東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月15日23時35分から69分間)

東電:それではまたお集まり頂きましてありがとうございます。改めまして当社の原子力発電所はじめ設備等が大きな被害を受けるなかで立地地域の皆様をはじめ広く社会の皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。先ほどに引き続きましてご説明をさせて頂きたいと思います。では座ってご説明させて頂きます。

東電:それではよろしいでしょうか。資料に基づきましてご説明させて頂きます。すでにお話をいたしました福島第二原子力発電所プラント状況等のお知らせ3月15日午後9時現在のバージョンでございます。新しく加えましたものには下線が引いてございます。4番目の項目です。非常補機冷却系のポンプ、出口圧力が低下したことから3月15日午後8時5分、残留熱除去系Bを調査のため停止。いうことを1項目追加してございます。私どもの方からのご説明は以上ということでございます。以上です。

記者:ちょっとわかりやすく説明してもらえます?

東電:福島第二はですね、現在通常の冷却系統を用いましてプラントを100度未満に保ってございます。その中でですね、非常用の補機冷却系のポンプが不具合を起こしたようですので、そちらにつきましてですね、8時15分、本日の8時、失礼いたしました。本日の8時5分にその点検のためにですね、残留熱除去系のBのB系を停止をいたしてございます。この状態ですと、通常の冷却系統は保たれておりますけれども、この非常用系のBという系統につきましては、機能が今現在保たれていない状況でございます。こちらにつきましてはですね、現在こちらの冷却系統を使って冷却をしていると思われますので、早急にですね、点検をしてですね、復旧をしていく必要があるかというふうに考えてございます。

記者:このBということは、Aもあって、2系統あるうちの1つを止めたっていうことですか。

東電:ちょっと確認をさせてください。こちらA系統、B系統ございますけれども、現在復旧してるのがですね、A,B両方復旧しているかについてはちょっと確認をさせてください。その内のですね、Bにつきましては、今回調査のために停止をいたしていると、そういう状況でございます。

記者:この異常は通常起こり得る異常なのか。よくあることなのか。またこういう異常が起こったことによってどういう影響が今想定されているのか教えてもらえますか。

東電:このようなことはですね、ポンプ等につきましては、不具合が発生することは時々ございます。今回の状況におきましては、この残留熱除去系のBが不具合が起きたということで、点検のために停止をしてございますので、現在こちらは使用が不可という状況でございます。A系につきましては、ちょっと確認をさせて頂きたいと思いますが、仮にですね、A系がない場合は、この系統の冷却機能は現在停止中ということになります。

記者:基本的なところを教えてください。この非常用補機冷却系というのは、原子炉を冷やしているものではなくて、何を冷やしてるんですか。

東電:こちらはですね、原子炉の、原子炉内の残留熱を除去する系統でございますので、これを使ってですね、原子炉内の温度を下げる設備でございます。

記者:じゃあもう十分に、原子炉。

東電:そうです。通常のですね、停止中に使う冷却設備でございます。こちらを使って現在4号機につきましては、原子炉の温度を100度以下に保ってございます。ですので、こちらを1回停止したということは、B系、A系がですね、ない場合にはB系が停止した場合、機能がなくなりますので、また温度が少しずつ上がっていくというそういう状況になります。

記者:A,B両方とも止まってると福島第一の状態と同じように段々段々。

東電:第一の状態と言いますか、外から注水はしてございませんので、止まった状態ですね。

記者:燃料プールと同じようなことでしょう。

東電:燃料プールと同じ、まあ格納容器とそれから圧力容器の中に入った状態で冷却機能がない状態ですね。

記者:ていうことは進むとどうなるんでしょうか。

東電:これが進みますと、また元の状態に戻る。元の状態と言いますか、今回の温度が上がった状態になるということでございます。

記者:福島第一みたいな状態になるっていうことですか。

東電:ちょっとお待ちください。これ以外のですね、冷却系統があるか確認ちょっとしてございますので。4号機につきましては、このB系でですね、冷却しておりますので、B系が停止したことによって、点検をしてですね、出力が出ることを確認しないと現在のですね、福島の第二の元の状態ですね。津波が来たときの状態に戻るということでございます。

記者:わかりにくいんですけど、A系はなくって、この1系統しかないんですよね。

東電:そうですね。今1系統で構成をしておりまして、こちらで保っているとそういう状況でございます。

記者:これ以外に原子炉のその所謂燃料棒を冷やす系統っていうのはないっていうことなんですか。

東電:燃料棒を冷やすと言いますか、通常の熱を除去する装置としては今これを使っていると。あとはですね、同じ方法になりますと、例えば注水ですとかその他の方法でですね、温度を下げることは可能でございます。

記者:それは福島第一の1,2,3号炉のような状態になると。

東電:外からの注入ではなくて、中への注入です。

記者:中への注入。

東電:はい。元々本来の機能の注入です。

記者:それは第二原発に関しては外部電源確保できているので、通常のポンプを使って原子炉内に水を循環させるっていうのはできますよと。この方法っていうのは原子炉の中じゃなくって、どこに水を循環させてるっていう言い方がいいんでしょうか。

東電:これは今は止まる前はですね、原子炉の中の水を取り出して来て、それで海水を別でですね、冷やしてですね、また元に戻してやるというもので、冷やしてやっていて、100度をきっていくということです。それが止まってしまったので、温度はまた上がっていくかもしれませんが、例えばRCIC、残留熱除去系とかですね、ああいったものはまた起動するかと●●ますので、ああいったもので冷やしていくことになると思います。

記者:100度超えると当然蒸発していくと思うんですけど、水位って今どうなってるんです?

東電:ノーマルだと思いますけれども、通常水位。

記者:ただ今後減っていく可能性はあるわけ。

東電:それは圧力容器が開いてませんので、蒸発しませんので、減っていきません。

記者:基本的なことで恐縮です。4号機は津波、地震のときは動いていたんでしたっけ。

東電:はい。運転中でした。

記者:地震によって通常の冷却系は失われたんでしょうか。

東電:これは通常の複数系列あるものはですね、失われてすべてはございません。復旧をしてですね、ポンプと電源をですね、●●にございましたので、等々復旧して●●復旧ができたのでそれを使って100度を下回っているという状況でございます。

記者:これ冷温停止中でしたよね。

東電:今そうです、はい。

記者:だからその事態が大きく変わり得る事象。

東電:大きくというか100度超えれば、定義上の冷温停止からまた外れますけれども、先ほど申し上げましたように、RCIC等を使えば冷却は可能ですので、100度上がってもですね、それ以上になることはないというふうに思います。

記者:それを要するにそういった系統を切り替えたりとかする判断はどこでするんです?

