原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月15日16時15分から117分間)

西山審議官:それでは大変お待たせ致しました。申し訳ございませんでした。宜しくお願い致します。まず、本日11時に管総理大臣から福島第一原子力発電所で発生致しました事故に関しまして、同発電所から半径20キロメートル以上、30キロメートル圏内の住民の方々に置かれましては外出せず、自宅などの屋内に待機すること、という指示を関係の自治体の長に出されております。具体的には、屋内に入って頂きまして、窓やドアは閉めて頂き、換気扇のご使用も最小限にして頂くと。こういったことが、お願いしたいことでございます。大変、厳しい状況の中でお願いして申し訳ありませんけども、ぜひご協力をよろしくお願いしたいと思います。今後とも、避難をお願いしている住民の皆様におかれましては、国や自治体の情報に従いまして、必要に応じて屋内の待避などをお願いすることになりますので、どうぞよろしくご協力をお願いしたいと思います。また、それ以外の地域の国民のみなさまにおかれまして、現時点では特別の避難等の行動の必要性はございません。必要な情報につきまして、引き続きはっきりと発信して参りますので、ぜひ落ち着かれまして、情報をご確認頂けますようにお願い致します。

次に福島第一原子力発電所の各プラントの状況について説明を申し上げます。まず、福島第一原子力発電所の1号機、2号機、および3号機につきましては、以前からご説明申し上げましたように、この紙にございますような海からの直接の海水の導くことによりまして、原子炉はとまったわけですけども、そのなかで核分裂反応を停止したあとの崩壊熱というものの除去を行う必要があって、それを、ずっとやっているわけです。で、これを消防車を繋ぐ形で海水を注入することによって、引き続き行っているところであります。今現在はどの機においても、注水機能が維持できております。2号機におきましても同様でございます。それから次に福島第一原子力発電所の4号機であります。4号機につきましては、本日9時38分に煙を作業員の方が確認されたということで、原子炉建屋の3階のあたりで火災が発生したという報告をうけております。これにつきましては海江田大臣から東京電力に対してまして、消火を急ぐように10時30分に原子炉規制法六十四条三項に基づく阻止命令を行ったところでもございます。あわせてこのなかには特に使用済燃料のプールの近くでございますので、このあたりに、使用済燃料プールの下の部分がある他、ポンプを起動する、原子炉のポンプを起動する電源など、電源設備などもある箇所でございます。どういう原因かについては一応、使用済燃料プールのことを官房長官が仰っているように、想定しながら対応しておりますけれども、そういう状況でございます。ただこれにつきまして、11時頃、本日の11時頃、社員の方が現場を確認しましたところでは、自然に火が消えていたと、いうことが今確認されております。

次に、事態が、長期化が予想されるなかでございますので、現地対策本部というものを現地に、政府それから、国、失礼、県の方々も含めてつくっておりますけども、これをオフサイトセンターから、福島県の県庁内に移転することといたしました。それから茨城県東海村の周辺地域の原子力施設におきまして、本日午前7時以降、原子力施設の敷地の周辺に設置しました、モニタリングポストにおいて、原災法10条に基づく通法が基準であります。5マイクロシーベルトパーアワーというものの、そういった値の異常を計測いたしました。通常の値は0.01か、0.07くらいの値でありますので、この5マイクロシーベルトパーアワーというのも人体にとって危険が生じる値ではありませんけども、しかし、基準を満たしているということであります。満たしていると言いますか、そういう通法が必要な基準にあたったということでございます。施設の安全性、東海原子力施設の安全性は確保されておりますので、それは確認されておりますので、その施設からの放出ではなく、福島第一原子力発電所の放射性物質の放出に変化が確認されたとかんがえております。そこがここでデータとして表れたと考えております。繰り返しますけども、計測された値は公衆への影響を及ぼす値ではございません。なのでご心配はいりません。最後に、在日アメリカ海軍から横須賀基地において、空間放射線量が、空間にあります放射線の量が通常より高い値を検知したという連絡がございました。私の方からは冒頭の説明は以上でおわらせていただきまして、あとは質問に答えさせて頂きます。よろしくお願いします。

記者:4号機の火災っていうのは3階付近なの。さっきここで4階って

西山審議官:わたしも聞いているのは3階か4階あたりで、外部から煙をみたということでありますので、その辺りということであります。

記者:この使用済燃料プールは、4階ですか、3階ですか。

森山:5階ですが、下の方にありますので、3階4階ぐらいのところにあります。使用済燃料プールそのものはですね、5階にありますが、そこの下にありますので、実際の燃料そのものはですね、4階とか3階とか、その辺りにあると、お考えください

記者:2号機は水位がもう、プラスになったんですね。

森山:2号機の水位はまだマイナスでございます。半分くらいが。

記者:プラス400って、3ページ。

西山:これは確認致します、今。はい。

記者:現在としてマイナスという

森山:はい、現在はマイナスになっています。マイナス約

記者:すみません、聞こえないのでもうちょっと大きい声でお願いします

西山の右:はい、現在手元にありますのは、1時のデータがございますが、そこではマイナス1700という風になっております

記者:じゃあ一時はプラスになったということ?水位のなんか、データを。1時現在の最新、以降でもいいので、最新のデータって頂けないでしょうか。広報で結構なので。

森山:はい、確認いたします

記者:ええ、広報で結構ですので。

記者:今、手元にある資料?

森山:今、手元に、1時

西山審議官:(広報班に指示)これ作った人に確認して、今すぐ確認して。すみません、1号機の方ですけども、海水注入中であるわけですが、原子炉の水位は引き続きマイナス1700ミリメートルであります。ですから、1.7メートル下にあるというデータなんですが、これはもう、当初から申し上げたように、データの信頼性は非常に薄いじゃないかと思っております。原子炉の圧力は0.608メガパスカルゲージとか、0.185メガパスカルゲージといった値になっております。それから、第2号機ですけども、これも海水注入中であるわけですが、今ちょっとこの数字については、確認致しますけども、プラス400の数字について確認を致しますが、私が持っているいつも統一的に作られている表によりますと。1時現在、今日の13時現在でマイナス1700ミリメートルとなっております。それから圧力の方は、0.608、0.608メガパスカルゲージとなっております。それから、3号機の方ですけどもこれも、海水注入中ですが、計る場所によって少し違いますけども、マイナス1900とか、マイナス2300とか。ということですので、燃料集合体の頂部から、頭の部分から1.9メートルとか2.3メートル水がない部分があるということです。で、原子炉圧力については0.249とか、大体0.25メガパスカルゲージくらいの圧力となっています。400の数字に関しては今、確認致します。

記者:すみません、4号機ですけども、火災というお話だったんですけども。これは、使用済燃料プールに何かが起きているんですか。それとも水素爆発みたいなお話もありましたけども、一体何が起きたのでしょうか

西山審議官:そこは、確認が必要であります。ただ、現時点では、ひとつ、鎮火したということを東京電力の従業員の方が確認されているということと、それから使用済燃料プールについては引き続きしっかりと燃料が冷却されるように、万全を期していかなきゃということの両点で、というのが現在ある情報でございます。

記者:今国としては、火災が起きたということは確認したけれども、なんか爆発とか、水素爆発とか、そういったことが起きたということはまだわからないというようなお立場なんですか。

西山審議官:現時点ではそういうことでございます

記者:使用済燃料プールの、4号機の使用済燃料プールの水位は、ちゃんと保たれているんですかね、使用済燃料なり、定期点検中で外している燃料、その、燃え始めたとか、そんなことはないんですか。

森山:現時点において、使用済燃料プールの水位は確認できておりません。

記者:は?確認されていないんですか。

森山:はい、14日時点では、温度を含めてですね、水があること、そして水温が84度であるということは確認しておりますが、その後線量が広がって、高いということもあって、現時点では、その後ですね、実際の水位は確認できておりません。

記者:関連してその、水位の高さが確認できていなくても、燃料が露出しているのか、していないのかその確認はできているの?

森山:それもできておりません。

記者:第一の1から4号機全体を通して、格納容器の亀裂が走っているとか、そういう可能性っていうのはないんですか。あるいはそういう、見通しってない。亀裂なり、損傷している、水蒸気が出たっていうのはそういう原因があるんじゃないですか。

森山:まず、2号機は格納容器の一部であります。サプレッションチェンバーのその、圧力がゼロになっておりますので、なんらかの損傷といいますか、そういうものは充分あると考えられると思います。その他のものについては具体的なその、損傷と言いますか、といことが明確にですね、確認されているわけではございませんが。ただ、通常確認を受けてもですね、今のところその、細かい隙間といいますか、ございますので、そのところからの漏洩も考えられます。具体的に確実に、そういう損傷があるということは確認できておりません。

記者:今、損傷とおっしゃったのは亀裂も含む損傷ですか。

森山:そうです。

記者:そこから放射性物質が極度に出るという可能性があるということですか。どんどんと。

森山:その損傷の、ですね、損傷と推定されているのは2号機のサプレッションチェンバーの部分でございますが、その他についてはですねそのケースがあるという確認はできておりません。先ほど申し上げたようにそういう亀裂がなくても、つなぎ目ですとかそういうところが厳密には、機体でございますので、いわゆる漏洩といいますか、これは通常ございますので、そういったものは充分考えられると思います。

記者:今日官房長官の会見で、はっきりと人体に影響があるレベルの、桁違いの放射線が検出されたということを国民に対して言われたあとですよね。これについて、保安院の見解と、今核物の拡散というのは止まっているのか、それともそれよりもっと広がる可能性があるかどうかというのを教えてほしい。

西山審議官:まず、是非知っておいて頂きたいのが、官房長官がおっしゃったのは、高い数値でありまして、それは通常の場合よりも高いことは間違いないというわけです。で、場所は非常にプラントの近くで計られたという数字であるということでありますけども、しかし高いことは間違いない。そういうこともありまして、総理の方から冒頭ご説明申し上げた屋内退避の指示をされているということであります。ただ、当然のことながら、今お配りしているモニタリングポストの数値、これは敷地境界線ですので、今官房長官が触れられた高い数値のところとは、かなり場所が遠くなっているわけです。ですから、その時点ではそんなにすごい数値にはなっていないんですけども。その、プラントの近くで計ると、官房長官がおっしゃった数字になっていると。それ自身においても、通常の地震のまえの状況とくらべれば遥かに高い数字でございますので、その・についてはそのことを踏まえて総理から住民のみなさまに屋内の待避をお願いしていると。こういうことでございます。それと、もうひとつ拡散の方につきましては、これはやはり、モニタリングポストの数値で計るということで考えておりまして、たしかに皆様のお手元にあるモニタリングの数値をみましてある程度高めになっておりますけども、これは人体の被害を心配されるような水準ではございません。

