東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月27日17時35分から60分間)

東電:それでは、副社長武藤の会見を始めさせて頂きます。終了時刻、1時間程度、6時半程度という風にさせていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。それではまず始めに、お手元の資料に沿いまして、武藤からの説明を申し上げました後、皆様からのご質問を頂戴したいと思います。それではよろしくお願い申し上げます。

東電:それでは福島第一原子力発電所の状況につきまして、ご報告をしたいと思います。まず、各号機の使用済み燃料処理の注水ならびに放水の状況でございますけれども、2号機につきましては、現在の所、注水の予定はございません。ほぼ、プールは満水にあるという風に確認を致しております。淡水にて、注入を行いますことを、明日28日を目標で準備をしているところでございます。それから、3号機でありますけれども、昨日26日にコンクリートポンプ車によります、注水の準備をして参りました。ホースの敷設等●●をしたわけでありますけれども、本日12時34分から12時36分までの間にコンクリートポンプ車による、海水の放水を行っております。それから、4号機でありますけれども、本日、16時55分以降、コンクリートポンプ車によります海水の放水の開始を致しております。それから、原子炉●●への注水でございますけれども、これまで海水を注水して参りましたけれども、昨日すべて●●でございまして、1号機につきまして、え、1号機2号機3号機につきましてそれぞれ、淡水を注入中であります。1号機につきましては、浄水タンクから総合ポンプ車、給水系の配管を通して●●それから、2号機につきましては、●●のタンクから、消防ポンプ車を通しまして、消火系配管、さらに●●それから3号機につきましては、潜水タンクから消防ポンプ車、さらに消火系配管さらに●●を通して注水をしているところでございます。それから、今後の予定でありますけれども、現在、使っております消防ポンプ車によります注水を、電源に切り替えて行く。電源を、電気を使いましたポンプへ切り替えて行くということを計画を致しております。本日の2週間以降、各号機1号機2号機3号機の消防ポンプ車をまず仮設のディーゼル発電機を電源としました、ポンプで1回作業をいたしております。明日以降、設備の●●電源に切り替えて行きたいという風に思っております。それから電源の復旧状況でありますけれども、1号機2号機につきましては、東京電力原子力船から485ほどのパワーセンター日数まで、●●。昨日、2号機の主要船体の照明が、復旧を致しましたけれども、本日は機器のも●●継続して実施しているところでございます。それから、3号4号でありますけれども、●●経由のパワーセンター42の充電をいたしておりまして、3号機の自動操作につきましては、22日に利用したいところでありますが、現在機器の混雑線の確認を継続したいと思っているところであります。5号機6号機につきましては、●●線2号から、1900ボルトのミタクラの6C6で、1900ボルトの潜水の中でありますけれども、充電をしているところでございます。現在、機器の混線の確認は継続して行っているところでございます。それから、供用プールでありますけれども、これも導線の3号線から仮設のセンターの汚染ですが、確認いたしております。で、燃料工具につきましては、空気冷却でやる設定になっております。現在、倉庫になっております。それから各号機のプラト、原子力の各容器、あるいはそれの試料の圧力となっておりますけれども、1号機につきましては、●●は、約270キロパスカル、0.27メガパスカルということで、安定をしております。それから、圧力容器の温度でありますけれども、給水炉の温度が225度、圧力容器の底部、そこの部分でありますけれども、743度と言うことであります。2号機3号機5号機6号機につきましては、大きな変化はございません。温度につきましても、大きな変化はございません。供用プールにつきましても、大きな変化はございません。それから、各1号機2号機3号機4号機の各号機の容器の中で見つかっております残りかすの処理でありますけれども、1号機につきましては、溜まり水の仮設のポンプを使いまして、復水器の中に輸送を行っております。2号機3号機4号機につきましては、輸送の準備、あるいはやり方の検討をしているところでございます。それから、海水から放射線ですが、転送された分につきましては、昨日ご報告した通り、そこにございますような濃度の処世物の要素が送付されております。私からは以上でございます。

東電:ちょっと補足でございますが、1枚目の1番の4号機のところで、先ほどの3月27日16時半以降というところを16時55分以降という風に申しました。これは16時半以降が正しいんですけれども、正確に始まった時間が16時55分ということでございますので、補足をさせていただきたいという風に思います。それではこれからご質問頂戴したいと思いますけれども、なるべく多くの方にご質問お願いしたいと思いますので、挙手の方よろしくお願いします。恐れ入りますけれども、社名と名前を頂戴したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

記者:日本経済新聞のウエマツです。今、大量に高濃度の放射性物質が検出された廃水についてお伺いしますが、溜まり水の処理について早期に準備中とありますけれども、貯水機から海の方に流れ出る可能性についてはどのように考えていて、もちろん、その可能性が極めて低いという判断の元でこういうことをされていると思うんですけれども、その辺りの判断について教えてください。

