東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月14日12時08分から45分間)

東電:…させて頂いた福島第一3号機の関係についての更なる情報についてのレクというか、会見をさせて頂けます。よろしくお願いします。会見者は中央が常務取締役の原子力立地副本部長の小森でございます。そして皆様から左手ですね、原子力設備管理部の部長の桑原でございます。そして中央の小森常務の右手でございますけれども、原子力設備管理部の原子炉安全技術グループマネージャーの宮田でございます。では冒頭、先ほど資料で吉田の方からご説明申し上げておりますので、その後のデータに、情報につきまして、最初に私から申し上げてあと質疑の形で進めさせて頂ければと思いますので、よろしくお願いします。まず着席させて頂いて。先ほどの発表資料の中にさらに調査しているというところの一番のポイントは、負傷者ということではないかと思いますけれども、負傷者につきましてはですね、現時点で、11時48分現在でございますけれども、社員2名、協力会社1名の打撲が確認されております。他のけが人がいるかいないかについて現在さらなる調査を確認を行っているところでございます。

記者:それ3人とも打撲って意味ですか。

東電:左様でございます。

記者:もう救急車で運ばれました。

東電:救急車を呼んだんですが、打撲ということでございまして、今のところ。

記者:じゃあ病院には行ってないんですか。

東電:ちょっと確認させて頂きます。すみません。

東電:今のところですね、行方不明者の方が何名かおられます。合計7名の方でございます。協力企業の方1名、自衛隊の方が6名でございます。安否の確認を今急いでいるところでございます。尚、中央制御室ですね、このプラントの中央制御室の人員にはけが人がなかったということであります。そして負傷者については以上でございますけれども、このプラントの、3号機のプラントについての各パラメーターについて至近のデータを。

記者:すみません。もうちょっと大きい声で。

東電:3号機のプラントにつきましての各パラメーターのデータの、至近のデータをお伝えしたいと思います。まず水位でございますが。

記者:原子炉水位。

東電:はい。原子炉、炉心の上部からの水位でございますけれども、マイナス1800でございます。

記者:8000。

東電:マイナス1800ミリでございます。

記者:イチハチゼロゼロ。

東電:イチハチゼロゼロミリでございます。それから原子力の。

記者:時間は。

東電:これは時間は11時いずれも11時35分でございます。

記者:爆発後ですね。

東電:はい。そして原子力の圧力、原子力圧力。

東電:原子炉圧力。

東電:これが0.17メガパスカル。そしてBの方でございますけれども、原子力圧力のBの方でございますけれども、0.18メガパスカルということでございまして、この両者の数字が出ております。それから。

記者:最後のもう1回お願いします。

東電:原子力圧力のBの方が。

 

東電:ちょっと私の方から。原子炉圧力で、A系統とB系統と2つのチャンネルで測定しておりまして、原子炉圧力がコンマ17メガパスカルということ。それから原子炉圧力というのがコンマ18メガパスカル。それから原子炉格納容器の、原子炉圧力容器の外にある原子炉格納容器の圧力が360キロパスカル。ちょっと単位が大きくて恐縮ですが、キロですので、1000と。それから原子炉格納容器の中の基層部、基層部と言いますか、気体、水の入っている空間の方の圧力が380キロパスカルです。ほぼ同じくらいです。

東電:あと先ほど申し上げたかと思いますけれども、モニタリングポストの出る数字ですけれども、11時44分に正門付近でございますけれども、20マイクロシーベルトパーアワーでございます。そして11時35分でございますけれども、福島第一3号機、当該プラントの近方で50マイクロシーベルトパーアワーという数字。そして中性子線については0.01ミリシーベルトパーアワー以下という測定結果が得られております。主なこの当該プラントについてパラメーターは以上でございます。

記者:もう一度お願いします。

東電:最初から申し上げ、よろしいですか。

記者:シート頂けませんかね。

東電:最初からですね、もう一度、ちょっと白板に。

記者:南は6キロ、立ち入り禁止になって聞いているんですけど、その辺はどうなんでしょうか。

東電:南側、ちょっと保安院の指示としては南側6キロには立ち入らないという指示を、ちょっと時間は正確でございませんが、受けております。

記者:2回爆発があったという話がありますが。

東電:そこまではちょっと確認しておりません。

記者:立ち入り禁止、誰を対象にした立ち入り禁止ですか。

東電:まず皆さんの避難エリアになっておりますので、当社の関係の人。

記者:これ負傷者の方、行方不明になっている方はどういう作業をして、どこに行ったっていうのは。

東電:細かい作業の内容と場所については今の時点では正確にわかっておりませんが、その時点でやっておりました作業としましては、3号機に海水を入れておりまして、海水を入れる貯槽のところに継ぎ足して海水から水をくみ上げる装置の敷設をしていたりしたことはあります。ただその作業に携わっていた人が負傷したのか、未確認。そこはちょっと今現状調査中です。