記者:今後、とまっているということは言えるんですか。今後、拡散が止まるのか、それかまだ広がる可能性があるのか。

西山審議官:拡散というのは、今後確かにプランとが正常化しない限りは、放射性物質が排出されていくことは充分あると、容易に想像できるわけです。ただ、それはやはり、拡散していくというのは、むしろ薄くなっていくことですから、そういう意味で、今健康上の影響については、現在避難をお願いしているのも、安全を見越した形で避難をおねがいしておりますので。この避難の、総理から頂いている指示をお守りいただければ、人体への心配はございません。

記者:線量のことで関連で確認させて頂きたいんですが。朝、官房長官がおっしゃった、3号機付近で漏れが午前9時ですね、最大400ミリシーベルトあって、4号機で100ミリシーベルトで、2と3の間で3000ミリということだったんですが。朝以降の数値で計ったおられるものがあれば教えて頂きたいのと、3号機付近、かなり線量が高くなっておりますが、注水作業をしている方に影響っていうのはないんでしょうか。モニタリングポストの値はそんなに高くないって仰っていましたけども、それはモニタリングポストの6号付近ということで、1万1930マイクロシーベルトパーアワー、少し高めだと思うんですけども、それはとくに人体への影響は無いという風に考えても良いのでしょうか。

西山審議官:まず、私の方から。で補足してもらいます。朝以降のですね、数値はございません。(これはないということですね)。はい、これはあ、そこで今回一回限り計られた数値でございます。それから、注水作業をしておられる方々としては、当然なことながら、ある程度放射線量の高いところで作業をして頂かなきゃいけない状況にあるわけで、これについては法令上の基準値を守った形でなんとか作業をして頂ける様に、工夫をして頂いているところであります。で、三番目のご質問について答えを補足してもらいます。

大村:モニタリングの数値、1万1930ということですが、この短い間にですね、ずっと放射性物質を含んだ、壁みたいなものを通り過ぎていったということでですね、確かにその数値そのものは高いので、その数値をずっと受けているとやはりいろんな問題があると思いますけども、それをずっとこう受けて、そのあとまたすぐに、数分後にはまた10000いくらくらいには落ちていると思いますけども、そういうことで、瞬間的なものですから、その人体にその、影響はないという風には考えております。それから、二番目のご質問についてはですね、注水作業につきましては、やはり線量が高いとろこがございますので、間隔を空けてですね、チェックするなりですね、作業時間を短くするなり、いろんな工夫をしているということだと聞いております。

記者:関連で、法令上の基準っていうのは、緊急事態で、作業をする際、100ミリシーベルトパーアワーという基準があったと思うんですけども、その数値って言うのが確認できれば教えて下さい。

大村:よくご存知の、はい。100ミリシーベルト、これは緊急時の業務従事者の参考値として一応定義をしております。

記者:そのまえに、先ほどの数値ですね、2号炉の水位の修正を

森山:大変申し訳ございませんでした、先ほどの参考資料のなかに2号機の原子炉水位がプラス400とございましたが、これは、記載ミスでございました。正しくはマイナス1400でございます。大変申し訳ございませんでした。

記者:作業員の方なんですけども、一時注水の50人を残して皆さん待避されたと。今現在はどういう体制でされているんですか。

森山:今、東京電力からは、約70名の方がサイトにおられると聞いております。それで、多くの方が緊急時対策室というところにおられて、一部現場に出ておられるというふうにわかっております。

記者:作業されている方、注水作業のみですか

森山:どういう作業までされているかまでは確認しておりません

記者:すみません、朝方1F4で、屋上部分が破損したというそれについて破損したとしたとしか東電が最初言っていなかったんですけど、現状どうなっているのかっていうのと、その原因について。

西山審議官:私どもが聞いているのも、今破損しているということのみを聞いておりまして。現状も変わっていないかと推測されますが。ちょっと確認をしておりません。

記者:原因は?

西山:原因は外側からかもしれないし、3号機の爆発などの、外側の可能性もあるし、内側の可能性もある、まだ明確に特定できていないと思います。

記者:茨城のですね、モニタリングポストで5マイクロシーベルトの異常が検知されたと。先ほどの話だと、1Fの放射性物質の放出と考えられるというふうにおっしゃったんですけども、これは1Fで起きた、どういったイベントでそのこういった茨城で検出されたか、なんか、事象は特定されているのでしょうか。

大村:その事態自身は特定されておりません。先ほど説明したように、色々隙間とか放出されますのでそういうものが風にのって、そこのところにたまたま到達したということであろうという風に思います。事象はとくにはこれというものはありません。

記者:例えば、その風向きとか、風速とかも考えて、多分この時間のこの場所からとんできたものだろうというところは追求できないの。

大村:風向きっていうのは、わかっていますが、測定時点のものはある程度わかっていますので、それから推測すると南だったら南、北だったら北の方向であろうということはおおよその方角っていうのはなんとか掴むことはできます。

記者:先ほど4号機の破損の件と確認したいんですけど、今現時点でわかっているのが、どこの部分が破損していて、格納容器の今そのシールドというか、要は使用済み燃料がどの状態で保たれているのかっていうのが一点と、あとモニタリングポスト等や先ほどの官房長官の、用は、発言等で、高くなっているその放射線の値と、用は、使用済み燃料からそういった放射性物質が漏れている可能性の関係性とかについて、もし保安院の見解があるなら、それを教えてほしい。

大村:非常に高い線量のところでございますけども、これにつきましては、昨日3号機から爆発があったと思うんですけども、それ以降、建屋の近くで測定すると非常に高い線量だったということで。やはりその爆発に伴って、いわゆる放射性物質等が不癪をしたり、線量がその場でたかくなったということだと思います。

記者:ということは、用は使用済燃料は用は、圧力、いや、格納容器の外にあるわけですよね。で、建屋にプールがあってその中にはいっていて、今、シールドは建屋しかないんですよね、屋根の破損なり、どこかの破損が原因でもし露出があって、放射性物質が外に漏れているんで線量が高いということなんですか。

大村:今申し上げたのは、その爆発のまえにですね、一度事業者が濃度をはかっていると、そのときは確か10ミリぐらいか、20ミリ、そのぐらいでですね、爆発の、間ありますけど、爆発のあとですね、30とか、100、400という数値だったということからおそらくそうであろうと考えております。

記者:どこが壊れているんですか、建屋の。

大村:建屋の

西山審議官:今確認いたします。

記者:あと、爆発、再循環ポンプのあたりで爆発があったというのは、それはそれでいいんですか。

西山審議官:再循環ポンプの電源のあたりで、かつ、その使用済燃料プールの下部のあたりということですね。それから、さっき格納容器っておっしゃった。

記者:はい。

西山審議官:原子炉の格納容器自体は、これは破損しているということは認知しておりません。そういうことは確認しておりません。

記者:4号機ですよね。

西山審議官:はい

記者:じゃあ、空いているわけですよね、そもそも。もう点検しているわけですから。

西山審議官:その、空いているそれはそうですね。

記者:ってことはもう今、使用済燃料が、プールは、あと、建屋しかもうシールドできている、ブローアウトがしているのはその壁しかないってことですよね。

西山審議官:それはそうですね、はい。

記者:現状でもっとも憂慮すべき事態はなにかっていうのと、それに対してどのような集中的な作業をされているのかを確認させて頂きたいのと、それからその、4号機の核燃料プールなんですけども、通常時よりも温度が上昇しているというような報告があったんですけども、それは東電が発表したんだと思いますが、その温度上昇っていうのは現在続いているのか、その温度上昇に関しては、どのように作業、対処をされているのかっていうを二点お伺いしたいんですが。

西山審議官:まず、現状でもっとも憂慮すべき事態って言うのは、これまでにみなさんに大変ご心配をおかけしてきたことですけれども。まず今、全力を挙げてやっている海水を注入すること似よって、各3号ともですね、燃料をしっかり冷やすと。まず、地震当初動いていた3基については、燃料をしっかり冷やして、崩壊熱を取り除く、ということが一番ですね。それから、4号機については、使用済燃料もすでに取り出してありましたので。この使用済燃料を、しっかり管理して、その熱によって、異常が起こらないような形にもっていくと、いうことが一番重要だと思っております。あと、4号機のプールの温度のこと

森山:4号機のプールの温度につきましては、先ほど申し上げました様に、84度以降は確認できておりません。14日に、84度というところまでは確認できておりますが、それ以降につきまして、線量が高いということもありですね、確認できていないという状況でございます。それから、対応といたしましては、やはり水を入れるということが大事でございまして、現在、東京電力では、注入の仕方等について検討をしているという風に報告を受けております。

記者:すみません、水を入れるということで、3号機の水位がですね。昨日いただいたデータからほとんど変わっていないように思うんですが、これはデータに信頼性がないのか、本当に水位があがってきていないのか、どちらなのでしょうか

森山:本当にその、そういう数字、マイナス1900とかですね、そういう数字であるのかどうか、はよくわかりません。信頼性そのものの問題もあると思います。ただ、原子炉圧力はですね、それほど大きく変動していないということもございますので。一定的に冷却はされているんではないかと考えております。

記者:もう一転だけ、他の4号機以外の使用済核燃料プールの水位とか、温度、はどのような状況なのか把握されている数字があれば教えて頂けませんか

森山:4号機の原子炉の

記者:使用済核燃料の

森山:あ、使用済核燃料。使用済核燃料につきましては、今の水位は確認できておりません。

記者:4号機以外ですか

森山:4号機はですね。

記者:あ、それ以外のものは確認できていない

森山:1号機、それ以外も1号機、2号機、3号機とも確認できておりません。具体的な水位はですね。

記者:温度もですか。

森山:温度もできておりません。

記者:すみません、今1、2、3、4号機のなかでもっとも、緊急度がたかまっていて、危ないと思っている部分はどの部分なのかっていうのを認識されているのかを教えて頂きたいのと。その福島第一原発の危険レベルっていうのがIAEAの基準だとどのくらいのあたりなのかっていうのを保安院が評価されているのかっていうのを、以前は確か3とか4とか、それがどういう風に変わったか。

