原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月20日19時55分から63分間)

西山審議官:お待たせ致しまして申し訳ありませんでした。よろしくお願いします。最初に私の方から報告を申し上げます。

まず、放水の関係のオペレーションですけれども、自衛隊の方の4号機への放水ですが、午前中と午後同じような体制です18時から放水を開始して、19時46分に終了したという風に聞いております。それから、東京消防庁の方の3号機への放水については19時30分に放水を開始して、ま、3時間ほど予定しているという風に伺っておりますけども、まだ、スケジュールは色々と変動があるものだと思われます。

次に別途、2号機の使用済燃料プールへの海水の注入ラインが形成されたという風に聞いております。今後、プールの状況によりまして、適宜注水を予定しているという風に聞いております。

それから、午前中に報告して、色々とご質問頂いた3号機の関係ですけれども。結局、ベントということには、現時点までいたっておりませんで、もともと、水の量を多くした所を圧力の上昇ということをみて、現時点では水の量を少なく、海水による冷却の量を少なくしたところ、圧力は低下してきたということで、現時点では、ウエットベントという、水のなかを通すベントの作業ですけども。それも行っていないというふうに伺っております、聞いております。

それから、電源の方の作り込みにつきましては、この2号機ですね、2号機のパワーセンターまでの作り込みは、電源の、通電の確認するところまではいったということで、これから、この2号機における、色々な設備、負荷側の負荷がかかる、設備全体について点検を行い、絶縁状態とか、その他の点検をおこなって、まえから申し上げている様な優先順位ですね。計測系とか、中央制御室の照明、あるいは炉心の冷却、燃料プールの、使用済燃料プールの冷却と、いったことについて、この、放水のオペレーションとの関係を見ながら、なるべく急いで、電気を通していくという風に認識しております。で、私の方からは以上で、あとはご質問にお答えしたいと思います。

記者:読売のホンマと申します。2号機の海水注入ラインが形成されたということですけれども。これは、もう少し詳しく教えて頂ければありがたいです。

西山審議官:現地点ではそういうラインが形成されたということ以上に情報がありませんので、そこまででございます。

記者:もう一点、すみません、電源についてなんですけれども、パワーセンターで受電を確認されているところまでいったということですが、これ明日以降に点検とか、計測系、中央制御室というような予定なんでしょうか。

西山審議官:はい、そうなると思います、

記者:明日の予定もできれば教えて頂ければと思うんですが。

西山審議官:すみませんが、そこについては今知識をもちあわておりません。

記者:時事通信のタニガワと申します、まず一点目が、5号機がですね、14時半に冷温停止したということですが、それ以外の例えば6号機については、冷温停止は、まだでしょうか。

西山審議官:確認致します。

記者:もう一点なんですけども。13時頃にですね、自衛隊がヘリから温度をですね、測定したあとのことなんですけども。それがどうだったかということについて保安院の方では把握していますでしょうか。で、把握していたら教えて頂きたいんですけども

西山審議官:ちょっと確認致します。

記者:読売新聞のキラと申します。先ほどお話ししたですね。データですね、要するに、ベント、ウエットベントをどこで何回したのかというデータを出して頂くはずだったと思うんですが。あともうひとつですね、核種のデータですね、それが、出せるものなのかどうなのか、その検討はどうなったんでしょうか。

西山審議官:ウエットベントの、回数については今、データを整理しておりますので、もう少しお待ち頂ければと思います。それから、核種のデータについては、この、地震がおこってから、その種のデータを集める作業は行われているようですので、それをどういう形でお示しできるかは考えております。

記者:すみません、フジテレビのアリマです。海水、2号機の、注水機能が回復したということですけれども。これまではどうなっていて、そういう風になったということでどういうことができるようになるのかを教えてください。

西山審議官:使用済燃料プールへの注水の関係ですか。それについては、2号機についても使用済燃料プールへの注水は必要になるわけで、同じようにやはり、4号機の様な、ことではありませんけども、しかし、2号機についても使用済燃料の冷却っていうのは必要になってくるので、それは電気を通じながらやる方法とそれから、外から水を入れる方法と、その二つを考えていることでございます。ちょっと待って下さい。ちょっと、一点確認しますので、あとでもう一回お伺いします。

記者:すみません、もう一点教えてください。今、一部報道で6号機についても冷温停止という様な情報があるようですが、確認して頂けますか。

西山審議官:はい、確認します

記者:フリーランスのカミデと申します。一番国民の方が心配していた、圧力が上がって、放射線の含まれたもの、排出しなきゃならない状態だったまま開扉ベントされたと。これが、どうも注水との関係があるらしいっていう。この辺の因果関係というのを説明して頂けますでしょうか。

