原子力安全・保安院の記者会見テキスト(第15報)(2011年3月12日17時21分から104分間)

司会:会見を予定していたんですが、すみません。申し訳ないんですけれども、今ちょっと官邸とも色々調整してましてですね、ちょっと今情報を集約中でございます。何時に開始できるかわかりませんが、とりあえず今回の会見ちょっと延期させてください。また時間セットさせてください。情報をちゃんと集約してきますんで、もうしばらくお待ちください。すみません。

記者:爆発に関しての情報収集?

司会:もちろん、もちろん、そのことです。大事なことですんで、今官邸と調整しております。

記者:爆発はあったということでいいんですか。

司会:はい、それはもう映像で流れていますんで。すみません。それ以上の情報はなくてですね。申し訳ないです。

記者:非常に深刻な状況ですか。

司会:もちろん、画的、ビジュアル的にもそうですし、ちょっと状況がよくわからないので、そこの原因とかをですね、色々調べてまた来ますので。

記者:何分後?

司会:時間はまた調整させてください。またこちらにちゃんと書きに来ますし、広報室の方にも連絡しますんで。すみません。

記者:会見の場所はここですね。

司会:会見の場所はここになります。

記者:30分以上はやらないっていうこと?

司会:すみません。それも言えません。すみません。

17:23:07

退出

17:54:19

司会:今ですね、会見する審議官準備をしております。準備が終わり次第こちらに来ますので、資料は今お配りします。そのまま。みなさんちゃんと資料配りますんで、焦らずにちょっとお待ちください。かなり部屋の中多くなってますんで、あんまり押さずに落ち着いてください。資料はみなさん分ありますので。

17:55:06

18:01:06

中村審議官:中村でございます。お待たせしました。すみません。申し訳ないです。資料はお配りした?

:資料は、はい。

中村審議官:中村でございます。それではお待たせして申し訳ありませんでした。第15報という形になります。まず私の方から福島第一原子力発電所1号機におけます爆発、それから白煙についてお話をさせて頂きたいと思います。

本日15時36分過ぎでございますけれども、東京電力の福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋とタービン建屋の周辺に置きまして、縦揺れとともに爆発音が発生をしたという連絡が東京電力よりございました。現在詳細については確認中でございます。色々その情勢を見ながら、また色んな情報を集めながら、今後その対応策を検討をして参りたいと思っております。その状況につきまして、現時点では具体的な情報が得られてないものですから、我々としては今申し上げたような形での情報収集をして、状況を分析をして具体的な対応策というのをできる限り速やかに検討して参りたいというふうに思っております。それからお手元の、お配りしました東京電力福島第一原子力発電所の状況の第15報につきましては、これまでお配りしているところから変更点につきまして、下線部を記してございます。とくにこの場におきまして、新たに申し上げるところにつきましては、下線部をひいておりますけれども、原子力発電所の関係につきましては、まずこの第一原子力発電所におきますその爆発の話と、その白煙が発生をしているというところについて、まずは現在の保安院の状況につきまして確認しているところにつきましてお話をさせて頂きます。

司会:それではですね、質疑応答になります。ちょっと人数が多いので、順番にあてていきます。ちゃんと挙手をお願いいたします。じゃあ男性の方お願いします。

記者:共同通信のカトウと申しますけれども、今回周辺で放射線が観測されていまして、住民の方が逃げるときにですね、どういったことを注意して、どういったふうに逃げたらいいのかということを教えていただきたいと思います。

中村審議官:地方自治体の方からですね、避難誘導のご指示があろうかと思いますので、そのご指示に従いましてですね、ご指示に従いまして避難、それから退避というものを進めて頂きたいと思います。

記者:個別に、その集団にまとまることができていないような人がもしいらっしゃった場合は、どうすればいいでしょうか。

中村審議官:そういう方々につきましてもですね、非常に足元が不自由だとかですね、色んな状況があるかと思いますけれども、可能な限りにおきまして地方自治体の方とよく連絡をとって頂きながらですね、繰り返しになりますけれども、ご指示に従いまして、ご指示、ご指導に従いまして、ご指示、ご指導に従いまして、行動をとって頂ければというふうに思っております。放射性物質の状況につきましては、我々その把握しているところ、あるいはそれぞれの関係機関の方でですね、色んな形で把握をしておりますので、そして状況認識をしておりますので、決して慌てたりとかですね、そういうことをなさらないような形で、落ち着いてご対応して頂ければ、というふうに思っております。

司会:じゃあ壁際の男性の方からお願いします。

記者:すみません。読売新聞のトミヤマと申します。ニュースの映像を見る限り、もう建屋は倒壊しているように見えるんですけども、閉じ込める機能の低下というのをどういうふうに評価されていますか。

中村審議官:ああいう形で映像を見る限りでございますので、私どもとしてですね、閉じ込める機能についてどのような形で評価をすればいいのか、評価するにあたっての色んなその放射性物質の状況であるとか、あるいはそれ以外の損傷の状況でありますとか、そういったものをやはりよく調べて、情報を入手してですね、判断をする必要があるかと思います。そういったものを今情報収集等を務めているところでございます。

記者:爆発の前後でモニタリングポストの値の変化はあったんですか。

中村審議官:恐縮でございますけれども、今私の方の手元にはですね、具体的な数値について、確認できる数値について報告はきておりません。

司会:では、1列目の女性の方お願いします。

記者:爆発によって、今その建物というのはどういう状況になっているんでしょうか。映像を見る限り、外壁がない骨組みだけのような状況にも見えますが、今建物がどうなっているのか教えてください。

