原子力安全・保安院の記者会見テキスト(第6報)(2011年3月11日21時49分から37分間)

司会:みなさん、資料行き届きましたか。よろしいですか。それではですね、5分ほど遅れましたが、今から第6回の状況を説明させて頂きたいと思います。

中村審議官:第6報でございます。9時30分現在でございます。まず、原子力発電所、福島第一原子力発電所の状況についてご説明を申し上げたいと思います。1号機、2号機、3号機、自動停止をいたしまして、その後、先ほど申し上げていますように、隔離時冷却系等々で炉心を冷やしていたところでございます。1号機、それから3号機については引き続きその動作、その作動が継続中でございます。しかしながら2号機でございますけれども、先ほど申し上げましたバッテリーでございますけれども、弁の動かすバッテリーが消えまして、この隔離時冷却系が停止をしております。これが8時30分でございます。8時30分に隔離時冷却系が停止をしたということでございます。したがいまして、現在2号機については、炉心のその冷却が行われていないという状況になってございます。尚、発電所周辺についてでございますけれども、モニタリングカー等によりまして、放射性物質、放射性物質の濃度を観測しておりますけれども、それについては、今のところ異常は出ていないということでございます。したがいまして、現在、その隔離時冷却系の弁の電源を確保すべく最大限努力をしているということでございます。それから、電源でございますけれども、いま1台ですか。

山田課長:はい。

中村審議官:1台発電所の方に届いたという情報が入っております。それを活用すべくいま作業を進めているということでございます。これを受けまして、お手元の資料の、恐縮でございますか、5ページにあたりますが、8時50分ですけれども、福島県の対策本部が福島第一原子力発電所1号機の半径2キロメートルの住民に避難指示を出したということでございます。これは町でいきますと、双葉町、それから大熊町に相当するんだと思います。2キロメートル以内の住人、1864名ということでございます。メディア等々通じて周知しているというふうに聞いております。尚、私の聞いているところでは、政府としての防護対策について、まもなく官房長官の方から会見が行われると聞いております。福島第一原子力発電所に関する状況については以上です。それから、福島第二原子力発電所の方でございますけれども、こちらの方については1号機、2号機、4号機につきまして、東京電力の方から10条通報があったところでありますけれども、1号機については圧力上昇に伴って、ECCSが作動しましたけれども、現在ECCSは作動していないということだと思います。原子力格納容器内での冷却材漏えいはないということでございます。それから2号機についても原子炉水位も安定しており、冷却材漏えいはないということです。それから4号機についても同様でございます。それから3号機でございますけれども、これはECCS作動したんですよね。

山田課長:はい。

中村審議官:作動しましたけれども、原子炉水位も安定をしており、冷却材漏えいはないことでございます。尚、第二原子力発電所についても、これはそもそも外部電源は生きておりますので、生きておりますし、またモニタリングについても変化はないという状況でございます。原子力発電所については以上でございます。それ以外の状況で新しいところは、恐縮でございますけれども、産業保安の関係で、一般ガス関係のところ、東京ガス管内での供給停止の状況、下線も引いてあるところが新しい状況でございますので、ご覧いただければというふうに思います。これくらいでいいですか。

司会:それでは挙手でお願いします。まずこちらからお願いします。

記者:確認したいんですけれども、一部報道で、9時23分に国が3キロ範囲、9時23分頃に国が3キロ範囲内の住民に対して避難指示を出したという情報があるようなんですけども、その真偽はわかりますか。福島第一についてです。国のほうが指示を出したという話があるんですけど。

中村審議官:私どもはまだ聞いておりません。先ほど申し上げたとおり、総理の方から防災対策について、官房長官の会見があるということは聞いております。

司会:では、女性の方。

記者:第一原子力発電所2号機なんですけれども、どの程度冷却がされなかったら、放射能漏れの恐れが出てくるんですか。

山田課長:いま原子炉の圧力容器のなかに注水をするというのが、なくなっておりますが、これで次第に蒸発を、冷却材が蒸発することによって、水位が下がってきます。水位が下がったあと、燃料が露出をいたします。露出がしたあと、またちょっとしばらく時間がたって燃料が損傷いたします。燃料が損傷したあと、その外側には圧力容器、原子炉の圧力容器がございますので、この圧力容器が壊れるまでにまたしばらく時間がかかります。それで圧力容器の外側にさらに格納容器というものがありますので、それだけまだ障壁がございます。いま、今後どういう進展をするのかについては、隔離時冷却系が停止した時の水位がどれくらいあったのかというのが今まだ確認できておりませんので、どれくらいで、いま申し上げましたような事象が発生をしてくるのかについては、まだ現時点では確認できておりません。

