原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月19日23時35分から?分間)

西山審議官:どうもお待たせしてすみません。よろしくお願いします。私の方から報告申し上げたいこととしての最初は、放水の関係の行動ですけれども。まず、現在あと1時間後の24時30分、0時30分までを目標として、東京消防庁のハイパーレスキュー隊による、福島第一原子力発電所3号機への放水が続けれております。少し、補助的な情報ですけれども。この放水されたあとの装置というのは、終了後もそのままおいて頂いて、そのあと適宜、東京電力がオペレーションを行うという風に伺っております。これまで、参加していなかった部局として、大阪市の消防局から、大阪市の消防局から、消防車両、私どもが聞いているところでは16台.隊員53名の方々が現地に向かっておられるということでございます。派遣される車両は、タンク車、科学車、救急車、それから遠距離大量送水システム用運搬車両。遠距離大量送水システム用運搬車両等と、伺っております。

次に4号機への放水の関係ですが。4号機は、まずは自衛隊がご担当されるということで、明朝から放水をすることを。可能なかぎり放水をすることを予定して。一応予定しておられるということでございます。ただ、この放水の関係については非常に現地の情勢などを見ながら、東京電力の本店に設置された統合本部で、相当、事前、直前まで綿密な、ご相談の上で実行されますので、将来の変更は充分ありうると思いますが、一応現時点では、明日の早朝から、6時頃からと伺っておりますけども、これ自身もまた前後する可能性も充分あると思いますけれども。自衛隊による放水が行われる方向で検討されているということでございます。それで、4号機につきまして、その後も、ハイパーレスキュー隊による放水なども検討されているんでありますけれども、このあたりも自衛隊との関係とか、本部の方で、統合本部の方で調整しながら実行されるということですので。あまり今日の時点で、明日のことではっきりしたことは申し上げられない段階でございます。こういう放水のオペレーションの合間を縫ってというか、とくに1号機、2号機、とくに2号機ですね。2号機については、電源の方の作業が続けられることになっておりまして、申し上げましたように、今度3号機の電源の作業は、していなくて、明日からのその電源の引き込みの、いままで電源が、電気が点いていなかったところへの電気の引き込みのための準備の検討をしているという風にうかがっていますけれども。明日早朝5時ぐらいから、電源の作業に取りかかるということでございます。ですから、今の想定では自衛隊が仮に4号機に放水をされるとしても、1、2号機、特に2号機の電源の作り込みの方は並行して行われるという風に考えております。その、でこの、これまでの3号機への放水への成果はどうなのか、っていうのはまたご質問があるだろうと思いますけど、もう少しよくことが収まってから、終わった後でしっかり見ていかなきゃいけないかもしれないけど。現時点では、一定の安定状況を見せているんじゃないかと思いまして。また、ずっとあと1時間続くことになりますから、それによって、その安定状態がかなり、さらに改善されることを今期待しております。

ちなみに、モニタリングの数値でみても。モニタリングの関係は、何回も申し上げていますように、この3号機からの放射性物質なり放射線が一部の要因に過ぎないと思いますから、それによって大きく変わることはいずれにしても想定できないと思いますけれども。今お配りしているものの、一枚めくって頂いて裏側のところですね、三段目、3月19日と書いてある、上に書いてあるところの三段目の、。3が一番左側に2欄あって。というところに、本巻のところに来ているんですけれども、そこで11時40分からの水位をずっと見て頂きますと。3000台の、3900からじりじりと下がってきている感じはあります。その下の段にいって頂きますと、2990台になるところもございます。それでそのあとが、うえ、一枚目の方にもどる。戻るような形になりますね。表の表紙のもどるような形になりますけども、2906というのが、本日の21時現在の数値になっております。今回は私の方からは以上とさせて頂きまして、あとはご質問にお答えしたいと思います。

