原子力安全・保安院の記者会見テキスト(第7報)(2011年3月11日23時19分から21分間)

司会:すみません、5分ほど遅れましたが、ただいまより第7報として、状況を説明させていただきます。それでは中村審議官お願いします。

中村審議官:はい。第7報でございます。まず、福島第一原子力発電所でございます。2号機でございます。給水が、停止しております。それで、現在の状況でございますが、これは東京電力のほうから、10時現在で入っている情報でございます。あの、聞いているところですと、原子炉水位でございますけれども、水位計が復旧しているということで、今現在の状況ですけれども、炉心の中に燃料がございますけれども、燃料の上部から340センチの所に水が来ているというところでございます。今、現地からですね、いろいろ情報は来てるんですけれども、今現在確認ができているというころでは、今申し上げたとおりでございます。水位は、安定をしているということはまあ、聞いております。ちょっと、そこのところを、よく確認を引き続きしていきたいとは思いますけれども、恐縮でございますけれども、そういうちょっと断片的な情報も入ってきていると。一応未確定というところでございます。それから、先ほど、電源車の話、申し上げました。それで、1台、電源車、到達をしているということで、引き続き、2号機の、この、あれですね。給水系のほうに電源を供給すべく、到達をしようとしています。電源車のほうが非常に高圧、高電圧なもんですから、低圧ケーブルを通じて接続する必要がありますんで、今ちょっとその低圧ケーブル、これを探してですね、接続するべく、作業を行っているというところでございます。現在、1Fの、2号機についての状況は、以上でございます。それからあの、2Fのほうにつきましては、特に申し上げるべき大きな変化は無いと思っております。また質問等で詳しい話があればお聞きいただければと思います。それから、現地の状況について、ご紹介申し上げます。まずあの、政府の関係でございますけれども、現地災害対策本部、これが福島県大熊町の方に、オフサイトセンターに設置されておるわけですけれども、22時30分の情報でありますけれども、経済産業省の池田副大臣ほかがですね、大滝根駐屯地ですか。ヘリポートに到着をして、現地災害対策本部が設置されている大熊町のオフサイトセンターに向かったということでございます。派遣者として、池田副大臣他、原子力安全保安員の黒木審議官、他、関係課長、それから文部科学省という事でございます。それから、住民避難の状況でございますけれども、双葉町の住民からの避難状況の確認を、これは10時50分でありますけれども、これを確認しましたところ、先ほど、総理の方から指示が出されておりました、3キロ圏内の避難所は満員状態で、3キロ圏外の避難所にバスで移送中ということであります。ただし、道路陥没等があるということであります。住民避難の進捗状況というものは、現在確認が取れていないということであります。それから、大熊町の状況でありますけれども、これは23時現在でありますけれども、県内原子力センターから確認をしたものでありますけれども、大熊町の住民避難状況は、大熊町の保健センター、それから老人サンライト大熊に、約100名程度避難をしているという状況でございます。車両や誘導灯など、準備を整えている状況であり、輸送手段が整い次第、避難を、開始を予定をしているということでございます。この場でお配りをした第7報でございますけれども、先ほどの第6報以降、変化があったところについては、下線を付しているところでございます。コンビナート関係でありますけれども、住友金属関係の鹿島製鉄所のところで、ガス漏れなどで火災が発生しているということ。これは茨城県鹿島市でございます。それから、宮城県の仙台市でありますけれども、ジェネックス日鉱日石のエネルギー仙台製鉄所の  低音LPGタンクが爆発して、火災が発生しているということでございます。保安員などの政府の対応におきましては、最後のページに下線を引いてありますけれども、これは先ほど申し上げた総理からの指示ということでございます。他、なんかありますか。大丈夫ですか。以上でございます。私の方からは、以上でございます。