東電:各号機、共通していることでありますけれども、放射濃度の高い水については外に出さないようにするというのが基本的な考え方が当然ありまして、復水器の中というのは海水が通りますチューブと、その周りといいますか、水室と申しますけれども、タービンの回し終わったものを凝縮させる部分と2つございます。そのタービンを回し終わった部分を凝縮させると、外につまみがありまして、海水に繋がる部分に細管によって隔てられております。従いまして、堰の中に汚染水を入れるということは、外とは隔離されているということでございまして、外に出てる可能性というのは小さいということでございます。

記者:関連でお伺いしますが、なかなか構造については、専門家でないものですから、説明していただきたいんですけれども、一方で、福島第一原発の海への排水口の付近から、溜まり水のレベルは違いますが、高濃度の放射性物質が検出されているなかで、出元が特定できないと、どこか配管がおかしくなっているんじゃないか。そういう可能性も否定できないという、お話だったと思いますが、そのファクトとの絡みで、今海水に出て行く放射性物質の出元が輸送した先の復水器と無関係であると、言い切れるんでしょうか。

東電:復水器の中は、基本的に、いや基本的にと申しますと、復水器は原子炉に戻す水でありまして、外とは隔離をされた構造になっております。だから復水器の中に入った水は、外に出て来るということは考えにくいということです。

記者:すみません、最後に。要するに、その通常状態じゃなくて、色んなところが壊れている状態で、そもそも復水器と外に出る海の配管っていうのは、全く別個のものなので、どこかが壊れている可能性はないという風に判断されているというそういう理解でよろしいですか。

東電:それで結構です。

東電:それで計画停電関係で1つ情報提供させていただきます。計画停電関連です。明日の停電の予定です。第2グループ、9時20分から始まります、第2グループのA、B、Cブロックの方を停電させていただく予定です。それ以外の一グループ、3グループ、2段目の1グループ、2グループにいたしましては、実施いたしません。最後の3グループ、5グループにいたしましては、明日また検討いたしますので、お昼の段階で状況についてご説明させていただければと思います。詳しくは、後ほど僕がご説明させていただきます。繰り返します。第2グループのA、B、Cで停電を実施させていただきます。以上です。下でも同様のご連絡をさせていただいております。ありがとうございました。先日、後ろの記者さんに目が届かないところがございまして、失礼いたしましたので、もしお手が挙がりましたら係のものが参りますので、仰っていただければと思います。ご質問がおありの方、いかがでしょう。

記者:日本インターネット新聞社の田中龍作と申します。格納容器はですね、地震等で揺れたらすぐ配水管のふたがピシャっと閉まるようになってるんです。にも関わらず、これだけ高濃度の放射性物質が出るということは、もう格納容器に亀裂がいっているという以外に考えられないんですね。そこで、どんどん水入れたら、ここで周りに高濃度の放射性物質が、どんどん出て行くばかりなわけです。出元を特定するというよりは、もうホウ酸を大量に巻くとか、そういう抜本的なことはお考えになってないんでしょうか。

東電:格納容器本体そのものは、大変堅牢な構造になっております。厚さは数センチあるわけでありまして、それに大変大きな穴が地震であくというのは考えられないと思います。ただ、申し上げましたけれども、大変に設計温度を超えるような、あるいは高い圧力に繰り返し出されているわけでありまして、燃料機の中から出て行くなかなど、いろんなものが出てきているわけで、そういった簡易装備であるとか、あるいは私意力などもありますので、そういう部分で小さな問題が発生している部分は否定できないと思っております。ただ一方、原子炉の冷却をまだしないと、原子炉の温度が上がって行く状況でありますので、外に出て行く放射能の量を押さえるには、原子炉をしっかり引き出すということが大事な段階にあります。従いまして、まず原子炉の中に注水をして、原子炉を冷やして行くという段階という方向に持って行くという風に考えて、注水の作業を継続して、やっております。一方で、出て来る管理過程などで、高濃度の水につきましては、それが外に出て行くことがないように、先程も説明したように、1号機では復水器の中に戻すということをやっているわけでございますけれども、その他の号機につきましても、同じように外に出すことはないような形で、処理をする方策を今考えているところです。

記者:何百トンもの大量の水を注水しているわけですから、それは溜まったものを閉じ込めるのはまず不可能だと思うんですが、いかがでしょう。

東電:多くの水を原子炉の中にいれているわけでして、格納機の中にでてきているということだと思うんです。

記者:でもその格納機が、毀損しているわけです。例えば、貫通部のゴムがありますね、そこが300度で溶けるんです。それは東電の副社長もお認めになったじゃありませんか。