記者:改めて圧力容器、格納容器は大丈夫なんでしょうか。

 

東電:このパラメーターで、先ほどここに書いてまたもらいますけども、原子炉圧力容器については、コンマ17メガパスカル。昔の単位でいきますと、1.7キロ、17、ごめんなさい、メガですから、17キロくらいということですので、圧力が勝っているということです。

記者:これ爆発前と比べて数値的な動きは。

東電:爆発前で比べると、10時55分って言うのが、11時1分もしくは2分という白煙、爆発音があったのは聞いておりますので。10時55分の原子炉圧力のAチャンネルはコンマ34で、コンマ34メガパスカルでありました。その後、11時35分はコンマ17メガパスカルで、変化はしております。

記者:減ってるんですね。

東電:減っております。それから原子炉圧力のBチャンネルにつきましては、10時55分、コンマ34、Aチャンネルと同じ。メガパスカルですから。それが11時35分にコンマ18メガパスカルということですから、ほぼ同じ値で減っております。

記者:これ中の圧力が減ったっていうことは何らかのものが出たっていうことじゃなくて。

東電:そこについてはちょっとわかりましたが、圧力が17キロもあるという●●は、気密性が保たれているという、そういうふうに考えております。

記者:格納容器の圧はどうなったんですか。

東電:格納容器につきましては、10時55分に先ほどの原子炉の基層部の圧力520メガ、すみません、520キロパスカルが11時35分の数値では360キロパスカルということで、これも下がってはおりますが、圧力は●●ということで、気密性はある。

記者:どういうシナリオが考えられるんですか。

東電:これは1号機の場合と同様の可能性が高いということで、水素が原子炉等で発生し、それ、格納容器も完全な気密ではありませんので、建物の方に出てきて水素が蓄積された部分で水素の爆発が起きた可能性が高いのではないか。

記者:私が申し上げているのは、要するに圧力のですね、圧力容器と格納容器それぞれの変化についてどういう説明がなされ得るのかというところなんですが。

東電:変化そのものについて今ちょっとその事実をお知らせいたしましたけれども、変化が例えば半分に圧力がなっているということに関してはこれから調べたいと思います。

東電:すみません。ちょっとけが人、安否確認の情報入りましたので、ここでちょっと割り込ませて頂きます。先ほど安否確認取れない方7名というふうなお伝えしましたけれども、12時現在で安否が確認出来ております。12時現在で安否の確認できていない方はゼロということになります。それとけが人でございますけれども、先ほど合計3名打撲という話をいたしましたが、これ内訳ですとか症状判明いたしておりませんけれども、やはり12時現在で6名の負傷者を確認をいたしております。繰り返します。12時現在で負傷者が6名、また安否の確認出来ていない方はゼロでございます。取り急ぎご報告申し上げます。失礼いたします。

記者:内訳はどうですか、6人。

東電:ちょっと確認できておりません。申し訳ございません。

記者:安否確認出来た人の中でけが人がいたということなんですか。

東電:そのことにつきましても、すみません。ちょっと確認。

記者:要するに行方不明者いなくなったんですよね。

東電:はい。その通りです。

記者:6人入んなかった、●●なかった人は無事ということですよね。

東電:その通りです。

記者:6人けがの程度は。

東電:それも確認次第またご報告申し上げます。

記者:すみません。あと改めて住民の方が一番気にしている放射線物質の漏れなんですが、これはどのようにお考えなんでしょうか。

東電:先ほどのサービスホール、11時37分のモニタリングカーの数値が20マイクロシーベルトということが、正門が。正門の、発電所の構内に入るところに正門がございまして、3号機から見ると1キロ以上の距離は離れてますが、20マイクロシーベルトというのがですね、今回の地震以降のデータを測っておりますが、そう大きな数字ではなく、あんまり大きな変化はしていないというのが、まず37分のデータですが、今モニタリングカーを走らせて色々サーベイしなさいという指示も頂いておりまして、順次データが入ってくると。

