東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月23日18時15分から69分間)

東電:よろしゅうございますでしょうか。それでは大変お待たせいたしました。只今副社長武藤によります会見を始めさせていただきます。誠に恐れ入りますが、18、19時まで指示目途ということでお願いさせていただきたいと思います。まずはじめにお手元の資料に従いまして、武藤がご説明させて頂き頂戴したいとこ思います。どうぞよろしくお願いいたします。それでは着席させて頂きます。

武藤副社長:それでは私から午後5時30くらいのご報告をさせて頂きたいと思います。えご報告以降、進展でございますけれども、本日の11時ごろから海水の注入を開始をいたしております。午後1時20分ごろに終了いたしております。それから、午後4時20分頃、3号機の原子炉建屋から黒い色の煙が発生していることを私ども社員が発見、確認をいたしております。4時25分頃消防をおります。原子炉格納容器のパラメーター、それから試験管モニタリングの値のは、念のために付近におりました作業員を退避させております。以上が第3号機に関します新しい情報でございます。それから4号機でございますけれども、本日の夜からコンクリートポンプ車によりますおう水を開始いたしております。午後1時頃まで応水を提供しております。状況につきましては、身体異常でございます。それから他の攻撃、お配りしている資料でございますけれども写真がありますけれども、沿いの写真が解放されていることになります。昨日報告しました通り、各号機に外部から電源が接続された状態でございますけれども、接続した当時の際の様子が何枚か写真を、当時の際に撮れました写真がしてございます工事の様子など詳細につきましては、後方の担当の方から簡単にご説明させて頂きたいとおもいます。

東電:今回ですね外部電源が供給ですございますが、●●確保している状況で工事を進めていおります。まず、ますけれども、こちらは5号6号ユニットの去年の電源部分になります。湯の森線という線路がございます。ただしここはですね、ここを売却して、なおかつここをですね、●●してルートを確保するというのが1回線、もう1回線がですね同じく 線1号でございますが、これをですね途中でレイアウトを落として、また戻してですね、今度はこれから大熊線3番、これはなので上下しておりますので、苗場として3番を使って今度は3号ユニという電力を供給します。こういう。もう1ルートは、●●沿線で東電●●というものがございます。こちらのルート、途中損壊された部分を補修して、こちらでルートを確保するという形で●●という形でございます。お手元の写真でございますが、まずこの写真でございますけれども、これはですね、ここの作業をしている風景でございます。それから2枚目のこちらの写真でございますが、これはですね6ページの遮断機、われわれミニプラという言い方をしておりますが、これはこれをミニプラ車、これを設置している風景の写真でございます。それから3枚目の山森製●●でございますが、これはここの部分の●●でございます。最後の双葉線●●でございますが、これは双葉線のデータの分布でございまして、これはこれを突っ張りあげてくれます。この部分の作業をしている風景でございます。以上でございます。

東電:お手元の資料の最後の地図、最新の情報に更新されたものがホワイトボードに出されています。これも、後ほど最新のものを配り直させていただきたいと思いますので、よろしくお願い致します。ではそれでは質疑の方に移らせて頂きますが、恐れ入りますが挙手の上、社名、お名前をご発言頂きました後に、私からご指名いたしますのでご質問頂きたいと存じます。それでは、よろしくお願い致します。

記者:読売新聞、イマヅと申します。1号機の炉の温度のことでちょっと経緯を教えていただきたいのですが、400度を超えたことがありますか。そのあと推移しているのですが、なぜここまで上がったのかということと、中のアイス力の関係、あとその間の対応ですね。まだ依然としてかなり温度が高いと思いますが、昨日のほうは若干下がったのかな、私はちょっと解釈はわからないのですが、方向性をお願いしたいですね。あと例えば、電灯のような対応を今後お考えの可能性があるかどうか、あと302度というのが確か基本的な耐圧だったと思うんですけれども。ちょっと数字が非常に中途半端なんですけれども、その302度、その3点教えていただけないでしょか。