西山審議官;はい、我々の理解ではまず、今炉心を冷やすため、ずっと海水を注入する、消防ポンプでもって、注入する作業をやっているわけですけども。その、注入をしっかりやろうということで、注入量を上げたところ、多くしたところ、圧力が高まってきていると。圧力が高まると今度は注入ができなくなってしまうし、その、機会にも、圧力が圧力が、炉の方にもですね、格納容器とか、原子炉の方にも負担を与えるということで、それを、下げる、げなきゃいけないということで、そのベントの可能性があるということを皆様に、ご連絡をしたわけですけれども。今度その、少しその点の量を入れる方をゆずって、量を少なくしてみたところ、圧力も落ち着いたということですので、これからその圧力との微妙な調整を計りながら、冷却のための水を上手く入れていくようにしなきゃいけないと。そういう段階です。

記者;すみません。追加ですね。3号機はご存知のとおり、ご存知、皆さんが一番注目しているのがやはりプルサーマル型で、プルトニウムが出るんじゃないかとMOX燃料が使われているということの関係で。それが外に放出されるということが大変なことになるんじゃないかという懸念もあるんですが、その場合、そのどうも、はっきりやっぱり放水作業との因果関係があるようなんですが。これはもう、手探りでやっていくしかないということなんですか。どっちを優先させるとか。放出だけは避けたいとか、その辺のポイントの起き方っていうのはどういう風になっているのか。

西山審議官:今おっしゃった、その放水作業との因果関係っていうところについては、私ははっきり認識しておりませんけど、プルサーマルの関係は、プルトニウムの量は若干ふつうの炉よりは多いことは間違いないですが。前に申し上げたように普通の原子炉でも、ウラン燃料が燃焼していく過程で、プルトニウムの量っていうのはある程度増えてくるわけでして。そう言う意味で、だから同じように危険だからいいということは、もちろんありませんけども、このプルサーマルの原子炉であるから。使っている燃料だからといって、その点についてとくに違いがあるという風には、考えなくていいんじゃないかと思います。

記者:プルトニウムはまだ検出されていないということですか。

西山審議官:はい、そうです、そうです。

記者:2号機以外のですね、電源復旧の、工事の進捗状況と今後の見通しについて教えてください。

西山審議官:私の理解では、1号機については、2号機の同じところ、2号機と同じラインの東北電力による東電原子力線を引き込んできておりますので、これを繋いで。2号機の方が、建屋の外からのアプローチが非常に難しい号機、建屋がまだしっかりしているので。そう言う意味で、2号機は優先ですけれども。1号機についても、その2号機と前後して、対応することになると考えております。繋いでいって、その、発電所のなかの様々な機器について、絶縁状態とか、それから、ちゃんと回るかどうか、動くかどうかの確認していくことになると思います。それから3号機4号機については、これは3月の20日を目途にということで、ちょっとまだ今日の作業の最終的な段階を確認しておりませんけども。ちょっと待ってください。それから5号機6号機につきましては、それぞれの号機に、海水ポンプが備えられましたので、その海水ポンプによる電力によって冷温停止に向けた、あるいは、5号機は低温停止になったということですから、6号機も確かそれに近いような情報を私も聞いた気がしましたけども。今確認中ですが。その、発電機を動かしながら電源の、電気の、開通を計っていくということだと理解しております。

記者:朝日新聞のウエクリです。先ほどの会見でですね、それぞれの、1号、3号について、通常どれくらいの圧力であるのか、で、設計上どこまで耐えられるのか教えて下さいということをお願いしたと思うんですが。

西山審議官:それちょっと確認させてください

記者:NHKのクニヨシですが、先ほどの3号機のやつなんですけど。サプレッションプールの圧力がかなり上がっていて、オーバースケールになっているんですけども、これは、どんな意味があるんですか。

西山審議官:これは、メーターが正しい値を示していないのではないかという風に考えられます。

記者:それは、その、あれですか、水がもう満杯になっているという意味で圧力が高まっているということではないんですか。

西山審議官:満杯になっているかどうかは、はっきりしていません。

記者:あるいはその、圧力、格納容器からの方にどんどん入れたことによって、今度はこの下のサプレッションプールが高まっているということでもないんですか。

西山審議官:ちょっとそこは定かにわかりません、今。

記者:それと、すみません、今後の、例えばベント、今後この格納容器の圧力が高まった場合には、もうこのサプレッションプールというのは基本的には使えないっていうか、やる場合にはドライベントしかないということになっていくんですかね。これは例えば、3号機だけじゃなくて、他の1、2、もあわせてそういう形になっていくんでしょうか