東電:ですから、そういうことも総合的に判断した上で、原子炉を冷やすということが大事だと考えております。

記者:すみません、フリーランスのヒノと申します。今、冷却の話しが出たのですが、現状どのぐらいの期間冷却をすると、放射能を実際に止めたりですとか、配管の手当てですとか、それができるようになるんでしょうか。

東電:発熱棟の多くが、原子炉を止めた直後から大変に●●ございます。●●の7%とか大変大きい発熱があります。ただ、時間が経つと徐々に小さくなっていくわけでして、早くも減少しつつあります。従って、冷却というのは、その時点その時点で発生している熱量を押さえるだけの冷却をしているという考え方になります。

記者:小さくなるのはわかるんですけれど、現状例えば、使用済みの燃料の貯蔵プールであるとか、あれもある程度発熱がされた後に動かして、でもなおかつ冷却をとめるために、ああいう形で発電するわけですよね。現状その炉心の中っていうのは、通常のように冷却が出来ている状態じゃないんと思うんですけれども、この状態で手当ができるようになるまでにどのくらい期間がかかるのか、っていう、具体的にどんくらいの時間がかかるかっていうのを教えて欲しいです。

東電:ですから、現時点ではそういう作業に取りかかっているわけで、発熱量が減って冷却に要する水の量が減ればそれだけよくなるということでありまして、あるところまで待って、何か作業するということではなくて、できれば何か当然手をつけているということです。

記者:ちなみに通常の状態で、炉心から燃料の貯蔵プールから外に出すような●●に下げるのに、数ヶ月から1年間みたいな長い時間がかかるんですけれども、それより短くなるということは、今の状況では考えられないと思うんですが、そういう認識でいいですか。

東電:ご指摘あったのは、どのぐらいの冷却期間をとって外に出すということにするのかってことだと思いますけれども、それも期間を短くすればするほど、発熱量が大きいんで、動かす冷却の量はたくさん、時間が経てばそれだけやりやすくなるということで、どっかでまとめてやるということではなくて、むしろ最後までやりやすさとの見合いで考えて行くということだと思います。今回の原子炉の冷却もそういうことでございまして、時間が経てば当然発熱量ありますんで、●●を作りやすくなるということでございます。

記者:発熱量減るといってもですね、元の発熱量が600万キロワットあるわけで、それが例えば0.2%になっても、数千キロワットとかですね。桁違いの数だと思うんですけれども、その状態で炉心に近づけるという風にお考えですか。

東電:ここをどういう風に転送するかということについて、源泉では水を入れながら、冷却をしているわけですけれども、それを外に熱を運び出すようなパスを作るということを合わせて、検討しております。そのためには、電源を復旧して様々な冷却をいたしていくということです。

記者:具体的にどのくらいの期間かというのをお伺いしたいんですけど。

東電:現時点では、具体的な数字を申し上げることはできないです。

記者:AERAのオオシカです。武藤社長にお伺いしたいんですが、昨日伺ったことと重なるんですが、1号機の爆発のときですけれども、武藤さん現地におられたと思うんですが、海水注入を決めたのは1号機の爆発をする前だったか、後だったか、武藤さんのご記憶は蘇ったでしょうか。

東電:私は当時、オフサイドセンターにいたと発表しておりますけれども、ええ、これにつきましては、昨日も申し上げました通り、全判断についてはよく確認する必要があると思っております。ただ、われわれ、淡水が冷却のために淡水を注入していたわけでありますけれども、当然淡水が限りがあるわけでありまして、海水ということも念頭に置きながら、淡水がなくなった時点で、海水に切り替えるということを想定して、結論を考えていたのだと、そういう風に思っております。

記者:その判断が遅れたのは、例えばその原発を廃炉にするとかですね、経済的な損失を恐れてのことだったんじゃないですか。廃炉で1機あたり、4000億円くらいかかるということですね。

東電:我々はともかく、原子炉、安全を確保するということが最優先なわけでありまして、原子炉の冷却ということを最優先にして、出来る限りの手だてをとってきた、という風に思っております。

記者:それとあなたは14日の午後3時に現地を発ってますけれど、その時すでに3号機が爆発して、2号機では燃料口が●●状態になっていると。●●状態になりそうな状態になっていると。そのタイミングで現地を離れたのはなぜなんですか。要するに、どんどん状況が悪くなっているにも関わらず、なんであなたは現地から逃げてきてしまったんですか。

