東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月29日17時40分から89分間)

武藤副社長:それでは福島第一原子力発電所の状況につきましてご報告を申し上げます。まず使用済み燃料プールへの放水、注水でございますけれども、1号機ですが、コンクリートポンプ車の福島第一への到着は明日30日を予定いたしております。現場のホースの敷設などはすでに完了しております。明後日31日には放水ができる予定であります。2号機につきましては、現在のところ放水の予定はありません。それから仮設の電動ポンプによります淡水の注入を予定をいたしております。それから3号機ですが、今日の午後2時17分コンクリートポンプ車によります放水を開始をいたしております。4時間を予定をいたしております。それから4号機ですけれども、海水から淡水ラインへの切り替えを昨日実施をいたしましたが、本日放水注水の予定はございません。それから原子炉圧力容器の注水ですけれども、各号機とも淡水の注入でありますけれども、昨日までに1号機、2号機、3号機すべて仮設の電動ポンプでの切り替えを完了をいたしております。それから電源の復旧でありますけれども、本日4号機の中央制御室の照明が11時50分に復旧をいたしました。これで福島第一原子力発電所の中央操作室はすべての号機で照明が点灯をしたと考えます。これまで暗い中での●●には操作などを行ってきたわけでありますけれども、中央操作室の環境はこれで1号機、2号機、3号機、4号機ともに照明の復旧することで改善をされたと思っております。プラントのパラメーターにつきましては、特段大きな変化はございません。それからタービン建屋の中の溜まり水の処理でありますけれども、1号機のタービン建屋地下1階の水につきましては、昨日より復水器の中に海水を●●というところであります。それからトレンチと立坑の中に発見された水がありますけれども、1号機につきましては、トレンチとタービン建屋の地下階が隔離をされていると、されているかどうかということにつきまして確認をしているところであります。それから2号機ですけれども、タービン建屋の地下階の溜まり水につきましては、復水貯蔵タンク、CSTというのがございますが、ここへ排出をするためにまずCSTによります●●をサプレッションプール水サージタンクというタンクへ輸送をしているところであります。それから3号機につきましても同じく復水貯蔵タンクへ溜まり水を排出するために、復水貯蔵タンクに水をサプレッションプール水サージタンクへ輸送をしているところでございます。4号機につきましては、排水先につきまして途中でございます。それからもう1つお手元に昨日ご質問を頂きましたが、福島の原子力発電所事故対策統合本部の組織の組織図をお配りしてございます。日を追うごとにこうしたグループを作りまして、●●がありまして、この状態を収束させるために取り組んでいるところでございます。統合本部の本部長は首相、副本部長経産大臣、それから弊社の社長、事務局長は首相補佐官ということで、その下にご覧になりますように多くの班でそれぞれの機能を●●をして緊急事態を●●おります。私からは以上でございます。

東電:お手元には今ご説明申し上げましたほか、午後4時現在のプラント状況等のお知らせをお配りしてございます。下線部分が新規事項でございまして、これはまた後ほどご説明させて頂きたいと思います。それではこれから皆様からのご質問を頂戴したいと思いますけれども、また恐れ入りますが挙手の上、社名、お名前ご発言の上、お願いしたいと思っております。いかがでございましょうか。それでは、こちらの列の前から3番目。

記者:すみません。テレビ朝日ヨシノと申します。2つ目圧力容器の健全性の問題をお尋ねしたいんですけれども、例えば28日に2号機と3号機の圧力容器の内圧がですね、大気圧以下となってるというデータがあります。12時半なんですけれども、こういうデータを見て、例えばこれによって圧力容器がやはり損傷しているんではないかということは言えないんでしょうかと、お尋ねしたいんですが。

武藤副社長:原子炉圧力容器の状態につきましては、ご指摘のような原子炉圧力あるいは原子炉水位といった非常に限られたプラントの制御棒パラメーターで判断をせざるを得ないわけでありまして、我々、東京電力としてはどこにどういう損傷があるのかということについて判断はできないというふうに思っています。

東電:その他いかがでしょうか。こちらの列の前から3番目の記者さん。

記者:すみません。溜まり水の排水のことなんですけれども。

東電:社名とお名前。

記者:TBSのワタナベと言いますけれども、溜まり水の排水のことなんですけれども、今の紙を見ると、ともかくタンクで復水貯蔵タンクへ排出するためにサージタンクへ移送中と。この復水貯蔵タンクがやがて満水になったら、やがて次はどこへ行くのか。たぶんどんどんどんどん今注水をしてると思うので、このままだとやがては本当すべてのタンクがいっぱいになると思うんですが、その場合どこへ持っていくつもりなのかということと。この所謂放射線がいっぱい入ってるこの水をどのようにきれいにするおつもりなのか。普段の通常のろ過のシステムがたぶんプラントの中にあると思うんですけれども、それでできるような濃度であるとか、10万倍とかいう濃度の通常のろ過システムできれいにすることができるのか。この2点お伺いしたいと思います。

