原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月29日10時24分から39分間)

司会:それではただいまより会見の方はじめさせて頂きます。よろしくお願いいたします。

西山審議官:おはようございます。よろしくお願いします。まず各、福島第一原子力発電所の各号機の状況について報告いたします。

1号機でありますが、1号機については、まず原子炉の関係です。格納容器の圧力は今およそ安定しておりますけれども、圧力容器については温度がやはり上昇傾向にあります。これを受けて淡水の注入量を昨日の3月28日20時の時点で1分間に113リットルで会ったものを141リットルと少し多くいたしました。その後温度は引き続き上昇いたしましたけれども、今少し下がりかけているのかもしれないという兆候がありますが、まだはっきりいたしません。それから、この基については本日3月29日仮設の電動ポンプへの切り替えを予定しております。引き続きこれからも温度、圧力の推移を見ながら流量の調整を行っていくことになると思います。それから、第二に、使用済み燃料プールでございます。使用済み燃料プールにつきましては、コンクリートポンプ車による淡水の放水を計画しておりましたけれども、コンクリートポンプ車の方の不具合がありまして、今この修理に当たっております。これが数日で終わるということで、現時点ではこの淡水をコンクリートポンプ車によって1号機の使用済み燃料プールに放水するのは3月31日を目途としております。しかしこれによりましても、1号機の使用済み燃料は非常に量が少なく、発熱量が少ないもんですから、とくに問題はないと今は考えております。三番目に、電源の関係ではいくつかの作業があります、直流の分電盤のこととか、ケーブルの敷設、直流の電源ケーブルを敷設することなどのことがありますけれども、比較的重要なものとしては、中でも重要なものとしては、モニタリングポスト用の電源ケーブルを敷設、接続して、出来れば本日中に中央制御室においてモニタリングについても表示が可能になって、データを得られるようになるといいと思っております。次に同じ1号機のタービン建屋の地下1階の溜まり水についての作業でございます。これについては昨日から報告しておりますように、ポンプを3台に増加させて、復水器への移送作業を引き続きやっております。このことがこの問題の解決の一番重要なところになってくると思いますけれども、まだ現時点で、ある程度減っているというふうにみられるという情報もありますけれども、はっきりと水位とかですね、どのくらいあと残っているかということについてが、情報が確定しておりませんので、今は申し上げられませんが、その作業は続けております。

次に2号機であります。2号機につきましては、まず27日の段階で、3月27日の段階でタンク、原子炉への淡水の注入についてはタンクの切り替えと、それから仮設の電動の駆動ポンプへの切り替えがもうすでに終了しております。その上で今注水を行っております。それから使用済み燃料プールにつきましては、今まで海水から、海水を注入しておりましたところ、これを本日淡水への切り替えを行うことにしております。午前中に仮設のポンプを、仮設のディーゼル発電で動く仮設のポンプを設置いたしまして、テストを行い、午後にはポンプの切り替え作業を行って、これまでの消防車で海水を入れているという状況から仮設のポンプで淡水を入れるということに切り替えていきたいと考えています。次にタービン建屋の地下の溜まり水、2号機についてのタービン建屋の地下の溜まり水の移送の関係でございます。これについては現時点の方針としては、この溜まり水自体はやはり復水器に入れることを目指す。それで復水器が一杯なもんですから、それを復水貯蔵タンクに、その今復水器に入っているものは復水貯蔵タンクに移す。復水貯蔵タンクに入っているものはサージタンクと、サプレッションプール、圧力抑制室のサージタンクというものがあります。圧力抑制室のサージタンク、これは圧力抑制室の水を抜いて中を見たり、あるいは圧力抑制室に水を入れたりというためのタンクでありますけれど、そこを目的として、この、失礼、復水貯蔵タンクから、に残っているものはその圧力抑制室のサージタンクに移していくという手順でですね。もう一回申しますと、溜まり水自体は復水器に入れる。復水器のものは、復水貯蔵タンクに入れる。復水貯蔵タンクのものは圧力抑制室のサージタンクに入れると。こういうことでまずは作業スタートするということであります。次に3号機でございます。

3号機については、昨日の、3号機については前から申し上げましたように、使用済み燃料がすべて使用済み燃料プールの方に、燃料がすべて使用済み燃料プールに出されていますので、原子炉の方は問題がありません。使用済み燃料プールにつきましては。

記者:それは4号機?

