東電:お手元に福島第一敷地内における空気中の放射性物質の核種分析の経過についてという資料をお配りしております。もう1つ、A41枚もので核種分析結果ついてという参考の1枚のものがございます。2種類お手元にございますが、よろしいでしょうか。先ほどのご説明で申し上げました通り、昨日の朝、福島第一の空気中の経過につきましては、第1報ということで、ご報告しておりましたけれども、続報が集まりましたので、ご報告いたします。平成23年3月22日、周辺環境のモニタリングの一環といたしまして、東北地方太平洋沖地震で被災した福島第一原子力発電所の敷地内におきまして、3月20日及び3月21日に採取した空気中に含まれます放射性物質の核種分析をいたしました結果、実施の通り、検出されましたことから、本日分析結果を取りまとめましたて、●●その後同様にサンプリング調査を実施することになっております。
東電:結果を表に示したものをご説明したいと思います。1番のところに最終測定条件がございます。一番左が3月19日11時53分から12時13分に採取したサンプルが最初にございます。こちらが3月20日の段階でご説明をさせていただいたデータでございます。そのあと、2つ分のサンプルを採取いたしました結果をお伝えします。2つ目のサンプルは3月20日の1時41分から2時1分までに空気中の放射性物質を吸引して採取したものです。3つ目のサンプルでございますけれども、3月21日の10時19分から10時39分までの間、採取したサンプルでございます。いずれも採取場所は福島第一の事務本館の北側でございます。採取したサンプルを福島第二の方に置いてあります特定装置で分析を行いました。2番のところに、表に順に、3月11日採取分、これはお知らせしたものですけれども、3月20日分、3月21日分追加したデータをお示ししております。3月20日分についてですが、3月20日分の濃度は、ヨウ素131が2.303、Eの03と表記されておりますけれども、これは2.303×10のマイナス3乗、濃度はベクレル?でございます。この濃度は欄を右に2つ、目を移していただきますと、空気中濃度限度に対する割合2.3と設定されておりますが、法令で示されております、この表の一番右にございます、線量補給者の補給する空気中の濃度限度1.0×10のマイナス3乗に対する比率を示してございます。それが、2.3倍に相当するということになります。他のヨウ素132、133、コバルト58はNDと書かれてますが、次回からちゃんと注記しますけれども、検出限界を意味しております。それと、セシウム134が、2.840のマイナス5乗と136が5.629のマイナス6乗、セシウムの137が2.892のマイナス●●の結果でございます。それぞれ濃度限度内に対する比率を2つ右の欄に示しております。同じように、その右の3月21日採取分のデータを示してございますが、●●の放射線濃度のところを見ていただきたいのですが、ヨウ素の131が1.516マイナス3乗、ヨウ素の132が2.539の9×10のマイナス4乗というふうになっております。ヨウ素の138とコバルト58が検出限界がご覧になります通り。セシウム134が3.383のマイナス2乗、セシウム136が2.529マイナス6乗、セシウム137が3.801のマイナス5乗というようになっております。空気中濃度限度に対する割合が表の1.52倍、0.004倍、0.飛んで飛んで、0.02倍、0.0005倍、0.01倍という結果になっております。それと、もう1枚おめくりいただきまして、同じ時期に福島第二のモニタリングポスト1番付近で採取いたしました空気中の放射性物質の濃度の結果を示してございます。結果は4つ示してございますけれども、3月19日の9時15分から9時25分採取のもの、3月19日の18時18分から18時26分に採取のもの、3月20日の11時27分から11時37分、3月20日の17時10分から17時20分の採取分のデータを示してございます。それぞれの結果は下の表に示してございます。3月11日分の試料の1つ目でございますけれども、ヨウ素の131が2.4695のマイナス4乗、濃度限度に対する比率が0.27、同じ3月19日の午後に採りましたものが、2.513マイナス4乗、比率が0.25。