東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月12日01時37分から44分間)

東電:拡散はしているので、プルトニウムと拡散の関係になると。

記者:確認ですけど、格納容器から建屋の中に出すということですか。それとも格納容器からもう外に出しちゃう?

東電:建物の外っていう。

記者:建物の外、原子炉建屋から直接出しちゃうということですか。

東電:そう。

記者:今600キロパスカルですよね。それは何時時点の数字になるんですか。さっき言った0時49分の数字?というのはかなり時間経ってるので、もうすでに放出しなきゃいけなくなるような状況になってるはずだったら。

東電:現時点で600キロパスカルになっている。

記者:現時点?いつですか。現時点。0時49分にもう出しているわけですよね、15条。その根拠が600なわけですよね。

東電:そうですよ。

記者:じゃあその時点でもうだって。

記者:じゃあもう出しちゃってるっていうことですか。

記者:うん。もうだってかなり時間が経ってますから、もう出しちゃっているということですか。そこ確認してください。

吉田部長:ちょっとサポートできたらお願いします。 

記者:あるいは、もうすぐに出さなきゃいけない状況なんですか。

 

吉田部長:ちょっと確認してもらえます?確認してもらえます?

記者:そもそも0時49分に出しているものが今出てくるっていうのがちょっと遅すぎますよ。

東電:49分には15条を出しているという説明をしてございます。ベントをするときには、防災の対策上、地元と国と。

記者:つまり地元自治体なり地元住民の方にはもっと早く伝わるような措置をされているんですか。

東電:想定をとりながら行う形になります。

記者:2号じゃなくて1号でそうなっているというのは何なんですか。安定しているような感じのことになっていましたけど。福島第一の1号ですよね。

東電:はい、1号です、はい。

記者:これを見ると安定していそうな。

記者:それ漏れるものというのは、大気中に漏れるんですか。それとも海水に出るんですか。

東電:大気中です。

記者:事態としては一の2よりも一の1の方が今緊迫しているということですか。

東電:緊迫している状況でございます。

記者:●●関係なく圧力が上昇した●●。

吉田部長:どのようにして圧力が上がったのかについてはちょっと現時点ではわかってございません。

記者:現在の3キロ、10キロの避難措置で大丈夫なんでしょうか。

吉田部長:ちょっとそこ国からのご指示ということもございますけども、確認させて頂きます。すみません。

記者:どの程度の放出、これ放射能の放出ということも含めて、空気の容量としてですね、どのくらいになるのでしょう。おそらく400が600なので、炉のですね、半分くらいの容量を出さなきゃいけないということになるのかなと思うんですけども、どうなんでしょうか。

東電:格納容器の体積、おっしゃる通りのような計算をやっているって意味の数値にはならないんですけど、ちょっと確認してみます。

記者:出る放射線の放射性物質の量っていうのはどのくらいなんでしょうか。

吉田部長:確認させて頂きます。すみません。今、早川修様なんですけれども、お亡くなりになったことが確認されました。

記者:すみません、早川さんは第二のクレーンにいらっしゃった方?

吉田部長:ええ、そうです。福島第二でクレーン作業されていた方です。

記者:ベント操作をしたかしてないか、わからないですか。

吉田部長:速やかに確認いたします。申し訳ございません。

記者:もし手をこまねいているとバーストする危険になるわけですよね。

 

記者:過去に国内の事例で放射性物質をそういう形で外部に意図的に放出するということをやった例というのはあるんでしょうか。

東電:なかったと思います。

記者:なかったですか。

東電:はい。

記者:美浜のときちょっと出たのは。

東電:そういった形で事故で出たのはあります。正確に言いますと。

記者:でもこれも事故じゃないですか。

東電:そういう意味では同じです。

記者:つまり意図的に外に出すということは過去にはなかったということ。

東電:はい、そういう意味です。格納容器ベントという操作を行うのは初めてになると思います。

記者:格納容器ベントと言うんですか。

記者:カタカナですか。

東電:はい。ベントというのはカタカナでベントと言っております。

記者:格納容器ベント?

東電:はい。

記者:で、それはもうすでに外部と繋がっているわけですよね。フィルターがあるわけじゃなくて、そのままポンと出しちゃうということ?