森山:まず、どれが厳しいのかと。これですが、基本的には1、2、3号機ともですね、同じ経過を辿っているという風に認識しておりまして。今は現在、海水を注入して、容芯を冷やしているというレベルにおいてはですね、大きな違いがないのではないかと思っています。いずれにしても、炉をしっかりとですね、使用済、核燃料をしっかりと冷やすということが大事でございますので、そういうレベルでの、同じように対応していく必要があると思います。それから、INESのレベルでございますが、ちょっと今、確認をさせて頂ければと思います。

記者:3つ聞きたいんですけど。まず、4号機に関連して、まず2号機について聞きたいんですけど、サプレッションチェンバーが破損しているという状況で今燃料が露出しているという状況で、例えば、今建屋のなかに水素が充満して1号機や3号機の様に水素爆発するような状況が予想されるのかどうか、っていうのがひとつと。4号機に関しては、もうひとつ、モニタリングポストに関して、官房長官は2号機付近とかっていうふうなことをお話されておりましたけども、どのくらい離れているんですか。高い線量っていうお話だけが一人歩きしているんで。要は、国民に不安を与えるので、具体的にどの辺にそのモニタリングポストがあるのかを教えて頂けないですか。

西山審議官:まず最初の質問は2号機の件ですね。2号機については、水素の問題については、あれですね、このまえから申し上げているように、建屋のところのブロウアウトパネルが開いているということが1号機、3号機とちがうということがありますので、その部分は、水素の貯めにくい要素があるという風に考えておりますが。それは引き続き警戒しなきゃいけないだろうと思っております。それから。

大村:はい、二点目のところでございますが、まず2号機、3号機の付近で非常にたかい値だということで、ただ、建屋の近いところで測定したという情報だけでございまして、その何メートル離れたとかっていうのはわかりません。ただ、モニタリングポストはですね、そこの資料にもありますのは、これもちょっと距離を載せることはないんですが、おそらく数百メートルから1キロメートルくらいですね、離れた、かなり遠いところにあるモニタリング、敷地の近くのモニタリングポストですので、そういった意味で、線量的にはずいぶん違うんだというふうに思います。

記者:それとひとつ、4号機の残留熱除去系の水は今動いているんですか。それはうまく注入されているんですか。あと5と6は大丈夫なんですか。

青木審査官:4号機の燃料、使用済、4号機の蓋が空いている状態ですので、原子炉内を冷却するっていうことではなくて、取り出した使用済燃料プールを、収めてあるものをいかに冷却するのかが問題になっているのかと思います。

記者:注入しないとどんどん蒸発しますか。それはどうやって、おこなわれている状況なんですか。

青木審査官:いや、それは今検討しているところだと思います。

記者:じゃあ今入っていないということですか。

青木審査官:いえ、そこはわからないですね。

記者:わからない。その本来なら、水でクーリングしている機械が動いているはずですけど。それが今止まっている状態ということですか。

青木審査官:電気がありませんので、クーリングは止まっています。ですから、水深が、燃料の頂部まで、水深が10メートル以上ございますので、蒸発はしていきますので、水位はどんどん下がると思いますけども、水につかっている間は温度が80度になっても一応冷却はできている状態は保てると思いますので、水が無くなってしまった場合っていうのが危険な状態になると思いますけども、水に浸かっている間はまだ、燃料が破損するといったような状況にはなると思っておりません。

記者:5、6はどう?

青木審査官:同じです。少なくとも、水に浸かっていれば、燃料破損は起こらないと思っております。

記者:水はじゃあ水をクーリングをする作業は5、6も動いていないということですか。

青木審査官:そうですね、6号機は確か非常用離時が動いていると思いますので、そちらの方は電気ございますので、その電気をどう配分して、冷却に使っているのか、冷却に使っているはずなんですけど、ちょっとすみません、そこは確認しますけど。6号機は電気ありますから、そちらの方はまだ冷却が使える、電気があるということで、そういう状況になっているということで、ちょっと状況が違うということでございます。

記者:逆にじゃあ、5は4と同じような状況に陥る可能性があるということですか。

青木審査官:そうですね、5号機と6号機で、そのタイラインを引っ張ってですね、6号機の電気を5号機の方に持ってくることができると思いますので、今どういう状況なのかは確認させて下さい

記者:4号機と2号機と、関連の質問なんですけども、先ほど4号機のプールの水位がわからないというお話があったと思うんですが、先ほどの説明では、燃料の上部に水があれば大丈夫と仰ってましたけども、そこの根拠というか、安全性の担保はできていないということなのか、どうなのか、っていうことが一点お尋ねしたいのと。2二目は先ほど火災が鎮火したというお話をしましてけども、そのエリアは線量がかなり高いという話しもあわせてありましたけども、なかなか、現場で確認したということですけども、中に入って、本当に燻っていないか確認できる程ではないかと思うんですけども、どの程度の目視でそれを確認したのか、本当に燻っているということもない、完全な鎮火状態と言っていいのかどうかというのが二点目です。で三点目は、4号機についての経緯っていうのはどこまでいっているのか、そのいわゆるプールの過熱状況とか、火災が先なのかプールの過熱が先なのか、そのいわゆる、1、2、3、に気を取られているうちに4号機がイベントが起きてしまったということなので、4号機のそれまでの監視体制っていうのはどのようになっていたのか、監視体制について具体的に教えて頂きたいっていうのが三点目です。あとひとつは、2号機については先ほど頂いた午後1時時点のデータですけど、2号機について、圧力が上がっているとおもうんですけど、依然として、圧力コントロールっていうのはうまく出来ていないのかどうか、そこをあわせて合計四点教えて頂ければと思います。

森山:まず、その一点目の燃料でございますが、これは燃料がどこまで水に浸かっているのかという確認ができていない状況でございます。

記者:先ほどの「安全だろう」っていうのは推測であって、担保が出来ていないということ。

森山:それは水に浸かっていれば安全であると。

記者:浸かっているかどうかは確認できていない。

森山:水がどの位置にあるのかは確認できていません。線量が高いので確認が出来ていないということでございます。それで、火災でございますが、火災の発見もですね、鎮火も、いずれも外部から見ておりまして、外部側ですので、実際に燃えた跡とかですね、というところまで近づいて確認しているわけではございません。従って、その、今現時点においては、例えば、煙ですとか、は出ていないということでございます。従って、その引き続き監視をしていくと。

記者:どのような監視をする?

森山:外部から見ていくと。そこに穴も空いておりますので、そういう何か煙りがでるとかですね、はないかどうか、というのを外部から引き続き。

記者:煙が出た段階ではもう次の瞬間、燃え上がるか爆発するかっていう可能性もあると思うんですけども、それを事前に察知するためのデータを集める方法はないといっているんですか。

森山:今、現時点においては、ございません。それでその監視体制の問題もございますが、監視体制につきましては、水の温度等を確認しておりました。で、先ほど申し上げました様に、14日まではですね、確認できておりますが、それ以降については線量が高いということで確認できておりません。さがって現在その火災の発生の防止も共通いたしますが、水を注入する準備をしているということでございます。

記者:すみません、温度はどのように計っていたんでしょうか。14日以降データがないというのはなぜなのでしょうか。圧力から推測していたからですか。

森山:具体的な測定の方法は確認してお答えいたします。

記者:煙が、異常に気付いたのはどの時点なのでしょうか。煙が出て、燃え上がっていることではじめて気付いたのでしょうか

森山:はい、外部から、外から見て、煙が出ていたと。いうのが最初の確認でございます。

記者:すみません、4号機の

記者:答え途中じゃん!

記者:2号機についてもお願いします

森山:2号機の圧力でございますね。2号機の圧力は、上下しておりますが、基本的には水がポンプで押し込まれているということで、冷却はされているというふうに思っております。

記者:昨夜の段階では圧力のコントロールがうまくできないから、注入もうまくできないというお話もあったと思うんですけども、これを見る限りでは、圧も上がってきていますし、コントロールが難しいのかな、っていうふうに思うんですけども、最初言った注入は順調にいっているということなんでしょうか

森山:海水は挿入されているというふうに聞いています

記者:そう、挿入水がどの程度

森山:海水ポンプとですね、炉の圧力に差があれば、中に入っていきますので。

記者:冷却に足りるだけの量が入っているというふうにお考えなのでしょうか

森山:ええ、現時点においては、冷却はされているというふうに考えておりますが、よく、注視したいと思っています。

記者:圧がコントロールできていないという事態でいいんですか、それとも圧はコントロールできているんだけども、温度が少し上がっている程度の認識、ってことなんですか

森山:圧は海水ポンプによって、海水を注入するというレベルにはございますが、確かにご指摘の通り、一定というわけではございません。よく注しょうをしてですね、そこは例えば、これまでもございましたけども、バルブが、例えばしまってしまうとか、っていうことがあった場合にはすぐにですね、対応するようにということで監視はしっかりとしていく必要はあると思います。

記者:じゃあ圧以外の異常はないという理解でよろしい?バルブがしまっちゃってうまくいかないとか、そういう異常が検出されていない、午後1時現在ではない、現時点ではない?

森山:午後1時報告を受けている段階はですね、ございません。

記者:4号機のプールについてなんですけども、その水を入れるのが大事だというお話だったんですけども、具体的に水を入れる手段として、どのようなことが考え得るのか、っていうのをひとつと、その爆発あるいは火災によってですね、プールの壁面が壊れて、水抜け落ちる可能性、漏れるとかを含めて、その辺は大丈夫なのか、あるいはその再臨界の危険、について、どのように思っているのか、ということを。

森山:現在、具体的な水の入れ方については検討を進めているということでございます。今、ご指摘がございましたように、充分安全が確保される方法でですね、外壁の損傷がございますので、充分注意しながら検討しているということでございます。

記者:例えばどういうこと?