3月20日に採取のものでございますが、ヨウ素131が5.254マイナス5乗、濃度限度に対する比率が0.05、ほかの核種はNDということで、検出限界値です。それと、3月20日の午後に採取のものでございますけれども、2.230のマイナス4乗、濃度限度に対する比率が0.225というふうになっております。それと、もう1枚おめくり頂いて、3月21日の福島第二分の午前と午後のサンプルの、サンプルの結果でございます。結果の欄をご覧いただきまして、ご覧のようになっております。ヨウ素131で代用させていただきますと、21日の採取の分でございますが、2.250×10のマイナス4乗、濃度限度に対する比率が0.23。21日の午後、0.580×10のマイナス4乗、濃度限度に対する割合が0.16という結果でございます。それと、もう1つ海水の測定データをこの前の会でお示しいたしました時に、ご質問がありました。ここに先ほどご説明いたしました表にかかれていない核種で検出される放射性物質はどういうものがあるかということをご質問いただきました。1枚ものですけど、参考という資料をお持ちいたしました。これはまだ福島第一分だけ申請したのデータとなりますが、ご覧のような核種、3月19日の採取分ですと、RU106でございますが、プルトニウムの106番、TE132の記述がございますが、TE129、あるいはTE129N、TE132という放射性核種がございますが、テルの129というものです。海水側の分析結果のところでもご説明いたしましたが、本文の表中に示しました、放射性核種は被爆評価上の重要度の高い核種として指針の中で示されているものですので、こちらの方を本文の方に整理させていただきました。その他の核種を参考という形で、分けてお示しした次第でございます。
記者:3点あります。核種のこういう調査なのですが、昨日まで発表がなかったのに、今日になって急に出てきた理由についてが1つです。次に、線量でみますと、ガンマ線がかなり高いレベルで出ていて、一方でこれを見ると、放射線業務従事者の補給する濃度限度から見ますと、相当逸脱しているようにはめちゃくちゃ多いというようには見えませんが、ガンマ線というのはこういった核種の別のところから出ていると考えるのが妥当なのか、であるとしたらどういったところからでているのかということを教えて下さい。もう1つは、昨日の副社長の会見でお尋ねしたのですが、放射性物質がどういうふうな形で拡散しているかについて、東京電力として、シミュレーションしているといことでした。それに関して、出す出さないについて持ち帰られるとおっしゃいました。24時間以上経って持ち帰られてどうなったか、理由をあわせて教えてください。
東電:1点目につきましては、今日の2枚目のペーパーの左側にございますけれども、3月19日の11時53分に計測した結果を昨日の朝にお知らせいたしました。続報ということでまとまりましたので、今日改めてお知らせいたしました。それと、昨日夜遅い時間になりまして、申し訳ございませんでしたけれども、海洋のサンプルリングについてもお知らせいたしまして、今日続報を改めてわかりましたので、お知らせした形になります。こういうことで、私どものできることをお知らせしました。
記者:昨日の午前になった理由はなんですか。19日に測られたものですよね。
東電:データの集約に時間がかかりましたもので、まとまったもので取り急ぎ申し上げたものです。その続報を今日の形でお持ちいたしました。
東電:2つ目のご質問のところで、従事者の濃度限度との比較での放射線量ということになりますけれども、空気中の放射性物質からの影響ということになりますので、その空気を呼吸で吸入することによって受ける放射線の量を濃度限度として、受ける放射線の量が50ミリシーベルトになるような濃度が示されております。それは、空気中に浮遊している放射性物質を吸うことで放射線を受けることになるわけですが、発電所の構内で測られている放射性物質は、空気中に浮遊している放射線だけではなくて、例えば、プラント自体にも燃料が入って放射線が入っているので、そこからダイレクトにきている放射線というものも届いてきておりますので、それによる違いもございます。
記者:ただ、炉には遮蔽性能があって、かなりの部分はシャットダウンされているのではないでしょうか。