司会:では、挙手をお願いいたします。では奥の女性からお願いします。

記者:毎日新聞のアダチと申しますが、2号機で燃料上部から340センチのところに水が来ているというのはどういう意味。

中村審議官:燃料がですね、十分に冷やされているということですね。燃料が、これ水が着ていないとですね、燃料がこれから溶けていくような状況が懸念されるわけですけれど、今のところ燃料は十分浸かっていて、一定の、一定程度冷やされているということでございます。

記者:通常何センチなんですか。

山田課長:通常運転時でおよそ530センチ、燃料の頂部から530センチが通常の運転時のレベルでございます。ただ運転中も多少上下いたしますので、通常の設計上のノーマルな値というのは約530センチということでございます。

記者:これ電力車を接続して十分な電力供給を行えば、その通常状態に戻れるという。

山田課長:はい、はい、はい。

司会:じゃあ順番に挙手で。じゃあこちらから。

記者:NHKの●●です。2号機の状況もう一回確認なんですけども、まだ要するに電源車はまだ接続されていない、つまりまだ電源が回復していない状況ですよね。要するに340センチというのはそれはモニターか何かが復活したか何かに。

山田課長:はい、水位計が復活を。

記者:ですから、340センチ今はあるけれども、それは別に回復する状況にはなくて、基本的には減っていく方向に進む状況になるということですよね。

山田課長:はい、はい。おっしゃる通りです。

記者:今どのくらいの割合で、どのくらいのスピードでこうなっているかという数字はわかりますか。

山田課長:現時点では340センチで、安定をしていると。

記者:安定なんですか。

山田課長:はい。

記者:それはなんで安定するんですか。

山田課長:原子炉の燃料で残留熱が出て、それで過熱をされますと蒸気が出ますけれども、圧力容器には逃し弁というのがついてまして、あれは圧力になるとその蒸気が外へといって、サプレッションプールの方へ水が行くわけですが、そっち側へ抜けていくと水位が下がるんですが、今そこまで圧力が上がっていないです。逃し弁が開いていないので、水位が止まっているのではないかというふうに推測を。

記者:加速度的に水位の減るスピードは上がっていくと考えられますか。

山田課長:加速度的にと言いますと、今もう原子炉は止まってから時間が経っていますので、時間が経つにしたがって、炉心から出てくる熱は下がっていきますので、加速度的というよりも段々と熱自体は減っていくということになります。

司会:では女性の方。

記者:フジテレビのコンドウですが、1号機と3号機は今どういう状況ですか。

中村審議官:先ほどの状況から特に変わりは受けておりません。引き続き隔離時冷却系等によってですね、水は供給されております。

記者:バッテリーそろそろこの1号機、3号機も危ないんじゃないかなと。

山田課長:1号機はアイソレーションコンデンサーで電気はいらない状態です。それから3号機についてはやはり同じバッテリーなんですけども、3号機については当初RCICで水位がかなり回復して、RCIC止まっていたということで、電源については、まだしばらくもつ状況になっています。

記者:その電源の供給源はどこですか。

山田課長:バッテリーです。

記者:バッテリー。

山田課長:バッテリーはまだ使い切ってないと。

記者:蓄電。

山田課長:はい、はい、蓄電池です。

記者:しばらくってどれくらい。

山田課長:今想定では24時まではあるだろうと。

記者:もうすぐ(笑)。

司会:奥の方。

記者:毎日新聞の●●です。2号機についてですけれども、その水位がわかったということはですね、安定しているということですけれども、通常逆算、どのくらいで減っていくかというのはですね、ある程度が逆算ができるんじゃないかと思うんですよ。それは幅はあると思うんですけど、どのくらい時間が余裕あるんですか。

山田課長:今、どれくらいになるかという評価がはっきりしたものは出ておりません。今のところは水位が安定をしているということですので、これで今後どうなるかということについて今鋭意検討しておりますけれども、まだ今後どうなるかということについての見通しは立っておりません。

