東電:…前に2種類ございます。炉水位のデータその他が1つ、それとモニタリングカーによる計測状況というホチキス止めの資料がございます。これがデータ周りの2つ。それに加えまして福島第二のプラント状況のお知らせ、これが8時9時現在の数字が、それがない方が結構いらっしゃいますね。福島第二のプラント状況2種類ございます。これに加えまして、原子力災害対策特別措置法第15条、第15条の第1項の特定事象の発生についてという、これ福島第一3号になりますけれども、1枚ものがございます。
東電:それではお手元の資料に沿って進めさせて頂きます。プラントの炉水位ですとか、モニタリングのデータもご参照頂きながらお願いできればと思います。まず福島第二のプラント状況について、8時現在のものをお持ちでしたらそちらをご覧頂きたいと思います。午前9時も同様でございます。下線部分が8時現在のところには、一番1ページ目の下にうってますけれども、ここが追加情報でございます。2号機になりますけれども、原子炉冷温停止に向けまして原子炉冷却機能の復旧作業を実施しておりましたが、作業完了しまして、本日午前7時13分より原子炉を冷却中ということでございます。これが8時現在のプラント、福島第二のプラント状況でございまして、9時現在でもこの状況は同じでございます。次に1枚もののペーパーでございますけれども、これは福島第一3号になりますが、原子力災害対策特別措置法第15条第1項の規定に基づく特定事象の発生についてということでございます。上のところはちょっと省略させて頂きます。お知らせ済みでございます。その後3号機におきまして、原子炉へ注水を行って参りましたが、本日午前6時50分現在、原子炉格納容器圧力が530キロパスカルまで上昇しましたことから、本日午前7時44分、第15条第1項に基づきます特定事象、格納容器圧力異常上昇が発生したと判断をいたしました。その後圧力は緩やかに低下いたしました。午前9時5分現在490キロパスカルでございます。この事象に伴いまして、3号機の作業員を一時退避させておりましたが、格納容器圧力が低下しましたことから、現場作業へ復帰をいたしまして、圧力降下作業に取り組んでおります。簡単ですけれども、概要以上でございます。
記者:福島第1原発のことについてなんですけど、冷却中とあるのは、これどういうことをやっているんでしょうか。具体的に言って。
東電:福島第二の1号機は本日午前1時から、それから2号機につきましては本日午前7時13分からですけれども、所謂原子炉の残留熱除去系を用いまして、原子炉、停止時冷却モードによる冷却を行っております。これは通常の原子炉停止において使用する設備でございます。
記者:電源は回復したということですか。何が状況がよくなったかということを聞いていいですか。
東電:こちら電源と設備の両方全体の状態が整ったという状態です。
記者:電源は前からあったんですよね。外部電源があったんですよね。
東電:はい。
記者:じゃあ具体的にどこがよくなったというふうに言えるんですか。
東電:所謂冷却するポンプの方の、冷却設備の方の復旧が完了したというところでございます。
記者:第一の3号機はなんで圧力がこんなに高まったんですか。ベントはしてるんですよね。
東電:第一の3号機ですけれども、ベントを行いつつ、あと昨日から海水の注入行っておりますけれども、海水の注入、これ海水から直接原子炉の建屋の方に注入するということは行っておりませんでした。といいますのも、建屋そのものが大体標高10メートル程度の高さにあります。そこで所謂標高10メートル程度の高さの建屋に注入するということで、海水を一旦中間の高さにあるタンクの方にくみ上げて、タンクを介して原子炉の方に注入するという操作を行っておりました。本日日が回った夜の段階ですけれども、一旦タンクの方の水位が下がってきたということで、一旦注水の方を一旦停止しまして、中間においてますタンクの方の海水の充填を行っておりました。その間、水位が下がり、圧力が上昇したというものでございます。その後、中間のタンクの方の水位の回復状況に合わせて注水を再開しております。その注水再開の状況に応じて、水位の再度の上昇、それから圧力の、圧力が落ち着いて低下する傾向が見られてきているという状況でございます。
記者:注水は何時から何時まで、注水は停止していたんでしょう。
東電:注水につきまして、午前1時10分から3時20分までの間、停止していたというところでございます。
記者:1時10分から。
東電:1時10分から3時20分でございます。
記者:これ停止により圧力が上がったというふうに考えられるということですか。
東電:はい。停止していた時間帯と圧力の上昇の時間帯、確かにタイムラグございますけれども、停止の影響だというふうに考えております。