中村審議官:申し訳ありません。私どもの方ですね、ちょっと繰り返しになって恐縮なんですけれども、映像を見る限りの情報しかですね、具体的な情報が得られていないものですから、これからどういう形でですね、情報収集をしていって、どういう形でその情勢を認識をしてですね、どういう対策をとればいいのかということをよく考えていきたいと思います。

司会:3列目の男性の方。

記者:朝日新聞のコボリですが、爆発音からもう2時間半も経っていますので、まず今わかっていることがなんなのか、そこを最初におっしゃって頂けますか。モニタリングポストでどれだけ線量が上がっているのか、けが人はいるっていう情報とか、1ミリシーベルトを観測したっていう情報もありますけど、まず保安院として何を把握されているのかをまず説明して頂けますか。

中村審議官:東京電力の方からですね、けが人の方が4名いらっしゃるという報告は受けております。放射性物質の線量値につきましては、先ほどちょっと申し上げましたけれど、具体的にどこに、どこの地点でですね、どういう値であるのかといったところについては、十分に確認をして、これから確認をするという状況でございます。

司会:では、2列目の男性の方。

記者:中村さん、恐れ入ります。もう少し大きな声で。カメラの方にちょっと通っておりませんもんですから、もう少し大きな声で、恐れ入ります。

記者:TBSの●●と言いますけれども、原子炉そのものに重大な損壊が発生している可能性はありますか。ないですか。

中村審議官:そこはよく判断を、よくあれですね

記者:可能性はありますか。

中村審議官:情勢と、状況をですね、よくみてそれから情報を集めてですね、放射性物質の状況でありますとか、線量の状況であるとか、被害の損壊の状況でありますとか、これもその建物、それから格納容器等々ございますので、そういったところのその状況について情報を集めたうえで判断をしていきたいと思います。

記者:当然可能性があるという想定で調べるわけですね。

中村審議官:繰り返しになりますけれども、予断をもってですね、なんかひどいことが本当に起こっているかということではなくてですね、まずは、客観的な情報というのをきちっと一つ一つ集めていきたいというふうに思っております。

司会:では前の男性の方。

記者:週刊金曜日のイダと申します。モニタリングポストの数値を今後集めるということなんですが、生きているモニタリングポストどの辺りになるんですか。

中村審議官:モニタリングポストというよりも、実際それを測定するというような場合については、おそらくは移動式のモニタリングカー等々でですね、測定をしていくという形になろうかと思います。

記者:その準備はどうなっていますか。

中村審議官:それについては、今関係者とその相談をしているところでございます。

記者:じゃあ自治体と発電所のモニタリングポストはもう全部死んでいるということですね。

中村審議官:いいえ。そういう話は今のところ確認をしておりません。

記者:生きていたら数値把握できてますんで。

中村審議官:把握をされておられるのかもしれませんけれども、私の方に、と、の方でですね、具体的に確認をしているところまでの状況ではないということです。

司会:では、1列目の男性の方。

記者:NHKの●●です。情報で1ミリシーベルトが計測されていると話もあるんですけれども、そういった情報は保安院の方では把握しているんでしょうか。

中村審議官:1ミリシーベルトですか。

記者:はい。

中村審議官:そこはあれですね、現時点までですね、具体的にですね、どの地点でですね、その1ミリシーベルトとかですね、そういった話については今確認をしているところでございます。

司会:1列目の方。

記者:NHKのシゲタと申します。今後10キロより、避難の範囲を広げる予定というのはありますか。

中村審議官:その前に、繰り返しになりますけれども、やはり建物の状況、そして起こった事象、そしてその結果としての今の閉じ込め機能等々、そういったところについてですね、客観的に技術的にですね、分析をしていくということがまず必要になろうかと思います。

記者:ただもう2時間半経ってるんですけれども、それでも客観的に見てから事実がわかってから避難させるということですか。

中村審議官:まずですね、状況認識というのが第一かと思っております。状況認識した上でですね、速やかに対応策というのものを検討して参りたいというふうに思っております。

司会:では壁際の女性の方お願いします。

記者:●●です。二点教えてください。2時間経っても状況がつかめていないということっていうのは、建屋の倒壊が激しくて、たとえば線量があって、かなり放射線量が高いというような背景があって近寄れないということなんでしょうか。状況がつかめない背景について一つ教えてください。

中村審議官:色んな理由があるんだろうと思います。現場の方でですね。今申し上げたような形で、どういう状況であるとか、あるいはその数量についてですね、どういう数値であるのかということを確認をしようと努力はしているわけではございますけれども、諸々の理由が重なってですね、具体的に確認できるような数値なりあるいは客観的な事実なりというものが得られていないという状況でございます。

記者:どんな理由か把握していないんですか。

中村審議官:色んなその理由が。

記者:いくつかあげてください。

中村審議官:この時点でですね、あんまり具体的に申し上げてですね、予断をもってですね、話をするのはあまり適当ではなくて、むしろ控えるべきかなというふうに思いますので、まずはやはり一番大切なのは、建物それから格納容器等々のその状況についてですね、やはりきちっと見ていくというのが、まず大切ではないかなと。その上でどういう事象が起こったのかということをですね、色々と検討していって、それを踏まえて具体的に今後どういう対策をとるべきかということを考えていきたいというふうに思っております。