東電:そういう形になります。

記者:だから原子炉の中をぐるぐる回っている、燃料の周りを回っている蒸気がそのまま外に出るということ。

東電:はい。1回水の中を通ったりして、ヨウ素分とかとれる量はとる操作はしますが。

 

記者:その操作をやるという方針をもう決めてらっしゃるんですか。

東電:その可能性があるということで自治体、国と相談していると思います。

吉田部長:今お話しましたペーパー、用意できましたので、配りますので。

記者:まだやってもいないし、やるかどうかを検討するんですか。それとも、やると決めてるんですか。

東電:やるかどうかを検討するということです。

記者:やるかどうかで検討すると。

東電:はい。

記者:その●●ですね。

東電:はい。

記者:ベントには電気はいるんですか。

記者:新しく加わったのって最後の三行だけですよね。

東電:そうですね。最後の三行が先ほどここで立った者が話した内容を追加しています。

記者:早川さんは何号機ですか。

吉田部長:電気いるかどうかですよね、ちょっと確認します。おそらくいらないようですけど。

東電:いらないはずなんですが、ちょっと確認させてください。すみません。

記者:お亡くなりになった早川さんは、何号機の排気塔の方で。

東電:何号機の排気筒ですか。福島第二の。

東電:2Fはですね、4プラント分集合になっていますんで、一つしかありません。

記者:もう一回確認なんですけど、その措置をとるというのは決めてないんですか、まだ。

東電:を検討。

記者:検討してる。

記者:●●を行おうとしているということ。

 

東電:はい。行おうとすることを当社だけでは判断できませんので。

記者:その●●を相談しているということですか。

記者:保安院と相談と相談しているということですか。

東電:保安院とあと県。

記者:県と保安院と。

東電:あと自治体と、というかたちになっています。

記者:猶予がそんなにあるような話なんですか、そもそも。

東電:そっちの方覚えていないんですが 設計の、するということはそれの何倍かの耐力を持っている形になりますので、ちょっとそこの数字は今確かなことは言えないのですが、そこまではもつという判定をしながら状況を見ている。

記者:通常2倍3倍動けますよね、安全率。

東電:はい、そういうことです。おっしゃる通りです。

記者:つまり今言っているのは、設計圧力に対してということですよね。

東電:そういうことです。

 

記者:考えられる原因っていうのはまだ全然わからないのでしょうか。圧力上昇の。

東電:正確なことはわからないということです。

記者:原因不明ということですか。

東電:はい。やっぱり電源が落ちているんで、監視をするほとんどがないということで、監視をすることがほとんどないという。通常より数が限られているということで。

記者:原因が不明だとすると、対応策をとるにも先ほどおっしゃったベントしかもう方法はないんですか。

東電:そのほかの機器が動かなかったらそうなります。例えば通常ですと、SGTSっていうか、非常用ガス処理系という外に出す非常系とかが設けてありますので、こういったものを使って外に出すという方法があります。

記者:それだと放射能は漏れないんですか。

東電:ゼロではないのです、フィルターを通して出すことになります。

記者:それでは今回は対応できないということなんですか。

東電:ちょっと確認できておりませんが、対応できる可能性が、たぶん対応するように努力はしていると思いますが、それと同時にベントを検討したということは。

記者:圧力が高まり過ぎているからですか。

東電:ベントとなっているということだと思います。

記者:そのベントの作業に電力は必要ないんですか。

吉田部長:ちょっとそれ今確認いたしております。申し訳ございません。すみません。おそらく必要のない。

東電:すみません。私の…

記者:つまり作業員が近くに行って手で蓋開けるみたいな、そういうようなことなんですか。だって遠隔でできないんだったらそれやるしかないですよね。

東電:通常、空気で作動する弁ですと、小さな計装弁にちょっとスイッチを入れるだけで、空気が抜けてシュッと開くという安全側に働く弁の操作のものがいくつかあって、それにあたっているかどうかっていうのはちょっと確認してみないとちょっとわからないんですが。元々圧を加えておく。ちょっと空気を抜けば。

記者:つまり何らかの手作業が必要になるわけですか。

東電:いや、手作業ではない。離れた。

記者:手作業じゃないんですか。それ機械でやるということですか。機械でやるとなると電力がやっぱりいるんじゃないかと。

東電:ある弁を開ければ、ということです。

記者:すみません、いいです。

東電:はい。

記者:電源車が到着して、電源が繋がったらそれをしなくてもいっていうことはあるんですか。

東電:ケースバイケースっていうか、どこにどう繋いで優先させるかということにあたってくると思いますので、ちょっと何とも言えません、今。まさに検討しているところだと思います。

吉田部長:ちょっと中途半端な状況で恐縮です。先ほどケーブルの空輸のお話ご質問頂きましたですね。福島第二に向けて電源のケーブルを空輸しているというのは事実のようでございまして、ちょっとすみません。そこまでのまだ情報しかございません。まだ現地の到着の有無ですとか、概略につきまして、ちょっとまだ把握できておりませんけれども、福島第二に向けて電源用のケーブルを空輸しているというのは情報としてあるようでございます。事実でございます。すみません、ちょっと中途半端で。

記者:その絡みで、現地に、現地には、ケーブルって足りている状況なんですか。これがないと電源車がついてもケーブルがないというような状況?現地ではそれでも足りている?