記者:朝日新聞のタテイシと申します。三点お訪ねしたいんですけれども。すみません、ちょっと情報を確認させて頂きたいんですが。放水をこれまでにした号が3号機、4号機、のみでよろしいでしょうか。あと、ヘリコプター、自衛隊、消防車両、色々あるので、ちょっとここで確認させて頂きたいんですが、3号機、4号機でよろしかったでしょうか。二点目は、明日は福島をはじめ、または、東京もそうですけれども、雨が、天気予報では、降るだろうといわれています。これまでにも雪の降ったときに、線量率がそしてあがるという傾向が見られたと思うんですけれども。それ現地での、避難をされておられる方、その、対応もしくは呼びかけとして、雨が降ること、もちろんカッパを着て下さいとかそういう話は先ほどなさっていたと思うんですけれども。その線量率のアップというところでどれくらいのものを想定されておられるのか、あとは屋内退避地点もそのままでいいのか。そういったあたりをちょっと教えて頂きたいのが二点です。三点目は、今の説明にはなかったんですけれども。すみません、もしまえに出ていたら申し訳ないんですが、昨日IAEAの天野さんもいらしていましたけれども、独自に調査地点を設けたいと話をされていたという風に記憶しております。その話の進捗状況のなかで、何カ所に、どういった場所に、独自の調査地点をもうける方向になっているのか、そういった話をお伺いできればと思っております。

西山審議官:4、3号機と4号機で主に3号機ですけれども、4号機はどうだったかというのは確認します。ヘリコプターやったらヘリコプターだけなんじゃないかと思いますけれども。確認致します。それから、雨については、まえにも確かに雨が降ったときに線量が高くなった現象がありましたし、今朝私がもうしあげましたように、屋内退避をされていて、外出の必要性があるときは雨にはぬれない方がいいというのがありますので。不要不急の外出は避けて頂きたいし。雨のときは傘を使い、なるべく、その、雨の雨水に濡れないようにお願いしたいと思います。ただ、雨が降ったからといって、それによって健康を害するようなことに、少し触れたから健康を害するようなことではございませんので、その点はご心配がないと思いますが。用心には用心ということで、悪戯に濡れないようにお願いします。それからIAEAについては今のところどこに地点を設置されたかということについては情報がございません。独自にやって頂いているということであります。

記者:すみません、ヘリの放水は今確認しているということですけれども。自衛隊による4号機の放水というのは明朝計画しておられるということですけれども。そうすると4号機初の放水という理解でよろしいでしょうか。

西山審議官:結局そういうことですね。ヘリも含めて3号機だけです、今やったのは。ですから4号機は明日始めてやるということです。

記者:共同通信のヤマモトと申します。先ほど西山審議官がですね、3号機の現地点の状況を、一定の安定の状況をみせているという話されたと思うんですけれども.かなり大量の放水でですね、当社の自衛隊が公開した映像だと、まだ3号機は白い煙のようなものが出ていたのですが、この一定の安定状況っていうのは現地点でどういう状況になっているのか。例えば、そのプールの中にきちと水が入って、水蒸気が収まっている状態であると理解していいのか。そこらへんは如何でしょうか。

西山審議官:(うーん。それはわからないだろうな)ちょっと今、その最新の状況は見た感じとか、そういうのは把握しておりませんので、何か情報があれば連絡します。今のところ、現地からは、ちゃんとその水が入っているということを聞いておりますので。それをもとに発言をした次第です。

記者:水が入っているというのは3号機の燃料プールに水がきちんと入っている

西山審議官:そこまではまだ確認できていないと思います。3号機のなかにちゃんと入っているということで、燃料プールに入っているだろうと思いますけれども.その時点は確認できていないと思います。

記者:そうするとその安定状況を見せているというのは、これまでの状況が悪化している風では、外から見て、ないだろう、という風な、そういうことで。

西山審議官:それが、なんというか、ボトムラインだと思います。それと先ほど申し上げたモニタリングの数値なんかをみると、少し改善してきているのかもしれないなという感じが致します。

記者:先ほどもご説明いただきましたけれども。そのモニタリングカーによるその、数値がですね、若干減少傾向にあるのかなという風に思うんですが。これはやっぱりその3号機に対する放水の効果であるという風に保安院として見ていることでしょうか。

西山審議官:ええ、今日変化があったこととしては、それが一番著しい行動だったわけですから。そういう風に推測はされますが、はっきりしたことがわかるってわけではございません。