武藤副社長:1時の原子炉の温度でございますけれど、他の2号機3号機と比べると高い状態で推移をしてきた状態でございますけれども、これに関しましては原子炉の中に注水をする水の量を増やしました。で、増やしました結果、温度が400度付近であったものが300度程度まで下がったということでございます。その間原子炉に入れた水の量が増えておりますので、原子炉の記録など若干●●いたしております。●●容器につきましても、若干増えておりますけれども、現時点でベントをしなければいけないような状況であるいう風には考えておりません。それと温度につきましては、元々設計時点ではそれぞれ材料の強度が使用条件を満たすように設計をするわけでございますけれど、実際はこの強度というのは大変余裕があるわけでございまして、構成材につきまして今のような温度で特段問題があるという風には考えておりません。

記者:昨日3号の、いわゆる余震のほうにおけるモーターについては、本記についてはチェックすることができていないと、つまり事件の放射線の量が多いことと、それから瓦礫等があってチェックができない状態であるということを言われて、見通しがですねたたないというような趣旨のことを言われたのですが、その状況というのは3号機だけなのか、1号機2号機も同様の状態なのか、そうだとしたらどのように。

東電:その中の線量分布は、線量が高いということもございますけれども、そうしたところで作業ができるかどうかということにつきまして現場●●線量率を見て判断をしていくということになります。作業が可能であれば当然そこで作業するということになりますし、異常にそこに滞在できる時間が線量率が高くて短いということであれば、また別の場所をさがす、別の手段を探すといことで原子炉の中に注水をする手段を確保していくという1つ1つ評価をしながら進めていくということでございます。全体として、考え方としましては、可能性があるところについて確認をしつつ、状況を確認して1番いいと思われる方法で原子炉の中に水を入れる手段を確保しようと作業を進めているということです。

記者:抽象的なお話はわからない。具体的に例えば、その周辺の放射線がいくらくらいで、でこういう状況だから入れるとか、あるいはどういう代替手段があるのか、そういう具体的な説明していかないとそれじゃ全くよくわからない。できるだけのことをすると言われてるだけであって、何時頃になったらどういうことが起きるのか、その間に300度以上上がっているもつのかどうかとか、全くわからない。

武藤副社長:温度に関しましては先ほどご説明致しました通り、今特に問題あるとは思っておりません。原子炉の中に入れる水につきましても、様々なルートがございますので、1つ1つルートを探しながら作業をしやすいところを探しているということでございまして、原子炉過程全体で見てみますと、原子炉建屋よりタービン建屋の方が作業がしやすいという環境にありますので、タービン建屋の中から場所を探し、その中で水が原子炉まで届くような構成を確認しながら、注入点を選んでいってということです。

東電:そちらの方どうぞ。

記者:今日確か3号機の給水計のポンプの試験をやられるということなんですが、その結果どうなったのかということと、3号機の建屋で煙が出たと思いますが、それによって作業の進捗が止まったとか、現在どうなっているのか教えてください。

武藤副社長:3号機につきましては先ほどの黒煙が確認されまして、現場で作業している人間を退避させましたので、このポンプの試験運転につきましてもまだ実施はできておりません。このポンプが●●回す時の水田になりますタンクがございます。その水田に対しまして水を入れるという作業を実施しております。

東電:大丈夫でしょうか。はい。

記者:グローバルニュースのナカヤマと申しますけれども、2号機の建屋内で500ミリシーベルトの放射線が確認されたというのが●●ありまして、日中のその御社の会見の中でマスコミニケーションで放射線量は上がったけれども、500ミリシーベルトにはなっていなかったという発言があったんですけれども、これの事実関係はいかがでしょうか。

武藤副社長:はい。2号機の現場へ行きました人間が1人線量計をつけて入るわけでございますけれども、その線量計の上がり方が早いということで、線量を測ったということではなくて、その線量計の測り方から500ミリシーベルトあるかもしれない、あるのではないかという風に判断したという事実はございますが、分かっていることは実際に現場に行った人間の積算の線量でございます。50ミリシーベルト程度でございます。それがどのくらいの時間であったかといことは、これは定量的な問題ではございませんので、500ミリシーベルトというのは測定したものではございません。従いまして、実際の線量につきましては●●ということは確認致しましたけれど、計量的な確認をしたといことではないということです。

記者:500ミリシーベルトに達していなかったという理解でよろしいでしょうか。

武藤副社長:これにつきましては数字そのもの線量率について確認をしたということではないということです。

東電:はい、どうぞ。

記者:読売新聞のクリハラです。連日で恐縮なのですが、今日は東京都の方で ●●一定の放射性物質が検出されたと、赤ちゃんがいる方は飲まないようにという発表がありました。それについての受け止めと、どういうようなことで●●起きているかきいてらっしゃいます?