武藤副社長:色々なやり方があり得るというふうに思います。ご指摘のように、通常の放射性廃棄物処理設備の中で処理をするようなやり方も考えられると思いますし、今回はこうした事故条件になりますので、もう少し違うやり方も考えられると思います。どのやり方がいいかということにつきましては、今社内で関係いたします専門家の意見なども聞きながら検討してるところでございます。それからタンクの容量につきましては、ともかく出てくる量をできるだけ減らすということ、それから出てきたものにつきまして、適切に処理をしていく、両方だというふうに思っております。まずは復水貯蔵タンクへ排出をするということで今は移送をするということを最優先に取り組みたいと思います。

東電:その他いかがでしょうか。前から2番目の記者さんどうぞ。

記者:読売新聞のイマヅです。今の質問に関連してお尋ねをさせてください。まず1号機の溜まり水の排出は先ほど昨日からとおっしゃったんですけれども、私1号機の地下の溜まり水ですけれども、確か24日頃からやっていらっしゃったと思うんです。そうしますと、もう6日ほどになるんですが、なかなか減りましたというお話を聞かないんですが、これは何か理由があるのでしょうという点。あるいは目途がある程度つきそうなのかという点。これがまず1点目です。そしてこれほど1号機でかかっているんでしたら、もっとより放射線が多い2号機、3号機についてはどれくらいかかるのかなと思うので、この点をお聞かせください。3点目ですけれども、当然ラドと言いますか、廃棄物処理施設があろうかと思いますが、ここで処理をするとしても、この施設は地震後確認がされているのでしょうか。●●どういう●●になるかという点について、四つ教えてください。

武藤副社長:1号機につきましては、排水のポンプの台数を増やすこともやっておりまして、できるだけ早く排水ができるようにということで努力をいたしておりますけれども、まだ大きな変化を見るには至っていません。それから廃棄物処理施設でございますけれども、これも震災で影響受けておりますので、これを●●の1つの選択肢ではありますけれども、この状況につきましてもさらに確認をする必要があると思ってます。

記者:保障がありますか。

武藤副社長:これにつきましても確認をする必要があると思います。現時点では、放射線廃棄物処理施設で処理できるかどうかは申し上げられません。

記者:まだわからないということですね。1号機で水がなぜなかなか減らないかというのは、わからないですか。理由は。

武藤副社長:これにつきましても、現時点では明確な理由はわかりません。

記者:24日からでよろしいですね。

東電:ちょっと資料が29となっておりますけど、改めて確認させて頂きたいと思います。大変申し訳ございません。その他いかがでしょうか。じゃあどうぞ。

記者:朝日新聞のタケウチと申します。よろしくお願いします。3点お伺いするんですけれども、1つはですね、移送のシステムについてなんですけれども、現在●●で色々作業進めておられるようですが、実際今のところ排水は何リットル、どれくらい推定量切ったのか。それからサージタンクへの移送というのはどの程度進んでいるのか。ちょっと現場の方にお尋ねするのが筋だと思いますけれども、ちょっとそうしたレクもなかったものですから、この場で改めて確認させて頂くということが1点です。それから2点目についてですけれども、排水ができたときの意味合いなんですけれども、所謂冷却系に関わるケーブルをまず通したいというところが滞っているというふうに数日前でのレクではあったと思うんですけれども、現時点でですね、排水が完了した時に同じ冷却系のケーブルをそこに通すということなのか。冷却系の所謂ケーブル、電源をですね、そこに引き回すということなのか。もしくはそこは計画を変更してですね、電源については違うところから引き出すけれども、そこの排水を必要とするということなのか。排水作業の持ってる意味合いというのをお伺いできればということが2点目です。3点目につきましては、その排水、先ほどご質問がありましたけれども、処理なんですけれども、所謂濃縮法のような形で処理をしていくということなのか。先ほど色々な選択肢があるとおっしゃられたんですけれども、具体的にどのような選択肢があって、それを検討中なのか。具体的に挙げて頂きたいと思っています。まずその3点お伺いできればと思っています。

武藤副社長:1つ目の数量につきましては、詳細はわかりますので別途事務方からご説明をさせて頂きたいと思います。

記者:夜間ではなく、なるべく早く頂きたいんですけれども。

武藤副社長:別途ご説明をさせて頂きたいと思います。それから2つ目のご質問ですけれども、排水をした後の作業でありますけれども、タービン建屋の地下には電源盤がたくさんございまして、そこに様々な機器のケーブルが来てますので、冷却ももちろんありますけど、それ以外のもの含めて電源を復旧するにはアクセスをしなきゃいけない場所ですので、これまでの●●ありません。それから排水の処理でありますけれども、まずは水をどけることが優先だと思ってまして、それをどういう形で処理をするかということにつきましては、具体的な成案はこれからという状況です。