記者:ごめんなさい。ここの、これ圧力容器じゃなくて格納容器でいいんですよね。
東電:はい。データの中には圧力は2種類示しています。真ん中の欄の炉圧が圧力容器の中で、ドライウェル圧力、DW圧力、一番右の欄に示したもの、こちらは格納容器の方の圧力です。
記者:この格納容器の一応、設計圧力をちょっと確認したいんですけど。
記者:あと限界もわかれば、限界、圧力の。
東電:お待たせしました。3号機、圧力容器の、まず設計使用圧力が。
記者:圧力容器、格納容器。
東電:ドライウェルですので、格納容器です。
記者:格納容器。
東電:格納容器の方です。格納容器の方の設計圧力、こちらが約480キロパスカル。続きまして最高使用圧力、こちらが約530キロパスカルでございます。
記者:最高、6時50分に最高、ごめんなさい。最高使用圧力。
東電:すみません。もう一辺申します。最高使用圧力が約530。
記者:6時50分にその最高使用圧力に達したと。
東電:はい、その程度の圧力に達したというとこで。それが計測されています。
記者:使用って漢字で書くとどんな。
東電:使い用いるです。
記者:3号機の炉心の水位がダウンスケールっていうのは出ていますけど、これはどういうことを意味しますか。あとこれは注水が出来なかったからダウンスケールでしたということですよね。
東電:はい。そのように想定はしております。ちょっとすみません。
記者:そのように想定しているというのは、燃料棒が全部露出した状態、水を被らない状態になったというとこですか、全て、4千ミリある燃料棒の。
東電:そういうことではないと思います。今監視しているゲージの範囲の中から外れたであろうと思われます。
記者:それはゲージの範囲はそのマイナスいくらまで測れるゲージなんでしょうか。
東電:ちょっとすみません、そこはちょっと確認させてください。
記者:すみません。3号機の水位なんですけれども、7時現在で頂部からマイナス3メートルだったということで。
東電:はい、そういうふうな値が計測されています。
記者:ほとんど出ちゃっているってことですよね。4メートル中の3メートルということですよね。
東電:そうですね。約4分の3ということにはなります。
記者:圧力が高まったということは燃料が溶けている可能性が高い●●進んでいるという理解でよろしいですか。
東電:直接溶けているというところではない。もちろん冷却状態が低下する状態が続いているということでございます。
記者:水素が発生して圧力が高まったというわけじゃないんですか。要するに燃料が溶けて水素が発生して圧力が高まった。一昨日の1号機と同じ状態ということに。
東電:1つ考えられますのが、水の注入が減ったので温度が上がりましたんで、水蒸気が増えると、それによって圧力が上がります。水素ですと水を入れても圧力下がらなくなりますので、そのあたりが大体そのように判断できると思いますので。確実にどちらかというのはちょっと言えないですが、圧力も下降の傾向もございますので、蒸気、温度によって蒸気が出たことが原因ではないかなというふうに推定されます。
記者:水蒸気の可能性が高い。
東電:はい。
記者:これ最高使用圧力を超えちゃうとどういうふうになるんですか。
東電:最高使用圧力を超えてもすぐに格納容器が損傷にいたるものではなくて、格納容器の最高使用圧力に達しますとすでにもう大気中には放出させて頂いていますけれども、そこについては今ラプチャーデスクというのが付いてましてですね、保護する機能がございます。今格納容器の圧力があって、格納容器が壊れてしまうとすべての放射線物質出てしまいますので、そうならないように最高使用圧力というのは定めまして管理をすると。ですのでそこで管理していれば確実にこの健全性は保たれると、圧力の。ですので実際に実力でどこまでが耐えられるのかというのはかなり猶予がございますので、一概にいくつとは申し上げられませんけれども、実際にはかなりの数字までじゃないだろうかと。
記者:これは超えたからといってすぐに。
東電:すぐに壊れてしまうものではございません。
記者:どのくらいまで大丈夫なんですか。
東電:それはですね、明確にここの数字というのはございませんで、実績でいきますと、1号機ですでにですね、圧力が上がっていたときには800くらい上がっていたかと思います。ですから大体倍くらいまでは問題なく健全性は保たれているであろうというふうに考えられます。
記者:今ラプチャーが外れるって言いましたけど、1号機にはその機能付いてないはずじゃないですか。3号機とは構造が違う。