東電:圧力が上がっていけばですね、それは圧力を使って回す系統ですから圧力が上がって●●系統が生きてくるので、それを使って冷やすことができる。

記者:●●じゃないですけど、その吸入をするのか、ポンプで行くのかっていうのは、どの辺で判断されるんですか。

東電:上がっていって、プラントパラメーター見ながら判断するということになると思います。

記者:地震の前は運転しているときは、A系、B系があって冷やしていました。で、地震があったのでA系が使えない状態になったので今B系だけしかないんですということでよろしいんでしょうか。

東電:地震の前は運転中でしたので、冷やすという行為はしてませんけれども、A系B系が使えた、使える状態で当然ございましたけど。

記者:地震によってA系が使えないっていうのは、これなぜだと言って、言えばいいんですか。

東電:詳しくはあれですけれども、海水ポンプが浸かってしまったのか、電源に水が被ったのかそういったことだと思ってます。

記者:すみません。確認的な質問なんですけれども、これは午後9時の状況をベースにお話頂いているということですが、先ほどの地震は9時を過ぎてからの地震ですけれども、これの影響はどうなってるのか。そしてその影響についての今最新の情報というのがお手元にあるのかどうか、その点を教えてください。

東電:1Fと2Fと違うと思いますけど、色々条件が違いますけれども、今とくに異常があったという情報は入ってきていません。必要なところは現場に行って、確認できるところはですね、適宜していると思いますので、今のところそういった情報は入ってきてないという状況です。

記者:すみません。いいですか。この●●、第一原発の話なんですけれども、先ほど第一原発の中では格納容器のない4号の使用済み燃料の置いてある状況っていうのが非常に懸念されるというようなことをおっしゃっていて、何等か注水する対策をというようなことをおっしゃってましたけど、一応どんなことがありますでしょうか。

東電:プールを冷やす手段ということですか。これはプールに入れる手段でございまして、上から水を入れてやるか、もしくは下から●●て入れるかという2通りを今検討しているという状況でございます。

記者:これあんまり猶予のある話じゃないですよね。

東電:猶予がある話じゃございませんけれども、線量の関係ですとか、爆発によって崩れた瓦礫があったりとかしますので、ちょっと明日明後日くらいにはやりたいという、そういった●●で今やっているという状況です。

記者:まだ方法も決定には至っていないという状況。

東電:そうですね、はい。

記者:これもう米軍と自衛隊にはヘリの協力を要請したと言っちゃっていいんでしょうか。

東電:おそらく相談をしてですね、可能かどうかというのは色々検討をしたというところは聞いておりますけれども、正式な依頼という形にしているかどうかはちょっとまだ私はわかってございません。

記者:打診したかどうかもわからない。

東電:はい。

記者:要請するとすると、米軍にもし要請するとすると官邸を通じて要請するという。

東電:ちょっとわかりません。どういったことで進んでいるかも。

記者:あとそれからさっきの400ミリシーベルトですが、福島の方でここの説明の原子炉建屋内の内陸側じゃなくって、この4号機の4階見に行った作業員が4階まで行ったときに身に付けていた線量計で出た値ですという説明を福島でされたようなんですけれども、ちょっと確認して頂いてよろしいですか。

東電:はい。ちょっとそれは違う話かと。確認してください。

記者:結局爆発は2回。

東電:すみません。ちょっと確認させてください。400ミリシーベルトが線量計に出たということでしょうか。

記者:と福島で説明しているという。

東電:それはない。ちょっと確認させてください。それはあり得ないと思いますので、はい。

記者:それなぜあり得ない。

東電:線量計でですね、400というのは被曝したということになると大変な話ですので、それはあり得ないと思います。ただ現場に入るときにですね、そのエリアの確認をする作業で別の専用のですね、測定機器があるのでそれを使って測定したときにその数字が確認されたということだと思われます。確認をいたします。

記者:その400ミリシーベルトの話で、これまでも作業はされてますよね。作業する前に当然その安全とか確認しますよね。我々はこのモニタリングポストの定点観測の値は頂いてますけど、これまでにも例えばかなり高い値の線量が検出されたデータっていうのはあるんですか。

東電:確認いたしますが、私が掴んでいるのがですね、この400というのが一番大きなもの。

記者:そうすると、やっぱりそれは今日起きたということですね。何かが起きて今日。

東電:作業するエリア等についてですね、サーベランス、サーベイしますので、そのサーベイ以外、作業以外のところでもしかするとある可能性はあるかもしれません。たまたま作業エリアとして、確認したところでやったと。

記者:確かに厳密に言うと同じ場所をずっと定点で見とるんであれば、それはモニタリングポストになるとあれなんですが、ただ今までも当然例えば3号機の爆発があったり、1号機の爆発があったりしてその建屋の周りは何らかの形でサーベイはしてますよね。

東電:作業をする場合にはやっております。ただサーベイをしてですね、地図を作るというようなことまではしておりません。

記者:いやいや。そういうことじゃなくて、何か作業するときに例えば給水作業するときに当然そのサーベイをしてから入りますよね。

東電:そうですね。

記者:その中で今までは一度もこういった大きな値は出てないわけですね。

東電:それは確認いたしますが、その400という数字が出たのはここが初めてではないかと思います。それ以外例えば100とかですね、そういうものはあったのではないかと思いますが、確認いたします。

記者:それはこれまでもその100とかそういう数字はあった可能性はあるわけですね。

東電:あった可能性はございます。

記者:4号の瓦礫から400ミリシーベルト出たんですよね。てことは4号の施設自体が汚染されてるっていうことではないんですか。

東電:施設が汚染されているかですね、または吹き飛ばされたときに汚染されているものが付着したというような形になるかと思います。

記者:それ具体的にどういうこと。汚染されているものが付着するって。

東電:例えばですね、建屋でいきますと定期点検っていうのをやりますので、その点検でですね、除染をした際の除染廃液が付着して除染し切れていない部分があったりですとか、点検中のですね、機器、汚染されている機器が近くにあってそれに接触したですとか、そんなようなことが想定されるのではないかなというふうに考えております。

記者:400が出た4号の瓦礫は山側何キロのところにあったんですか。

東電:山側のすぐ建物の下でございます。

記者:建物の下。

東電:はい。

記者:じゃあそんなに遠くまで飛んだわけではなくて。

東電:遠くまでではなくて、落ちた程度でございます。

記者:じゃあイメージとしては3号と4号の間くらいに。

東電:3号と4号の間というよりはですね、3号4号とも横に並んでいるんですが、そこを通る通路がございまして、その通路上でございます。

記者:すみません。その話なんですけど、先ほど終わった後、改めて聞いたら4号とも決められないと、3号の可能性も尚あるというふうに●●さんと施設管理課長両方からお伺いしたんですけど、それでよろしいんですよね。

東電:そうですね。どこのものかというのは特定はできてございません。

記者:できないんですね。

東電:はい。

記者:すみません。400ミリシーベルトがあり得ないと先ほどおっしゃったその根拠として、それがもし現実だったら大変なことだからというふうにおっしゃいました。でもその大変なことは起こり得る、考えられないことはない。なんで今の時点でですね、大変だからあり得ないというふうに断定できるんでしょうか。