保安院:審議官の方からちょっと一言あります。

中村審議官:先ほどお問い合わせがあったこととも関係をいたしますけれども、いま情報が入ってきまして、今日9時23分でありますけれども、内閣総理大臣の方から福島県知事、それから大熊町長、それから双葉町長あてにですね、原子力災害対策特別法第15条に基づいて、指示が出されております。指示の内容は、第一原子力発電所1号機から半径3キロメートル圏内の住民は避難すること。半径10キロメートル圏内の住民は屋内退避をすること。現地の災害対策本部長から新たな指示が出された場合は、その指示に従うことが必要であると。区域内の居住者に対してその旨、周知されたいという指示が出されております。公示といたしまして、緊急事態応急対策を実施すべき区域として、今申し上げました3キロメートル圏内、それから10キロメートル圏内の住民の方々。そして緊急、原子力緊急事態の内容といたしまして、事象発生日時として、16時36分。それから発生場所につきまして、福島第一原子力発電所1号機。それから放射線等の状況でございますけれども、ハイキットモニターの値、これについては不明と書いてあります。発電所敷地周辺のモニタリングポストの値、不明ということでございます。その他の特記事項、原子炉へのすべての給水機能が喪失し、すべての非常用炉心冷却装置による冷却、原子炉への注水不能。しかしながら、2号機以外の炉については別の装置により、注水中ということでございます。そして、区域内の居住者等に対し周知させるべき事項ということでございますけれども、これは先ほど私のほうからお話申し上げたとおりでございます。以上です。

司会:はい、じゃあ挙手をお願いします。

記者:朝日新聞のコボリです。福島第一について確認なんですけれど、2号機は今冷却されていない状態であって、水位の状態というのは全くない、燃料の頭の上が出てくるのは大体どれくらいになりそうとかそういう見込みっていうのもないんですか。あと2号機は今止まっているということで、そのほかの号機は冷却中ということですけれど、そっちも止まる恐れというのはあるんでしょうか。バッテリーがどれくらいあるんでしょうか。

山田課長:はい。1号機につきましては、以前のこちらでのご説明でアイソレーションコンデンサーというものが動いているということでございます。それから3号についてもRCICは動いているということで、1号機についてはいま、水位は確認をされておりまして、問題のない水位にあるということでございます。それから3号機については、水位は従来から確認はされているところでございます。

記者:2号機はバッテリーが7,8時間もつということですけど、午後の3時45分くらいからだったから、まだ7,8時間だったらまだ余裕があるような感じですけど、なんでもたなかったんでしょうか。

山田課長:そこのところについては、今正確なところはわかりませんが、何らかのことで電圧が足りなくなったとか、その辺のところがあったのかもしれません。詳細については現時点ではなにもわかっておりません。

司会:次の方、挙手をお願いいたします。

記者:共同通信の●●です。1F1は水位は確認されたんですか。今ちょっと聞き取れなくって。

山田課長:燃料域の水位計で水位が確認ができたということでございます。

記者:通常の範囲内にあるんですか。

山田課長:燃料よりも一定程度上にあるということは確認がされたということです。ただ正常値かどうかというところについては、確認、情報はございませんが、燃料が露出しているということは確認されたということになります。

司会:では女性の方。

記者:産経新聞の●●です。ちょっと細かいところなんですけど、現場に向かっている電源は何台で、なかなかつかないのは、交通の被害が起きているからということでよろしいんでしょうか。