東電:一部コンクリートが崩れた部分がございますので、そういう部分からそのまま透過してきている、あるいはコンクリートに汚染がついた補給から放射線が出てきていることもあると思います。
東電:申し訳ございませんが、3点目はまだ調整がついておりませんので、引き続き調整いたします。
記者:24時間経っていますけれども
東電:はい。大変申し訳ございません。
記者:目途を教えて下さい。
東電:明日回答させてください。
記者:どんなことを調整されているんですか。何を恐れているのですか。
東電:武藤も含めまして、どういう形でお示しができるかどうか、あるいはどんなデータ…
記者:質問に答えてください。何を調整しているのか。何を恐れて今そういうことを考えていらっしゃるのか。
東電:繰り返しになりますけれども、どういう形で、システム上でサイログできたとすると、それぞれどういうものであるのかを認識したうえでお返事いたしたいということでございます。その辺は武藤も含めまして、今調整してるところでございます。いずれにしましても時間がかかっていることをお詫びいたしたいと思います。明日回答させていただきたいと思います。
記者:システム上のサイログってなんですか。
東電:シミュレーションのシステムがございますので、今回システムの中でどういう形でデータが集計できたかというのを確認しているところです。いずれにしましても、全体を武藤と調整したうえで、明日回答させていただきたいと思います。
記者:明日のいつですか。
東電:今日の夕刻に武藤がお邪魔いたしましたけれども、明日も武藤がお邪魔いたしますので、遅くともそこまでにはご返答させていただきます。
記者:明日の武藤さんが会見される時には出す、出さないの理由を含めてご回答いただくということで。
東電:はい。遅くともそこまでには。
記者:1番から2番ですけれども、3月18日には、●●。
東電:福島第一が核種分析をする装置が壊れている、もう地震のときからアクセスできない状況になりまして、自主的に使えない状況でした。それまでは取れなかったのですが、3月19日にやっと試料を採取したものを福島第二の方に運び込みまして、福島第二の方の装置が使える状態になりましたので、そこで測定をしてその結果を。すいません。サンプルを運搬して、福島第二で計測した結果を評価してお示しした…
記者:そうすると、もっと早く取って別の発電所で●●つまり、従業員の補給する空気中の限界濃度をチェックしていなかったということですか。
東電:発電所構内に置いてありましたモニタリングカーの中に、空気中の放射性物質を吸引して、測定する機械を積んでおりまして、そこでの計測はしておりましたのですが、このようにどの核種がどれくらいあるという核種分析をする装置が壊れていて、測定することができなかったというために詳細な分析はできなかったのですけれども、全体の放射線の量がどれくらいという分析はできておりました。
記者:サンプルはとれていたのですか。
東電:サンプルはとっていました。
記者:それを他の発電所とかに運んで分析はできなかったのですか。
東電:そうですね。そこまで現場の対応ができなかった。やっと19日になったサンプルだけが持っていくことができたというのが本当のところです。
記者:すいません。サンプルはとれていたと言っていますが、以前からこういう説明は受けていなかったのですが、核種分析は現在できないという段階で、核種分析をしても意味がないという説明を我々は受けてきたのですが、違うということですか。
東電:核種分析をしても意味がないと説明ことですか。
記者:ええ。
東電:ちょっとご説明の仕方が悪かったのかもしれなかったのは、お詫び申し上げますけれども、物理的にモニタリングが壊れていて、核種分析そのものができなかった。そのことをもって、これまで核種分析ができないという趣旨のことを申し上げておりました。
記者:だったら、できていないということではなくて、サンプルはとっているということを説明するべきではなかったのではないですか。
東電:申し訳ございません。
記者:何を目的にしてこういうことをしたんですか。核種分析をするということは、東電さんがどういうことを知ろうとして核種分析をしたんですか。
