西山:おはようございます。よろしくお願いします。今日は、まず各号機の状況について。電源の状況、それから原子炉、使用済燃料プール。これらについて、これまでの進展と昨晩の新しいこととを含めて、整理して参りたいと思います。
まず、福島第一原子力発電所の1号機ですけれども。まず、1号機の電源につきましては、昨日までの間に2号機のパワーセンターまで、電気が来ており、ここから1号機、2号機それぞれ引き込みが始まっていったわけですけれども。1号機につきましては、中央制御室の計装用の電源っていう、いろいろデータを取っていくような、そういう機器に関する電源のところまで、電気が入ったということでございます。中操の、中央制御室の、計装用の、計っていうのは計るという字に、装いという字で、計装用の電源。のところに、電気が繋がったということで。今後は、各、そこにいろいろデータが表示できるようになっていますから、それをひとつひとつ確認しながらスイッチを入れていくということになると聞いております。で、1号機につきましては、次に原子炉ですけれども。原子炉は振り返ってみますと、3月12日の、これは過去の話ですけども。3月12日、20時20分に消防ポンプ車によって、消化系から、消化系の配管、火を消す方の配管から炉心に注水を行っておりました。これは海水で、ホウ酸入りということであります。で、最近しかし、原子炉圧力容器の温度が役400℃ということで、設置許可申請書記載の設計温度であります、302℃より高温になりましたために、すぐに危険があるというわけではありませんけども。給水を強化したいと考えまして。今の、給水系からの注入を加えて、2系統での対応にするということであります。で、これは具体的には本日23日の、午前2時33分に消防ポンプ車によりまして、給水系から炉心に注水、これは海水ですけれども、海水を入れる作業を開始いたしました。これによりまして、これまでのその海から直接とって、消化ラインから入れる注水とあわせて、炉心を冷却することを期待しております。次に、1号機の使用済燃料プールにつきましては、ここは、使用済み燃料の量、あるいは発熱、とくに発熱量が4号機と比べますと、圧倒的に小さい炉でございまして。圧倒的に小さい使用済燃料のプールになってまして。そういう意味で、3号機4号機の方を先に対応して、今の予定では、25日を目標にこの使用済燃料プールの冷却系の接続を今検討しております。
次に2号機でありますが。2号機につきましては、電源系の方の進展が、あまりございませんで。かなりその、水に浸かっている部分があったりとかで、状況が良くないというふうに聞いております。それから線量も比較的高いということであります。で、これから、その排水をしたり、あるいは、仮設のケーブルをつけたりということで、ダメージを受けているところについての、修復をしたあとで、この電源を入れていくということであります。で、2号機の炉心。原子炉につきましては、これは比較的安定しておりまして。今、海水の注入を続けておりますけども。この対応を続けていくことになります。それから、使用済燃料プールにつきましては、これは2号機はまえから紹介しているように、建屋がまだありますので。この使用済燃料プールは消防ポンプ車によりまして、使用済燃料のプール冷却系。使用済燃料プール冷却系、というところから、使用済燃料プールに注水をしております。これは2度ほどやって、2回やっております。で、中身は海水です。
次に3号機であります。3号機につきましては、4号機のパワー、まず電源ですけれども。4号機のパワーセンターから、3号機のなかの設備に向けて、電気を通していく作業をしております。で、ここでは、報道もすでにされておりますけど、中央制御室の照明が、ついたということで、照明の分電盤、中央制御室の照明分電盤というところに電気が通ったというところと。それから、もうひとつ計測用主母旋盤という、計測用などに、主人の主という字に、母という字を書いた主母旋盤というところに電気が通じたということでございます。通じたということでございます。3号機の原子炉につきましては。現在おこなっております作業は、炉心に、淡水を注入するために、本日から復水移送ポンプという、復水移送ポンプは、復は往復の復という字ですけども。復水を移送する、移す送るという字ですね。復水移送ポンプを復帰させるということに向けた準備を進めております。この復水移送ポンプというのは、もともとの用途は、圧力抑制室、サプレッションプールから水を抜いて、点検をしたり、また戻したりと、そういう用途に使うポンプですけれども、これを浸かって、炉心に淡水の注入を行うということを、準備を進めておりまして。