東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月17日20時37分から120分間)

東電:…の概要というご質問でございましたけれども。シビアアクシデントにつきましては、これは原子力発電所の安全整備を行う際に想定している事象、これを大幅に超える場合ですね、超える事象であって燃料が重大な損傷を受ける、そういう大事故でございます。具体的には高圧の注水ができずに減圧を失敗する。高圧および低圧の注水が失敗する、電源喪失する。ろ過の後の、冷却材喪失後の注水に失敗するなどを想定しています。現在の福島第一発電所の状況は、これはシビアアクシデントに想定する過酷なものであると認識しています。このシビアアクシデントですけれど、この状態を踏まえましてじゃあ発電所の能力、現状の能力をフルに活用することによって事故の防止強化も図るというための方策としてアクシデントマネジメントというものがとられております。今回福島第一発電所の対応におきましても格納容器のベント、あるいは消火系配管を活用した冷却材、海水ですけれども、そういうのを注入等を行われておりますけれども、これらはアクシデントマネジメントに対する検討結果に、検討結果を踏まえたものでございます。あと、所謂操作に関してですけれども、過酷な状況、過酷な事故のこれは原因を問わずにプラントのパラメーターの変化、これはプラントの状況の兆候を踏まえ、確認した上でそれに応じて、先ほど申しましたような多重な設備の故障が生じても原子炉未臨界にする燃料ないしは炉心の冷却を確保し、甚大な損傷を防ぐ。それから格納容器の健全性を確保する。このような対応が可能なような操作手順を定めております。また燃料損傷後に圧力容器の破損、格納容器の破損に至る状況、そういうところまでを想定に含めた状況を対象にとりまして原子炉水位、格納容器、ドライウェル、デッドウェルの圧力、格納容器温度等の兆候に基づいて過酷な事故を事象を収束させるための手順等を定めているというものでございます。

東電:それから次にヘリコプターによる散水の効果はというご質問を頂戴いたしました。使用済み燃料のプールを冷却いたしますためには、本日のような散水ですとか、あるいは地上からの放水など、できる方策を波状的に実施するといったようなことが大切かというふうに考えます。今後とも状況を把握しつつ着実に関係各方面のお力添えも賜りながら実施して参りたいというふうに考えております。それから、ヘリコプターの散水そのものは当社から国にお願いしたものでございます。また散水によりまして線量変化でございますけども、3月17日、本日でありますけれども、9時半で3786マイクロシーベルトパーアワー。これが1時間後の10時半には3750マイクロシーベルトパーアワーというふうに若干減少しております。それから福島第一1号、あるいは3号機までの原子炉へのこれまでの注水量についてのお問い合わせ、ご質問を頂きました。流量ですとか総注水量といったような総量的なものは、申し訳ございません。正確に把握しておりませんけれども、福島第一1号につきましては現在消火系のラインを用いた海水注水を継続中でございます。また2号につきましては同様に消火系ラインを用いました海水注入を継続中でございます。3号機についても同様でございます。それから、お手元のデータ表に出ていた数字かと思いますが、3月17日の0時頃に福島第一2号のドライウェル圧力でございましたけれども、400キロパスカルから75キロパスカルに低下をいたしております。これに関するご質問も頂戴いたしました。圧力が出ておりますので、ドライウェルそのものが大きく損傷しているということはないと考えておりますけれども、正確性も含めまして調査をしっかり行っていきたいと思います。それから、使用済み燃料のプールの温度のデータの推移でございます。についてお問い合わせを頂戴いたしました。現在の測定をできておりますのは、福島第一5号6号のみでございます。福島第一の、残りの福島第一1号2号3号、さらに共用プールについては測定ができておりません。とくに福島第一4号は建屋が損傷後測定はできておりません。それから、ちょっと前後いたしますけれども、警察の皆様方の地上からの放水の時刻ですけれども、これまた後ほど情報入り次第順次ご紹介いたしますけれども、午後7時過ぎ、7時5分頃から放水を開始して頂いたということでございます。それから、放水の関係でいくつか頂戴いたしました水源ですとか、あるいは放水量につきまして、まず海水を放水をするということでございまして、毎分この1台の放水車、毎分2900リットルの放水能力を持っています。それから海水をピットにくみ上げるためにポンプ車を1台利用いたしますけれども、地上からの放水は放水車1台で行うということでございます。それから、免震重要棟の中の線量の値でございますけれども、3月17日の18時55分に計測した値でございますが、110マイクロシーベルトパーアワーということでございます。それと福島第一の作業者の実効線量についてのお問い合わせも頂きました。現場ではプラント付近で作業を行います場合に放射線量を測定しながらできる限り、被曝線量が低くなるように努めておりますけれども、社員ですとか協力企業の皆様方の被曝線量、現時点では確認ができておりません。今後速やかに評価をして参りたいというふうに考えております。それと本日の電源供給工事、電源供給の工事の作業手段でございますけども、現在作業続けておりまして時間がどのくらいになるかにつきましては現時点で未定でございます。少々お待ちください。それから福島第一の本店との通信機能に関するご質問を頂きましたので、改めて少し補足も含めてご説明させて頂きたいと思います。3月16日の17時20分頃から通信を遮断いたしまして、17日0時半頃電話回線が復旧し、17日の午前5時半映像回線が復旧したということでございます。その間におきましては、衛星携帯回線4台によりまして、重要な事項に関します連絡手段は確保いたしておりました。また切り替えにつきましては、常設の衛星携帯電話を連絡手段とするよう速やかに確認をいたしております。この遮断の原因でございますけども、16日の17時20分頃送電線の復旧作業中に誤って協力会社の作業員が福島第一から構外に出た1本目の●●付近におきまして光ファイバーをアース線に設置しております光ファイバーを誤って切断してしまったものでございます。したがいまして場所は福島第一のすぐ近くのそういう●●付近ということでございます。これは工事の理由でございますけれども外部電源の復旧工事の中で●●が地震の影響による傾斜しまして倒壊の恐れがありますため線を張っております電線を撤去する工事をしておりましたところ、誤ってファイバー、光ファイバーが入っているアース線を切断してしまったということでございます。少々お待ちくださいませ。それと昨日ヘリが飛んだ際に、今日の放水のときにも関連して参りますけれども、福島第一の4号の使用済み燃料のプール内に水が残っているというふうなことを何時くらいの確認だったのかというような趣旨のご質問も頂戴したかと思います。昨日の午後4時過ぎくらいにヘリを上空を飛んでいた確認をいたしております。また、写真といったようなご質問もございましたので、ご用意をいたしますので今ちょっと刷りましをいたしております。刷りましができ次第後ほどお配りをさせて頂きたいと思いますので、少々お待ち頂きたいと思います。概略、私の方から以上でございます。