東電:逃げたという認識はございません。

記者:なんで現地を発ってしまったんですか。

東電:こちら、様々なすべてを沿う上で、オフサイトセンターと本部の機能を考えた上で、本部に戻って、全体を指揮すべきだという判断をしてこちらに戻って参りました。

記者:しかし、本部で指揮を執っているのはあなたではなくてですね、フェローで退けられた方が指揮をとっていたという風に私聞きましたよ。どうなんですか。

東電:会社全体をあげて、安全確保に取り込んでいるということでございます。様々な人間が様々な役割を果たして行くということであります。

記者:朝日新聞のコミヤマと申します。1点、2002年に発覚したトラブル隠しのときに、武藤副社長はどういったポジションにいらっしゃいましたでしょうか。

東電:電気事業連合会にいたと思います。

記者:電事連でどういったことをされてたんでしょうか。

東電:要するに、原子力の仕事をしておりました。電事連本部長をやっていたと思います。

記者:ロイター通信の竹中です。この度、●●の方で高濃度の放射線発見されたということですね、今の時点で、働いている方が退避されている、もしくはまだ働いていらっしゃるのかを改めて教えていただきたいんですが。それから退避されているところの作業員の方がですね、お帰りになるメドについて、こちらを教えていただけますか。

東電:退避というのは、退避をしているという風には思っておりませんで●●の地下で線量の高い場所があるということで、その地下1階での作業は中断をしておりますけれども、それ以外の作業につきましては、継続しております。ですから●●の地下につきましても、水を外に出す必要がありますので、その作業ができればまた多分近々に再開するということでございます。全体で退避しているということではございません。

記者:その排水の作業が完了するのは、それぞれ号機ごとに様式ごとに、というお考えでしょうか。その排水の作業が終われば、作業員の方はそこにお帰りになると、いう風なのかなと今の訴えで思ったんですが。排水の作業自体がいつぐらいに完了をしそうかということをお伺いしたいんですが。

東電:現時点では、具体的に、目標ともうしますか、作業完了の時間につきまして、申し上げることはできません。

記者:連日お疲れさまでございます。フリーランスの上杉隆と申します。先程の1回目の原発確認でもお伺いしたんですが、3号炉の中の線量の検出物質の中で、プルトニウムがですね、表を含めてデータを持たれていないということを仰っていました。プルトニウム、非常に気になる燃料ではあるんですが、これを検出しない、そしてデータを集めないということは、東電さん全体、社長を含めて全体の判断でそういうことをやっていらっしゃるのか、あるいは、別なのかということを1つ聞かせてください。そしてもう1つ、それに関連して、トップである清水社長がずっとですね、ここのところ姿を見せられていないんですが、やはりこういう有事というか危機対応に関しては、やはりトップの言葉というのが欲しい。それが地域住民、そして日本中全体が安心する1つではないかと思うんですが、清水社長は一体なにをやってらっしゃるのか。どこにいらっしゃるのか。分かる範囲で教えていただければと思います。

東電:まず、プルトニウムの件でありますけれども、プルトニウム、あるいはウランといった●●について設定をするのは、●●でありまして、他いろいろ報告をしているような、これまでご報告しているような各種の測定するより困難さがございます。既に測定の手だてはとっておりまして、原子炉の関係機関にお願いをしておりまして、近々結果を頂けるということであります。引き続き、我々自身の測定が影響力を持つ事はできないということで、検討いたしております。

記者:関係機関というのは、具体的にどちらにお願いをしているのか、そしてまた3号炉の爆発以来かなりの時間が経っているんですが、その間、プルトニウムの検出を検出するという議論は中で行われなかったのかということをお伺いしたいんですが。

東電:そういう議論をした結果、3機につきまして、測定をして頂いているというところであります。で、お願いをしているのは、原子力研究開発機構、それから●●さんであります。

記者:あと社長は。

東電:社長につきましては、適宜本部の中に参加をいたしまして、指示をいただいております。

記者:2回の本部を含めて、姿が一度も拝見していないんですが。

東電:常時、ということではないかもしれませんが。

記者:社長はじゃ基本的に会見等に出ていらっしゃるということはないということで、了解していいんでしょうか。

東電:社長の会見につきましては、そういったご意見があったということで承りさせて頂きます。

記者:すみません、CNNですが、現在日本国民の多くが、東京電力さんに対して、この現状の扱い方、対処の仕方など、信頼・信用大きく失われているという風に思われてるんですが、今回福島第一原発でのこの事態を抑制できることを、国民に説明できますでしょうか。

東電:●●この状況につきましては、これまで厳しい状態が続いておりますけれども、東京電力で社をあげて、判断管制管理機関を含めて、最大限のご協力を頂きながら、事態の収束に努めて行くことでございまして、ともかく我々といたしましては、この原子炉の状態を安全・安定な状態に落ち着かせるということで、努力をしているところでございます。