記者:爆発前は。爆発前のデータはないんですか。

東電:爆発前のデータはちょっと確認をさせてください。

記者:女川のようなケースは考えられるんですか。爆発によって飛んでいくということは。

東電:ちょっとそこは風向きとか。

記者:圧保たれてるといっても、圧減ってますよね。

東電:はい。

記者:その水素爆発の際に、格納容器なりに亀裂が入っているとか傷が入ったりした可能性というのは否定できますか。

東電:そこはまず健全性というようなことで、ものを見ているわけではございませんのでちょっとわかりませんが、圧が減っているということは。

記者:格納容器は必ずしも無事とは言えないということですか。

東電:いえ。格納容器の気密性というものは、変化した理由がですね、科学的なものなのかどうかということも含めてありますけれども。17キロもたつというのはですね、相当内部の耐圧力があるということですけど、気密性という意味合いでは。

記者:逆に言うと、どの程度下がればですね、可能性が損なわれているという。

東電:それはちょっと何とも。普通の風船のようなものでも気密性というのはそういうところですが、たぶん圧力はそんなもちませんので。17キロというとやはり相当がっしりしたものでも内圧で耐えている。格納容器そのものは鋼製、スチール製でございますので。

記者:モニタリングカーでの測定である程度数値が上がっていないので、それで格納容器では甚大な被害がないんだろうって判断しているということはないんですか。

東電:モニタリングカーそのものは今1点しかデータが●●出来てないので。まだ他のポイントもずっと測っているので。そういうまだ楽観的だというふうには思っておりません。

記者:楽観的じゃない、ただそれはある程度自分たちの支えになっているんじゃないですか。

東電:そうですね。

記者:格納容器がもっと傷ついていたら、もっと甚大な数字が出てるはずですよね。

東電:はい。中のものがもう大分飛散するようなことになれば、大きくモニタリングの数字が上がるだろうということはありますので、これも1つの補足データだと。

記者:すみません。改めて何人の方が負傷されて、どういう役職で、また改めてどういう今現状であるのか。わかっている範囲、12時現在で結構ですので。

東電:はい。けが人あるいは安否のわからない方につきましては、先ほど申し上げた通りでございます。改めて申し上げます。12時現在で6名の方の負傷、また安否のわからない方、これは12時現在ではゼロでございます。その他の今のご質問の情報につきましては、確認次第またご報告をさせて頂きたいと思います。

記者:その6名の負傷の方がどういう方かはまだわからない。

東電:はい。内訳が、申し訳ございません。役職等も含めまして現在わかっておりませんので、わかり次第またご報告をさせて頂きたいと思います。

記者:さっき出た3人の人を含んで6人なんですか。

東電:その通りでございます。

記者:常務、今後のですね、水を注ぐ作業に関して、今回の爆発によってどういう影響が与えられるんでしょうか。

東電:水の注ぐ作業についても現場をちょっと確認をしないと、まず継続出来るかということを見たいと思います。継続はしたいと思っておりますが、今の時点で現場に入ることにつきまして、どういうことになるかというのは、まずサーベイ、モニタリングをします。その状況を見て、復旧と言いますか、海水注入についてどう出来るかということを考えます。

記者:出来なくなる可能性というのはあるんですか。

東電:まずはですね、時間を置くとかですね、装備をするとか、そういうことですぐに出来ないという可能性はあると。

記者:ずっとですね、かなり時間に渡って燃料棒が冷やせない状態、つまり水の上に出ちゃっているという状態がずっと続いているんですけれども、となると溶けちゃっている可能性がですね、かなり損傷が進んでいる可能性が大きいかと思うんですが、その点についてはいかがでしょう。

東電:溶けているかどうかっていうよりは、材料とその蒸気の反応で、水素が出てくというふうには思っております。従って、水素爆発の可能性が高いと、そういう技術的な判断で。