武藤副社長:先ほど申し上げましたけれども、とにかく●●のプラントを完全安定の状態にさせるということが1番大切なところだという風に考えております。様々なことがあって、こういったヨウ素の検出があったという風に思っておりますけれども、どうしてもこちらの理解と致しましては、●●あるいは生活用水としては問題のないレベルであるけれども、飲料水については先ほどもご指摘があったように少々摂取したほうがよいという判断をされたというふうに理解を致しております。いずれにしましても私ども守備範囲のモニタリングなどをやりながらプラントの状態をできるだけ早く安定した状態にさせるように努力をしたいという風に思っております。

東電:はいどうぞ。

記者:いま言われた、●●ヨウ素なんかでも要するに胎児に対する危険も高いのではないかということイエスかノーか。

武藤副社長:そういうことも含めて、●●として今申し上げたようなご判断をされたということだと理解をしております。

記者:胎児のことは、そのどこの役所も言ってないんですよね、抜けちゃってる。これもパニックになりかねないことだと思うんですけれども、でですねあと役所と言ってもそれぞれ勝手に独自でやってるわけで、東京電力にですね総務部に企業倫理グループという、今もあると思うんですけれども、そういったところが全面にでてそういう役所、いろんな社会、機関と協議したりすることはないんですか。企業倫理グループはないんですか。

武藤副社長:本件につきましては、先ほど申し上げました通り、一般の飲料水あるいは生活用水としては問題がないレベルだという風に評価されてるわけでございますけれども、更に長期にわたって摂取をするといったような非常に極端な場合も含めて考えて、特に乳児への影響を考えた上で万全の備えということで判断をされたという風に理解を致しております。我々と致しましては、モニタリングなどをしっかりとやりながら情報を共有して対応を考えて参りたいという風に思っております。

東電:他にいかがでしょうか。はい、どうぞ。

記者:3号機の煙について、現状ですね、最新のものと、あと原因として考えられるものは何かということと、2日前に同じような状況で灰色がかったと、今回は黒色がかったと書いているんですけれど、その何か違いのようなもの。

武藤副社長:今回の煙は、先ほど申し上げた通り4時20分頃発見したわけでございます。原子炉建屋の東側から出ているということまで確認を致しておりますけれども、残念ながらそれがどういう原因なのか何なのかということにつきましては確認できておりません。現場では特段作業など行っていた訳ではございませんけれども、念のために作業員につきましては全て退避をするようにと指示をしたところでございます。

記者:まだ上がっているということ?

武藤副社長:だいぶおさまってきたという報告は受けておりますけれども、現時点で消えたという報告はまだうけておりません。

記者:灰色と黒色の違いというのは。

武藤副社長:これも現時点では、これがどういったようなものなのか確認ができておりません。ただ黒煙がでましたらと、これ継続的に周辺のモニタリングはやっているわけでございますけれども、線量率につきまして特に変化はないということを確認しております。

東電:他、いかがでしょう。はい、どうぞ。

記者:はい。時事通信の社会部のイマイと申しますけれども、先ほどの乳児のですね、基準を超えるヨウ素の件なんですけれど、先ほどの記者とのお話を伺うとですね、確かに生活用水に影響は問題ない云々という話はございますけれども、謝罪らしきお気持ちが私には一切感じられなかったんですけれども。これ大変な問題だと思うんですよ、昨日の問題より更に。東京都の会見でですもね、もし毎日飲料水等がミネラルウォーターが確保できないときはやむを得なく試飲できるんですよね。水を飲むのは仕方ないという趣旨の会見だったんですけれども、それについてはどうお考えですか。