西山審議官:いや、ドライベントというのは我々としてはなるべく避けたいことですので、なんとかその圧力抑制室の中に、サプレッションチェンバーのなかにある水を潜らせた形でのそのベントをやるべきだと思いますので。そこは、あきらめないで追求したいと思っていますが。

記者:朝日新聞のコボリと申します。これ報道で出ていたんですけど、三重県の中央建設という会社が協力な放水車を提供してですね、その福島の現場に届いたみたいなんですが、ちょっと調整不足でまだ使われていないようなんですけども。そのあたり、東電と保安院とその会社の連絡っていうのはうまくいっているんでしょうか。

西山審議官:今、その、東京消防庁のハイパーレスキュー隊であるとか、自衛隊でありますとか、今、お願いしてやって頂いている段階ですので、ちょっとその状況を見ながら、どういう風に使っていくかを検討していく段階と思っております。まだ、具体的にここでということは調整できておりません。

記者:わかりました。それと、先ほどのお昼の西山審議官の会見ですが、ちょっと3号機の格納容器が、圧力が焦点になっていて、ちょっと聞きそびれたんですが、状態が安定してきた5号機と6号機について、その将来の発電に向けたチェックという風におっしゃったんですけれども。今1号から3号がこういう状態のなかで5号機と6号機の将来について発電されるというのは、それは東電の意向なんでしょうか、それか、保安院としてそう考えてらっしゃるのでしょうか。

西山審議官:私もその言い方はどうかなとは、言ってから思いましたけれども、いつ、運転再開というようなことを話すのかというのは、これはよく考えてやらなきゃ行けないと思います。ですからら、ただ、動かすとすれば、電気をつうじて点検をしていくとすれば、やはり発電所としてのなんといいますか、健全性を確認していくということになるでしょう。そういう意味でございます。ですから、新たにもう一回発電する機械をどう考えるのかということについては、今は白紙だと思います。

記者:わかりました。それと最後に一点なんですけれども。その放射線の核種も取っておられるけれども、まだどういう形で示せるか検討中ということなんですけれども。他にそのとっていて、分かっているデータで公開してないものというのはないんでしょうか。例えばその、環境放射能を調べるために敷地内の蛍光ガラス線量計といって、電気を使わない線量計があるはずなんですが、その線量のデータっていうのはお手元にあるんでしょうか。

西山審議官:すみません。私自身は見たことはありません。

記者:すみません、3号機なんですけれども。毎日新聞のアダチと言いますが。3号機なんですけれども、官邸の資料で炉内の温度が300数十度になっており、炉圧が高くなっているというのが出ているんですが、この温度については保安院の方で確認をされているんでしょうか。それでこの温度についてはどういう風に、見解をお持ちらということと。それから、サプレッションプールのですね、が、潜らせて、ウエットベントができるかどうかはどうやって確認をされるんでしょうか。

西山審議官:官邸の資料に書いてあることは我々もシェアしております。で、この温度というのは、若干高めなので、これについては、気をつけなきゃ行けないところで、今の先ほどご説明した水の量の調整、それと圧力との関係、温度との関係、という、そのあたりのバランスを取っていかなきゃいけないということで、要注意事項だと思います。

記者:何時時点の数字なんですか、300数十っていう。

記者:どうして計れたのか。

記者:なんで資料に載っていないの。

西山審議官:官邸の資料には何時とは書いていないので、その点と、それから、どういう風に計るかについて確認させてもらいます。

記者:もうひとつ質問があった。

西山審議官:サプレッションプールのことについて、私の理解はまず、やってみるということだと思うんですね。やってみて、うまく、ガスが抜けるかということだと思うんです。うまくいかない。いっぱいになっている場合には、うまく抜けないということになるんで、そのときはまた次の手段を考えなきゃいけないということだと思うんです

記者:うまく行かない場合はとくになんか危険性とか、その、そういうことはないんでしょうか。

西山審議官:そこで、そのことによる危険性というよりは、むしろ、この圧力が高まってきたときにそれをやるわけですから、その圧力の高まりを、その、ドライベントに頼っていくしかなくなるということ自体が出来れば避けたいことだと思います。