記者:いえ。損傷についてはどうお考えですか。

東電:燃料の損傷の程度というのはちょっと今の時点ではわかりません。

記者:昨日から今日にかけて、核種、核種っていうのは測定されていないんですか。

東電:それは今ガンマ線と、今回は中性子線を測ったという話がありますが。核種はちょっと確認しますが、ちょっとそのうちでは聞いておりません。

記者:そういう情報も入ってきてないですね。

東電:今は入っておりません。

記者:入ってない。

東電:入ってない。

記者:今回の水素爆発はある程度予想してたんじゃないんですか。今までこれだけ水から、水に浸かっていない状態が燃料続いてたんで、水素の発生量がかなり長いでしょうし、1号のときにかなり長い間こういう状態が続いてたんで、相当な水素量が溜まっていると、東電さんの方で予想してたんじゃないんですか。

東電:水素の爆発の可能性については、1号の経験も含めてですね、何とか水素を逃がす工夫が出来ないかという検討をしておりました。ただし、その環境状況とそれから水素は高いところに溜まるということで、ちょっと簡単に作業が出来ない、もしくはその作業そのものが爆発の要因になるかもしれないというちょっと非常に難しい状況で検討していたということは事実です。

記者:原子炉建屋のどの部分が壊れたんでしたっけ。

東電:ちょっとそれは現場の人間も今退避してまして、ちょっと今の時点ではわかりません。

記者:すみません。先ほど海水の貯水槽に水をくみ上げる作業をされていたと話してましたけど、それは爆発の危険性があるので退避をしているって話が午前中ありましたけど、それを解除してその作業をしていて、爆発が起きたっていう時系列でいいんですか。

東電:そうですね。ちょっとお知らせをしたことがありましたけど。

記者:爆発のときには、海水をくみ上げる作業が行われていたということでいいんですね。

東電:はい。海水を注入、3号機について、海水を注入しておりましたし、その海水を貯めるところにさらに強化するという作業をしていたということは事実であります。

東電:すみません。負傷された方の内訳情報入りましたので、またご報告させて頂きます。先ほど12時現在で6名の方がおけがをされたということをご報告申し上げました。この内当社の社員が4名、協力企業の方が2名でございます。以上でございます。そのほかにつきましては。

記者:その6人の人は行方不明になった7人のうちの6人なんですか。

東電:そこはちょっとすみません。はっきりいたしません。

記者:けがの程度は。

東電:そこもすみません。現時点では詳しくわかっておりませんので、わかり次第またご報告をさせて頂きたいと思います。

記者:うち3人は打撲っていうのはいいんですか。

東電:はい。この内訳の程度につきましても、今打撲のけが人が何名なのかということ、ちょっと曖昧でございますので、確認出来次第またご報告をさせて頂きます。取り急ぎ。

記者:最初に発表した3人がこの6人の中に含まれるでいいんですか。

東電:はい。

記者:海水をくみ上げる作業というのは一般的に火花を飛ばしたりする可能性というのはあるものなんでしょうか。

東電:今回の作業ではほとんど考えられないです。特に溶接機だとかそういったことを持ち込んでいるようには聞いておりません。

記者:すみません。先ほど自衛隊の方6人とおっしゃったんですが、そっちの方はどうなっているんですか。

東電:先ほどの7名の方が安否が確認できないということを申し上げました。その7名の内訳として、自衛隊の方が6名いらっしゃるということでございましたが、12時現在で安否が確認出来ております。

記者:じゃあ残るけが人、プラスされた3人は行方不明になっていた方ではないんですか。

東電:すみません。その整理の関係がはっきりいたしませんので。

記者:ただ理屈として自衛隊の方が6人含まれているわけですから、一方でけが人の中に自衛隊の方いらっしゃらないわけですから、●●ではない別のところからということですよね。

東電:整理させて頂きたいと思います。すみません。

記者:その6人の中で社員は4人、協力社員が2人というのは間違いない。

東電:はい。

記者:最初3名って言われたときに社員が2人と協力会社の人が1名。行方不明で7人の内協力会社が1人ということは、足すと協力会社2人なんですけど、社員、東電。

東電:改めて確認させて頂きます。すみません。

記者:確認なんですけれども、圧力が下がると水位って上がりますか。容器内の圧力が下がると、水位って上がりますか。

東電:水位が上がると。ごめんなさい。

記者:圧力が下がると水位は上がるんですか。

東電:はい。状況によります。状況によりますというのは。

記者:今回1800って言ってますけど、マイナス1800って言ってますけど、爆発前はもっと下がっている可能性があるかって。

東電:ですから状況によるので、圧力の変動と水位の変動というのが必ずしも今おっしゃったような形になるとは限りませんし、普通はですね、水が、水の、沸騰とかしていない状態であれば、圧力が変わっても水位は変わりません。

