原子力安全保安院の記者会見テキスト(2011年3月22日10時25分から34分間)

西山審議官:おはようございます。まず、東京電力福島第一原子力発電所における海水サンプリング分析について、先に報告を申し上げます。東京電力は3月21日の14時30分に福島第一原子力発電所1から4号、4号機の放水口から約100メートルの海岸線から海水を採取しまして、核種、どんな放射性物質がでているか、という核種分析を実施しました。その結果、コバルト、放射性ヨウ素、セシウムという核種が検出された旨、昨日21日21時40分の報告がございました。検出された核種のうちで、一定のその排出されて、される、ことの差し支えない基準という意味で作られているものが、許容被ばく線量を定める告示における周辺区域外の廃液中の濃度基準というものがありますけども。この基準を超えたものがヨウ素131、セシウム134、セシウム137、この3種類になっております。経済産業省原子力安全保安院はこの測定結果を見まして、とりあえずの考え方としまして、濃度基準は超えておりますけども、現状20キロメートルの、第一発電所から20キロメートル半径の県内におけましては避難措置をとっているところであります。それから棟内、この海洋域の利用の状況に鑑みまして、ただちに人体への健康の問題にはならないというふうに考えております。ただ、本調査結果につきましては現在、原子力安全保安院を監督する立場にあります、内閣府の原子力安全委員会、の評価を求めているところであります。なお、現時点では調査ポイントは一箇所のみでありますので、これだけでは適切評価を下すには至らない可能性もございます。そういう意味で、本日すでについ先ほど発表がありましたけども、文部科学省が海洋モニタリング調査を開始されるということになっているほか、東京電力におきましても、引き続き調査を実施しているところでございます。以上が海水サンプリングの関係でございます。

次に、発電所自体の状況について申し上げます。まず、現在、私どもがやっております、東京電力を指導しながらやっておりますことは、まず、原子炉については、1、2、3、4、5、6と五つ、六つの機器があるわけですけども、原子炉については1から3号機の原子炉の海水を注入して、安定的な低い温度になるまで冷やす行動をとっています。これは引き続きやっております。それから、今度使用済燃料プールというものについて。ここも使用済ではあるけども、燃料は熱をもつことがあるので、そうなってしまうと、やがて、水を補給しなければ、水が沸騰してなくなってしまうということからして、今、放水によって、外からの注水、放水、によって、それを、水を確保して、冷やして行くという行動を取っているわけです。そういう前提のもとで、これまでの放水のオペレーションの続きとしまして、本日は、昼頃までの間に状況の判断を行ったうえで、計画としてありますのが、まず、3号機につきましては、東京都の消防局のハイパーレスキュー隊によります、約1時間の放水ができるかどうか。これを検討するところでございます。いずれにしても、まだ、昼ぐらいの時点で実際にやるかどうかを判断するというふうに聞いております。次に4号機につきましては、まず、やってみると考えておりますのが、コンクリートポンプ車、あるいはコンクリート打設車ともいわれますけども、コンクリートを打ち込む機会ですね。本来はその目的なんだけれども、それを、水を注入するために用いるということでありまして、これは東京電力の社員の方などによる、運営になります。これを今日の午後やれるかどうか、これもやはり午前中から昼にかけて検討したうえで、昼頃決定することでございます。それから、それと、仮にそのコンクリートポンプ車のものがうまくいかない、なんらかの理由でうまくできないときには、自衛隊にお願いして、高圧ホース車による、注水、ということも候補として考えております。で、いずれも、本日のお昼の段階で判断して、どれを実行するかを決めていくことになります。