記者:朝日新聞の●●と言います。二点お伺いします。福島第一原発にはですね、自分が、ある方から伺ったところ、緊急時環境予測システムというものがあって、それは、どの地域で、最もその放射線量が高くなるかを予測するシステムがあると、いう話をお聞きしたんですが、もしその数値があるならば教えて下さい。あと、それと、先ほどプルトニウムは検出されていないという話がありましたが、これも、そのヨウ素やセシウムはでるけど、プルトニウムやストロンチウムが出ないという関係が考えられないと。そのヨウ素が、セシウムが出ているんであれば、当然プルトニウムも出ているという風に考えるべきだという話があるんですが、ただ検出されていないだけなのか、数値として測定できていないだけなのか、本当に出ていないのか。それはどういう風に解釈すればよろしいでしょうか。

西山審議官:少なくともデータとして、プルトニウムが検出されたというものはありません。で、我々の判断としては、出やすい、こう、出やすい、放射性物質が出ているという風に考えられます。

記者:そして、自分も付け焼き刃なので、詳しいかわからないんですけども、セシウムとヨウ素を計るのはそのガンマ線を測定をする機械があればできるが、その、プルトニウムはアルファ線、でストロンチウムはベータ線しか出さないので、同じ機械でやったら当然出ないけども。そのヨウ素、セシウムが出ているということは、当然その、プルトニウムとストロンチウムが出ていると予想すべきだという話があるんですが、この自分の認識は間違っていますか。

西山審議官:確かにプルトニウム自体は今の手法ではなかなか取られないところがあるようです。ただ、なんだっけ。プルトニウム自体は比較的飛びにくい種類の元素なので、そう言う意味では、放射能量としては、少ないものと考えられます。

記者:いままで検出されていないとおっしゃっていたのは、そのはじめから、その機械ではプルトニウムを計れないというのをわかっていながら、その、出ていない、検出されていないという風に、あたかもそれは「出ていない」と今まで聞こえていたので。それは出ている可能性はあるけども、その飛びにくい元素なので、その、心配しなくてもいい、そういうことですかね。

西山審議官:ちょっと今、私の説明が不正確だったようなことですが。この手法でもって、プルトニウムの出す線が弱いので、この手法でもって、検出、検知、できない、絶対出来ないってわけではないけれども。その難しさはあるということであります。

記者:あと、飛びにくいとはどういうことなんでしょうか。

西山審議官:原子量が重い重金属なので、比較的飛散はしにくいということです。

記者:最初、緊急予測システムの方は。お答え願います。

西山審議官:緊急予測システムについては私は知識を持ち合わせていないので、確認いたします。

西山審議官:ちょっといくつかこれまでの間に、私が説明をしたり、質問を受けたりしていたことについての、お答えを先に申し上げます。まず、2号機の、海水注入ラインの件ですけれども。これは、消防車から2号機の燃料プールに繋がる消化系を用いて、水を入れるということです。建屋があるということですから、外から放水することではなくて、消防車から2号機の燃料プールに繋がる系を用いて2号機の燃料プールに水を入れるということでございます。それから6号機も冷温停止に至っておりまして。19時27分。6号機も冷温停止で、19時27分に冷温停止になっております。それから、消防の放水ですけれども。これが19時30分開始予定だったものが20時30分に変更になっておりまして、まだ開始されていないということでございます。それから、あと、電源のですね、3、4号機の作り込みの件ですけども。ケーブルの引き込みのための現場調査が本日終了致しました。それから、開閉機という発電所の近くで発電所に電気を送るそのスイッチの部分。このスイッチから、4号機のパワーセンター。4号機のなかで、電気を分配する、そのパワーセンターのところまで、ケーブルの接続について一部、ケーブルの敷設、ケーブルを敷くということです。それから接続するのに一部着手しております。次に、同じ、3、4号機の電源について。3号及び4号の既存設備の健全性の確認及び、4号のパワーセンターから3号および4号の必要な、色々な設備について、ケーブルの敷設をこれから接続していく、ケーブルをこれから敷設、接続していく予定であります。

記者:これは明日以降の話ですか、今の。

西山審議官:これ明日以降の話ですね。まだ、少し予定が流動的なところもあります。それから、4号機のパワーセンターの受電は、この項目で二つ目に申し上げた開閉機というスイッチのところから4号機までのケーブルの敷設に一時着手したと最初申し上げましたが、それで、そのパワーセンターの受電の目標を明日3月21日の16時を予定しているという風に聞いております。では、ご質問を続けたいと思います。

記者:週刊●●のミシマですが、今、水をかけているんですけども。それぞれ3号機4号機の水は、今、どこへ流れ出ているんですか。つまり、放っておくと海に流れると思うんですけども。かなり汚染された水だと思うんですが、これは今どこへ行っているんでしょうか。これだけかけつづけて。それでこれはどういう風に管理されるつもりなんですか。