記者:朝日新聞の奥山と申しますけれども、タービン立ての地下、あるいは海水にも弱冠ですけれども、半減期の短い放射線各種が出ているようですけれども、これについてはどういう風に分析、あるいは理由を考えておられますでしょうか。

東電:一般論として、これどこからきたかということにつきましては、なかなか難しいところがあるわけですが、一般論として、半減期の短いものというのはできてから時間が経っていないということでありますので、各種全体をよく見て、考える必要があると思いますけれども、半減期の短いものは原子炉由来であるという可能性を考えながら、見て行く必要があるのではないかと思っております。

記者:ごく最近、出てきたもの、原子炉の中で崩壊して出来た各種ということになるんでしょうか。

東電:相対的な関係になりますので、半減期の短いものと長いものと色んなものがあるわけですが、短いものは当然早くなくなりますので、長いこと置いておきますとそういうレベルというのは、相対的に下がって行くということであります。ですから、絶対値だけで議論することはなかなか難しいんですけれども、各種の分布を見て、色んなことを、いつごろ出来たのかといったことは、測定をしていると。そういった●●の足がかりになると思っております。

記者:あと1点だけなんですが、現時点で、今後見通しうる最悪のシナリオとしてはどういうものを考えておられるのでしょうか。

東電:これまで大変厳しい状況を辿ってきているわけでありまして、これ以上は悪くさせないというのがともかく大事だと思っています。何が今、少なくとも思っているかと申しますと、先程も申しましたけど、やはり原子炉の炉心を冷やさなきゃいけない状況にあるわけでありまして、これをしっかりやるということが大事だと思います。ですから、言い換えれば、そこの冷却がうまくいかないと、より悪い、具体的にいえば今、原子炉の中から出て来る放射能の量が増える側にいく可能性がありますので、しっかりと原子炉を冷やして行くということが大事だということです。

記者:時事通信の今井と申します。すみません、半減期が短いものの一般論というのをお話頂いたですけれども、今回、2号機でですね、半減期53分とあって、ヨウ素の134が●●、と思いますか。

東電:2号機でヨウ素の134が出ていると確認されたという、先程も議論のお話に戻りますけれどもやはり、半減期の短いものが出ているということは、核分裂から比較的時間が短いところに●●があるというのが一般論ですけれども、ただ、2号機のヨウ素を巡る全体は、他の号機と比べますと相関高くございますので、少なくとも相対的に121、134などが出て来るわけなんで、これが持つ●●ってのは検出そのものが、検出してくれる各種を分析する難しさがありますので、そういったものも含めて、さらに●●していく必要があると思います。

記者:週刊●●のモトツカと申します。内部では、原子力保安院との調整がうまくなっていないように聞くんですけれども、改めてどういう役割分担をしてですね、どのようなやり取りをしているんでしょうか。教えてください。

東電:●●さんだけではなくて、現在統合本部ということで、政府諸機関が一体となって、会合を保っているわけでありまして、われわれ●●で得た情報など、一方では協議をしながら、その他の評価につきましても、相互に情報交換しながら、検討をしております。当然、安全確保ということが大切でありますので、政府機関として、安全確保上、留意すべき事項等を教えて頂きながら、現段階の状況です。

記者:うまくいっているという風にお感じですか?

東電:統合本部の中に●●をされておりますので、非常に緊密なことになりますがただ、正常必要なことにつきましては、しっかりとご指摘を頂きながら、出向いただいていると思っています。

記者:ニコニコ動画のナナオと申します。よろしくお願いします。発生から16日が経ちました。この間、福島の方々、原発で働いている方々、皆様ほんとに大変なことと思います。武藤さんということで、お伺いいたします。福島第一、第二原発のこの状況は、安定するまで、最短で何ヶ月、最大で何年で収束すると、お考えでしょうか。当然、見通しで結構でございます。

東電:残念ながら、現時点で何ヶ月、何年ということを申し上げられるまでの具体的な方策とスケジュールについては、決まっておりません。

記者:ただですね、これは国際社会が注視する、日本がこれ、世界から孤立するかもしれない瀬戸際でございます。また、経済状況、個々の生活設計の上で、国民も知っておかないといけない問題だと思うんですが、この点はいかがでしょう。

東電:ご指摘のように、大変多くの方々にご心配ご迷惑をおかけをいたしておるわけでございまして、出来るだけ早い時期に収束させたいという風に思っております。ただ、具体的にいつまでということまで今の時点で申し上げることは難しいという風に思っております。あと全体としてみますと、進展がなされているというように思っておりますので、明日以降、この度説得を積み重ねて行きたいと思います。

記者:すみません、最後です。そうしましたら、その当面、ある程度見通しがついたら、そのようなことはご発言いただける機会がある、可能性があるという理解でよろしいでしょうか。