森山:まだ、今具体的なですね、方法、具体的な方法はですね、テーブルにのせて、東京電力から報告は受けているなんかではございませんので、東京電力において、そういう観点から作業をされているというふうに報告をうけております。それから先ほど、同じ4号機の壁の穴っていいますか。格納容器かっていう指摘はございましたが、現状、建屋の、一番外の壁の、でございます。ただし、建屋ですが、一番、使用済燃料プールのところには、格納容器の外でございますので、ご指摘の通り、繋がっているということでございます。

記者:外側の壁が損傷することによって、直接的ではないまでも、プールの壁面にダメージは言っているんじゃないか。その辺は。

森山:壁に穴があくことによって。

記者:うん、一番建屋の外壁と、そのプールの壁っていうのが若干離れているという、直接一枚ではないということですけども、なんらかの原因で壁が、穴があく程の程度のものが起きたのであれば、プールの壁面にもダメージが及んでいるんじゃないかと。

森山:もちろん、非常に大きなですね、力が加わって、結果として、そのプールになんらかの影響があるかわかりませんけども、影響があったかないかを含めてですね、現在は確認はできておりません。

記者:お水が漏れている部分で落ちちゃってしまっているという、そういうことは。

森山:現在は、そのプールの、そのものがですね、確認できない状況になっておりますので。そこははやくですね、水を注入して冷却を可能にしたいというふうに考えております。

記者:再臨界の可能性については。

森山:再臨界につきましては、まず、使用済燃料は、包装に入った、ラックですね、傘立てのようなものですけども、こういうものに入れて、かつ、その距離をおいて、ですから、距離とその包装濃度で管理されていますので、基本的に、再臨界が起こることがないと考えております。非常にあつくなればですね、損傷はいたしますけど、健全、健全といいますか、ラックに入っている限りは再臨界ということは無いだろうと思います。

記者:水がなかった場合でも?

森山:水がなくてもその、水のどちらかというと、水があった方が臨界しやすいという、一般的にはですね、中性子が減速されて、ということでございますが、燃料がラックにですね、きちっと入っているということであれば、臨界はないだろうというふうに考えております。

青木審査官:すみません、プールがですね、水があるということの確認を、水温のデータはございませんけども、その後、運転員が、東電の社員がですね、現場に行って、プール水があるということの確認はしているとの情報はございます。

記者:それは何時の時点ですか

青木審査官:すみません、時間まで今確認できなかったんですけど

記者:今日ですか。

青木審査官:その後ですね、14日の84度の、14日のデータですけども、その後、データがとれていないので、プール水があるのかどうなのかといったところはわからなかったですけど、東電社員が現場にいって、プールがあるということは、その後確認されている。すみません、その時間まで、まだ確認されておりません。

記者:今日です?今日?

青木審査官:ちょっと待って下さいね。今日の1時の時点でプール水のことは確認されているということです。午後1時。

記者:どの程度ある

広報班:訂正的な表現で申し訳ありませんが、以前から、重視している際に確認している状況と変わらないということを確認していると。発電所の方々、パトロールをする時間が決まっていますので、毎回毎回、その状態を確認しますが、それと変わらないという状態であります。

記者:すみません、一応確認なんですけども、先ほど通常は使用済核燃料の上から下まで10メートル以上あると仰っていましたけども、大体そのくらいありそうだということなのでしょうか

西山審議官:そういうことです。

記者:●●

大村:はい、都内のですね、モニタリングですね、これについては、実施をされていない。その数値は現在のところはございません。すみません、二回目ちょっと。

記者:都内の企業で、社員を帰宅させる動きは今出てきているようですけど、その件を把握していますか?。

大村:すみません、特に聞いておりません。

記者:今の4号機の使用済燃料プールの水位の話は、結局その、使用済燃料の火災の火元になった可能性がうすいっていうことでよろしいんですかね。つまり水がなければ、燃え、発熱してくるわけでしょ。けど今おっしゃったように重視したら水がたっぷりあったということであれば、使用済燃料が火元になった可能性が低いと同じことだと思いますよ。どうですか。

西山審議官:そこは、これは

17:03:18

2分3秒間記録なし

17:05:21

広報班:すみません、私の方でもですね、火災の発生状況等の詳しい状況は存じ上げておりませんので、ちょっと、ご説明等は難しいかと思いますが、先ほど申しましたように、17時にしっかり確認しておりますので、少なくともパトロール員がですね、それなりの安全性が確保されていることは確認しておると思います。と申しますのも、何か異常事象かあるいはまた、保安院の方に通報といったものが参りますので、そういう状態にあるかと思います。

記者:じゃあ、被覆管が、水素が発生しているような状況ではないんですね、今4号機は。

西山審議官:その可能性はたかいと思いますけども、そこは、要確認ですね。

記者:なんで、水が入っていたら大丈夫ですけど。

西山審議官:と思いますけど、そうあってほしいと思いますが。

記者:どっちなんですか、その被覆管がもう露出していて水素が。

西山審議官:そういうことはないっていう。

記者:そういった状況は1時の段階ではなかったという

西山審議官:なかったということですね、はい。今日の13時の時点でそういうことがなかったということです。ただ、この、煙、火災の原因っていうのはまだ究明されていないから、この場ではちょっと、原因について断言することはできないと思います。

記者:すみません、関連なんですけど。火災の原因が究明されていないということなのですが、その使用済核燃料が熱をもって、水素が発生して爆発したというような見方は、そういうのも、全く、その可能性があるのか、それとも、そういう経緯ではないという見方なんでしょうか。

広報班:すみません、これ、私の方の確認ミスですが、先ほどですね、プール水の4号機、1時に、従業員が確認ということでしたけども、今再度確認したところ、やはり先ほど森山からの方から説明したとおり、4時の確認が最後ということで、また修正させて頂きたいと思います。もうしわけありません、私の方からの確認ミスであります。

記者:4時?

広報班:まえの、はい、3月14日の4時の確認が最後になります。申し訳ありません。

記者:朝の4時?

広報班:朝ということです、はい。すみません。

記者:それが最後

広報班:それが最後だというふうに、聞いておりません。

記者:4時。

広報班:朝の4時、朝の4時

記者:すみません、今の質問に答えていただけますか。

西山審議官:ですから、今ちょっと混乱させてしまって大変申し訳なかったですけども。今のようなことですから、その使用済燃料に起因するものである可能性もあるし、他のその、電源設備とかに起因する可能性もあるし、というのが現時点で言えることでございまして。現時点で特定することができない状況です。

記者:すみません、最初の、現地対策本部、長期化しそうなので、長期化したというお話がある、そのうち、長期化しそうという意味合いをご説明していただきたいの一つと、その場合に海水の調達と燃料と電源の調達等は、長期に継続してできる体制になっているのかどうか、ということを確認したい

西山審議官:意味合いというのはこういう日々、海水を入れながら燃料をちゃんと、崩壊熱をとって、安心できる低温、停止の状態にもってくるまでの必死の努力を今しているわけでして、これが、急がなければいけないですけども、どのくらいで果たして皆様にもう避難の状態からお帰りいただくようなところまで行けるかというところまで、責任をもたなきゃ当然いけないわけですから。そういうことまで考えると、早いうちに、早いうちにといいますか、現時点で移転をした方がいいだろうという判断でございます。それから、海水の注入。それから電源の確保とか。この種のことについては、これをしないことには、何も収まりませんので、これを確実にできる体制を何としても取っていくということでございます。

記者:海水が足りなくて注入できなくなったような事態は途中あったかと思うんですけども、そういう心配は、当面は回避されているという。

西山審議官:今はそうですね、海からの直接の再試に切り替えて、それに必要なポンプを装置いたしましたので。最初のころいろいろご心配おかけした状態からは一応解放された形にはなっている、と私は理解しております。

記者:で、そのままこういう一進一退のような状態で続くことを予想してらっしゃるということ。

西山審議官:なるべくはやく解決しなきゃいけないし、その、このことだけで全部が、使用済燃料プールのことがまた今日でてきたりとかですね、こういうことで、優先順位の高いところから現場で必死に手を打っていますけども、また、全体として沢山のプラントが安定状態に収まり、やっぱり、住民の方々にきちっとお帰り頂くところまで行かないといけないと思うので、それらを考えて現時点の対応をいたしました。

記者:基本的なこと、今の説明を聞いていますと、非常に楽観的な部分と、一方で30キロに避難が広がったりとかですね。みんな全国で、ほんと固唾をのんで、身を守って、周辺国も固唾を呑んで、色々測定している、保護者にしてもね、そういうような状態です。そこでほんとに、なんでこういうような、長引いているのかっていうことを、もっと国民に分かり易いメッセージをしていただきたいな、っていうのが一点。それから、情報におきましては、IAEAの専門家などが来てですね、アメリカから来て、こういう事故に対しての、余震、余蘊などに対応できるんですね、そういう専門家が来るというのは、イギリスからも応援したい。この辺が無ければできないような状態なのか。もし、こういうのって、とにかく、もう世界に。もうもし炉心溶融になったらそういう心配かけるわけですから。そういうことがないため、最善の道は一体なんなのか。今わかっている範囲で、どういう海外との連携っていうのも、海外との連携を含めた、最善の方法っていうのは一体なんなのか、ちょっとわかりやすく説明してください。

森山:最初のご質問でございますが、どうして長引いているのかと、いうことでございますけども。今回の事故は、津波による影響を受けまして、多くの機器が使用できなくなったと。特に、電源設備、外部電源、いわゆる送電線からとる電源。つまり非常用の電源。もう一つは海水を浸かって、海の水をとって、いろんなものを冷やす、という非常に重要な機能が喪失しております。それはまして、今いろんな手を使って原子炉を冷却しておりますが、そういった電源をきちっと回復すること、それから海水から水をとるという状況を回復すること、ということをやっていく必要がございます。しかしながら、この福島第一原子力発電所につきましては多くの設備がまだ被害を受けているということでございますので、そういったものの回復にはまだまだ時間がかかるということでございます。ま、さがって、炉心の冷却をですね、注意しながら、しっかりと続けていくということになると考えております。

西山審議官:ちょっとまって、国際的な側面は繰り返しご質問いただいておりますけども。私も現時点で、オファーは色々頂いているというふうには思いますが、全ぼうを承知しておりません。それから、わたしどもの方針としては今東京電力の方に設置されている合同本部の方にももちろん、この事態をはやく解決するために、世界中の知恵を集めてご協力いただけることが有効に働くならば、それを取り入れていくということは当然のことだろうと考えております。今そういうなかで最善の道を探っているといいますか、見つけたものからしっかり手を打っているということでありまして。今後、海外の知見、あるいは設備等々に依存する部分が出て来るかもしれませんけども。ちょっと今この時点ではっきりこういうことに今助けてもらうことにしている、っていうことをはっきり申し上げる段階でない。

記者:IAEAは明日でも到着するというようなことは言っていると思うから

西山審議官:そうかも、そうかもしれないですけども、ちょっと現時点では私は正確に承知しておりませんので、ここではコメントを差し控えます

記者:朝日新聞です。えっと、オフサイトセンターが県庁、あ、現地対策本部をオフサイトセンターから県庁に移動されるってことなんですけども、その福島県庁自体が、その建物自体が使えなくて、他のところで作業をしていると。でその急ごしらえの施設で県庁も動いているなかで、具体的にどこに行くのかっていうのと、そういった県庁の機能ですら急ごしらえなのに、その、オフサイト、対策本部の機能がどう担保できるのかとか発信力か、どうやってコントロールするかといった、そういった機関の機能が充分維持されるのか、っていうところについてお伺いしたいんですけども。お願いします。