東電:ラプチャーは付いているんですが、その前にですね、バルブを付けてございます。ですのでそのバルブを開けるかどうかというのは、その時の状況を見てですね、出来るだけ外へ出さないということがいいことですから、格納容器ですとか、冷却の状況ですとか、そういうものを見てですね、まだ大丈夫だということであれば、開けるのを少し待ちます。というのを、これがもう止められないということがわかればですね、検討しまして、じゃあ格納容器を守ることでより被曝を低減させる、そのためには圧力を下げるために大気に系外に放出しようとそういうジャッジをします。ですから意図しない放出はないように、それをしっかり検討してどのタイミングで出すかというのを考えて。ですので、圧力が上がったから勝手に出てしまうというものではございませんので、出すためのバルブを操作することによって系外に出るとそういうものでございます。ですので1号機にも同じものは付いてございます。
記者:じゃあそれはだから消火系とかに付いているということですか。
東電:ベント自体はですね、ベント自体は系外に出すためのラインに付いておりますので、消火系の注入のラインとはまた別でございます。
記者:これ国に報告したのは何時ですか。
東電:こちらですか。これはですね。ちょっと確認させて頂けます。すみません。
記者:これ圧力は下がった、少し緩やかに下がったというその理由は。水を入れたからということでいいんですか。一応確認なんですけれども。水をもう1回入れたからっていう。ちょっともうさっきバルブの話が出てきたから。
東電:それとはまた違います。下がったのはですね、ちょっと時系列的には若干このずれがございますけれども、1回止めました、再度水を入れることを開始しました。その影響によって、また冷却が始まったので、それによって圧力が下がったり、と想定されます。
記者:1号機の方はずっとこれ同じ状況が続いているというのは、1.7メートルを超した状態、1.8くらいまで浸かっているみたいですけど、そういう状態が続いているっていうふうに理解していいんですか。
東電:そうですね。監視している範囲ではそのように理解しております。
記者:ずっと露出したままという。
東電:露出したままと言いますか、安定した状態ではあるという。要は状況が変化してですね、急激に悪くなったり良くなったりという状況ではなくて、悪い状態ではありますけれども、この状態が継続しているという。
記者:これは単に並行しているという意味ですよね。
東電:そうですね。
記者:ただ露出はずっと続いておるんでしょ。
東電:そこはですね、監視してはおりますけれども、本当に出ているのか出ていないのかというところは実際目で見ていませんので、明確にはお答えできませんけれども、このゲージが、この表示が正しいというふうに考えれば、今このような状態にあるであろうと。
記者:ゲージの信頼性は検証しようがないんですか。
東電:実際はですね、定期点検とかそういうものでは確認はしておりますけれども、それを現段階で確認することは出来ないです。
記者:福島県の方からはですね、県庁の方なんですけれども、極めて厳しい状態にあるというような報告が東電の方から来ているというようなお話があります。ただ今なんですけど、煙が出ているというお話も来ているんですが。
東電:それは何号機ですか。
記者:ちょっとそれはわかんない。詳細はわからないんですが。
記者:それ3号機だそうなんですが。3号機が煙が上がっているそうなんですが、その辺。
東電:はい。かしこまりました。
東電:今詳細確認中です。
記者:端的に言ってどういう評価をされているのかっていうところをですね。安定しているとかですね、おっしゃいますが、極めて悪い状態が続いているという表現が正確なんじゃないんですか。
東電:そうです。悪い状態が続いておりますが、この中で1号と3号を見たときにどちらを優先して水をたくさん入れましょうかという、そのような検討をするわけなんですけれども。
記者:海水も足りない状態になっているんですか。つまりポンプが。
東電:そうですね。先ほど止めたという話出たかと思いますけれども、1回この●●に貯めましてそこから海水を貯めまして入れるんですが、その冷却の水位が下がってきていると。あんまり下がってしまうとポンプの水を吸うところが空回りなんかしますとですね、ポンプが壊れてしまう。そうすると壊れてしまうと注水できなくなってしまいますので、そういうところも監視しながらですね、場合によってはポンプを止めたりします。この時にじゃあどちらを止めるのかということになりますと、比較的、つまり悪い状態ではありますけれども、比較的安定した状態のもの、それから変動してしまっているもの、どちらを優先するかと言いますと、やっぱり変動しているものを何とか一定の状態に留めたいということになりますので、そちらの方を積極的に対応するとそういうことになります。
記者:第二のですね、1と2についてなんですが、これはもう安定していて下げられるに方向に、温度を下げられるような方向へ来ているというふうに。