できれば、明日にもこの復水移送ポンプを復帰させて、淡水注入に切り替えるというふうに聞いております。それから3号機の使用済燃料プールにつきましては、これは、放水の作業がありまして、やはり、3号機につきましても、放水の話に入る前に、3号機につきましても、2号機の同様の方法で、つまり、消防ポンプ車を使用済燃料プール冷却系に繋いだ形で、使用済燃料プールに注水ができないかということを検討をいたしております。で、この状況を見ながら、必要に応じて、今日の昼くらい、12時ごろに判断いたしまして、必要とあれば、消防のハイパーレスキュー隊、今新しい情報が入りまして。3号機につきましては、東京消防庁の放水が予定されたということでありまして。今日の16時からということであります。平行して、今の、復水、失礼いたしました。使用済、使用済じゃなくて使用済燃料プール冷却系からの注水は検討すると思いますけども、今日は東京消防庁に放水をお願いするということで、16時から2時間あまりやるという予定でございます。
次に4号機でありますが、4号機につきましては、電源の方は、4号機のパワーセンターから4号機のなかに電気を引き込んでいくということで、昨日まで、今朝までの成果としては、さっき3号機についても同じものを申し上げましたけれども。計測用主母旋盤というものに、電気が通ったということでありまして、これから、計器盤の主要なデータを見せていくということになっていくと聞いております。で、4号機の方は、原子炉はもともと燃料が全部ぬいてありますから。とくに問題はございませんで、水は入っていますけど、燃料はまだ空っぽの状態です。で、問題は使用済燃料ですが、使用済燃料については、4号機についても、2号機と同様の方法で、使用済燃料プールへの消防ポンプ車による使用済燃料プール冷却系を用いた、注水ができないかということを検討しております。ただ、他方で、その間、放水のオペレーションも、本日の10時に開始して、コンクリートポンプ車による注水を行っている、行っているのではないかと思います。だいたい3時間を予定しているというふうに聞いております。
5号機6号機につきましては、昨日までの間に、外部電源への切り替えが進んでいるということで、ここではとくに報告を申し上げることはございません。以上が各号機の状況であります。
それから、昨日までにいただいたご質問のうちで、いくつかお返ししたいと思うものがあります。ひとつは、オフサイトセンターの位置付けのことで、ご指摘がありました。で、オフサイトセンターは、いろいろな機能を勘案して、現在の位置に置いております。すなわち、オフサイトセンターの機能っていうのは、原子力発電所に、事故などがあった時に国の関係機関とか、道府県、市町村が集まって、情報共有を図るということでありまして、そういうことを目的につかれております。で、このために、関係者が参集できる交通インフラとかがあるところ。それから敷地のある程度の広がりがあるところ。それから発電所へのアクセスのあるところ。こういう要件を奨励で、経済産業省の奨励で決められておりまして。今現在は20キロメートル以内に、未満のところといいますか。に、位置するということに省令で要請といいますか、要件が定められています。で、こういう要件に基づきまして、実際の建設する位置については地元の道府県と市町村と協議のうえで、今のような要件を満たす場所に設置しておりますけども。現実的には原子力発電所から2キロくらいとか、非常に近いところにあるものもあります。それで、この場合に今回のような事態で、どうなるのか、その一帯が避難の対象になったときなどどうなるのかという疑問が生じるわけですけども。基本的には、この住民の方に避難をお願いしても、オフサイトセンターの、に働いているといいますか、オフサイトセンターで、緊急の対応をしている方々がすぐに避難してしまうということは想定していないので、そういう場所につくっているわけです。で、今回の事故のことを考えてみますと、地震によってまず通信手段が喪失されたり、送電が、停電になってなくなってしまったりということがあって。そのほかにも食料とか、そこでたくさん集まる方々に食料とか、非常用ディーゼル発電機の燃料だとか。こういったものが、確保することが難しくなって、結果的に福島県庁の、にお世話になって、オフサイトセンターをそこに移設するかたちになりました。それで、これは、地震による未曾有の大きな被害という、このオフサイトセンターをつくったときに必ずしも想定していなかった事象が起こったためにこういうことになったというふうに考えています。それでこれからどうするかということですけども、今回のようなことが、想定すると、やはりオフサイトセンターの、今のあり方でいいのかということについては、また考えなければいけないとは思っていますけども。全国に展開することでもありますから。一朝一夕に、すぐにというわけにはいきませんので、よく、今回の反省を踏まえて、どういうところに設置するのがいいのかということを、熟慮したうえで、また、地元とのご相談をしながら次の対応を考えて参りたいと思っております。
