原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月30日17時43分から43分間)

司会:それではただいまから説明をさせて頂きます。よろしくお願いします。

西山審議官:どうもお待たせしました。よろしくお願いします。まず前回報告してから変化したところについて、ご紹介いたします。

まず福島第一原子力発電所の1号機ですけれども、使用済み燃料プールに対しまして、コンクリートポンプ車による使用済み燃料プールへの淡水の放水が終了いたしました。3月31日本日の13時03分に始まって、一度調整による中断があったようですけれども、その後14時29分から16時04分までやって終了したということでございます。90トン水を送ったと。淡水ですけれども、送ったということです。次に復水貯蔵タンクの、タンクの水をサプレッションプールのプール水のサージタンへ移送をすることについては、本日3月31日12時に開始をいたしました。これは午前中にご紹介したように、3号機の作業、同じ作業が終わりましたので、その3号機に使っておりました移送流量25立方メートルパーアワー。1時間あたり25立方メートルの仮設水中ポンプを1号機のために使いまして、12時から本日移送を開始しております。次に同じ1号機で、トレンチの水を消防ポンプ車によりまして、集中環境施設プロセス主建屋、廃棄物集中処理建屋の中の一部ですけれども、このタンクのペレット貯槽と呼ばれるタンクに移送をいたしました。150立米、150立方メートルを移送して水面が約1メートル下がったということでございます。作業は本日31日の9時20分から11時25分の間に行われて、現在一番上の縁から1.14メートルのところに水面があるということでございます。次に2号機でございます。2号機については、今朝もご紹介いたしましたが、原子炉圧力容器の温度が上昇傾向であったために流量を多くいたしまして、昨日3月30日の14時からは150リットル。1分当たり150リットルということでやって参りましたところ、引き続き原子炉圧力容器の温度が上昇が抑えられて、むしろ下がってきているということで、最新の数字では比較ということで申しますと、本日3月31日の午前2時現在が183.4℃だったものが、183.4℃だったものが本日31日の12時現在では、172.4℃。183から172に下がったということでございます。使用済み燃料プールにつきましては、これは一度ホースに亀裂が見つかったので、その後ホースを取り換えてやっておりますけれども、使用済み燃料プール、失礼しました。2号機の使用済み燃料プールへの冷却系からの淡水の追加注入につきましては、本日午後やる予定でありますけれども、まだ始まったという連絡を受けておりません。次に3号機につきましては、コンクリートポンプ車による使用済み燃料プールへの淡水の放水を本日16時30分頃から開始いたしました。約3.5時間の予定でございます。3時間半の予定でございます。以上が各号機の状況です。