記者:爆発した1号機なんですけど、状況は大丈夫ですか。変わりないですか。

東電:状況としては、そうですね、監視しているという状況ですが、圧力とか●●であんまり、格納容器の圧力とかあんまり変化のない状況です。

記者:1号機は長いこと燃料棒が露出した状況が続いてますけれども、それによる問題点はないんでしょうか。

東電:やはり水素等の。

記者:水素はもう出ちゃってると思うんですけど、燃料棒が長い間露出し続けている状況というのは問題はないんでしょうか。

東電:もちろんとにかく冠水するようにするということで、●●でございます。

記者:構内の作業って今後どうなっていくんですかね。

東電:まずは安全確保第一ということで、今待機をしております。まずはモニタリングカーも含めましてちゃんと確認をします。

記者:住民が知りたいのはですね、長い間1号機、3号機で燃料棒の露出が続いているんですけど、これによって人体に影響がないかっていうことがたぶん不安だと思うんですけど、公然とちょっとこれだけ長い間ですね、燃料棒が露出しているとどういう状況から見てらっしゃるんですか。

東電:今の状況では、大きく圧力、水位変わっていないということで、急に変化しないだろうということと、それからあとはモニタリングで放射線物質の、あるいは放射性の計測をするということで、その変動は出ておりますが、それをしっかり見ていくと。

記者:入れても入れても水位が上がってこないというのは、理由は何だっていうふうに考えていますか。

東電:それは圧力容器に注入しているところから、例えば配管であるとか、例えばその何か違う。

記者:格納容器内に漏出しているということですよね。

東電:バイパスのフローが。

記者:でも格納容器も一杯になるくらい注水しているんじゃないんですか。

東電:量的にはかなり注水。

記者:ですよね。それなんでなんですか。格納容器からも水が出ているっていうことがあるんじゃないんですか。ないですか。

東電:それは圧力が総じて変わっておりませんので。どんどんどんどん出て行けば、どんどんどんどん圧力が下がる、そういう傾向にあります。

記者:配管が抜けているっていうことはないんですか。

東電:そうしますと、圧力がぐんと減って、大気圧になってしまいます。

記者:水分が水蒸気になってどこか出て行っているということですか。

東電:ええ。いくら気密性といっても、完全気密ではないので。

記者:つまり溶けかけている燃料棒があるところまで水をどんどん注入して、その水がどんどん水蒸気になって外に出て行っているという可能性があるということですか。

東電:水蒸気が出ているかどうかっていうのはちょっと。

東電:水蒸気に変わったものは一旦格納容器の中に入りますので、格納容器の中に留まっているということでございます。

記者:格納容器内の圧力どんどん上がるはずですよね。

東電:基本的にはそうなんですが、現在の状況については、まだ検討が出来ておりません。

記者:変な話、気密性が、先ほど申し上げているように、ある程度保たれているっていうのは圧力がかかっているという以上はそういうふうに理解しております。

東電広報部・吉田部長:すみません。追加の情報でございます。6名の方がおけがをされたというふうにご報告いたしました。その6名の方々、いずれも意識ありでございます。以上でございます。

記者:すみません。さっき燃料の損傷の程度はわからないというご発言あったと思うんですけども、先ほどからも何度も質問出ていますけども、長い間露出した状態が続いていて、今の燃料の状態を東京電力としてどう思っていらっしゃるのか。周辺住民もそこのところが気になると思うんですけど、そこについてのも具体的な見解をお願いします。

東電・小森常務:蒸気に金属がさらされているということですので、酸化が進むというのが常識的な話であろうと。それが金属的にどうかというところについてはもうちょっと●●してないと。

記者:酸化というのは金属の被覆管がということですか。

東電:そうです。

記者:燃料自体はどうなんでしょう。

東電:燃料自身は今の状態ではそう大きく変化してない可能性が高いんではないかと。

記者:そう大きく変化していない可能性が高いというのは、溶融してないってことですか。

東電:そこは今の金属の変化の状態と内部の圧力、そういう状況から見て大きくそこまでいってないんじゃないかなと。

記者:燃料のですね、融点というのわかっているわけですよね。現在の状態がその融点より下だということは確信をもっておっしゃることは出来るんですか。

東電・小森常務:そこは。

東電:融点は非常に高くてですね、燃料の融点は千何百度と非常に高いとこなんです。水位が低い状態で、ただその水位が低い状態にあって、ただ、その水位が低い状態で、そこで沸騰していると考えられます。その沸騰することによって蒸気が発生し、蒸気によって上部の被覆管が冷却されると、そういう形になっているというふうに想定しております。  

