原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月19日00時59分から37分間)

西山審議官:どうも遅くなりまして申し訳ございませんでした。よろしくお願いします。まず先ほどちょっと少し私の手元に材料が不足しておりまして、宿題として持って帰りました避難区域の設定の際の、起こりうる事態の想定ということでございます。避難区域の設定の考え方につきましては、設定される度ごとに、政府の代表として、官房長官からご説明があるところですので、政府全体のコメントはそれを参照していただきたいと思いますけれども。技術的なサポートをする原子力安全保安院としてはどういう風に考えていることを申し上げたいと思います。この避難区域の設定にあたりましては、私どもとしては、あえて技術的には起こりえないような事態、そういうことまでを仮定いたしまして、その上で、充分な余裕をもって、総合的に判断して、政府として決めるという形をとっております。その場合に例えば、厳しいケースと致しましては、今回の事故の、事故と、あ、失礼、今回の事故の特徴でありますすべての交流電源がなくなってしまう、それによって放射性物質の主な綴じ込み昨日が損なわれる。こういった場合もこの地域の設定で足りるように、それもこの地域の設定でカバーできるようなかたちで設定すると、いう風になるように技術的な立場から見ておるという考え方でございます。ただし、この、一度設定したから、それをチェックしないということではなく、当然なことながら、モニタリングの数値など常にチェックいたしまして、今のような技術的な考え方の妥当性を不断に検証する必要があると考えております。

次に、放水の関係ですけれども、すでにお耳に入っているかと思いますけども。ハイパーレスキュー隊の放水でありますが、24時30分にかいしされまして。非常に手際のいい作業と聞いておりますが。24時50分に完了したという風に聞いております。それから前に、次のことに関係ありますけど、電気工事ですね。電源の工事の関係では、短い時間でやりましたけども、この放水の、放水との関係をうまく考えながら、できるところをやっていくと。水に濡れてもう使えないところとか、水によって妨げられないところはやっていくという方針だと聞いております。それもいずれにしても20分間という意味では終わってしまったわけですけども。次に電源工事の関係で少しご質問いただいたことで、まだ全部お答えになっていないですけども。いくつかご参考までに申し上げたいともいます。まずひとつ、私があの図で持って説明したときにですね、この、こちらのここの部分は、こちらはもう今日中に、今日っていうのは18日中に終わっていて、ここまでが、所内のこの境界のところまでは、18日中に終わっていて、こちらも18日中にはおわっていて。あと最後、所内で分電のところまで来るところが明日、19日の午前中に完了する目標で今作業を進めている。で、もう一つは、こちらの、点線の部分ですね、5号機6号機に関わる点線で、少し先ほど私の説明では、こちらの方よりも少し遅れると申し上げましたけども、今聞いているところでは、こちらについても、なんとか20日までに完了させたいという方針だという風に聞いております。

それからいくつか電源の関係のご質問のことで、ひとつは、電源復旧後にECCSとの関係とはどう考えるのか、緊急炉心冷却装置ですね、これとの関係をどう考えるのかということですけども。ECCSはもうすでに発動するべきところは発動されていて、これから先にECCSの起動が必要ということは基本的に考えられないので、電源が復旧した後はその他の冷却系で、その冷却系を復旧させることによって、炉心は安全に冷却できるものという風に考えております。

それから、具体的にどういう系統を使って冷却を行うのかというご質問を頂いたときありました。ちょっと技術的な言葉になりますけども、原子炉自体への注水、原子炉に水を入れるために使う系統としては、制御棒駆動系。制御棒はこう、水、水圧によって押し込むかたちになっていますので。その駆動系を使うということがひとつのやり方。それからホウ酸水注入系。臨界を防ぐ、臨界を抑制しなきゃいけないとこにつぎ込むホウ酸水、を注入する系統を使うことがホウ酸水注入系がもうひとつの使う、原子炉の注水系の候補であります。次に原子炉の冷却に関しましては、残留熱除去系。これは、メインの系統ですが.もう一つは原子炉冷却剤浄化系といって、原子炉冷却剤の、ゴミをとる、浄化する原子炉冷却剤上家計といったものを使用できる可能性を考えています。次に使用済燃料プールの方の注水に関しましては。補給水系。補給に水と書いて「補給水系」を使うことができるのではないかと。