記者:例えばその溜まり水の内、立坑に入ってるものはそのまま少し水位が下がったら置いておいて、海に●●程度になったら開けて置いておいて、所謂タービン建屋の中の排水を優先させるということなのか。その点はいかがなんでしょうか。

武藤副社長:タービン建屋とタービン建屋の地下の水と立坑との関係につきましても、確認が必要だと思ってます。号機によっては、関連がないと言いますか、途中で切れてる可能性もあると思ってますけど、それも含めて●●。

記者:そこはまだ確認がとれてないんでしょうか。

武藤副社長:現在確認中です。

東電:その他いかがでしょうか。じゃあどうぞ。

記者:AERA編集部の●●です。武藤さん現地で指揮をとられていたときのことをちょっと●●させてください。武藤さんは現地に15日の午後6時半にオフサイトセンターに入れてからですね、12時に菅直人総理と面談している頃にですね、1号機で消防車を用いたろ過水タンクから消火系ラインを使って水を入れる作業が始まりました。累計で2時53分までに8万リットル入ってると思うんですが、これは足りなかったんですか。水の量は。だから●●わけですか。この水の量についてはどう考えてますか。

武藤副社長:注入量につきましても確認が必要でございますので、時系列等含めて別途確認して●●したいと思います。

記者:午後6時に菅総理が真水の注水は海水を使うように指示したという報道がありますけれども、東電が海水を入れたのは午後8時10分からだったんですが、海水を入れるのはこれ総理の指示がなければできなかったんでしょうか。

武藤副社長:海水の注入につきましても時系列、詳細がわかりますので、しっかり確認をした上でお答えしたいと思います。

記者:現地にいてわからないんですか。あなたが知ってることですよね。

武藤副社長:海水、淡水どちらも原子炉を冷やすことはできるわけですけれども、当然淡水が使えるうちは淡水を入れるということで、原子炉へ注水を行ってきたわけです。海水は今までも何度かご質問頂いてますけれども、海水を使うということは原子炉を冷やすという機能は確保できますけれども、●●あるいはそれ以外の問題の可能性がありますので、まずは淡水。淡水がなくなったところで海水に切り替えるということで全体を●●の操作を行ってきました。

記者:ちょっとの問題あると思うんですけど、とりあえず優先する●●原子炉を冷やすっていうことだってこの時点では。

武藤副社長:はい。我々は当初から原子炉しっかり冷やすということを最大の目的に操作をしてきました。

記者:あとすみません●●の問題をもってですね、武藤さんご自身としてはですね、ご自身はどうこの問題に対して責任をとられるお考えなのか。そこをちょっと言及してください。

武藤副社長:原子炉の安全を確保することができずにこうしたような事態に至ったことにつきましては、大変に申し訳なく思っております。まずはこうした事態をしっかりと収束をさせるということが私の責任だというふうに思っております。

東電:他いかがでしょうか。

記者:ブルーバーグユーズナカヤマと申しますけれども、本日午前ですね、河野太郎衆議院議員が取材に応じまして、その際東京電力の経営陣に対して非常に批判的な言葉を発せられました。全員刷新すべきだということで、なぜかというその理由についてですけれども、安全という概念を東京電力の方が理解していないという指摘と、それからこういった事態が起きたときに情報開示が適時されてないということが非常に問題ではないかっていう指摘がありました。武藤さん、副社長という経営陣の1人としてこういった言葉に対いて、どういうふうにお考えかお聞かせ願いますか。

武藤副社長:私どもとしては、原子炉の安全を確保するということでこれまで最大限の努力を払ってきたつもりでございますけれども、結果としてこうしたような事故を引き起こしたということにつきましては、大変申し訳ないというふうに思っております。事象の進展に応じてその時点その時点で、私ども●●につきましては、できるだけ早くわかりやすく皆さん方にお伝えをするということが必要だというふうに思ってこれまでやって参りましたが、さらに一層努力をしてわかりやすい情報発信に努めていきたいというふうに思います。

東電:その他いかがでございましょうか。こちらの前から3番目の。

記者:●●になるんですけど。

東電:社名とお名前を。

記者:NHKのホンマです。昼頃なんですけれども、協力企業の作業員3人が水を被ったということなんですが、この水に放射性物質が含まれてたかどうかというと、どのくらいの量だったかと。その後の作業はどうされてるかというのをお聞きしたいんですが。