次に、昨日ご質問がありました、除染のための、避難されたりした方に、除染をする。放射性物質を、はらい落とす、そういう除染のためのスクリーニングレベルといって、どういう方について、除染の措置を施すのかというレベルについて、最近、3月20日ですけども、原子力安全員会から除染のスクリーニングレベルを、これまで、1万CPMという、これガンマ線で計って、ミニッツだから、一秒間に10,000回ガンマ線が飛び出すという。そういうことを基準にして、そういう、それ以上の放射線を浴びた方について、除染を使用という、これまでのルールだったんですけども。その3月20日にいたって、このルールは、非常に国際的にみても、保守的な、というか、安全サイドに考えたルールだったので、IAEAの基準と同じものに従って、することにして、今の、現状は一万だったのに対して、10万。10万CPM。一秒間に10万回ガンマ線が飛び出した場合に、飛び出すような汚染と言いますか。被曝をされている方について、除染のレベルを、除染を行うという基準の改定をいたしました。これは、つまりこれまでの、基準でありますと、国際的にみても、非常にその安全サイドに立っていて、結果的には、非常に多くの方について除染の作業を行うということになる。結果になるもんですから。その手間を省くだけではありませんけども、やはり現実的に考えて今の、IAEAの国際的な水準に合わせるというふうにしたものであります。で、これは、IAEAのレポートに基づくものでありまして。お手元にお配りしているかと思いますけども、もしなければまた、(お配りしているかな、配っていない)これは手元に、私の方にレポートがありますので、必要であれば後ほどお届けいたします。私の方からは以上でございます。ご質問をじゃあお受けいたします。
記者:共同通信の●●と申します。1号機から3号機の原子炉の圧力容器の温度について、ちょっと改めて確認したいんですけども。これはデータが昨日から入ったかと思うんですけど、ちょっと申し訳ないんですけども、改めてこの容器温度が計れるようになった経緯についてもう一度確認をさせていただきたいのと。あと、1号機だけが、ちょっとじわじわと上がり続けているんですが、ちょっとその原因について推測されるものが、現在あればお聞かせください。
西山:まず、容器温度が計れるようになったのは、電源が通じることによって、その計器が復活したからということだと理解しております。それから、1号機につきましては、今推測される原因は、やはり水の入り方がこれまで、3月12日から消防ポンプ車によって消化系から水を入れてきたわけですけども、この水の入り方では、その、発熱と比較して、足りなかった可能性があるということで、ありまして、そのために先ほど申し上げたように、別途給水系から消防ポンプ車によって、別の量を、くわえた量をこれから入れることにしたということで、対応できるのではないかといま考えております。
記者:すみません、時系列の話で、1号機から3号機のこの、受電は同じ日でよろしいでしょうか。日付がちょっとずれているのでしょうか、
西山:少しズレておりまして。1、2号機については、まず、2号機のパワーセンターまでの受電が完了したのが3月20日の15時46分となっております。でそこから先に1号機2号機への作り込みをしてきて、先ほど申しましたように、現在までの成果としては、1号機の中央制御室のその計装用の電源のところまで入ったというところがあります。それから、あとざっと言いますと。3、4号機については、4号機のパワーセンターが受電したのは、3月22日で、2号機の、いま最初に申し上げた2号機よりも2日遅れ。約2日遅れでありました。そこから、3、4号機に電気を引いていたということであります。そういうような感じですね。
記者:では、1、2号機は、20日以降と、受電の以降で、取れるようになり、3号機はその21日受電以降でデータを取れるようになったという理解でよろしいでしょうか
西山:私はそう理解していますが、ちょっとチェックいたします。
記録なし
10:37:19
