東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月11日22時11分から42分間)

吉田薫部長:それでは4種類の資料に沿ってご説明して参りたいと思います。まず、福島第一原子力発電所プラント等状況のお知らせということでございまして、午後9時現在の状況でございます。まず1号機でございますが、原子炉を停止しまして、非常用復水器で原子炉蒸気を冷やしているという状況でございます。それと原子炉格納容器内での冷却材の漏洩はないと考えております。一方で2号機でございますけれども、原子炉は停止しまして、原子炉隔離時冷却系で原子炉に注水をしておりましたけれども、現在、運転状態不明でございまして、原子炉の水位確認ができない状態でございます。現時点において、水位低下によりまして、放射性物質が放出される恐れがありますために、半径2キロメートル以内の地域の住民の皆さまに対して、避難勧告が自治体の方から出されているという現状でございます。次に3号機でございます。原子炉停止しまして、原子炉隔離時冷却系で原子炉に注水をいたしております。現時点において冷却材の漏れはないというふうに考えております。4号、5号、6号につきましてはいずれも同様でございます。これは定期検査で停止中でございました。停止しておりまして、安全上の問題がない原子炉水位を確保いたしております。現時点において、冷却材の漏洩はないというふうに考えております。これが福島第一で、それと裏面でございますけれども、モニタリングカーによりまして放射性物質の測定を行いまして通常値と変わっていないことを確認しております。現時点で外部への放射能の影響確認されておりません。引き続き、詳細に監視して参ります。次に福島第二の状況でございます。同じく午後9時現在でございまして、1号機、原子炉は停止しまして、原子炉水位も安定いたしております。冷却材漏洩によると想定されます格納容器圧力の上昇があるとお伝えいたしましたが、現時点において原子炉格納容器内での冷却材の漏洩はないということでございます。2号機でございます。原子炉は停止し、水位も安定いたしております。原子炉格納容器内での冷却材の漏洩はないと考えております。3号機、4号機も同様でございます。その他といたしまして、これも先ほども申し上げました通り、モニタリングポストにおける指示値、通常値と変化が無く、現時点において外部への放射能の影響は確認されておりません。引き続き詳細に監視をして参ります。次に、当社の設備への影響、午後9時現在にまとめたものでございます。下線部が新規の項目でございます。1枚目につきましては、新規事項はございません。2枚目になりまして、停電状況をご確認頂きたいと思いますけれども、現在、延べ約380万軒のお客様に停電ということでご迷惑をおかけしております。その下の受給状況でございますけれども、現在100万キロワットの応援充電をいたしております。放射能設備が大きな被害を受けたことによりまして、今後の電気の供給力がストップする恐れがございます。お客様にはご迷惑をおかけいたしますけれども、是非、節電へのご協力をお願い申し上げます。また復旧につきまして、全力を挙げて取り組んでおりますけれども、明日につきましても厳しい電気の需要状況が予想されますので、何とぞ広く皆さまへ節電のご協力を頂きたくお願いを申し上げます。皆さまのお力も是非、お借りしたいというふうに存じます。最後に4枚目でございますけれども、柏崎の状況をお知らせ申し上げます。21時20分現在ということで、特に強調しておりますところをご覧頂きたいと思います。各プラントのオペレーティングフロアの水たまり以外に異常がないことを確認いたしております。外部への放射能の影響はございません。尚、4号機のオペレーティングフロアで新たに約4リットルの水たまりを発見いたしておりました。これまでのオペレーティングフロアにおける水たまりの状況は、表の通りでございます。この水たまりの総量は約10.6リットルでございまして、放射能量約2560ベクレル。主要なラドン温泉の約260ccに相当いたすレベルでございます。飛散した水たまりにつきましては、拭き取り、清掃を行った状況でございます。これまでのところ、以上でございます。補足がもしございましたら。