記者:すみません。二点目の質問のお答え頂いてないんですけれども、モニタリングカーを使った計測というのは基本的に半径10キロを想定しているんでしょうか。所謂環境中の放射線量を測るモニタリングポストというのは必ずしもやっぱ周辺だけではなくて、全国にあるわけですけれども、どの程度被害が広がっているかを調べるために、たとえば環境省とかそういったところとも連携をとってそういった情報も収集するというほどの体制に入っているのでしょうか。

中村審議官:はい、もうすでにこれまでもですね、関係の、関係省庁、それから関係研究機関、とくに非常にご支援頂いて、またご協力をして頂いて、放射線のモニタリング等々を実施しているところでございます。そういった状況のなかでですね、こういった事象を受けてどういった形でですね放射性物質の線量を測定をしていくのが現実的に、出来るところ、出来ないところというのがあるんだろうと思いますけれども、最大限必要なところについてですね、できる限りの努力をしていって、測定をしていくというところが大切だというふうに思っております。引き続き

記者:それは基本的に、避難の10キロ圏内を超えているという想定で動かれているということなんですか。

中村審議官:いえ、そこは予断をもってみているわけではございません。

記者:ありがとうございました。

司会:では、1列目の男性の方お願いします。

記者:共同通信のヤマモトと申します。最初のおっしゃったなかでですね、原子炉建屋とタービン建屋の周辺で縦揺れとともに爆発が発生したという情報だったと思うんですけれども、爆発が起きた場所というのは、これは原子炉建屋の建屋そのもののところでよろしいんでしょうか。

中村審議官:冒頭申し上げましたことにつきましては、これは東京電力の方からですね、連絡が受けた内容でございまして、私どもとしてですね、それをきちっと確認をしたというものではございません。したがいまして、私どもの方でですね、きちっと、もちろん東京電力の情報というものも踏まえながら、また関係者による情報、それから私どものものによる情報というものを集めてですね、客観的に事実を集めてですね、判断をして評価をしていく必要があるんだろうと思っております。

記者:縦揺れとともにというところで、これは爆発による揺れなのか、それともなんか地震の時の揺れなのかということについて。

中村審議官:いえ、そこについてもですね、今現時点でですね、どちらであるのかというのなかなか判断できないところだと思っております。

司会:順番にあてます。1番、2番、3番であてていきます。4番でいきますよね。ではまず1番の方から。

記者:東京新聞のオカムラと申します。現時点で考え得る最悪の状態というのはどういう状態なのか。またそういう状態の場合、住民の方はどうすればいいのか、それをお答え頂きたい。

中村審議官:繰り返しなって恐縮なんですけれども、これからの先行きについてですね、考えるにあたってはですね、やはり現在今、発電所においてですね、どういう状況にあるのかということをまず分析をし、そしてまたそれがなぜそういうようなその事態に至ったのかということをやはり判断をしていくということが必要になってくるかと思います。そういったことをしたうえでですね、今後どういうことが想定され、それに対してどういう対応をすればいいのかということを考えていく必要があるかと思いますので、まずは現状についてきちっとしたその情勢把握というものを行いたいというふうに思っております。

記者:ただ時間かけすぎると、取り返しのつかないことになる可能性もありますけれども、緊急性についてはどのように今お考えですか。事態の。

中村審議官:できるだけ早く情報収集なり、分析なり、そして今後のその対応策について考えていきたいというふうに思っております。

司会:では2番目の男性の方。

記者:読売新聞のキラと申します。今から東京電力から会見を聞いていると、予断をもって話をするようなことは適当ではないとかですね、客観的な情報を集めると言っているんですけれども、今周りにいる人は被ばくする可能性があってですね、そうすると、今周りにいる人はどうすればいいんでしょうか。いち早く逃げるというが大切なんじゃないんでしょうか。

中村審議官:それについては、現在地方自治体の方でですね、避難、それから退避の誘導についてやって頂いているところでございますけれども、そのご指示に従ってですね、落ち着いて行動をおこして頂ければいうふうに思っております。一方で我々としての役割っていうのは、技術的、それから専門的にですね、どういうことが起こったのかということを分析をして、そして関係者とも議論をしたうえでですね、きちっと対応していくということが我々に求められている役割だというふうに思っております。

記者:みなさん具体的な情報をですね、精査して…

18:19:07

15秒間記録なし

18:19:22

記者:…なにを言えるんですか、今。どうしたらいいんですか。

中村審議官:地元の方々と。

記者:何が集まっているんですか、今。

中村審議官:今集めようとしているということでございます。そしてまた、集まっているものについてそれがきちんとした客観的な事実であるのかどうかということを確認をし、そしてそういう事態に至った理由なり、あるいはそのプロセスなり、あるいはその事象なり、いうものを考えまして、検討いたしまして、そういったもののなかから具体的にどういうことが起こったのか、あるいはこれからどういうことが起こっていくのかということをきちんと技術的に整備をしたうえで、これからの対策を速やかに検討していきたいというふうに思っております。

司会:では3番の男性の方。

記者:朝日新聞のコボリです。先ほどの記者会見で福島第一の1号機は炉心融解がなかで起きている可能性があるとおっしゃっていましたが、今原子炉建屋はテレビの映像を見る限り壊れているように見えますが、格納容器、圧力容器がどうなっているのか、炉の中のですね、水位はどうなっているのか、メルトダウンは終わっているのかどうなのか、そこについての情報はないんでしょうか。