東電:その点につきましては、適宜●●ご報告をしたいと思います。

記者:この同様の質問は、総理、あるいは政府から聞かれたことはないですか。

東電:これは関係する機関の中でですね、常に目標をも持ちながら作業をしていくということは大事でございまして、●●のこともありますし、昼の作業もございますけれども、相互に目標を確認をしながら、例えば先程話がなされました作業などをやっているということでございます。

記者:フリーですけれども、副社長さまがさっき小さい漏洩がある可能性は否定できないとおっしゃいましたけれども、その後、どういう可能性なのか3つくらいあげてくださって、それは直るのかどうか、どれくらいかかるのか、教えてください。

東電:核燃器の漏洩ということでございますか?

記者:2号機に溜まっている水が、放射線の濃度が高いもの、1000万倍なわけですけれども。小さな漏洩で大きな漏洩ではないということでございますけれども、具体的にどういうものなのか教えてください。

東電:具体的に、現場を確認しているわけではありませんけれども、原子炉の圧力容器に繋がる何か、それを取り囲む格納容器には、色々な部分があるわけです。例えば、配管の中にはバルブがついていたり、ポンプがついていたりするわけでありまして、電気やポンプでは必ず動く部分がありまして、そういったような部分っていうのは、こうこう常にある程度漏洩をするといった可能性はあるかと思います。それから、格納容器につきましても、先程からでもありますように、格納容器、そして配管であるとか、あるいは、周囲などもあるわけでありまして、そういったような所が、今度、温度が高くなったり中の圧力があがったような時に、核反応が反応するといった可能性は考えられるという風でございます。

記者:どうやったらなるんですか、そういう●●を変えるんでしたら。

東電:これは●●を変えるというのは、現場に付設をしていく必要がありますけれども。現在の放射線の環境下では、なかなか難しい作業になると思うんです。

記者:すみません、日経新聞のムルイと申します。現場の作業員の方のこれからの確保策についてお伺いしたいんですけれども、相当ですね長期的な復旧作業に追われて、なおかつ現場での線量はあがっていき、行動できる範囲というのは決まってると思うんですが、そういった意味で、これから数ヶ月ですね、相当長い期間で、作業をしないといけないと思うんですが、具体的にどういう手だてを。東電さんだけじゃなくてメイカーさん、あるいは、その協力会社他の電力会社さん、実際に第一原発に作業される方の手だてについて教えてください。あと延べ人数で今大体どれくらい入ったんでしょうか。

東電:現在、福島第一で入っている方全体で、450人くらいの方が入っていると思います。今後、長期的な作業をして頂く方の確保ですけれども、こういったような方々は当然、安全を確保しながらやられた作業をしていくということでありまして、さらに、長期的には、現場で必要な作業の方を確保していくのは当然必要なわけです。東京電力も、横浜発電所から人を送り込んだり、あるいは、横浜電力さまからも支援を頂いているんであります。それから協力企業、メイカーさんの方々からも現在来て頂いております。原子力部門以外の方々も現場で仕事をしていただいているということで、そうした努力をしていくことは必要で、作業の手を確保していきたいと思います。

記者:あまりに作業が長引くと、実際に足りなくなる。人がいないということになるんですけれども、現時点ではそういう恐れはない?

東電:現時点では必要な作業の手は獲得できております。通常の原子力発電所で福島第一の平常時に働いている方々の数はもともと多くないです。順次、健康対応をしながら今の作業を進めて行くとことになると思います。

記者:朝日新聞社のカナイと申します。再度確認なんですが、専門家の方々からですね、これだけの核種がでているということはですね、再臨界に近い可能性があって、中の燃料はかなり崩壊が進んでいるんじゃないかという、指摘がありますけれども、専門家の武藤さんとしてですね、その再臨界に近い状態は置きてないというのか、そうした可能性もあると見ているのか、どちらをお考えですか。

東電:これは再臨界っていうのは、中性子を●●するということでございまして、そういったようなことはございませんので、再臨界っていうのは、全く考えておりません。再臨界が起きるという風には全く考えておりません。

記者:再臨界と私はいったんじゃない。再臨界に近い状態が置きてるんじゃないかという指摘がありますが、それについてどう思いますかと聞いたんです。

東電:再臨界に近い状態というのは、中性子などが絶えてるということでございますので、そういった状態はございませんし、そういう状況にあるとは思っておりません。

記者:それから話しは変わりますけれども、福島第一の方で作業中にですね、情報がうまく伝達できず、事故が起きましたが、以前もですね、原発でそれぞれのトラブルがありましたけれども、統率して最前線で指揮をとっておられて、新潟で震災の際にですね、火災が起きて消火活動を行った際にですね、県の説明はですね、安全第一で作業を1つずつ積み重ねていきたいというコメントを出していて、今こうした事件が起こっているときも、全社一丸となって安全保障を積み重ねて行きたいと同じようなコメントを出しているんですが、東電としては、何ら変わっていないと思うんですが、この同じコメントを繰り返すことにつきまして何か一言いただけませんか。