それからプールの使用済燃料、今補給水系というのは注水の方の、使用済燃料プールに水を満たす方のですけども。プールの冷却については燃料プールの冷却系。燃料プール冷却系。それから残留熱除去系。これらが使用できる可能性があることでございます。それからさっきちょっと触れまして、またこの考慮が必要になるかわかりませんけども、放水作業とそれからこの電源作業と関係でありますけども。やはりその、電源の作業ですか、電源設備っていうのは、ちょっと水がかかったくらいでは大丈夫になっていますけれども、工事中にやはりザバッと水がかかるようなことになりますと、基本的にはあまり水を好まないものが多いわけですから。そういうことにならないように、それによって例えば是正が確保できないとかですね、そうなる、で是正が確保ができなくなりますと、通電したときには今度設備が破壊されるということになりますから。そういったことにならないようにうまくこの水との関係を、うまく処理していかなきゃいけないこともありますし。当然のことながら、作業員の方が感電しても困るわけです。そういうことで、念のため、放水はもう終わりましたから、今度の問題になるか分かりませんけども、放水がある間は工事を中断して、一定の場所に退いていくと。電源の工事の方は。そういう風になります。

それから、モニタリングポストの関係ですけども。モニタリングポストのですね、少し数字の動いているところがあって。モニタリングポストの紙の、この紙の、一枚目めくって頂いて裏側、裏側の一番下の段。丸3と丸1というのが書いてあるところですけども。ここでは、同じモニタリングカーがですね、西門の、の位置は西門の位置。が、非常に現場に近い、事務本館北という、中についてあります図面の中で、西門は、そこにいたの事務本館北と、のところにいた車が事務本館北のところに一時移って、放射線を測定して、また、放水後にの位置に戻るという行動をとっております。それで、その次のページに繋がっていくわけですけども、さっきのがコンビなっている最後の段からその次のページにひっくり返して頂きますと、というのが、全体がになっている段があって、そこの15時30分あたりですね。このあたりでですね、放水活動から1時間半くらい経ってから、数値があがっております。で、これについては、放水の、我々の推定する理由としては、放水活動によって、水蒸気が、水蒸気が発生して、放水活動が的を得たところにあたれば、対象が熱いとそればそこに水蒸気が発生するので、現に発生したという目視の情報がありますけども。そうして、放水活動によって水蒸気が発生し、それが風向きによって動いていき、このまず、ここで発生してそれから今度西門のところに戻ったのところでもですね、元々放水まえにいたの、前のページのに比べると、少し高い値になっていると思いますが。これはその風向きによって、事務本館北のあたりで観察された水蒸気に起因する放射性物質がこの風向きによって、こののあたりまで浮遊してきたことによる現象じゃないかという風に考えております。私の方からの説明は以上にさせて頂いて、あとはご質問を頂きたいと思います。

記者:すみません、仮設のポンプについて聞きたいんですけども、それに対する答えは。

青木審査官:海水ポンプが約20台、海水ポンプが約20台すでに手配されております。

記者:手配されているというのはそこにはないけれど。

青木審査官:すみません、すでにあります。

記者:すでにあるわけですね。

青木審査官:あります、はい。

記者:近くにあるということですね。

青木審査官:はい、もう既に届いております。

記者:最初におっしゃったですね、過酷事故の想定のところなんですけども、事態の想定に関して、このすべての交流電源がなくなって、閉じ込め機能が損なわれると、これは原子炉一基分ですか、それとも今回のように4基全部とか6基全部とか想定しているんですか。

西山審議官:一応複数のものを想定しております。

記者:複数というのは。

西山審議官:あまりこれ厳密に申し上げても、なんていうか。

記者:現実味がない。

西山審議官:そうですね。それと、そのことが何か、恰もすぐ起こることのように考えられてもいけませんので、この議論は私の方でかなりはっきり申し上げましたから、こういうことでご理解頂ければありがたいと思います。

記者:用は、そのサイト全部がダウンしたとかそういうことまでは、技術的には考えられていないことなんですかね。

西山審議官:一応複数のものがそういう、さっき申し上げた様な現象を起こしたときは頭には置いております。

記者:ちょっといまいち納得いかないです。つまり、サイトは、今回みたいに津波で全部、機能を失うとか機能不全に陥ることはあり得るわけで、そこも多分午前中から言われているようなですね、津波に対する想定の甘さじゃないかと思うんですけども。その辺どうなんですかね実際のところ。