記者:そうじゃなくって、先に測るってことでしょ。

東電:要はですね、ポケット、個人が持ってるメーターというのは大体基準値が決まってましてですね、例えば今日は1ミリシーベルトまでというのは、その1ミリというのを持っていてですね、そうしますともうそれを超えた瞬間にアラームを発報しますので、すぐ確認できます。1日のですね、最大、今回のような場合は最大で100というのがございますけれども、それをはるかに超えて400という形になりますので、そのような形になってるのはちょっと考えられないかなと。

記者:それはその測定機器の検出可能なですね、値を超えているという意味でおっしゃってるんですか。それともそれは検出はできるんですか。

東電:検出はできます。例えば400ミリシーベルト浴びてしまえば、それは400という表示になります。

記者:検出は可能で通常は400もあり得るんですね。

東電:検出は可能です。ただ400のスケールまでちょっと出るかっていう確認はいたしますけれども、そのそれを超えた数字、実際に付けていた本人が直接受けた線量が表示されるようになってございます。

記者:浴びてしまう可能性がゼロとは言えない。

東電:そうですね。それでその単位としてですね、今回400ミリシーベルトという数字、パーアワーですか、パーアワーになっていたので、その場所に1時間いるとその数字になりますよと単位になってますのでその表示はこちらに足りないものですので、その単位からしてもですね、測定器のものと考えられます。

記者:先ほど400の関連の話なんですが、例えばその瓦礫は確かに瓦礫の近くでそういうものが検出があり得ることもあるんだろうなとは思うんですが、ただこっちのモニタリングのやつを見るとですね、かなりこっちでも高い濃度、高い放射線が出てるし、かなり広範囲に広がってますよね、今日。茨城県東海村とかそういったところで、検出されたりとか。そうすると、そういった瓦礫とかいう固形物じゃなくてガス類とかやっぱりそういうものがやっぱり何らかの形で出てたっていうふうに考えるのが妥当じゃありません?

東電:まずですね、そこの場所の400というものが移動するものかということになれば、たぶんその瓦礫に付着していたものではないかと思います。それで正門のところで測ったですね、大きな値については、それは風等の影響も受けていたと考えられますので、例えば粒子ですとかガスですとか、そういうものの影響、要は直接線ではないというふうに。

記者:それは瓦礫からあり得る話だということでいいんですか。

東電:いや、瓦礫からということですか。

記者:要するに今は犯人は瓦礫じゃなかろうかという話になってるんで。

東電:それは瓦礫ということではございませんで、たまたま瓦礫は瓦礫でそういう大きなものがあった。それから敷地境界ではそういうものが確認されているという、関連についてはですね、否定はできませんけれども、あまり関係ないのではないかなとは思います。

記者:だからそのモニタリングポストで出てるこの11点いくつとかいう、ミリシーベルトとかいう数字とこっちのその400っていうやつは別々のものと考えた方がいいわけですよね。

東電:直接関連はないのではないかと思います。

記者:こっちの、例えば正門の値とかは、それは4号機の影響と考えられます?

東電:4号機だけではなくてですね、1号機それから3号機、4号機と、かなり飛散をさせていますので、それらのすべての影響を受けてですね、たまたまそのエリアにですね、高い数字が出るものが浮遊していたというふうに考えられます。

記者:福島の方で要は4号機の火災の現場を確認しようとして作業員の方が上っていったと。4階まで上がったところで測ったらもう400だったので、これはもうこれ以上行けないなと思って引き返してきたんですっていう、なかなか具体的な説明をしているそうなんです。

東電:そちらについては確認いたします。上っていって確認して入れないということはですね、その測定器を持っていてですね、ここに入ったらどのくらいの線量になるかということを確認してから作業に入りますので、その作業の過程で確認されたのではないかと思います。

記者:すみません。いずれにしても、そうすると4号機の破損した壁の付近というのは同じくらい、例えば400ミリと同じくらいの汚染されている可能性があるということでよろしいんでしょうか。

東電:今の話を確認してそれが事実であればそういうことになります。

記者:それがもう穴が開いちゃってるわけですから、そこから放出されてる可能性も否定できないということですか。

東電:先ほどですね、下に落ちていたコンクリートの塊、塊というか、その瓦礫ですね、それがそういう線量示しておりますので、どちらかと言うと付着しているというふうに想定されます。それが漂うものであるのか、それともくっついて外れないものなのか、その辺はちょっと確認しないといけないと思いますが、可能性としては塵等でですね、浮遊する可能性はあります。ただ、それが小さくなればそれだけですね、それの能力が小さくなりますので、必ずしも400あったからと言って、それが細かくなったら400出るものではございません。

記者:深刻なのはですね、要は格納容器のもう外ですよね、完全に。そこがそういうもう穴も開いてしまっていて、瓦礫と同じような構造物なわけですから1,2,3号機と比べて4号機の深刻度っていうのはやっぱりかなり高いというふうに言えますか。

東電:その状況をちょっと確認いたしますけれども、かなり高い線量が確認されているということなので、可能性としては現在定期点検やっていましてですね、高線量のものがかなり原子炉周りに置かれておりますので、そういうものの影響もあるかと思います。また燃料プールもございますので、そちらが何かしらの問題が発生しているのかもしれません。そこについては今後ですね、確認をして明らかにしていくことになるかと思います。

記者:4号機のプールは水は結局あったか、なかったか。

東電:現在確認はとれておりません。その場所に行くことができなくてですね、確認ができておりません。

記者:今の話にもありましたけど、4階まで見に行ったっていう話。

東電:燃料プールは5階になります。

記者:5階か。あと外から見えるんじゃないか。

東電:そちらについてもちょっと確認させて頂きたいと思います。

記者:温度はどうなんですか。

東電:はい?

記者:温度はどうなってるんですか。

東電:温度につきましてもですね、現在測定する手段がございませんで、確認ができてございません。

記者:保安院では水はあるというような話が出てるみたいなんですが、そういう話は聞いてませんか。

東電:確認させてください。

記者:あと爆発が2回あったと。2号機6時10分、4号機が6時14分というような話が保安院では出てるみたいなんですけども、その辺は。

東電:こちらにつきましてもですね、社内の事実関係を確認しておりますが、2回であったのか、1回であったのか、そちらについては今確認がとれてございません。

記者:先ほどの会見であった緊急対策本部とあと中央制御室の関係なんですけれども、緊急対策本部では今の状況では炉内のデータについては一切とれないという理解でいいんでしょうか。

東電:はい、その通りです。中操のですね、電源が今止まっておりますので、そこのデータをそちらに転送、電送ですね、電送することができない状況ですので、中操の方まで直接行ってですね、確認をしないとデータがとれない状況になってございます。

記者:そうすると被曝の危険性を冒して作業員の皆さんが中央制御室に行って、生の紙のデータをとってこないと確認はできないという理解でいいですか。

東電:そうですね。直接行って、ちょっと紙のデータがあるかどうかは確認しないとわかりませんけれども。

記者:紙じゃなくても別に。

東電:直接行ってですね、そのゲージを読むですとか、そういうものを自分でこう採取してくる必要がございます。

記者:それは難しいことなんですか。今現状非常に危険な状態で近寄れないってことですか。

東電:そこはですね、線量をちゃんと評価をして、それで行くと。アラームメーターですね、線量計を付けてですね、管理区域と同じように外を歩いていって、そこに行ってやってくるということですので、そのサーベイがしっかりしていれば、危険なわけではなくて、サーベイが必要な状態になっていると。