西山審議官:ちょっと確認させてください。基本的にはまず、なかに入れるということで、外に流れ出してくることは予定しないと思いますけども。そのなかに入った者がですね。そのあと流れ出て来ることは予定していないんだと思いますけども。ただ、全部をうまく、こうなかに収めておけるわけでもないかもしれないと思うので、ちょっと確認させてください。

記者:これ、やはりかなり管理しなきゃいけない水なんですね。

西山審議官:なかに入って、そういう部分を洗ってきたようなものであれば、その可能性があるんじゃないかと思います。

記者:読売新聞のキラと申します。先ほどプルトニウムの話も出たんですけども、ちょっと一点確認したいことがありまして。かつて、その1号機が爆発する前にですね、中村さんがですね、セシウムが出たということについてですね、東電から報告を受けていないというお話をされていたことがあったんです。そうするとですね、みなさんの原子力安全保安院としての管理の状況がですね、東電からセシウムが出たという報告を受けるんでしょうか、それとも、東電からその核種のですね、データを提供を受けてですね、皆さんが自分でですね、これはセシウムが出ているなという、データで持って確認するんでしょうか。どちらなんでしょうか。

西山審議官:これはですね、事業者にやはりその、しっかりデータを取ってもらって、それを我々が受け取り、評価するということになると思います。

記者:データとして常に出ていない時も、こういう非常事態のときはずっとデータを経年、なんというんですかね、時間ごとに受け取っているんでしょうか。それとも、そういうデータを見ずにですね、出たら出たという通報があって、数値が向こうから通報されるということなんでしょうか。もし、後者だった場合、東電さんが、ないと思いますけども、隠していた場合ですね、発見しようがないと思うんですね。

西山審議官:受け取って、定期的に受けてっておる。で、隠しようのない状態になっていると思いますけれど、けど確認します。

記者:共同通信のフカヤと申します。ちょっとまえに頂いた線量の、値の水位の表なんですけど、今日の午後に、一回上昇傾向にあって、で、ちょっと下がっている様なんですが。この理由についてどうお考えなんでしょうか。

西山審議官:それについては、今、確認中です。

記者:すみません、先ほどの3号機の原子炉の温度の話なんですが、これちょっと広報に確認したときに、19日から計測できるようになっていて、なかの水温ではなくて、その、圧力容器の外側の温度だと聞いたんですが。で、今回の発表はこれを載せるということだったんですが、これどういう経緯でその、これがわかったんでしょうか。これもう一度お願いしたんです。

西山審議官:確認いたします。

記者:それで合わせてちょっと、これまでその中の温度とかがわからなかったのが、これがわかることによって、どういう意味があるのかっていうこととか、どうしてこれが回復したのかっていう辺りも合わせてお願いします。 

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              西山審議官:合わせて確認致します。

記者:毎日新聞のヒノといいます。一応確認なんですが、5号機と6号機、冷温停止ということで、これはもう、5、6はもう一段落ついたというか、このまま推移すれば安全ということで、認識でよろしいんでしょうか。それをちょっと聞かせてください.

西山審議官:私の理解は、一段落はついたというふうには思いますが。ただ、その安定をしっかり保たなければいけませんので。これを、確実なものにするような、海水をつかって冷却システムをですね、しっかり回復させないといけないと思います。それかれ、電源の、使い方などについても、しっかりとした形に持ち込んで、万が一にも元へ戻る様な、元へ戻るといいますか、熱がうまく取り除けないという様なことが、起こらないようにしなければいけないと思います。

記者:産經新聞のタキガワです。今後の展開について教えて頂きたいですけども、その電源が復旧してからも、そのポンプですとか、そのシステムの故障等の点検をして、故障があれば交換をしてというふうにある程度その時間がかかるかと思うんですけども。その作業員の方の人数と、その被爆線量を考慮したときに、どのくらいの時間をかけることが可能かというふうに認識されていますでしょうか。

西山審議官:これはなかなかこのくらいというふうに申し上げるのは難しい質問だと思うんです。今、この間申し上げたかもしれませんけど。東電の関係の、東電の方々が500人くらいとか、関係の会社の方が100人いたりとか。その700人くらいの、使用能力のある、緊急時対策室に、皆つめながらやっていらっしゃるということです。だから、その、やれる限りやって頂いているということですけども。なかなか、やはり、被爆線量の関係がありますから、お一人の方の稼働できる時間には限りがあると思いますので。次の作業がいつまでにどうというのが今、なかなか、見通しが難しいのではないかと思います。もちろん、その範囲内で、極力急がなければいけないことは間違いないです。