記者:…1号機、それから3号機それぞれ日にちだけではなくって、何時何分に計装用のところまでいったのかというところを、何時何分に計装用の電源が通じたのかというところを教えて頂けますでしょうか。それから、昨日の未明の段階では1号機、3号機について、消防ポンプを使って水を入れているんだけれども、少なくともその消防ポンプの部分を外部電源にできるのではないかという見通しをいたしましたけれども、現在どの程度進んでいるんでしょうか。完全な外部電源での復旧というのがいつ頃になるのかということに合わせてその途中段階にある消防ポンプの外部電源への切り替えというところも現在の進捗状況を教えて頂ければと思います。
西山審議官:今手元に計装用電源の入ったのが何時何分かというのがないので、そこはチェックいたします。それから消防ポンプについては今、おそらく消防ポンプに限らず冷却の方法ですね、恒久的な電源による冷却の方法を探っているところですけれども、なかなかタイミングというのは急いでいることは間違いないんですが、色々な事情があるので、色々な事情というのは中の水の入り具合とか、その機械の壊れ具合とか色々な事情があるので、なかなか目途を示すことが難しいと思いますが、チェックいたします。
記者:1と3について消防ポンプをまずは外部電源にということでよろしいんでしょうか。1と3号機ということで。
西山審議官:まずあれですね、今わかっていることは、先ほど申し上げたところからいくと、3号機については、炉心、今のは原子炉の話でよろしいんでしょうかね。原子炉の話だとすれば、先ほど申し上げたように3号機については炉心に淡水の注入を行うと。今海水を入れているわけですけど、これを淡水の注入に切り替えていくために本日から復水移送ポンプという先ほど申し上げたサプレッションプールというか、圧力抑制室の水を出し入れすることができるポンプを使ってそれによって3号機の炉心に淡水を注入する形に切り替えていけないかと。これについては明日にも復水移送ポンプを復帰させて淡水の注入に切り替えたいと、そういう予定だと聞いております。
記者:すみません、ちょっと混乱してしまったんですが、消防車で入れているのは炉心の。
西山審議官:炉心の方ですね。炉心とそれから、1,2,3号機の炉心とそれから2号機の使用済み燃料プールに、使用済み燃料プール冷却系というので消防から消防車で入れているというこの3プラス1ですね。プラス1の2号機のところは使用済み燃料プールの方です。
記者:その中の炉心についてのポンプ車をまず外部電源に切り替えていくというのを優先しているという理解でよろしいでしょうか。
西山審議官:1と3についてはですね、まだ今のところは先ほど申したように、温度が高くなってきたものですから、給水系というこれまで入れていたのとは別の方向からですね、別の方向から消防ポンプ車によって、追加的な水を入れているという作業に1号機の方は入っております。それから3号機の方はこれまで炉心に海水を入れていたものに変えて、復水移送ポンプというので、これは電気、電力によるもので、真水を淡水を注入できないかということで、何とか明日までには、明日には切り替えたいと思って作業しているということです。
司会:それでは次ご質問の方。左の列3番目男性の方。
記者:読売新聞のタカダです。関連の質問なんですけど、1号機の圧力容器の温度の関係なんですが、給水系での水注入、海水注入を増やしたのが資料によると23日の午前2時半からというふうになってるんですけど、これで9倍の量に増量しているわけですが、朝6時現在でまだオーバースケールだとして、今もう10時ですよね、直近の数字で温度がもしわかれば教えてもらえませんか。
西山審議官:はい、わかるかどうか聞いてみます。
司会:前列男性の方どうぞ。
記者:NHKのクニヨシと申します。同じ関連なんですけれども、この設置許可申請書の設計より高い302度というところがちょっとよくわからなかったので、もう少し詳しくお聞きしたいのと、これが温度が高いことによってどういう問題が起きるのかということ、あとこの前3号機で温度が高くなってドライベントするとかいうお話があったと思うんですが、温度が高いと今後どういう対応が必要なのかというところをお聞きしたいんですけど。