記者:水位計なんですが、復旧したのは何時かというのと、340センチの確認されたのは何時ですか。

中村審議官:確認したのは10時現在でございます。

記者:復旧した時間がですか?。

中村審議官:ええ。復旧したのはちょっと確認をします。

司会:じゃあ奥の男性の方。

記者:それで3号機は、3号機の電力供給の目途というのは電源車から供給できるんですか。1と3に両方できるんですか。2と3か。1と3か。3号機の方も電源まで切れるんですか、23時で。

山田課長:1はアイソレーションコンデンサーで電気のいらないタイプでございます。

記者:3号機への復旧は今後どういう。

山田課長:3号機については、ちょっとすみません、今来ている電源車が繋げるかどうかについては今手元では確認しておりません。

中村審議官:引き続き別の電源車が発電所に向かっております。

司会:では。

記者:共同通信の●●ですが、3号機水位計生きてるんですよね。だから電源の状況がどうなるにせよ、一応アラートはかけれるようになっているということですよね。

山田課長:はい、はい。

記者:先ほどの圧力逃し弁が動いていないほど、圧力が上がっていなくておそらく普通に考えるとRCICが動いている以上は温度も圧力も下がっていくから逃し弁が動く頻度もおそらく段々と●●くなるという。

山田課長:はい、はい。物理的にはそうですね。

記者:あと細かいんですけど、一回開くと結構水位ってバンと下がるものなんですか。

山田課長:どこまで上がってどうふくか次第。

記者:一般的にはやっぱ鈍いですか。

山田課長:いきなりどっかんと下がることたぶんはないと思います。下がると思うとまた閉まりますので。いずれにせよ蒸気になっている状態の蒸気が抜けて、それで圧力が一定でまた下がりますので、そんなに大量にボボーンと出て行くことはないと思います。

記者:急にどんと落ちるということは今のところないと

山田課長:今のところの想定では

司会:女性の方

記者:3号機、あとたぶん30分で切れるかもしれないですが、例えば、そこも切れると、避難の範囲を広げたりとかどんな対策が考えられるのですか?

中村審議官:今のところ、第一原子力発電所を中心にと、いうことでございますので、あのー、今現在、避難対象範囲を広げるとか、そういったことは、えー、今現在の感じでは広げるというようなことは考えられておりません。

記者:もう一機止まると、給水が止まると、さっきは、2号機止まったら避難勧告、避難指示ということで広がったので、もう1基止まると、それは特に10キロ、20キロに広げるとかいうことではない?

山田課長:今は、どれが放射性物質が出るかという想定をした上で範囲を決めている訳ではありませんので、あの、今は、もし出たときには、あのー、避難をして頂く必要があるということで、予め避難をして頂いている範囲ですので、1基か2基かと、2基になると量が増えるかと、どうのこうのという計算で範囲をきめているものではございません。

司会:では、男性の方

記者:●●の●●です。3号機の水位計は生きている?今も計っているわけですね?

山田課長:今、手元でもってますのは、22時現在で、約450センチ

記者:450センチ・・。今はもちろん、その安定してる?

山田課長:えーと、そちらについては22時現在のデータと言うことで、聞いてきた話ですので、安定してるかどうかについては、今、あの、はっきりとは申し上げられない。

記者:かなりの時間がたってきたので崩壊熱も下がってきていると?

山田課長:3号機はRCICも動いていますので、

記者:大づかみな言い方をすれば、危機的な状況に向かいつつあるというのがこれまでの段階でしたけど、今の発表をお聞きすると、少なくとも安全サイドの方には動きつつあると・・。

山田課長:いえ、あのー、RCICはまだ復旧をしていませんので、注水する機能は、2号機については復旧していませんので、あのー、水位は安定しているんで直ちにもう大変なことになっているという状況ではない、ということは確認をされていますが、必ずしも回復をしているという状態ではございません。

記者:では、崩壊熱の方も下がってきているわけですが、そういう面ではこれ以上温度があがるという形にはならないでしょ?