武藤副社長:今日の昼頃ですけれども、3号機の建屋の外ですけれども、残留熱除去系の海水系の配管、これ通常は海の水が流れている配管ですけれども、それのクランチというのがございますが、それを取り外した時に協力企業の方3名が配管の中に溜まっていた水を被ったということでございます。ただ水をふき取った結果、放射性物質の付着はなかったということでございます。

東電:後ほど確認してご回答させて頂きたいと思います。

記者:量とかすぐわかんないですか。

武藤副社長:詳細につきましては別途確認をしてお答えをしたいと思います。

東電:その他いかがでしょうか。そちらのカメラさんから2番目のお手を挙げていらっしゃる。

記者:産経新聞の●●と言います。政府前ではですね、東京電力を国有化しようという、するべきではないという議論もあるようなんですけれども、武藤副社長はですね、この状況を乗り越えて、さらにその先の経営をして上でですね、国有化と国営化という選択肢についてどういうふうに受けて参るのですかということをお答えください。

武藤副社長:そういったような議論について私は承知をいたしておりません。現状ともかく原子力発電所の状況を一刻も早く安全、安定な状況にするというのが我々の最大の責任だというふうに思っております。引き続き最大限の努力を払って参りたいと思っています。

東電:その他いかがでしょうか。じゃあこちらの記者さん。

記者:朝日新聞の奥山です。地震が起こった11日の当日の話なんですけれども、地震が起こった、津波が来る前に冷却系が働いて注水が始まってたと思うんですけれども、8割に水位が、炉の8割に達したところで注水が自動的にストップしていた炉があったというふうに当日確か、そういう話あったかと思うんですけれども、それについては津波が来る前の段階で10割、満水にするべきだったっていう選択肢をとるべきだったんじゃないかという議論もあるようなんですけれども、それについてはどう思われますでしょうか。

武藤副社長:事象の水位の詳細につきましては、別途しっかり確認をしてご報告をしたいというふうに思いますけれども、原子炉の水位の高さにつきましては、自動的に色々な設定がございまして、それに従ってプラントが起動したというふうに、プラントはその通り動けたということ。●●につきましては、別途しっかり確認をしてご報告をしたいと思います。

東電:その他いかがでしょうか。じゃあ一番前の真ん中の。

記者:お疲れ様でございます。フリーランスの上杉隆と申します。2点質問がありますが、1点目が昨日この時間のですね、会見の中でプルトニウムの検出について質問させて頂きました。その時に武藤副社長がですね、プルトニウムの計測はしていない、機器もこれから外部に借りるとおっしゃっていましたが、その後夜行われた会見では21日、22日にすでにそれを検出して測定していて、すでにやって、これプルトニウムの検出を確認していたということをおっしゃいましたが、そうなると21日、22日にやったということと、27日の段階でやってないという昨日の発言と矛盾するんではないかと思うんですが、ここのご説明を1点と。あと今お配り頂いた統合本部の資料ですが、ここに関して、姿を見せて頂いてない清水社長がですね、全体の副本部長、そして東京電力の方の対策本部の本部長になっていますが、お身体をかなり悪くしている中でその激務に耐えられるのかということをもう一度改めてお伺いしたいと思います。

武藤副社長:プルトニウムの測定ですけれども、私が昨日測定ができていないと申し上げたのは結果が出ていないということを申し上げたんで、アルファ核種につきましては、一昨日、もう1回確認する必要がありますけれども、数日以内に結果が出るということを確かこの場で私ご説明をしたと思います。そのサンプルをとったのが21日、22日ということでございまして、その結果が昨日出てきた昨日の夜にご報告したと、そういう関係でございます。

記者:武藤副社長が出られていない1階での事故会見では、プルトニウムはですね、これは検出してない、機器もない、はっきり明言されてましたが、それだとその説明とどうしても矛盾すると思うんですが。

武藤副社長:プルトニウムにつきましては、関係機関にお願いをして測定をして頂いているということでございまして、21日、22日に採ったサンプルを社外の機関に持っていって測って頂いた結果が昨日報告があったということです。

記者:下の会見の部下の内容と随分違うんで、今●●されてる方はご存じだと思いますが、ぜひ確認して頂きたいと、その辺りを思います。清水社長の件をちょっといいでしょうか。

武藤副社長:清水は先ほども本部で私も一緒でございましたし、現在も本部の中で適宜情報を収集をして指示をしているところです。

記者:ごめんなさい。ちょっとここよくわかんないですけど、この統合本部の資料の中でたくさんの班がありますよね。本店にしろ、発電所にしろ。これそれぞれ何名くらいの人員がここに従事してるか、ざっとした数字でよろしいんですが、それぞれの班の数字をお知らせ頂けますか。今じゃなくてもいいですが。