中村審議官:そこもやはりきちんと確認をしていきたいというふうに思っております。

司会:じゃあ壁際の男性の方お願いします。

記者:エネルギー●●新聞ですが、先ほどの質問と重なるんですけども、建屋の要するに、崩壊が炉心溶融のこの事象と関連性があると見ているのかどうか、あるいは既存の知見から見てこういうことがあったのかどうかというところが一つと、あとECCSはもう働いているんですか、炉心溶融というのは現在どうなっているのか。東京電力からの報告も踏まえておっしゃってください。

中村審議官:東京電力からの報告については、先ほど冒頭申し上げたところでございまして、これ以降随時情報は入ってはきているんだろうと思いますけれども、そういった情報についてでですね、一つ一つの確認をしているというところでございます。そういったところをまず確認をしたうえでですね、おっしゃられたような形で、どういう反応でですね、どういうプロセスを経てですね、そういうニュアンスの事象に至ったのかということをきちんと見極めていくということが大切であろうかと思います。その上でどういう対策をとっていくのかということをよく速やかに検討していきたいというふうに思っております。

記者:すみません。まず先に、まず先に今わかっていることを間違っていてもいいから今言うべきなんじゃないんですか。集まっている情報を。人的被害を最小限に治めるためには、たとえあとで間違っていてもこうしてくださいとか、それをカメラに向けて言って頂いた方がいいんだと思うんですけれども。具体的にわかってからじゃ遅い気がすると思う。もう2時間半経ってるんですよ。

中村審議官:やはり状況をですね、きちっと認識をするということが大切であろうかと思っております。

記者:入った情報をその都度出して、それは違いましたって訂正すればいい話ではないですか。こういう爆発が、原発の建屋が爆発するというその未曾有のときに、すべて確定したことだけを報告するとかいうのは、すごくその福島の方もそうだし、東京にそれももちろん来るかもわからないし、人的を軽く見ているとしか思えないんですけど。

中村審議官:いえ、そういうことでは全くありません。いずれにしましても、一番適切なですね、対応を出来るだけ早く検討していくということのためにですね、まず状況をきちっと把握をしていくということが必要であります。それから当然、いろんな情報が入ってきてですね、確認ができたものについては随時、これまでと同じような形でですね、ご報告をしていきたいというふうに思っております。

記者:例えば、放射能がその値をすごく超えてて、何百倍とか出てた場合にどうなるんですか、そしたら。今近くにいる10キロの外、例えば近くにいる方とかで被曝したらどうなるんですかとか思ってしまうので。それをわかったことを言って頂けないかなと思うんですけれども、この場で。

中村審議官:申し訳ありませんけれども、具体的に放射線量がですね、どれくらいであるのかということについて確認ができている数字というものが入ってきておりませんので、なかなかすぐにこういう対応をとるべきだとかですね、とって頂くべきだとかですね、あるいは我々としてこういうこととる必要があるんだということを申し上げるにはもう少し時間と検討が必要かなというふに思っております。

記者:真っ先に放射能とか測るべきなんじゃないんですか、それは。今すぐ測って、今すぐ聞いてって言えばいいことだと思うんですけど。

中村審議官:今聞いておりますし、それから我々の方も関係機関、それから関係省庁のご協力を得て、測定をしているところでありますけれども、そういったもの入ってきたものについて鋭意分析をしているというところでございます。

司会:では2列目。順番にあてます。2列目の。

記者:予防的措置として、避難範囲を拡大するというのは、足りないところに関してですけども、避難範囲は現時点では拡大されないというこの根拠はどこに。なにもわからないなかで。

中村審議官:いえ、そこも避難範囲を拡大するのかしないのかということは、別に決めているわけではありません。また我々の方で決められる話ではございませんので、我々としてですね、やるべきことについては、なぜあのような事象が発生をしたのかということ、きちっと理由をですね、そしてまたその原因というのを見つけ、そして技術的に、それから具体的にですね、こういう、これこれこういう理由でですね、起こったんだということを判断をしたうえでですね、これからの対策というところに結び付けていくんだろうと思っております。

記者:つまり予防的措置として、情報がすべて分析されない時点で、そういう拡大するような措置をとるという可能性はないんですか。

中村審議官:それは全くないということはないと思いますけれども、少なくともそれに判断をするにですね、必要な情報は集めていく必要があるんだろうと思っております。

記者:現時点ではそれには及ばないと考えていると。

中村審議官:ということです。

司会:順番にあてていきます。ではまずカメラの後ろにいる白い方から。

記者:すみません、共同通信のカキザキと申します。間違ったこと言ってくれとは言わないんですけれども、今日私この会ずっと出てるんですが、今まですごく丁寧に説明して頂いていたというような気がするんですが、この会見だけ急になんかちょっと説明がアバウトになっているような気がするんですが、なんか官邸の方と調整されたということですが、何か言われたりしたんでしょうかね。

中村審議官:これまでもですね、それからこれからもそうですけれども、我々としては出来るだけ、我々として把握をしたもの、それから事業者等々から話を聞いたもの、それで確認をしたもの、いうものについてはきちっとこういう形で発表をし、またそれを踏まえて色々と理由とかを分析をしたものについてもまたご紹介をし、来てるわけですけれども、今の、今日、先ほど起こった事象についてはですね、何分にも情報がですね、不足をしておりまして、まずは必要な情報を集めるということに今精力を尽くしているというところでございます。