山田課長:ただ、まだ崩壊熱はありますので、少しづ減っていっている段階でありまして、なくなっているわけではありませんので。まだ、蒸発は続いているという状況です。

司会:3列目の奥の男性

記者:朝日新聞の●●です。福島の1Fの2号機で確認なんですけども。2号機のRCICが止まったのは、バッテリーが切れたんじゃなくて、水位が変わると自動的に止まるんだとかいっていたようなことを聞いたのですが、そのようなことはどうなんですか?

山田課長:あのー、少なくとも、今、制御ができなくなって止まっておりまして、電源車で電源を回復しようという作業をしておりますので、あの、我々の認識としては、あの、制御するための電源が失われたのでそれを復旧すれば、RCICは戻るという状況になっているんだというふうに理解をしています。

記者:1Fの3号機についてお伺いしたいんですけども、これは、ようするに水位計があるのでどういう状況か分かっているということはある意味、15条通報にならないと思うんですが、一方で、RCIC、つまり電源、バッテリーでやっている状況という意味では、2号機と代わらない状況だと思うんですが、今後、その、こっちの方の電源も尽きるというふうになると。

山田課長:はい、電源も尽きると2号機と同じ状態になります。

記者:まだ、その状態にはないと。

山田課長:はい。はい。

記者:3号機は、先ほど水位が450ということでしがが、変化、つまり、継続して発生直後から変化はあるのでしょうか?

山田課長:ここは、RCICは動いてますので、これで水位を制御してますので、おそらく、あのー、この辺のあたりで上がったり、下がったりというのを繰り返しているのではないかと思っています。

司会:ほかに挙手をお願いします。

記者:NHKの●●と申します。コンビナートで今回新たに加わった住金の鹿島とJNEXなんですが、このけが人というのは情報ははいってますか?

中村審議官:はいってません。

記者:それは確認できてないということですか、それともいないということですか?

司会:確認できていません。

記者:共同の●●です。1F1の水位は確認はできてるんですか?

山田課長:1Fの1は59センチ、55センチ。プラス55センチ。

記者:プラスというのはどこから?

山田課長:あの、燃料棒の上部からです。

記者:じゃあ、客観的にみて2号機よりも水位計っているわけですね?

山田課長:はい、ただ、外へ出て行くわけではありませんので、水位は。

記者:じゃや、客観的にみて55センチまで下がっているのは事実?

山田課長:はい、はい。

記者:素人考えで、危なくはないんですか?

山田課長:あのー。先ほどから申し上げましたように、外へ出る設計にはなっていませんので、いや、あの、外へ出る状態にはなっていないので、おそらく、このままの状態で推移するんではないかというふうに思います。

記者:あと、その電源車のケーブルなんですが、低圧のケーブルさえ手配できればつなげれるということで

中村審議官:はい。

記者:それは、所内にはありそうなんですか? どのくらい探してるレベル?

中村審議官:恐縮でございます。そこまで詳しいことは今・・。

記者:1号機の55センチということですが、通常の運転時はだいたいプラス何センチくらいなんでしょうか? 

山田課長:すみません。今、分かりません。

記者:もう一点あるんですが、2号機のほうなんですけども、モニターの方が回復した理由というのか急に回復したのは、何かで回復したと言うことなんでしょうか?

山田課長:もともと表示したり、失われたりというのが続いていた、という事ですので、理由はよく分かりません。

記者:確認ですけれども。まだ、電源は戻って来てない状況だと・・。

山田課長:はい。

記者:東電の話しで戻ってきたんではないかと聞いたんですが。

山田課長:我々が今、ここへ出てくる前に聞いた話ではまだ繋がったという情報はありません。

司会:3列目の女性の方

記者:時事通信ですけれども。電源車、1台来ている電源車で3号機に通電すると言うことはできないんでしょうか?

山田課長:そこは今、はっきりしたことは申し上げられません。今、2号機につなげる作業をしてるというふうに聞いております。

記者:あと、スミマセン。冒頭の仙台のコンビナートの状況をもう一度お願いします。

中村審議官:あの、

以下、記録なし