記者:ニコニコ動画のナナオと申します。よろしくお願いします。先ほどですね、20時に終了致しました東電の記者レクでですね、記者の方から、質問が出まして、その質問の内容というのは、東電側の認識として、「原発が暴走する危険性について、依然高いと見ているのか、どうなのか」、という質問がでました。これに対しまして、東電側の回答と致しましては、福島第一原発について、原子炉が停止してからまだ完全に冷やすことができた状態ではない。これが第一点でございます。第二点の回答と致しまして、核反応の制御の観点からいうと、少なくとも、原子炉の核反応の暴走も防ぐことができていると。そういうコメントもございました。ただし、原発として満足できる用件:止める、冷やす、閉じ込める、のうち止めることができている、ただ冷温停止の状態には至っていないとのコメントでした。この「止める」ということはできているという東電側の現状認識につきまして、原子力保安院のみなさまの評価としてはいかがでしょうか、という質問でございます。

西山審議官:我々も、これまで、低温停止に持ち込むために、かなり緊急的な措置として、この海水を入れるということをやってきたわけで。それによって、モニタリングの数値なども、特に悪い方向に大きく変化しているというわけではございませんから、そういう意味では、止めるということ、つまり温度が上がって燃料が痛むということは防げているということは考えております。

記者:NHKのクツカケと申します。確認なんですが、2号機の電源作業を5時から、明日5時から始めるということなんですけれども。これは4号機の放水と並行してできるということは、その、場所の位置が離れているからできるというような認識でよろしいのか。という点が一点と、もう一点。ハイパーレスキュー隊の車両なんですが、このあと現場において、そのあと東電にオペレーションが移るという風におっしゃいましたけれども。これは、どういった意味でおっしゃったのかというのを確認させてください。

西山審議官:まず、最初の点の2号機の電源作業が4号機への放水と並行してできるのかというのは、おっしゃる通り、距離によるもので、並行して出来るのではないかという風に考えられているという風に現地から連絡があります。場合によってはその水の広がり方とか、風向きとかによって変わって来るかもしれませんけれども、現時点ではそのように聞いております。ハイパーレスキュー隊にとって重要な設備でしょうから、そのうちの一部を、少し置かして頂けるというようなことを聞きましたけれども。ちょっと確認致します。

記者:それは東京電力で、放水を行うということ?

西山審議官:必要に応じて行うということで、行わなきゃいけないときのために、置かして頂くという風に理解しております。

記者:すみません、テレビ朝日のハシオカです。大阪の消防なんですけれども、これは何日から、実際に放水を行う予定なんでしょうか。あとは2号機の電源の敷設なんですけども、これ、昨日の段階で、昨日のうちという話だったんですけれども、大分おいしているということは、すみません、重ねての質問になってしまうかもしれないですけれども、敷設できたけれども、そのスイッチを入れる作業に手間取っているのか、それとも、入れてみたけど、なかなか作動するかわからないのか、そこらへんちょっと詳しくお願いします。

西山審議官:まず、大阪の、消防ですね、これについてはですね、今こちらに向かって頂いているということで、大阪消防局の緊急消防援助隊という方々には向かって頂いているんですけれども。今聞いているところではまだ具体的に何日の何時から放水されるというようなことは決まっていないと思います。自衛隊の明日の4号機に対するものにしても、現地の調整などに応じて、かなり、なんといいますか、その場になっての、変更があり得るですので。大阪、こちらに向かっておられる方々が何時何分からいつやるということは到着されて準備したうえではっきり決まって来るものだと思います。それから2号機の電源の敷設については、現時点はまず、1、2号機のところまで電気を持ってくることに成功したという段階で、これから少し遅れたかな、遅れたかもしれませんけども、いずれにしてもそこまではこの放水のオペレーションをぬって、やってきたということでありまして。で、明日の朝以降、一つ一つの機器を点検し、ちゃんと電気が通じるか、漏電したりしないか確認しながら、できるところから電気を通じていって、明かりをつけたり、ポンプを動かしたり、というようなことを始めるということであります。

記者:今のところ、ECCSの確認作業をしていて、危機的にはどういう状態なんでしょう?

