官房長官の記者会見テキスト(2011年3月14日11時40分から4分間)

【冒頭発言】

官房長官:東京電力福島第一原子力発電所3号機については、昨日来、断続的に海水を炉心に注入してきたところでございます。その3号機において、先ほど11時01分、爆発が発生いたしました。爆発の状況等から見て、1号機で発生をした水素爆発と同種のものと推定されております。現地の所長と直接、連絡を取りまして確認をいたしましたが、現地の所長の認識としては、格納容器は健全であるという認識を、一番直近のところで専門家として担当している現地の所長は、本日11時30分ごろ報告をいたしております。したがいまして、放射性物質が大量に飛び散っている可能性は低いと認識をいたしております。ただ、1号炉で同種の水素爆発が生じましたときと同様の放射能レベルの上昇というものは推測をされるところでございますので、現在20㎞圏内からの退避の途上であったごく少数の皆さんに、残っておられましたが、こうした皆さんに直ちに建物の中に、念のため退避をするよう指示を下したところでございます。現在、圧力容器の圧力、あるいは注水が継続をしているというデータが届けられておりまして、こうした状況が確実なデータであれば、現地の所長の報告を裏付けるものであるというふうに思っております。今、鋭意、放射線濃度など現場周辺の情報・データを収集をいたしているところでございますので、よろしければ引き続き、情報収集と分析に戻らせていただきたいと思いますが、よろしゅうございますでしょうか。1問だけ、では、はい。

【質疑応答】

記者:日本テレビのヒラモトですけれども、その格納容器に影響がないというのは、なぜ、どういう理由で影響がないということで●●でしょうか。

官房長官:その根拠となっているところは今東京に届いているデータ、情報の中からは注水が継続されている、あるいはその圧力の数値が若干低下は致しておりますが、一定の数値の範囲にあると。こうした情報とそうした情報を一番直ちに把握しております、現地の所長と直接確認をしたその報告に基づくものでございます。こうしたものを裏付けるデータが今後直接、失礼、東京の方にも入ってまいりますので、それを分析した上で最終的な確定をさせなければいけないというふうに思っておりますが、現時点の正確な情報としては現地の所長の報告として格納容器は健全であるという報告が来ているということでございます。

記者:けが人は?

官房長官:今のところそうした情報を確認しておりませんが、これも把握して分かり次第ご報告をさせて頂きます。よろしゅうございますか。ありがとうございます。