記者:現状見に行くこと自体は相当難しいんだったら、もちろん無理を冒す必要はないと思いますけど、そこへ近づくことはできない状態っていうことですか。

東電:いや、中操に入ることはできるので、線量計を持って、線量の管理をしながら見に行くということは可能な状況だと。

記者:それは可能。ゲージを直接見ることはできないんですね。

東電:現場に行くことは無理で、中操に●●が入ってるものに関しては見ることができます。

記者:すみません。1つ確認ですけれども、この1から4号機に関しては今後爆発の危険性とかっていうのはあるんですか。

東電:1から4号機に関しては、まず1と3号機がすでに建屋の上が開いてしまった状態なので、可燃性のガスが溜まるような状態ではないです。それから2号機に関しては、ブローアウトパネルというですね、上のですね、窓が開いてる状態ですので、これもガスが溜まるような状態ではないと。それから4号機も決壊して本日開いたということでございますし、4号機は水素が発生するような状況には元々ないという状況ですので、ここはまた●●ございますけれども、決壊してもう穴が開いてしまっているということですので、可燃性のガスが溜まる状態にはないということは認識して。

記者:そうすると、今までその1と3で行っていた方法とこの今回4号機での注水方法、散水方法っていうのは異なるわけですけれども、こっちの方が危険度という点では大きく危険なものになるのか。それともそれほど変わらないのか。

東電:今まではですね、これは継続してあってるのも、1,2,3号の注水、注水というのは原子炉の圧力容器への注水でございまして、4号機は停止してございまして、圧力容器の中に燃料はございませんので、プールの中に使用済み燃料プールの中の燃料を冷やすということでございまして、これはちょっとプールは上が開いているオープンな状態のプールでございますから、当然そのやり方が変わってくるということでございます。

記者:注水先はわかるんですけど、大きく方法が変わるということでヘリコプターなり、もしくは消防車で散水をしに行くってこと、相当近づかなきゃいけないわけですよね。

東電:近づく、そうですね、はい。

記者:そうですよね。確実にピンポイントでその何メートルか知らないですけれども、その穴から散水するってことは。それ危険度という点ではどうなんですかね。そこで何かしらの爆風なりそういったものがあったら。

東電:そういう意味ですか。爆風、爆発するような現象になることは考えられないので、それはないと思います。そういった水を落としてやることが、なんて言うんですかね、それこそまた、なんて言うんですかね、また他の原子炉建屋に影響を及ぼさないようにですね、しっかり水をいかに入れるかっていうことになると思います。

記者:水蒸気爆発も水素爆発も今後起きないということですか。

東電:本当にプールの中がカラカラでしたら、そういったことも考慮しなければいけないと思いますので、そこは判断になると思います。それから先ほど400ミリの中で今までどのくらいだったのかというのは、数十ミリシーベルト、数十ミリシーベルトの箇所はあったようです。それが400になった。今回400●●ということで●●。

記者:それは測定は数十ミリパーアワー?

東電:そうです。単位が同じで数十ミリパーアワーの箇所は今までもあって、そこは。

記者:建屋の周りですか。

東電:そうです。建屋の周りです。

記者:建屋の周り。

東電:はい。

記者:プールの中カラカラの場合は、そういったことも考慮しなければいけないかもしれないとおっしゃってたんで、今おっしゃりましたけど、それは水蒸気爆発のことも考慮しなきゃいけない。カラカラのところに水をかけると。

東電:そうですね。いきなり水蒸気になってっていう現象は。ただそれも今オープンの状態でございますので、爆発になるかどうか。

記者:抜けちゃうっていうか。

東電:そうですね。そういったことも考慮して。

記者:温泉みたいな。

東電:そうですね。

記者:そもそも今日4号機朝爆発みたいになったのは、その水蒸気がもう噴出したように爆発したっていうことではないんですか。そういうことは考えられないですか。

東電:一部そういうことも、そこも含めてですね、わからないです。水素以外に何があるんだというご質問もございまして、水蒸気爆発という可能性もですね、して、ちょっとそこはですね、今色んな角度からですね、検討しているところというか、はい。

記者:水素爆発と水蒸気爆発とどっちの可能性が大きいんですか。

東電:それはわからないです。全くわからないです。

記者:その上のオープンになってるところで水蒸気が爆発的にバッと出るって、ちょっとイメージわかないんですけど。

東電:それは今日その現象が起こる前はクローズの状態で、原子炉建屋は健全だったので、そこで何かしら爆発が起きて、穴が開いてしまったと。その事象は水蒸気なのか、水素なのかはちょっとわかりかねると。

記者:水蒸気が建屋の中にも充満して、吹き出しちゃった。

東電:そうですね。

記者:すみません。水蒸気と水素って爆発の威力はどっちの方が大きいんですか。

東電:一概に言えないんじゃないかと思いますけれども、はい。

記者:確認ですけど、その4号の爆発の現象っていうのが使用済み燃料を貯蔵しているプールの残った何かに起因するというのが今一番可能性高いと思ってるっていうことですか。

東電:ええ。それは昨日の早朝にすべて84度になっていたということで、それが起因しているだろうと思ってます。

記者:でも水蒸気爆発はあんまりないっていうふうにおっしゃってましたから、いや、水素爆発はあまりないとおっしゃってましたから、どっちかっていうと水蒸気爆発の可能性は高い。

東電:そっちのメカニズムだと全くその信憑性があるかっていうのは、それもまた言い切れないところがあると思っていて、それは今詳しいものの部署がですね、検討していると。

記者:爆発が起こるようなことってことは、やっぱり4号の貯蔵プールの水はかなり、ゼロかどうかにしても、相当量減っていたということですよね。

東電:そうですね。それはそのどちらかだとすればですよ。3つ目が何があるかっていうのはないんですけれども、そのどちらかだとするとですね、それなりにやはり減っていた可能性は高いということ。

記者:ただ85度くらいになっていただけで、水蒸気がワーッと出て建屋が飛ぶって考えにくい。

東電:そうですね、はい。

記者:基本的な確認なんですけども、今海水を注入しているのは圧力容器の中に入れてる。それとも格納容器の中に入れてる。

東電:圧力容器です。

記者:格納容器全体を水で満たすっていうことはしないんですか。

東電:今のところ圧力容器の圧力がたってる、あることが確認できているので、そういう意味では健全だと思っていて、それで圧力容器に入れるということになっています。

記者:予防的にでもその格納容器の中を全部水で満たせばですね、外からの冷却で格納容器冷えるわけですよね。そういう手段をとらない理由はなんですか。

東電:まずは燃料を頂部以上に水位を持っていきたくて、格納容器まで持っていくとですね、底面積が広くなりますから、かえって時間がかかるということですから、まず圧力容器をしっかり水に浸けるということを先決に考えています。