吉田部長:むしろなんて言うんでしょうか。電源用のケーブルとして必要とすることもありますので、例えば水が被っちゃっているとかですね、あるいは断線しているということもありますので、その不測もありますので、電源ケーブルを空輸しているということだと思いますけども。ちょっとすみません。

記者:不足だから●●。

東電:たぶん数多く、電源車も多く来ますし、数多くあればあるほどやっぱり裕度は増していくとは思っております。

記者:今の1Fの1号機の状況ですね、格納容器のベントを開けなきゃいけない状況。これはECCSがあれば作動するような状況なんですか。

東電:ECCSとは直接は結びついていません。ただしECCSと同じものを使って機能させた間接的な冷却をすることによって、ですからやはり電源があれば、冷やすという機能を使うことで、通常系でも可能ですし、いろいろな方法で…

記者:自動的に動くような話ではないけども、それを使えば格納容器のベントを開けなくても済んだかもしれないということですか。

東電:それはあると思います

吉田部長:申し訳ございませんが、こちらの早川修様の括弧の会社のお名前のちょっと表記に、申し訳ございません。ちょっと誤りがございました。国勇工業さんなんですけれども、これは三菱重工業鉄鋼エンジニアリングさんの請負工業でございます。この括弧の、今足した表記にちょっと誤りがございました。申し訳ございません。今1時現在の設備の状況、当社設備への影響情報、それとこれは福島第二の状況ということで、0時と同じ情報ですけども、定期的にお配りしているということで、同じものを今お配りしてございます。2種類でございます。

記者:亡くなられた方は病院に運ばれたんですか。いつクレーンの操縦機から運び出されたのかとか。

東電:すみません、今わかりません。 

記者:すみません。一つ確認なんですけど、圧を逃がす措置っていうのは、あなた方が情報持っていないだけで、もう実施された可能性があるということではないんですか。あくまで検討しておられて、今この時点ではまだ実施されていないという理解でよろしんでしょうか。

吉田部長:確認いたしているところでございます。少なくともこの申請をするという状況では、万一に備えて早めにお知らせするということで、こういうアクションをとったわけでございますけども、今現状、どういう事実関係、状況にあるかということは今確認とっていますので、とれ次第またご報告いたします。それ早めに確認してくれる?今の福島第一1号のこの追加の15条の現状が今現状どうなっているのか。至急確認してください。

記者:確認した結果、もう実施されたということもあるかもしれないんですか。

吉田部長:すみません、そこも含めて確認させてください。申し訳ございません、本当に。

記者:国勇工業の所在地はどこですか。

吉田部長:国勇工業さん?ちょっとお調べいたします、すみません。福島第一のですね、水位等の情報について今ちょっとご説明をさせて頂きます。

東電:1時現在の福島第一の、まず1号機の状況です。1号機については原子炉内の圧力については現在、確認できてございません。水位の方は燃料の頂部から約1300ミリメートルという燃料領域で安定中ということです。

記者:せん?

東電:1300ミリメートルです。プラス1300ミリメートル。2号機につきましては原子炉圧力が6.3メガパスカルです。水位の方は水位計復旧が2号機の方がしたということは。

吉田部長:水位計が復旧した。

東電:したというのは、先ほどご報告申し上げましたが、そちらにつきましては、現在プラス約3600ミリメートルということです。

記者:パスカル、もう一回いいですか。

東電:はい、6.3メガパスカル。

記者:ごめんなさい。何の圧力ですか、それは。

東電:原子炉圧力です。圧力容器。一番中の圧力容器の中の圧力。

記者:この圧力は大体どんなもんなんですか。正常と言えるんですか。

東電:当然通常よりは、通常とほぼ同じ。7メガくらい。停止中ですなので、それより若干下がっているということです。

記者:運転中は7メガちょっとということですか。

東電:はい。

記者:プラス3600ミリメートルというのは、同じように燃料の上からということですね。

東電:はい、上からです。燃料の頂部からということです。

記者:プラス1300ミリメートルとプラス3600ミリメートルというのは、いわゆるノーマルな状態と比べてどのくらい下がっているのでしょう?