西山審議官:ECCSは、ECCSは、すぐに使うニーズはないと思うんですよね。これは、動いている原子力発電所について、いざというときに緊急に炉心を冷やす装置ですから。ただ、いずれにしても、いつかは正常に戻さなきゃいけないので、そういう意味でこれからの点検作業の一環に入って来るということだと思います。

記者:そうしたら2号機はまず一番最初に稼働させないといけない装置というのは何になるんでしょうか。

西山審議官:私どもで伺っているところでは、あるいは、私どもがいっしょに考えているところではですね、前回の記者会見のときに申しましたけれども。最初は、パワーセンターをしっかり、受電を確認するということ。それから二番目に計測系と言って、原子炉内の圧力、うーん、放射性物質の濃度を計ったり、あるいは温度とか、ほかの圧力を計ったりとかですね、それから計測系という、人間の目にあたるといところをちゃんとやるということ。それから、中央制御室の照明を整えるということ。東電の社員の方がこのプラントを動かす心臓部である中央制御室の照明を整えること。それから、今は海水でどっぷりつけちゃっている、その原子炉の炉心ですね。これを本来のシステムで冷やす様に戻していくということ。それから、使用済燃料プールを正しく冷却するということ。こんな順番で検討していくように優先順位を考えているという、考えております。

記者:すみません、炉心を本来のシステムで動くようにするというのはどういった機器が動いた場合に可能になるんでしょうか。

西山審議官:これは、海水をですね、沸騰水型の原子炉というのは、原子炉の中で圧力容器のなかで燃料によって暖められた水が沸騰して、その蒸気がひとつのループを構成しておりまして、それを、間に一つループをはさんで、海水のループによって熱をとっていくということになっていますね。海水が、海水には、あれを、放射能が、放射性物質が入らないように、海水は海水でそのまま独立に回るんですけれども、その独立に回りながら、こちらの、タービンをまわしてきた、蒸気の熱をとっていくということをやっていまして、そのシステムを回復させるということです。

記者:そのシステムの名前はなんていうんですか

西山審議官:残留熱除去系、残留熱除去系というものですね

記者:何番の残留熱除去系の、何、ごめんなさい、何番のシステムになりますか。A、B、Cとかあると思うんですけども。

西山審議官:どれもが、っていうことですね。最終的にはどれも

記者:たびたびすみません、朝日新聞のタテイシといいますけど。すみません細かい点で恐縮なんですが。三点あります。一つは大阪からの応援部隊なんですけれども、その、いっしょに隊員とともに16台の車両をこちらへ運んで来るということですけれども。それぞれの、こう、台数の内訳っていうんでしょうか、そのタンク車とか救急車、化学車いうのはあったんですが、それはタンク車だとどれくらいなのかとか、その大量放水の車両がどれくらいあるのか。いわゆるその放水に関わるようなもの。それか爆薬車?●●というのも、いわゆる消火に関わるものと、いろいろあると思うんですけども、具体的にどういったものを想定したうえでの、その爆薬車?を運んで、運んでくるのかっていうことをすみません、一点と。それに付随して、大阪の隊員というのは東京の消防庁と例えばもしくは警視庁の隊員と交代でくるのか、いわゆる乗員という形でプラスアルファでのこって来るのか、そこらへんその全体の体制を示す意味で、そこも教えて頂きたいという、すみません、二つ合わせて一点なんですけども。で、二つ目は6号機についてなんですけれども、すみません、東京電力の日中の会見では、5号機については、そのポンプ、非常用電源につづいて、そのポンプがあったので、6号機より5号機の方がすこし、不安定だった、いろいろ壊れているということもあて、5号機を優先したということもあったんですけれども。6号機についても、ポンプがあれば、同じように使えるという様な話もちらっと出たんですね。で6号機については確かにプールの水の温度も安定傾向にありますし、注水が可能なので、管理は可能だということは分かるんですけども。逆にまだ67.0って比較的高い状態にありますし、ポンプが調達できていることなので。これ繋げば、もう少し、不安になる要素がひとつでも減らせるんじゃないかという風に思うんですが。その非常用発電の出力がもう5号機に取られていて足りないということなのか。なぜ6号機の方を、にも、同じ様なシステムを作動させることができないのか、そこの見立てを伺いしたのが二点目です。それから、三点目はですね、すみません、まず、その二点というか三点というか。すみません、思い出しました。もう一点は、先ほどちょっとお尋ねはしたんですけれども、雨になるということで、その風向きがとても重要な気もするんですけれども、SPEEDIが、オフサイトセンターがやられてしまっているためになかなか活用できないと話あるんですけれども。それに変わる様なそのいわゆる風向きとか、そういったものを、線量とか風向きとかを総合で予測できるようなシミュレーションシステムとかっていうものを活用されるご予定はないのかどうか、その各位を四点、大きくいうと三点お伺いできればと思います。