西山審議官:失礼、失礼、間違えました今、勘違いしました。3号機ですね。3号機については、もう一回改めまして、原子炉への淡水の注入について消防のポンプ車から仮設の電動駆動のポンプに昨日の3月の28日20時30分の段階で切り替えております。昨日20時30分の段階で電動駆動ポンプによる淡水の注入に切り替えております。それから、使用済み燃料につきまして、コンクリートポンプ車による使用済み燃料プールへの淡水、今度、海水から、本日初めて淡水に切り替えて使用済み燃料プールへの放水を本日の14時から16時の予定で行うことにしております。次にタービン建屋の地下の溜まり水の移送につきましては、やはり3号機についても現時点では、今2号機について申し上げたのと同じルートで、復水器から、今の溜まり水は復水器へ。復水器から、復水器にあるものは復水貯蔵タンクへ。復水貯蔵タンクにあるものは圧力抑制室のサージタンクへと。こういうルートで3号機についても作業を始めるというふうに聞いております。電源の関係で3号機については、直流の、直流の120、ちょっと技術的な内容になりますけど、125ボルトの充電器盤の健全性の確認とか、仮設のケーブルの敷設などでございます。

次に4号機です。先ほどちょっと勘違いいたしまして、失礼いたしましたが、4号機の方が申し上げたように、原子炉から使用済み燃料がすべて出されているものであります。これにつきましては、昨日コンクリートポンプ車によって使用済み燃料プールへの注入が海水から淡水への切り替えを行っております。本日の予定として後は、中央制御室の照明を復旧させたいと考えております。次にトレンチの溜まり水のことについて申し上げます。まず原子力安全保安院の方から本日の統合本部の全体会合の中で、次の二点を東京電力に対して指示をしております。一つは、立坑から溢れ出ているという形跡は今のところ確認出来ないということでありますけれども、念には念を入れる観点から調査を行ってもらいたいということ。それから、昨日、これはとくに2号機を中心とするタービン建屋の方の溜まり水についてではありましたけれども、原子力安全委員会から地下水のモニタリングを行うべきという指摘を受けまして、保安院からも指示をいたしましたけれども、この立坑の、あるいはトレンチに溜まっている水との関係でもこの影響についてあわせて確認してもらいたいと。こういう二点を保安院の方から東京電力に指示をしております。今現状として聞いておりますのは、一つは溜まり水から、溜まり水が確認されましたトレンチにつきましては、海とは直結していないということと。それから溜まり水が発見されて以降、半日おきくらいでありますけど、目視で確認しているところでは、溢れた状況は確認されていないというふうに聞いております。それから、今現在その仮に溢れた場合ということで打っている手としては、1号機がやはり一番上の縁から10センチくらいのところまで水が溜まっているということですので、1号機が急がれるという考えではありますが、この立坑の地上部にあります建屋の開口部の付近に、建物の扉は津波によって外れてしまっているということですけれども、そこに土嚢を積んだり、コンクリートパネルを設置して、水が仮に溢れた場合でも海へ流出しないような応急の措置をとっているということでございます。2号機及び3号機につきましては、これまでのところ水位が安定しておりますので、対応を検討中でございます。私からは以上にいたしまして、あとはご質問にお答えしたいと思います。さっきちょっと一つ自分でも不確かだったんで今確認してみましたけど、4号機のですね、プールへの、使用済み燃料プールへの放水の関係ですけれども、昨日は放水自体は行っておりませんが、放水する機械について、その海水から淡水への切り替え作業を行ったということでございました。放水自体は行っておりません。では以上で終わります。ご質問をお願いします。

司会:じゃあ前列3番目の男性の方どうぞ。

記者:読売新聞社のタカダです。冒頭にお話頂いた1号の件で伺いたいんですけれども、昨日の夜から流入量を増やして温度上昇を抑えようとしているというお話を、もうちょっと詳細がわかれば教えてほしいんですが、どれくらい温度上昇を今しているのかということと。下がりかけているかもっていうようなちょっと曖昧な言いっぷりをなさいましたけど、下がっているんですか。あと、2号機についても、これは今度は逆のことをやっているような報道もありましたけれど、これもわかっていることがあれば教えてください。そして、この水のなかなか難しいその管理って言うんでしょうか、流入量と漏出の管理っていうのについて、昨日もご見解を頂きましたけど、今一度西山さんの方からご見解頂ければと思います。