東電:後ほど。

武藤副社長:説明をいたします。

東電:それでは他いかがでしょうか。後ろの方からはいかがですか。はい、どうぞ。

記者:APですけれども、プルトニウムのことなんですけれどもね、これはどこから来たんでしょうか。副社長の考えを教えてください。

武藤副社長:昨日もご説明をさし上げたと思いますけれども、●●バックグラウンドでありますが、日本の土壌を分析をいたしますと、あるレベルのプルトニウムが検出をされます。これは過去の大気圏の、大気圏内の核実験で出てきたものが地表に落ちてきたものが広く●●として検出されるということだと思います。それと今回のプルトニウムにつきましては、プルトニウムの種類の組成を見ますとそうした●●核実験とは少し異なる組成のものが出て参りましたので、これは今回の事故由来だというふうに判断をして報告をいたしました。

記者:後者の方はどこから出てるんですか。どういう形でどういう。

武藤副社長:これも昨日ご質問頂いたと思いますが、燃料の中から出てきてるあれでありますけれども。

記者:例えば3号機のどこから出てるとか、そういうのを教えてください。

武藤副社長:どこの号機から出てきたかということについては、このデータからは判断ができないというふうに思っております。

東電:それでは他の記者さんいかがでしょうか。前から2番目の女性の記者さんどうぞ。

記者:読売新聞のホンマです。今日1から6の照明が全部点いたというと、あと仮設電源による注水が、炉心への注水、全部切り替えたということですけれども、それも意図と、あと今排水作業かなり難航しているようなんですけれども、この次のステップはどういうふうなステップを考えていてという、東電さんの方で考えられている冷却、炉心冷却までのステップを教えて頂きたいのと。そろそろこういう状況になったので、そこまでどれくらいのタイムスパンかかるのかっていうのを示して頂きたいとお願いしたいです。

武藤副社長:電源が各号機に戻ってきて、外も外部の電源が繋がりました後、まだ1つ1つの機器を利用するために作業してってるわけですけれども、先ほど申しました通り、中央操作室の照明が点いたということで、これで中央操作室での操作あるいは計器の確認など、格段にやりやすくなったと思っています。それから全体の冷却に向けての取り組みですけれども、最終的には海に●●を捨てないといけないわけでして、海側のポンプの準備などは進めておりますけれども、そのためにも原子炉の中の機器を使って●●を外に出さないといけないです。そのための電源の繋ぎこみなどを続けていきたいわけですけれども、残念ながらタービン建屋の地下の水でその作業が遅れているということです。ですからともかく水をこれ以上増やさないこと、それから出てきた水についてはまずは移送をして、タービン建屋の地下を空けるということが現時点では一番の課題かと思ってます。具体的なスケジュールにつきましては、残念ながらまだ申し上げられるところまでいっておりません。

東電:よろしいですか。他いかがでしょうか。一番前の記者さんどうぞ。

記者:ニコニコ動画のナナオと申します。早速人員配置図頂きましてありがとうございます。先ほど質問も出て、人数をそれぞれ明らかにして頂きたいっていうご指摘もあったんですけれども、それに加えましてですね、ぜひともバックアップ要員というのも明らかにして頂きたいんですね。と言いますのは、昨日保安院の横田さんがですね、つまり最前線にいる作業員の方々が高濃度の放射線量の方でかなり過酷な労働環境にあると発言されておりました。これに関しては、大手新聞で色々報道されておるんですけれども、国民の多くがショックを受けている状態でありますので、こういったこともですね、今後長期に渡ることですから、明らかにして頂きたいと思います。それとですね、もう1点が昨日オペレーションフローもお願いしたいということを申し上げたんですが、この点につきましては、いかがでしょうか。

武藤副社長:左側の仕事のやり方ですけれども、ご指摘のように大変厳しい環境の中で努力をされるところでありまして、交代要員をしっかり確保するために●●と思ってます。それぞれ仕事の性格もありますので、一概には申し上げられませんけれども、ともかく必要な人間を確保するのは当たり前でありますけれども、それに加えてローテーションを組めるようにということで、何日か機能したあと移動してつめるようにということで、配慮をしてきております。それから●●ところにつきましては、おっしゃってる●●緊急時対策本部の●●なんですけれども。

記者:昨日申し上げたのは、その計測からですね、実際の作業に至るその流れみたいなものがわかると非常に助かるという意味でオペレーションフローという。ただですね、それともう1点ございまして、日米原発事故連絡調整会議というのがですね、22日からスタートしたという報道がございます。あとですね、もう1点、東電さんがですね、フランスに対しまして放射能除去に関する専門家の派遣を要請したとの報道もございまして、こういったことも含めてのオペレーションフローになるのかわかりませんけれども、要するに計測から作業までの流れがわかるようなものは頂ければありがたいということでございます。