記者:今日のヘリコプターによる散水の効果のところについてなんですけれども、結局この若干減少したという言葉を使われましたけれども、東電さんとしてはこれは効果があったのか。そういう、どういう評価をされているのか、それを教えて頂けますか。

東電:今後も引き続き継続的かつ波状的に実施することが必要と思いますけれども、先ほどの線量の変化を見ましても一定の効果はあったのではないかというふうに考えております。この場をお借りしまして重ねて御礼申し上げます。

記者:ただ午後はまた4100台とか高くなってますよね。それはどういうふうに考えればいいんでしょうか。事務本館地下で。

東電:場所によってやはりそれぞれというところもあろうかと思いますので、この辺はちょっとよく精査をさせて頂きたいと思います。

記者:場所によってじゃなくて、そのさっき下がったって言ったところが午後には4100台になってますけれども。

東電:先ほどの説明の際に9時半とそれから10時半のデータがとれまして、若干下がってると説明申し上げましたけれども、確かに大きく下がった有意な変動だったかと言いますと、所謂下がったというか、ばらつきの範囲だったかというか、大きな変動はなかったという状況でございます。午後につきましても同じく事務本館地下のデータを見ますと、1時30分、1時40分、2時それぞれのデータで1時半、1時40分のデータで若干上昇雪崩向を示しつつ、また2時には午前中に近いレベルとなっています。そういった点で増減している状況ということです。そこで同じ場所で見ますと事務本館北の場合、線量の絶対値は高いですけれども、データとして大きな変動があるという状態ではなかったのではないかというふうに見ています。

記者:それで一定の効果というふうに言えるんですか。

東電:一定の効果、散水に関しましては使用済み燃料プール内の冷却を確保すると、そちらが最大の目的で行っている作業でございます。本日の散水でございますけども、まず午前中とそれから夕方以降に行っておりますけれども、海水の量との関連もありますけれども、具体的な評価は今後になると考えていますけれども、少なくとも午前中に空からヘリコプターで散水した際にプールと思われる3号機の原子炉建屋最上階の5階に散水したと。3号機の原子炉建屋5階から若干水蒸気が建屋の方から立ち上がる状態が見えてるのではないかと、そのように考えております。それは散水によって冷却効果、程度はどの程度大きかったという話は、これはございますけれども、冷却の効果のある行為だったというふうには考えております。

記者:散水が確実にプール内に入ったっていうのは確認されているんですか。

東電:そこまでではございませんけれども、ただし散水が行われた後、プール近傍から水蒸気とおぼしき、所謂白い煙の立ち上がる、これは分量としてはそれほど大きなものではありませんでしたけれども、立ち上がってるのではないかという状況を確認しておりますので。と言ってもこれも映像によるものですけれども。報道されてる映像によるものですけれども、散水による効果はあったのではないかと、そのように考えております。

記者:水は用意したのは3分の1くらいという報道もあるんですが。学者さんの●●だと。

東電:申し訳ございません。本日の量は3分の1だったかどうかというのは、ちょっと確認させてください。これは本日の量、本日だけが終了ではございませんでして、明日以降も継続していく作業でございます。ですので、今後必要な量の散水、放水を行って。

記者:用意したやつの3分の1くらいが入ったのではないかという、そういう解説としてただそういう。

東電:申し訳ございません。放水した量の実際どれくらいが入ったかと、そこまで掴めてるわけではございません。申し訳ありません。

記者:すみません。東京電力さんとしては3号機のプールにですね、これから熱が上がるのを抑えるためにはどのくらいの量の水が入ったら抑える効果が出てくるのかっていうふうにお考えでしょうか。

東電:3号機の使用済み燃料プールにつきましては、今現在どの程度の冷却水が入ってる状態かというところがはっきりと把握できてるわけではございません。したがいまして、散水と散水後の状況を踏まえて判断していく●●と考えています。

記者:ごめんなさい。1日にですね、計算すると発熱量の計算をすると50トン必要なんじゃないかという話があるんですが、そういうことを計算した上で伺っているんですけれども。

東電:発熱量の想定については改めて確認させてください。最終的に必要な散水量は発熱量とそれから後はこれも先ほどご指摘ありましたけれども、じゃあ散水あるいは放水した水がどの程度の確度をもって、散水した量のどの程度のものが実際にプールに入っていたと。両方との感じになると思いますので、そちらも含めて判断して行きたいと考えています。

記者:地上からの放水の詳細を教えてください。途中で中断したと。警視庁の方は途中で中断したという話もありますけど。

東電:ちょっと私どもとしてもまだ確認中ですので、このご説明の中で情報が入りまして、その中でご説明申し上げたいと思います。すみません。

記者:その放水の作業のですね、自衛隊の側の放水の能力というのはどれくらいっていうのは伺ってますか。

東電:ちょっと情報が入る中でご説明させて頂きたいと思います。申し訳ございません。

記者:あと夜放水をしてるんですけれども、真っ暗な中で放水をするので確実にプールをめがけて動くもんなんでしょうか。

東電:事前に、なんて言うんでしょうか。建物の構造ですとか、そういったようなものを事前に打ち合わせをした上でお答えを頂いているっていうふうに認識しております。

記者:電源の復旧状況についてもう一度説明してください。あと何が復旧するまで外部電源が入るまでに、あとどういうステップというか、まだ何が足らないからできない。それさえクリアできればいけるっていう。

東電:先ほど実施されておりました高圧放水車によりますですね、放水が完了した時点で作業エリアが●●するものですから、その作業が終わった後にですね、現場の放射線の量、測定いたしましてその後に現場の片付けを実施します。その後にですね、作業エリアの問題がなければ、本日ですね、電源の復旧作業に入っていく予定となってございます。

記者:つまり場所さえあれば復旧作業に入れても用意しないといけないとか、もしくは足らないものとかいうのもなくて、場所さえあればいいってことですよね。

東電:そうですね、作業の流れの中でですね、すべてがまだ集まっているわけではないのですが、本日実施する作業の機材は揃っておりますので、本日の作業をして明日から作業する段階では明日分の資機材が届くというような流れでですね、大体材料につきましても手配が終了している段階でございます。

記者:じゃあ今日の作業がすべて終わっても電源は回復はまだしないってことなんですね。

東電:はい。外部の電源をですね、所内の電源で使える形にはできるのですが、そこから各設備に繋ぎこむという作業が残ってございますので、それは明日以降の作業になります。

記者:つまり外からどこまで今日の作業で●●させるっていう、各設備の手前、リレーですか。

東電:本日の予定ですと、電源の取り合い場所からプラントの直近の部分までにですね、リレー盤、接続盤までの設置が終了する予定でございます。ただ現場の状況によってですね、若干前後するとは思いますけれども、そこまでの作業を実施する予定としてございます。