西山審議官:まず、大阪の車の内容につきましては、車の種類だけは把握しているところで、それぞれが何台かというのは把握しておりません。それから、東京のハイパーレスキュー隊と交代かっていうことについては、特にその、交代という位置づけでお見えになるという風には、私は聞いたことはないんですが、基本的には独立に判断されて、来て頂いているものという風に考えております。それから、6号機のポンプは、元々、元々、6号機は最初から話をすると、もともと6号機には、唯一生き残った非常用のディーゼル発電機があったわけですね。でこれ、空冷のものなので、海水が取り入れられなくても大丈夫だということで、若干細々と6号機事態と5号機に少し電気をまわしたわけです。それで、最近になって、仮設のポンプがどちらにも設置することができていると。で、ですから、6号機の方にも仮設の海水ポンプを設置されますので。されたので、これをもとに、水冷式の発電機も動かせるようになりますので、そう言う意味では6号機の方も、これまでに比べると、多くの電力をですね、そういう、電気を使うことが出来るという風になるという理解でございます。

記者:すみません、仮設ポンプ。6号機の仮設ポンプは、何時に設置されたんでしょうか.

西山審議官:我々の方の聞いているところでは、19日の、非常用のディーゼル発電機の水冷式のものについての、を、動かすためのポンプというのは、20、今日の19日の4時。午前4時22分。

記者:すみません、それは5号機の、向こうでも情報が錯綜していたので、こちらも、すみません、途中の情報が間違って把握されているかもしれませんが。それは5号機のみであって、6号機については、まだできていないと聞いたんですが、こちらの誤解でしょうか。

青木審査官:ややこしいので、混乱されると思いますけども。非常用ディーゼル発電機ですね、エンジンを冷やすのに海水ポンプで冷やすので、非常用DGを冷やすための海水ポンプ。それから原子炉の熱をとってきてですね、最終的に海水ポンプをまわして冷やすんですけれども。先ほど申し上げたように通常停止の場合にはRHRというシステムを使って、冷やしますので。それの海水ポンプもあるわけです。で、5号機のRHRの海水ポンプ、それから6号機のRHRの海水ポンプ、それから6号機の非常用DGの海水ポンプと、海水ポンプが三つございまして、これがそれぞれだんだん復旧してきているわけです。で、審議官がご説明しましたように、非常用DGが、4時22分、2台目。これが海水ポンプが復帰しましたので、2台目が運転できるようになりました。これで電気の供給が倍増したことになりますので、5号機6号機に対しまして、1台で供給していた電気が今度2倍の供給力を持つことになっている、ということでございます。で、これとは別に、先ほど申し上げたRHRのシステムですね。原子炉から熱を海水に逃がして捨てるという、そのシステムが、5号機がもう先に復旧しておりまして。5号機が復旧したのが19日5時でございます。で、6号機の方のRHRの方もこの時間、そうですね、22時14分にインサービスになっているということで。6号機のRHRも復帰致しました。

記者:夜になってから6号機が復帰ということですね。

青木審査官:そうですね、時間が22時14分ですから、ついさっきですね。

西山審議官:雨の件については、あのですね、特にSPEEDIに変わるシステムがあるということはないと思うんですね。それはちょっとお待ちください。スピーディーという、風向きなどを予測して、例えば避難の範囲を考えるとかですね、そういうようなシステムがあるわけですけれども。それは原子力安全委員会が、運営しておられる。しているものであります。それから気象データにつきましては、基本的に気象庁から提供して頂いていて、それによってその風向きなどを、予測したり、把握したりしております。明日については、午後から雨という予報でありまして。風向きは東よりの風。東からにしに向いて吹くということですね。ですから、どちらかというと内陸に向けて吹くということになると思います。それから、先ほどちょっと報告ですけども、申し上げたようにもうじき、この24時30分も目途に、ハイパーレスキュー隊の、東京都の消防局のハイパーレスキュー隊の放水が終わりますけども。やはりその放水装置については、その一部なのかもしれませんけども、その場所に起きっぱなしにしておいて頂いて。今後は必要に応じて、東電の方でも動かすという風になっているそうでございます。