この関係で昨日いくつかいただいた質問にお答えしておきたいと思います。まず1号機の、今3号機4号機の、話を申し上げました。それから2号機の使用済燃料プールにも、一昨日水が注入されております。それで、昨日ご質問いただいたのは、1号機の使用済燃料プールへの手立ては考えているのかと、いうことでありましたけども。1号機につきましても、今やっておりますような、放水による注入とか、それから2号機に行いました、使用済燃料プールの冷却系による冷却水の注入ということは検討しておりますけども。1号機というのは、燃料体の数も少なくて、崩壊熱という今対処しないといけない、核分裂反応を起こさなくても自然と出てくる熱があるわけですが、それが問題なんですけども、それを、その規模が、4号機などに比べると圧倒的に小さいものでありますので、そういう意味で蒸気の発生もまだ認められておりませんし、そういう意味で、ほかのところを優先し、1号機をよく注視しまがらタイミングを計っているという段階でございます。以上が注水の関係であります。次に電源の作り込みの関係を説明いたします。まず、電源について、1、2号機につきまして、これ、前にも説明いたしましたけども。過去の実績としては2号機のパワーセンターまで受電が完了しております。電気が来ることが確認されております。それで、その後の作業が昨日の白煙が出たことなどに、3号機2号機で、相次いで白煙、黒煙が出た、黒煙、白煙ですか、出たことによって中断しておりましたけども、本日の朝8時から、3月22日の8時から、1号機および、とくに2号機の方を優先して、既存の設備の健全性を確認して、電気を通す準備をしていくという作業にとりかかると聞いております。それでこの健全性の確認後、2号機のパワーセンターから1号機2号機の必要な設備のところにケーブルを敷設、接続していくという予定と伺っておりまして、今申し上げたように本日8時から作業が再開されていて、一面、当面の目標としては3月23日中に終了を目指してやっていくということでございます。ただ、なかの予期せぬ色々な故障であるとか、機械のこう位置がずれていたりとか。地震やその他の影響である可能性は十分にありますので、一応の目安でございます。次に3、4号機につきましては、現在、過去の実績としては、4号機のパワーセンター。4号機の、4号機3号機に電気を配分するその拠点までケーブルが敷設されるという状況にあって、これからそこに電気を通じてみるという4号機のパワーセンターの受電という行為が今日の7時から、3月22日午前7時から作業が再開しておりまして。22日の午前中までの間にこれを成し遂げたいということであります。その後は、1、2号機と同様、3号機および4号機の既存設備の健全性を確認して今の4号機のパワーセンターからそれらの健全性の確認された機器に接続をしていくということでございます。で、当面の目標は3月24日ごろ、というふうに聞いております。次に5、6号機につきましては、今まで報告を申し上げたのは、5号機6号機は、5号機6号機とも非常用のディーゼル発電機で発電しておりましてけども、これをまず5号機につきまして、夜ノ森線という外からの送電線の給電に切り替える。この方が安定的に電気が送られてくるわけですけども。この給電に切り替えることができたということでありまして。まだ6号機の方がディーゼル発電機に依存しておるわけです。今後の予定といたしましては、今日の午後に夜ノ森線から同じその送電線の、外からの送電線の夜ノ森線6号機に給電することによってその非常用の発電機を、に依存する状態から脱却するというふうに持っていきたいと思っております。その他では、放射線のモニタリングの結果、構内の、発電所内の結果につきましては、皆様のお手元にお配りしていますけども。このものを見る限りではあまり大きな変化は認められておりません。昨日一度、かなり乱高下があった正門付近前のところ、これは、時間的には2号機の煙が、白煙が上がった時間お後くらいではないかと推測されますけども。その状況も現在は落ち着いております。最後に、現在の、目視による発電所の状況は、3号機につきましては、昨日煙が出た当初、黒かったり、あるいは灰色だったりする煙がありましたけども、現在は白い煙が出ている状態ということであります。2号機については、やはり白煙が出ている状態であります。私からは以上です。

記者:産経新聞のタキガワです。午前中の注水作業について昼頃まで検討されるということですが、これ何が妨げになっているのでしょうか。

西山審議官:やはり、まず、線量の問題とか、それから、あれですね、どういう、実際に、建物にうまく、その注入していけるような、建物側の状況、それから機械の側の状況などを確認することだと思います。