東電:はい、その通りです。
記者:大丈夫ですね。
東電:はい、通常のですね、停止と同じ操作になりますので、これはこのまま順調に行けば停止するのは可能だと考えております。
記者:すみません。予断を持って言えないかもしれないですけども、今3号機で煙が上がっている可能性としてはどういうことが考えられるんですか。
東電:煙がどのようなものかがちょっとわからないんですが、ちょっと情報がなくて何があったかというのはちょっと一概に申し上げられないです。
記者:具体的に何か可能性があるとすれば、何なのか。様々な可能性があるとは思うですが。
東電:確認出来次第またご報告させて頂きたいと思います。すみません。
記者:海から吸い上げるポンプってもっとたくさん増設出来ないんですか。
東電:それは今色々検討しております。
記者:あと水の注入量って大体どれくらい注入されているんですか。
東電:注入量ですか。
東電:ちょっと私どもこちらへ来る前の情報ではありますけれども、1分間にですね、0.5●●500リットル。
記者:1分間。
東電:1分間です。3号機にですね、今入っているようでございます。
記者:1分間に500リットルですか。
東電:1分間に500リットルです。
記者:これが3号機ですか。
東電:3号機です。
記者:総量でどれくらい入っているんですか。
東電:総量、総量と言いますと。
記者:水を注入した量です。
東電:トータルでですか、今までの。
記者:圧力容器内を満たす何杯くらい入っているのかということです。
東電:何杯くらい入っているかといいますと、圧力容器はですね。
記者:途中まで注水の量のもありましたよね。
東電:ちょっとそちらはすみません。確認させて頂けます。申し訳ございません。
東電:すみません。今の1分間500リットルというのを含めて確認させてください。
記者:1号機も1分間に500リットルくらい。
記者:あとそれが何ミリ分に相当するのか、炉心の断面積がいくらかで計算できますよね。
東電:今の一覧にしてもらうと同じ話ですね。
東電:注水量に関してはですね、ちょっと整理してですね、もう一度お答えしたいと思います。
記者:あとすみません。ドライベントの可能性ずっと言われているんですけど、それはどうするんですか。
東電:今ちょっとどのような検討段階にあるのかちょっと今確認しておりませんので。
記者:それは選択肢の1つだというのを保安院の方でも言っているらしいんですけども。でもドライベントやるんだったら、今までと出てくる放射線の量変わりますよね。
東電:そうですね。はい。
記者:結果次第で変わると思うんですけれども、それが検討しているのかしていないのか。
東電:そこも合わせてちょっと確認させてください。
記者:ただ検討してもしやるんだったら、それはもう全然今までの話と全く変わってくるので、そこはきちんと東電さんとして言わなければいけない。
東電:もちろん系外に出す場合の変化、要は出し方が変わることについてはしっかりご説明をしてご理解を頂いてからでないとやりませんので。
記者:ですから、もしもすでに検討段階に入ったり、準備段階に入っているんだったらそれはきちんと説明してください。
東電:はい。
記者:すみません。テレビでも流れていると思うんでですね、今の時点でこの状態は避難地域を拡大しなくてもいいんですか。
東電:今の状態ですか。
記者:今の状態は避難地域を拡大しなくてもいい状態なんですか。
東電:今の状態では避難地域は現状でよろしいのではないかと思います。ちょっと今の状態、今、今の状態、今ですね、まさに今の状態はちょっと確認できませんけれども、先ほどのまた下降になっていったというところの状態ではまだ大丈夫だと思います。ただ今、今がどうなっているかはちょっとわかりません。
記者:たぶん詳細に今、リアルタイムで黒い煙が上がっているそうなんですよ。それを早急に確認して。こちらでやって頂いた方がいいと思います。
東電:はい、はい。
記者:最高使用圧力というのは確実に安全が保てる。
東電:そうです。その最高の圧力です。
記者:7時の時点で4分の3出たということで、炉心が溶融しているということもあり得るんでしょうか。
東電:その可能性は否定は出来ないとは思います。
東電:よろしければ、今の3号の情報を確認次第またご報告をさせて頂きたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
記者:このまま続けててもいいですから、煙が上がっている原因について今すぐやってくださいよ。
東電:今調べさせております。
記者:黒い煙がまっすぐドーッと立ち上って、その後大丈夫か。
記者:爆発っていう情報も入ってきて。
記者:ここにいても情報がないんなら。その代わりすぐに戻ってきて。
東電:はい。わかりました。