記者:先ほど冒頭の説明でね、電源車はたくさん用意したけれども、受電設備の方がだめだったから機能しなかったって話ありました。この高圧線なり、外部電源を持ってきたとしても受電設備が変わらなければあまり期待できないんじゃないかっていう気もするんですけれども。

東電:その受電設備をですね、今度仮設としまして新たに構築をいたしまして、その後に個々の設備に繋ぎこむという工事をいたします。

記者:すみません。ちょっとよくわかんないんですが、今日復旧するんですか。つまり電気は来るけど各設備には行かないっていうレベルなのか。っていうレベルであれば、それは今日復旧したってことにはなるんですかね。どうなんですか。

東電:各設備の復旧ということでは復旧はできていないと思います。電源が供給できる形になったという状況でございます。

記者:それは今日できる。

東電:それは今日ですね、完成させる予定で工事を実施いたします。

記者:じゃあ今日構内に電気が来るっていうところまではいいんですね。設備に行くかどうかはともかく。

東電:そうですね。ちょっと時間かなり遅くなって参りましたので夜間の作業になりますが、本日それからちょっと明日にかかるかもしれませんけれども、その中で作業を実施していくという状況でございます。ただしこれから実施します現場のですね、線量測定等を確認いたしますので、計画通り行くかどうかはちょっとその状況の確認が必要かと思います。

記者:ちょっとよくわかりにくいんですけど、要は外部電源が実際に供給●●使われるレベルになるのは、明日、早くても明日とか午前とかそういうふうなんですか。

東電:そうですね。各設備の繋ぎこみを始めますのが明日以降の工事になるかと思います。

記者:明日以降っていうのは例えば明日の午前とか午後とか夕方とか。

東電:そうですね、電源が準備できまして、それから繋ぎこみが始まるわけなんですが、そのタイミングがちょっとどの辺りになるかっていうのは工事の進捗によって変わって参りますので、現段階では明日以降、早い、できるだけ早くという形でございます。

記者:今日までに終わった主な、どの段階まで終わったんでしょうか。

東電:本日はですね、取り合う電源がございますので、その電源の本当に末端の部分ですね、そこが決まっていまして、そこから今回復旧する1号から4号の部分の電源、そこまで引っ張るルートを確定してますので、そこまで繋ぎこむ作業になります。ですので。

記者:1から4の。

東電:そうですね、1から4に供給するための電源になります。

記者:具体的に作業を開始したということの確認はまだされてないんですよね。

東電:作業を開始したという確認はまだ来てございません。先ほどの放水のお話ございましたので、その辺りの話がそろそろこちらの方に情報が届くのではないかと思っております。その後の作業になりますので、まさにこれからの実施ということになります。

記者:地上の放水なんですけれども、建屋からどのくらい離れたところからやってるんですか。2号機と3号機の間っていうことでしたけど。

東電:建屋からの距離につきましては、ちょっと再度確認させて頂きたいと思いますが、かなり近いところに接近しましてですね、実施している状況でございます。

記者:大体どのくらいですか。

東電:すみません。確認させて頂きたいと思います。

記者:そこの放射線量はどのくらいだったんですか。直近で。

東電:すみません。そちらも合わせて確認させてください。

記者:電気の工事は放水作業が終わってから開始するということですけれども、そうすると今度今日この後電気工事をやった後というのは、明日はその放水作業、放水っていうのはできることになるんですかね。それとももうできなくなるんですか。これはどうなんでしょう。

東電:そちらにつきましてはですね。工事の状況を確認いたしまして実施するしないの検討になるかと思いますが、特に問題はないと思います。上から水が落ちてくる状態でですね、下で電気の工事作業というのは非常に難しいと思いますので、そこはしっかりと区分けをして電気の作業、放水の作業という形でですね、切り分けて実施していくことで計画しております。

記者:その後のその工事があるこの部分が終わった上であれば放水はできるという。

東電:そのように考えております。

記者:すみません。電源の復旧なんですけれども、今日はその設備の手前のところまで持ってくるのを今日中に完了させると。明日以降なるべく早く設備に繋ぐということをおっしゃったと思うんですが、設備に繋ぐ作業っていうのは当然相当近くまで行くことになりますから、難しいところがあると思うんですが、それはどういう作業になるんでしょうか。

東電:設備につきましては、色々な箇所にですね、電源の取り合いがございますので、できるだけ線量の低い部分、それから高い部分については確実に作業のできるところ、こういうところは確認してございます。その中で繋ぎこみを実施していきまして、健全性の確認をしていくということになります。作業の流れといたしましては、色々なことを検討しておるのですが、実際に現場の状況がですね、100%把握できてるわけではございませんので、工事の中で検討もしながら進めていくという形になります。ですので、ちょっと復旧にはですね、どのくらいかかるかというところは明確にはわからないのですが、できるだけ早く復旧できるようにですね、工事の方は進めて参りたいというふうに考えてございます。

記者:以前の会見で2号機からまず繋ぐっていう話が確かあったかと思うんですが、そういう順番になるんでしょうか。

東電:2号機からというふうに聞いております。

記者:それは2号機の底がまだ海水に浸ってなくて生きてるからということになる、よろしいんでしょうか。そういう話じゃないんでしたっけ。

東電:2号機につきましてはですね、比較的ですね、電気設備の損傷度具合が低いという調査結果が出ていますので、まず確実に繋ぎこみができる2号機、こちらからまず実施してですね、かつ建屋もまだ健全でございますので、復旧できる可能性が高いというところでございます。

記者:電源が繋がったときにですね、何が動くんでしょうか。冷却ポンプは動きませんよね。ポンプは壊れちゃってるわけですから。電源が繋がると、ECCSが動くとも思えないんですけれども、何が動くんでしょうか。

東電:設備につきましてはまずポンプ関係、それから系統動かすバルブですとかそういう計装関係の機器、こういうものをまず動かせるようにしていきます。それから海周り海水系ですね、こういうところ、それから重要な設備としてSLC、ホウ酸水注入系の設備、それからCRDのポンプ、これはCRDの駆動系からですね、原子炉内に水を注入することができますので、このような設備。それから海水系につきましては、ポンプ等のですね、健全性の確認をいたしましてモーター等の交換が必要であればそういうものの手配をしてですね、それも回していくと。色々な段階を経ていくわけですけれども、まずは注水に関わる部分をできるだけでですね、進めていくように検討していくことになるかと思います。

