3号機冷温停止が目標という前提なんですけれども、会長の認識としては1から6号機は一応の安定を見ることが出来たとおっしゃっていたんですけれども、その認識については西山さんとしてはいかがお考えでしょうか。

西山審議官:依然として厳しい状況にあるし、今申し上げたような水についての大変な作業をしなくちゃいけないということはあると思いますけれど、一時期の非常に不安定な状況からすると、一つの、なんて言いますかね、段階に来たというくらいですかね。まだとても楽観は出来ないし、今からやることもたくさんあると思いますけれども。

記者:それから、当初の事故が起きてからの対応なんですけれども、基本的には要は意思決定が遅いとか対応が遅いという質問に対して、基本的にはそういったことを私は感じていないと。オペレーションについても、ベストを尽くしたと考えているとおっしゃっていたんですけれども、要はそういう遅いとかという批判に対してそんなことはないとおっしゃっていたのですが、それについてはいかがでしょうか。

西山審議官:こういう事態になってしまっているから、もっといいやり方があったのかもしれませんけれども、ただ一歩一歩はそこでみんな知恵を集めてですね、ベストと思われる方法をとってきたんですね。その時に色々障害もあったりしてこういう状態になっているということだと思いますね。ですから最終的な評価は物事が落ち着いたところでもう一回冷静にやらざるを得ないと思いますけれども、現時点ではみんなベストを尽くしてきたと思っていると思います。

記者:それから最後なんですが、1から4号機の廃炉は、廃止をせざるを得ないということをはっきりおっしゃってたんですけれども、廃炉ということになると、今後どういう対処方針ですかね、具体的な話はなさらなかったんですが、とりあえず遮蔽をしなければ、冷温停止したうえで遮蔽をしなければいけないとはおっしゃっていたんですけれども、保安院としては廃炉した場合、今後短期、中長期、どういった対応というのが視野に入ってくるでしょうか。

西山審議官:まだこれは関係者できちっと議論した結果じゃありませんけれども、ここでみなさんのイメージを沸かせるために言えば、まずこの冷却をしっかりやって、それから廃炉にするにしてもそこで燃料がまた熱くなったりしないように、いずれにしても冷却は今ある水による冷却もやるし、それから水をかける冷却もやるし、それから永続的なと言いますか、持続可能な冷却システムをいずれにしても作らなきゃいけないんですね。それは廃炉するかどうかに関わらないことです。その上で、それがまず出来上がることが重要で、その上でやはり放射線が出てる部分については確かに遮蔽をするというのは重要じゃないかと思います。仮に廃炉になっていくとすると、廃炉のためのまた手続きというのはかなり時間をかけた手続きがありまして、ちゃんと法律上の計画を作ってもらい、確かそれを私どもで審査して認可したうえで、まず放射能の少ないところから片づけていってですね、それで最後は炉心のところの燃料をどうしていくか。一番放射能を浴びたところをどうしていくかというようなことで、それを順番に、かなり年月をかけて処理していくというプロセスになっていくと思います。

記者:かなり年月というとどれくらいが想定されるんでしょうか。

西山審議官:今東海第一原子力発電所というのが廃炉になっていますけれども、あれでいくとやはり、10年とか20年というオーダーで今やっています。

記者:20年というオーダーも出てくる。

西山審議官:全部なくなって更地にするというところまで考えればそのくらいのオーダーになると。

記者:わかりました。ありがとうございます。

司会:ではそろそろ残り3名とさせてください。

西山審議官:ちょっと一つ訂正で、先ほど放射性廃棄物の埋め立て、処理建屋ですね、これは今回は集中環境施設プロセス主建屋ということでありましたけど、これが入っているその放射性廃棄物を処理する建屋の数ですけれども、私この発電所に一つと申し上げましたけれども、複数あるそうです。申し訳ありませんが、訂正させて頂きます。では次の方。

記者:朝日新聞のコジマと言いますが、福島第二の1号機のタービン建屋から白煙が上がっているという情報がありまして、把握されているんであれば、どんなことが起きているのか。あるいは原因についてはどういうふうに見ておられるのか。

西山審議官:私まさにそれはここに来る直前に聞きましたけれども。

青木審査官:福島第二原子力発電所1号機におきまして、電気設備、これ受電してからそれぞれの機器にどんどん電気を分配していくんですけれども、かなり先の方のところでですね、煙が出ているのを確認したということで、17時57分消防署に連絡されております。18時02分に自衛消防隊が出動して、18時13分自衛消防隊は煙が収まっているのを確認したというところまで情報は入っております。

司会:では次、真ん中一番後ろの男性の方どうぞ。

記者:朝日新聞のコボリです。先ほど東海第一の廃炉のスケジュールでおっしゃったんですが、東海第一は別に事故を起こしたわけでもなくて、普通に廃炉になって、それだけかかるわけですから、今回その燃料が破損して周りに放射線量がたくさんあって、しかも一つだけではなくて、1から4すべて廃炉、場合によっては5,6持って言う場合になって、30年、20年で済むんでしょうか。30年とかもっとかかりそうな気がするんですが。

西山審議官:今それはわかりません。

記者:20年で済むというお考えはあるんですか。

西山審議官:ちょっとその20年というのもうろ覚えなので、そのくらいのオーダーのことだという記憶くらいですので、それ以上はちょっと今は申し上げられません。

記者:廃炉にした場合、色々出てくると思うんですけれども、その破損した燃料をどこにもっていくとかですね、そういうことはもうすでに検討されてるんでしょうか。

西山審議官:まだ検討してません。

司会:では最後一番後ろの男性の方どうぞ。

記者:すみません。2号機の、第二原発の方の質問だったんですけれども、テレビ朝日のハネと申します。これは、では電気設備からの白煙ということで、所謂放射性物質などが漏れるような事態ではないという認識でよろしいんですかね。

青木審査官:放射性、すみません。管理区域であるのかどうなのかという情報は入っておりませんので、大丈夫だというふうにはちょっと今ここではっきりと申し上げられませんけれども、電気設備が置いてあるところですので、おそらく非管理区域ではないのかなというふうに思いますけれども、ちょっと確認させて頂きます。

記者:タービン建屋ですか。どこですか。2号機はどこですか。

青木審査官:すみません。1Fじゃなくて、福島第二原子力発電所でございますので、第二原子力発電所の1号機での火災でございまして、タービン建屋のモーターコントロールセンターというところですね。

司会:それでは会見の方これで終了させて頂きます。どうもありがとうございました。