東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月29日15時59分から6分間)

東電:よろしいでしょうか。ただいまから23年度の入社式に関しまして、皆様の方にご報告させて頂きます。この度4月1日に予定をしております平成23年度の入社式につきまして、この度入社式を実施しないということについて決定をさせて頂きましたので、皆様にお知らせさせて頂きます。現状、東北地方太平洋沖地震を受けまして、当社は現在福島第一原子力発電所における事態の1日も早い収束、需給状況ひっ迫に伴います計画停電あるいは節電のご協力のお願いに現在、全力を挙げて取り組んでいるところでございます。加えて、今回の震災の災害の甚大さ、また社会的状況に鑑みまして、平成23年度の入社式は行わないことといたしました。お手元の資料をお配りしておりますが、内容についてはそちらに記載してある通りでございます。尚、新入社員につきましては、4月1日の入社後すぐに新入社員研修に入る予定としております。尚、当社発足以来、入社式をこれまで行っていないということはございません。今回当社は設立以来、入社式を行わないということは初めてのこととなります。以上、23年度の入社式につきまして、見送りというか、今回は開催しないということについてご報告させて頂きました。

記者:何人ですか、新入社員。

東電:新入社員はですね、1077名でございます。

記者:1077名。設立以来初めてということなんですが、何年以来ですか。

東電:当社の設立、東京電力としては昭和26年の5月1日になります。

記者:51年。

東電:はい。

東電:以上、ご報告になりますので、皆様のお手元に配布してございます資料をご覧頂ければと思います。いずれにしましても当社といたしましては、現在事態の収束に向けて1日でも早く収束できるように全力を挙げて取り組んで参ります。また、計画停電の実施につきまして、社会の皆様に節電のご協力を頂いておりますことを心から感謝申し上げます。ありがとうございます。以上をもちまして、平成23年度の入社式に関しますご報告を終了させて頂きます。どうもありがとうございました。

記者:すみません。入社辞退者とかはいないんですか。辞退される。

東電:この震災に伴うということでよろしいでしょうか。

記者:まあ、そりゃ。

東電:10月の1日に内定式を執り行いまして、それ以降の辞退者は1名ございます。理由についてはですね、非常にプライベートなことでございますが、震災の影響を受けているということではないということを本人の方に確認をさせて頂いております。

記者:ちなみに震災の前なんでしょうか。後なんでしょうか。

東電:震災の後でございます。

記者:プライベートって言うでしょうね。

記者:1077には含まれてないわけなんですよね。

東電:差し引いた数字が1077です。

記者:あとこの中に被災された方とかっているんですか。

東電:いらっしゃいません。

記者:新入社員研修、今年は安全面に力入れるとかはないんですか。

東電:当然ですね、安全面についての今回の、今般の震災に伴っての東京電力が置かれている状況を含めてですね、社員には徹底しながら安全教育のところにも力を入れて参りたいというふうに考えてございます。

記者:プライベートな理由で辞退された方●●原子力発電所のこの状況をみて●●とかそういうお話とかないんですか。

東電:そういうことではないというふうには聞いてございます。

記者:本当に個別具体的なことなんですけれども、どういう理由。

東電:具体的にはですね、本人の言葉、そのまま申し上げますと、改めて自分のやりたいことを考え直した結果というふうに聞いております。

記者:まあ、そう言うでしょうね。

記者:やりたいことを考え直した?

東電:はい。考え直した結果と。

記者:震災後何日後くらいにですか。

東電:すみません。ちょっと記憶がございませんが、数日後ですね。

記者:男性か女性かは。

東電:男性でございます。

記者:技術系の方ですか。

東電:技術です。

東電:1点補足でございますけれども、辞退ではございませんが、卒業できなかったということで●●います。

記者:それは何人ですか。

東電:1名です。

東電:ではよろしいでしょうか。ではこれにて、23年度の入社式に関わる報告について終了させて頂きます。ありがとうございました。