東電:現在の状況を考えますと、大変厳しい状況でありますので、こうやってさらに、スピード感をもって対処していくことが大事だと思っております。

記者:そうしたトラブルに対してですね、他にはですね、福島の原子力人材センターというところに、2009年5月に、失敗に学ぶ教室っていうのができたと思いますね。この際も武藤さん最前線にいてですね、号令を出してるんですけれども、東電としては何ら体質はいまだに変わってないんでしょうか。

東電:我々、過去の失敗に学ぶということは、大変重要だという風に思っておりまして、それぞれの発電所で過去のトラブルなど、つめて新しく来られた方々や職員に、決定をするという作業を、取り組みを続けてきたわけであります。失敗から学ぶ教室というのはそういう活動の一環でございます。

記者:そうした活動がちゃんと積み重ねてくれば、基本中の基本の情報伝達ミスが起きないと思うんですが、その点についてはどのようにお考えですか。

東電:情報伝達というものも、やはり人間が人間に対して行うものでありますので、やはり人間っていうのは繰り返し繰り返し、教育訓練をしながら技量を磨いて行くということが大切なわけでありまして、できるだけそういったようなことが起きないように、これまで努力をしてきたつもりでございますが、情報伝達ミスがあったということは非常に残念でございまして、引き続き、そういうことのないように再度頑張っていきたいという風に思います。

記者:毎日のシュンドウです。耐震設計について伺います。福島第一と福島第二ですが、同じような立地で同じように地震が襲ってですね、同じように津波にも襲われたと思いますが、第一と第二でこれほど事故の規模が違っているその原因というのは一体どこにあるんでしょうか。何か第一に足らないところがあったとお考えですか。

東電:事故そのものの経緯について、それぞれの●●がこういう結果を辿ったのかということにつきましては、もう少しよく話をしてみる必要があると思いますけれども。

記者:そこで1つ、ポイントになるのが、おそらく外部電源のことだと思うんですが。その外部電源の確保ということについてですね、なぜその第一で確保できなくなったのかということについてはどうお考えですか。そういうことも含めて、全体でどういうことができたんだということにつきましては、検証する必要があるという風に思います。

記者:読売新聞のイマヅといいます。2点お伺いしたいんですけれども、先程少しでてきました半減期が短いということなんですが、これが非常に高いレベルで出ています、2号機の地下ですけれども。この後の作業として、僕なりに考えたシナリオとして、2つあるとしますと、1つは非常に高いんだけれども、半減期が短いからちょっと待ってみようかと、いう考え方ができるかと思います。で、待って下がらなかった場合は、多分非常に高い線量がどんどん供給されているので、これを突破しないといけないと思うんですが、その場合は例えば対抗処置をとってですね、3段階4段階で進めて行く、そういったシナリオはすでに考えていらっしゃるんでしょうか。だとすれば、シュミレーションとして、例えば5号機辺りのプラットを使ってやっていてもおかしくはないんですけど、そういう準備はされているでしょうか、というのが1点目です。2点目は、今後の長期的な展望でいきますと恐らく冷温状態になるというのが1つの目標だろうかと思います、そこまでいった後は、どういうことが必要になるとか。例えば、中に入っている、どういう損壊をされているかわかんないけれども、燃料を取り出すためには上に移動装置を改めて組み直すということが必要になるかもしれませんし、私は素人で分かりませんけれども、なにか固めてしまうような方法があるのかどうか、そういったことを教えていただきたいんですが。

東電:2号機の線量が高いということについてですけれども、現時点の線量、場所によりますけれども、高い線量になりますので、こういったようなところで、作業を行うっていうのは現実的には難しいと思います。ですから、今ご指摘のような形で、高い線量の中でそのような注力をするというようなことは、われわれ今考えているわけではなくて、むしろ線量を下げて仕事をするということで、この水をどこに出せるかということで、検討しております。この段階で作業するつもりはございません。

記者:出す為にも、持って行く、ポンプの設置でもかなり時間がかかりますよね。それも3段階のようにして、5分間ではい、交代交代っていう風にやられるのかしらっていうのが1問目の。

東電:具体的にどういうことができるかっていうのは、線量が高いばかりでもありませんので色んなやり方があると思いますので、そこも含めて協力される範囲で、仕事ができるように工夫をするということが必要だと思ってます。