記者:両方できないんですか。その圧力容器を入れつつ、格納容器も両方で満たしていくっていうことをすればですね、全部水没することで結果的には食い止めるっていうそういう手段はとらないのはどうしてですか。

東電:今注入ポンプとですね、水の容器もギリギリの状態で、両方できればおっしゃる通りそういう選択肢もあるかもしれませんけれども、3プラント同時にですね、圧力容器をやるのが今精一杯の状況、状態。

記者:1号機も圧力容器の中だけでやってるんですか。それとも。

東電:はい。1号機と2号機、3号機同じ状況でございます。

記者:すみません。圧力容器にですね、海水を目一杯満たすと今でも内圧が非常に高まっていて、想定レベル以上の圧がかかっている。そこに加えて水圧も加わる。それによって圧力容器が破損する可能性があるんじゃないでしょうか。そういう懸念もあるんですけど、その点についてどうなんでしょう。

東電:今想定の圧力に対して比較的高いのは格納容器でございまして。圧力容器の方はそんなに高くないです。1桁違う。

記者:ごめんなさい。僕の言い間違いです。格納容器の。

東電:格納容器の方はベントラインが生きていまして、一応大気開放でそこから●●が●●に出て行く状況になってしまうんですけれども、格納容器の方も圧が上がらない状態を作って注入しているということですね。

記者:水圧はどうなんでしょうか。

東電:水圧もですね、十分に問題ないということです。

東電:すみません。ここでちょっと別件なんですけど、今日発生した静岡県東部の地震による影響と言いますか、についてちょっとご説明します。その地震に伴いまして、当社のサービスエリアで停電が発生しております。場所は静岡県の富士宮市を中心に約2万2000軒の停電が出ているという状況です。現時点で確認できている情報はここまでで、復旧の有無ですとか、見込み等々についてもまだ確認中という状況でございます。

記者:それ何時くらいですか。

記者:それは何時ですか。

東電:これはですね、ちょっと確認いたします。

記者:富士宮市を中心とするエリアですか。

記者:計画停電があったところですか。

東電:富士宮市はないですね。

記者:すみません。浜岡原発への影響っていうのは今何か情報はありますか。

東電:いや、特段聞いてないですね。

東電:先ほど●●で通常運転していると言ってるのを聞きました。

記者:富士宮市はないですね。先ほど。2万2000軒。

東電:2万2000軒は富士宮市を中心に。

東電:よろしいですか。

記者:富士宮市は●●どこですか。

東電:それは今ちょっと確認中です。

東電:そうしましたら、先ほど、前回ですね、違う、今海水注入しているところのタンク介さないで直接海水から注入しているっていうところのご確認ですけれども、これ今1,2,3号すべてですね、海水から直接注入するラインになっていて、いつからかというのは正確な時間がちょっと今聞き取れてないんですが、昨日のですね、昨日の朝の3号機の爆発以降、あの爆発によってですね、タンク系にたぶん影響があったと思うんですけど、あれ以降順次ですね、海水から直接というラインに切り替えて再循環してるという状況でございます。

記者:すみません。2号機の損傷っていうのはその後何か確認できてますか。圧力抑制室。

東電:圧力容器ですか。

記者:圧力抑制室が。

東電:圧力抑制室の方はですね、近づけない状況、圧力抑制室は外から見てもわからないと思ってございまして、原子炉建屋の中に入っていかないとわからないんですね。たぶん相当線量が高くて厳しい状況なので、そのまましてないです。ただ、ちょっと新しい、若干新しい情報というか、圧力容器の圧力、圧力容器じゃなくて圧力抑制室か。キャプチャーのですね、圧力系がゼロを指してたんですが、これ爆発音があったときに、確認したらゼロだったということで、それまでは圧がコンマ数メガパスカルあったところがゼロになったので、これが爆発したんだろうというふうに考えているんですが、その後ですね、あと1時間くらい経ったところからダウンスケールになっているということで、ダウンスケールということはですね、大気圧ではなくて計器の故障が考えられるので、今は少なくとも、いくつを指しているかわからない状況になっていると。これは3号機も一緒なんですけれども、キャプチャーの圧力が今ダウンスケールを指しているということでございました。

記者:それは圧力抑制室は損傷していなくて、計器だけが故障しているっていう。

東電:という可能性もですね、これはちょっとたまたまということになりますけれども、たまたまそのタイミングで圧力系が壊れてダウンスケールになった可能性は否定できないということでございますが、音がその方向からしたという情報もございますので、そこは予断をおかないでですね。

記者:いずれにしてもじゃあモニターできなくなってしまっているということですね。

東電:そうですね。それはそうです。

記者:すみません。大事なことなんでもう一度聞かせてください。先ほど夕方5時の時の第一のプラント状況の説明の中では4号機の5階付近の損傷に関しては特に原因に関する言及がありませんでした。他の1や3では水蒸気爆発と言及がありますが、4に関してはなかったですよね。今のお話だと、これ新しいと思うんですけれども、4号機の5階付近で起きた爆発に関しては使用済み燃料を貯蔵するプールで起きた何らかの異変に起因する爆発的な現象が起きたと。それは水素爆発ないしは水蒸気爆発と想定されるということでよろしいんですね。

東電:相当近いんですけれども。

記者:正しく訂正してもらえ。

東電:プールと断定していいかどうかというのは、若干、プール以外の可能性も若干あるかなと思いますけれども、先ほど申し上げましたようにプールの温度が高かったという事実からすると、プールに起因した可能性が高いと。その現象が何かと言えば水蒸気か水素かというのが考えられると、そういったことになると思います。

記者:そうすると、プールで爆発が起こるような異変が起こっている可能性が高いっていうことですよね。

東電:はい、はい。

記者:圧力容器と格納容器の両方に海水を注入するっていうのは、先ほどのお話ですと、ポンプ車が十分にあればそういう選択肢をするというふうに理解して。

東電:すみません。ちょっと1つ前の話から若干補足させて頂きたいんですけれども、4号機の使用済み燃料プール、原子炉建屋5階の損傷の話ですけれども、確かに今可能性として水素爆発の話とそれから水蒸気爆発の話を申し上げました。あと使用済み燃料プールの状況が起因する可能性についての話も申し上げました。その程度に関してですけれども、今はっきりした状態は言いづらいというふうに考えています。その一因ですけれども、確かに現状4号機、原子炉建屋の5階で何か状況が変化していると言いますと、使用済み燃料プールの水温が上昇していっていると。それはそういう変化の状況になったと理解しています。ではそれが建屋の壁面それから屋根の損傷に至るかどうかと言いますと、例えばじゃあ使用済み燃料プールの位置とそれから原子炉建屋の損傷が起きた位置、これは位置としてはずれております。なかなかその点では可能性としてどの程度が言えるかと言いますと、今まだ確たることはちょっと言いづらいというところで。