西山審議官:まず今情報が入りまして、1号機の原子炉圧力容器の現在の、10時現在の温度は390度付近であるということでありました。少し、10度ばかり下がっているということです。それから今ご質問の点の、まず設置許可申請書の設計温度というのは原子力発電所を作るときに経済産業省にこういう設計で作るということについて設置許可申請というのをしてもらって、それに許可を出すということから始まるわけですけれども、それでどういうものを作っていいかということが決まるわけです。その時に前提としていた温度が302度まで圧力容器が上がるということを想定したということであります。それで今400℃かあるいは今390度ということで、少し下がりかけていると期待していますけれども、それは設計温度を上回っているので、上回っております。ただ他の例でも前にお話したように設計温度なり圧力というのを多少上回ったからといってそれで多少何か原子力発電所にすぐに異常が生じるというものではなくて、かなり裕度は持っているということですので、慌てることはないんですけれども、ただそのままさらに上がっていくようなことになると万一危険な領域に行ってしまうということもあり得るので、今回水の量を増やして、冷やすためには現時点の前提条件ではたくさんの水を外から入れるしかないという状況なので、電気で回復して中でしっかり冷却系が回るまではこの外からの水の注入を続けていくということでございます。
記者:例えばその温度とかどのくらい上がると危険。
西山審議官:ちょっとそこは今私データを持ち合わせていないので、考えてみます。
司会:次ご質問の方。前列女性の方。
記者:毎日新聞のアダチと申します。今の件ですが、この温度、1号機のこの温度、400度以上というこの計測器事態が壊れていて、電源は復活したんだけど、これが元々壊れていて本当はこの温度じゃない可能性とかそういうのはないんですか。これは信用して大丈夫なんでしょうか。
西山審議官:今作業にあたっている方々、及び我々も一応これは信じて対応しようと思っております。それから今計装用の電源のですね、開通した時間がわかりましたので報告します。1号機につきましてが、計装用の電源が回復したのが3月23日の1時40分。1号機について3月23日の1時40分。3号機が3月22日の22時28分。これは昨日ですね、3月22日の22時28分。4号機が3月22日の、昨日ですね、これも。21時52分。4号機が3月22日の21時52分であります。それでこれは計装用の電源のところまで来たと、大元のところまで来たということで、先ほど申したようにこれから各計っているデータのそれぞれについてチェックしながら本日順次立ち上げていくというか、電気をそれぞれの部分に通していくという作業になると聞いております。
司会:真ん中の3番目右側男性の方。
記者:日刊工業新聞のカトウです。二点教えてください。一点は、3号機を真水に戻すというその目的と、なぜその3号機を一番先にするのかという問題です。もう一点は1号機に給水系からの新しい注水を始めるということですが、それは従来も可能であったけれども手を付けていなかったものなのか、それとも何らかが介在して可能になったものなのか、その点について教えてください。
西山審議官:まず私の理解は3号機につきましては、比較的内部の電気の状況がよくて、良いという条件があると。それから本来はこの元々海水が通ることを予定されている部分以外はなるべく真水の方がいいことは間違いないわけですね。塩分があったり、色々な雑物が入っていたりということでありますから。そういうことで不純物が入っていたりしますので。そういう意味でなるべく淡水に変えられるところは淡水に変えるということで、その第一歩として、この復水移送ポンプがうまく使えるのであればそこを使ってやっていこうというふうに考えていると私は理解しています。
記者:もう一点、1号機の方。
西山審議官:失礼しました。その点はどうかな。ちょっとチェックいたします。
司会:一番前列男性の方。
記者:共同通信のシズナミです。昨日お知らせいただいたJNESの部分の解析の関係で教えてください。解析は中越沖地震の教訓を活かして行われたようですが、この解析自体、何らかの事故対策として現場に反映されていたものなんでしょうか。こういうことが起こり得るので何らかの対策をとるとかそういうことになにか繋がっていたんでしょうか。それともこれ解析をしただけということなんでしょうか。
西山審議官:すみません、そこは確認させてください。
司会:では次ご質問の方。壁際女性の方。
記者:産経新聞のタキガワです。冒頭のご説明の中で西山さんが、2号機の状況が悪くて水に浸かっているし、その線量が高いということをおっしゃいましたけれども、この2号機が特別高いんでしょうか。そうであれば、この理由についてどんなことが考えられるのか。どの程度高いのかということを教えてください。