中村審議官:今、1台は着いたということなんですけれども、ちょっとそれ以外にどういう形の応援をしているかについては、ちょっと至急確認したいと思います。

司会:じゃあ男性の方から。

記者:毎日新聞の●●。その電源車着いたというのは、2号機の方にっていうのは可能。

中村審議官:はい。いま2号機の方に繋げるべくやって、作業進めています。

記者:それ繋がるかどうかというのは。

中村審議官:まだわかりません。

司会:次の方。では。

記者:ちょっともうちょっとわかりやすく、水位をもう少しちょっとわかりやすく教えていただいてもいいですか。今どういう状態にあって、どうなると危なくなるのかという。

山田課長:福島原子力発電所はBWRタイプと呼ばれるものでございます。これは圧力容器、いわゆる原子力発電所のお釜のなかで水がぼこぼこと沸騰するタイプですので、この圧力容器のなかには液体の部分と水蒸気が混ざっている部分がございます。したがいまして、その境目のところが水位ということになります。これは通常、燃料よりもかなり上のところで維持されているわけですけれども、原子炉への冷却水、冷却材の注入が失われますと、現在原子炉は停止をしておりますけれども、残留熱という熱が発生しますので、その熱によって冷却材が蒸発をして、次第に、今申し上げました蒸気の部分と液体の部分との境目の水位というのが次第に下がって参ります。この下がってきた水位が燃料よりも下にいくと、燃料を冷やすことができなくなりますので、燃料が損傷するということになります。

記者:はい。では、前の方から。

記者:毎日新聞のカワチと申します。少しもう少し詳しく教えていただきたいのですが、水位が燃料棒よりも上にあって、それが大体どのくらいの時間経つと、いわゆる燃料が喪失して、どのくらいが経つと、燃料棒が損失するのか。時間的なものがわかればちょっと教えていただきたいです。

山田課長:現時点、RCICが止まった時の水位がわかっておりませんので、ちょっと想定がいくらになるのかというのは今、ここで申し上げる情報は私自身は持ち合わせておりません。

記者:通常ですね、動かしていくときには、大体ある一定のところに水位があるんですけど、だからその水位から考えると、どのくらいの時間が。

山田課長:今回は止まってからしばらくの間、そのRCICで水を注入しておりましたので、通常運転しているときの水位にあったかどうかというところ、水位がそもそも表示が失われていますので、そこはちょっとわかっておりませんので、どれくらいでどういう事象が起きるのかというところは、今は想定できない状況でございます。今どれくらいのことが確認ができるかということについては検討しているところでございます。

記者:最大何時間くらい、どれくらいかかる、1時間とか2時間経つとたとえば露出がとかっていうそういう目安っていうのはわかりますか。

山田課長:ちょっと今、前提条件わかっていないものですから。

中村審議官:東電にちょっと確認をしているところでございます。

司会:では奥の方。

記者:朝日新聞のコボリです。じゃあ関連の質問で、BWRがあって、下から制御棒が出てて、燃料棒があって、燃料の上が何メートルの高さにあって、通常の高さが何メートルということはわかります。

山田課長:すみません。いま正確な数字をもっておりませんので、ちょっと確認をしてお知らせしたいと思います。

司会:こちらからお願いします。

記者:今回の国の方の避難指示出たのが、福島第一の1号機ということで、さすがの私の認識ですと、2号機の方が、発電機がないとヤバいかなという状況だというふうに。

中村審議官:ちょっと確認しています。

記者:なぜ1号機なのかなというふうに。これを見るとすべての抽出不能になっているということで、つまり先ほどまでのパッシブで動いている何とかっていうのもどうなっているのかっていうのが、アイソレーションコンデンサータイプのこれがどうなっているのかっていうのは今の段階で情報はお持ちでない。

中村審議官:私どもの方から、先ほど山田課長から申し上げた通りだと我々の方は聞いております。1号機、3号機については引き続き給水がなされているという。2号機についてはバッテリーがなくなって給水がされていないという状況と聞いてます。

司会:まず前の方からお願いします。

記者:燃料の損傷ですけど、具体的に損傷というのは、どういうふうに。損傷、損傷って言って、そもそもどういう状態。

山田課長:温度が上がりますので、被覆冠に、内圧が上がって、被覆冠にひびが入るか、もしくはもっと温度が上がりますと、最悪の場合には、燃料が溶けると。

記者:燃料が溶けると。

山田課長:はい。

記者:燃料集合体が溶けると。

山田課長:燃料集合体というか中のペレットですね。

記者:溶けるとどんなふうになるんですか。

山田課長:溶けるとペレットのなかに入っている核分裂性生物が外に漏れ出すということになります。

記者:読売新聞の●●です。福島第一原発の2号機の電源、発電の車の件なんですけど、実際にもう一回冷却を始めるために、車って何台くらい必要なんですか。1台で大丈夫なんですか。