西山審議官:我々としても、できれば移転しないで、それに越したことがない。そのために準備してつくったオフサイトセンターですので、ありますけども。しかし、先ほど申し上げた様なことで、今県庁とよくご相談をして、県庁の方ももちろん大変厳しい状態になることは重々承知しておりますけども、やはり、県からもこのオフサイトセンターに相当数来て頂くことにもなっております。そういうことも、いままできて頂いておりましたので、そういうことも含めて考えると、県庁に集約することがいいと、いうふうに判断したという理解でございます。

県庁の方のご不便、あるいは県庁が今負っている厳しい面っていうのは、そこはよくどういう風にこのオフサイトセンターを組み入れるかっていうことについて、ご相談しながらなんとか実現していくということだと思います。

記者:その危機管理能力が落ちるのはやむを得ないけども、それでも集約した方がいい。

西山審議官:そうは言いません。危機管理能力が落ちる、落ちていいっていうのは当然考えませんけども。とにかくオフサイトセンターといいますか、この現地対策本部の機能をしっかり維持しなきゃいけない。じゃあどこに行けばいいのか、と考えたときに、我々は色んな選択肢を考えて、今県庁にお願いすることにしたものです。

記者:すみません、今のと関連で先ほど教えて頂いた。現地対策本部の話しが出てきましたけども、現在、福島第一原発は、第二原発もそうかもしれませんが、東電それから自衛隊、それから東電の関連会社の社員を含めて、何人の人が今回の事態収拾に携わっているのでしょうか。当然放射線量の高いところに入るということで、例えばこのまえの例でも2,3人で15分入って、別の隊員が入るという話もありましたし、そこの線量が高ければ高いほど、一度入った人は一年間入れないからまったく新しい人を連れてこなきゃいけないという状態になると思うんですけども。何人の人を現在用意して、それで確保しているのか、教えて下さい。

西山審議官:ちょっと今、それわからない。

記者:ええ。

記者:被爆の人数を、女性を含めて、体制をとるということを考えれば、当然それは把握されているというふうに理解されるものだと思うので。それはわかりませんというのは。

西山審議官:それは私が知らないと今意味で申し上げたんですけども、ここにいるメンバーではちょっと知見がないですね。ちょっと、どこかにあるかどうか確認してみたいと思います。

記者:次のときに教えて頂けますでしょうか。

西山審議官:そのように努力します。

記者:すみません現時点で1号機にメルトダウンの可能性はある?

西山審議官:現状をよく、中の状態がですね、はっきりわかりませんので、燃料が損傷しているということは確実にいえますけども、いわゆるそのメルトダウンという状態なのかどうかは、今はっきり申し上げられません。

記者:今ので関連なのですが、海水注入が、うまくいってりゃいいけども、うまくいかない、あるいは海水注入は今どこまで、今の事態が持つのか、ということと、次の海水注入まで行かなかった場合、次のステップでどういう深刻な事態を想定されている。それ一点と。それと、米国からの協力って、スリーマイルとかそういうものがあって、そのときにどう対応したのかっていうノウハウ的なものは日本政府は要求しているんじゃないか、要請したんじゃないかという、その辺ちょっと

西山審議官:まず、現時点では海水注入、海水注入で、まずは海水注入によって、一回はとまったプラントの崩壊熱、核分裂反応は止まっているわけですから、その崩壊熱をとるというところをしっかりやって、これで低温停止の状態にもちこめれば、それでひとつの落ち着いた状態に移行できると考えています。それで仮にそれがうまく行かない場合っていうのは、当然頭の体操は必要かなと思いますけども、それは色々なケースを考えながら、この事態の進展に応じて検討していくということだと思います。それからアメリカとの協力については、確かにスリーマイルアイランドの記憶など、学ぶべきところはありますが、で、そういうところで、こちらの方で、スリーマイルアイランドのときは相当な日本側も調査をいたしましたから、そのことを含めて今日本の原子力業界、というか、関係者でノウハウがありますので、まずそれで対応しますけど、本当にそのノウハウで必要な、肝心な部分があればですね、それは当然のことながら、積極的に取り入れていくことだと思います。

記者:可能性の話しですけども、スリーマイルアイランドのところの、事態の忠告まで進む可能性があると、その辺でやっぱり認識しているんですか

西山審議官:そういうご質問はなかなか答えにくい質問であるわけですけども。我々は、ベストを尽くしながら、過去のことを頭に浮かべて、ちゃんと対応していくと。そういう記憶はちゃんと身につけた形で対応を行っているという理解でございます。

記者:すみません。午前10時に計測された40万マイクロなんですけども、これは何号機からの原因によるものだと判断しているのでしょうか。

大村:40ミリシーベルト?

記者:あ、40万マイクロ。あ、400ミリシーベルト。

大村:400ミリシーベルト。

記者:はい、40万マイクロ

大村:これについては3号機の、先ほど話致しましたけども、爆発ですね、のあとで、この数値になっているということで、そのまえの時点で計ったところでですね、もともと低い数値だったということを聞いておりますけども、その原因は3号機の爆発で、放射性物質が飛散をしたためではないかというふうに思っております。

記者:今の関連なんですが。先ほどの爆発を30ミリから400ミリと仰ってましたけど

西山審議官:はい?もう一回

記者:何回か計っていて、上昇トレンドにあるということ

大村:これ計った場所が違うということです。2号と3号とですね、いくつかのポイントで計ったということで聞いております。

記者:すみません、あと4号機の朝の2回6時頃の爆発音、この資料に2号に爆発音、さらに4号機での一部破損。それは2号機と4号機で、両方で爆発があったという認識でしょうか。それとも2号機だけ爆発があったと。

西山審議官:爆発として認識しているのは私の理解では、2号機の方だけと考えております。

記者:2号機?

西山審議官:はい。

記者:4号機は出火だけ?

西山審議官:そうですね、煙を確認したところから始まっております。

記者:でもじゃあ、4号機の5階の屋根はどうして破損したんですか、それは2号機の爆発によって破損したんですか

青木審査官:すみません、朝の会見のときですね、時間が何時だったでしたっけ、爆発音があって、2号機のサプレッションチェンバーがやられたんじゃないかということでご報告致しましたけれども。途中で時間の訂正が入りまして、訂正させて頂きました。どうも、4号機の方の爆発が、二度目の爆発があったのが確か直後だったようなんですけども、それがどうも2号機の爆発音があった時間の、時間の訂正が来たというふうな理解をしたようで、すみません。横から差し入れて時間が違うということで、私どももそういうふうにご説明をしたんですけれど、その時点ではちょっとそういう理解でございました。今は、二回爆発音があったようで、前後してですね。2号機の爆発音があり、その後4号機の方でも爆発音があったというようなことでございます。

記者:それじゃあ4号機でも爆発があった?

青木審査官:はい。

記者:ん?ん?もう一回整理して下さい。どっち?

記者:破損しているかしていないかも含めて教えてください。

記者:損傷のおそれってあります?

記者:建屋の危害も合わせてお願いします。

西山審議官:すみません、ちょっと情報が不統一で申し訳ありません。東京電力から聞いているところでは、4号機についても爆発音を聞いた、という報告を受けているということです。それから、建屋の

記者:それは何時ですか?

西山審議官:まず、爆発音については私の認識では6時14分。

記者:どっちの、何号機ですか。

西山審議官:今4号機。

記者:確認で、2号機の時間も教えてください。

西山審議官:先に4号機の方ですけども、建屋の壁がへこんでいるというふうに報告を受けています。

記者:え、穴は空いていないんですか。

森山:穴は火災のときにですね、中から見えたというふう、報告は受けております。

記者:中から?

森山:すみません、外からですね、外から。中が穴あいて。

記者:どのくらいの大きさ?

森山:それはその、ちょっと情報が、錯綜していると分かりませんけども、火災のときに、穴があいている、要するに外から見て中が空いていると、中で、中から煙が出ていると。

記者:線量が低い。遠くから見てもわかるほどの大きな穴だったということ?中がスルーして見えちゃうくらい大きな穴だった?

森山:穴が空いていることは認識できたと。

記者:穴を通して中が見えたと?

森山:中で、中から煙が出てくるのが見えたと。

記者:それは何時の話ですか。

森山:それはすみません、その後ですね、火災のときです。で6時14分には壁がへこんでいるというふうに報告を受けています。

西山審議官:2号機の方の爆発音があったという時間は6時10分。本日の6時10分。

記者:これ再訂正ですよね。朝の段階では6時14分って言って。

西山審議官:そうそう、私がさっき色々申し上げました様に、それが6時10分が6時14分っていうメモが入ったんですけれども、それは2号機と4号機を勘違いして受け取ったものの間違いでした。

記者:壁がへこんでいるのは何階の壁ですか。

森山:ちょっといま手元にはございません。確認しておりません。

記者:東電はさっき5階の屋根と言っていましたが、それは絶対5階の屋根ではないですか。壁ですか。

森山:壁がへこんでいるということを東電からは聞いておりますが、ちょっと壁については、屋根についてはすみません、私のほうでは現時点で確認をできませんので。また、確認してお答えしたいと思います。

記者:壁がへこんでいるというのは外から衝撃が加わったっていうふうに判断していいの、そうではない可能性があるということですか。

森山:そこは、中からか外からかはですね、それだけではわかりません。

記者:すみません、もう出てたらいいんですけど、ちょっと中抜けたもんですからね、この時間気になってるんですけど。僕ら7時過ぎくらいにレクして頂いたと思うんですが。その2号機の6時10分はちゃんとご説明して頂いているのに、なんで4号機のそのことに関しては、結構爆発音とか壁がへこんでいるとか、いろんな証言があったのに、なんでそのとき教えて頂けなかったのでしょうか

西山審議官:それは誠に私どものなんていいますか、情報伝達のミスでありまして、先ほど申し上げたように、受け取ったものが4号機のことと思わず、私が説明を申し上げた、2号機のことについての、2号機の爆発音の時間の訂正だというふうに勘違いしたいということでありまして、誠に申し訳無かったと思います。

記者:つまり、東電としては報告したんですけど、こちら側の受け取りで解釈ミスをした?