武藤副社長:これ非常に多岐に渡りますので、何か1つのフローというのは難しいんですけれども、関係諸機関がこの中に入ってますんで、例えば政府の関係するところほとんどすべてがこの中に入って活動してます。保安院さんもいますし、外務省さんもいれば、●●さん。ということで、それが全体一体になって情報共有したのがですね、出るということです。そういう中で今回は海外のお力も借りながらやっているわけでありまして、アメリカの専門家の方の、アメリカの専門家の方の意見も聞きながら全体でオペレーションをやっているということです。それからフランスにつきましても、●●のお話を頂きましたので、フランスの専門家の方がこちらに来られて、プラントの状況などご説明をしてどんな支援を頂けるのかということを●●います。

東電:フローの件につきましては、お預かりさせて頂きたいと思います。

記者:ありがとうございます。

東電:その他いかがでしょうか。後ろの方からいかがですか。じゃあお立ちになってる。

記者:毎日新聞のカワウチと言いますが、先ほどのタービン建屋の地下にある汚染水の関係なんですけれども、この復水器への移送について、その前に所謂吸着剤みたいなものとかを使ってですね、放射性物質を軽減させたのちに移送させるというようなことは考えておられないのかどうか。その辺りについてお話を。

武藤副社長:放射性物質を吸着するような物質もあるということは、我々確認してます。そういったようなものを使うことも選択肢の中には入っています。ただ具体的にどういうやり方をやればいいかというところにつきましては、まだ検討している段階です。

記者:まだ実行するとかそこまでは決まってはいない?

武藤副社長:色んなやり方があると思ってますんで、ともかくどういうやり方ができるのか、どんな工夫ができるかということで、これは海外の方の意見も含めて専門家の意見などを聞きながら対応策を考えてるところです。

東電:他いかがでしょうか。前から2番目の。

記者:週刊●●のコジマと申します。今回の情報伝達の課題と改善の進展についてお教えください。と言いますのも、個人的には情報とかいうのを隠してるというような感じはあんまり受けないんですが、むしろ情報の処理ができていないとかですね、伝達ができてない、情報が二転三転する等々、マネジメントが働いていないような状況見受けられるんですが、具体的にこのフロー、フローと言いますか、この組織図からどこが支障をきたしていて、どのように改善されておられるのか教えてください。

武藤副社長:これは私の責任でもあると思っております。大変申し訳ないと思っております。現場も大変多くの作業が同時並行で進んでってますし、それはまた通常の発電所の上では相当に違う形で放射線レベルが高かったり、普段ないところに水が出てきたり、あるいは普段使える計器が使えないとか、あるいは今日中操に電気点きましたけれども、中央操作室の中で操作しなきゃいけないとか、生じることは相当に違う条件の中で色々なことをやられ、工夫をしながら作業しているというのが実態でありまして、相当に錯綜してる中で多くの情報がやり取りをされているものをいかにうまく吸い上げて、大事な情報を我々がきちんと把握をして、次の手を打っていくのかということが大変重要なわけですけれども、そうしたところが至らないところが少しあったということが●●というふうに思っております。私自身の関与の仕方も含めて●●。

記者:ボトルネックはどこにあるとお考えですか。

武藤副社長:これやはりともかく大変多くのことが、しかも普段の定例的な仕事でないことがすべての場面で起きてますので、それをいかにうまく吸い上げて、大事な情報をしっかりと皆さん方にわかりやすくお伝えするかというところが一番大事なところだというふうに思います。なかなか難しい課題も多くて、色々ご迷惑をおかけしたり、混乱をさせたりしたようなことが過去あったというふうにも思っておりますが、大変申し訳なく思いますけれども、ともかくできるだけ良い状態になるように努力をしていきたいと思っております。

東電:カメラさんの後ろ側の方の記者さんいかがですか。それでは一番前の記者さんどうぞ。

記者:ネイビー通信のタシロと申しますけれども、プルトニウムの濃度についてなんですけど、原発の建物内の濃度の測定はどうするのか。それと海水●●のプルトニウム濃度の測定。それと前に被曝した、今千葉の方に行った3人の作業員のですね、被曝量について、これらの公開というのはどのようになさるとか。ということをお願いします。