西山審議官:すみません。手間をとらせてすみません。給水ノズル、1号機の原子炉圧力容器のですね、給水ノズルの温度っていうのを本日の午前2時現在と6時現在とで比較いたしますと、2時現在が329.3℃と、329.3℃であったのに対して、給水ノズル温度の6時現在が323.3℃、323.3℃ということで、その329℃の方に向けて上がっていって、それが今6℃くらい下がっているような状況ですので、これ傾向が、傾向になっているのか、それともまだ不安定なのか、そこを見ていかなければいけないということです。2号機については、2号機については、流量について言えることは、やはりこの燃料をしっかり冷やすための給水をしなければいけないというニーズと、それから今溜まり水を処理しながら、またそこに溜まり水が追加されるようなことは避けたいということとの、その二つをバランスさせながらいかないといけないということで、とくに溜まり水を処理することによって、どこから水が来ているのかということもわかるんではないかと期待していますので、そういう意味で溜まり水の処理は、一刻も早くやって、それによってその間、給水についてはやはりもし加減できるものなら、加減したいという気持ちはあると思うんですが、そこはやはり現場での状況見ながら調整していくということになると思います。

司会:では次、ご質問の方。壁際の女性の方どうぞ。

記者:毎日新聞のアダチです。冒頭溜まり水の除去をしていてですね、減っているとの情報があるが、どのくらい減っているのかはわからないとおっしゃっていたんですが、その点をもうちょっと詳しく教えてください。それからですね、トレンチのところの応急対策で、土嚢とかですかね、されているというのはもうそれは今日やったっていうか、完了すでにしてるのでしょうか。いつやられたんでしょうか。

西山審議官:まず溜まり水の除去についてはですね、1号機が一番早く進んでいるわけですけど、我々としてもぜひ水位がこの位になったとか、あとこの位で出来そうだとかっていう情報欲しいわけなんですけれども、これを現場に確認いたしましても、まだ見た方によって感じが違ったりとか、情報がちょっと錯綜しているもんですから、現時点では水位が何センチとかっていうこともはっきりわからない状況です。ただ、だいぶ減ってきたというふうに感じておられる作業しておられる方もいるようなので、これだけやっているわけですから、減っているものと思いますけれども、もう少し確認をさせて頂きたいと思います。それから土嚢については、土嚢とかコンクリートブロックについては、1号機について、一番その仮にもし水位が上がってきたとすると、一番早く溢れてしまうので、1号機についはすでに実行したというふうに聞いております。ちょっと具体的にいつやったかは今把握しておりませんが、すでに実行されているというふうに聞いております。

司会:ではそのほかご質問の方。壁際の男性の方どうぞ。

記者:産経新聞のタナベです。溜まり水の処理の方法についてなんですが、復水器、復水貯蔵タンク、さらに圧力抑制室のサージタンクなんですが、それぞれ水の入る容量はどれくらいあってですね、現状どれくらい水が入っていると思われるのかという点とですね。この動作をするために何かしら機器の復旧をしなきゃいけないなのか。それともスムーズに現状の設備状況でこの動作が出来るのかという点。さらに復水器のサージタンクが一杯になってしまったらその後はどうすればいいのかという点についてお願いします。

西山審議官:失礼いたしました。まず復水器のそれぞれの、ちょっと待ってくださいね。失礼しました。復水器の今容量としてわかってますのは、復水器自体は、1号機が1600立米、立方メートル。1号機が1600メートル。2号機が3000立方メートル。3号機が同じく3000立方メートルです。1600、3000、3000ですね。それから貯蔵、失礼しました。復水貯蔵田ンクの容量ですが、1号機が2000。全部立方メートルですから、数字だけ申しますと1号機が2000、2号機が2350、3号機が2500、4号機が2500となっています。それで、復水貯蔵タンクに今残量として見積もっておりますのが、復水器のところは、復水器のところはもう開けてしまうという前提ですから、復水貯蔵タンクの残量として今見積もっていますのが、立方メートル単位で、1号機が700、2号機が900、3号機が1500、4号機が2000というふうになっています。今わかっているのは、それから、サージタンクの方ですね、サージタンクの方の容量は、これは共用でありまして、各号機共用ということで、3400立方メートルのものが2基、3500立方メートルのものが1基ということでございます。それから、くみ出す作業については、基本的にはポンプなどで実行可能というふうに理解しております。それからサージタンクが一杯になってしまった場合というのは、当然新しく別の方法を考えるということになりますので、これについてはまた色々な選択肢を考えなきゃいけないと思います。発電所の中で処理するのか、中でも既存のもので何か使えるものがあるのか。それから、新しく何かを設置するか、あるいは外に何らかの方法で持ち出すかとか色んな選択肢があると思いますけれども、それはまだ今ここで申し上げられるような段階に来ておりません。