記者:その、隊員は帰るんですか。

西山審議官:まだ、明日4号機についてもやっていただく計画もあるようですので。まだすぐにはお帰りにはならないんじゃないかと思います。

記者:ありがとうございました

記者:中日のホソイともうします。三点あります。先ほどの6号機のRHRのいわゆる復帰の話ですけども。5号機、東電によるとですね、5号機が復帰したときに、プールの水温が下がったということがありましたが。6号機は復旧して、2時間弱経ちますが、水温はどうなっているんでしょうか。二点目がですね、前回の記者会見でもちょっと質問があったんですけれども。いわゆるドイツ製の、高いところから水を落とすですね、特殊な機器の話ですけども。今その導入の予定とかは、何も聞いておられませんでしょうか。で、あと三点目がですね、すみません。これ基本的なことなんですが、4号機の放水について、自衛隊がやられる放水活動というのは、地上からの放水ということでよろしいんでしょうか。以上お願いします。

西山審議官:はい、まず、分かっているところから。ドイツ製の機械ですけれども、これについては、先ほどご質問いただいて、確認しましたところ、確かに1台、サイトに向かっているという話は伺いました。それで、実際に使うかどうか、統合本部と相談しながら意思決定していくんだろうと思いますけれども。そういうことは確かにあるようです。

記者:では、機械の具体的な内容とかご存知だったらお願いしたいんですが

西山審議官:いや、さっきおっしゃったようなことしか知らないです。ドイツ製であって、大量な水を遠くに飛ばせるものというようなことだと聞きましたけども。それ以上はちょっと細かく聞いておりません。それから、次なんだったっけな。もう一つなんでしたっけ。4号の放水は地上からという風に認識しております

記者:あともう一つ、先ほどポンプの話に関連した。

西山審議官:水温ですね。水温?

記者:話なんですけども。いわゆる5号機が復旧して温度が下がったという、5号機はどうでしょうか・

青木審査官:まず最初にプールの水温を下げる方を優先するとお伺いしてまして、原子炉圧力容器の方は温度と圧力は相当高いところまで耐えられるように設計されておりますので、残留熱で多少温度と圧力が上がっても、まだ充分設計圧に至るまで余裕がございますので、従って先にプール水温の方を下げる方を優先するということで、お考えでございまして。今日の、先にお配りさせて頂いた資料だと、6号機プール水温、これ12時現在で、66.5度だったのが、今お配りしている18時30分、これまであれですよね、RHRが回復するまえなので。これではないすね。時間が、先ほどということなので、まだそんなに目に見えて水温が下がっているような状況にはなっていないと思いますので。もうちょっと先の時間、ものを見れば、目に見えて温度が下がっている数字が、ご確認頂けるかと思います。

記者:すみません、TBSのヤマサキともうします。二点お伺いさせて頂きたいんですが。1点目、確認させてほしいんですが、東京消防庁ハイパーレスキュー隊の放水なんですが、これ14時10分から放水開始で、中断なくずっとやっているのかということですね。もし中断していたとしたら、どのような事情で中断していたのかということと。この終了予定の24時30分というのは、当初からこの時間を予定してはじめていたのか、ということがまず一点目です。で二点目なのですが、一部の報道で、日本の原子力安全委員会が、自治体に対して20キロ圏内から避難してくる人に対して、健康被害を抑えるヨウ素剤の服用を勧告していたとIAEAが発表したみたいんですけども、それも、ちょっとここで聞くのもなんなんですが、ちょっとこのことについて事実を確認しているかどうかをお聞かせください。お願いします。

西山審議官:ハイパーレスキュー隊は、途中で若干、たぶん、放水を中断した時期があると思うんですけども。その原因についてはちょっと確認致します。それから、安全委員会、安全委員会のことは我々今のことは承知しておりませんでしたので、確認します。

記者:すみません。NHKのシゲタです。明日中に3、4、と5、6、の電気を繋ぐという話先ほどあったと思うんですけども、雨の影響、もしくは放水作業、どれくらい、今日と明日中にできないなという見込みってありますか。つまり何時間ほしいなっていうのはありますか。

西山審議官:今、ちょっとそのデータ持ち合わせておりませんけども。今のところの予定が変わってきたという風には聞いておりません。

記者:おとといか昨日の会見では、2号機の繋ぎ込みには10時間から15時間かかる見込みがあるという話があったと思うんですけども、そういった見込みは今回示せないんでしょうか。