西山審議官:そういうことです。

記者:すみません、保安院としての見解をもう一度確認したいんですけども、今日ここで各地で放射性、放射線のモニタリングの上昇の肝心な報告があったかと思うんですけど、これは2、4号機の、今日言った4号機の火災との因果関係で出ている?そこに影響されたことが炭素が高いのか、それともどうでしょう。

大村:そうですね、1号機の爆発だとか3号機の爆発、いくつかの事象がありまして。そういうときに放射性物質が飛散したということで、モニタリングはですね、敷地のところでもですね、はい、時刻にあわせて上がっておりますので、そういってみれば、4号機のその、それだけではなくて、いろんな事象で何時かにわたってそういうのがあったというふうに考えております。

記者:2号機は結局圧力抑制室は損傷していたんでしょうか。朝の段階で変わっていないのでしょうか

青木:プラントパラメーターを見ますとさほど大きな変動がございませんので。

記者:損傷の恐れっていう段階と変わっていないってことですね。

青木:あまり大きな変化がないので、はい。相変わらず、サプレッションチェンバーの圧力については、低いままでございまますけども、ほかのパラメーターに変動が出てこないわけですから。そこはどうなっているのかはっきりまだしていない状況です。

記者:朝の段階といわゆる発表内容が変わっていないということですね。

青木:変わっていないということです。

記者:すみません、先ほど1Fの3付近で400ミリシーベルトが検出されたその原因として、3号機の爆発だろうとおっしゃったんですけど、それはそういうふうに断定というか、ほぼこちらとしては3号機の爆発と起因するものとみていいのかということと、あとその他2と3の間で30だとか4付近で100だとか、それぞれの原因はどんなふうに見ているのか。その二点を。

青木:その3号機の爆発が原因ではないかというのは、先ほどの時系列からしてですね、他の事象は思い当たらなかったので、そういうふうに推定がされるのかなということでございます。断定っていうか、直接その確認ができるわけではないので、時系列的にみてそうかなというところでございます。それから、30,100、とここにありますので、これは建屋の間であったり、横であったり、いくつかポイントで計測をして、ある場所では400、ある場所では30ある場所では100ということで、それはおそらく色んな事象によって放射性物質の付着であるなり、汚染程度が違ったんだろうというふうに思います。

記者:ひとつだけ、東電の報告によると、って毎回出るんですか、保安院の、現地にいるオフサイトセンターのさっき言ったその、ある種、現地の検査官とかずいぶん派遣していますわな。駐在していますよね。そういう人たちはどういう役割を果たしているんですか。だってそれ、現場に行かない?

西山審議官:これについては状況、失礼いたしました。発電所の中には緊急時対策室のという、東京電力の方々も相当多数の方がおられる、緊急時対策室というところがありますけども、そこと中央制御室を中心に破線所の運営がなされるのが現状です。この非常時におきましては。でその緊急時対策室には、今の知識では、数日前の知識ですけども、原子力安全保安院の検査官が4名駐在して、そこでの東京電力の活動について規制当局としてのチェックをしているということでございます。

記者:二次情報が多いですよね。保安院が直接取った情報っていうのはほとんどないんですか。その辺が

西山審議官:そこはやはり、事態を見て頂きたいと思いますけども。原子力はやはり直接運用するのは事業者の方にやって頂くということだし、今の状況を見ましても、規制当局が何か運転のところに来るわけにもいきませんから、それはやむを得ないことだと思います。

記者:すみません、先ほど400マイクロ(注:ミリシーベルト)で、3号機の爆発、水素爆発、3号機は日にちが違う?今日の?

大村:3号機の爆発は14日で、その計測はその後だと、時間的にちょっと離れているかもしれませんが、その後だと思いますので、時系列的にみてそうではないかと思われます。

記者:すみません、今のあれなんですけど、40万マイクロが計測されたのは、今日の朝の10時22分ですよね、で、爆発関係は3号機は昨日あって、今日の朝、4号機の建屋の火災と、それからそのあと2号機の水素爆発があって、4号機の建屋ですよね、でそのあと計測されたわけですから、時系列で3号機が原因っていうのが納得が、理解ができないんですけども。

大村:すみません、2号機と3号機の間、それから3号機のまえということでですね、3号機が一番近いので、そこの爆発が一番影響が大きかったのではないかと言うふうに推測をして、時系列的にそうかと思ったのですが、たしかにご指摘のとおり、となりのところでも異常が起こっているということなので、その影響は色々あったというふうに充分に考えられると思います。

記者:では、まだわからないということですか。40万マイクロ、なんでだったんだろうっていうのが、どれが原因で、どこから一番すごいその濃度が高いものが出てきているのかは把握されていないということですかね。

大村:そういった類の、断定できるようなその明確な根拠はないと思います

記者:断定していないにしても、可能性は高いと言えるんですか

大村:それは先ほど言いましたように、3号機のとなりのところで非常に高かったということからすると3号機のその、事象が直接やっぱり影響があったのかと

記者:じゃあ時系列じゃなくて、その一日で一番たかかったっていうことですよね

大村:おっしゃる通りです。はい、すみません。

記者:すみません。二点おねがいします。まず今のお話なんですけども、国民のみなさんは2号機が格納容器がはじめて損傷したということで、そこからその放射線の影響度が心配されていると思いますが、今の報告だと先ほどのその非常に高い数値だというものって言うのは2号機から出た可能性もあるし、かつその東海村で高い数値が検知されたっていうのは2号機の影響の可能性があるということでよろしいでしょうかっていうの一点。もう一点は、4号機のですね、危機管理といいますか、派遣がここまで遅れたというのは、これまでの話し、人手が足りなかったという要素があるのか、それとも単に油断をしていただけなのか、教えて下さい。

西山審議官:まず、最初の点については、今説明申し上げた様に、因果関係をどこまで特定できるのかっていうのもありますけども、たしかに2号機の格納容器が損傷しているっていうことはありますから、その可能性がある段階ですけども。そういうことからして、そこの原因の可能性はあると思うんです。ただ、それが果たして、3号機の爆発によるものなのか、2号機によるものなのか、なかなか特定することが難しいという状況であります。

記者:みなさんの知識というか常識でですね、東海村に到達するまでの時間とか距離を考えたときに前日のものの影響なのか今朝の影響のものなのか、ということが推測もできないもんなんでしょうか。

大村:東海村の方にですね、実は風向きとかですね、時間とかそれによって事象は特定できるというふうに思います。

記者:でどっちなん?

大村:それは今日の、すみません。ちょっと時系列のところ入れていませんでしたが、100ミリシーベルトのところは、先ほど申し上げたように、2号3号4号っていうのは事象があったので、そのすぐわきのところの事象である。それから、5マイクロシーベルトのところですね、そこはご指摘の通り、風向きとかですね、事象が起こってから到達するおおよその時間であるとか、そういうものを勘案すると事象を特定できるということでございます。

記者:だからその。

大村:3号機は確か爆発。

西山審議官:時間がかかるってことだね。

大村:そうですね、時間がかなり何時間もかかるということですね。

記者:時間を聞いているわけじゃないんです

西山審議官:それはわかっているんですよ。それで2号機の今朝ですから、それに比べると、それが東海村に到達する可能性は低いという。大村さん、大村さん、2号機の爆発によって、東海村まで到達する

大村:そこはわかりません

西山:やはり、ちょっと今、そこのところはやっぱり風向きは考えて出さなきゃいけない。今そこではこのメンバーでは知見を持ち合わせていないということなので

記者:次回はそれは必ずお願いします。今国民の方が一番知りたいのは、2号機がそれに壊れた影響がどこまで広がっているんですかっていうことなので。それをみなさんの意見を結集してお願いします。

西山審議官:はい、わかりました。

記者:4号機の、もうひとつの質問おねがいします。

森山:4号機の燃料プールの件でございますが、4号機の使用済燃料の温度が高いということも、認識してですね、注入の計画等をつくっておりましたが、結果的にかなり、厳しい状況に至っているという認識でございます。そのときそのときで、原子炉へのですね、冷却、水の注入などといったことをそのときそのときで最も重要なものに注力しておりますけども。また、その4号機の使用済燃料プールの温度が高くなっているということですね、認識して水の注入の計画は出ておりますけども、結果としてでずね、充分はやめにですね、注入はできていないというふうに考えております。

記者:温度は計れていなかったんではないんですか。

森山:14日の時点で、申し上げましたように、14日の時点で84度というふうに把握しておりまして、これは通常のレベルからすればですね、大分あがっているという風に認識しております。

記者:計画が間に合わなかったのは、事象の進行が速かったからなのか、それは計画が、人が集められなくてそんなことまで手が回れなかったっていうことなのか。

森山:充分そういったことの検証ができているわけでございませんが、その時々のですね、福島第一原子力発電所で起こっている非常に厳しい事象の展開がございますので、そこに注力しながらも、しかし、この使用済燃料プールの温度の問題も念頭においてですね、水の注入の計画をつくっておりますが、結果としてですね、充分はやめにですね、出来ていないというのが現状でございます。

記者:もっと人手が必要、もっと増員するべきだという判断にならないのはなぜなのか.聞いていてもやることが沢山あるだとか、今50人、今40人ですか、数日前にですね、人が足りていない認識、あるいは東電は増員すべきだというふうな監督官庁としてですね、そういう考えはお餅ではないのでしょうか。それはなぜですか。

森山:私としては早めに、早めにですね、機材の調達ですとか、人員の確保ということは、東京電力っていうのは常々求めております、とあと、実際問題として、ポンプのですね充分機能しないとかですね、色んなものもございまして、それでも充分はやめにより多くの対応をとるべきだということで、対応しておりますけど、結果としてですね、いずれにしても、そういうことに至ったということでございます。

記者:人の輸送手段とか、そういったところがつぶれちゃっているから、人が運べないということなのか、元々技術者が足りないから、集められないからということなのか、事態がどういう状況なのかということを監督官庁として把握しておられることを教えて頂きたいんです

記者:結果としてこんなことが起こりましたなんていうことじゃないんじゃないですか。今、どれだけの人が苦しんでいると思っているんですか。とんでもないことになっているんですよ今。ちゃんと、なんか一言意気込んでるね、この間から会見でていると、みなさんがた。

西山審議官:まったくそういうつもりはありません。我々が日々東京電力の行動をチェックしているなかで、そのときそのときの優先順位をつける、それからそれに対する一番優れている手法を取るということについては、逐一報告を受けて、それについてこちらで必要なことは申しておりますけども、事態が非常に進展がはやいということもありますので、それに対して、精一杯の努力で臨んでいるという段階です。人数の増加ということについては、現場の状況とか、それから、それに当たれる要員の数からして、現状をやむを得ない部分もあるかと思いますけども、さらに何か我々として申し上げることがあるかどうかは、引き続き検討したいと思います。