記者:ポンプは津波で要するに塩分がかかっちゃっていて、機能しない状況ですよね。電源を通しても機能しないんじゃないですかね。

東電:そこのところでですね、何が壊れているかというところをまず確認する必要がございまして、電気設備といたしましてはモーターの駆動部ですね、こちらの健全性の確認が必要かと思います。また、ポンプ自体も回転することの確認等が必要になるかと思います。このようなところをですね、確認しながら動かせるもの、それから難しい、これを切り分けをしながらですね、適切に作業を進めていくということになるかと思います。

記者:放射能の拡散に備えて●●はもうどんどん引き上げてるんですけど、そういう中で全体として作業が進んでるのかどうか、その評価はどうですか。改善されてるのか。

東電:すみません。作業が進められているか。

記者:冷却効果とか全体の、国民を安心させるような要素があるのかどうかっていうことをちょっとわかりやすく言ってくれませんか。

東電:現段階ではですね、状況は大きく変わってございません。原子炉内の注水を何とか実施している状況でございます。ですのでその状況をですね、早く良い方向へ進めていくためには電源の復旧をいたしまして、冷却系統、これを動かしていくということが重要でございますので、これからもですね、その冷却をするということを目指してですね、作業を進めて参りたいと思っております。

記者:先ほどの方の質問の続きなんですけども、ポンプの話が今出ましたけれども、不勉強ですみません。電源を復旧させる前に実際にそのポンプはですね、動くかどうかっていうのはこれはもう調べられないものなんですか。その故障の有無とか。

東電:そういうものは調べられます。ですので、そういうもののですね、現場で調べられている範囲においてはですね、資機材等の手配を事前に実施しているというふうに聞いております。

記者:すみません。さっきの話ですと、実際にその電源、私の勘違いかもしれませんけれども、電源が、外部電源が供給される前に実際そのポンプがですね、動くかどうかっていうのはわからない。

東電:そこまでですね、確認がとれていないと思いますけれども、まず大丈夫であろうというような設備をまず選び出しています。

記者:それが2号機っていうことですか。

東電:それで2号機が一番まず、まず一番最初に動かしやすい、損傷の少ないプラントと。

記者:細かくてすみません。その損傷が少ないっていうのは、そう見られるっていうものなんですか。

東電:そうですね。見られる部分もございますし、実際には電気系統がですね、健全であることを確認、試験をしてですね、ある程度確認がとれておりますので。

記者:もう確認はとれてるんですか。

東電:確認と言いましてもですね、例えば絶縁がしっかりとれているかとかそういう試験でございます。そういうもので健全であろうというような状況ではございますけれども、そんなところからですね、可能性が比較的高いのではないかということで、まず進められるところから進めていくという状況でございます。

記者:最新の復旧開始予定時間、今把握してらっしゃる最新の復旧開始予定時間は何時ですか。

東電:申し訳ございません。放水のですね、終了状況の確認とですね、現場の確認がまだ情報がちょっと届いておりませんので、後ほどですね、確認でき次第またご連絡を差し上げたいと思います。

記者:放水作業なんですけれども、テレビをずっと集中して見たらですね、なかなか放水ができずにようやく夜になって放水が出たんですよ。なんで放水ができなかったんですか。線量が高かったんですかね。

東電:現場はやはり線量が高いところでございますので、その辺の段どりにですね、かなり時間がかかったようでございます。詳細のですね、情報まだ上がってきておりませんけれども、かなり到着されてからですね、色々な調整、打ち合わせ等が実施されていたようでございます。

記者:外部電源を繋げて使用済み燃料プールの方の電源の方には繋げたりはするんですか。炉心だけではなくて。

東電:そうですね。使用済み燃料プール関係のですね、設備もございますので、そちらの方も繋げていくことになるかと思いますが。

記者:優先順位的にはどっち。

東電:まず優先順位的にはですね、原子炉注入ライン周りをですね、積極的に対応していくことになるかと思います。燃料プール側はですね、ちょっと建屋側、原子炉の建屋側にですね、機器が結構入っておりまして、そちらにつきましては線量も高いということもございますので、まずは復旧できるところから順次復旧していくということになるかと思います。

記者:それが2号機ですね。

東電:そうですね。建屋の損傷度合いも低いですので、2号機からまず実施していくという計画でございます。

記者:その後どういう順番でやっていかれるんですか。

東電:順番に対しましてはですね、大体2号機だけということではございませんので、2号もやりながら1号それから3号4号という形で調査を進んで参りますので、そこで明らかになってきた情報を基にですね、随時計画を検討していくことになるかと思います。ですので、優先順位につきましては復旧の可能性が確認できたところから作業に入るということになろうかと思います。

記者:2号機と1号機は電源って交互に融通し合えるんじゃないですか。

東電:電源といたしましては今計画ではですね、1号2号の共通の分電盤、それから3号専用、4号専用というような形で計画をされているというふうに聞いております。そこからそれぞれのですね、機器に繋ぎこむということになります。

記者:3号と4号は専用のもの。

東電:はい。

記者:1号2号は共通の。

東電:1号2号は比較的プラントが小さいプラントでございますので、1号2号は共通で、3号4号につきましては、個別に設置されるということで計画されているようでございます。

記者:すみません。2号機なんですけれども、一番壊れてる度合いが低いということなんですが、今日の映像を見ていても2号機の海側の壁から煙が確認できるんですけれども、あの煙が一体何なのかという見解はいかがでしょうか。

東電:直接確認できているわけではございませんが、今海側に開いてるのがですね、前からお話しているブロウアウトパネルでございます。あそこから今出ているものが煙のようなものが出ておるんですが、映像を見る限りではですね、上空で消滅するような形ですので、他のプラントと同様にですね、燃料プールから出ている水蒸気かというふうに考えております。ただそのものを見ておりませんので、ちょっとそれを断定ということはできませんけれども、可能性が高いのではないかなというふうに考えております。

記者:ごめんなさい。そうすると2号機でも燃料プールから水蒸気が出てる可能性があると。

東電:そうですね。燃料プールにおきましては燃料の熱がございますので、温度が上がってきているのではないかというふうに考えております。

記者:水蒸気が出るってことはかなりってことですよね、温度が。

東電:そうですね。ただ水蒸気が出るということは逆に水もあるのかなというふうに考えられますので、できるだけ早い段階でですね、水が挿入できるように考えていきたいと思います。

記者:ごめんなさい。あと確か昨日からあれ出てたと思うんですけど、そうするとずっと昨日から沸騰状態にあるということになるんでしょうか。

東電:申し訳ございません。ちょっとそこの確認ができてございませんので、沸騰状態なのか、沸騰手前のですね、高温状態なのか。ちょっとそこにつきましてはわかりません。

記者:確認なんですが、あれは圧力抑制室から漏れているものの煙ではなくて、プールの水蒸気なんじゃないかというご認識ってことですか。

東電:そうですね。今そのように考えております。

記者:その後5号機と6号機のプールの温度の具合というのは大きな変化は出ていないんでしょうか。

東電:はい。後でお配りしますけれども、今最新のデータはですね、今日のですね、17時の段階で5号機が64.5度。64.5度。同じく17時の段階の6号機が64度。

記者:え?そんな増えたんですか。

東電:前回62.5度だったと思うんですけれども。

記者:それは何度ですか。

東電:64度です。

記者:もう1回お願いします。

記者:何時段階?