記者:朝日新聞の奥山と申します。核燃料棒の今の状態についてなんですが、専門家の方がですね、もはや原型をとどめていないのではないかということを指摘されている方がいっぱいいらっしゃいます。根拠のあるものは、空焚き状態が、相当長時間続いてると。スリーマイルでたった数時間の空焚きであったにも関わらず、それだけでですね、全体が崩れて崩壊して、それで通常であれば水が中を通る、そこで冷却ができる状態であるんですけれども、スリーマイルでは固まりになってしまったので、全体のボリュームに対する表面積が少なくなってですね、冷却不十分になったと思います。このような状態になっていく可能性について、今どのように評価されてますでしょうか。

東電:原子炉の中の状況につきましては、電源がひとつひとつ戻ってきてはおりますけれども、我々の観測できるデータが非常に限られております。従いまして、こういった状況になっているというのを明確にするのが難しいという状況でありますけれども、●●の事故と比べて、今回の事故と1つ違いますのは、●●の原子炉を発見しました直後、大変●●の高い状態で、原子炉の水位が下がっていると。特に2号機3号機等だと、原子炉冷却をしておったわけでありまして、事故の時間的な水位というのは必ずしも、同じではない可能性があるという風に思っています。

記者:それでは、崩れていないという可能性が高いという風に社長はお考えでいらっしゃるんですか。それとも、崩れている可能性が高いと思っていらっしゃるんでしょうか。

東電:原子炉の中の状況につきましては、先程も申しました通り、得られているデータが非常に限られておりますので、そうするとそういうことは大変に難しいと思います。

記者:崩れている状態で、そこに水をかけていて冷却はできるんでしょうか。

東電:全体として見れば、やはり水の蒸発で冷却をするということでありますので、水を注入していくということが、正面から冷やす事で、冷やす為には有効だと思っております。

記者:共同通信のオミナカと申しますけれども、昨日、大きなもので1シーベルト毎時を記録したそうですけれども、それを計測した作業員の方の安全はわかっていますか。

東電:作業員の洗浄につきましては、具体的には分かりませんので後ほど当局から答えさせていただきたいと思います。

記者:この前、3号機で蒸気したときにも、線量は問題になったと思うんですけれども、その分析線量なんかはですね、当然すぐに計れると思うんですが、その数字はすぐにあがってきてないんですか。

東電:●●の範囲内で作業をしておりますので、問題がある被曝をしたというところはないと考えております。

記者:ずっと手をあげっぱなしで、私はなぜあたんないんですか。武藤さんが追加でなにかおっしゃってくださろうと。

東電:今、追加であった被爆線量ですけれども、2人測定をしている状況でありまして、それぞれ26ミリシーベルト、29ミルシーベルトという数字が出ております。

東電:これで終了とさせていただきたいと思います。申し訳ありません。

東電:すみません、広報のスズキでございますけれども、さきほど清水社長の状況についてご質問がありましたけれども、さきほど副社長の武藤がお答えした通りなんですが、ちょっと補足情報を申し上げさせていただきます。清水でございますけれども、一時体調を崩しましてですね、本部、この中に福島の事故に関する本部がございますけれども、本部を一時離れまして、一貫して情報収集この本店内にあったですね、一貫して情報収集につとめですね、指示を出しております。一貫して、情報収集につとめてですね、指示を出しております。今はですね、体調回復しまして、本部に戻って引き続き指示を出しております。こういう状況でございますので、若干補足をさせていただきます。

記者:体調崩してるってどんな状態なんですか。

東電:過労でございますのですね、本部の中に一貫しておりましてですね、情報法収集につとめ、指示を出しております。

記者:その時に、入院されたわけですね。

東電:いえ、そういう事実はございません。

記者:建物の中で横になったってことですか。

東電:まあそういうことですね。

記者:いつからいつで?

東電:数日間ですね

記者:福島には行ってるんですか。なんで自主的に発表されなかったんですかそれは。

東電:特に指示を出しておりましたので。

記者:しかし、こういう時に現場のトップがそれだと、不安でしょう、普通。

記者:お見舞いにいきたいです。

東電:大変有り難く思います。お気持ちを頂戴いたします。

記者:勝俣さんなにやってんですか。経団連副会長なのに。

東電:勝俣も本部にあって指示を出しておりますんで。基本は副社長の武藤が申した通りでございますけれども。

記者:勝俣さん出さなくちゃ駄目ですよ、あんなにいばってんだから。

東電:以上を持ちまして、お開きといたします。

記者:インフルエンザがはやっているということはありますか。

東電:過労でございますので。

記者:インフルエンザは流行ってないんですか。

東電:どうもありがとうございました。