司会:次、1番後ろの方。

記者:毎日新聞のタカギと申します。お世話になります。はっきり聞きます。一番心配なのは、建屋が爆発したというんであれば、中から爆発が起きて、原子炉圧力容器も格納容器も破損をして、放射性物質が大量に外に出たと、これがたぶん一番心配だと思うんですね。周りの人もたぶんそうだと思います。その可能性について今どのように見ているのか、全然わからないというのであれば、なぜわからなくて、いつわかるのか。それについて答えてください。

中村審議官:先ほど冒頭申し上げた通りですね、東京電力の方から入っている情報、それから東京電力さんの方でも発表、本件について発表されたということで発表された内容についても質問集中しておりますけれども、そういったものも踏まえながらですね、踏まえながら、我々としてでですね、事実関係をやはり確認をしていかないとですね、今おっしゃられたような事象についてですね、それはそういうのがあり得るとか、あるいはそういうことも想像されるとか、あるいはそれをベースにしていくとこういう対策が必要ではないかとか、そういうことを言うのは非常に無責任でもありますので、逆にきちっと状況を把握をしてですね、分析をして、その上で我々としてとるべき対応というのを検討して発表をして参りたいというふうに思っております。

記者:もう二点ほど伺います。一つはですね、原子炉の格納容器について、それから圧力容器の水位について、ずっとご発表頂いていると思います。で、格納容器の中の圧力と、あと圧力容器の中の水位は今、一番最新のデータ、爆発以降のデータがあれば教えてください。

中村審議官:申し訳ないです。爆発以降のデータについては入ってきておりません。

記者:入ってきてない。

中村審議官:はい。

記者:わかりました。それから、これから情報収集をなさるということですが、どのような手段でいつ頃までになさるのか。つまり先ほども言われたどうして難しいのかという。これテレビでみんな流れるわけですから、歯切れが悪いことを言っていると、見ている人はみんな不満に思うわけです。で、こういう事情で今なかなか答えられない、いつ頃にまでにはこういう事情で答えるということが言えれば納得はいくとおもうんですが、少し説明をしてください。

中村審議官:我々としてではですね、できる限り速やかにですね、必要な情報を収集をしていきたいと思います。関係省庁、それから関係機関のご協力、ご支援を頂いておりますので、そういったところと連携をとりながら、必要な情報、これ放射性物質の情報でありますとか、施設の損壊の状況でありますとか、あるいは炉の中でどういう事象が起こったのかということを考えるにあたっての専門的な私見とか、そういったところについて、いろんな方々の意見を聞きながら、具体的に起こった事象について…

記者:いやいや、実際に何が起きたのか、意見じゃなくて現象としてどうなったかということなんですよ。

中村審議官:現象として実際にどういうことが起こったのか…

記者:どうやって、どうやって調べるんですか。例えば保安院の人が行って調べる、東電の人に聞く、テレビカメラで見る、色々あると思うんですが。

中村審議官:それは必要なできる限りのですね、努力をしてですね、情報を集めていって…

記者:保安院の方は現地にいるの。

中村審議官:具体的にどの場所にいるかというのはまだ把握をしておりませんけれども…

記者:爆発現場を見られる場所にいますか。

中村審議官:オフサイトセンターの方に。

記者:5キロくらい離れたところですね。

中村審議官:ええ。保安検査官の事務所がございまして。

記者:保安院の方は具体的には今見られない。そしたら東電からの報告が頼りですか。

中村審議官:そこは確認をしたいと思います。できる限り当然事業者からの情報もそうですけれども、保安院の職員からの情報についてもできる限りとれる限りについて情報収集したうえでですね、検討していくということでございます。

司会:ではですね、4列目のグレーのシャツの男性の方、お願いします。

記者:先ほどから専門家としてという話が出てたんですけれども、現時点で専門家として情報を出さなくてもいいだろう、例えば東電さんとか福島県さんとか色々と情報は出していますけれども、専門家として現時点でデータを出さなくてもいいという自信があるかないか、ここら辺聞かせてください。

中村審議官:確認できる、確かな…

記者:自信があるかないかというのを聞かせてください。専門家として。

中村審議官:確認できる…

記者:将来起こり得ることが想定できてて、現在この情報は出さないという自信があるから、出さないんですよね。

中村審議官:いいえ、将来どういうことが想定されるのかというようなことを判断するにあたってですね、いろんなケースを考えていく必要がありますし、いろんなシナリオっていうのを考えていく必要があるんだろうと思います。そういった…

記者:その将来起こることがどんなことかわからないけれども、データは出さないということでいいんですよね。

中村審議官:いいえ、全く出さないということは申し上げておりません。

記者:そうじゃないです?今の話。

中村審議官:いいえ、必要な今後の起こり得るシナリオについてですね、色々と考えていくにあたって、必要な情報を集め、情報についてですね、確認をとり次第ですね、みなさまの方にご紹介をし、そしてそれをもとにどういう解析をし、どういう判断をし、そしてまた色んな方々の専門的な意見もお伺いをし、そしてこういうことが現場の状況として起こったんだということがわかれば、それはみなさま方のところに速やかにわかり次第その話をしたいと思いますし、そしてその上で今後の対応策というものを速やかに検討をしていくということになろうかと思います。

記者:専門家として、現時点で保安院として、考えられ得るところをみなさんに情報提供、こういうことがある、こういうことがある、こういう場合があると提供するのが自分たちの役割だと考えてませんか。