次にIAEAのことでですね、IAEAが午前中にも少し報告いたしましたけれども、飯館村の土壌のデータをとって、これが20メガベクレル平方メートルかな。そこのということであって、IAEAの基準値の倍であるというふうに指摘をいたしました。このことについて、私どもで調べておりますが、まず前提として午前中にも申しましたように、これはIAEAとして我々に言っておりますのは、一つのサンプルが指標を超えたということであって、サンプルも少ない中であるので、まずはさらなる調査を行うことが必要だということで、これは日本政府に伝達しているというふうにIAEAの方は言っています。それで、現在このIAEAの基準というのがはたして何なのかということについて、確認をしておりますけれど、どうも書いたものはないということですので、何かIAEAの中で計算されたものを前提にしておられるようです。その点については引き続き我々の方でも確認をいたします。一方で今日本の方の考え方では、飯館村についてどういうふうに考えるのかということについて、次にとりあえずの考え方をざっと計算してみたところのですね、考え方を申し上げたいと思います。放射性物質が飛ぶようになったから、飯館村のところにどのくらいの放射性物質が行ったかということ、線量がどのくらいだったのかということの蓄積をずっと考えていまして、それで、24時間ずっと外にいらっしゃったことを前提にして考えると、今50ミリシーベルトに近いくらいの値になってきています。50ミリシーベルトというのが、避難の基準ではあるんですが、ただここに原子力安全委員会が3月25日に出しました線量の評価基準っていうものがあります。これによりますと、今申し上げましたように、24時間外に出ていればそれくらいの線量は浴びるんだけれど、普通の方はそういうことはないわけでして、外におられるのが8時間、中にいるのが16時間。そういうふうに仮定をいたしまして、計算をいたしますと、大体この今外に24時間いたときの線量の半分くらいになるという計算になります。したがって、50ミリシーベルトの半分くらいということで、実際に飯館村での線量はですね、現実的な測り方だとすると、50ミリシーベルト、約50ミリシーベルト弱の半分くらいということに、現在なります。そういう意味で50ミリシーベルトが避難の基準だといたしますと、原子力安全委員会の基準に基づければ、今は飯館村の方々は避難の必要性はないというのが、ラフに申し上げた結論でございます。もう少しIAEAの基準も調べてみたいと思いますし、計算も精緻にやってみることは考えておりますけれども、少しそういうことで、基準の2倍、IAEAの避難の基準の2倍だということになりますと、すぐに避難しなければいけないのかという思いを持たれる方も多いと思いますので、日本政府としてと言いますか、私どもの今の、原子力安全保安院としての試算ではそういう感じであるということをわかって頂いて、落ち着いて考えて頂ければ大丈夫だということをお話申し上げたいと思います。

次に、アレバ社との関係でございますけれども、これはすでに別途ブリーフィングがあったと伺ってますが、今日海江田経済産業大臣ともアレバのロベルジョンCEOが会談をされました。その場でも色々これからの協力のことについては話し合われたということでありまして、やはり現時点では優先順位が高いのは、水の処理のことと、それから後はロボットについてのいくつかのアイディアについての、今回大臣との間で細かいやり取りがあったということはないと思いますけれども、これから日本とフランスとの協力という意味ではそういったところが課題になってくるかと思います。これについては、今まずアレバが側が現在のこの福島第一発電所の客観的なデータを確認して、どういうことが出来るのかということについて相談をしているところでございます。

それから次にちょっと変わった案件でございますけれども、福島第一原子力発電所への街宣車の侵入という話がありました。事実関係は12時21分に福島第一発電所の正門に、正門に街宣車が来訪して構内に入ることを要求したけれども、拒否されたと。その後街宣車が第二発電所に到着したけれども、正門を閉じて対応したと。その後正門に回って侵入した、西門ですね。正門を閉じて対応したけれども、今度西門に回って侵入したと。15時24分に街宣車の運転手が警察によって確保されたと。こういう事件がございました。街宣車はこれ除染がやはり必要でありますので、Jビレッジへ向かったということであります。これが我々にとっても関心事であるのは、こういう侵入というのは、核物質防護の観点からあってはならないことですので、やはりこういう非常事態のところですから、何かそういう一瞬の隙があったのかもしれませんけれども、東京電力に対しましては、私どもの核物質防護室長から、口頭ではありますけど、発電所の警備には万全を期するように指示をいたしました。私からの説明は以上にさせて頂いて、あとはご質問頂きたいと思います。どうぞ。

記者:日本テレビアンドウですが、第二発電所の西門から入った時間もう一度教えて頂きたいのと。それから飯館村の線量の件なんですけれども、今の時点では25ミリというと、3週間で25なので、単純にこのままの状態続けば、3週間で50という。いつも線量違うんで単純にはいかないんですけど、なのでそういう可能性がありますよというような住民に対しての前もっての、なんて言うんですか、説明っていうのはされないんでしょうか。