西山審議官:それは今回は津波によって、大きな被害を受けましたから、甘いというのかどうかわかりませんけども、予測しないことは起きたことは間違いないです。

記者:なるほど、でその4基がすべてそのある程度その放射性物質、燃料のなかに出るとかですね、そういった、放射能が広がる、とそういったことを想定していると考えてよろしいんですか。

西山審議官:基本的にはそうです

記者:なるほど。

記者:朝日新聞のコボリと申します。先ほどおっしゃったモニタリングポストのことでお伺いしたいんですが、放水によってその放射能の含む蒸気が発生して風向きによってその飛んできて上がっているんではないかということなんですが。そうするとその放水作業をされてる方やですね、配電工事をされている方にですね被爆、線量が増えてしまうと思うんですけれども、そのことによって、放水によってかえってそういう作業に支障が出るということはあるんでしょうか。やっぱりそれでも放水冷却を優先した方がいいんでしょうか。

西山審議官:それは、作業している方にほんと大変なことだという風に思いますけども、今それ以外に手法がないという、それがベストの手法だといいますか、そういう状況ですので、、やって頂ける方にやっていただいて、ご参加頂ける限りはそれでいくのがベストだと思います。

記者:すみません、先ほどの最悪の事態の想定の話ですが、閉じ込み機能が損なわれるというのは、それは要するに圧力容器、それから格納容器が破損するという理解でいいんでしょうか。

西山審議官:大体、基本的にはそういうことを念頭に置いています。

記者:それが複数だということですけども、そのときにその想定のなかには燃料プールについてはどんな想定になるんですか。

西山審議官:一応そこはチェック致しますが、チェック致します。

記者:中日新聞の●●と申します。今の想定の話、そういった電源が失われて、閉じ込める機能が損なわれるというのは、当初の避難区域の、その指示命令が出た3キロという段階がありましたけれども、その段階からそういう想定をされて見えたんでしょうか。

西山審議官:最悪な事態ということ、それが正しい言葉かわかりませんけども。避難区域を設定するにあたっては、当初から一定の想定をしておりました。

記者:その3キロと、を出された段階からそういう想定をされていたということですかね。

西山審議官:そういう意味では、すみません、3キロじゃなくて20キロのときですね。今現状のものですか。

記者:その理屈でいくと20キロの段階でそういう想定、初めて最悪の想定をされたということになるんでしょうかね。

西山審議官:20キロの段階において、その時点の、相当起こりえない状態を想定したということです。

記者:今のお話は、20キロの範囲を指定、ああ、出した時の想定ということでよろしいんですよね。

西山審議官:ああ、そうです。

記者:朝日新聞の●●です。プールへの放水なんですけども、3号機のですね、プールが大体1000トンという説明が以前あったと思うんですけども。これまでに放水した水がどの程度あってですね、で、3号機のプールを充分な水量まで水で満たすためにはですね、あとどれくらい放水作業を続ける必要があるという風に計算されておられるのか。もちろん正確なところは難しいとは思いますが、今後の見通しを含めてですね、何日程度とか、何回程度放水をすればいいのかあたりを教えてください。

西山審議官:それについては、ちょっと今の段階では私からは申し上げられません。私のところに、そのことに関しての知見があるわけではないので、というのは、これはどういう風にやるというのは政府全体として決めていることですから、この場での答えは差し控えたいと思います。

記者:明日以降も放水作業は続くという認識でよろしいんでしょうか。

西山審議官:そこも含めて、ちょっとここではまだわかりませんので、答えられません。

記者:このモニタリングポストだと、個々に見ると上がったり下がったりとか、水蒸気の影響も受けるんですけども、これは何をもってその、こう、このモニタリングポスト以外に何か評価するものっていうのはあるんですか。