中村審議官:できる限りのことは申し上げたいとは思うんですけれども、何せ今事業者の方から受けてる情報とそれからこれから集めようとしている情報をベースにですね、やはりきちっと今、原因というものをですね、分析をしないとですね、なかなかおっしゃられるようにこういうシナリオ考えられるということを申し上げられるような状況では、逆に言うと、そういうことを色々と申し上げるにあたっては必要な情報というのをきちっと速やかに収集をしてそして分析をしたいというふうに思っております。

記者:専門家じゃない人が勝手な想像をするのを防ぐために専門家がいるんじゃないんですか。

中村審議官:いえ、全くそのつもりはありません。

記者:そのつもりはない。

司会:まだ発言されていない方が優先にちょっとあてさせて頂きます。では前から3列目の女性の方からお願いします。

記者:テレビ朝日のセヤマです。爆発が起きてからのことはわからないことなんで、じゃあ爆発が起きる前、我々前回のレクの時に1700ミリ、ちょうど炉心がむき出しになっていて、それでベントがうまくいったっていう一報をもらいました。その後爆発が起きるまでのデータの変化っていうんですかね、そういうのは把握していると思うんですよ。それは教えてください。

中村審議官:先ほど記者会見のときにですね、第14報であったかと思いますけれども、そのなかにお示しをしている情報、それをアップデートされたものがそこにございますけれども、それ以外の原子炉、これまで申し上げておりました第1号機、それから第2号機、3号機についての原子炉の水位でありますとか、圧力でありますとか、そういったものについては、爆発が起こる前のものについては前回記者会見させて頂いたものの中に含まれております。それ以降についてはとくにアップデートされたものはございません。

記者:ということは、急激に…

保安院:一点よろしいでしょうか。時間の情報が入ってきておりまして。モニタリングの情報が現在の状況をお伝えできますので。

:ごめんなさい。マイクを

保安院:現在のモニタリングの状況についてお伝えすることができますので、まずそちらをお伝えさせて頂ければと考えております。

保安院:現在の福島第一原子力発電所における現地のモニタリング状況でございますが、事業者におきますモニタリングカーの測定値、16時40分の値として、3.25マイクロシーベルトパーアワーという測定値が出されております。それから続きまして、同じくモニタリングカーですが、モニタリングポスト8号機の近くに設置しておりますモニタリングカーでの測定値、16時40分現在で2.06マイクロシーベルトパーアワーという数値になっております。同じく敷地内でモニタリングポストの4号のところで測った数値につきましては15時29分の現在で、1015マイクロシーベルトパーアワーという数値がなっております。しかしながら15時29分ではそういった高い値を示しておりますけれども、16時40分現在では、正門近くにおいては、他のこれまでの数値とさほど変わらないという状況になっております。

記者:どれくらいなんですか。

記者:正門の近くどれくらいですか。

記者:変わらないというのはどれくらいなんですか。

保安院:正門近くで測り始めているのが昨日の21時から測り始めておりますが、最初の21時の段階で0.06マイクロシーベルトという数値が始まっております。それからベント弁が開き始めた頃には、若干高い数値を示しておりますが、180マイクロシーベルト、380マイクロシーベルトと続いた後、お昼頃にかけて35.77マイクロシーベルトと下がってきております。現在では3.25マイクロシーベルトという数値になっております。

記者:現在というのは。

保安院:16時40分現在です。

記者:1015を測定した場所というのは、4号というのはモニタリングポストの4号ということですか。

保安院:そういうことです。モニタリングポストの4号のところにモニタリングカーを設置して測っているということです。

記者:場所で言えばどういうところなんですかね。

:場所の状況は…

:正門、正門。

:正門…

記者:それ4号の値というのは下がっていないんでしょうか。高いままなんでしょうか。

:すみません。もう一度お願いできますか。

記者:場所から場所から。

司会:順番に、質疑、順番にお願いします。挙手でお願いします。まず男性の質問からお願いします。

保安院:場所につきましては事業者の設置しておりますモニタリングポスト4号機のところですので、後ほど図面を…

記者:例えば1号機の近くにあるモニタリングポストとか、そういうことじゃないんですか。

保安院:確認いたします。

記者:今の時点ではわからない。

保安院:はい。

記者:敷地内ではあるわけですか。

保安院:敷地内です。はい。

司会:では女性の方、先ほど質問もう一度お願いします。

記者:今のことと合わせて伺いたいことがあるんですけれども、四点ありまして、一つは1015(注:μSv/h)の高い放射線量記録したポストですけれども、正門と同じくその後の水位というのはどのような状況になっているのかをお聞かせください。二点目はそもそも爆発の時間がですね、3時26分頃起きたということは先ほど伺いましたけれども、保安院として何時何分に着地されたのかということを二点目にお聞かせください。三点目につきましては、先ほどけが人が4名いるということで、福島の方の県庁の会見では重傷者がいるというふうに伺っておりますが、病院にも運ばれたということですけれども、その病院は例えば放医研の病院なのか、どのような病院に、どのようなけがの程度で、しかもそれは要するに被ばくによる火傷なのか、物理的に大怪我ですとかそういったものなのか、そういったことについて教えて頂きたいのが三点目です。四点目は、将来のシナリオということはわからないという話はよく分かったんですけれども、現在の事実というものを踏まえていることではなくて…

18:40:00

13分間記録なし

18:53:01

保安院:16時40分の時点で2.06マイクロシーベルトパーアワーとなっております。

記者:すみません。それは…

司会:すみません。挙手をお願いします。

記者:紙で頂けないでしょうか、今の数値。

中村審議官:紙は。用意できる?