記者:ロイター通信のタケナカです。4号機のタワーセンターの受電の方なんですが、明日の4時ぐらいということでしたが。これ、4号機の底まで電力が来るということは、もう3号機にも、ほぼもう電力が供給できる形になったという、二アリー・イコールだと、いうような形で考えてよろしいんでしょうか。それとも、ちょっとちがう。ちがうとすればどの辺が違うのかという辺りをちょっと教えて頂けますでしょうか。

西山審議官:それぞれかなり、こうダメージを受けている号機ですね。ですから、そのなかには、ま、今電気の供給としては同じステージにあると思うんですよ、二つの号機は、ただ、両方とも痛んでいるというのと、その痛み具合、あるいは水の状況とか、そういうものの色々な違いがあるでしょうから。果たしてその、通電していくときに、どこまで並行して、といいますか、同じ様な形で取り扱えるかというのは、今何ともいえないと思いますが。

記者:もしもし、簡単にします。1、2、3、4、5、6ツインリアクターだというような話を聞いておりますが。これはやっぱり、4は4で、ごめんなさい。3は3でパワーセンター、ま、でソリューションボードセンターみたいのがあって、そこに更に繋がなきゃいけないのか。もう、その、4のパワーセンターのところに行けば、そこからあとは、4の中の色んな装置に電力を送る様な感じで、3の方にも送れるという感じで考えたらよろしいでしょうか。

西山審議官:私の理解では、このふたつの号機については、4号のパワーセンターを起点として、そこから、4号及び3号の受電盤にケーブルを繋げていくという風に理解しております。

記者:すみません。もう一度おっしゃって頂けますか.

西山審議官:4号の、パワーセンター。3号4号両方にパワーセンターがあるのではなくて、すみません。3号のパワーセンターというはどういう風になっているのかわかりませんけども。今行われていることは4号のパワーセンターを起点として、そこにまず、ケーブルを敷設作業をしておりまして、で4号のパワーセンターが繋がれば、そこから3号と4号の中の設備にですね、4号のパワーセンターから繋いでいくという風になると聞いております。

記者:5のパワーセンターにも触れておられたんけど、そちらは聞き間違いですか。

西山審議官:5号については触れておりません。それから今メモが入った件については、東京電力からのデータについてですけども。線量率については、定期的に報告を受けております。で、その他のデータについては、そのデータが入手可能になったときに報告を受けているということでございます。で、こちらからも必要に応じて当然、データの要求はしております。では、他にご質問があればどうぞ。

記者:すみません、ロイター通信のフセと申しますけども。ちょっと足元の話じゃなくて恐縮なんですけども。アクシデントマネジメントの考え方についてちょっと教えて頂きたいんですが、これ今回は、シビアアクシデントという規定になっていると、えっと、東電の方も言っていますが。えっと、アクシデントマネジメントのその、東電が報告しているもの、のなかにですね、今回起こっている事象っていうのはどこまで入っていて、どこまでが入っていないのでしょうか。例えばですね、東京消防庁が放水を、冷却のための放水をしていますが、ああいうものというのはアクシデントマネジメントのなかに入っているのか。記者会見ではその隊員の方は12日には出動を想定して訓練をしていると。しかし実際に出動したのは何日かあとになっているわけですけども。そういうところの整備っていうのは、その、アクシデントマネジメントに貼っているのか。あるいは別の言葉で言うと、コンティニュイティープランというものがあってですね、そういうものに入っているのか。それに対して、規制当局である保安院はどういう風に関与しているのか、そこのところをお聞かせください。

西山審議官:そのアクシデントマネジメントの関係は、ちょっと私の不勉強なので、チェックいたします。それから、この一連のオペレーションの保安院の関与という意味では、東京電力の本店に設置された統合本部のところで、そこに保安院も参加して、そこで、一気に議論することによって、現場にも結びまして、そこで、判断をしていくということでありまして、大臣もかなりの時間を割いて、そこで議論をし、意思決定をしているところです。

記者:今のオペレーションにどう関わっているかではなくて。要するに、危機対応の事前の計画という風にですね、アクシデントマネジメントを理解しているんですけども。その事前の計画っていうのは保安院が、許可とか認可とか承認とかですね、しているんだと思うんですね。保安院が承認するなり、原子力安全院会が、承認するなり、評価するなりしていると思うんですけども、つまり規制当局として、コンティニュイティープラン。アクシデントマネジメントに対する評価が甘かったんじゃないかということをお伺いしたいんですが。