東電:福島第一の1号機、2号機につきましては、すみません、2号機、3号機につきましては、注入しておりましたRCIC、原子炉隔離時冷却系というものが、これは先ほど申し上げましたように、水を、非常用炉心冷却系の用ではなく、少ない量で入れていく系統なんですが、こちらの方が水を入れ過ぎてトリップする、止まるという状況が生じてございます。どうもその結果、2号機につきましては、水を測る機械も動いてないということもありまして、避難勧告が出されたというふうに聞いてございます。今、ほんのちょっと前の情報ですけど、水位計のほうが、2号機の方は確認ができたというふうに聞いておりまして、水位の方は十分確保されているというのが見えたというのが、今、●●時の新しい情報です。今のところは●●。

記者:こちらの●●では水位が確認できない状況ですとありますけれども、水位は確認できたわけですね。

東電:はい。

記者:できたということでいいんですね。

東電:はい。

記者:で、水位は低下してないということでよろしいんですか。

東電:はい。低下してないというか、ある程度の水位が確保されていると。燃料が露出するような水位にはなっていないということです、正確には。

記者:この、水を入れすぎてトリップするというのがよく分かんないんですけども。

東電:はい。

吉田部長:ホワイトボード今ちょっと出しますので。今ホワイドボード出します間にですね、福島第二の10時現在の状況のペーパーを今配らせて頂きます。福島第二の午後10時現在の状況のペーパー、お手元にいきましたでしょうか。お手元の通りでございまして、先ほどの9時現在の様子から少し詳しく記してまとめてございます。1号機については、停止中でございまして、先ほどと同様でございますが、原子炉が停止し、水位も安定をいたしております。外部電源受電ありということでございます。制御棒は全挿入。また冷却材漏洩よると想定されます圧力の上昇があるとお伝えいたしましたが、現時点で格納容器内での冷却材漏洩はないというふうに考えております。2号機につきまして、これも原子炉は停止し、水位も安定いたしております。外部電源受電ありでございます。制御棒も同様で全挿入中でございます。冷却材の漏洩はないというふうに考えております。それと3号機。原子炉は停止し、これも同様でございます。2号機、3号機も同様でございます。4号機も同様ということでございます。モニタリングポストにおけます指示値、通常値と変化なく、外部への放射能の影響は確認されておりません。引き続き、詳細に監視をして参ります。また発電所の構内において、行方がわからない方は発生はいたしておりません。以上でございます。今、概略の図を書いておりますので、少々お時間頂きたいと思います。

記者:これ1号機、2号機とも、放射能漏れの危険性は。

吉田:ええ。現時点ではですね、●●に、●●現在のこちらのペーパーにも同様に原子力発電所のところに米印で記してございますけれども、放射線を監視している排気筒モニターですとか、あるいはモニタリングカーによりまして、監視をいたしております。通常値と変更ございません。

記者:福島第一の2号機で水位が確認、水位計が確認できたというのは、これはかなり明るいニュースということになるんですか。

吉田部長:そうですね、受けた被害が被害でございますので、何と言いましょうか、一概には申し上げられないんですが、以前よりは事態が判明できるというふうにはなったわけですけれども、被害そのものがやはり大きい被害だったということで。

 

記者:水位の確認というのは、これはどうやってやるものなのですか。

東電:実はですね、中に燃料棒が、シュラウドっていう、中に燃料棒が入ってございまして、水位は通常ここを見ています。じゃあ水位が決して見て測るわけではなくて、実はこの中の圧力を測ってる。水位の位置を確認するというような方法です。先ほど、水位が高くなるとトリップすると言ってたのは、元々これが蒸気を、この中がある程度の圧力がありますので、蒸気をとってきてタービンを回してやります。タービンを回します。今度、ポンプのほうがですね、これドーナツ型にぐるっと回っていて、その中に水がたまっています。その水を汲んであげて、また炉に戻してあげることを別な配管で、すみません。戻してあげるっていうことになります。ところがこれ水位が上がりすぎちゃうと、これタービンは蒸気で回るものなんですが、水で回ることはできないので、むしろこれを壊してしまう可能性があるので、水位が高くなると、これはトリップというか、自動停止するような安全装置を付けているということです。