記者:昨日から続いています、白煙や黒煙、それも検討対象になっているんですか。

西山審議官:それはなると思いますけども。今ほかの、東電の方々は、電源の作り込みの作業はもう開始しているということですので、大きな妨げにはならないような感じがいたしますけども。ただ、そこは、現場での消防隊の方々、あるいは自衛隊のみなさんなんかのご判断があるでしょうから、そういうことで決めていくんだと思います。

記者:テレビ朝日のヒガです。海水調査は行われたのは東電さんが、昨日行ったのが初めてだと思いますけども、その海水調査の時期についてですね、この時期スタートだったのは適切だとお考えですか、それとも遅かったとお考えでしょうか。

西山審議官:これは、電気が通じるようになってから、可及的すみやかにやったということですので、私としてはこのタイミングはやむを得なかったと現時点では評価しております。

記者:朝日新聞のコボリともうします。確認なんですが、昨日2号と3号で煙が上がって、作業、屋内退避して一部中断していましたけども、それが午前8時から2号機で、午前7時から4号機でしたっけ。3と4号機ですね。一部その作業が、屋内退避を解除して、再開したという理解でよろしいでしょうか。

西山審議官:はい、そうで、そうでございます。

記者:すみません、3号機と、フジテレビのタカミです。3号機と2号機も今でも煙が出ているということなんですが、これは何時時点の確認で、出ているということでしょう

西山審議官:だいたい10時くらいかな。さっき確認してくれたの。ちょっと正確なところはあれですけど。

記者:それはずっと昨夜から出続けているという理解ですか。

西山審議官:ええ、多分そうだろうと思いますが。はい。

記者:作業を再開したのはそのモニタリングが安定しているので、作業を再開してもいいということで朝、電源のケーブルの作業を始めたということ?

西山審議官:はい。はい。そういうこと。

記者:理由についてはいかがですか。3号と2号の煙の原因については。

西山審議官:原因については、蒸気なので、使用済燃料プールのことが、からじゃないかというふうに疑われますけども、まだそれ以上のことはわかりません。それから、その、黒煙が上がった時期があったということですけど、その、水蒸気だけではなくて、また別のものが燃えた可能性が高いと思いますが、そこの原因はまだわかっておりません。

記者:すみません。読売のホンマです。海水モニタリングの関係でお伺いさせていただきたいんですけども。ひとつは、この、ただちに、保安院の評価として、海洋域の現在の利用状況に鑑みて、ただちに人体への健康の問題とはならないというふうな発言がありましたが、これもう少し詳しく教えていただきたいのと。あと、文科省が調査を開始するこの調査ですけれども、先ほど海江田大臣の方は、10キロから20キロ沖合で行うというふうにおっしゃっていたんですが、もし、調査の内容詳しくわかれば教えください。