東電:放射性物質のある中で、作業することになりますので、作業環境はどういうことかを知る上でも必要ですし、あと、プラントの方からこういう放射性物質が放出されたわけなのですけれども、さきほどの放出のシミュレーションというお話もありましてが、そういうものにも、どんな濃度がどの核種であるかということを取っておくことは、そのデータが後の評価で必要になってくる。そういうことで、両方の観点から必要なデータだと思っております。
記者:土地の評価や作業員がどういうようになっていうことかも重大で、周りにどう広がっていくかということでは全然ないんですね。
東電:申し訳ございません。もちろん、そちらもでございます。
記者:この数字から何を読み取って、どういうふうに対応すればよいのですか。
東電:発電所よりもっと遠いところまで、データがどうなっているか採取できる能力があればよかったのですが、周囲に広げた測定までいかれなくて、一番発電所に近い、濃度が高いもとのところの状況がどうなっているかに留まっていたという状況になっております。それは、測定するための設備のモニタリングポストも全部やられてしまって、設備的な問題もありましたし、人との対応というところもありました。
記者:数字について教えてもらいたいのですが、ヨウ素131は19日の採取分から20日、21日と濃度がだんだん減っているのですが、これはどういうことが読み取れるのか、どういう理由によるものなのか、考えられることを教えてください。ヨウ素は減っているけど、セシウム137は量としては大変少ないのですが、徐々に数字が増えてきているのですが、134についてもそうですね、ヨウ素の量は減っているけれども、セシウムは増えている、これはどういうことが考えられるのか、その2点教えてくれますか。
東電:いくつか考えられることがあるんですが、濃度がだんだん拡散して低くなっていることと、あとはヨウ素の131というのは、半減期が8日程度のものですので、それで減衰していくもの、あるいは空気中の放射性物質と濃度というもので見ておりますので、空気中にあるものが地面に降下して濃度が薄くなっていることも考えらえれます。それからセシウムの134の傾向が違うように見えることは、よくデータを見てみないとまだわからないです。
記者:線量なのですが、1、2、3、4号機のうち、どこが一番高いんですか。核納容器が一部損傷の疑いがある2号機とみるべきなのか。
東電:まだわかりません。
記者:線量が50ミリシーベルトになる量を限度というのは示しているということでしたが、この空気をどれくらいの時間吸ったら50ミリシーベルトになるということですか。
東電:1年間この空気を吸った場合ということになりますので、放射線業務従事者ということで、年間の業務時間が2000時間という設定になります。
記者:つまり、2000時間空気を吸い続けたらということですね。
東電:はい。1週間40時間×50週ということで2000時間という想定をいたしております。
記者:車でモニターしていた時の最大の倍率というのは?
東電:倍率といいますと、濃度限度の割合がということでいいですか。
記者:はい。
東電:これは、連続的にモニターをしているわけでなくて、事務本館の北側に車で移動してそこで、採取測定条件でございますけれども、20分間その場所の空気を吸引いたしましてフィルター上に捕捉されたものを採集しておりますので、移動中に連続して測定しているわけでないです。放射線量ですと、移動中に測ることはできますけれども、そこの場所にとどまって20分間空気を吸入して、フィルター上に捕捉されたものを福島第二に持っていって測定しました。
記者:その結果、最大の数値はどれくらいなのかなということなのですが。
東電:3つしかございませんけれども、3月19日に…
記者:いや、そうではなくて、車でモニタリングされたとさっきおっしゃったじゃないですか、従業員の安全のために車でモニタリング作業しながら、簡易なケースとおっしゃったから、その時の数値で最大のものはどれくらいですか。
東電:今データを持ち合わせておりませんので、データは後で示したいと思います。それも同じようにある一定の場所に車を持って行って同じように20分間吸引して、そのフィルターを車の中にある測定装置で測るという測定の仕方をしています。どれくらいが一番大きな濃度というのはお示しできますので。
記者:電源復旧作業のことでお聞きしたいのですが、今日もう繋がって、これ別?