武藤副社長:本件につきましては本当に解決を明らかに、ご心配ご迷惑をおかけいたしておりますことにつきましては心からお詫びを申し上げたいと思います。

東電:他にどうでしょう。どうぞ。

記者:今日の午前11時から3号機の●●回収●●これ具体的にどういうことをしたのですか。

武藤副社長:はい、これにつきましては、3号機の使用済燃料プールの冷却計というものがございまして、その冷却計に仮設のラインを作りまして、外部から水を注入するということを行いました。2号機で過去2回行いましたやり方と同じやり方でプールに注水を行ったということであります。

記者:どれくらいの量を注水。

武藤副社長:2時間注入したということでございますけれども、量につきましては確認させていただければと思います。

東電:他いかがでしょう。はい、どうぞ。

記者:すみません、読売新聞のシンドウと申します。4号機の燃料プールへの注水についてなんですけれども、5号の状況とですね、あと三重への建設会社から仲間にきている2台の●●どうされる予定か教えて頂きたいのですが。

武藤副社長:4号機への注水は今日10時ごろから、コンクリートポンプ車によりまして放水を行います。で、同様のコンクリートポンプ車がまだあるわけでございますが、4号機でこういうやり方で注水ができるということが確認できましたので、他の号機でもこのやり方が使えないかどうかということについて現在検討をしているところでございます。具体的には、上が屋根があいております1号機、3号機が一対象になると思いますが、具体的にどこの号機でどういう風に使うかということにつきましては、まだ決めておりません。

東電:他いかがでしょう。はい、どうぞ。

記者:日本インターネット新聞社の田中龍作と申します。3号機についてですが、格納容器になんらかの亀裂が入っているではないか、あるいはどっか部品が飛んでるのではないかという専門家、これは設計に携わった専門家が指摘しているのですが、それはいかがでしょうか。

武藤副社長:格納容器の住建につきまして●●できておりませんので、そういったような可能性につきまして、我々もすべて否定をするというつもりはございませんけれども、格納容器につきまして大きな損傷はないと。

記者:確認できてないのに、なぜ亀裂がないとおっしゃられるんですか。

武藤副社長:格納容器の圧力につきまして過去ずっと推移を見てきているわけでございますけれども、特段大きな変化が起きたということはないという風に考えております。

記者:ないと断言できますか。

武藤副社長:それにつきましては格納容器を守るための手段でございますので、現時点でその必要は無いと判断いたしておりますけれども、そういう風にした方がいいという状況があればそれはその時点で判断するということになります。

記者:今のところやってないということ。

武藤副社長:はい。

東電:他いかがでしょう。はい、どうぞ。

記者:NHKの●●と申します。まず復旧作業の確認をしておきたいんですけれども、煙がでた影響で避難したのが1、2、3、4の作業のどこらへんまであったかという確認と、今後どうするかということと、作業によって今晩どうするかということですね。あとは作業によって、他の作業も中断しちゃってる状況なのかという風に説明してください。

武藤副社長:煙がおさまったという報告をうけておりませんので、今後のことにつきましてはこれからでございます。いずれにしても現場が煙の状況が確認できたのちに作業の再開について考えることになる。

記者:中断は1、2、3、5が中断しているという理解でよろしいでしょうか。

武藤副社長:そうです。3号機から退避させたという報告を受けておりますが、他の号機につきましても確認させていただきます。

東電:少々お待ちください。

武藤:1、2、4号機につきましても、退避させたということでございます。

東電:他いかがでしょう。はい、どうぞ。

記者:朝日新聞のマツオといいますけれども、今日の東京の水の話というのはすごく重要で、色んな不安が高まっていると思います。その流れの中で枝野長官はスピーディーかつ、シュミレーションにつきまして原子力機から報告させるというやや態度を変えたのですが、東電としてはシュミレーションの結果を公表する意思があるのかないのか。あともう1点。今回の東京の水の騒ぎを、副社長も当然ご家族がおられると思いますが、どのように個人的にどう考えているのか、怖くないのか、それをお伺いします。