西山審議官:まず、西門の時間はですね、街宣車が西門に回った時間は13時08分と聞きました。今の飯館村の線量につきましては、今20台の半分くらいだといたしますと、前にもちょっと申し上げましたように、現在飛んでる、これまでの線量を記録していったものというのは、水素爆発が何か所かであったりして、それでその時にかなり燃料由来のもの、ヨウ素とかその他のもの、セシウムなどが散らばっていったというのがありましたですね。それでその後はそういうことについては、冷やすことを重点的にやってきているので、大きくその時のように出てるっていうことは考えにくいと思うんです。線量の高い水があるということはありますけれども、それは今外界には出てっていませんから、そういたしますと、線量としてはどちらかと言うと、下がる傾向にあって、全国どこでも第一発電所から遠いところについては徐々に下がってきているという現象があります。ただ、もちろんこれからもモニタリングをしっかりやっていって、そういう中で、もし今おっしゃったような線量が段々上がってきて避難して頂くような時期が近いようなことになってくればですね、その時はしっかり申し上げたいと思いますけれども、よく状況を見ながら送れないように対応したいと思います。

保安院:すみません。これ単純に今試算してみただけの数字でございます。これ一番高いところのポイントでやってますので、これがはたして代表点かどうかっていうのは必ずしもはっきりしないというようなデータでございますので、参考でお示しするということで試算をしてみたというところでございますので、その旨ご理解頂ければと思います。

西山審議官:いずれにしてもよくデータを見ながら、それからIAEAがどういうことをおっしゃっているのかもよく確認したうえで遅れないように、もし必要なら、住民の方々にお知らせを出したいと思います。・

記者:30キロ圏外ではあるけれども、今審議官がおっしゃったような状況ではありますよということは、住民一人ひとりに伝わるような形で現地でなっているか確認されてますか。

西山審議官:この数字自体は文部科学省の方の、昔140とか150という数字をご説明したことがありましたけども、そういうことで発表されてますけども、住民の方々に、さっき午前中に申し上げたように、今百何十人という方が残っておられるようで、そういう方々へのお知らせがいっているかどうかはちょっと今はわかりません。引き続きどういうふうにしたらいいかよく考えたいと思います。

記者:共同通信シズナです。西門から侵入というのはどういう状況だったか、もしお分かりになれば。閉まっているところを突入したのか、何か開いていたのか。

西山審議官:今出てる情報では、車両でゲートに体当たりして突破というふうに書いて。警備区域内に侵入したということのようです。

記者:何人乗ってたかとかわかりますか。

西山審議官:それはわかりません。

記者:それと、この65報の下の被曝のところですね、従業員の被曝というところを少し教えてください。

保安院:従業員の被曝のところでございますけれども、まだ具体的に東京電力の作業員なのか、協力会社の作業員なのかはちょっとはっきりしませんけれども、所謂100ミリシーベルトの線量を超えた方、その方が合計で、今日現在合計で20名になったということでございます。

記者:何人増えたとかっていう情報はありますか。

保安院:それは今入手します。後ほどご連絡申し上げます。

記者:わかりました。ありがとうございます。

記者:すみません。毎日新聞のヤブチと言います。先ほどの試算のところで念のため確認したいんですが、これ前提は外に8時間いて、中に16時間いるっていう、それでよろしいでしょうか。

西山審議官:そうです。

記者:あと、これ試算した主語はこれ保安院でしょうか。それとも安全委員会でしょうか。

西山審議官:保安院です。保安院がまだ非公式にラフに、今2倍という報道が結構出てるもんですから、この会見までに間に合わせるようにとりあえず試算してみたということであります。

記者:半分というのは25という意味でいいんでしょうかね。

西山審議官:大体その近辺。それより少し少ないくらいということです。後ろの方、ワイシャツの方。

記者:飯館村のことなんですけれども、IAEAがどういう測り方をしてですね、一体何がどの程度検出されているのかというのは、どこまで把握されているでしょうか。土壌を採取してとかですね。核種がどうであってとかですね。その辺り今ちょっと報道でとおっしゃいましたけど、直接把握されてないですか。