記者:どちらのお話をとればいいんですか。でも可能性が高いというふうにもおっしゃいましたよね。

記者:可能性は否定できないんですか。

東電:はい、その通りでございます。

記者:可能性否定できないのと、可能性高いのとえらい違うと思うんですよ。要するに何か爆発を起こすような何かがプールであった可能性が高いってなると、それが否定できないのと全然違うと思うんで。

東電:可能性が高いとまで確たる言える状況あるいは判断材料を我々がもっているという状況ではございません。非常に不確定要素が多い状態でございます。それは今、今現在の使用済み燃料プール周り、使用済み燃料プールの外も中も含めての状況も確認できてないというのが一番の●●ですけれども。

記者:でも逆に言うと、ほかの可能性がなかなか想定しにくいということはあるわけですよね。

東電:はい、その通りでございます。

記者:プールに起因して爆発していると燃料ってどうなってるんですか。普通に考えると、そこの場所で爆発したら燃料って壊れるんじゃないですか。

東電:そこで原子炉建屋の5階の損傷の状況ですけれども、使用済み燃料プールがあるのと反対側の壁面それから屋根が損傷しています。じゃあその状況がプールの中の●●にどの程度影響を与えるか。それにはもちろん、じゃあその時のプールの状況、つまりプールの中に水がどれくらいあったか、どういう状態だったかということも関係してくると思いますので、その辺りの判断材料今揃っていない状況ですので、ちょっと申し訳ありません。確たることはあまり言いづらいということで考えております。それからすみません、もう1点。今先ほど注入の話ですけれども、格納容器、それから圧力容器、こちら先ほど説明した話に近い話ですけれども、今注入できる水、注入できるタスクが非常に限定されている状態です。そのような中で今原子炉建屋の中で発熱しているもの、これは圧力容器の中の燃料が発熱しています。そこでその発熱源に対して一番直接的に冷却するという観点で水を使おうとしますと、これは圧力容器の中の燃料の方に水を振り分けるという方向で今●●かけているところです。

記者:並行した作業っていうのは難しいんですか。

東電:現状限られた手段の中ではより直接的な冷却方法に集中して行うということで、今水をかけているところです。

記者:ポンプ車があれば、それは可能だということ。それは物理的●●のやれる体制は崩してないということでやってないということなのか。要は●●ところがないとか、そういうところでできないのか。

東電:十分にあって、こういう状況で二重にも三重にも念のためということであれば、両方から水を入れるという手段になろうかと思いますけれども、例えばもう1個今水源とポンプがあれば今まだ燃料頂部に水が達してませんので、それをもってさらに圧力容器に水を入れるという選択肢になろうかと思いますけど、さらにもっと早くにそういうことも当然選択肢に入ると思われます。

記者:従来の●●の再開をある種視野に入れて、要は格納容器の中まで海水、キャプチャーが完全に廃炉になっちゃうと、そういう。

東電:それは全くございません。

記者:それはない。

東電:それは全くなくて、今後のことは全く視野に入れずですね、とにかく今水を確実に●●全員社員考えてございます。

記者:水を入れてる水量って毎秒何リットルとかそういうのって。

東電:1つの例。

記者:すみません。マイクもうちょっと近づけて頂いても。

東電:2号機に関しては620リットルパーミニッツだったときが、これ●●計がついてございまして、あるんですが、これは中の圧力とそのポンプの能力によって決まってきますので、一概に全部がそれは入っているかっていうとそれぞれ違いますし、同じポンプ、同じ号機ででもですね、SR弁、逃がし安全弁の状況によって内圧も変わってございますので、色々変化してくると。

記者:でも今日とかそんなに水位が変わってない状況。注入している水の量もそれほど変わってないと。

東電:その時はうまく平行を保って一定の値になっていると思われます。

記者:本来HCSでしたっけ。あれがフル稼働したとき、両方、あれ内外両方に水入れますけれども、毎秒どれくらい入るんですか。

東電:HP?

記者:救急●●冷却装置。あれがフル稼働した場合は炉の中にですね。

東電:ECCS系ですか。ECCSも色んなポンプがございますので、それも一概には言えない。ちょっと重量では今申し訳ございません。重量という形では。

記者:この620リットルに比べるとはるかに多い。

東電:それは多いというふうに思います。

記者:すみません。ちょっと位置関係がよくわかんないですけれども、その4号機の中で使用済み核燃料入れてたプールと実際に損傷した穴が開いたのが逆にあったということですけれども、損傷した側っていうのは3号機側っていう理解ですか。どちら側になるんですか。

東電:北西側ですので。

記者:3号機がある側の角っていうことですよね。

東電:3号機側ですね。3号機側ですね。

記者:3号機が爆発したときのブラストで強度が落ちて、実際5階ですか、5階で水蒸気なのか、もしくは水素が充満して爆発した際にそちら側に吹っ飛んだんだ、そういった可能性もあり得る。

東電:ちょっと爆発の原因が特定できませんけれども、建屋のですね、その爆発したときのコンクリートで、そういうものがですね、ぶつかってですね、損傷したという可能性はあるかもしれません。ただそれがぶつかったことによって壊れたのか、それとも何がしかのこの爆発によって壊れたのかっていうところはまだ確認はとれてございません。

記者:あとすみません。もう1点なんですけれども、そうすると、穴が開いてる側からプールへ水を入れるっていうのがすごくこう、あれですよね、針の穴に糸を通すような全く逆の方向に放射しないといけないっていうような形になるわけですね。そこから入れていけば、床みたいなところ充満していって最終的にそのプールに入るような構造なのか、それとも本当ピンポイントでそこを狙わないと入らないのか。

東電:そうですね。プールの大きさはですね、ちょっと一概に言えないんですけど、大体10メートル×10メートルくらいのそのくらいの大きさのものでございまして、この中に入れていくということになります。その時にピンポイントではありますけれども、比較的標的大きな状態でございます。あとはそこのどこまでノズルを近くに入れられるかというところになるかと思いますので、注入方法について検討をしてですね、確実に入れる方法で行うということになろうかと思います。

記者:一番の関心っていうのが、それを入れていくと最終的に水位が上がってそこの穴から漏れゆるのか、それとも別の階で浸水したりとかっていう可能性があるのかって。

東電:オーバーフローのですね、ラインがございまして満水になりますとオーバーフローからサージタンク側へ水が流れるようになります。

記者:じゃあその放射能を含んでるその水がそのまま外に流れ出るというようなことは。

東電:プールのその健全性等の確認も必要だと思いますけれども、直接流れ出る構造にはなってございません。

記者:すみません。ちょっと確認なんですけど、プールの温度は昨日84度だったんですよね。通常何度くらい。

東電:通常はですね、大体40度くらいで保つように運転をしております。

記者:じゃあ大体倍になっていたわけで。

記者:84度何時の時点でしたっけ。

東電:4時、朝の4時。

記者:朝の4時。今日の、今朝ですか。

東電:昨日です。4時何分か。

記者:日にちで言ってくださいよ。

東電:3月14日の午前4時8分です。

記者:その後は測ってないですか。

東電:はい。

記者:に84度。摂氏。

東電:84度です。摂氏84度です。

記者:これは40度くらいっていうのはどの炉でも同じ。1から6までみんな同じですか。通常40くらい。

東電:通常状態ということで言いますと、大きな差は炉によってはございません。

記者:すみません。5号機6号機の温度が上昇しているという話があるんですが、これについて今現在の時点で最も新しい情報で現在どういう状態にあるのか。そしてこうしてどんどん温度がですね、上昇していく炉が増えていくと先ほど水、ポンプ、水源、非常に限られていているという話でしたが、間に合わなくなってしまう可能性というのはないんでしょうか。2点お願いします。