武藤副社長:まず水の方でございますけれども、繰り返しになりますけれども、今回の東京都の水道水でヨウ素が検出されたという件につきましては、皆様に大変ご心配ご迷惑をおかけしているということでございまして、お詫びを申し上げたいという風に思います。それからシュミレーションでございますけれども、この間も少しご説明をさせて頂いたと思いますが、私どもが持っておりますシュミレーションのシステムは発電所から放出された放射能をベースにしまして、その放射能がどのように広がっていくのかということをシュミレーションするというそういうシステムでございます。で、今回の事故では、残念ながら電源がなかったために、本来ならば測定できていた発電所からの放出量が測定できておりません。したがいまして、そのシュミレーションの結果につきましても、意味がある結果にならないということでございます。

記者:東電のシミュレーションは役に立たなくて、全くできてないととっていいですか。

武藤副社長:残念ながら、放出源の量が測定できない以上、その結果につきましては意味があるものにはならない、はるか大きな不確実性をもつということになりますので、意味がある結果にはなっていないということです。

記者:シミュレーションはしたけれど、意味のないものだったという理解でよろしいですか。

武藤副社長:はい。システムは、そのソースが発電所側からでた放射能の量を決めて、シュミレーションするというシステムになっているということでございます。

東電:どうぞ。

記者:フリーランスのキノと申します。いまのスピーディーのお話なんですが、実際にスピーディーを立ち上げた時の関係者のお話では、運転履歴から核子とか放射能がどのくらいでているとか、その状態がわかるというお話だったんですが、そういうことではないんでしょうか。それからもう1点なんですが、先ほどの3号機1号機4号機、問題ないというお話なんですが、2、3日前に3号機、温度が上がってドライベートを検討されてたと思うんですが、現状1号機の温度がそれよりも高いのですが、なにも問題ないというのはどういった根拠でしょうか。設定温度から4倍の温度というのが問題ないというのがちょっと信じられないのですが。

武藤副社長:スピーディーというのは、この堆積高度でございまして、私ども持っているのとはまた違うものでございます。ただし、端的に放射能の拡散を謳歌する行動は、原子炉の中でどのくらいの放射能があるとかということを計算した上で、それがどの程度放出されたかということを出発点にしまして、それを入力しまして、その拡散を計算するという仕組みになっております。今回の場合、原子炉の中には入っている放射能の量は計算で求めることが出来るわけですが、それがどのくらいでたのかというデータがないということでございます。従って、その後の拡散につきましても、計算をすることができ…

記者:運転履歴からの確認という中では、炉中の状態の放射能の量がある程度予測できるのではないかという、と思うんですけれど。

武藤副社長:原子炉の中に入っている放射能はわかりますけれども、外に出てくる放射能の量がわからないということです。

東電:他いかがでしょう。はい、どうぞ。

記者:すみません。1号機と3号機のお話伺えますか。状況、どういう風に評価されているか。

武藤副社長:格納容器の元本を何で判断するかといいますと、基本的に格納容器の中の圧力で判断することになります。したがいまして、格納容器の圧力が上がっていったときに判断するということでございます。現時点ではその必要がないということでございます。温度につきましては、300度程度であればむしろ圧力を見て判断するということになります。

記者:格納容器の圧力が300くらいなんですが、それは問題ないということ。

武藤副社長:問題ございません。

東電:はい、どうぞ。

記者:先ほどの1号機の件なんですけれども、注水する水の量を増やした結果、400度が300度まで下がったという風におっしゃったように聞こえたんですが、頂いているデータでは今日の昼の時点で345、350となっているんですけれども、更に下がったということでしょうか。

武藤副社長:最新のデータを確認したいと思いますけれども、本堂は400度付近から非常に短い時間で下がってきておりまして、12時段階で350度程度、14時で330度強ということでございますので、連続的にさがってきていると考えております。

記者:注水量を増やしたのは、今日の午前中、何時くらいということでよろしいでしょうか。あとできたら、各号機の注水流量がもしお手元でわかれば教えていただきたい。

武藤副社長:注水量を増やした時間、確認させて頂きます。

記者:午前中ということでよろしいんですよね。

武藤副社長:はい。

記者:温度の下がり方を見ると。

武藤副社長:朝方の2時30分に流用です。

記者:あと1点。3号機の温度が今日から一旦下がっていたと思ったんですけれども、上がってきてますけれども、これはどういう原因だと考えられるんでしょうか。3号機の温度ですね。一時期、確か一昨日イベント寸前まで行ったと思うんですけれど。