記者:その62.5度って何時。

東電:12時の段階で62.5度でした。

記者:どっちがですか。

東電:6号機です。

記者:5号機は。

東電:5号機は12時の段階で64.2度でした。

記者:今朝の4時時点で5号機は64.5度と、昼前の記者会見で伺った。

東電:そうですね。ちょっと水の●●かなんかをしたかもしれませんので、補修をしたかもしれません。ちょっとだけ確認させてください。

記者:あと今朝の4時で6号機は61度だったと。

東電:そうですね。6号機は61度でした。

記者:半日で3度以上上がってっていうのは今までのじわじわっとよりもポンと増えたような気がするんですけど。

東電:あとでデータをお見せしますけれども、とくにそういうふうには見えませんので、問題はそれほどないと思います。

記者:すみません。放水作業終了時刻と、あと開始までに時間がかかった理由をお願いします。

東電:放水作業の終了時刻、整理しまして後ほどすみませんが、ご説明させて頂きたいと思います。その他につきましてもまとめてご説明申し上げます。申し訳ございません。

記者:車両が1台ずつ順番に放水する形なんですか。

東電:その点につきましてもちょっとまだ情報錯綜しておりまして確認がとれておりませんので、後ほどご回答申し上げます。

記者:すみません。61度から64度に3度上がってて、それで問題がないっていうふうに認識されてる理由っていうのはなんなんでしょうか。

東電:ちょっと後ほどデータをお見せしますので、ちょっとお待ちください。

記者:データをもって。

東電:今用意してございますんで。

記者:3号機の燃料プールの上からの水、散水についてなんですけど、先ほど水蒸気が上がってるから効果があるじゃないかということで、実際その中の温度って測れないわけですよね。何をもって効果があったなかったっていうの判断できるんですか。それともその判断できないからとりあえずやり続けるしかないという●●でいいんですか。

東電:おそらくですね、まだそんなに水の量がそんなに入ってるわけじゃないと思うんですよね。今日の。ですからもうちょっと入っていけばですね、段々水蒸気の量が、温度が下がってくればですね、水蒸気の量が減ってきて、冷たい水で満水になれば完全にその時点では水蒸気がなくなるという。

記者:水蒸気が出なくなったところをもってとりあえず目的が達成されたということですか。

東電:基本的に規定ではですね、通常規定では50度以下っていうのがあるんですけれども、なかなか温度が測れるような状況ではございませんので、大きな水蒸気が出ていないということをもってですね、とりあえずは効果は出たというふうに判断しているところです。ただそこでやめてしまいますと、先ほどもどなたか答えましたけれども、やめてしまいますとまた数時間あればですね、崩壊熱がありますからまた加熱されるわけで、そうなってくると定期的にどのくらい量入れていって、それはおそらく計算をすればですね、今ちょっとまだそこまで検討ができてませんけれども、どのくらいの発熱を想定した場合ですね、1日どのくらいの水を入れればいいかという計算はできると思いますので、そういったことで対応していくというふうには考えてますけれども、先ほど電源の復旧なんかも進めて参りますので、どちらが早いかと。電源復旧の方でですね、水の方が入れられるような状況になれば放水はその時点で必要なくなるだろうというふうに考えております。十分にうまくいくかどうかは一生懸命頑張っていくと。

記者:すみません。電源の復旧の話なんですが、繋ぎこみの作業はやってみないとわかんないというお話でしたけども、ちなみに作業日程、予定としては1日程度で終わるということをお考えなのか。それとももう少しかかると。どのくらいを想定してるんですか。

東電:先ほど申し上げましたように、今日はその繋ぎこむまでいくという予定で出発して今やっておりますけれども、繰り返しになりますけども、線量の話とそれから放水の予定がですね、なかなか予定通り今回、今日はいきませんでしたが、それで中断になってる時間がどの程度あったかというところから今日の進捗状況ちょっとまだ把握できてませんが、ある程度そこまで想定しても今日は繋ぎこみが終わるだろうという目標で今日始めたというところまでしか今ちょっとご説明できない。そこがどこまで達成できたのかなというのは明日ご報告することになると思います。

記者:懸命の努力にですね、期待をしたいんですけけれども、3号機の燃料のプールっていうのはすごい深くて燃料は4メートルですけど、たぶん15メートルくらいの深さがプールにはあると思うんですけれども、今水蒸気なり線量が出ている状態でですね、プールを埋めるっていう作業は相当の量の注水ができないといけないと思うんですね。どうなんでしょうか。期待していいんでしょうか。

東電:ええ。我々も期待して鋭意頑張ってるというところでございます。今そのほかの方法がですね、電源の復旧は進めてますけれども、即効的に今合理的にできる方法が今のやり方でございますので、これを一生懸命頑張るということでございます。

記者:放水の●●効果は周辺の放射線量を下げるということもあるわけですね。作業開始する前に放水をして、作業時間をできるだけ長く確保すると。そういう意図もある。

東電:それはですね、放水によって少し拡散させてしまうような、拡散というんですかね、またその建屋の中のものをですね、少し、なんて言うんですかね、刺激するわけですから、そういったものが出てくることも、どちらにですね、効くかわかりません。ですからそこは予断を持たずにですね、測りながらしっかりやっていくということになろうかと思います。

記者:電源を繋ぐ現場に作業員は到達して、作業自体は遅滞なく進んでいるということでよろしいですか。

東電:報告受けてませんね。今鋭意やっているとしか聞いておりませんから、今どういうプロセスでやってるかっていうのはちょっとまだ報告受けてません。

記者:現場に到達したかどうかもまだそれもわからないということですね。

東電:はい。まだ聞いてないです。すみません。

記者:あと繋ぎこみまでに必要な、特別な資材が必要、それはもう資材系はもう揃っていて、あとは繋ぎ込むだけという状態なんですね。

東電:基本は相当その●●で検討をして、できる限りのことを検討していってますのでそう思ってますけれども。

記者:今日この放水作業の遅れがなければ今日1日ですでに繋ぎこみまでできたであろうというくらいのタイムスパンでできるという。

東電:一応そこまで準備をして行ってます。

記者:じゃあこんな効果があるかどうかわからない放水なんかしなくって、早く外部電源復旧の方にプライオリティを置いた方がいいんじゃないですか。

東電:先ほど申し上げたようにポンプはですね、ちょっともう1回繰り返しになりますけどもも、ポンプを回すときは色んなポンプがございますけれども、近づけるものはですね、電気的な健全性を確認したりとかですね、そういったことはできます。やれることからやって、回してみます。近づけないポンプもあります。そういったものはとりあえず近づけないけど回すのか、近づけるまで待つのかっていうのは判断がありますけれども、そういったことを1個1個やってかなきゃいけないので、やはり回したいポンプが思うように回るかどうかというのはこれはやってみないとわかんないところでございますので、まず今日は外から水が入れられそうだと、準備が整ったということで放水を開始したということでございます。