記者:すみません、関連してなんですけども。その規制当局として、例えば、東電に要員を増加するよう求めるではなく、例えば、他の電力会社等、他の施設等からまわすような手配を保安院としてするとか、保安院として能動的に何かをサポートできるような手配とか、そういった計画等はあるんでしょうか、検討されていることがあれば教えて下さい。

西山審議官:それも含めて、今日総理が発表された合同本部ができます、できましたか、その中で検討されて必要なものについて、そこから指示が出されるものかと思います。

記者:先ほどの質問であった、その今その、足りないのは人員自体が不足しているのか輸送力が足りないのか、今足りない、要員が足りない状況っていうのが、何で起きているのか、原因について当局としてどういうふうに把握されている。

記者:それがわかっていたら対策できるわけですよ。

西山審議官:そうですね、今現状、ここ、ここにこういう人を持ってくればいいとか、こういう手段がいいということは、すぐに解決できるものはなかなかないという認識です。もしそういうことで思いつくことがあれば、それは我々としても指示をしたいと思います。

記者:使用済燃料プールの水温についてなんですが、今通常よりちょっと高いということでしたけど、通常何度ぐらい。

森山:ちょっと高いでなくて、高いと認識されております。40度とか50度とかですね、50度ぐらいとか、その程度だと思います。

記者:先ほどの枝野長官の会見では、5号6号でも若干上昇しているという話を聞いているんですが、5号6号の温度のデータはありますか。

森山:今は持っておりませんので、ええ、確認しておきます。

記者:上がっているという話は聞いています?

森山:温度は上昇傾向にはあるだろうと思います。

記者:思う?

森山:はい、正しいですね、4号機が一番、号機のなかでは、厳しい状況にあるだろうということは想定しております。それは、理由はですね、4号機はシュラウド交換の工事をしておりまして、炉心にあります燃料すべて、使用済燃料プールに入れておりました。通常3分の1、4分の1ぐらいでございますので、もちろん、一年前、二年前のものは入っていてもですね.充分冷却はされていると、で運転を終えたものを全部移しているということで、相対的にですね、温度が上がりやすいだろうということは想定しておりますが。ただ、他と、は何度かということは確認は、今、データは持ちあわせておりません。それから、1号2号3号は計っておりません。

記者:確認させて、4号5号6号が地震発生時、定期検査中だったということでしたよね、それで4号機だけは前燃料を使用済燃料プールに移していて、5号6号は3分の1か4分の1ということですか。

森山:はい、通常は燃料はですね、新燃料に入れ替えていきますので、全部いっぺんに出すことはないんですけども、4号機はシュラウドという中の設備を交換いたしますので、一旦全部移して、プールの方にですね、それでその作業をしているということでございます。

記者:5号6号は炉内に燃料は一部残っていた、で4号は炉内が空になって全部プールに移っていった。というのは、4号はそういう特別な状態にあったということですか。

森山:はい。

記者:そうすると、相当気をつけなければならない、ということは東京電力も認識していたわけですね、当然当たり前ですけども。

森山:温度の上がり方はですね、速いは速いだろうと。

記者:監視とか、そのデータを取ることことというのは充分だったのかどうかというのは、どうだったんですかね。なんか昨日のデータはあるけど今日のデータはないとか。

森山:それは。

記者:もっと頻繁にデータを取るべきだったとか。

森山:はい、今日は、線量が高いもんですから、近づけないということで、まだ正確には確認できていないということなんですけども、そういう小野の管理の重要性は認識をしていて、14日まではですね、計っていて、昨日、あ、今日ですか、今日は実際にその水面等の確認はできていない。

記者:わかったら教えて下さい、その水位とか温度の確認は一日1回程度?

森山:それは、また確認をいたします。

記者:使用済燃料プールは普通は普段はモニターのカメラがついていますよね。ついていますよね、普段はモニターのカメラが。

森山:今では、電気が全部ありませんので。

記者:で、ということでわからない、というそういう意味ですね。

森山:はい。

記者:それで、あと、あと、水なんですけど、普段は真水ですねよね。使用済燃料プールは、当然、で今はこれから水を入れようとおっしゃっていたのは、何を使うの?

森山:それは、それも含めて検討。

記者:海水でもいいんですか。

森山:選択肢として充分あると思います。

記者:それは、そういう場合、使用済燃料プールに海水を入れても、物事は悪い方向には行かないということですよね。要するに、海水であるがゆえのなんか不都合は生じないということですか。

森山:発熱とかですね、そういうことは海水であっても、炉に入れたと同じように温度を取ると、熱を取ることができますので、それ自体がですね、大きく悪さをするということはないと考えております。

記者:どっちみち、使用済ですからということでいいんですか、なんかよく施設の問題がある。

西山:だからその、施設の問題はありますよね、その使用済燃料プールっていうものに塩分が入るってことはということの影響があると思います。

記者:わかりました

記者:すみません、通常は使用済燃料容器にすべて移すってことはないけども、今回はそのシュラウドの交換ですか、点検のために、すべてが移っていたから、通常より5号機6号機と比べて危険な状態にあったということですね今の説明は。

森山:温度が高い、発熱が高い、ものが多いと。多いということですね。最近まで動いていますので、比較的に新しいといいますか。

記者:温度が高くて、圧力が高くない?

森山:温度が高くなりやすい燃料が多いということですね。

記者:そういう状態であったということは、地震が起きてから、東電から報告は受けていたんですか。

森山:ええ、そういう、使用済燃料プールであると、ちょっと正確にですね、いつかということは今記憶にございませんが、そういう状態であることは、承知しておりましたし、従ってその、温度もですね、注意をしていたということでございます。

記者:じゃあその、今使っていなかった、休止中だった4、5、6号機に関してもその4号機はちょっと注意だねということは把握して動いていらしていたということ?

森山:ええ、他の動きに比べると、その温度の上昇というものは高いんではないんだろうかという認識がございます。

記者:で、東電に指示を受けたということですね。それについて、その。

森山:ええ、温度の管理、温度の把握等ですね、やるように今日はその残念ながら確認はできなかったという報告も受けております。

記者:温度の把握を指示されていたということでよろしいですかね。

森山:温度を把握をしてほしい、温度を報告して下さいと、いうことは。

記者:保安院から指示されたということでよろしいですか。

森山:それは、この一連の対応のなかで、常日頃といいますか、そういうデータを報告する様にとまとめておりますので、

記者:それはデータのことすべてにおいてだと思うんですけれども、特に4号機。

森山:この温度がどうなっているのかについては、、報告してくれるっていうのを常にこちらからもですね、提供するようにと、例えば今日ももちろん、どうですかと、いうことをお聞きしておりますが、今日は残念ながら確認はできなかったということでございます。

記者:安定している、という自体だと、いつもより頻度を上げて温度を計らなければいけないという認識ではなく、通常通りの一日1回2回、遵守する程度でいいというそういう、安定しているんだな、という認識だったんでしょうか

森山:通常は、50度前後ですから、そういうことからすれば、大分上がっていますので、それは、どういう風に上がっているってことは、予想じゃあ難しいこともございますが、それは充分注視していかなければいけないと、普通よりかはですね、という認識でございます。

記者:2号機の教訓では、2時間のうちに大幅に温度が変動したのとか、圧力が変動したりということを経験しているわけですけども、要するに海水位をもっとあげて間隔を短く計策、報告を求めること、ってそういうことはあまり考えていなかったということですか。

森山:原子炉の場合とは、やはり違いまして、原子炉の場合は常にこう、なんといいますか、実際に水を入れながら冷やしていくということですので、それは非常に短く止まってしまうというとですね、急激に影響を与えるということで、燃料プールの場合は、ゆっくり、比較的にですね、原子炉から時間をかけて計っていきます。ただし、先ほど申し上げましたように、通常よりもだいぶ温度が上がっているということは認識しておりましたし、ずいぶん監視をするように、でその結果を報告するようにということは、もちろん口頭でございますけども、東京電力には求めておりました。

司会:次の、最後の質問ぐらいにしたい。

記者:ぜひお願いしたいことがあります。みなさん質問をしているのは、結局何人くらい現場に今いて、誰がどういう作業をしているのか、さっきも質問ありましたけど、それがやっぱり分かり易く、そして、何が今直面して、体験したことのない難しい問題なのか、だからこの作業はこうだ、で、外国の支援も必要だとか、そういうのもっとわかりやすく、お国の方なんか心配している、それに応えれるような、具体的にそういうわかりやすいそういう説明をできて頂きたいともいます

西山審議官:はい、非常にごもっともだと思います。

記者:すみません、最後の質問と言われたのですが、ちょっと先ほど、点検の訂正があったんで、みんなが誤解しているとあれなんで、ちょっと理解を確認したいんですけど、4号機の爆発音と、火災の報告についてなんですけど、6時14分に東電が4号機での爆発音を聞いたという報告を保安院にして、そのときに建屋の壁がへこんでいるのもそのときで良かったんですか。6時14分。

西山審議官:今情報受けたものによると、6時14分に4号機の方で爆発音を聞いた、それで、建物の側面にですね、8メートル四方のへこみがある、穴が空いている。(他の保安院から横で説明を受ける)

記者:直接喋って頂いた方がよろしい。

保安院:東京電力から報告があった内容につきましては、6時14分にですね、4号機で、4号機から爆発の音が聞こえたということで、現場確認にいったところ、建屋のですね、北西に8メートル四方のですね、壁の落下が2カ所見られたという報告がございました。

記者:8メートル四方の落下?

保安院:8メートル四方の壁、壁が、穴が空いていたという、すみません。

記者:それは2カ所、8メートル四方と8メートル四方の2カ所。

保安院:2カ所空いていると報告を受けております。

記者:えええ。

記者:穴ですか。

記者:それは何時頃報告があったんですか。

保安院:すみません。

記者:6時14分?