西山審議官:まず、後者の方からお先にお答えしたいと思います。私はまだ、文科省の、文部科学省の発表文書を、出がけに入手して参りました。それによりますと、行動計画としてはですね。従来実施していた海洋環境放射能総合評価事業と同様の海域で海水を採取するという。で、沿岸約30キロメートルの水域、ただし、その空間線量率を計りながら乗員の安全を確保できる距離で行うということですけども。約10キロメートルごとに海水の採取を8箇所で行って、過去の調査との比較を行うと。というふうに聞いております。それから、この、レベルの感覚ですけども。発表されている。東京電力から発表されているところでは、例えば、一番基準値と比べて倍率が、多く出ている、倍率が高いヨウ素の131というのがあって。これは、126倍というふうに、通常の、その基準値の126倍という値になっているんですね。それで、これは、ひとり当たり、ひとり当たり、一年間に、その、一人当たり一年間に接収できる、触れることができる限度ということで。これも相当安全を見た形で、1000マイクロシーベルトという基準があります。それで、実はその上のところに、この地球に生きている限りどうしても浴びてしまうものは2400マイクロシーベルトという数字もあるわけですけども。それに対して、このヨウ素131が、この量の水をですね、毎日飲んだと仮定して、その線のレベルに達するのがだいたい3日間。3日間その水を飲み続ければ、その線のレベルに達するというのが、それは普段の基準よりは高いのは間違いないんですけれども。そういうことは、海水はその勢いで飲むというのはあまり考えにくいところがありますので。一番倍率の高いものでもそのくらいレベルであるということであります。もちろん、少しでも異常があってはいけないということですから。きちっと先ほど申し上げたように、文部科学省の調査、それから東京電力が引き続き行う調査の結果、あるいは安全委員会のご意見をしっかり聞いて対応致したいと思いますけども。今申し上げたレベルからみて、急に何か飲むと、仮に飲んでしまった場合に、何か症状を起こすとか、そういうレベルでは到底ないということだけはおわかりいただきたいと思います。そういう意味で、申し上げました。

記者:毎日新聞のカワチですが、ちょっと確認なんですけども。先ほどの煙が上がっているという、出続けているという話だったんですけども、これに伴う作業への影響というか、その、中断しているというとか。そういう話は入っておりますでしょうか。

西山審議官:今のところは聞いておりません。

記者:ということは朝再開してからですね、そのまま、作業自体は継続して行われているという理解でよろしいでしょうか。

西山審議官:私の理解ではそうです。

記者:すみません、海洋モニタリングと関連なんですけども。海産、魚介類への影響というのはどのように判断していて、どのような、何か指示とか出していますでしょうか。

西山審議官:それにつきましては、一応、関係当局である農林水産省には、お知らせをしてあります。現時点では、その海洋の、その地域の海産物ですね。これを。地域の海は相当荒れたものですから、どういうふうに採取したり、あるいはモニタリングをするべきかについては、まだ考えがかたまっておりませんで。これは今後の課題でございます。

記者:NHKのシゲタです。ちょっと細かい話かもしれないんですけど。その海水の件で、海水の海面から水をどれだけとったのか。それとも、何メートル、水深何メートルから何メートルのところ、何リットルぐらいだったか、そういう細かい話はわかりますか。

西山審議官:ちょっとお待ち下さい。

放射線班:そんな深くないところですね、500、100メートル先ですね。

西山審議官:しー。ごめんなさい。深さはわからないか。すみません、今わかっていることは、1、4号機の放水口の1、4号機から放水をする、海水を、暖かくなった海水を放水する、そういう、口から南側約100メートルの地点でサンプリング調査を実施したということまでしか今わかりません。

記者:これも出た話かもしれないですが。今後文科省なり、東電が行ったと書いてあるんですけども、どれくらいの頻度でどれくらい行っていくつもりかわかっていますか。どれくらいの期間?

西山審議官:ちょっとお待ちください。

記者:あと、場所も同じなのかもお願いします。

西山審議官:まず文科省がやられる調査については先ほど、おられたかどうかはわかりませんけども。今日から、船を出されて、それで、沿岸約30キロメートルの水位で、約10キロごとに海水の採取を8箇所で行っていくということだと。そういう発表が文科省からなされていると聞いております。それから東京電力の方は、2Fの方もふくめて、より多くの箇所で行うと聞いておりまして、現時点では。今とりあえず東京電力がやろうとしているのは、第一発電所の方は本日やるということですけども、第一発電所の方は一箇所、それから第二発電所の方は3箇所やるということにしております。と聞いています。

記者:あと、最後になるんですけども。これ、僕が取材したわけではないのでなんとも言えないんですが、IAEAの方が浪江町の方で、10キロ離れた地点の水の方で1600倍の放射線量を観測した、1161マイクロシーベルト観測したと発表したらしいですが、この辺はご存知でしょうか。