東電:両方とも今、安定させようとしている域ではあるということです。ノーマルというのが。

記者:通常はどのくらいあるんでしたっけ?

吉田部長:調べます。

東電:こちら1号機と2号機、大きさが違いますので、それぞれ高さが違ってございます。

記者:いなかったんで重なったらすみません。2号機の給水が復旧したというのは電源車と繋がったからですか。

吉田部長:水位計ですね。

東電:水位計が、監視ができない状況だったのが。

記者:水位計が戻って水位が測れました。3600ミリでした。

東電:はい、そういうことです。

記者:1号の方の圧力がわからないというのは、先ほど600とかいうお話ありましたよね。それがその後どう変化したかがわからないんですか。

東電:先ほど600と言ったのはここの圧力ではなくて、ここの原子炉の圧力ではなくて格納容器側の圧力になります。

記者:確認できていないのは原子炉圧力であって、上昇しているのは、原子炉格納容器の圧力だと、そういうことですか。

東電:そういうことです。

記者:1号機のECCSはどういう状態になっているんでしょうか。これは正常なんですか。

東電:当然こういう状況ですので、正常ではないですが。

記者:つまり動かない可能性があるということ?それは変わってないんですか。

東電:状況は変わってないということです。ECCSが動けない状況だっていうのは変わってないということです。

記者:原子炉内の圧力が、1号機わかんないですけど、これは今まで測れてて急にわかんなくなったということですか。

東電:すみません。そこはわかっておりません、私の方で。

記者:格納容器内の圧力が上がっているということは、原子炉内の圧力もそれ相応に上がっていると考えるのが妥当でしょうか。

東電:逆になります。

記者:逆ですか。

東電:原子炉内の圧力の分が格納容器内に出ている可能性の方が高いと思いますので。

記者:それは原子炉が壊れているということなんですか、それは。

東電:原子炉圧力が上がりますと、安全弁、元々ある設定値で格納容器側に逃がす機能がありました。それがきますと、格納容器側の圧力が上がっていくということ。それを水の中で冷却させて、また圧力容器に戻すというのが先ほど言いましたRCICとかそういった機能になるので、基本的にはある圧力になって安全弁が…

記者:自動的に弁が開いて、格納容器に原子炉内の圧力が逃げた可能性があるということですね。

東電:はい。そうなると思います。

吉田部長:それとベントの実施につきましてですけども、まだ現時点でベントを実施いたしておりません。またベントの実施の方向性については、まだ現時点で決まっておりません。取り急ぎちょっとご報告を申し上げます。

記者:検討を続けているという感じでよろしいですか。

吉田:そうですね、はい。

東電:2号機まで?

吉田部長:3号機以降の状況についてはまた継続してご紹介します。

東電:昨日運転中でしたのは、1号機から3号機までですので、3号機の情報までになりますが、原子炉圧力が7.4メガパスカルです。炉の水位ですが、燃料頂部からプラスの約4100という、4100同じミリメートルです。

記者:それは3号機?

東電:3号機です

記者:一般に、原子炉のですね、容器の中の圧力が高まる理由としてどんなことが考えられるんですか。とくにこのECCSが働いていないというような状況とあわせて考えた時に、どういうことが想定されるんですか。

東電:燃料からは崩壊熱、熱が出ておりまして、それによって圧力容器の中にある水が蒸発して圧力が上がると。液層が気層になるので、体積が増えて圧力が上昇していくという現象です。

記者:つまり要するに、冷やせていないことが今回の原因になった可能性があるということでよろしいんでしょうか。

東電:冷やし方が足りないという言い方ですね。

記者:冷やし方が足りないことによって圧力が高まって、それで原子炉内の圧力が格納容器に一部逃げたと、それで原子炉の格納容器の圧力があがったと、こういうシナリオが考えられているということでよろしいんですか。

東電:それも一つだと思います。確定はできないと思います。

記者:普通に考えればそうだということですね?

東電:そうです。

記者:ベント作業やった時に出る、いわゆる放射性物質なんですけど、これって要は健康に被害が及ぶレベルなのかどうかそういうことはわからないんですか。

東電:どれくらいの量ということにもよりますので、申し上げられません。

記者:圧力と水位わかったのは3号機までですか。1、2、3ですか。そのあともあるんですか。

東電:1、2、3でこれで、1,2,3が運転中だった発電所ですね、こちらを元々100度、冷温の停止状況に持っていくための操作をしている中で、起こりましたことです。

記者:先ほど1号機の原子炉圧力が確認できてないとおっしゃっていたんですが、原子炉圧力容器にかかっている圧力?