記者:じゃあ電源を繋げても回せるかどうかわかりません。でも放水はもう先にできそうなので、じゃあとりあえず確実にできそうな放水をやろうと。

東電:少しでも入れたいということです。

記者:全体の状況は変わらないと言ってましたけれども、プラスになっている部分、よくなっている部分、それからまだ問題があって、その辺をちょっと整理して言って頂けますか。

東電:まず本日ですね、放水それから空からのヘリコプターによる放水が行われましたので、なかなか定量的な評価はまだですけれども、まずはプールに対していくらか水が入れられたというふうに認識しているところが進んだ面でございます。それから電源の方は本日の作業の進捗状況まだ報告がございますけれども、そういった完全な恒久対策ではないにしてもですね、かなり今までの対策よりかは信頼性が高い炉の冷却に対する対策、それからプールに対する対策の第一歩が今日現場で始まったということに関しては、これはまだ効果はこれからもうちょっと時間がかかりますけれども、第一歩が進められたのかなというふうに考えております。

記者:今そういうにおっしゃいますけどね、今日の北澤防衛大臣の発言を聞いてますと、今日が限度だっていうふうにおっしゃってたんですよね。あれがすごい恐い言葉で、何をもって北澤さんがおっしゃったのかっていうのを伺うのはあれなんですけれども、もうあれなんじゃ、早急に何か手を打たないとっていう状況に近づいてると思うんですけど、そんなゆっくりって言ったら失礼ですけど、一生懸命頑張られてるのもわかるから。大丈夫なんでしょうか。

東電:プールの中の状況はですね、正直本当に想像でしかないのでどの程度プールの中に水が残っていたかというのはわかりませんが、そういった意味で相当、2日前くらいですか。くらいから大きく水蒸気が上がってましたので、そういったところでですね、我々も今日は何とかしてでも放水をして頂きたいなというところは共通した認識でございます。

記者:東電から国に提供しているデータの中で今日が限度だと思えるようなものっていうのは何かあるんでしょうか。

東電:特に数値で示すようなものではないと思います。

記者:4号機のプールの写真をこの後お配りになるということだと思うんですけれども、それは昨日撮ったものですよね、きっと。

東電:はい。

記者:今日も上空何回か飛んでますね。今日の4号機はどうだったのかということと、そもそも3号機の上をあれだけ飛んでて狙って落としてるわけですから、水蒸気の中に多少見えますよね、きっと現状が、プールの。

東電:3号機ですか。

記者:3号機のプールの状況が。その報告は全然入ってないんでしょうか。

東電:はい。入ってないです。

記者:入ってないんですか。

東電:はい。水蒸気が出てますと、水面はなかなか見づらいというふうに私の主観ですけれども、難しいのかなと思います。4号機は少し横から見えたと聞いてまして、水面が見えたというふうに聞いてございますので、これもなかなか写真で見てもよくわからないんですね。その場で肉眼で見ないとなかなかわからないんですが、社の人間がそういう証言をしておりますので、それなりに信憑性はあるのかなというふうに思ってますが、3号機の方はなかなか煙があそこまで出てますすと、中の方を見ることは難しいと。

記者:今日の4号機の状態の報告は入ってますか。

東電:入ってないです。

記者:すみません。先ほどの防衛大臣のね、戻りたいんですけど、数値ではおっしゃれないと言われたんですけれども、数値じゃない、具体的にどういう種類のデータが●●なのかということについて、数値は結構ですので、何だと考えてらっしゃいますか。

東電:申し訳ございません。先ほどちょっと言い方●●だったかもしれないけれども、数値以外定量でない話も含めまして今日が限度ということについて、現状ちょっと私どもこういう観点で今日が限度と思い当たるってことは今は、申し訳ございません。思い浮かばないところでございます。ただ改めて思い浮かびましたら、それは申し上げたいと思っておりまして、すみません。

記者:防衛大臣にレクチャーした方は誰ですか。防衛大臣にレクチャーした方。

東電:すみません。現状私ども把握しておりません。

記者:その人に聞いてください。

東電:確認させて頂きます。

記者:東電さんとしてはどういう状態になると限度っていう、何か指標みたいなのはあるんでしょうか。2号機の水蒸気含めて色々目で見た範囲ですけれども、あると思うんですが、タイムリミットっていうのはどのくらいっていうふうに考えてらっしゃるんですか。

東電:タイムリミットというのはちょっと思い当たりませんけれども、とにかく最後まで成功できるようにですね、努力していくというのが今弊社の目指しているところでございますので、今のところですね、その限度というところにつきましては考えていない状況でございます。

記者:今朝未明の記者会見で外部から東北電力から電源を引っ張るよりもまずは仮設の、電車の仮設電源を優先するんだっていう話あったかと思うんですけど、それは結局。

東電:今考えておりますのが仮設電源を繋ぎこむ場所も同じ場所になっておりまして、とりあえず外からちゃんと電源が引っ張れれば仮設電源をつけなくても常時電源は確保できますので、その方法になるかと思います。間違いなく成功できると思っておりますので、バックアップとして電源車の繋ぎこみができるような形で残しておきたいと、そのような状況でございます。

記者:なら今日の未明の段階よりは、なら東北電力の一般の外部電源から引っ張るのがより進捗が思ったより早かったんで、なら仮設電源はバックアップしたという、そんな感じですか。

東電:そうではなくてですね、結局電源がきてその下に繋がる各配電盤ですね、こちらの準備が必要になりますので、それに合わせて同時に工事を進めて常時流れてくるこの電源、常設の電源を確保できれば燃料等の補給の必要なですね、電源車を繋ぐよりも確実でございますので、同じ時間であれば本設のケーブルを繋ぎこむと、これが一番よろしい方法かと思います。

記者:●●の先生からの聞きかじりなんですけれども、4号機などの使用済み燃料の場合ですね、崩壊という現象によってですね、時間が経てば自然に温度が下がるというそういう弁があるって、この辺はどういう評価をしたらいいんでしょうか。