西山審議官:私ちょっとその発表自体は存じませんでしたけども。一応前にここでも紹介したように140と150とか、という数字がまえから出ていて、それで、避難を、30キロ圏内。あ、20キロ圏内か、に入っていない方も、避難をされたという状況にありますので。そういう、どうもあそこの辺はそういう値の出る地域のように、認識しております。

記者:海水の。毎日のアダチと言います。海水の件ですが、濃度が上がっているのが、あれですか、主にその、どういう原因かということなんですが、その放水とかいっぱいその海水をしているのが、こう、その、なんていうんですかね、したあとのものが、こう出ているのか。本体と言いますか、やっぱ本体の、内部の方から出ているとかですね。それの原因を、考えられる原因を教えていただきたいのと。あと、電源の復旧作業でですね、1、2号機が23日に終了を目指すというのは、これは23日中にそういう、機器の点検なんかが終わって、その、建屋本体への通電が早かったら1、2号機は23日中で、3、4号機は24日という、そういう意味でしょうか。

西山審議官:まず、私が思う、海水の放射性物質が、海水から、放射性物質が検出されたということは、やはり、おっしゃったように、ひとつは発電所そのものから、水のことを別にして、直接その放射性物質が浮遊していって、海のなかに溶け込んでいくということがあると思います。それからもうひとつは今回、たくさんの水を流すオペレーションをやっておりますので、それが、あまり、今、どんどん、その海に流れ込んでいるというふうには、聞かないんですけども、それは、やはり目に見えない色んなものがあるでしょうし、地面に染み込んでいくということもあるでしょうから、そういうことも含めた水による影響ということ。大きくはそのふたつではないかと思いますが。そこら辺はまだ特定できておりません。それから二番目のご質問については、おっしゃるようなことで、どこまで、その発電所全体に行き渡るかは別として、機器を点検しながら、できたものから、優先順位のとくに高いものですね、そういうところから、通電して、電気を通していくということで、まえから申し上げておりますように、優先順位が高いのは、人間の目にあたる計測器という、いろいろなデータを測れる機器を、まず健全性を回復したいという、そこに電気を通して、炉内あるいは、その使用済燃料プールなんかの状況をはっきりわかるようになりたいというのがひとつですし。もうひとつは中央制御室いわれる、その東電の方々が、そのプラントの、そういうデータだったり、作業、動かしたり、その拠点になる場所。そこをまずやるといったことが優先順位の高いところであります。そういうところを中心に、今の目標で23日中に、作り込んでいくということですね。

記者:すみません、時事通信のスズキですが、ちょっと、確認というか教えていただきたいんですが、使用済み燃料棒が露出した場合に、どれくらいのスピードで、最悪の場合ですね、どれくらいのスピードで熱が上がっていくのか、で、何度くらいに達するのか、っていうのを、ちょっと具体的に教えていただけないでしょうか。

西山審議官:それは、少し正確にお答えした方がいいので、ちょっと別の機会にさせていただければありがたいと思います

記者:じゃあ、次にでもお願いします。あとそれから、今の質問にもありましたけども、放水された水とかですね、あと、常に出たり、出たり、止んだりしている水蒸気ですね、それには、もうすべて放射性物質が含まれていると考えて間違いなんですよね。

西山審議官:その可能性は非常に高いと思います。

記者:ですから、その1000トン放水しましたとかといって、充分にやっていますというのは、逆に1000トン放射性物質が含んだ水を、つくっているということなんですよね。

西山審議官:ええ、その濃度の問題はあるでしょうけれども。それに近い事態になっているのではないかと思います。

記者:その辺のこと。その辺のこうなんといいますか、汚染の可能性については、もうやむを得ないという判断で、放水もしているし、それに伴う蒸気も、甘んじて、こう出ることも仕方がないと。というオペレーションだということでよろしいでしょうか。

