原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月21日17時40分から12分間)

広報班:それでは、ただいまから、福島第一、東京電力の福島第一原子力発電所の3号機、建屋、屋上の方から、煙が出ているということが報道がされていますけども、その件について、現時点で私どもの方に入っている情報をもとに、ご説明をさせていただきます。で、大変恐縮ですが、この回は、本件だけ、ちょっと、説明していただくということで、ご理解をいただければと思います。

西山審議官:では、よろしくお願いします。まず、時間的な経過ですけれども、本日の15時55分、今の、福島原子力発電所3号機が、黒煙が発生したということでございます。そして、16時2分の情報で、その3号機の煙、真っ黒になったり、灰色になったりすることがあったようですけども。リアクタービルの3号機のなかの、原子炉の入っている方のビルの、南側、4号機側から出ているものであるということであります。それから原子炉のパラメーターっていう、原子炉の圧力だとか、温度だとか、そういう数字には変化がないということであります。それから、現在に至るまで、放射線のモニタリングの数値に変化がございません。モニタリングの数値で申しますと、事務本館北と、事務本館北というところで、申しますと、15時50分の段階で2013。これは煙があがるまえの段階で、2013マイクロシーベルト。16時の段階で、2016。16時10分の段階で2013。16時20分の段階で2011。そして16時30分の段階で2015と。ということで、数字だけ、マイクロシーベルトの数字だけでもう一回申しますと。15時50分から2013、16、13、11、15と。こういうことで、とくに変化は見られておりません。それから、東京電力においては、16時9分に、現場の作業員の退避を指示しております。その後、煙は現在でも減少、量は少なくなっておりますけども、まだ、煙が出続けているというふうに聞いております。それで、現時点では、この、何がこの煙の原因かわかっておりません。で、はっきりしていることは、私が前に説明申し上げましたように、本日は、電源の作り込みをやる日であって、4号機に対して、4号機のパワーセンターに受電するところまでもっていきたいということで作業をしていましたけれども。この3号機については、まだ電気が通じていないということですので。3号機において、電気による、電気を通じたことによる漏電とか、ショートしたとか、そういうことによる火事とかは今のところ考えにくいということでございます。それから、とくにその、この場所において、なにか、現時点で、作業が行われたということも、聞いておりませんので、現時点では、原因は不明でございます。それで、我々、原子力安全保安院といたしましては、どうしてその火災がおこったのか、なにかその火災なのか、煙が上がっているということで、その煙の原因はなにかということを。例えばその、燃えやすいものが近くにあったのかどうかとか、そのようなことについて、確認をして参りたいと考えております。私からは以上です。

広報班:冒頭ですね、申し上げたとおり、3号機の事象の質疑に統一させていただきたいのでよろしくお願いします。

記者:すみません、今おっしゃったことなんですが。4号機の方にはもうケーブルの引き込み作業というか、通電の作業は終わったんですか。

西山審議官:確認しますが。ケーブルがつながっているかどうか、確認しますけども、電気が通じたというふうには聞いておりません。

記者:すみません、現在煙が上がっているというふうにおっしゃっていましたけども。その現在というのは何時時点の話なんでしょうか。

西山審議官:17時15分時点です。

記者:産経、タナベです。発生した15時55分時点というのは、連絡があった時間なのか、実際煙が上がった時間なのか、どちらでしょうか。

西山審議官:煙が見つかった時間です。

記者:読売新聞のタカダです。現在3号は作業をしていないということですが、直前でどんな作業があって、それは何時ぐらいだったのかっていうのを教えてもらえますか。

西山審議官:それ今ちょっと確認します。

記者:読売のホンマです。今、どうして煙が起こったのかを確認しているということなんですが、一般的にこのリアクタービルの南側のこの位置というのはどういうものがある、どういう場所っていうふうにいうことができるんでしょうか。

西山審議官:まずリアクタービルのそのなん、みなみ、ちょっと待ってください。南東側がですね、南東側の角というのが、一応は、使用済燃料プールの上の場所ではあるんですね。ただそれが原因かどうかは今わかりません。

記者:フジテレビです。今ですね、とりあえず作業員の方々が退避される、指示されているということなんですが。今後その消火というか、消煙というか、そういうような作業、活動のご予定というのはあるんでしょうか。

西山審議官:今、すぐにやるかどうかは、放射線の状況を確認して、その、煙の様子を見ながら対応していくということで、今、消火活動をどうするかということについては、ここに来る事前ではちょっと確認できておりません。

記者:もうひとつなんですけども、使用済燃料プールとの関係は、どういう関係なんでしょうか、今回のその発煙については。類推されるところでもお答えください。

西山審議官:今のところはっきりわかりません。使用済燃料プールには、水を入れようという努力はずっとしていたわけですね。放水は、そのためにやっていたわけなので、相当大量の水が、海水が、注ぎ込まれた状況にありますので、基本的にはそのことが原因で発煙を生じるというのは考えにくいと思います。

記者:共同通信の●●です。煙以外に、音ですとか、なにかその他の事象は確認されていますでしょうか。

西山審議官:それは確認されておりません。

記者:爆発とかそういう。

西山審議官:聞いて、誰もかわからないが、聞いたという人は今のところおりません。

記者:わかりました、ありがとうございます。

記者:煙が出ている場所が、燃料プールのうえとあるんですか。何階の部分から出ているっていうことはわからないですよね。あとけが人がいるかどうかっていう。

西山審議官:けが人は今は確認されておりません。ちょっと階はわかりません。

記者:毎日新聞のアダチです。退避したのは、もう3号機で作業をしていた人だけで、他の周辺の号機の作業に影響はないんでしょうか。

西山審議官:今東京電力からレポートを受けているところでは、3号機付近にいる作業員を屋内へ退避させることにしたというふうに聞いています。

記者:朝日新聞のコボリです。その退避された方が何人くらいかっていうのをもしわかれば教えてください。それと、線量が煙が出る前と出る後であまり変わっていないことなので、その使用済燃料プールのうえだとしても、使用済燃料プールになにか損傷などの異常があったっていうのは今のところ考えにくいんでしょうか。

西山審議官:何人かは今わかりません。使用済燃料プールの、確かに、異常があったというふうには今のところ考えにくいと思います。

記者:ありがとうございました

広報班:まだ確認できていない部分がたくさんありますので、最後一人だけ1列目の男性の方。

記者:共同通信のトミナガと申します。これもわかればでいいんですけども。屋内退避、場所はどこにということは入ってきていますか。

西山審議官:すみません。それは今わかりません。

記者;すみません。わかりました。ありがとうございます。

以下、記録なし