武藤副社長:3号機の温度につきましては、今日の昼、午前から少し上がり気味でございまして、昨日より少し高い温度になっております。給水、原子炉の中に注水されている水の量などが関係していると思っておりますけれども、具体的に注水と温度の関係につきまして、定性的には注水の量が増えますと下がるということですので、それか注水量が減ったといことが考えられますけれども、もう少し注意深く注水量と温度を見て判断をしていきたいという風に思っております。

東電:他いかがでしょう。はい、どうぞ。

記者:すみません、現在1号機2号機3号機とも海水で●●思いますが、●●深くなっていると思うんですね。どういうダメージをあたえていると今の段階でお考えか、それから  作業というのはいつくらいから始める見通しなのか、各号機教えて下さい。

武藤副社長:原子炉の中を冷やすには、海水より水の方が当然いいわけでございます。各号機ともこれまでは基本的に海水を入れてきてるわけですが、これを淡水に切り替えるということで今検討を進めています。で近くに●●おりますダムがあります。そこから淡水の配管が原子炉まできておりますので、この配管を使いまして海水のかわりに淡水を入れるように、現在工事を進めているところでございます。配管そのものにつきましては、発電所まで繋がっているということは確認しておりまして、配水を送り出す、配水を送り出すためのポンプが必要になりますけれども、こういったポンプなどの電源につきまして復旧工事をしております。

記者:配管につながるのは何号機だと思いますか。

武藤副社長:これは各号機になっておりますので、できたところからということになりますけれども、3号機が1番先に完成することになると思います。

東電:他いかがでしょうか。

記者:及ぼす影響についてどうなっているのでしょうか。

武藤副社長:これは様々なことが考えられますけれども、やはり1つは不足ということでございます。例外にも色々と考えなければいけない、出来るだけ早い時期に安定に切り替えていきたいということです。

東電:他いかがでしょう。はい、どうぞ。

記者:ポンプは換水ですか海水ですか。ちょっと聞き取れなかったんですけれど。ポンプは換水のポンプですか。

武藤副社長:海水のポンプです。

記者:海水ですね。

東電:はい、どうぞ。

記者:はい、水の関連でお伺いしたいんですけれども、そちらの乳児用に買えない方もいると思うでお伺いしたいのですが、一時的に飲んでも大丈夫と言われてるんですけれど、1日どれ位の量をどれ位飲んだらどういう影響が出てくるものなのかということと、あとは●●として例えば●●8日間置いておいたら大丈夫とか方法を教えて下さい。

武藤副社長:この基準というのは、長期間にわたってずーっと水を飲んだときにそれでも影響が出ないようにということで、それで得られた数値だと理解を致しますので、短期間であれば直ちに問題が生じるということはないだろう私ども思っておりますが、万が一のことに備えてこうした乳児についての摂取を控えるようにということが言われているということだと思っております。それからヨウ素につきましては、約8日でございますので置いておけば、8日置いておけば半分になるということでございます。

東電:はい、いかがでしょうか。はい。入り口の近くでお手を挙げていらっしゃる。

記者:1号機で今日午前2時30分から原子炉を排水中ということなんですけど、それは今も続いているんでしょうか。

武藤副社長:1号機の流動を増やしたのは、今でも続いております。

記者:先ほど聞いた3号機の配水の注入なんですが、それは温度が上がったから始めたんですか。

武藤副社長:3号機の注水につきましては、ひがしろではなく使用済燃料プールへの注水でございます。

東電:他いかがでしょうか。はい、どうぞ。

記者:読売新聞の水谷ですが、1号機は●●で設定されていると思いますが、302度ということ通常の運転で●●いま100度近くなっているのはそういう理由なんでしょうか。

記者:100度近く高くなったその理由は?