東電: 圧力容器の外に、格納…

吉田部長:パンフレット、これ、お持ちします。お渡しして。電力設備というパンフレットのですね。17ページをお開き頂きますと、今の格納容器ですとか、圧力容器という記載がございます。

東電:圧力がわからないという、不明だという報告をさせて頂いたのは、この17ページで言う、②の圧力容器の中の圧力が。

記者:っていうことですよね。

東電:はい。圧力が上がっていると言っているのは、その外側をくくります。

吉田部長:青い線。

東電:はい。この中が上がっているということです。

 

記者:1、2号機の水位、先ほどの通常と比べて低いのかどうかというのは、まだわかんないんですか。

東電:すみません。

吉田部長:確認してるんだよね。申し訳ございません。

記者:圧力容器にかかっている圧力が確認できない理由はなんでなんですか。

東電:すみません。もう一度。

記者:圧力が、1号機の圧力が確認できないというのはなぜできないんですか。

東電:それを読む計器が故障している。

記者:壊れている?

東電:はい。今いくつかやはり様々な計器がありますが、動いてない、影響が出ているものがいくつかあるとは予想されます。

東電:これが絵なんですけど、この奥にあるのが格納容器で中に圧力容器というのがございます。ここに燃料棒があって、燃料棒からの崩壊熱でここの水の層が蒸発して、基層の圧力が上がると。その時にここに安全弁と言って規定の圧力、70何キロの圧力以上になると、開く弁がついております。ここの基層の圧力が上がると、開いて下にこの格納容器の中の水の部分に基層がいきます。そうすると、この全体、格納容器側の圧力が上がってしまうということでございます。原子炉圧力容器の中の圧力が上がると、ここから噴いて、こっちの外側の圧力が上がるというメカニズムでございます。

記者:そうすると、その圧力容器の中の今ある水位はどんどん下がることになりますけど、そういう理解でいいんですか。

東電:そうですね、何もやらないと徐々に減ります。急激ではないんですけど、徐々に、おっしゃる通りというふうな形になります。

 

記者:それを戻すシステムってあるはずですよね。

東電:はい。そちらの方が。すみません。

東電:1号はアイソレーションコンデンサー。

東電:はい、はい。

東電:1号機につきましてはプレス文のところでお話をした…

吉田部長:ちょっと調べている途中にすみません。先ほど、こちらのお亡くなりになった方の企業名、早川様がいらっしゃる国勇工業さんの所在地のご質問がありましたけれども、相馬市でございます。相馬市がこの国勇工業さんの所在地でございます。それと重ねて申し訳ございませんが、ここで三菱重工業の業は不要でございました。申し訳ございません。三菱重工鉄構エンジニアリング。しかも鉄構の構がですね、構えるという字でございまして、重ねて本当にお詫び申し上げます。度々申し訳ございません。

東電:1号の方が非常用復水器という言い方で、すみません。日本語が出なかったもんで、先ほど説明したかと思いますが、ここのものを氷づけの水の中を通して中に戻してやるという。

記者:それは圧力容器の中に。

東電:に戻す形。

記者:グルグル回っているだけですよね。格納容器に一旦出た水、どんどん出てたら、圧力容器の中、水減っちゃうわけじゃないですか。

東電:はい。

記者:そうしたら、いずれ燃料出ちゃいますよね。

東電:はい。

記者:それを圧力容器に逃がしたやつをもう一回戻すシステムがたぶんあるはずだと思うんですけど。

東電:高圧炉心注入系というものがあります。

記者:それは動かせないんですか。

 

東電:はい。動いたという報告は聞いてございません。手元の中ではまだです。

記者:それは現状、動く状況にはなってないんですか。

東電:なってないと思われます。

 

記者:ECCSの一部ですか。

東電:こちらはECCSの一部になります。注入系って名前あったっけ?号機によって。

記者:先ほどまだベントを実施されてないと伺ったんですけども、これはそういうふうにやってるうちにバーストする危険性っていうのはないんですか。

吉田部長:状況を見極めて。

東電:ことになると思います。状況見極めますし、あと当然地元との連絡とかそういったものも入れると思いますんで。

記者:けど一刻も早く、もしバーストしちゃうっていうことになるとですね。今判断材料はどのくらいあるんですか。ベントするかしないかの。

 