東電:おっしゃる通りでですね、使用済み燃料につきましては保管している機関が長ければ長いほど発熱量が減って参ります。

記者:100日くらいかかる。●●。

東電:具体的な程度につきましては、なかなか、どこまで時間が経つとどこまで発熱量が減るかというのはこれは一定の割合でどんどん減っていきますけれども、たぶんそれぞれの燃料と、それからそれぞれの燃料の周りの環境によりまして、じゃあどれだけの期間その環境に●●けばそこからあとは発熱を気にする必要はないという目安はできてくるとございます。目安は設定できると思います。今の福島第一発電所の各号機の使用済み燃料につきまして具体的に、例えば100日を冷却期間の目途とおいておるパラメーターとしてはございません。ただちょっと関係ない話になるかもしれませんけれども、今福島第一発電所の使用済み燃料で冷却期間で設定している目安として、1つ申し上げますと、19カ月というのはございます。これは今回の話とあまり関係ないかもしれないけれども、使用済み燃料を取り出して他に輸送容器に入れて輸送しようという場合に、じゃあ最低限どれくらいの期間保管しようかという目安として、これを19カ月というのも設けております。例えばこの話は今回直接関係ないと思いますけれども、じゃあ輸送容器に詰めて例えば搬出しようという場合にどれくらい期間をおけばいいかと、そういう場合、それぞれの目的に応じて目安の期間が決まって参ります。ちょっとそういう点で100日がどういう目的かって把握できておりませんけれども、ご指摘のそういう傾向はございます。

東電:それでは今使用済み燃料のお話出ましたけれども、5号6号の使用済み燃料の貯蔵プールの温度のデータ、先ほどご紹介いたしましけれども、配らせて頂きたいと思います。それから用意ができたようですので、昨日上空から撮影しました写真についても合わせてお配りさせて頂きたいと思います。じゃあよろしくお願いいたします。

東電:今お配りしております写真のデータ、実は映像データから抜いたものでございまして、今映像のデータ刷りましをしております。用意ができ次第お届けさせて頂きたいと思います。映像データございます。

記者:映像があるの?

東電:映像データございます。それで今コピーをいたしておりますので、でき次第お配りさせて頂きたいと思います。

記者:映像データって画像ですよね。

東電:画像です。

記者:映像●●。

東電:画像データを、撮影した画像データのところです。

記者:動画じゃないんですか。

東電:動画です。上空から撮影したものです。

記者:ムービー?

記者:動画自体は●●ないんですか。

東電:いえ、もう、したがいまして、これはムービーから、上空から撮影したものを部分的に紙に落としたものですので。今ご用意します。

記者:●●。

東電:ちょっとすみません。

記者:プールはこの緑色の●●の真下くらいですよね、おそらく。

東電:はい。その通りです。

記者:この2枚目の緑色のが●●。

東電:はい。2枚目の4号機にあります●●。

記者:3とか4●●。

記者:これは使用済み燃料プール。

東電:使用済み燃料貯蔵プールの上にありますクレーンと言いましょうか、ちょっと少し霧に、霧と言いましょうか、水蒸気に隠れてますけれども、このような形で水が●●こういうことを●●いたしております。

記者:映像はどのくらいの。

東電:今、今持って参ります。準備ができたようですので、持って参ります。ちょっと数が少ない。1社さん1枚で、1社さん1枚でお願いしたいと思います。今コピーが何とかでき上がったようですので、すみません。

記者:すみません。これもう1回ちょっと。うるさくて聞こえない。もう1回どれがプールとみられるかとか説明してもらえます?

東電:4号機の16時PM撮影のこの左側に、これ。

記者:真ん中の。

東電:スタッフが。一番右の写真です。わかります?これのこれ4号機の南側の、これが南側の壁になります。これが西側の壁に。窓、中に見えてる緑のもの、これが燃料交換機です。

記者:え?

東電:燃料交換機。

記者:燃料交換機?

記者:クレーンですよね。

東電:ある意味クレーンみたいなものですけども、だからでっかな大きなクレーンは別にありまして、これは燃料交換機と言われるクレーン状のものです。

記者:緑色のですか。

東電:はい。これが。

記者:UFOキャッチャーみたいなやつですよね。

東電:そうです、そうです。それでこれが燃料プールの上に位置して、両脚は踏ん張った状態でおいてあります。この燃料プール、失礼いたしました。この燃料交換機の左上にちょっと白く。

記者:燃料交換機の左上ですか。

東電:燃料交換機のちょっと上の、左のところに少し白く光ってるところが。動画見て頂ければわかるんですが、この辺がですね、水面が光ってるかのように動画を見ると見えます。

記者:要するに燃料交換機のちょっと背後側のところ。

東電:背後側の。

記者:なるほど、なるほど。

東電:これ見ていただかないとわからないんで、これで信じてくれってなかなか難しい状況見て頂ければ。

記者:それは水面が光ってるように見える?

東電:というふうに見えます。ただし動画を見ても100%そうだっていうふうに私が見ても思えなくて、あとは肉眼で見た人間が複数言ってるので、だから僕は信憑性があると思ってますけども、動画を見て頂ければ。

記者:現場で見た人はその構造物についてきちんとした知見を持ってる。

東電:持ってます。持ってる者も持っていない者もいて、両名が行ってます。

記者:要は光ってるところが水面だっていうふうな認識でよろしいんですよね。

東電:はい、はい、はい。

記者:水面のようにきらきら、太陽のあれできらきら。

東電:もうコンマ数秒しか見れないんで、あれなんですけど、少し写ってるものがさーっと動くくらいです。コンマ5秒くらいです。

記者:水だって言ってるわけですよね、2人の人が。ヘリから見た人が。

記者:東電の人が乗ってて、●●見た。

記者:●●で霞んでるところ、交換機の右斜めの。

東電:そうです。左の面で白く光ってる。

記者:この1点ですね。

東電:ええ。この写真だと1点。ちょっとそんなに。

記者:どこどこ。もう1回。

記者:すみません。これ何から撮ってるんですか。自衛隊のヘリからですか。

東電:自衛隊じゃないよね。何のヘリだ、あれ。ヘリはヘリですけど。

記者:撮影は?自衛隊?

東電:撮影は東電です。

記者:東電撮影?

東電:はい。

記者:見ているのは東電の社員?

東電:はい。

記者:時間は。

東電:16時ですね。

記者:16日の何時ですか、PM。

東電:16日のPM、何時か書いてなかったっけ。

東電:約4時頃。16時。

記者:これを見るともう4号機も建屋はほぼ崩壊してるってことですか。北西側とかじゃなくて、屋根の一部とか。

東電:崩壊、壁はですね、結構大きく落ちてます。ただし3号に比べて骨格は残ってます。午前中にお知らせしました屋根のトラスとか、ああいうのは3号はトラスが落ちたんですけども、4号はトラスがしっかり残ってます。

記者:3号はそれっぽいのは何も見えないんですよね、

東電:3号?