武藤副社長:原子炉の中で燃料を守っております●●加圧された温度が上がったということだと思います。それから先ほど燃料プールの注水路のご質問がございましたけれども、2時間注水したと先ほど申し上げましたが、注水路は35分。

東電:他いかがでしょうか。はい、どうぞ。

記者:ロイター通信のフセキです。昨日も一昨日もお伺いしたんですが、リスクマネージメント等などですね、災害防災計画でしたっけ。お話をお伺いしましたが、現状をみているとですね、シビアアクシデントへの対応が甘かったのではないかという風に見えるんですが、副社長は見解としてどうなんでしょう。しょうがないのか、いやもうちょっと事前に準備とか考え方とかですねつめてたら、こういうことにならなかったと思うか。

武藤副社長:今回は、突然津波に襲われたということでございます。アクシデントマネジメントにつきましては昨日も申し上げましたけれども、様々なことが起きたときにも色々と応用手段がとれるように事前にあらかじめ整理をしておくということでございまして、今回我々はリスクマネージメント策にのっとりましてできる限り最大限の努力を行ってきたというふうに思っております。

記者:十分だったということですか。

武藤副社長:ともかく現在は、プラントの状況を安全な状況にしていくことが先決だと思っております。これまで、とってきた手当がどうであったかということにつきましては、明日の課題としてこれから検討していかなければいけないことだと思っております。

東電:はい、どうぞ。

記者:読売新聞のモリイと申します。2点お願いします。1点は、現在の電源復旧の状況、1から6までのどういう状況になっているのか教えてください。もう1点は今回東京でも検出されましたけれども、放射性物質が広まっていますが、大元の原因は何だと思っているのか、見解を教えていただきますでしょうか。

武藤副社長:電源につきましては、各号機外からの電源が繋ぎ込まれた状態でございます。そのあと、各設備への繋ぎこみを先ほど進めておりますことが1つ1つ確認しながら続けているという状況でございます。それから5号6号機につきまして、冷やすために仮設のポンプを設置して熱を逃がしているわけでございますけれども、電源車を使って動かしていたわけでございますけれども、これにつきましても火力電源に切り替えるという作業をいまやっているところでございます。

東電:ほかにいかがでしょうか。

記者:2点目の放射性物質…

東電:失礼いたしました。

武藤副社長:放射性物質につきましては、原子炉の中に原子炉を動かしたときに放射性物質が出てきているということでございまして、それにつきましては今回の事故のあと、原子炉の中の冷却が一時的に不十分になったときに、燃料から漏えいして外にでてきているということだと思います。

記者:一時的なものが今も、外に広がっているということで。

武藤副社長:はい、分解中にできた放射性物質が、そのあとの冷却が不十分であったために原子炉の中に出てきて、それが外に出てきているということでございます。

東電:他にいかがでしょう。じゃあ、どうぞ。

記者:先ほど残留熱除去系について3号機だけお答えいただいたんですが、1号機2号機について回復の見通しですね、つまり今配水とか換水を入れているのは一時的な手段であったて、基本的には残留熱が回復して、それがどんどん回復すると考えているのですけれども、そこら辺について現場でどういう状況なのかということ。もう1つは格納容器の温度と圧力の元素値をいくらという風に東電さんが考えているのかというその2点。

武藤副社長:3号機につきましてはさっき申し上げた通り、使用済燃料プールに繋がります配管に、その配管を繋いで、外部からプールに排水を注入するという作業を実施したということでございまして、それについては2号機につきましてもすでにこれまで2回実施致しております。1号機については、これはまだやっておりませんけれども。

記者:これプールの話ですよね。

武藤副社長:はい。

記者:私聞いたの原子炉。炉の方の話を聞いてるんです。炉の方。

武藤副社長:3号機につきましては、先ほど申し上げた通り、原子炉の中に注入するポンプを準備をしているところでございますけれども、水田のタンクに水を張るというところまでやりましたけれども、ポンプそのものの稼働につきましては、今回の黒煙の影響によって作業が中断したと先ほど説明させていただきました。

記者:残留熱除去系ポンプについて聞いたんですけれど。今回、近くまで寄れないということでしたので、1号機2号機はどのような状況なのか、回復がすぐできる状況なのかそういうことです。

武藤副社長:残念ながら、1号機2号機が残留熱除去系がどういう状況かというご質問、これにつきましては現在これから調査するということで準備をしているとこでございます。