山田課長:とりあえず今の1台を繋ぎこめれば大丈夫なのではないかと思います。

中村審議官:関連がありますけど、先ほどの質問とも兼ねますけれども、ちょっとまだ時間いつか分かりませんけれども、今1台届いていると申し上げましたけれども、もう1台、東北電力から東京電力の方に向かっていると、いや、引き渡されたということですかね。1は。これまだ発電所についてないと言うこと。それからあと2台、東北から向かっている、これ東北電力から向かっているということで。さらに、茨城から4,5台向かっているという状況でございます。陸上輸送しています。

司会:では、挙手をお願いします。

記者:共同通信の●●ですが。2Fの方のポンプの話なんですけど、保安院の話では2号機と4号機だけという話ですが、これ1号機もやられてないんですか。東電の資料ではそうなっているんですが。

山田課長:10条の宣言は1,2,4に対して行われていますので、1,2同じ状態です。

記者:1に関して言えば、ECCSの起動も。

山田課長:はい、ございます、両方です。

記者:で、その今回のポンプも両方、使っているというわけですね。

山田課長:はい。福島第二の1号機については、格納容器の圧力が上がってECCSが起動したという話でございましたが、圧力容器の炉水の水位が下がっていないということと、それから格納容器のなかの放射能レベルが上がっていないということで、おそらく冷却材の漏えいはないのではないかというのが、東京電力の方の判断でございます。先ほど申し上げた3号機についても同じで、炉水が下がっていないということと、格納容器のなかの放射性のレベルが上がっていないということで、おそらく漏えいはないのではないかというふうに判断されております。

22:09:50

16秒間記録なし

22:10:06

記者:今、接続中なんですよね?

山田課長:はい。

記者:それで、どれぐらいかかるんですか、接続するのに。

山田課長:こちらに参ります前に、直前に、作業に入ったというふうに聞いて、こちらに参りましたので、どれくらいの時間がかかるのかという所については、今この場では、情報を持ち合わせておりません。

記者:ちなみに、バッテリーが切れてから、どれぐらいの、何時間ぐらい持つというふうに推定されているんですか?

山田課長:それは先ほど申し上げましたその濾水の、圧力抑制室の中の水位がどうなっているか次第ですので、ちょっと今、どれくらいの時間で、どうなるかということについては、申し上げる材料を持ち合わせておりません。

記者:最短だと、どれぐらい?

山田課長:最短も、ちょっと今、情報については持ち合わせておりません。

司会:はい、では、お願いします。

記者:海水の、津波の影響で使えなくなったというのは、そのまんまの状態が続いていると。

※音量が小さく、聞き取りにくい。

山田課長:新しい情報はございません。

記者:今は無いかもしれませんけど、水位低下という状況は、まだ続いていると。

※音量が小さく、聞き取りにくい。

山田課長:海水ポンプの状況は変わっておりませんので、そこの部分の状況は変わっておりません。

記者:ECCSが動いたら、そのまま動かし続けたら、バッテリー切れで、また動かせなくなる可能性っているのはあるんですか。

山田課長:今、情報として、われわれが持っておりますのは、RHR、残留熱除去系の機能が確認ができていないということですので、ECCS系がどうなるかということについては、はっきりした情報は、今、持っておりません。

司会:一点、すみません、一点審議官から。

中村審議官:はい。

司会:お願いします。

中村審議官:先ほど、ちょっとご質問がありましたけれども、お手元に公示の紙が回っているかと思いますけれども、緊急事態宣言のところの発生場所のところでありますけれども、で、福島第一原子力発電所1号機と書いてありますけれども、第一原子力発電所の間違いでございます。1号機を取っていただけますか。はい。

記者:全体ですね?