東電:ではまず最新の5号機6号機の使用済み燃料プールの水温ですけれども、これ共に本日21時のデータでございます。まず21時のデータ。5号機につきましては、58.7度。6号機につきましては、57.0度です。

記者:6号機は下がった。

東電:ここで1点補足させてください。今の話です。6号機につきまして、前回のご説明の際に16時のデータとして66度申し上げましたけれども、申し訳ございません。これ間違いでした。16時のデータ、正しくは56度、56.0度です。失礼いたしました。

記者:この2つも通常何度くらいなんですか。

東電:通常運転中の状態ですと、大体40度程度というのが通常の状態です。

記者:じゃあ通常より高いわけですね。

東電:はい。

記者:出たかもしれないですけど、温度ってどういうふうに測ってるんですか。プールの温度。下の方で測っているのか。上の方で測っているのか。燃料がどれだけ近いのかとか。さしているのか、くっついているのか。色々あると思うんですけど。

東電:ちょっと測定している箇所は確認いたしますが、5号6号ですね、循環してございますので。

記者:5,6じゃなくて、1,2,3,4全部なんですけど。

東電:1,2,3,4につきましては、現在温度の測定はできていない状況でございます。

記者:じゃなくて普段測ってる方法はどうやって測ってるんですか。温度計はどういうふうについてるんですかっていう話です。

東電:それは確認させてください。計測してちゃんと表示が出るようになっておりますので、今現在それが使えない状況で測れてございませんので、そちらにつきましては確認いたします。

記者:この50度強っていう温度をどう評価したらいいんですか。極めて危険なのか。それともコントロールできるというものなのか。みなさんの評価を教えてください。それと、先ほどの質問ですけれども、こうやって炉がたくさん温度が上がっていくことで水が足りなくなるんじゃないか、ポンプが足りなくなるんじゃないかという問題についてちょっとお答え頂きたいんですが。

東電:燃料プールの温度がですね、上がっていくというとこは良くない傾向でございます。これがどんどん上がっていきますとですね、最終的に蒸発してなくなってしまいますと燃料が気中に出てしまいますので、それによって燃料が損傷を受けるという事態が想定されます。ですので、これはですね、できるだけ早い段階で温度を下げる手段を講じる必要があるというふうに考えてございます。

記者:水とポンプの不足の問題はどうなんでしょう。

東電:水とポンプ、ポンプにつきましては、現在ですね、5号6号につきましては、循環ポンプは動いておりまして、こちらについては正常な機能をしてございます。あとは海水のですね、海水の確保、要は海水をしっかり流してあげて、その水を冷やすというところの系統を生かしてあげれば正常に戻りますので、そちらの対応になるかと思います。

記者:すみません。朝のモニタリングの上がったことの評価について伺いたいんですけど、今圧力抑制室、2号機ですね、は壊れてない可能性もあるという話ありました。ただ、モニタリングの結果は明らかに朝8時とか10時の段階でものすごくガンマ線上がってますよね。これ結局やっぱり4号機の爆発の結果だったと見ているのか。あるいは2号機でも何らかあったと思っているのか。それとも、誤差の範囲だということなのか。誤差の範囲にしてはちょっと大きいと思うんですけど。これはどういうふうに今評価してらっしゃるんですか。

東電:今爆発が2度あったのか。それとも一度なのかというところも確認できてございませんので、仮に2度であれば両方の影響あるかもしれません。それから片方であれば、どちらか一方で。こちらについては原因とですね、あと爆発の回数も断定できてございませんので。

記者:1回1回じゃなかったの。2号機で1回、4号機で1回。

東電:今1回1回というふうに想定して調査をしてございます。2度だったのか、1回だったのかというところが今特定できておりません。先ほどもそのようにご説明をさせて頂いたというふうに思っておりますけれども。

記者:そうすると、6時の段階の、いずれにしてもその2回の爆発で一時的に増えて、あとは明らかに減っている傾向にあると。だから一時的にバンと増えたけれども、その後は特別な事象は起きてないから、モニタリングの放射線量は下がってるっていうふうに評価されてるっていうことなんですか。

東電:一概には言えないんですけれども、可能性としてはあると思います。というのは、構内のですね、風向き等もございますので、必ずしもそれが影響したかというとちょっともう少し確認が必要ではないかなと思います。

記者:風向きにするにはちょっと2桁違うわけですから、ちょっと風向きで片づけるには大きい差かなと思うんですけど。それは2桁くらいは誤差だよっていうことなんですか。8000から今400とかになって。

東電:ということではなくてですね、たまたま出たものの風の方向がそちらに流れていけばそちら側になりますし、別の方向であるとその流れ方向になると。その辺の関連でですね、例えば2号であるのか、4号であるのか。それとも両方であるのか。

記者:2号か4号かって話なんですか。

東電:それからそれ以外のものであるのかっていうのがちょっと特定はできません。ですから可能性としてはございますけれども、もしかしたら別の原因なのかもしれません。そこはちょっと断定ができていないという状況でございます。

記者:ただその時間に何らか特定のことが、これは明らかに有意にこの時間上がってるわけですよね。

東電:そうですね。ですので、可能性としてはそちらが高いと思います。それがちょっと「爆発の回数がまだ確定できていないので、2号なのか4号なのか、両方なのかということは。

記者:伺いたいのは、それは一時的に上がったんであって、その後は。

東電:そうですね、その後は下がっておりますので、なんて言うんでしょう、高いものが今、その時同じようなですね、状態のものがあるということではないのかなと。ただ。

記者:風向きが今違うから、たまたま低いっていうことじゃなくて、明らかに放射性物質の放出量が下がってるとみてるっていうことでいいんですか。

東電:ちょっとそこはですね、断定するのはちょっと難しいですが、下がっていると、全体的に下がっているということは出ているものが少ないという状況ではあると思います。

記者:すみません。茨城とか首都圏とかで放射線量が増えてるっていう今報道があるんですけれども、それは御社にとって今までのこの一連の捜査をすると、それはそれくらいの範囲に影響が出るよねっていう状況なのか。あるいはそれはやっぱり意外なことなのか。それとも因果関係がよくわからないのか。

東電:可能性としてはですね、今回の福島第一でですね、飛散したものが風等によってですね、流れていった可能性というのはあるかと思います。それ以外のところでですね、なんて言いましょう、そういう放射性物質が放出されるっていうことは、現段階で確認されていませんので、福島のものではないかというふうに思います。