西山審議官:今回はちょっと把握しておりません。

記者:それは、前回とは違う条件だから、もしくは、本当に知らないのかっていう話、

どっちでしょうか

西山審議官:今回は、いずれにしても、3月20日目途ということで、明日を目途という風に聞いておりますので、何時間かかるのかというようなことをつめておりません。

記者:すみません、わかりました。あともう一点聞きたいんですけども、先ほどドイツ製の来る、放水車の話なんですけども、何日か前に保安院、打診があったと思うんですけども。その点はご存知でしょうか。

西山審議官:ええ、なんかそういうものが、打診されたということは確か聞いたことはあったと思います。

記者:確か、二日、三日くらいまえからずっと打診があったと思うんですけれども。ずっと検討中で滞っていたと思うんですが、その辺の認識はありますか。

西山審議官:滞っていたという風には私はあまり思っていませんけれども。今、ご存知の様な、放水のこの作業をずっとしてきたわけで、自衛隊があり、機動隊があり、それからあれですね、東京消防庁にやって頂いたものもあるので、そう言ったところの、行動をやっぱ準備することが最優先でしたから、そういうなかで打診があったとものについてもまた今それはそれで、使ってみる価値があるかもしれないということでは、向かって頂いているということだと思います。

記者:最後いいですか、もう一個なんですけども、1台向かって頂いているということなんですけども、日本には、三重県と岐阜県に計3台あるということなんですけども、今後どういう風に使っていきたいと思っていますか。

西山審議官:私もまだ詳細な知識がないので、今あまりそれについてコメントすることは差し控えたいと思いますが、まずは、今回の1台を使ってみてのことだと思います。

記者:読売のホンマです。先ほどのヨウ素剤の話なんですけども、今西山審議官もおっしゃったそれはそれで使ってみる価値があるかもしれないというのは、こちらから、原子力安全院会にそういう風な答申、答申というか、打診の結果、そういう答えをして結果配ったということなんでしょうか。それとも、そうではないんでしょうか。

西山審議官:今私が申し上げた、なんていうか、水を飛ばす機械のことですね、ヨウ素剤のことは我々存じませんでした。

記者:わかりました。あと3号機なんですけれども、明日4号機のハイパーレスキュー隊の4号機と、自衛隊の4号機と、おっしゃっていたんですが、3号機については、今後の予定っていうのはどういう形で考えてらっしゃるんですか.

西山審議官:3号機については、一応今回のこの、もうそろそろ終わるといういわれている、注入でもって一段落して、あとは、必要に応じて、そのレスキュー隊に残して頂く、こうポンプ車でもってですね、補充していくということだと理解しております。

記者:必要に応じてというのは、どういう風に確認して、どういう状態だったら放水するという風に考えてらっしゃるんですか。

西山審議官:やはり、ちょっとそういうどういう現象ということをみんなで打ち合わせしたわけではないんですけれども、やはりその、例えば、その、白煙が見えるとか、温度の上昇が確認されるとか、場合によっては、放射性物質の値が少しモニタリングで高くなるとか、そういったことだと思います。

記者:フジテレビのムラカミです。昨夜西山審議官が会見で3号機の放水のにつきまして、モニタリングポストの値が一度上がっているところがあったということに関して、その、入るべきところに水が入っている証拠ではないかということをおっしゃったんですけれども。今回のモニタリングポストの値を見ますと、どんどん下がっているわけでして、そのことに関する整合性というか、見通しを教えて頂けますでしょうか。

西山審議官:私が申し上げたのは、最初に、昨日入れたりするとき、以前に入れている時は、当然かなり熱を持ったところに入れることになるので。そのときにこう蒸発する、蒸気がたって、蒸発することになるんですね。それによって、そこに放射性物質が混じっていることが考えられて、混じった気体がモニタリングポストのところを通ることによって高い値が出ることは充分考えられると。で、それがだんだん、現地の努力によって更にたくさん水を入れて冷やしてくれれば今度は、むしろ、そういう湯気がたって、放射性物質が飛んでいくということは、少なくなってきて。ものごとが落ち着く方向に行くので、段々と減って来るはずというシナリオは描けると思うんですね。そういうことがあてはまっているんではないかと、推測されます。それから一つ、先ほど、ちょっと私の方の、私の知らなかったといいますか。はっきり認識していなかったこととして、ヨウ素剤のことですけれども。今年の3月16日の10時35分、というふうになっております。3月16日10時35分に、原子力災害対策原子本部長。これが経済産業副大臣でありますが、そこから安定ヨウ素剤についてですね、次の様な指示がでております。避難地域から半径20キロメートル以内から避難するときには、安定ヨウ素剤を投与すること、と。となってまして。投与に際しては、ヨウ素アレルギーと甲状腺疾患に気をつけ、医療関係者の立ち会いのもとに使用すること。小児に対しては、子供さんに対しては、防災マニュアルを参照のうえ、ヨードシロップを服用させること。それから、40才以上の人については、本人が希望するに限って安定ヨウ素剤を服用すること。安定ヨウ素剤の服用を一回を原則とすること。ってことで、避難をされることに、ヨウ素、ヨウ素が一番沢山、飛んで来る可能性があり、かつ甲状腺のところにたまってくるわけですね。そういうことから考えて、あらかじめヨウ素を、安定ヨウ素剤を呑んでおけば、そのヨウ素剤、ヨウ素剤が人間、外からくる放射性物質としてのヨウ素剤を受け入れない状態をつくることで、このヨウ素剤を呑んでおくということを指示したということがございました。先ほど、説明できなくて申し訳ありませんでした。