記者:でも1号機の場合、セシウムが検出されましたけども、それはどういうに●●されるんですか。

東電:そこはちょっと私も。

記者:3号機の同様に考えられないんですか。

東電・小森常務:今、核種分析しております。

記者:可能性の話ですよ。その可能性があるのかないのか。高いのか高くないのか。1号機と同様のことが起きてて、1号機ではセシウムが検出されていて、3号機では検出されてない、あ、わからない。

東電・小森常務:検出されていないっていう分析までは。

記者:わからない。

記者:わからないっていうのは。

記者:ただ同様のケースということだったら可能性高いんじゃないんですか。

東電:可能性はある。これから核種の分析等のデータで。

記者:可能性はあるということは、要するに燃料が破損している可能性があるというのと同様だと思うんですけど。

東電・小森常務:ウランの付着物が変化●●。

記者:被覆管しか損傷していないとおっしゃる根拠がわからないんですよ、全く。

東電:核種を分析してウランの、ウランから出てくるものということで、量の問題があると。

記者:1号機のときはセシウムが出てきたからわかった。だけど今回は前のこともあるからこの3号機から出たセシウムがあるかどうかはよくわからない。

東電・小森常務:というのは、それ用の分析をまだ今この1時間でしていないという。

記者:じゃあその燃料棒が置かれている、燃料が置かれている状態自体が1号機のときとどう違うんですか。ここがこう違うからここは、ね、溶融に至ってないっておっしゃるならわかるんですけど、状況的に変わらないのに至っていないというふうに見通しを示されるので、みんな困惑しているんですよ。

東電・小森常務:それは、1号機と同じ可能性はもちろん。そこは比較もします。

記者:溶融の可能性あるっていうことですね。

東電・小森常務:可能性はあります。

記者:している可能性がありますよね。

東電・小森常務:している可能性。

記者:すみません。線量なんですけど、境界の線量は何回か出していただいているんですけど、構内の最大というか、最大濃度の線量っていうのはどれくらいになっているんですか。別にモニタリングカーを、別に境界ばっかりで走り回っているものではないですよね。

東電・小森常務:ちょっとデータ今持ち合わせておりません。

記者:少なくとも作業員はメーターをもって作業しているわけですし、そのどこに行くとどのくらいの線量があるっていうのは当然把握されていると思うんですけど、最大でどれくらいなんですか。

東電:ちょっとデータ今持ち合わせておりません。

記者:質問が別にしますけど、安全評価の話何度か常務されていたかと思うんですけど、今回の●●を大きいか小さいかで見積もるうえで、その時確か数値として基準にしてたのは最大値線量だったような気がするんですけれど、違いますか。最大線量で60ミリシーベルトというご説明だったんじゃなかったでしたっけ。

東電:安全評価の場合は、事故の場合の●●評価の方の、●●というか事故時の評価、線量ですかね、ミリシーベルト、250ミリシーベルトというのは●●敷地境界の場合は立地上の指針になるかと。今は先ほどの、マイクロシーベルトでございますから、敷地の境界に近いところでもかなり●●数値が●●。

記者:250ミリシーベルトは境界で。

東電:事故時の評価のときにですね、発電所を立地するときに敷地の境界、目安値ですけれども、250ミリシーベルトという、そういう下層の事故が起きたときに目安線量としては250ミリシーベルト、250ミリシーベルト、そこに人がいたということですけど、その事故の●●である時間に計測していて、250ミリシーベルトというのが評価して●●。今回は境界値に近いところでの20マイクロですから、ミリの10の1000分の1がマイクロですから、だいぶ●●。

記者:その250ミリシーベルトの仮想の事故だと、何が起きるんですか。

東電:その場合は原子炉の冷却材がすべて抜けて、燃料が破損をして、そこに入っている希ガスが全部格納容器の中にいってるっていうこと。ヨウ素が、そこで出てるヨウ素の半分くらいが放出されるという。あとは風向きだとかそういうことで変動はするだろうと。