西山審議官:今のポイントについてはいずれにしても、この、現状の安定化を図ったうえで、しっかり、なんといいますか、評価すべきことだと思いますので。今のところ、おそらく、簡単にコメントできないことだと思います。

記者:ありがとうございました。

記者:TBSのカシタと申します。プルトニウムの計測に関して、すみません、もう一回だけ確認なんですけれども。現時点では、現在の手法では、その計測できていないというか、そのデータとして感知という言葉が使われていた、出てきていないっていうことでいいんでしょうか。

西山審議官:はいそうですね。今の手法によって不可能なことではないんだけれども。プルトニウムの出す放射線は非常に微弱なものなので、このシステムでなかなか把握できないのではないかということです。

記者:現時点では、今、そのプルトニウムが出ているかもしれないんだけれども、その、感知するというか、計測する手法がないっていうことでしょうか。

西山審議官:普通にこの線量率を計る、やり方では、プルトニウムかどうかっていうのは検知できません。で、今、文部科学省がやっておられる、核種を分析するやり方でもって、食物とか水とか、そういうものについて、どういう放射性物質が影響を与えているということを調べるやり方において、場合によっては、プルトニウムが検出、あるとすれば、検出されることがあり得るということだということですね。

記者:今、後者におっしゃった方法でも、まだ出てきていないという。

西山審議官:出てきていないということです、はい。

記者:そうすると、ごめんなさい、そうすると、出ているかもしれないけど。とにかく、今ある方法としては、検知されていないというふうに捉えるべきなんですか。

西山審議官:今の専門家の感じでは、少なくとも優位な量で出ているということはないだろうと。もしそういうことであれば、今の手法でも、ひっかかってくるんじゃないかということですね。で、もしその、そこ、プルトニウムのところを突き詰めてやるとすると、それはそれで、またかなり時間をかけた方法で、それを、個別にやるかどうかということは選択肢としてあるようですけども。今のところ、それを流すほどの優位なデータはないということだと。

記者:無理してとらなくてもいいということ、こういう状況ながら。

西山審議官:こういう状況ながら、はい。

記者:しかし、プルトニウムには非常にみなさん関心を持っている。

西山審議官:そういうご意見があるので、ちょっと私も、今そこに焦点をあてて、なにかをやる必要があるのかどうかチェックをしてみたいと思います。

記者:すみません、今あるデータと、どうなのか、もう一度次の会見で説明してもらった方がいいんじゃないですかね、その方がわかりやすいと思います。

西山審議官:はい、じゃあそうします。

記者:毎日新聞のアダチと言います。従業員等の被爆というところの14ページですけども、7人が負傷、そのうち6人については、除染ですが。ひとりは病院で治療中とありますが、これは状況は、どういう状況なのかもうちょっと詳しく教えて下さい。あとそれからもう一点は、2号機の使用済燃料プールの海水の注入っていうのは、これは40トンだけを注入するということなんですか。これは電源回復とは関係ないんですよね、時間的にみても。

西山審議官:まず、その怪我をされた方については、今私は知識を持ち合わせていないので、ちょっと調べさせて頂きます。それから、今の使用済燃料プールへの海水注入については、まずは40トンということで、当然のことながら、トン数を決めてやるというよりも、必要量を入れるという風に理解しております。

記者:すみません、フジテレビのイトウと申します。東京消防庁の放水なんですが、午後8時半くらいに始まる予定と言っていましたが、もう始まったんでしょうか。

西山審議官:今確認します。

記者:お願いします。

司会:1番後ろの女性の方どうぞ。

記者:朝日新聞のタテイシです。2点お尋ねしたいのですが、先ほど会見のはじめの方でですね、自衛隊ヘリによる温度休息について確認をしたいという話がございました。それからもう1時間くらい経っているのでそろそろ原局の方に確認の方が終わったころかなと思っているんですが、会見が終わるまでにその温度について教えて頂ければということが一点です。それから先ほどの方も質問しておられましたが、3号機の爆発のときに負傷された7名の方についてですけれども、除染措置を施したということが書かれていますが、どれくらいの線量を浴びたということで除染措置がとれたんでしょうか。けがの程度についてはまだわからないということでしたけれども、被爆の状況をうかがわせるような線量、おそらく計測計はつけているでしょうから、それについて教えて頂ければと思います。