西山審議官:IAEAから聞いておりますのは、土壌の降下物の測定値であるベクレルパーキログラム。さらにこれをベクレルパー立方メートルに置き換えたときの評価を行った結果飯館村の土壌は20メガと。最初は2メガとなんか言われたらしんですけど、のちに20メガと訂正されたらしいんですが、20メガベクレルパー立方メートル、平方メートルかな。平方メートルと。平方メートルですね、ということでありましたと。放射線量そのものを測定したわけではなく、あくまで評価の結果として出た値であると。つまり土壌を測ってみて、それでそこから何か換算して、放射線量の評価を出したということでありました。そういうことで聞いているだけで、我々基準値というのは一体何だろうかということもIAEAの方にも聞いて今調べてますけれども、どうも書かれたものはないようで、どういうふうにしたのかということを今聞いております。

記者:今朝のお話で、基準と言いますか、その介入の基準があるというようなおっしゃってましたけど、それはまた別なんですか。

保安院:IAEAの介入の基準といたしまして、通常こういうところに出てくるのは、20から100っていうのが通常時のところでございまして、それの一番高いところの100ミリというのがここでIAEAとして出されてる数字。

記者:すみません。単位は。

保安院:ミリシーベルトでございます。

記者:それとあと、実際調査、IAEAの調査にはたぶん日本側の方も同行されてるんじゃないかと思うんですけど、その辺り何か把握できていることはないんでしょうか。

保安院:現地の、現地本部に確認したところでは、同行はしてないということを回答として聞いて、私は聞いてございます。

記者:わかりました。

西山審議官:女性の方。その次隣の男性の方。

記者:AP通信のヤマグチです。確認だけなんですけれども、従業員の被曝に関してこの20名の中には負傷者は含まれていないということでしょうか。

保安院:この作業員の方につきましては、負傷者ということではなくて、実際に作業に携わっていて、被曝をされたという方と聞いております。大変失礼いたしました。この東京電力の社員の方や協力会社の方を含めまして、この従業員の被曝のところに記載してございますが、先日の1Fの3号機のタービン建屋で被曝された方、これはこの中に入ってございます。それから先ほどご質問頂きましたこの作業員の、従業員の被曝の20名でございますけれども、これは本日1名の方が増えてらっしゃるということでございました。以上です。

記者:被曝量はどれくらいですか。

保安院:申し訳ございません。そこについては、まだ報告はございませんが、その100ミリを超えたということを聞いてございます。

西山審議官:ではどうぞ。

記者:朝日新聞のコジマと言いますが、街宣車の事案で、すみません、時系列ちょっと聞き洩らしがあったんで、改めてお聞きしたいのと。あとその団体名およびどんな主張されていたのか、もし可能であれば教えて頂きたいんですが。

西山審議官:時系列ですね、まず。さっきより少し詳しいかもしれませんけれども、今時系をおったものが来ましたから、これでご紹介しますと、東京電力本店から頂いたお知らせによりますと、12時21分に、本日の12時21分に第一発電所の正門にその街宣車が来て、構内への入構を要求したけれども、拒否されたと。12時58分に、今度第二発電所の正門、正しい門に街宣車1台が到着したけれども、正門を閉じて侵入を拒否したと。13時08分に街宣車が第二発電所の今度西門に回りまして、車両でゲートに体当たりして、突破して警備区域内に侵入したと。第一発電所の方に来たその街宣車については、正門の方でも発電所の周辺にもいなかったということ。それから13時21分に構内に侵入したその街宣車が物揚げ場という、警備区域外のそういう場所まで行って、その後構外へ出て行ったと。物を揚げるは手偏に場所の場の右側を書くやつですね。物揚げ場、警備区域外の物揚げ場まで行き、その後構外へ出て行った。この車両が第一発電所に来たものと、街宣車と同じであったということでした。以上でございます。もう一つは何でしたっけ。