司会:では次ご質問の方。2列目の女性の方どうぞ。

記者:すみません。フジテレビのタカミです。この溜まり水の処理なんですが、これは2号機についてはすでに作業開始なのか。3号機についてはそれぞれどうなのか。その作業の今の状態を教えてください。

西山審議官:本日の予定ということは聞いておりますけれども、まだ今着手されたか未確認です。

記者:それ2号機と3号機同時進行ですか。それとも先に2号機やるとか。先に3号機やるとかってありますか。

西山審議官:私の理解では、同時進行ではないかと思いますが。

記者:先に復水貯蔵タンクのものをサージタンクに入れますよね。それから、順番としてはそういう順番でいいんですよね。

西山審議官:そうですね、はい。

記者:あとサージタンクなんですが、これはサプレッションプールの中にあるんですか。

西山審議官:いや、外にあるんですね。つまりサプレッションプールの水を抜いて、サージタンクに入れて、サプレッションプールについて何か作業をするとか、あるいはサプレッションプールにこの水をまた戻すとかそういうときに、この外にあるものとしてあるんです。ですから原子炉の中にあるわけではないです。

記者:わかりました。ありがとうございます。

司会:そのほかご質問の方。一番前列の女性の方どうぞ。

記者:NHKのスガヤと申します。すみません。ちょっとお話逸れてしまうんですけども、4号機の使用済み燃料プールへの淡水の注入というのは、もうすでに始まっているんでしょうか。ちょっとご発言があったようなので。

西山審議官:まだでございます。そのやるための準備をしたということです。

記者:今の段階でも、その準備が進んでいるということで、まだ注入には至ってないということよろしい。

西山審議官:そうです。

記者:失礼しました。

司会:そのほかご質問の方。前から4番目の男性の方どうぞ。

記者:すみません。今日の、ANNのヤマモトと申します。今日の発表の中ではですね、触れられてないようなんですけれども、昨夜発表になったプルトニウムのですね、土壌から検出についてなんですけれども、その後ですね、新しい情報がおそらくないということなんじゃないかと思うんですが、プルトニウムがですね、土壌中から発見されているということについてですね、他のすでに検出された核種なんかと、見つかっていることとですね、の違いが何かあるのか。またそれをあるないにしろ、見つかったことに対する見解を改めてもう一度お願いできますでしょうか。

西山審議官:プルトニウムは、かなり高温になって発生するものであって、かつ重さもあって、簡単には出て来ないようなものですので、その、それが出てくるくらいの燃料の損傷があったんだなということはこれでわかったということであります。それから、そこまでいったということで、それがしかも本来の閉じ込め機能を突破してまで出てきているということですから、それについては今回の事故のですね、なんて言いますか、重大性というか、深刻性を表しているものだと思います。ただ、今現在のプルトニウムについては、健康への被害はその近くで作業されている方にしても、それから普通にお住いの、近くに暮らしておられる方にしても、とくにご心配されるような値ではありませんので、これからしっかりモニタリングをしていきたいと思っています。

記者:すみません。他のですね、ベータ線、ガンマ線で検出された核種以外にこれが見つかったということはですね、他の核種とは違う意味を持っているっていうのは、先ほどおっしゃった重さのこととか、簡単には出て来ないという、そういう意味のところが違う点という理解でよろしいでしょうか。

西山審議官:今そういう理解でいいということです。

記者:ありがとうございます。

司会:ほかにご質問の方。3列目の女性の方どうぞ。

記者:AP通信のヤマグチです。一つ、プルトニウムが検出されたっていうことで、例えば燃料ですとか、炉のダメージの度合いがどれくらい進んでいるかっていうことがわかるのかということと。もしわかっているのであれば、どの程度か。それからもう一つお聞きしたいのは、炉に入れている水の水量が上がってこないというがわかったのは随分前だと思うんですけれども、その頃からその溜まり水が発生するのではないかということは予見できなかったのか。もしそうである、出来ているのであれば、その対策がとれたのか、とれなかったのか。今までその放置していたのはなぜかということを教えてください。

西山審議官:まず、プルトニウムが検出されたからと言って炉の中のですね、燃料の損害がどのくらいか、損傷はどのくらいかということは、これは直接にはわかりません。ただ相当な高温になったことは示されていますので、そういう意味では、ある程度のダメージが、炉心の損傷があったものというふうには考えられます。ただ何パーセントくらい損傷しているかとかそういうことについては今はっきりはわかりません。それから、水のこの溜まり水などが予見出来なかったかということについては、まずは前から何回も申し上げてますように、このそういう状態になって、一度はなってしまった燃料をですね、しっかり冷やして、そのような状態が進行するのが、これが一番悪い事態なんで、それを防ぐために、これまで精一杯まず海水を入れ、それから淡水に変えということをやって参りました。その副作用がどうなるかということについては、色々考えていた、ちょっと私は誰がどういうふうに考えていたということははっきり今は存じませんけれども、可能性があるにしても、しかしこれ以外の方法はなかったんだろうなというふうには思います。