記者:ここ最近外国のメディアが4号機の燃料プールに穴や損傷があるんじゃないかということを、報じているところがあるようですが、その、4号機のプールの損傷の認識について教えてください

西山審議官:4号機のプールというのは非常にわかりにくいところでして、まず、簡単に、振り返りますと、4号機は、原子炉の中のシュラウドという炉心のまわりを囲む桶みたいな部分を全部取り替えるために炉心にある燃料をすべて出して、使用済燃料プールに置いてあったというのを前から紹介しておりました。従って、その使用済燃料プールの冷却ができなくなった場合に、温まる率がですね、他のところよりも、他の機器よりも高いわけですけども、そういうことは、その、そういうことを反映してか、4号機についても、建屋にかなりの破損がみられて、水素の爆発があったんじゃないかということを疑わせる形状に今なっています。で、方やわりと最近になって確認されたことは、テレビでも報道されましたけども、映像が流されましたけども、明らかに、その、4号機の使用済燃料プールには水があると。使用済燃料より上にしっかり水が被っていて、波打っているような感じがある。という映像が明らかになっています。そうするとこれは、これらのことを整合的に説明するということは、どうも、はっきりしないところがあります。水が少なくなったから、水素が出て爆発したんじゃないかと考えられるところを、水がなみなみとあるという現実があって、このふたつをどう整合的に説明するのかっていうのはよく分からないところがありますね。それで、一つの仮説は、一度、水位が減って、水素が発生して、水素が爆発して建屋を壊したときに、原子炉の、使用済燃料の原子炉っていうのはですね、原子炉の上のところまで、ちょっと、ここで説明しますと、原子炉はですね、このSR弁と書いてあるところの上のあたりに水が張ってあるんですね。張ってあって、こっちの方に同じ水の続きに使用済燃料プールがあって、その間を仕切り版で、こう、仕切ってあるという形状になっております。それで、そのひとつの仮説というのは、しきってあるから、暖まった使用済燃料で、そちらの方の使用済燃料の入っている部分の仕切られた部分の水が減って、それで水素が発生して、その水素が爆発したときに、建屋を壊すと同時に、その仕切り版を壊したのではないかと。仕切り版を壊すと、原子炉の上の部分に貼ってある全体としては、その使用済燃料プールと繋がってる部分にですね。原子炉の上の部分の水が流れ込んで、両者を合わせて水がなみなみと入っている状態になっているんじゃないか。というような仮説があります。これはひとつ両者を整合的に説明する説ではあるんですが、ということで、ちょっとそこのところははっきり致しません。今のところそのプールに水があるので、穴が空いているかどうかっていうことかについてははっきりした情報がないというか。空いているという風に明確にいえる状況ではないということです。

記者:ニコニコ動画のナナオと申します。よろしくお願いします。すみません、基本的なことちょっとお伺いしたいと思います。18日、INESの基準による福島第一原発、1号機2号機3号機の暫定評価がレベル4から5に引き上げられました。私たち国民にとりましては、事象の重大さ、あるいは逆説的に希望を持たせる物差しと致しましては、比較的理解できうることなんですけれども。こうしたINESの評価というのは今後も継続して発表されうるものでしょうか。

西山審議官:はい、あの時にも申し上げましたけれども、これはあくまで暫定評価でして。これから先

以下、記録なし