記者:そもそも核種がここに書いてあるもの以外は分析していないのか、検出されていないのか。例えば、プルトニウムは以前検出されていないというか、検出対象外だったと聞きましたが。さきほど海水の時も十何種類あって、検出されているものもありましたが、出していないという話もありましたが、空気中も同じような状況なのですか。
東電:対象としている核種は50核種くらいあります。検出されたものがこちらの核種となっております。
記者:ということは、まだプルトニウムとかは検出されていないということですね。
東電:そうですね。この測定装置が、ガンマ線を放出する核種分析装置でございまして、ガンマ線を放出する核種が対象となります。
記者:中性子は別ということですか。
東電:この測定方法では、ガンマ線だけを測定するので。プルトニウムの場合は、プルトニウムを放出するものでないと測定できません。
記者:できないというか、それはしていないということですか。
東電:はい。
記者:検出する必要はないんですか。
東電:ガンマ線の結果からある程度、核種が本当に出ているのか、出ていないのか想像できると思いまして、ガンマ線のヨウ素、セシウムの割合を測定したら、それぞれの核種は測定する必要はないと思います。
記者:今後は測定する予定はないんですか。
東電:今後、値が急激に上昇するですとか、ヨウ素とセシウムの値が変わるとか、そういうことがあれば、そのような測定も必要になってくると思います。
記者:通常だったらそれでいいんですけれども、今状態っていうのは全く違う状態ですよね。事故が起きているときに。その時に想像で出ていないじゃなくて、実際に定量的にデータを測定してプルトニウムは出ていませんと説明するべきではないんですか。
東電:考えます。今発電所の中でプルトニウムを測定して値を出す設備がございませんので、どこかにサンプルを送るなどして専門機関に分析をしてもらうことになりますので、その辺も含めて考えます。
記者:考えますではなくて、こういう時期にどんな機関に対して頭を下げてでも「やってください」と言うべきではないんですか。姿勢の問題です、会社の。
東電:ご指摘の点、ごもっともだと思いますので、検討させて頂きたいと思います。
記者:そもそもセシウムとヨウ素を測れば、プルトニウムがわかるというのはどういう理屈なんですか。
東電:セシウムとヨウ素でわかるわけではなくて、セシウムとヨウ素の空気中の濃度に対する割合が●●プルトニウムが入っていないのではないかという我々の…
記者:それはどうしてなのですか。プルトニウムが、セシウム、ヨウ素に比べて空気中に少ないと考えられる理由は何ですか。
東電:通常核分裂生成物として出てくる割合が、ヨウ素とセシウムがメインで、そちらが分かれば、プルトニウムの値は低いので。
東電:よろしければ私から、海洋関係の方で補足が出ましたので、少し説明させていただいてもよろしいですか。地元への通報の際のご説明の仕方についてご質問いただきまいた。私どもとしては可能な範囲でのご説明、発表資料のご説明をさせていただいているところであります。扇状にと言いましょうか、サンプリングにつきまして、ご指摘、ご意見いただきました。実施予定の調査を参考に検討を行いたいと思います。国が実施予定のサンプリングの結果をお示しいたしたいと思います。文部科学省さんのHPを拝見いたしますと、モニタリングにつきましては、3月23日に海水を採取すると伺っております。沿岸約30キロメートルの最低水域で、約10キロごとに8か所で行われまして、過去の調査との比較を行うと、文部科学省さんのHPに記載をされております。私からは以上です。
記者:回答がちがうんですけれども。私が聞いたのは、漁協があるどこの自治体に対して、
東電:失礼いたしました。
記者:何時にどのような内容、特に先ほど認められた著しく汚染が広がっているとご認識されていることを担当の方がおっしゃっていましたけれども、そういった趣旨のことをきちんとご説明されているのかということを聞いたんです。
東電:失礼しました。通報時間の際に担当の方に発表するというか、こういうレベルの検出がなされているというご説明いたしていることを伺っております。
記者:どこの役場さんですか。
東電:大熊町役場、双葉町役場のご担当者です。
記者:前は、上の方の漁協に通報されましたよね。今回は連絡されなかったのですか。
東電:連絡はいたしております。浪江町と富岡町ですね。本日発表いたしました内容と同様にご説明いたしております。
記者:普通でない値が、汚染が広がっている、データの解釈の分も含めておっしゃられたんですね。
東電:数値の意味合いも含めましてご説明させていただきました。
記者:どういう意味合いのふうにご説明されたのですか。
東電:広がりの度合いにつきましては、まだこれから調査が必要でありますものの、こういったレベルの趣旨のデータが出たことを説明させていただいたと聞いております
記者:そうすると、深刻なレベル、著しく広がっているという部分については言わなかったんですね、会見で言われたように。普通ではない汚染が広がっているという。
東電:数字のレベルにつきましては、どの程度の広がりが進んでいるのかは、まだ調べてみないと把握できない部分がありますので。
記者:違うんです。記者会見で普通でない汚染が広がっているというご認識をしたんですよね。
東電:担当の者がそういった趣旨のことを申し上げましたけれども。
記者:全く真逆じゃないですか。広がりの度合いはこれから調査が必要なのかというところと、記者会見で普通でないという汚染が広がっているという全く真逆のことを。対応が違うのでは?