吉田部長:状況を見極めまして、はい。

記者:現地の副社長の会見というのはどうなっているんですかね。

吉田部長:状況入り次第またちょっとご紹介させて、申し訳ございません。

記者:ベントについて何か言ってるとか、そういう話も全然入っていないですか。

吉田部長:あわせて確認いたします。

記者:すみません。もう出ちゃってるかもしれないんですけど、格納容器ベントっていうのをしなくて済む手法っていうか、それっていうのは何かあるんですか。

 

東電:いくつかあると思います。例えば非常用のガスを処理する系統がございまして、ここを通して、フィルターを通して外に出すという方法がございます。

記者:それは電力が働かないから無理ということなんですか。

東電:はい?

記者:電力がないから無理ということですか。

東電:今の段階では。ですので電力の復旧ということを今主眼において対応しているということです。

吉田部長:ベントの弁は手動で?電力がなくてもということでよろしいんでしたっけ。 

東電:やはり現場で手動で開ける形にはなると思います。ただし、建屋の中という形になります。

記者:建屋の中で手動で? 

東電:はい。

記者:そこは1カ所、開ければいいんですか。

東電:はい?

記者:1か所開ければいいんですか。

 

東電:1か所空ければ大丈夫。

記者:今、そもそも建屋内に人っているんですか。避難してたりしてないんですか。 

東電:そこは…

記者:よくわからない? 

東電:はい。

吉田部長:確認いたします。今2時現在の設備への影響、停電状態だけ変わっておりますけども、配らせて頂いております。

 

記者:もし原子炉格納容器が破裂するようなことが起きた場合には、原子炉自体にはどういう影響がありうるんですか。想像できない?

 

東電:こちらがきちゃいますと、いずれにしても放射能の元がこの中ですので、やはり水位が下がるのが我々一番。そうすると、この中の水がこちらに出ますので、これが出やすくなるという形に。

記者:要は原子炉自体がぶっ壊れちゃったりしないのかって。周りがバーンと。

東電:それは水が本当になくなって空だきとかいうレベルになれば、そういうことが考えられます。今燃料がこうありますと、まずはこのレベルが、この中の水に溶けたやつが通してこちらにきて、それがここが壊れてこう出るという形が考えられます。

記者:衝撃的な、物理的な力で、圧力容器がどうかなるっていうことはあんま考えられない?

東電:物理的なものではないと思います。

記者:破裂するにしても1か所弱い部分がある?

東電:はい。そうなんですかね。やはりそうなると思います。

記者:漏れる放射性物質の量というのはまだわからないんですね。

吉田部長:そうですね、やはり状況がどういう状況になるかということにもよりますので。

記者:つまり、ミニマムとマキシマムというのがある程度想定しているものがあるのかと思うんですけれども。

吉田部長:ちょっとそこも含めまして、改めて確認させて頂きます。

記者:例えばマキシマムで一番多くとった場合でも、例えば健康被害とかそういうのはあまり影響ないって言えるのかどうかを知りたいんですけど。

東電:やはり今回の地震と津波はちょっと想定を超えているもので、どのくらいというのはちょっと難しいと思います。

吉田部長:すぐにお答えできるかどうかも含めて、ちょっと確認させて頂けます?

東電:たぶんそのために国の方も専門家が集まったり、特別な体制となっているというふうに理解しております。

記者:確認ですけど、原子炉圧力容器内の単位はメガパスカルで、格納容器内の圧力はキロパスカルでいいんですよね。

東電:はい。

吉田部長:それでは現地の様子情報入り次第またご紹介させて頂きたいと思いますので、ちょっとすみません。ここで申し訳ございませんが、一区切りというふうにさして頂きたいと思います。

記者:すみません。何時頃?

吉田部長:なるべく速やかに、今けつを叩いていますので、申し訳ありません。

記者:すみません。取り急ぎちょっとお願いしたいんですけど、亡くなった方とかもいらっしゃるので、ご年齢とかですね、お名前ですね。あと所在の不明な方もいらっしゃるのですから、その辺のところはですね、きちんと確認してですね、明らかにして頂けませんか。性別もわからない、年齢も分からない。その方はわかりますけど、所在不明の方はわかりませんよね。

吉田部長:確認いたします。

記者:それ、ちょっと至急ご対応頂けませんか。

吉田:はい。

記者:ベントも、もし実施された場合速やかに教えてもらっていいですか。

吉田部長:はい。

記者:それこそ決まった段階で。

東電:当然決まった段階でご報告申し上げます。