武藤副社長:プルトニウムの測定っていうのは、昨日も申し上げたと思うんですけれども、アルファ線を測るっていうのは、普通のガンマ線、ベータ線を測るのより大分手間がかかります。測定につきましても社外の機関にお願いをして、1週間程度かけないと答えが出て来ないということなわけでありまして、現場の作業の管理をしていく上ではアルファ線を出す核種を測って管理をするということは、これなかなか難しいと思ってます。むしろガンマ線をしっかり測ってあげて、放射線もしっかり測って、それとアルファ線っていうのは当然関連をもつ●●でありますので、●●ではすぐ答えが出てくるものでしっかりと確認、測定をしながら管理をしていく。ただ今回土壌の中からプルトニウムが出てきたということでありますので、これは天然と言いますか、土壌はこれまで事故前でも存在をしてた量と大きくは変わらないと思ってますけれども、引き続き土壌のサンプリング、モニタリングをした上で、他●●があれば測定の●●というふうに思います。

記者:建物の中測定はしてるんですか。したんですか。

武藤副社長:建物の中につきましても、今申し上げたように●●測定はしておりません。ただ今回こうしたことがありますので、測定の範囲につきましては、少し広げることも含めて考えていきたいと思います。

記者:国民も作業員の方心配してますので、ぜひよろしくお願いします。ちょっとあと海水についても同様に行われるんですか。

武藤副社長:海水につきましても、検討していきたいと思います。

東電:その他いかがでしょうか。カメラさんの後ろ側の方いかがでしょうか。じゃあこちらの列の後ろの記者さん。

記者:NHKの●●と申します。ちょっと炉のノズルとボトムの温度の、現時点で聞いとこうと思うんですけれども。結果を教えてほしいんですけれども。1Fの1の号の最新の注水ノズルが299.4度で、少し落ち着いてると思うんですけど、ボトムのRTFのボトムの温度が大体140度前後でずっとここ●●推移していて、注水ノズルの方はずっと上昇してるんですけど、これって炉内の様子をどういうふうに考えたらいいのかっていうところを1つ。これ推定になってきても全く構わないですけど、ちょっとどのように考えてらっしゃるのか教えて頂きたいのと。あと1Fの2の注水ノズルの温度がちょっと上昇で、160度っていうと、ここ1週間でたぶん一番高い値になってるんですけど、これ注入する海水、淡水か、淡水の量との兼ね合いみたいなところ少しひも解いて頂けますでしょうか。お願いします。

武藤副社長:原子炉の中の熱がノズルに伝わって温度が大きくなるわけでして、その原子炉の中、燃料がどのくらい冷やされてるかっていうことと、ノズルが当然、ノズルの温度と関係をしているということでございます。したがって、一般論として言えば、どこの号機も原子炉の中への注水流量を増やせば温度は下がるわけで、●●にすれば上がるだろうという傾向になってございます。放水ラインを淡水に切り替え、あるいは燃料ポンプに切り替える中で給水の流量が変動してますので、それに対応してノズルの温度が変化をしたということだと思っています。ただ、現在出てるような温度であれば、特段の問題はないというふうに考えております。

記者:すみません。海面でお願いします。

記者:すみません。1号機のボトムが温度があまり変わらないっていうのは、これ水が一応あるっていうふうな理解でいいんですかね。どう考えてらっしゃいますかね。

武藤副社長:水が原子炉の中にあるというふうに思ってますので、そういうふうに考えることもできると思います。ただ原子炉の中の状況につきましては、非常に限られたパラメーターしかございませんので、一概に決めつけることはすべきでないと思いますが、そうした解釈もあり得ると思います。

記者:ありがとうございます。

東電:その他いかがでしょうか。じゃあどうぞ。関連ですね。はい。

記者:朝日新聞のタケウチです。今のに関連してお尋ねしたいんですけれども、上の温度とですね、下の温度が違うだけではなくて、かなり差が開いてきているという実態は、先ほど大丈夫だとおっしゃったんですけれども、圧力容器の中で均一性が失われてると。ですので、中に偏りができているということを示してるんじゃないかとも思うんですけれども、特に、ちょっといくつか質問させて頂きたいんですが、まずそういったことはないのかどうか、まずそこをお尋ねしたいと思います。

武藤副社長:温度の分布だけで、中の状況を考えるのはそれは難しいと思います。ただ先ほども、上の方の方が当然高くなるわけでして、冷却の状況によって燃料の中を流れてきた●●が●●に伝わりますから、上に行けば温度が高く。たくさん水を入れてやればその上がり具合が小さくなると、そういう傾向です。

記者:実際その中の、昨夜もプルトニウムが検出されていますし、所謂温度の不均一性というのはですね、中の燃料はドロドロに溶けてしまって中に、なんて言うんですか、そこに集まって沈んでしまってるというような、そういう状況を表しているということはないんでしょうか。

武藤副社長:これにつきましては、それを判断するのに十分なデータ、これだけでは不十分です。

記者:昨夜、副社長がプルトニウムはもうこれ以上でないだろうという見通しをお話になれていたんですけれども、そういう仮にその事態があったとして今後まだ出てくる可能性はあると思うんですけれども、逆に副社長が出ないと、出ないだろうとおっしゃった根拠についてお尋ねしたいんですけれども。