 

記者:そうするとまたそのしばらくするとまた圧力が上がりますよね。

 

東電:はい。そうですね。蒸気がもやもやすると、こちらに安全、こういう蒸気の安全弁がありまして、これがこちらのほうに蒸気を戻してあげて、この中で冷やしてあげるということですね。

記者:そうすると一番怖いのは、その炉心が出ることじゃないですか。

東電:そうです、そういうことです。

記者:そういう状況にはしばらくなりそうにないということですか。

東電:はい。このもやもやのなかでグルグル回っていれば、しばらくは大丈夫です。

記者:しばらくというのは。

東電:というのは、今はですね、やっぱり今は予断を許さない。15条がそのまま出るというのは予断を許さない状況だと思ってます。それは最終的には、結局この中で今熱を持とうとしていますが、通常ですとそれを外に出さなくちゃいけないところが要は、今壊れているところで、この中を冷やすために電源車とか別な電源が必要なのですが、今そこが不足しているということで、何とか対処しようとしていると。

記者:そのトリップしているというのは、もうここが未来永劫が止まっちゃってるっていうんではなくて、また水位が下がれば動き出すってことですか。

東電:はい、はい、はい。そういうことです。

記者:しばらくとおっしゃってるんですけど、炉心が出るまでのしばらくというのは、どのくらい猶予があるんですか。あと1時間とか2時間とか何か。

 

東電:いや、そこまで短くはないとは思います。

記者:炉心が出ちゃうとアウトなんですか。

東電:いや、そんなことはありません。炉心が出てから今度そうすると、これによる冷却がジワッと、中のペレットが元々地熱でジワッと来るのが熱を持ってきて被覆管も含めて動かすっていうところまで入ってくるということです。

記者:要するに水位が一定程度確保されているということはそれを冷やすシステムというか、流れがですね、一応、今のところは保たれているということが確認できたということなんですか。

東電:はい。水位が高いということは、ある程度の冷却はできているということです。

記者:ECCSが止まったことについてどういう、動かなかったことについてどういうふうに今捉えていらっしゃいますか。

東電:すみません。こちらに関しましては、ECCSがなくても。

記者:いやいや、なくてもというのはわかるんですけれども、動かないような状態になってしまうという、っているということに関してはどう捉えているのかということ。

東電:どう捉えているっていう言い方ですと。

記者:例えば今までは非常用の電源があって、それを使えば動いていたわけですよね。

東電:はい。

記者:そういうバリアーがあったものが、今はその電源すらすらつぶれている状況というのは、これは元々想定しているものなのか、していないものなのか。

東電:正確に言いますと、基本的な、我々で言いますとシビアアクシデントでいいんですか。要は、当然あるレベルでいろんな想定はしてますが、その中では一番激しい想定に近づいてきているというのは事実であると思います。予断を許さない状況にはなっているというふうに認識しております。

記者:つまり、それはECCSが止まりうるということを想定、常にしていたということなんですか。

東電:こちらの中にも書いてますが、最悪の事態というのはいろいろ想定をしながら、発電所の方はシビアアクシデント、アクシデントマネジメント、過酷事故という言い方にしているんですが、TMI以降、いろいろな事故を、さらに設計ベースではないもっと悲惨な事故を想定しながらいろんなことを考えていた中の一つではあるとは思います。

記者:止まってしまうことを防ぐために、どのようなですね、多重の冗長系を設けていたかということについて、ちょっとオーバービューを頂けますか。

東電:まず、今回の原因が特定ができないという中では、なかなか言いにくいところではあるんですが、まだまだまだわかんないですね。我々は例えば、非常用DGであれば、2台を持つ。さらに2台持つだけではなく、1つの原子炉に対して2台持つと。それがさらに隣り合った炉に対しても融通ができるとか、さらなるいろいろな対策で、多重に故障しても大丈夫なように対策はしておりました。はい。

記者:融通が利くっていうのは、どういうことですか。

東電:はい。例えば、1号機があって、2号機があって、それぞれディーゼルが2つありましたが、例えば隣の号機のやつからこっちに回したり、そういう意味です。

記者:それが今回全てダメになったと?