記者:団体名と主張がもしわかれば。

西山審議官:それはちょっとわかんないですね。主張もわからないですね。そちらの、一番後ろの方から先いきますか。その次にその前の方。

記者:すみません。街宣車でちょっともう一個確認なんですが、14時24分に警察が運動員を確保したっていうのは、その13時08分に中に入った方の車。

西山審議官:そうですね、はい。

記者:それとあと、13時08分から14時24分まで、1時間以上その敷地の警備区域内にいたということになるんでしょうか。

西山審議官:今21分に、13時21分に構外へ出て行きましたので、その後追いかけて捕まえたということだそうです。

記者:それで、何か各地の他の原発への指示とかですね、そういうことはされてないでしょうか。

西山審議官:今現在はしておりませんが、まだ考えることがあるかもしれません。

記者:あとは飯館村の件なんですけれども、ちょっとまだ確認中ということなんですが、30キロ圏外でもし高い線量が出てきた場合ですね、今原発から半径30キロ、20キロと同心円状でその避難区域っていうのを設定していますが、風向き、事故の時の風向きとかですね、そういうものを考えてもう少し形を変えて避難区域を設定するというお考えはないでしょうか。

西山審議官:そういう選択肢もあるのかもしれませんけれども、我々のこれまでやってきているところでは、すべての面において半径何キロ以内というふうに指定して、要するに風向きというのは、なかなかすぐに変わり得るものというふうに考えれば、安定的に指定するには同心円にする方がいいというふうに考えてやってきたんだと思いますので、今おっしゃるような同心円状と違う形で指定するということは、当面念頭にないんだと思います。

記者:すみません。最後の質問なんですが、元々のその原発の冷却システムの復旧なんですけれども、今仮設の電動ポンプとか、非常用発電装置でやっていますけれども、元々のその冷却装置の復旧っていうのは、今どういう作業をされているんでしょう。

西山審議官:これはまずそのために電源を回復したいということをやっていて、ただそれがこの溜まり水によって妨げられてるっていうことがあるわけですね。ですから、仮設の電源を持っていくとかしながら、点検出来るところはするということだと思いますけれども、なかなか元々のやつを動かすことばかりに頼っていられないということもありますから、元々のやつも点検するし、外から別のものを、仮設で持っていく、電源以外にもポンプの類もですね、持っていくことも含めて今やっているというふうに理解しております。

記者:ありがとうございました。

西山審議官:その前の方。

記者:日刊工業新聞のカトウです。すみません。三点あります。一点は、その溜まり水の核種分析が早ければ今日にも結果が出るというふうにおっしゃってたと思いますが、それはどういうふうになってますでしょうか。

西山審議官:我々を今それを聞いておりますけれども、まだ現時点で発表出来る形になっておりませんので、まとまり次第、非常に近いタイミングだと思いますけど、まとまり次第おつめします。

記者:もう一点はですね、海水のモニタリングですが、アップデートされたものはありますでしょうか。

西山審議官:今ありません。

記者:もう一点は、今日中止になった被膜材の散布ですけれども、これはいつもう一回トライをするような計画でいらっしゃいますでしょう。

西山審議官:今ちょっとわかりませんので、雨の状況によるんだと思いますけれども、核にします。

記者:NHKのシゲタです。試算についてなんですけれども、こういった状況が長期化するんじゃないかという見通しが各方面から出ていますが、この状態が何日ほど続けば50ミリに達するとか試算っていうのは出ていますか。

西山審議官:それはありません。今申し上げたように段々段々と減っていく傾向にあり、我々としては是非それを維持したいと思ってますので、そのままいけば、心配しなくて済むようになる可能性も高いわけですね。したがって今のところそういう試算はありません。

記者:あともう一点お伺いしたいんですけれども、街宣車が西門を体当たりして突入したということなんですけど、現在1F、2Fともに警備が薄いということは認識されているんでしょうか。そういうことはあるんでしょうか。

保安院:現在、1Fも2Fも警備という意味では必要な警備をしておるんですけれども、確かに放射線の影響等がございまして、警備の隅々までということが少し十分になっているかどうかということはちょっと今確認をしているところでございます。

記者:わかる範囲で構わないんですけど、例えば、例えばですよ、100人が警備に当たっていたのが、それが今では50人になってるとか、そういうわかりやすいデータってあるんでしょうか。