西山審議官:私はそう思っています。はい。

記者:わかりました、ありがとうございました。

記者:すみません、AP通信のヤマグチと申します。ちょっと話題を変えて恐縮なんですけども。原子力災害のその、危険性について、いろいろその種辺住民への周知に関してはどれくらいやっておられるのかをお聞きしたいんですけども。例えば、こういう放射性物質が発生した場合は、こういう対応をするべきとか、避難訓練をするとか。そのようなことは徹底できているのかということと、一方で安全でクリーンな原子力というアピールにどっちかといえば偏っていて、そういうことによって、こう住民の間で、心配が増幅しているんではないかという恐れがないかと、それからもう一点は、コンクリートも注入できる、その、放水車を準備してらっしゃることですけども。放水以外の、ま、活動もできるこう可能性も含めて投入してらっしゃるのかということをお聞きしたいです。お願いします。

西山審議官:まず前者の、原子力の災害に関する広報。住民の方への周知ですね。これについては、私の知る範囲では、かなり、原子力の分野というのはそういうふうに、国民の方にご心配をおかけすることなので、あらかじめその、オフサイトセンターという、情報収集の拠点をつくり、それから、県や町、や、主催でもって、かなり、頻度高くですね、頻度たかくといっても、年に何回、そのくらいのことだと思いますけども。避難訓練、防災訓練を行っておられるというのが実態だと思います。で、私どもも、そこに、出かけて行って、サポートするということをしております。それから、年に一変は政府全体も、総理も含めて、防災訓練、総合防災訓練、原子力に関する総合防災訓練を行っておりまして。これは、各サイト、一年に一箇所ずつ選んで、全国を転回しながら官邸とむすんで全国的なこの防災訓練をやるということを毎年やっております。そういう過程で、原子力災害の、なんたるかについては、住民の方々にも我々としてできる情報展開を、要するに、情報の提供をさせていただいているつもりでありますけども。今回のような事態が実際におきるということは、なかなか住民の方々も考えにくいことでしょうから、こういう事態を踏まえて、新しくこういう事態を踏まえた形でどうしたらいいのかについては、よく、情報提供をしないといけないというふうには思っております。それから、コンクリートの件については、当面の用途としては、水の、水に関して、こういう機械があるということの、水に応用できるという意味でですね、こういう機械があるから使ったらどうかというアドバイスを受けた形で東京電力が導入したというふうに私は理解しております。もちろんその他の用途にも使えるんでしょうけども、そちらが、現実的な選択肢になっているかどうかは、私は今存じません。

記者:共同通信のタケオカと申します。二件確認なんですけれども、電源復旧の3、4号機の方も、各機器類へ、に、電源を通す作業を3、4を24日ごろを目指すということで良いのかということと。あと、3号機の煙なんですけども。昨日の時点で一旦終息したという情報もあったと思うんですが、3号機の黒煙も昨日から続いているという認識なんでしょうか。

西山審議官:まず、最初のご質問は、3、4号機もおっしゃったように、4号機のパワーセンターから各機器の健全性を確認して、電気をつないでいくということになるわけですけども。ただ、3号機の、壊れ方なんかを見ますと、どこまでできるかということはですね、なかなか難しいものがあるのではないかと思いますが。ただ、その方法でなんとか、正常なその、できる限りの正常な発電所の形に戻していくといいますか、その何が起こっているのか分かって、操作のできるところは操作するというふうにできないといけないので、そういう意味で、一応目標は24日を目標に作業をしていくと。24日ごろというふうに聞いておりますけど。そういうふうにしていくということですね。ですから、やれることにも限界がありますが、その範囲内で今の目標でやっていくということです。それから、黒煙については今認められないで、白煙ですね。白煙があるというふうに聞いておりますので。今は、その蒸気自体なのかと思います。昨日のその黒煙が出た時点で何か蒸気以外のものが燃えてた可能性が高いと思いますけど。

以下、記録なし