東電:はい。DG、非常用ディーゼル発電機がすべてというところがさらに厳しい状況にはなっているということです。

記者:今、考えうるシミュレーション的なシナリオとしてですね、一番シビアアクシデントというか、まずいというのは、例えばあと1時間後、2時間後とか、3時間後、どういう状況が起こってくるんですか。そこを解説して頂けますか。

東電:はい。じわじわと、そうはいっても温度が上がると蒸気がどんどん●●に上がっていきます。そうしますと、こいつが、この水位が下がってきます。そうは言っても、じわじわとはやはり蒸気で外に出ますので。そうしますと、この燃料の先がある程度の時間は大丈夫なのですが、出て、そのままの状況でいきますと、この燃料がこういうような状況になった場合、先ほど説明したように熱を持って解けるような状況になりまして、この水の中の、この水自体がある高さのものになってございます。それも今度、蒸気となってどんどんこちらに出ていきます。これらはまだ当然、初期の段階ではゼロじゃないんで、この中に溜まりますが、それとともに数多く配管は結んでありますから、こういったところのいろんなところからやはりゼロではないようで漏れていく形になります。そうしますと、これを覆っている建屋から排気筒を通して外に出るというのが状況の一つです。

記者:その部屋っていうのは五番目の壁のことですか。建屋?

東電:はい。そうです。

記者:建屋、なるほど。これちなみに、時間的にみるとどのくらいを見込んでるんですか。シナリオ、じわじわとかおっしゃってますけれども、明日の明朝までに。

東電:わかんないです。毎回、毎回、うちのたぶん、技術部門が、国の方もそうなんですが、国の安全委員とかそういったところが行って。

吉田部長:●●にはそうならないように、今。

東電:まずは、はい。

吉田部長:なんて言うんでしょうか。対策をいま確保しているところでありますので、なかなか難しいですね。

記者:電源の融通ということなんですけれども、1号機と2号機、それと2号機と3号機とか、そういうような融通の仕方ということなんですか。

東電:はい。そういうことです。

記者:じゃあ実質的に、一つのプラントは4つの非常用電源を持っているのに等しいということなんでしょうか。

東電:正確には、自分のとこで使うことになるとそうもいかないので、あくまでもバックアップ的なまさにシビアアクシデントのアクシデントマネージメントという言い方をしていたのですが、要は本来規制で求められているのは、直接これに対して2台だけなんですけど、それ以外に念には念を入れて対策を打っといたということです。ので4台あるとか6台あるとかいう世界ではないと私は思っています。

記者:今回、1号機、2合機がトラブったんですよね。

東電:はい。

記者:それぞれ1号機、2号機には、2つずつ? 

東電:はい。

記者:融通できる発電があると?

東電:はい。あります。

記者:例えば1号機が止まったら2号機からも、それを電源を供給できるってことなんでしょうか.に融通できるんですか。本来なら。

東電:本来なら、そういうことです。

記者:ところがこれは全部だめだったという言いかたをされましたけど。

東電:そういうこと。今回は、今回は。

記者:全部というのは、定期検査で停止中のものも含めてっていうことですか。

記者:だから6基あるとしたら2基ある。12基ってことですか。

東電:6号は3台ありますね、正確には。それに1台足して頂いて。

記者:13基のDGが。

東電: 1号はHPCSなんだよな。そうですね。だからDGとしては、13基になんのかな。13基です。

記者:これは非常用DGってのは、ディーゼル発電のこと?

東電:非常用ディーゼル発電機。

記者:これが自動で停止したときに冷却ができるように、非常用に電源は取れる、そういうシステムなんですね。

東電:はい、そういうことです。

記者:ところが全部今回はだめ?