保安院:申し訳ございません。そこにつきましては、ちょっと核物質防護上の情報になりますので、そこはちょっと答えは差し控えさせて頂きますけれども。

西山審議官:じゃあどうぞ。

記者:読売新聞のタカダです。関連の質問なんですけれど、街宣車の関連で、ちょっと時間の確認なんでけど、確保時間なんですが、14時とおっしゃいました、15時。

西山審議官:14時。すみません。15時24分でした。

記者:15時24分に警察が確保したんですか。

西山審議官:15時24分。

記者:そうすると、13時21分に構外に出てから結構時間経ってますね。

西山審議官:そうですね。

記者:今日こういうお話ありましたけど、過去に突破に至らないでも、こういう街宣活動っていうのは1F、2Fであったのですか。

西山審議官:過去には聞いてないです。

記者:わかりました。ありがとうございます。

記者:日本テレビのイワタですけれども、その街宣車なんですけれども、1台のみなんですかね。確保した車が1台だけ確保なのか。また人数がどうなのか。汚染の状況とかをデータとっておられるのか。その辺りどうなってるんですかね。

西山審議官:すみません。まだ1台か2台かわかってないようです。

記者:確保したのも1台か2台かわからないし、入ったのも1台か2台かわからないということですか。

西山審議官:1台は少なくとも確保されているようですけれども、そのほかにあったのかどうか、その辺は我々もまずとりあえずの方向を受け取ったところなので、まだわかりません。

記者:確保した人数もわかっていないという。

西山審議官:そうですね。

記者:その確保したその汚染の状況を今調べているとかいうこと。

西山審議官:そうですね。その確保した人については、Jビレッジに行ってもらって、除染をするということです。

記者:除染作業中ということ。

西山審議官:そうですね。作業中かは。向かったというところまで、15時24分に確保されて向かったということですので、今はそうなっているのではないかと思いますけれども、正確なところはわかりません。

記者:除染のデータっていうのはあとから出してもらえるという。除染してどれだけの。

西山審議官:そこはどうなのか、警察との関係とかあるので、今約束はわかりませんけれど。

記者:警察が確保してて、警察がその辺りは今確保以降のことは警察が処理をするということで。

西山審議官:それはそうなるんだろうと思いますね。

記者:あと従業員の被曝なんですけれども、100ミリシーベルト以上ということですけれども、年間250ミリっていうことですよね。今100ミリ以上超えて、上限今何名がどこまでいっているかというデータあるんですか。

保安院:すみません。100ミリを超えたというところまでのデータはございますけれども、そこは聞いておりますけれども、具体的に百何十ミリとかっていうことについてはまだデータはありません。

記者:これは毎日データをとっておられるということですよね。

保安院:はい。毎日東京電力から報告を受けております。

記者:があって、とりあえずまだ誰々が何ミリシーベルトまでいったということはわかっていないということで。

保安院;当然東京電力の方では、誰が例えば250ミリ近いとかそういったことは全部把握してございます。

西山審議官:壁の後ろの男性の方。

保安院:よろしければ時間過ぎておりますので、今手を挙げている方で終わりにさせて頂きたいと思いますが。

記者:ダウジョーンズのオオベです。すみません。また同じことを繰り返してしまうかもしれないんですが、街宣車っていうのはこれ右翼のっていうことでよろしいんでしょうか。普通そういうイメージがあるんですけれども。

西山審議官:我々もわかりませんが、そのような感じに見えたようですけれども、確証はありません。

記者:で、すみません。これは確認なんですが、1号の正門に来た同じ車を2号のところで、を出たところで警察が捕まえたということでいいわけですよね。

西山審議官:はい、そうですね。その車についてはその通りです。

記者:了解しました。それで、核種分析の話なんですが、これは1号2号3号すべてのトレンチの水についての結果が出るということでよろしいんでしょうか。

西山審議官:そうですね。1号はもうすでにお示ししてあったと思いますけれど、2号3号もですね。

記者:それから、すみません。これは水の移送についてのちょっと確認なんですが、復水器から復水貯蔵タンク、それからサージタンクというのは、これは全部基本的にチューブみたいので繋がっていると考えれば。繋げて送るというふうに考えればいいんでしょうか。移し方なんですけれども。ポンプとチューブ。