西山審議官:おっしゃるのは放射線について、放射線あるいは放射性物質についてですか。

記者:中に水が入っているという評価について、このモニタリングポストを評価するとしたらどういう評価の仕方になるのかとか、あるいはそれ以外に評価の方法はあるのか。

西山審議官:やはり本来の評価の仕方は目視する、とか。電気を通じて何かほんとうまく、かなりの壊れ方ですからそれがうまくできるかどうかわかりませんけども、計器によって、計装系といいますか、計器によって、計るというようなことが基本だと思いますけども。モニタリングポストの部分というのは、それによって昨日もちょっと申し上げたように、なかなか仮に成功したとしてもモニタリングポストに数値がぐんぐんぐんと減るっていうもんではないような、風には私は理解していますけども。ただ、その悪くもならないし、少しずつ良くなるということであるならば、一定の成果があがっているという風な評価はできるような気は致しますが。その辺のコンビネーションで行くんじゃないかと思います。

記者:共同通信のスエと申します。モニタリングポストの関係で、水蒸気、つまり水蒸気、放水で水蒸気があって、放射性物質を踏まえて数値が上がったのではないかという知見というお話でしたけども。そうしますと、評価としては、一時的にモニタリングポストの数値は上がりましたが、水が当たっているのではないかということで、要するに全体として、作戦は成功といいますか、冷却、収束の方向に向かっていると保安院では評価していると捉えてよろしいんでしょうか。

西山審議官:今のおっしゃった前半のような考え方はできるんじゃないかと。うまく当たっているがゆえに、水が当たっているがゆえに、こういう現象が、モニタリングポストのところにこういう現象が起こっているという風にも説明ができるんじゃないかという風には思いますけども。ただそれをもって、果たして全体の作戦が成功だったかというのを判断するのはちょっとまだはやいと思いますね。

記者:ありがとうございます。

記者:西日本新聞のヨシタケと申します。二点あります。今、明日までに電源確保されてですね、給水、うまくいけば、ポンプでの給水が始まると思い、明日移行ですけども、始まると思うんですが、これによって事態打開が、どんな事態打開が事態できるのか。先ほど最悪の事態の話まで触れられ、触れられましたけども、どういう効果があるのか教えて頂きたいのが一つと、もう一つは、今のこの30キロ圏内の屋内退避まで出ていますが、これは最悪の事態を想定した避難対応ということでいいのか。確認をさせて頂きたいのと、あと、今羽田空港にですね、人が溢れて、その東京から出ようというような人がでてきているわけなんですけども。こういう事態をみて、その、最悪のケースに対して、もうちょっとこう、政府として説明がですね、これはもう本当に行き過ぎた行動なのか、それともどうなのかというところ、ちょっと政府として、安心するようなメッセージが不足していたんじゃないかと思うんですけども、それについて受け止めお願いします。

西山審議官:まず、最初のあれですね。事態打開についてどういう効果がありそうかという質問だったと思いますけども。まず、電源が入れば、今度それによって、相当程度働く環境、電気がついて改善されるし、これまえ電気系統が一切動かなかったわけですから。電池を入れて、バッテリーを入れてやる部分以外は動かなかったので、その事態に比べると遥かに動かせる部分が多くなると思うんですね。他方で爆発の影響とか、などで、そのうまく、もともと電気を通じても動かない日も多いでしょうから、そこをいかにうまく繋げて、基本的にはその一番大きな目的はその原子炉、及び使用済燃料プールの熱をとっていくということを安定的にできるようにすることがまず第一で、そうした上で、修理に入っていくことだと思います。それから、30キロの圏内の、避難及び自宅避、屋内退避ですか、屋内退避ですけども、これは、大変ご迷惑な措置で恐縮しておりますけども。先ほど申し上げたケース、我々技術的な側面から、起こらない様な事態を想定してかつ、充分な誘導をもって決めたものとして、我々は理解しております。それから、羽田空港に、から、東京を離れようとする方というのは、我々の説明が足りていないということはひとつの要因なのかもしれませんけれども。いずれにしても個人の行動には何も、あまり、我々口を差し挟むものではありませんが。我々としては、仮にこの原子力発電所のことでやっておられるとすれば、そういう必要はないだろうな、という風に私は思いますが。