記者:そうじゃなくて燃料が2%くらい損傷したときにどうなるかっていう想定ありませんでしたっけ。

東電:2%。

東電:それはおそらく今申し上げた100%、50%は立地評価の仮想事故の条件です。2%というのは重大事故の評価条件がございまして、それは希ガス2%、ヨウ素1%ということで評価をしております。

記者:それに対する今回の事故、十分重大事故なんですよね。

東電:いわゆる震災上の重大と仮想という話とはちょっと別にして、今回は。

記者:っていうのは今回の事故どれくらい重大なのかって。今おっしゃった仮想でいくと、燃料が全く100%溶けちゃうようなことになると、境界でも200ミリシーベルトくらいの放射線量は出てきてしまうっていう話ですよね。

東電:すみません。250ミリシーベルトというのは、評価値ではなくて、判断基準です。ですから、格納容器の中に、例えば100%の希ガス、50%のヨウ素が放出されたと仮定して、格納容器から漏洩したものが大気に放出されたと、そういう評価をすることが求められていて、そうした評価の結果、敷地境界で250ミリシーベルトを上回らなければ、立地上の適否、適否というふうに判断されるというものであって、評価適否かの数字ちょっと今は持ち合わせておりませんが、250よりは小さい数字になっております。

記者:つまり繰り返すんですけど、何が聞きたいかっていうと、例えば全部なくなっちゃった時に全く材料、炉心が全く融けてしまった部分にはどれくらいの本来なら放射線量が出るはずだけど、今回はこれくらいだからあまり大したことないんですよというような説明であるとわかりやすいんですけど、何を評価基準にして20マイクロがものすごく少ないのかというところがよくわからないので、そこがもしデータであれば教えて頂きたいんですよね。つまり炉心がこれくらい損傷すれば、当然これくらいの放射線量が出るはずだけれども、それに比べると今回この程度しかモニター出来ないから、あまり重大ではない、炉心の損傷もね、材料の損傷もそんなに進んでないというそういう説明を伺いたいんですよ。

東電:はい、ちょっとそこは今整理して。

記者:それ整理して回答して頂けます。

東電:はい。

記者:それシミュレーションはしているわけですよね。

東電:すみません。今第2報をお配りしてございます。内容的にはこれまでご報告しております内容と同じでございます。A41枚ものでございます。これまで口頭等で申し上げました内容と同じ内容のものでございますが、第2報を今ご参考までにお配り申し上げます。

記者:すみません。それと提案なんですけども、このままのこの状態でずっと会見続けていきますか。みんな入り切れないでいるじゃないですか。

記者:限界ですよ。

記者:この状態でこのまま説明を続ける気ですか。お前ら話聞くんだからそこでいいだろっていうんだったら、別にいいですけども。それじゃあみんなにちゃんと話が行き渡らない状態じゃありませんか。

東電:そこはちょっと。

記者:そこもちゃんと考えて、また次やって頂かないと。

東電:はい。お預かりさせて頂きます。

記者:あとすみません。計画停電なんですけど、第3グループに関してはどうなってますか。

東電:需給の状況を見て検討しております。

東電:ちょっとすぐ確認いたします。

記者:今まだやっていないということですか。

東電:ちょっと確認させて頂きます。すみません。

記者:まだ検討中なんですね。

東電:ちょっと確認させて頂きます。

記者:すみません。3号機の中で爆発の危険性があって退避したということなんですけれども、何時頃どういう判断で退避させて、また何時頃どういう判断で作業、海水の注入の作業に入られたのか、その辺ちょっと教えて頂けますか。

東電:ちょっとその時間の方はですね、すみません、今控えたものがないんですけれど、その大丈夫というふうに判断しましたのは、先ほどのプラントの状態を見てですね、原子炉の圧力とか、それぞれの圧力に有意な変化がないことと、あとは被曝、サーベイした結果、建物の周りでそんなに放射線量は高くないというのを総合的に判断して作業の再開をしても問題ないだろうということで判断しました。

記者:あと先ほど自衛隊の方と連絡とれていないって話ありましたけど、彼らが就いている任務っていうのはどういう任務なんですか。

東電:ちょっと詳細はわかりませんが、自衛隊の方には多大なご協力を頂いておりまして、水槽をお借りしていると、持ってきて頂いていると。ちょっとその方かどうかはわかりませんが、水の供給とか、そういったことで多大なご尽力を頂いて、ご支援を頂いていると。その他色んな資材等についてもご協力、ご支援頂いている。