西山審議官:中の状況は2号機が比較的他と比較すると、水没したりしているものがあるということで、難しさが難度が高いというふうに聞いています。線量の具体的な数字については今持ち合わせてませんので、ちょっと聞いてみます。
記者:他と比べても高いということは。
西山審議官:そこも確認の必要がありますが、ある程度高いというふうに聞いたので。比較の状況は聞いてみます。
司会:それでは次ご質問の方。真ん中の列一番後ろの男性の方。
記者:朝日新聞のコボリです。1号機の確認なんですけれども、給水系からの炉心への注水も増やして今までの9倍にしたということなんですが、これまでの理解だと炉心に水をたくさん入れるとですね、蒸気がたくさん発生して圧力が高くなるんではないかと思っていたんですけれども、3月23日の6時現在というのが前頂いたパラメーターのデータより少し原子炉の圧力が上がっていますけれども、原子炉の圧力の上昇というのはどのように見ておられるんでしょうか。それとこの給水系から二つラインを増やして炉心への注水を増やしてますけれども、これはいつまで続ける予定なんでしょうか。
西山審議官:まず圧力が高くなる点は確かに圧力が高くなればまた給水が難しくなるということで、これもうまく制御しながらうまく圧力とのバランスをとって入れていくということにせざるを得ないですね。なかなかそれが難しいところで、本来どんどん入れてしまえば、海水をそれまでの入れるまでの決断をしたんだから落ち着いて欲しいと思うところですけれども、なかなかそれがうまくいかないのはそういう微妙なバランスを取りながら、量的な加減をして入れているからということだと考えています。それで、ですから、圧力がそう高くならないようにしていきたいと思ってますし、本当に高くなった時にはまた所謂ソフトベントということになって、圧力容器の圧をちょっと抜いてサプレッションチェンバー、圧力抑制室の方にガスを流すと、水を通すということになりますけど、そういう作業をするということになるんだろうと思います。もう一つありましたっけ。いつまでやるかということですね。いつまでやるかというのは、温度を見ながら、温度や圧力を見ながら、特に温度を見ながら決めていくんだと思います。
記者:ありがとうございました。
司会:では次ご質問の方。右側2列目女性の方。
記者:共用の使用済み燃料プールの状況が今どうなっているかっていうことを教えて頂けますでしょうか。
西山審議官:これについては、今日私は特に情報を確認して参りませんでしたけれども、昨日までの情報では元々きちっと使用済み燃料が隠れると言いますか、相当その上まで余裕を持った形で水があって、さらにそこに、若干蒸発はしますから、そこの最近になって水を入れたというふうに聞いておりますので、今日は確認しておりませんけれども、特に問題ないものと思います。
司会:それでは残り3名でお願いします。
記者:毎日新聞のカントウですけれども。ちょっと作業手順の細かいところを確認させて頂きたいんですけれども、電源の復旧の順序なんですが、まず計装用の電源が回復してそれから中央操作室、照明などが回復しているということなんでしょうか。
西山審議官:そうですね。これはその場の臨機応変にやらなきゃいけないところがあると思いますけれども、今実態としては電気が点いているのは3号機の中央制御室でありまして、計装用の電源までいっているのは1号機、3号機、4号機と、先ほど時間申し上げましたけど、そういうことですので、実態はそのようになっております。3号機はですから、3号機は明るいんですけれども、4号機は計装用の電気は入っているんだけれども、部屋は暗いという状況です。
記者:今の一番進んでいる3号機の手順を1,2,4号機でも同じように踏んでいくという。
西山審議官:基本的なイメージはそうですね。たださっき申し上げたように少し水没したりしたものがあれば新しいものを持ってくるとか別のケーブルを引くとかですね、そういう付加的な作業が必要になるので、そういう号機は手順は余分にかかったりすることはありますね。
記者:それとあと、1号機の給水系なんですけれども、これは電源を必要としない。
西山審議官:そうです。今の消防ポンプ車によって給水系から炉心に入れるという一つ付加された手段、これはポンプによるものでありまして、電気じゃないです。
記者:3号機の次の予定として、給水用の電源を復旧させたいということだと思うんですけども、給水用と熱の除去系、これはまた別にその次というふうに。
西山審議官:そうですね。どの程度厳密に手順、順番がですね、絶対的なものかというのはあると思うんですけれども、今の現状はそのようになっていると思います。
司会:それでは次女性の方。
以下、記録なし