東電:そろそろ予定していた時間でございますので…

記者:もう1つ。限界値について聞いたんですけれども。

武藤副社長:温度につきましては、現在まで確認されている温度の範囲であれば、問題が生じることはないという風に思っております。

記者:具体的な数値を言っていただけないんですか。具体的な数値なしで大丈夫ですと言われても、わからないですよ。

武藤副社長:これまで観測された温度の範囲であれば問題ないと。

記者:答えになってない。500度だったらどうだとか、そういうのは言えないんですか。

武藤副社長:これまで観測されました最大値はほぼ400度です。その範囲なら問題がないという風に思っております。

記者:上限値はわからないということでいいんですか。東電さんでは上限値を確認されていないということでよろしいですか。

武藤副社長:温度ではなくてむしろ大事なことは、格納容器の機能を守ることということでございます。

記者:温度も重要だと思うんですけど…

武藤副社長:その時に大事なのは、格納容器の圧力を見た上で格納容器を守るために必要であれば検討をするということでございます。

記者:私は数値を教えて欲しいのですが、私は先ほど圧力と両方言いましたよ。限界点は公表できないということですか。

武藤副社長:格納容器のベントにつきましては、一定の圧力から決めた上限の圧力がございまして、853パスカルになればベントを行う、そういうことになっております。

記者:温度のほうはどうなってるんですか。

武藤副社長:温度のほうではなく圧力…

記者:それはわかっています。温度がどこまでもつのかということはどう考えているのか、つまり温度が上がればベントしてでも水をつっこまなければいけない、冷やさなければいけないという状況がくると思うので、温度はどうかんがえているのかお聞きしたいんです。関係あるんじゃないですか。

武藤副社長:具体的な判断は、格納容器の圧力でもって判断をする。それは全体として水を入れるということで、格納容器の圧力が上がるという行為がありますので、その時見るべきパラメーターは格納容器の圧力であるということでございます。

記者:いくら上がってもいいということなんですか。言えない事情があるんですか、何か。隠しているとしか捉えられませんよ。そういう風におっしゃると。圧力が大事なのはわかりました。温度をお答えいただけませんか。

武藤副社長:温度というのは、大きな格納容器の中で温度のセンサーというのは数に限りがあるわけでございまして、すべての温度を測るということは実際ないわけでありまして、格納容器を守れるかどうかということは格納容器の中にどれだけ圧力が積もっているのかということで判断するほうが実際的だということで、格納容器の保護のためにアクシデントマネージメントの中で圧力をみて判断するとそういうことになっております。

記者:温度がどうなったか、一番危険なのか、お答えになってない。どういうことですか。全く理解できないんですけど。

記者:すみません。融点が1000度というお話をしておりましたけれども、1000度いったら溶けますよね。800だったら溶けないとか、そういう基準はないかということだと思うんですけど。400なら大丈夫だけど、401ならダメなら困るじゃないですか。

記者:格納容器自体も貫通部であるとか、シーリングそれぞれあるので、限度の温度があると思うんですけど。

東電:ちょっと整理をさせて頂くと、格納容器については、温度と温度の関係でございまして、ちょっと整理させてください。400度とかそういった温度でどれくらいの圧力を受けた場合にということでございますので、少し整理させていただいて、横断は400とか●●それから圧力容器に関しては、設計時は302度でございますけれども、融点は通常問題ないだろうという風に申しました。全くその通りございまして、長い、今後もし長くですね使うようなことを考えましたらね、450度500度くらいになりますとですね、劣化が進むという実態はございます。ただし、いまこの短時間の間に起こって終われるかというとそういう風には考えられなくて、そういう点からみると1000度くらいまで可能であると考えております。ただし、融点をかんがえればですね、ただし、もろくなるモールはさらに進みまして、●●早く出すというのは500度くらいという風に考えております。

東電:改めて整理をさせていただきたいと思います。時間が過ぎましたので、申し訳ございませんが、この辺りで終了させていただきたいという風に思います。

記者:もう1点だけ。会見中に震度5強の地震が福島で起きているので、特に問題はないか、けが人を含めまして。

東電:確認をいたしまして、すぐ回答させていただきたいと思います。これをもちまして会見をおわらせていただきたいと思います。ありがとうございました。