記者:すみません。質問出たかもしれないですけど、中性子線が出ているということは臨界が起きているというんですか。それともまだこの数値でしたら問題ないということになるんでしょうか。

東電:●●以下ということなんで。

記者:臨界が起きているわけではないと。

東電:今後のデータを見ればすぐわかりますけれども。●●のレベルというのは今●●。

記者:計測限界以下ということですか、それは。

東電:計測限界っていうのがちょっと。

記者:出ていることは確認出来たんですよね。

東電:要するに計器のコンマ01でしたっけ。1以下ということなんで、メモリを●●ということなんで、もっと大きい●●が測れるかちょっとわかりません。

記者:ゼロかもしれないということ。

東電:ゼロだと●●。ただそれは継続して測れば、お答えできる。

記者:これ確認なんですけど、枝野官房長官は現地の所長とホットラインがあるみたいなんですけれども、情報全部伝えられているみたいなんですけど、こっちの本社の東電の放射さんはどうなっているんですか。

東電:東電はずっと地震以降ですね、緊急時の対策室、テレビをずっと常時繋げて、所長だけではございませんが、色んな班を分けて緊急時体制を敷いているという状況でございます。常にリアルタイムで、もちろん、発電所のすべての中がリアルタイムではなくて、発電所の緊急時対策室とリアルタイムで繋いでいる。

記者:ただ明らかに情報は遅いんですけど、こちらの方が。

東電:同じ情報を持っているというふうに思っている。

記者:小森さん、政府の発表の方が先で、我々に伝える情報の方が後だっていうのは政府への説明を優先させているんじゃないんですか。

東電:優先ということはなくて。

記者:じゃあなんで先なんですか、政府の方が。官房長官の発表の方が先じゃないですか。

東電:官房長官の時間と何か合わせているということはございません。情報はすべて、とにかく災害防止法の緊急時体制でございます。政府に情報を出すというのは我々も責任でもありますし、義務でもあります。

記者:タイムラグがあまりにも大きすぎるので、当事者意識を疑ってしまうんですよ。そのあたり改善してください。

東電:すみません。色々とご意見を承りまして、改めて、昨日も記者会見で社長が申しましたけれども、●●参りますのでよろしくお願いします。

記者:今回の爆発を受けて、社長が記者会見をするご予定はありますか。

東電:とくに今のところございませんけれども。社長も、昨日もちょっと申し上げましたけれども、陣頭、引き続き陣頭指揮をとっておりますので。

東電:以上。

記者:1,2,3って全部作業止まっているんですか。その復旧作業というのは。

東電:ええ。まずその作業員の安全ということで。

記者:全部止まっているんですか。

東電:ええ。今全部退避させてます。3,4号の中央制御室にいる人とは連絡をとれて無事だということで、中央制御室にいる人と。

記者:確認なんですけど、3号機ってプルサーマルなんですか。

東電:はい。第一の3号機では、プルサーマルです。

記者:その点に関しては何か特別、なんて言うか、確認しなきゃいけない部分とかって。

東電:今の状態で燃料を確認するというのが現実的にはできませんし、燃料が燃焼を始めれば、中のプルトニウムとウランの●●の違いは多少あると思いますが。そんなに想定が変わるというものではないという状況です。ただし調べるということはちょっと今現実的には出来ない。

記者:何度も申し訳ないんですけど、1日以上燃料棒が露出している状態が続いていて、溶けているかもしれないという話だったと思うんですけど、見立てとしてはかなり溶けているとかどこまで溶けているとか本当にないんですか。

東電:その量の分析が出来ていれば、ある程度。

記者:見立てなんですけど。想定、見立て。

東電:見立て。

記者:かなり溶けてるとか、曖昧な表現かもしれないですけど、そういうのないんですか。

東電:見立てとして言えることは、現時点ではなかなか難しいと思います。例えばどれくらいの割合かといわれると、そこはどれくらいって言って今答えるのは。

記者:1日以上経ってる。

東電:はい。それは先ほど宮田が言った通り、燃料棒の頂部が出てても、下で蒸発した上部で、上部とその突き出しているところで、冷却されていますので、その辺の効果がですね、今の時点ではなかなか評価しづらい。

記者:すみません。あと停電も至急確認をお願いします。

東電:はい。申し訳ございません。

東電:では以上をもちまして。

東電:ありがとうございました。