西山審議官:ポンプと、そうですね、菅によって送るということですね。

記者:わかりました。25立米のポンプを使っているということなんですが、これは一つだけしかなくて、これをあちこちで使わなきゃいけないということでしょうか。

西山審議官:そうですね。ここの場合はそうですね。それはポンプと、この仮設水中ポンプと、それから確か、消防ポンプか。消防ポンプの組み合わせでやっているので、どちらかだけ大きな室力にするっていうわけにはいかないもんですから、その組み合わせの範囲内で、の制約がある中で、ちょうどいいスムーズにいく組み合わせで使っているということです。

記者:これを1台を、この1セットを活用して1号2号3号全部移していくというような形になるわけですね。

西山審議官:そうですね。ポンプは2台あるんですけどね。

記者:ポンプは2台。

西山審議官:ええ。その今の水中ポンプについては、25立米の、1時間あたり25立米っていうのと、あと10立米だったっけ。10立米というのと2つ使ってるんです。ですから1号3号は25でやって、2号を10立米でやってると。

記者:わかりました。前に地下から水を出すやつは6.5立米のが3台でやってるっていう説明が前あったんですけれども、これは使ってないわけですよね。これは地下からくみ出すやつに使っていると。

西山審議官:そうですね。はい。

記者:わかりました。それから、水を、復水器を全部空ける、の水が空け終わるっていうのは大体目途としていつくらいなんでしょうか。

西山審議官:今それははっきり申し上げられません。

記者:2,3日中くらいと考えれば。一両日中とか考えればいいんでしょうか。

西山審議官:ちょっと今ははっきりは申し上げられませんね。急いでおりますけど。

記者:わかりました。ありがとうございます。

西山審議官:じゃあどうぞ。

記者:すみません。テレビ朝日のヨシノと申します。お伺いしたいの、街宣車の件なんですが、第二原発侵入してから出て行くまでの何かわかっている行動みたいなのがあれば、教えて頂きたいんですけど。そのまま走って出て行ったというような状況なんでしょうか。

西山審議官:そうですね。今わかっていることは、ゲートに体当たりして、第二原発のゲートに体当たりして突破した以降は、物揚げ場のところまで行って、その後構外に出てったということがわかっているだけですね。

記者:大体どれくらいの距離を走ったみたいなのが。

西山審議官:そこは今はわかりません。

記者:あと、男性が例えば年齢がどれくらいだとかっていうのが、もしわかれば。

西山審議官:すみません。わかりません。

記者:あと最後に、被曝した作業員の方なんですけど、今現在で20名ということなんですけれども、100ミリシーベルト以上を超えれば、高線量のところでは出来るだけ作業しないようにというふうなことをされているということを伺ったんですけれども、今後こういう作業員の方が増えてきてですね。実際に作業出来る方が少なくなってくるとかそういったような状況があるのか、またそれに対して何か対策をされているのかどうか、あれば教えて頂ければと思うんですが。

西山審議官:これは当然250と、基準の範囲内でですね、やることがもちろんルールですから、それを守らなければいけないわけで、そのためにお一人の方のやっぱり一日のうちの実作業時間というのは、線量の高いところに行くときには非常に制約されると。それをうまく組み合わせながら、一番効率的な作業をするということでやってると聞いております。

記者:ありがとうございました。

西山審議官:最後に一つ。飛散防止剤ですね。土壌を抑えるスプレー型でやるものですけど。これ明日晴れるようですけれども、まだ実施するかどうかは決めていないということでございました。やるかもしれません。ちょっとわかりませんでした。以上で終わります。どうもありがとうございました。