東電:会見上で申し上げましたことを冷静に考えますと、広がりがどの程度であるのかの根拠をなかなか乏しいことがありまして、十分な説明でなかったと思われます。このことにつきましては、お詫び申し上げます。
記者:先ほどのプルトニウムの核出のことなのですが、本来福島第一の1Fの3というのは、軽水炉でプルサーマルでのいわゆるMOX燃料を使うものは、安全性が確認されていない段階だと、周りから反対意見があったものの、東電さんとしては軽水炉でプルサーマルやった方が問題ないんだという話で運転を始めたんですよね。だったら、この状態になった時に、それでもプルサーマルは出ていないと証明はしなければいけないのではないですか。ですから、この辺りはどうするのか必ず明日回答をいただけるようにお願いいたします。
東電:はい。お預かりさせていただきます。
記者:プルサーマルであれば、当然プルトニウムは通常のウラン燃料を使うより10倍以上生成されるわけですから、プルトニウムが出る確率がものすごく高いわけですよね。それは認識していますよね。
東電:お預かりさせていただきます。
記者:19日以前のサンプル試料というのは分析はせれているのでしょうか。
東電:現場に聞いてみないとわかりません。サンプルの状態がどうなっているかについて測れるものなら測って、貴重なデータだと思うので。
記者:大事なデータだと思うので。
東電:はい。わかりました。
東電:それではよろしいでしょうか。
記者:さっきいただいた海水核種の、朝の6時以降特に海水核種はやっていない?
東電:採取、分析中です。採取は終わっておりますので、測定をやっているところか解析中かというところです。
東電:また順次にデータの解析が終わりましたら、ご報告したいと思います。
記者:最後に1点よろしいでしょうか。放射性物質の測定の時間なのですが、短くなっているのは何か理由があるのでしょうか。
東電:これは確認いたします。検出限界濃度は逆に504の方が低い濃度を検知できるようになっていますので、もしかしたら何台かあるうちの測定装置を変更した関係もありますので、事実関係を確認します。
記者:1号の核納容器内の温度ってまだ高いと思うんですね。300度後半とか。核納容器の設定温度が100度台とかあるいは300度前半ということを言われている方がいますが、具体的にはどうなんでしょう。いずれにしても、設定温度を超えた高い数値が出ていると思いますが、この辺の危険性っていうのは?
東電:数値を確認してお預かりさせていただきたいと思いますがよろしいでしょうか。
記者:僕の認識が間違っていたら良いのですが、現段階で海水でも大気中でもベクレルだけで単純にそのまま数値を発表されてますよね。どうしてもそれだと人体や健康の影響が気になるところで、もちろん法令基準と比べて出してらっしゃるから、それで判断するほかないんですけども。事故線量係数をかけていただければ、シーベルト換算されるわけで、もちろんそれだけをもってどれだけ濃縮されるとかありますけど、せめて健康とかの事故線量係数をかけていただいて、シーベルト換算で出したのを示していただければ、多少こちらとしても体内への影響について、関連ないとしてもわかるのではないか。我々も専門家ではないので、誤解や受け取り方の齟齬があるし、数字の発表の仕方をもうちょっと考えていただけないかと。お願いします。
東電:持ち帰りさせていただきたい。それでは遅い時間までどうもありがとうございました。