東電:はい。

記者:これはそういう想定はしていらっしゃったんですか。

吉田部長:ちょっとすみません。整理して。

東電:なんとも。はい。

吉田部長:整理させて頂きます。

記者:これ先ほど、電源向かっているということなんですけれども、何時ぐらいに?

吉田部長:はい。ちょっと電源車の到着状況確認している。

記者:あとこれ1号機もですね、最初の頃は水位が確認できないとか、こう回ってるかどうかわからないとかでしたけど、1号機は2号機に比べて、割とトーンダウンして●●んですけど、どういうふうになってるんですか。

東電:若干の裕度の違いかもしれませんが、これが原子炉隔離系統という系統なんですが、1号の場合は、もうすごく、すみません。簡単に言いますと、ここに水氷タンクがあって、その中を通して戻してやる。要は冷たいところを通して蒸気を戻してあげるという、もうちょっとシンプルな系統になってまして、そちらの方が機能しているという。

記者:そこはその水位計とか、水位を確認しないといけないでのないんですか。

東電:当然あります。はい。

記者:そこは確認はできてるんですか。

東電:1号の方も水位の方は確認されてはいます。

記者:それも十分な余裕があるということ?

東電:燃料は出ていないという。

記者:うん?つまり1号も2号も比較的もう冷却できる状態になっているんですか。

東電:今はということです。なんで決していい状況ではないんですが。

記者:もちろんそうですけれども。

吉田部長:水位そのものは確認できておりますけれども、ある程度状況がどうかっていうのは、

東電:結局これよりは上かもしれませんが、この状況の中ではやはり、今じわじわと外に蒸気として出て行けば、

記者:冷却は進行しているということでよろしいですね。

東電:これがある限り冷却はできております。

記者:継続?

東電:継続しています。

記者:じゃあ、今のところ、冷却が継続していることが確認できたということですね。1号機も2号機も。

東電:正確な、それも技術的にはあれか。

記者:要するにいま現状はどうなっているのかをきちんと説明して頂きたいんです。

東電:はい。

吉田部長:もしあったら補足して。水位そのものは確認はできているということでよろしいですね。ただそれが十分なレベルかどうかというのはちょっとまたありますけれども。水位は確認できて、上回る。

記者:燃料を?

吉田:はい。を上回るレベルで水位があるというのは確認できています。ただ十分な冷却がなされているのかということについては、引き続き状況を注視していく必要があるということです。

記者:水位っていうのは常時モニターで見るようになっているんですか。それとも誰かが一回行って、見て。

東電:そうです。

記者:じゃあちょっと異変があったら、すぐわかる?どんどんどんどん減っているみたいな。

東電:それはできます。

記者:モニターでは監視できる状態にはあるんですね。

東電:はい。そこはあると思います。

記者:じゃあ電源なくても大丈夫なんですか。

東電:バッテリーがいくつか揃えて、それで見えるところがあります。

記者:バッテリーはもつんですか。

東電:それもものによっても違いますので、そういった意味でも監視系も含めて、やはり電源車っていうのは今一つ大きな●●になっております。

記者:非常用のバッテリーでしょ?

東電:非常用のバッテリー。

記者:2号機については水位については、そういう一定間隔でも確認はできないのですか。もう一回確認したら、その先1時間に一度ならできるとか。

東電:2号機につきましては、最新で今●●だと、確認ができて上にあったということ。

記者:その後、今後。

東電:今後もたぶん、今見えているのが継続していれば、そのまま見えていることにはなるとは思います。

記者:一応、常時に近い形で確認はできるということですね。

東電:ただすみません。ちょっと状況が違っていたりすることもあってですね、すみません。情報が、先ほども、何点か間違った部分があったので、予断を許さない状況ではあると思います。