記者:朝日新聞の●●と申しますが、二点御伺いしたいんですが、まず一点目が、4号機の使用済燃料プールなんですが、ここでは点検中でシュラウドを交換していたという風に聞いていますけれども。使用済燃料プールと原子炉との間のゲートっていうのは空いていたんでしょうかそれとも閉まっていたんでしょうか。それによってプールの容積の水の入れる量と蒸発の量が変わってくるかと思うんですけども。どういう状態にあったのかっていうのを教えてほしいのがまず第一点と、あと送電線から原子炉に、建屋近くに電気を今仮設工場を開くというお話でしたけども、5、6号機に行く送電線と3、4号機に行く送電線では発電、送られる電気の送電線のあれが、50万ボルトと27万5000ボルトということで電圧の、が、違うんですけれども、5、6号機と、3、4号機で実際に動かせる機械っていうか復旧できる機械に差があって、あるのかどうかっていうのをちょっと教えて頂けないでしょうか。

西山審議官:最初のご質問で4号機の使用済燃料プールとその他の部分、空ければ水で繋がる部分は、仕切りは閉まっていたという風に聞いています。それから、電力のその電圧の関係というのはちょっと全部我々も把握しておりませんけども、基本的には、変圧器が中に、変圧器というか変圧車。変圧器のところは少し痛んでいるのかもしれませんが、そういうことがあるんで、圧力はある程度変えながら、どちらにも使えるものと考えておりますけども。

記者:これって元々あれですか。発電所から電気を送るための送電線なんですか。逆に電気を送り込むための送電線なんですか。で、どこから着てる送電線。これ生きている送電線なんですかね。

西山審議官:今私たちの理解では、双方ですね。送ることもできるし、受けることもできる送電線。という風に考えております。

記者:本来ならば発電所から発電した電気を外に送る為の送電線として使われているものなんですか。

西山審議官:そうですね。

記者:すみません、今回その復旧の試みにあたってですね、最初から電源車を繋ぐときからそうだったと思うんですけども、これかなり、本来の運転の手順とあるとか、規則にはないこと色々と繰り返しているわけで、その辺のですね、例えばこれをこういう風にしたいとかですね、我々は現場でこうしたいとか、ある程度フリーハンドが与えられているのか、それともいちいちそのなんらかの手順を踏まえて決裁をとってからやってて、ちょっとそれは後手に回ってしまっているようなことはないのかどうか、ちょっと教えて頂きたいんですが。

西山審議官:今回この地震が起こったから、特別ということはあるとは聞いていないんですが、通常の判断メカニズムだろうとは思いますけども。特別重要なこういう自衛隊だとか警察にお願いする様な部分とか、大きな判断のいるところは別として、その他で今おっしゃった様ななんと言いますか、手続き上の問題で滞ったという風には理解しておりません。

記者:プールをチェックするって言ったのはどうなんですか。

西山審議官:プールはチェックしますけども、なんといいますか。基本的に、そういうかなり難しいケースも想定しているということで、それを、どこまでの範囲か、という、しかも複数のものを想定しているということを申し上げているので。必ずしも全部今起こっていることが我々が想定したのか、これは想定したのかっていう風に、こう厳密に言われても、なかなか、それをいちいちお答えしていくというのもあまり合理的じゃないような気もするんですよね。

記者:プールが今よりも事態は悪化するというのは想定のなかに入っているという理解でいいんですか。

西山審議官:基本的には大きな意味では入っているという理解です。

記者:それは、その冷え上がって、放射性物質が大量に放出する、ということを含めて。

西山審議官:そこはいちいちは申しませんけども。基本的には今の状態は、今設定している避難の想定の範囲内と考えています。ただし、そのモニタリングポストの値などはやはりしっかりチェックして、不断にですね、これは設定が正しいかどうか考えていかなきゃいけないと思います。

記者:先ほど東京電力の会見が、ずっとやっているんですが、そこで出ているんですけども。3号機の炉内の圧力が下がっていまして、で、それという話しが出ていまして。で、そのなんで下がっているのかということで、その傷が圧力容器にあるんじゃないかという質問が出たときに、それは否定はできないという答弁だったんですが。そういうなんか、話って入っていますかね、そちらで。それと、こういうことが実際、どう評価しているのかまで教えてください。

西山審議官:今チェックしましたけども、今ここで分かる範囲では、特にそういう報告はまだ、紙で見ると確かにそう下がっていますけれども、それ以外の特段の報告はありません。で、ここは元々低い圧になっているのは、この仮定で少しまえからそういう風になっていますが、我々としてもチェックしなきゃいけないと思います。

以下、記録なし