保安院:用意、確認します。

司会:確認して後ほどお渡しするということで。では、奥の男性の方お願いします。

記者:●●と申します。全体の話を聞いてちょっと確認です。要するに今の避難、避難の指示3キロ、それから退避が10キロ、それは変えないということは、今までの説明聞いてても、具体的な数字をあげないということは、最悪の事態を想定していないというふうにしかとれないんですけども、それでよろしいでしょうか。要するに、放射線の被ばくなどの恐れはないと、そういうふうにしかとれないんですが。

中村審議官:ご質問に対してですけれども、まずこれからのあれですね、今後の状況についてですね、考えるにあたってですね、やはりきちっと状況をですね、認識をしないとですね、したうえでですね、どういう原因でですね、どういうプロセスでですね、どういう状況になっていったのかということをまず把握をしたうえでですね、そのうえでこれから考えられること、これはたぶんいろんなケースがあると思うんです。その中におっしゃられるような最悪のシナリオというのが含まれるんだろうと思いますけれども、そういったものをまず情報を収集して分析をして、そしてそのうえで判断していくという形が適切なんだろうと思ってます。

記者:繰り返します。ですから、みなさん聞いてた、心配しているのは、一番最悪の事態なんですよ。テレビで映像を見てた人も最悪の事態を心配していると思うんです。手遅れになる心配がないからそういうことが言えるんですよね。そうでなければ、当然事前に手を打って、退避距離を広げるとかそういうことは当然なされるはずだと。

中村審議官:できる限り情報収集と分析、それから対応策、検討を急ぎたいというふうに思っております。

記者:手遅れになったら責任はとれるんですか。

中村審議官:できる限り急いでやりたいと思ってます。

司会:では、女性の方お願いします。

記者:すみません。今のモニタリングを見てますと、今日は500を超えたのは一瞬だけ、一回だけ、15時29分のみで、その他は割と普通というか少ない数値であったという理解でいいですか。

保安院:はい、その通りです。

記者:その原因はまだわからない。どうしてあの一瞬だけそうだったのかっていうのがまだわからない。

保安院:わからないです。はい、どういった原因でそうなったかは事業者が追究するものだと思ってます。

記者:あとさっき質問のなかでも言ってました、枝野官房長官は避難を10キロに拡大したと会見でさっき言ってたんですけど、それはまだ情報は来ていないということですか。

中村審議官:すみません。こっちへ来るのと入れ違いになったのかもしれませんけれども、私自身はですね、直接確認はしておりません。

記者:あと官房長官は今の放射能の数値はかなり推測されたもの、想定される数値であるというふうに会見で言っていたんですが、それについてはいかがですか。その認識。

中村審議官:お答え繰り返しになってしまいますけれども、我々としてはですね、やはり技術的なそれから客観的なですね、事実関係をやはりつかんで、その上でどういう原因でですね、どういう理由でそういうことが起こったのかということを見極め、そしてそのうえで今後考えられる状況というのを判断をしていきたいと。そしてその上で必要な対策というのをできる限り速やかにとっていきたいというふうに思っております。

司会:次、しゃがんでいる女性の方、どうぞ。

記者:中日新聞の●●と申します。1015(注:μSv/h)という数字が人体に、一瞬だったということなんですけれども、どういう影響を与えうるかということがあるのかということと、それからそれによって、避難計画は広がっていないということはすぐ避難しなくてはいけないような数字ではないのかということ、それからもう一つ、炉心溶解をしてるとすると、日本では初めてだと思うんですけど、世界の、例えばチェルノブイリとかですね、どういう事故が最近起きているのかということをお伺いできたらと思います。

保安院:1015という数値が一瞬だったかどうかというのは確認できていませんが、所謂1ミリシーベルトという数値に関しては、すぐに健康を害するような値ではないということです。

司会:奥の男性の方お願いします。

記者:先ほどまでの会見でとても大事とおっしゃっていた水の注入作業っていうのが、今やっているのかやっていないのかどうなってるのかということと、あとは会見が始まって1時間が経っているので、新しい情報っていうのをどんどん入れて開示していくっていうことはできないものなんでしょうか。

中村審議官:水の注入については確認をしているところでございます。先ほど私途中で申し上げましたけれども、新しく確認できたものについては随時入れてくような形にしたいと思っております。

記者:それは確認は、水の注入は確認しようとしたけども、確認がとれなかったということですか。

中村審議官:この事象が起きる前までは、これまでの会見で申し上げてきたとおりですけれども、それ以降の情報についてはまだ入ってきていないという、少なくとも私がこちらの方に来る前までの段階においては入ってきてなかったと思います。

記者:あと、一刻も争うんで、このペースでやってて、本当に今日の、今日中には絶対やんないといけないし、1時間でも早くやんないといけないという状況で、本当に速やかに客観的な判断出せそうなんですか。

中村審議官:最大限努力する必要があるかと思います。

記者:週刊金曜日の●●と申します。先ほどから出てる1ミリシーベルト、年間の。これがそういうふうに定められている理由ですね。つまり癌の発生率がどのくらい高くなるとリスクがあるかとかそういう一定の基準でこれ以上は一般の人は被ばくしない方がいいですよというふうに定められていると思うんですが、速やかに健康被害はない、つまり急性で放射線を浴びてすぐ死ぬ必要はない、ことはないということだと思うんですが、長期的に見てどのくらいのリスクがあるということなんですか。

保安院:低線量域におけるリスクというのは、まだ明確になっていないものでして、どれくらいのリスクがあるかどうかは現在のところお答えする知見を持ち合わせておりません。