記者:3号は●●っぽいのも何も見えないんですよね。

東電:3号はトランスがもう落ちててクレーンのガーターも落ちて。

記者:プールに落ちてる可能性も。

東電:はい?

記者:プールに●●と何か落ちてる可能性もありますよね。

東電:プールに落ちてる可能性はありますが、基本的に運転中はプールの上は何も置かないので、燃料プール●●で。可能性としては低いと思います。

東電:すみません。映像が用意できましたので、お出になって左側に行きますと受付のものがおりますので1社さん1枚でお願いいたします。申し訳ございません。

記者:すみません。写真のこの3枚をそれぞれどっちの方角から撮ったか、もう1回説明してもらえますか。1枚ずつ。

東電:1枚目のですね、4号機って書いてあるもう1つのやつですね。これはですね、これは北から3号機の北側。4号機に対して3号機は北側にあります。ですから3号機側の北側から南に対してみてます。この面は4号機の北側の壁です。この手前に3号機があるということです。それから3号機の写真はこれはですね、向こう側に見えてるこの壁、これは2号機です。ですから4号機がこっち側にあって3号機があって2号機が●●。向こうが山です。左が南、北、手前が東。東側から。

記者:東南から撮ってる。

東電:ええ。東とですね、東南から北西を見てみたいなそんなイメージです。

記者:すみません。もう一度お願いします。隣が2号機ですか。

東電:右側に見えてる壊れてないやつが2号機です。

記者:すみません。もう1回、2号機が。

東電:2号機これ。

記者:手前が。手前が3号機。

東電:これ3号機。

記者:一番左の写真はどっちの方向ですか。

東電:これですか。これは北から南を見てます。

記者:3号機はこっち。

東電:3号機はこの手前になります。写ってませんけど。左が海です。

記者:一番右側は南西からか。

東電:そうですね。これが南ですね。こっちが山、向こう側が海で、こっちは南です。だから南西から見てるのかな。

記者:南西から北東。

東電:そうですね。北東になります。

記者:その●●3号機は。

東電:3号機は向こう方にあるんですね。僕間違えたかもしれないな。左の写真はちょっと間違えたかもしれないな。

東電:ちょっとお待ちください。確認いたします。

東電:左の4号機の写真はもう1回確認させてください。

記者:白い煙はこれなんですか。水蒸気ですか。

東電:これ水蒸気が一部4号から出てる。ごめんなさい。訂正させてください。一番左のもう1枚の方の4号機の写真、これ間違いです。僕さっき北から南って言いましたけど、海から山見てます。ですから東側から西側を見てます。ごめんなさい。だから先ほど東って言ったプールはこの南側にあるので、このプールの辺りからちょっともやもやって出てるという状況です。ですから。

記者:3号機側から撮ってるっていう説明もありましたけど、それは変わらないんですか。

東電:ごめんなさい。間違いです。

記者:間違い。

東電:3号機はこっち右手に3号機があるはずです。手前が海です。向こうが山です。

記者:4号機の左に見えてるのは何ですか。

東電:これですか。これはですね、4号機の奥側にあって。これは共用プールと言いまして、共用プール建屋が見えてる。

記者:共用プール建屋?

東電:そうですね。はい。

記者:共用プールどれですか。

東電:共用プールはこの白い左側の白い比較的きれいなやつです。

記者:共用プールってどことどこの燃料が。

東電:確か。

記者:撮影は自衛隊ですか。

東電:1から6まで全部の共用。

記者:1から6の全部の●●ね。

東電:はい?

記者:撮影自衛隊でいいんですか。

東電:撮影は東京電力です。社員です。

記者:東京電力ですか。はい。

記者:ヘリコプター。

東電:はい?

記者:ヘリコプター。

東電:ヘリコプター確認させてください。

記者:東電さんもヘリコプターで飛んでるんですか。

東電:乗せてもらったみたいです。

記者:自衛隊に。

東電:たぶん自衛隊だと思います。

記者:自衛隊ヘリですか。

東電:ちょっと確認させてください。

記者:燃料交換機の後ろ側の水面みたいなやつはいいんでしょ?そこはいいんでしょ、ね。それはいいんですよね。

東電:間違いない。

記者:間違いはないですよね。後ろ側はね。

東電:はい、はい、はい。

記者:あとは大丈夫ですか。

東電:動画見てください。

記者:すみません。クレジット必要かどうか今●●。

東電:クレジットは必要か。何、クレジットって。

記者:入れなきゃいけないのかどうかです。入れなきゃいけないのかって。

記者:東京電力提供でいいですかという●●です。

記者:部長いかがですか。

東電:それでいいと思う。

記者:じゃあ東電提供でよろしいですね。

東電:東電提供でじゃあお願いいたします。

東電:あとはよろしいですか。同時にいらっしゃらなくなっちゃった方もいらっしゃる。同時に配らせて頂いた5,6号のプールの値も見て頂ければ、一応3度上がってるのは上がってますけれども、一応その線にのって大きくは違わないので、特別今回大きく上昇したわけではないというふうに判断してますのでグラフを見てください。

東電:それでは1時間以上経過しておりますので。

記者:ちょっと待ってください。作業を開始したりするんですか。それを確認してください。作業を今の時間にもう開始してるかどうか。

東電:電気の作業?電源の作業?

東電:わかりました。それと放水関係もちょっとまだ手元に来ておりませんので、入手次第またご報告、随時ご報告させてください。

記者:すみません。放水関係でちょっと確認したいこと。どのくらいの量放水したかはわかると思いますけれども、先ほどその注水ができたことは●●なことだと、●●できるんだということでした。ですが、それはどのくらいの量、確実にですねそのプールに入ったのか。注水できたのか。結果ですね、注水の放出しても着実に大事なところに入ってなければ意味がないでしょうから、その量というのをわかる限りで教えて頂きたい。あるいはみなさんはどのくらいであろうと推測しているかということ。そしてそれが冷やすために必要な量、十分な量なのかどうかということも教えて頂きたい。

東電:確認させたいと思います。

東電:みなさんちょっと1回切らせて頂いて、大丈夫ですか。

東電:よろしいでしょうか。

東電:改めて1時間後とかで大丈夫ですか。

東電:わかんないかもしれないけど。

東電:1時間後を目途にまたお知らせさせて頂きたいと思います。

記者:11時頃ですか。

東電:そうですね。それじゃあこれで一旦終わりとさせて頂きます。ありがとうございました。