記者:色々量なんかもそれぞれ場所ごとに出てますけど、それ御社がどれくらい把握されているかっていうのもあると思うんですけど、その量が例えば思ったよりも多いとかですね、少ないとか、その辺りの評価ってあるんですか。

東電:かなりやはり燃料が破損しているのかどうかということでですね、想定する線量が大幅に異なって参りますので、その辺りのシミュレーションをしてですね、どのくらいになるかというのがもう少し詳細な調査が必要かというふうに思っております。

記者:今回の基準っていうか、実際に出てる数量からすると燃料が破損しているかしてないか、どっちに当てはまるかっていうのは今。

東電:ちょっとすみません。私今そこの情報は掴んでございません。

記者:4号機に関してなんですけれども、84度っていうのが観測されるまでの温度推移っていうのはどのようなスピードでの上昇だったんですか。どれくらいまで把握されていますか。

東電:測ったですね、最後のデータが14日の4時8分ということですので、その前のデータがどこであったかというのは、ちょっと現在掴んでおりません。

記者:その4号と5号と6号の核燃料プールがどのような違いなのかっていうのはわからないんですけれども、84度になってから大体24時間くらいで今回のこの爆発があったと。そうすると5号6号に関しても同じようなことが想定されるっていうことなんですか。今はまだ68度、57度ってことですけれども、今後これが84度に上がったときに24時間以内にこれ危険な状態になる可能性があるというようなことになるんでしょうか。

東電:こちらはですね、燃料の状態ですとか、プールの大きさ、保有水量等によって変わって参りまして、4号につきましてはですね、一番至近の燃料が入った状態でございます。それから5号6号につきましてはですね、点検が1つ、点検前に取り出したものを入れてですね、かなり冷却された状態になっていると。まず崩壊熱量がそれぞれの号機で違っているということ。それからプールの大きさが6号は非常に大きい。5号も4号と同程度ですが、4号の場合はゲートを点検中ですので、ゲートを閉めた状態になっていたということで、4号は燃料崩壊熱も大きいところに合わせてですね、保有水量も少なかったというところで温度の上昇率が非常に大きかったんですが、5,6につきましては、4号よりは緩やかに温度が上がっていくというふうに考えてございます。

記者:そうしたら24時間でないにしろ48時間とかそういった。

東電:そうですね、実際温度評価をしていかないとあれですけれども、どのくらいの日数になるかわかりませんが、4号よりは緩やかに上がっていく。ただしそのままの状態を続けますと、沸騰してですね、水がなくなって最終的には燃料が剥き出しになると。それによって場合によってはですね燃料が損傷を受けるということは考えられます。

記者:燃料の、蒸発してその燃料の損傷ってそうだと思うんですけど、今回4号の場合、爆発という形が起きて、今後その4号に散水をする際に近づくわけですよね。

東電:できるだけ近づかずにできる方法で注水をしようと思っていまして、例えばその際にですね、爆発等が仮に発生した場合でも人には危害を及ばない、自動、要はセットをして放水を開始した段階でもう人はいないようなですね、ものを考えておりますので、仮に何かあった場合でも人命に影響を与えないように、ということを安全に最優先で作業しようと考えてございます。

記者:すみません。さっき出たと思うんですけど、4号のプールっていうのは5階にあるんですよね。

東電:5階です。

記者:5階だけど穴が開いたところと違う側だっていう、ちょっと何か図示か何かしてもらえるとわかるんですけど。どんな位置関係なんですかね。

東電:こちらでよろしいでしょうか。

記者:簡単でいいんですけど。

記者:それ上から見た画ですね。

東電:上から見てございます。こちら向きが正面向かって左側が北になりますので、北西ですので、この辺りですかね。燃料プールはここになります。こんなような位置関係でございます。

記者:この側は逆でも同じ箱の中だからガスが溜まったら弾ける可能性は高いですよね。

東電:そうですね。この中で移動はしますので、どこから着火したかとかそういう話も水素であればですね、ございますので、こういう位置関係があってもそれは同じドアですから、可能性としてはあるのではないかと思います。

記者:真ん中の丸いのはなんですか。

東電:これ原子炉本体です。

記者:炉心の水位ですけど、気になるんですが、話変わります。16時20分のデータで1号機だけなかったんです、不明だったんです。最新の1号機、2号機、3号機水位教えて頂けますか。

東電:先ほど16時10分ですね、16時10分、18時43分のデータがございまして、マイナス1800でございます。

記者:それはマイナス1800。

東電:はい。

記者:あと2つは。

東電:2号機がですね、同じく18時43分でマイナス1200でございます。3号機が21時5分でマイナス2300でございます。

記者:マイナス。

東電:2300。

記者:これは18時43分はないんですね。

東電:18時43分はこちらは測定してございません。

記者:1号機もう1回お願いします。

東電:1号機はですね、18時43分にマイナス1800でございます。

記者:2号機は段々とじゃあ上がってきてる。

東電:そうですね。2号機は順調に水位が回復していると思われます。

記者:それは良い話ではあるわけですね。

東電:そうですね。これは燃料を全部水没させるという意味ではですね、非常にいい傾向に向かっていると思います。

東電:そろそろお時間よろしいでしょうか。

記者:2号機の爆発がそもそも起らなかった。単にサプレッションプールの圧力のメーターが故障しただけという可能性もあるんですか。音が聞こえたのはそっちのそのサプレッションプールの。

東電:それはですね、わかりません。あと2号機もですね、ブローアウトパネルが開いた状態ですので、もしかするとそこから水素が逃げている可能性もございますし、少なくともまだ、流れとしては1号ですとか3号とはちょっと違う流れではあるかと思います。現在しっかりと水位も増えている状況ですし、注水が順調に進んでいるかなというふうに思っておりますので。

記者:その爆発が1回だけだった可能性があるっていうのは、要するに爆発は、今日あった爆発は4号機だけだった可能性があるっていうことですよね。

東電:そうですね。4号機の爆発があったタイミングでですね、ちょうど作業員が2号のこの場所にいたという可能性はございます。そこにいたときに、長期な音がしたということを受けて、爆発音を聞いたというような可能性もございます。そちらについてはちょっと事実関係がはっきりしておりませんので、両方であったという想定で現在調査を進めているところでございます。

記者:今物理的、目で見て壊れているところは2号機ですけれども、確認できていないということですか。

東電:そうですね。2号機の圧力抑制室をですね、目で直接見る、確認することはできませんで、現在直接確認ができてございません。

記者:すみません。一部の情報で、1Fの1の核燃料の70%が損傷しているという話があるようなんですけれども、こちらで確認はされてらっしゃるんですか。

東電:申し訳ございません。今その情報は掴んでございません。そちらについてはちょっと確認させてください。

記者:はい。お願いします。合わせて2号機は30%損傷という話もあるようなんですが。

東電:こちらも、すみません。1号2号合わせて確認させて頂きたいと思います。

東電:ではこれをもちまして、最後にさせて頂きと思います。どうもありがとうございました。