中村審議官:1号機。はい。1号機。第一原子力発電所全体の、そうです。そうです。

記者:6基分全部の。

中村審議官:そういうことですね。

記者:の、ということですね。

中村審議官:そうですね、発電所単位で捉えているということでございます。

記者:これ、区域のところも、この、発生場所のところですか。1号機を取らず。

中村審議官:これはですね。

記者:公示のとこです。

山田課長:発電所だよね。これね。

記者:1のところ。

山田課長:これ1号機だよね。

中村審議官:発電所だよね。

保安院:発電所ですね。

中村審議官:そうですね、それ以外のところは、第一原子力発電所1号機と書いてありますけれども、第一原子力発電所ですね。

記者:で、この…

中村審議官:を、中心とした半径ということですね。

記者:で、この、発生場所も、原子力…

司会:すみません。挙手、挙手していただけますか。

記者:発生場所もそれでいいんですか。発生場所も。

中村審議官:発生場所は、第一原子力発電所で結構です。

記者:1号機はカットする。

中村審議官:カットしてください。はい。

司会:はい、ではお願いします。

記者:すみません、途中から来たので、もし質問出てたらごめんなさい。この1号機は、すべての給水機能が喪失し修正不能となっているんですが、これは、その水位がどれくらいなのかわからないから、どれくらい持つかはわからないと。

中村審議官:はい、先ほど、ご説明さしていただいたんですけれども、1号機と、3号機についてはですね、引き続き、給水が続けられております。続いてます。で、2号機について、給水が停止をしたと、いう事でございます。

記者:え?

中村審議官:それが、今、東京電力のほうから、聞いている情報でございます。

記者:逆ってことですか。

中村審議官:すみません、全ての給水機能が喪失し、全ての(早口で書類を読み上げる)注水不能と書いてありますけれども、2号機以外の炉については別の装置により… そうですね、2号機についてはですね、給水が今、停止をしているということでございます。

記者:で、1,3はちゃんと注水はできてるんですか?

中村審議官:はい。注水できております。はい。

記者:それは、何時時点の話ですか?

中村審議官:これはですね。

山田課長:2号機のRCICが止まったのは、20時30分です。

記者:給水が止まると、どういう為す術があるんですか。

山田課長:注水を復旧させるというのは、まず第一ですので、今、到着した電源車で、電源を回復する作業を進めていると。

記者:電源が回復すれば、たぶん、回復できますか?

山田課長:前まで動いてたものですので、おそらく回復するんではないかというふうに考えております。

記者:電源車でですか。

山田課長:はい。

司会:順番にお願いします。では、質問、続けますか。よろしいですか。大丈夫ですか。じゃあ、男性の方からお願いします。

記者:市民と法律の●●です。ちょっと確認ですけど、原子炉の中で、大事な機能を冷やす仕組みってありますけど、冷やすって機能が完全に失われたって初めてだと思うんですけど、これについて、どういうふうに考えていくのかというところをお伺いしたいんですけれども。

山田課長:非常に、重大な事象だというふうに思っております。そういったことで、政府としても緊急事態宣言を出して、今●●も申し上げましたように、保護対策も徹底をしていくという形になったものでございます。

司会:では男性の方。

記者:朝日新聞の者です。では、公示の中の特記事項というのは、内容が間違っているということですか。あべこべというか。1号機…

記者:復旧不能、不能って書いてありますよね。してるんですよね。

記者:書いてる内容が、実態と違う表現になっている。

中村審議官:私の方から、東京電力の方から聞いている事実関係は、私の方から先ほど申し上げた通りでございます。

記者:この、書いてある通りってことですか。

中村審議官:ええ。そして多分…

司会:書いてあるのはさっきご説明されたので、ここに書いてあるのは、ちょっと違うんじゃないですか。

中村審議官:2号機以外の炉については、そうですね、だから、2号機についてのみ、あれですね、給水が今、止まっているということでございます。

記者:一旦は全部、止まったということですか。この記事が、記述があるのは、一旦は全部、止まってるということですか。

中村審議官:事実関係については先ほど申し上げたとおりで、1号機、2号機、3号機についてですね、RCICは6時半以降ですね、確認をしてあると思いますけれども、ずっと注水が続いておりました。それで、8時半に、その2号機について、給水が停止したというような事実でございます。

記者:だったら、2号機から半径遠いほうがいいんじゃないですか。その3キロの住民。なんかこっち、今見ると、1号機から半径…。

中村審議官:ここでございますけれども、公示の内容について、修正をさせていただきます。1号機を取ってください。発生場所、それ以外の場所に1号機と書いてありますけれども、これに関しては、第一原子力発電所1号機と、第一原子力発電所というところで切っていただいて、1号機を削除して下さい。

(記者たちがいっせいに質問しようとする)