記者:世界的な基準でですね、例えば10ミリシーベルトだとこのくらいで危ないから一般の人はその10分の1くらいで、とりあえず1ミリシーベルトくらいにしようとか、そういう決め方があると思うんですけれども、それについて説明してください。なぜ1ミリシーベルトなんですか。

保安院:確認します。

記者:もう一つですけれども、要するに今何が起こっているかはっきりしないと、全部はっきりした段階では手遅れになるんじゃないかという質問がみなさんから出ていると思うんですけれども、たとえばまだ全部は判明しないけれども、9割くらいこのくらいはっきりしたと、8割くらいこのくらいはっきりして、2割のリスクはあるけれどもここで早くしないともっと手遅れになるとか、その辺の、いうふうにはどの辺りのレベルで考えられていますか。全部がはっきりした段階では手遅れになる可能性あると思いますけれども。

中村審議官:もちろん、おっしゃる通りだと思います。限られた時間の中でですね、また限られた支援のなかでですね、できる限り客観的に情報集めてですね、当然その中である程度のやはり不確実性というのは当然あるんだろうと思います。ただそれは時間との兼ね合い、あるいは状況等をですね、総合的に見ながら、やはり判断をしていく必要があるんだろうと思ってます。いずれにしても…

記者:もう一点だけ。10キロにされたのは、これは手遅れではなかったと、正当な判断だったと現時点ではお考えですか。もっと早くですね、例えば炉心溶融の恐れがあるなんてのはかなり早い段階で発表されてるじゃないですか。官邸なんかの方からも。でも結果的に10キロ避難がこのタイミングになってしまったと。そういうことについては、適正だったとお考えですか。

中村審議官:最初3キロについて避難、それから10キロについて退避という形にしておりまして、それ以降その事象の進展に応じてですね、10キロ圏内についてすべて退避という形でとってきておりますので、それについてはとくにおかしかったとか、そういうことでは今は…

記者:現時点では適正だったと。

中村審議官:そうですね。

記者:すみません。ちょっと一刻を…

司会:すみません。最新の…

記者:これ以上続くようなら無駄なので…

司会:そうですね、まさにその通りなんで、ちょっと最新の情報を整理して…

記者:一刻も争うんで、みなさんに戻ってもらって、来てもらってちゃんと答えてもらわないと。

司会:一度ちょっとここで切らせてもらっていいですか。

記者:二点ほど確認させてもらえませんか。

司会:すみません。先にこちらの方から挙げていたので。じゃあ2名だけ聞いて、それで戻られるということでよろしいですね。はい。

記者:水の注入していたとか確認中ということなんですけれども、あの状態で物理的に水を入れて冷やす方法というのはあるんですか。つまり実際問題どうやって水を入れて冷やすんですか。

中村審議官:建物の状況、それから容器の状況ですね、そういったところやはり確認をしてみる必要があるんだろうと思います。その上で考える必要があろうかと思います。

司会:では男性の方。簡潔にお願いします。

記者:一つは15条通報が18時3分にありましたということをおっしゃってたんですが、その500ミリを超えましたというのはですね、ごめんなさい、500マイクロシーベルトパーアワーを超えました。それはさっきの、さっきから会見で説明をされた1015というやつの話をしているのか、それとも全然別のところでそういう値が出ていて、あるのか。もし、もし違うんであれば、どこどこでいくつは何時に出たというのを教えてください。まずそれが一点。

中村審議官:東京電力の方からですね、聞いておりますのは、ここのメモによりますと、敷地境界上でという形で聞いております。

記者:何時何分?

中村審議官:通報があったのが6時3分であって、測定したのが何時なのかは。

記者:っていうはわからない。

中村審議官:はい。

記者:値はいくつなんですか。500を超えたっていうのは。

中村審議官:すみません。こちらの方にメモという形ではですね入ってきているのは。

記者:わからない。500より大きいことしかわからない。

中村審議官:はい、500マイクロシーベルトを超えたという。

記者:さっきの1015に匹敵するかどうかもわからない。わかりました。

中村審議官:え?

記者:さっきの1015に匹敵するかもわからないんですね。

中村審議官:はい。

記者:それともう一点。海水を注入するかもしれないというお話が前の会見であったかと思うんですが、それについては今どんな、これ今後もまだ可能だと考えていますか。

中村審議官:それについても確認をする必要があると思います。

記者:わかりました。ありがとうございます。

司会:申し訳ございません。ここでちょっと会見切らせて頂いきます。最新のデータをですね、整理して、また1時間後。

記者:もっと早くやった方がいいんじゃないですか。

記者:もっと早く、出来次第。

中村審議官:できる限り努力をしたいと思います。

司会:7時45分。

記者:できるようになった時にあと5分後にやりますとかってアナウンスすれば、みんな集まるんじゃ。

司会:それでも可能ですか。なんか、みなさん。

記者:今と全く同じじゃ意味ないよね。

中村審議官:とりあえず目途として1時間後。

司会:5分前に連絡するという。そこは広報室に連絡をするという形でよろしいです?ここにももちろん書きに来ますけれども。

保安院:じゃあ両方で連絡するように。

司会:はい、そうですね。ではそのようにさせて頂きます。

記者:測定値の資料はいつ頂けますか。モニタリングの資料はいつ頂けますか。

保安院:確認してこちらにお持ちするようにいたしますので。

記者:ありがとうございます。

司会:ではまた後ほど連絡させて頂きますので、ありがとうございます。