西山審議官:被曝された方の状況については調べさせて頂きます。それから自衛隊の件についてはちょっとまだ報告が来ないので、間に合えばお渡ししたいと。

記者:すみません、前回の会見のときに、出せるかどうかという話もちらっとされていたと思うんですけれども。この事態を考えれば確かに精査の一つがわかってしまうということは機密の一つという考え方もあるのかもしれませんが、国際社会も注目している中でそのデータを出さないということは国際社会の理解も得られないと思いますし、国民の理解も得られないのではないかなというふうには考えますけれども。出して頂けるという前提で今データを確認してい頂けるというそういう理解でよろしいでしょうか。

西山審議官:防衛の秘密的なものは我々がどうしても左右できないところがあるかもしれませんので、確約はできませんけれども、皆様のご要望はわかりますので、検討させて頂きます。

記者:よろしくお願いします。

司会:1番前の方。

記者:NHKのシゲタです。確認なんですけれども、今日の4号機、いや、3,4号機のケーブルの引き込みの現地調査というのはこれは予定通りに、スケジュール通りに進んでいるという認識でよろしいのか、昨日20日目途にというお話だったんですけど、遅れているのかという確認をしたいんですが。遅れているんだったら、どういったことが原因で遅れているのかちょっとお願いします。

西山審議官:終了したということで、予定通りであります。

記者:これは予定通りに今日は終了したという認識でよろしいですか。

西山審議官:元々今日の11時から16時までを予定していて、ちょっと本当にいつ終わったかということはあるかもしれませんけど、現場調査は終わったというふうに聞いていますので、ほぼ予定通りと見てよろしいかと思います。

記者:繋ぎこみまでやられるとかいう話ではなかったでしたっけ。

西山審議官:今のところはあれですね、確かに私がもっているものを見ても3月20日を目途に付加用のケーブルを敷設するというふうに3月20日終了予定というふうになっておりますから、そういう意味で現場調査自体の予定は今日の時点では11時から16時ということだったようです。それはこなしたということですけれども、昨日の申し上げた予定よりは遅れているということなのかなというふうに思います。

記者:その原因というのは何かわかりますか。

西山審議官:今はわかりません。

記者:もう一点だけお伺いしたいんですけれども、現在作業員で100を超えている、線量100超えている方とか250を超えている方っていうのは何か把握されているでしょうか。

西山審議官:人数的なものは把握しておりません。

司会:それでは本日の記者会見につきましては以上で。

記者:すみません、確認して頂きたいと、温度の。

西山審議官:今この時点ではまだいくつかお答えしましたけれども、今までお答えできていないものはちょっとまた次回か、入手出来たところで紹介したいと思いますので。

記者:福島市に本部が移ったことに批判が出ているんですが。

西山審議官:まず今報告できることは入院された1名の方はすでに退院されたということで、ただけがの程度などは、あるいは線量については不明でございます。

記者:30キロ圏外に本部が移ったことに対してですね、一部で批判が出てるんですけれども、審議官これはどうですか。

西山審議官:福島県庁にいった件ですね。

記者:はい。

西山審議官:あれについては、オフサイトセンターのところがどうしても機能出来ない、本部として機能出来ない状況になって、あとは県との連携が非常に重要な状態でありましたので、時点では少なくともやむを得ない選択だったとは思います。ただそういったご批判があるというのは受け止めております。それから20時30分から予定されている消防庁の放水はまだ準備中ということでございます。

記者:わからない、温度の。

西山審議官:温度のはわからないそうです。

記者:さっき広報が次の会見でここに書きますというふうに言っていたんです。

西山審議官:すみません、ちょっと間に合ってないようです。

司会:よろしゅうございますでしょうか。では本日の記者会見につきましては終了させて頂きます。

記者:本日の。

司会:ただいまの。

記者:次回の目途は。

西山審議官:ちょっとまた相談させてください。

記者:西山さんは質問を受けられているわけですから、西山さん自身が質問を受けて今自分が答えられないということに関しては、こちらに出て来られる前に、部下の方に俺これ聞かれてるんだけど答えわかると確認してから来て頂けませんか。

西山審議官:それをやってるんで、かなりみなさんをお待たせすることになって、簡単にいかないんですよ。

記者:結果的に結構出てないじゃないですか。お答えになられてない、今回は。

西山審議官:それは私はよくわかってますけれども、それをやっていると皆様とお会いする時間が遅くなってしまうというところの問題をどうするかですね。

記者:あとまだ精査中のものは冒頭で精査中ということを言ってくれたらこっちも質問しなくて済むんで。

西山審議官:わかりました、はい。