司会:順番にお願いします。

記者:すいません、共同のアライですけど、この水位がわかんない段階というのは、あれかもしれないんですけど、水位以外のですね、温度とか、圧力とか、そういった別のパラメーターで、危険度・緊急度を判定する手法というのは無いのでしょうか。

山田課長:現時点は、炉心、燃料が冷却できるかどうかというのが一番大きな問題でございますので、今、差し迫っての確認すべきところは、炉心が、しかるべく水をかぶっているかどうかというのが、一番大きな事で…

記者:たとえば、水位が低下すると、必然的に温度が上がるから、そういった相関関係にあるパラメーターっていうのは特に無いんでしょうか。

山田課長:そういった圧力ですとか、温度で、水位を推定することはできないと思います。はい。

記者:じゃあ、その水位は、計測系の電源が喪失している段階では、その電源が回復しないことには、把握しようが無いということでしょうか?

山田課長:はい。

記者:今の質問と若干関連するんですけれども、一応、その、6時間あまりにわたって、

冷却することができたという事だと思うんですが、つまり、運転している状態から、6時間ぐらいで、どれくらいの熱がそれに食われて、たとえば、要するに、どれぐらい、なんていうんですか、大丈夫ですか。落とせるようになって…落とせたんですかね。

山田課長:まだ、安全な状態になるまでの温度は下がっていないと思います。しばらく時間がたっておりますので、崩壊熱は下がってきていると思いますが、まだ、このままほうっておくと、冷却材の水位が下がってくるという状態が続いております。ですので、発熱が下がっている中で、どれくらい、水位が維持できるかと。蒸発がどれくらいのスピードで進むかと。それ次第になるかと思います。

司会:はい、じゃあ、お願いします。

記者:細かいんですけれども、水位がわからないけれども、温度が何度であるとか、圧力がどうであるとかっているのはわかっている?それは、通常のまま…

山田課長:それは、現地で、東京電力の発電所では確認がされているというふうに聞いております。

記者:それは、通常の範囲内、まだ安全な範囲内。

山田課長:圧力容器が破裂をするとか、温度が高すぎて壊れてしまうというような水準ではございません。

記者:はい。ではもう一問、途中ですが。先ほど、範囲は、大熊町と双葉町というようなことをおっしゃいましたけど、他にいうと、富岡も入ってくるのでしょうか。さっき、数、人数を言いましたよね。

中村審議官:3キロはですね、大久保、あ、大熊町、それから双葉町で、それから10キロになりますと、それに加えて、富岡町そうですね。はい。

記者:圧力容器の水位が下がっていない限りは、海水ポンプの機能に問題があっても、冷却機能には影響は無いという理解で…。

山田課長:今のところ、RHRというものが、だけの話ですので、今後の進展を見守る必要はありますが、現時点では安定した状態にあるというふうに理解しております。

司会:ご質問ある方。ではお願いします。

記者:質問というかですね、後ろに用意していただいた福島第一原発の周辺地図で、今回のその3キロ、10キロがどういった、どういうふうな感じになっているかというのを、山田さんでも中村さんでもいいですから、ちょっとお教えしていただけますでしょうか。

野越(?)氏:前の、●●の野越といいます。で、えっと今、ちょっと見えにくいかもしれませんけれども、ここが発電所、で、3キロの線はここです。これが3キロの線。それから、10キロの線が、この一番外側。ちょっと、ちょっとわかりにくいですが、3はここになります。

司会:その他、ございますでしょうか。では、お願いいたします。

記者:すみません、毎日新聞の●●と申します。被害状況というのは、どうなっているか入ってますか。

野越氏:えっとですね、今、確認をしています。ということで、ちょっと把握できているところが今ございませんけれども、今引き続き確認中でございます。

司会:はい、ではお願いします。

記者:●●です。3キロ以内に住民何人くらいいるか、10キロ以内に住民何人くらいって、もう聞きましたっけ?

野越氏:答えたかもしれませんけれど、申し上げますと、3キロ以内で、人口として5862人。5862です。それから、10キロ圏内。これはさっきの3キロ圏も含みますけれども、51207人というふうに認識してもらえますか。

司会:ほか、ございますでしょうか。はい、じゃあここで一旦打ち切らせていただきます。次はですね、11時半。11時半でよろしいでしょうか。

スタッフの誰か:もうちょっと早く始まったほうがいいよ。

司会:わかりました。11時15分。次11時15分に開始します。ありがとうございました。