吉田部長:状況が新しい状況に変化いたしましたら、また速やかにお知らせいたします。

東電:定期的に見えたり見えなかったりするということは、何かしら不具合がある可能性もあるわけなので、

記者:先ほどのことからのご認識をきちんとちょっと明確に教えて頂きたいんですけれども、非常用のディーゼル発電ですね、冷却をするための、自動停止していると稼働する。これが1号機から6号機まで全て止まっていた。この事態は確かに深刻な事態なんですけども、想定しているかどうかわかりませんけれども、こういう事態になったってのはどういうふうに東電さんはお考えになってるんですか。そこはきちんと明確に語って頂けますかね。

吉田部長:整理させて頂けませんでしょうか。

記者:すみません。ディーゼルの発電機が入っている建物というのは、一体どういうもので、どういう安全措置がとられていたのかというところをわかる範囲で教えて頂けますか。

東電:タービン建屋の地下ですね。

東電:そうですね。同じ、原子炉の建屋とタービンの建屋があるんですが、1Fはタービン建屋なんだっけ。の方が多い。6号は原子炉の外の建屋のものもあります。すみません。正確に言えば言うほど号機によって違い部分が出てきてしまうのですが。

記者:つまり地震なり津波なり、今回この2つが想定されるわけですけれども、そういうものがあったときにその発電能力が保たれるような措置というのはあったんでしょうか。

東電:はい。という設計で建屋の中に、一緒に置いておいた。設置をしていたということです。

記者:ごめんなさい。その具体的な中身は?

東電:タービン建屋とか原子炉建屋です。あとは別置きもありますが。別置きの建屋。

記者:いやつまり耐震なり、対津波の安全措置というのはどういったものが講じられていたんですか。

吉田部長:ちょっと整理しましてまた改めてお答えさせて頂きます。申し訳ありません。

記者:電源車っていうと、どこがどういうふうになって送電するんですか。

東電:一つは監視系等。はい。

記者:あとすみません。もう一点いいですか。その発電がですね、できなくなったとき、非常用の電源、ディーゼルの電源がなくなったときに、全てダメになったときに、じゃあどうすればいいのかというところに関しては、どういったシナリオを用意していらっしゃるのか。

東電:一つは電源車。あとは外部電源。そうですね、あとはここにも書いてありますが、注水するということなので、他の機能を使って注水すると。例えば消防車とか消火系なんかと使いながら注水すると、そういった別の方法の注水の仕方。

記者:消防車で注水するんですか。それは炉の中にですか。炉を外から冷やすということですか。

東電:これの水源以外にですね、今回の事象に合わないかもしれないんですが、電源の中には、外に非常用のタンクを持っているところがありまして、電源によっては外に、こういったところの水もどんどん注入をするんですが、それが足りなくなってくときに、通常ですと、きっちりとした水を入れるんですが、消防とかそういったところの。

記者:ちょっとすみません。その絵が何を示しているのかわからないんですが。

東電:ここの、ここと同じような水源です。水源のタンクというイメージなんですが。

記者:はい。

東電:で、こちらの方から水を注水するところに消火栓を使って水を足していくとか。そういった方法としてはいろいろ小さな方法なんですが、そういったいくつかの積み重ねを。

記者:それがその炉につながっているわけですね。

東電:最終的には。

東電:繋げられるような配管の仕組みになっていてですね、純水とか原子炉内の水を補給したりするのに使う純水タンクとかっていうのがあるんですけど、そこから繋がってるポンプを配管が繋がってますので、バルブを、そのポンプを回せればバルブを開けたりということが必要になってくる。そういった意味でも電源が必要になってくるということでその●●に。

記者:それも電源が必要なわけですか、結局。つまり電源がないと何もできないわけじゃないですか。

東電:電源は一つ大事な対策だと思います。

記者:一つというか、その電源がないとつまり何もできないわけですよね。つまり私が質問したのは、電源がなくなったときにどうすればいいんですかという話をしたんですよね。それで電源がある前提のお話をされても、それはちょっと違いませんか。