武藤副社長:出ないだろうと申し上げたというのは、原子炉の状況が大きく変わらなければ、今我々が周辺で観測している放射性物質の量の●●と合わないだろうという意味で申し上げました。ですから、この原子炉の中の状況をともかく安定にしっかり冷やすということができれば、この状態を続けることができれば、周辺の環境も●●あることはないだろうということで申し上げたんです。

記者:それは要するに燃料棒の●●にあるということを前提としたお話だと思うんですけれども、もし仮にドロドロに溶けてしまっているとすれば、今外に出て、確かに安定させれば外には出る、●●に抑えられるということはあるかもしれませんが、中には今外からうかがい知れる、想像する以上の高濃度のプルトニウムも含めてその核物質が溜まっていると。要するに私たちが今これまで得てきた情報で想定している事態よりは、遙かに深刻な状況が圧力容器の中で起きているという可能性があるのではないかと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。

武藤副社長:あまり建屋の話をしても、データの数も限られておりますので、そこはお答えは差し控えたいと思います。

記者:統合対策本部の中ではそういった可能性についても検討材料としては挙がっているんでしょうか。

武藤副社長:原子炉の状態につきましては、ご報告をいたしておりますけれども、様々な可能性について検討をした上で、まずは原子炉を冷やすということで対策をとってということです。

記者:冷やすといっても水位がダウンスケールになっていても、下にもう溶けて塊になっていれば、●●下に落ちていればまた格納容器ごと水が●●てるということもあると思うんですけれども、そういった対策を考える上での、今の現時点ではその原子炉の中の状況については、どのように捉えたらいいということなのでしょうか。

武藤副社長:ともかくやはり水を入れるということで、原子炉を冷やすということなわけですから。

東電:大変申し訳ありませんが、ちょっと短めでお願いできますでしょうか。

記者:わかりました。最後に1つ。それが手遅れになってる状態ではないんですかっていう質問です。

武藤副社長:ともかく原子炉の中に注水をしていくということが大事だと思ってます。

東電:申し訳ありません。予定された時間に近づいて参りましたので、あとお一方くらい形でお願いしたいと思います。じゃああちらの記者さんどうぞ。

記者:フリーランスの●●と申します。今の質問に少し関係しているのですが、冷やすためにですね、じゃあどのくらいの水の量が必要だというふうに考えられるものでしょうか。要は通常の状態で残留熱除去系等を使った場合、一定の水量でこれだけのものが冷えるというのはあると思うんですが、じゃあ現状でそういったものが使えない場合、どのくらいの水を中に入れて、入れるとどのくらい冷える、どのくらいの期間でどのくらい冷えるものかということ、ちょっと教えて頂けますか。

武藤副社長:通常原子炉冷やすやり方とだいぶ違うやり方で冷やしておりますので、定量的に言うのなかなか難しいと思いますけれども、現在注水している水の量というのは大体原子炉の中で出てくる熱を冷やすのに十分な量に相当してるということになります。それが十分であれば温度が下がりますし、少し温度が上がったところについては●●そういう関係になってると。

記者:そうすると、今のお話だと入れてみないとわからないというふうに思うのですが具体的にどのくらいの量を入れると、このくらいの期間で冷えるというようなシミュレーションみたいなのはされていらっしゃらないんでしょうか。

武藤副社長:現在入れている量が●●するように大体見合ってるというふうに考えました。

記者:そうすると、どのくらいの期間で冷えるものでしょうか。

武藤副社長:これにつきましては、今後の崩壊熱の変化、それから原子炉の周りの温度などなどいろんなものによると思いますので、状況をしっかり見ていくと。

東電:それではそろそろ予定の時間と。

記者:すみません。そうしたらちょっと1つ別の質問。先ほどの対策本部の表の中で清水社長のお名前はあるのですが、武藤副社長のお名前がないのですが、どういう立場になるんでしょうか。

武藤副社長:私もこの本部の中の一員として、本部の中で情報共有をしながら仕事をしております。

記者:すみません。一員というのはどういう肩書きでどの部署に具体的にというのを教えて頂けますか。

武藤副社長:この統合本部の中に東京電力の緊急時対策本部が入っておりますけれども、これの副本部長ということになります。

東電:それでは大変申し訳ございません。予定の時間となりましたので、本日の会見はこの辺りというふうにさせて頂きたいと思いますので。尚、先ほど資料で3月29日という日にちがありました。ここにつきましては、すぐ確認をした上でご回答させて頂きたいと思いますので、少々お待ち頂きたいというふうに思います。それでは武藤の会見ここまでとさせて頂きたいと思います。本日は大変ありがとうございました。