保安院:いや、6時14分に爆発があって、現場に向かったということをきいております。

記者:こちらに報告があったのは何時ですか。

保安院:ちょっとそこはええ、また確認を。

記者:会見中でしょ、紙入ってたの。

保安院:ええ、そうでございます。

記者:わざと会見のときにそれに触れなかった理由はなんですか。

保安院:そこはですね。

西山審議官:そこは、全く手法的なミスで、勘違いによるものです。

記者:壁の落下は出ていなかったですよね、話は。その時間の間違いは、その勘違いだと思うんですが、壁の落下は初めて聞いたんですよね、それについてはなんでなんでしょうか。

記者:それ2号機と勘違いしたとしても、2号機の壁がね、落下しているという情報は重要ですよ、間違いだったとしても。

西山審議官:ちょっとそこの間違いの経緯をもう一度把握する必要がありますけども、私もまったくそのときは認識がございませんでした、ここで説明しているとき、2号機のことのみ説明すればいいというか、4号機の知識はまったくありませんでしたので、2号機についての、しかも2号機についての時間の訂正についてでしたので、4号機については説明ができなくて大変申し訳なかったです。

記者:すみません、4号機のこともうちょっとわかっていたら、教えてもらえませんか。

記者:で、穴の大きさが8メートル四方でいいんですか。

西山審議官:そうですね。

記者;2カ所ある?

記者:建屋のどの部分かわかりますか。

保安院:ええ、原子炉建屋の北西ということで聞いております。

記者:北西側の?

保安院:ええ、北西側、壁です。

記者:何階付近とかはわかりますか。

保安院:すみません、建屋の上部ということでですね、それしかちょっと。

記者:両方?

記者:もう一回整理して、その報告されたことを言ってもらっていいですか。東京電力からどういう報告?

保安院:6時14分に、ばくは、4号の方から爆発音が聞こえた、で、それで現場に駆けつけてみると、4号炉の、4号炉のですね、原子炉建屋の北西側の壁にですね、大体8メートル程度の穴が2カ所空いていることを確認したということを報告をあとから受けております。

記者:で、9時38分に火災があったあとに、穴を通し、穴から煙が見えたという報告を受けたということでいいんですかね。

森山:はい、9時38分に、火災、煙がでていて、それは穴であるという認識ができたと、外部からでございますけども、できたというふうに報告をうけております。

記者:じゃあその穴が空いていたときに、まだ煙が上がっていなかったんですか、9時になるまでは

森山:それは、9時38分のその火災のときは、穴から煙が見えたと。

記者:だから6時の時点で、穴しか見えていない、火とか煙とかは見えなかったということ。

森山:ええ、6時14分の時点では、その煙とか、火は確認はされておりません。

記者:すみません、その報告からもう8時間。

記者:すみません、穴が空いていたという報告があったのか、壁が落下していたという報告があったのか、はっきりしてください。

保安院:すみません、そこは、穴が空いていたという報告でございます。

記者:穴が2カ所空いていたということ?

保安院:ええ、申し訳ございません。

記者:それから、もう何時間も、6時間、7時間、8時間くらい経っているんだけど、もうちょっと更新された情報はないんですか、報告から。

西山審議官:その点については先ほど、今のところのみなさんに情報提供できなかった点は大変わたくしとしても、私も不明を恥じるところでございまして、大変申し訳なかったと思います。

記者:このあと官房長官が発表するから言えないということじゃないんですか。

西山審議官:もちろんそんなことはありません。それはその。

記者:なんでじゃあ8時間も経っているのになんの情報もないんですか。重要な件でしょうこれ。

西山審議官:いや、情報がないということはございません、それについては先ほど最初にご説明したように、すでにその、あれですね、3階であるいは4階で火災が発生したという報告があって、その、大臣からもその、炉基法に基づく、原子炉規制法に基づく措置命令も行い、あわせて、あそうですね、行ったと、、それで11時の段階で、自然に火が消えているのを確認したという報告を受けたということを申し上げたところでございます。

記者:合同本部で発表する前に、重大情報を発表しちゃいけないとか、そういうルールとかなんかあるんですか。

西山審議官:ありません。

記者:すみません、大事なことだと思うんですけど、建屋に穴が、8メートル四方で空いているということはですね、今現在、そしてしかも、プールに水があるかどうかの確認もできていないということはですね、使用済の核燃料が水にも入らず、外気にむき出しで、そこに存在している可能性がある、そういう趣旨で捉えてもよろしいんですか。

西山審議官:使用済み核燃料が、水に入っていないかどうかっていうのは今、きちんと、さっきちょっと間違えた情報がありました、きちんとした情報がないですね。

記者:可能性としては、今申し上げた様な、むき出しでそこに外気にむき出しでそこに存在している可能性があるということでいいんですか。

西山審議官;それはわかりません。

記者:可能性があるということ。

西山審議官:それはわかりませんね。

記者;わからないってどういうこと。

西山審議官:今情報がないということです。

記者:可能性は否定できないということですね。

西山審議官:そういう風に言うのがいいかですね、情報がないということですから。情報がないということは、あらゆることがあるという意味にしかならないと思いますけども。

記者:プールっていうのは、上に、完全に密封なんですか。そのなんか、上になんか被っている、それとも、完全に、下にプールがあって、燃料棒がただささっている状態。

西山審議官:プールはふたはありません。

記者:っていうことはむき出しっていうことですよね。

西山審議官:そう言う意味ではプールはそういうことですね。

記者:それで、なんで400ミリシーベルトがね、その、3号機の爆発だって断定できるんですか、断定するようなことを言うんですか。そっち

18:03:39

1分31秒間記録なし

18:05:10

記者:穴が空いていて、むき出しになったものがそこに核燃料でしょ、それって。

西山審議官:むき出しというところが、ちょっとオーバーには聞こえると思いますけども、もともと、使用済燃料プールっていうのは蓋がなくて、水に入っていれば、そこに使用済燃料が置かれているというのが正常な姿なわけですね。

記者:それは外気に触れてもいいもんなんですか。

西山審議官:外気に触れない方がいずれは。そこは、どう。

記者:すみません、つまりその状況がわからないということになるんですけど、じゃあ、普段の状況のですね、水がある、例えばその使用済燃料を貯蔵しているプールっていうのはそのプールサイドに行ったとき、人が立って、僕が立ってそれを見ていても大丈夫なような、そのどういう線量の状況にあるんですか、ということを聞きたい。

青木審査官:通常ですね、燃料の上に10メートルくらい水を、水深があるんですけども、これは水遮蔽で、プールサイドにいる人に放射線の被爆を与えないということも考慮して、それだけの水深の水を、深さを確保しておりますので、プールサイドにいてもそんなに放射線の影響はないです。

記者:通常はそういうことですね。

青木審査官:はい。

記者;水がないとどんくらいの線量になる可能性があるんですか。

青木審査官:うーん、すみません、ちょっとわからないです。

記者:それで、この爆発はどうしてその壁がふっとんだんですか。原因としてどういうものが考えられる。やっぱり、むき出しで、水素が発生して、水素爆発なのか、どういう原因だったのか。

記者:そもそも線量が高くて近づけなくて、計測ができないんであれば、それはもうすでに、なかの線量が高くなっているということを端的に示していると思うんですけども、そこでまだわからないので大丈夫ですという、なんとなくちょっと、不安を感じるだけなんですけど。

西山審議官:まず、私もさっき申し上げましたけども、3号炉の爆発があったときに、壁にはダメージがあったということは言われていたんですね。これはまえにも申し上げたと思いますけども。で、ただ、それが落ちたことについて、そのはっきりした原因は何かということははっきりわかっておりません。

記者:すみません、北西側って3号機に面しているんですか。

西山審議官:ちょっと確認します。

記者:すみません、INESの評価。

西山審議官:そうですね、INESの評価についてはですね、今評価の4という、考えるということを、一応、案としておりますけども、このあとの各、まず事態を落ち着かせたあとで、どういう燃料の状態であるかということを考えたうえで、その変更がある可能性もございます。

記者:現状をもって4ということで大丈夫ですか。

西山審議官:現状を持って、そこはちょっと。

記者:いつの時点でこれは4と判断

保安院:ご説明いたします。現状は安定ということで4、という評価をさせていただきました。そういう理由と致しましては、これを評価した段階においては、どのような被害になっているか、いうことがわからずに、わからないという段階で、暫定というかたちで評価をさせていただいた。それで今後、最終的な、正式的な評価をするまでに、事態の内容が正直、はっきりわかる、ということになった段階で正式な評価をさせて頂こうというようなことを考えていた。

記者:その評価をしたのはいつですかという質問だった?

保安院:あ、評価をした。

記者:4っていう判断をしたのはいつだったんですか。

保安院:土曜日だったか日曜日だったか、すみません。そこは定かではないんですけども、それですので、今後そのどのような被害状況になっているのか、とういうようなことがわかってきた段階において、今の、暫定評価というものが変わって来るという可能性は十分ございます。

記者:土曜日だったら1号だけでしたっけ

記者:すみません。ちょっとお聞きしたいんですけど、今東電の方でですね、4号機の使用済燃料プールの水が沸騰しているという話、水が沸騰しているか。

記者:ひどい?

西山審議官:今はできませんので。

記者:可能性はあるんですか。

西山審議官:うーん。

記者:84度計ってから、プールの水沸騰している可能性はありますか。

西山審議官:ないとは言えないと思いますか。

記者:え、もししていたらどうなんですか。

西山審議官:え、要するに水がだんだん減っていくことの問題でしょうね、はい。水の量が減っていって、過熱しすぎると、また、今の燃料、使用済じゃなくて、燃料の方に置いているのと同じ問題が起こるということですね、水素が発生して、それが爆発の恐れがあるということですね。

記者:もう露出が過ぎているという話もあるんですが。

西山審議官:その通り、今の情報が正しいとすれば、そういうふうに考えられ

青木審査官:元々大量の水が入っておりますので、ただちに沸騰して水が無くなるということではないと思うんですけども、蒸発現象が起こりますので、水位の低下ってのがはやくなるということになります。ですから、それが燃料に到達して、燃料が水から出るまえにはやく、お水を継ぎ足して上げるということをしないといけないということですね。

記者:すみません、ひとつだけお願いがあります。事業者に報告を求めていた、使用済燃料プールの水温のデータ今無理であったとしても、次全部出してもらえますか。計時的にわかるように。地震発生まえから、あればなおいいですけど、発生後から。

西山審議官:ちょっとどういう風にできるか、今のご要望を踏まえて考えてみます。

記者:ちょっと、4号で何があったか、もうちょっと説明できるように次の会見までしていただけますか、分かり次第会見してください。

記者:恐怖感が募るだけですよ、この会見だと。

西山審議官:はい、ちょっと考えさせてもらいます。

記者:資料が整っていなくて口頭が多くなってしまっても構わないと思います。

西山審議官:趣旨はわかりますので、考えさせて頂きます。

記者:さっき、評価はいつしたのか、日付を。

西山審議官:はい、わかりました。