司会:ではそろそろ残り3名とさせてください。じゃあお二方最後ということで。後ろの方から先にどうぞ。

記者:すみません。日刊工業新聞のカトウです。そのトレンチの水なんですけれども、水質等をですね、調べて実際に出事がどこかということを調べる作業というのはどういう予定で進まれていますでしょうか。

西山審議官:今それは鋭意やっているというふうに聞いております。それによって溜まり水、各号機のタービン建屋にある溜まり水との関係とかですね、その辺りが明らかになってくると思います。

記者:それはいつ頃、どういうふうな形で見えてくることになるんでしょうか。

青木審査官:1号機がですね、今水位が、トレンチの溢れる直前になっておりますので、これを優先で分析をしているというふうに聞いております。2号3号の方につきましては、まだ検討中ということです。

司会:では最後、一番前列男性の方どうぞ。

記者:時事通信社のスズキと申します。今回のモニタリングの発表ではちょっと出てなかったと思うんですけど、海水の放射線濃度の速報値というか、そういうのが入っていましたら教えてください。

西山審議官:ちょっとお待ちください。

放射線班:南放水口でありますが、ここは一時期1800までいったものでありますが、今のところ27日のですね、8時半現在でヨウ素131については、275。27日のですね、1時50分に調べたところ、ヨウ素131については250という形で、段々と低減をしてきております。

記者:ここに書いてある以降。

記者:午前、午後。

放射線班:一番新しいのはですね、27日の1時半。13ページですね。あと15頁でありますが、北放水口、放水口北側ですね、これについてはヨウ素131が1150という形になっております。

記者:これ以降で入った新しいものがあれば教えてくださいという趣旨で。

放射線班:ちょっとお待ちください。大変失礼しました。28日のですね、8時20分ですね。南放水口付近、1Fの南放水口付近ですが、ヨウ素131がですね、33.9倍という形になっております。その南放水口ですね、その後も測っておりまして、3月28日の14時20分ですが、ヨウ素131が27.9という形になっております。一方、1Fのですね、5,6号の放水口北側でありますが、昨日1150という数値が出ましたが、個々は3月28日の8時40分ですね、ヨウ素131が816倍という形で少々下がっております。それ以降ですね、昨日3月28日の14時40分、5,6号機放水口北側ですが、665.8倍という形で徐々に北側の方も下がっている状態であります。あと、2号機の北放水口付近でありますが、こちらの方は28日9時35分現在でですね、ヨウ素131については、95.6という数字となっております。最後にですね、2Fからですね、約7000メートル南にある岩沢海岸でありますが、こちらの方、昨日の8時45分に計測したところ、ヨウ素131が58.8ということで、こちらの方は少々上がってきている問いうことでございます。以上です。

記者:上がってることについては、それはやっぱ拡散しているっていう認識を持たれているということでいいんですか。

放射線班:沖合の方ですね、北から南の方に海流が流れておりますので、そういった意味では拡散が広がって南の方に流れていったというふうに思われます。ただ、出元というかですね、最初高い値を出したその1号機の南放水口300メートルの地点はですね、下がっておりますので、そういった意味では拡散がドーナッツのような形で広がっている可能性があるのかなというのは推測されるところであります。

記者:ちょっとまた減っているという点で、新たな漏出というのは、ある程度止まっているという。

放射線班:今のところ、断言は出来ないんですけど、供給はされてないのかなというふうには思っておりますが。ちょっとまたこれは水位を見なければ判断は出来ないというふうに思っております。

記者:すみません。一点だけ確認なんですが、トレンチの半日目視してるっておっしゃってたのって、今朝見てるんですか。いつ。今朝見て水位が変わってないというりかいでよろしいんですか。

西山審議官:ちょっとそこははっきりいたしませんけど、おそらくこのもうだいぶ時間経ってますから、見てるような気がしますが、今まだ確認できません。

記者:もう一つ確認。今2号機の北放水口っておっしゃったのって2Fのということ。

西山審議官:2Fということね。そうですね。2Fです。

放射線班:95.6ですね。

司会:ではこれで記者会見の方終了させて頂きます。