東電:こちらのこのポンプ、タービンということで、先ほどからご紹介させて頂いてる、蒸気で自分の蒸気で駆動するようなシステムを作っておりますので、そちらの復旧と合わせて。

東電:合わせてですね。

吉田部長:ちょっとお話し中、すみません。電源車の情報を少しご報告させて頂きます。先ほど58台を準備しまして、17台が向かっているというふうなことを先ほどご報告、ご紹介いたしましたけども、現在51台が向かっているということでございます。まだ向かっている途中ということで、まだ到着しているという情報はまだ入ってきておりませんですけれども。

記者:さっきの官房長官の会見で1台着いていると。

吉田:そうですか。失礼しました。もう一度ちょっと確認します。すみません。

記者:何台あれば、足りるんですか。

東電:そこも確認します。

記者:58台中というのはさっきと同じなんですよね。

東電:はい。

記者:それで51台が向かっていると?

吉田:51台が向かっております。一台の到着情報についてはちょっと確認いたします。

記者:要は何台ぐらいが到着すれば、解消されるんですかね。

東電:確認します。確認します。

記者:非常用のバッテリーがあとどれくらいあるかというのもわからないんですか。

東電:そうですね、ちょっと確認させてください。すみません。

記者:先ほど水位が確認できたというのは、これはこれだけ長い時間が経っているのになぜ今確認できるようになったんですか。元々確認していたのか、何か状況が変わって。

東電:それがわからないということです。

記者:要するに圧力を確認して水位がわかったということでしたよね。

東電:いろんな原子炉内に故障が起こっている●●ので、なぜ見えるようになったっていうのは、やはり本当に調べない限りわからない。

記者:圧力を見る部分が直ったとかどうとかいうこととかでは。

東電:直したというよりは、見えるようになったという。電源が回復してるっていうことです。要は何を取るのにも電気になりますので、バッテリー系がいくつか備えていますけど、その中の一部が回復したんだとは思うんですが。

記者:要するに外部電源じゃない中の何らかの電源が回復したと思われると。

東電:バッテリーですので、ちょっとものによると思いますが、それぞれ時間があると思いますので。

記者:いま現在シビアアクシデントにいかないように現場でできることって何かあるんですか。能動的に。

東電:電源系の復旧だと思います。ディーゼルの復旧。

記者:もう作業も今しているんですよね、同時に。

東電:はい。どのくらいできているのかというのはちょっと。

記者:認識としてはシビアアクシデントになりかかっているというんですか。なってしまっているんですか。

東電:15条ですので。シビアアクシデントの定義が明確じゃないので、緊急時態勢の事象になったということが我々はもうすごく重く捉えてございます。

記者:この説明だと、シビアアクシデントは日本で起こらないものだというような趣旨のことが書いてありますけれども、そういうことが起こってしまったのか。110ページにはわが国では起こりえないと考えられている事故だと。

吉田部長:まだ、それに至るという状況ではないと。

東電:●●を踏まえて●●ということですので。

吉田部長:10時現在のペーパーの方も少し前に担当の者から配らせて頂きました。●●。下線の部分が新規の●●。

記者:2Fの方は1号でECCS動きましたよね。その時に冷却材が漏れたかもしれないって、それはないというふうに確認できている理由って何かあるんですか。

東電:そちらはちょっと確認●●。

記者:こっちの方は10条事項に●●まだ続いているんですか。

東電:10条は続いてございます。

記者:これ以上は進展しないわけですよね。ちゃんと冷却して閉じ込められていて、炉も止まっているわけですか。

東電:技術的にそういうことは●●と思います。

記者:そういうことはしないというのは?

東電:進展する可能性はあるということです。

記者:これ以上、悪くなることもあるということですか。

東電:ある可能性もあります。やはり今回の津波でいろいろなものが壊れてございますので、決して今の状況で●●。

吉田部長:先ほど頂戴しました点など、とりまとめて整理してまたお邪魔したいと思いますので、ここで一区切りさせて頂きます。