西山審議官:じゃあ今、急に入りました、黒煙の情報について、お話、我々が知っている限りの話を申し上げます。まず、情報は東京電力および、私どもの方から、昨日から、プラントに入っております、原子力保安検査官の、両方から連絡がございました。福島第一原子力発電所の3号機から、特にその、3号機の原子炉建屋から、黒煙が上がっていると。そのため、即座に作業員の方々。これは具体的には3号機および4号機の中央制御室で作業をしていた方とか。あるいは、計装の関係の設備の作業をしておられた方などについて、緊急時対策室に、避難するように、退避するように、指令を出したということでありました。それから、放水を予定されていた消防の方々ですね、具体的には、横浜市消防局の方と、それからそれをサポートする東京の消防庁の方々も、こちらの方々は正門の方に退避されたということでございます。えっと、現時点では、黒煙の原因はわかっておりません。私の方からは以上でございます。
記者:朝日新聞のコボリです。付近の線量とかはそんなに変わっていなんでしょうか。もしわかれば教えていただきたいんですが。
西山審議官:ここに来るまでの間は特に変わったという情報はありませんでした。はい。
記者:他への退避は、念のための退避というふうに考えてよろしいでしょうか。
西山審議官:それが、おっしゃる通りだと思います。はい。
記者:すみません、時事通信のスズキですが。いろいろ、電気通したり、ご労力なさっているのはわかるんですけども。一向にその、原因がわからない黒煙が上がるとかですね。おそらく燃料プールだと思うんですけども。その、抜本的に、こう、チェルノブイリの様なかたちで、もう、埋めてしまうとかですね、抜本的な対策をとるわけにはいかないんでしょうか。このまま、実際水道水から放射能が出てますし。ダラダラと飛散を続ける。爆発的飛散っていうのは防げているんでしょうけども。ダラダラと海水にも放射能は混ざるし、空気中にも混ざっていくしと。この状態をいつまで続けるのかっていう、抜本的にコンクリートで埋めるっていうのを考えられないんでしょうか。すみません、お願いします。
西山審議官:はい。まずこうやってご心配おかけするのは大変申し訳ないというふうに思います。それから、黒煙ですから。どういうことなのか、単にその、水蒸気的なものであれば、そういう色にならないですから、何かそれ以外のものが燃えている可能性はかなりあると思います。それから、抜本的対策については、これはやはり周辺の線量とかこれからの、うん、自体をみながら考えていくっていうことになると思います。考えていくというのは、次の手をどういうふうに打っていくかのを考えざるを得ないと思います。
記者:次の手といったら、何になるんですか。
西山審議官:それが、今のところは、どの機についても、炉心も、それから、使用済燃料プールも、それなりに手を打って、入れるべき水を入れ。冷却をする努力をし、そこについては、それほど異常が見られない状況だと思うんですね。ですから、で、いまおっしゃったような措置が必要になるような。そういうところに本当に異常が生じたときになりますから。もう少し様子をみないと、それはまさに収束させんとしているところが、いまの時点では、いまの方法がベストだというふうに考えております。
記者:異常がないとおっしゃって、でも、黒煙が出るというのは、誰も異常がないとは思いません。なのでもう早く打つべき手を打ったほうがいいんじゃない。
西山審議官:本当に心配をおかけしているのは申し訳ないんですけども。少し、自体をみないと、なんとも言えないと思います。
記者:NHKのシゲタです。3、4号機の、作業員の方が退避されたということなんですけども。退避された時間をお伺いしていいですか。あと消防の方もお願いします。
西山審議官:それは、4時20分ごろに煙が、発見されて。それから速やかにということで、ほとんど即座ということですので、数分のうちにっていうくらいだと思います。特に何時何分ということはこれについては特定されておりません。
記者:あと、ふたつお伺いしたいんですけども、最新の線量のデータ、わかっている範囲でお願いできますか。
西山審議官:今の所は、(4番ってどこだったっけ)正門付近の、ところでは、いま、起こったのは16時20分ですけども、16時30分、まず16時20分の値がマイクロシーベルトの単位で、16時20分が280.9。16時30分が283.7。16;40分が274.4ってことで、今のところは、風は南東南南西、南南東ということですけども、今の所はとくに異常はみられないということです。
記者:非常に細いんですけども。その前の12時段階では、220とか、16時20分は280。で、この間に一番高かった数字ってありますか。
西山審議官:14時20分の435.0ですかね。
記者:14時
西山審議官:20分の、435.0。
記者:この上がり方になにか、理由ってあります?どうしてこうなったのかって。
西山審議官:それは、今はわかりません。
記者:わかりました。
記者:毎日新聞のヤマダ●●といいます。事実関係の確認をお願いしたいんですけども。3号機の原子炉建屋からということでしたが、具体的にどのあたりからっていうのをわかっているのかっていうのと、その3号機、その煙が出た付近で、作業していた物があるとしたら、どんな物があるのか。ということ。それとですね、黒い煙ということで、おそらく油とかそういったものが考えられると思うんですけども、その熱源というか、その加熱して、発火に至るような、熱いものが、どんなものが考えられるのか、っていう。その点、三点お願いします。
西山審議官:いまの時点では、いまおっしゃった点はどれもまだわかりません。
記者:すみません、日本テレビアンドウですが、2号機と4号機からも白い煙が出ているという映像が観えるそうなんですが。これについて心当たりはあるかどうかということと。あと、先ほどの質問で、その、コンクリートで埋めるのはどうかという質問が出たんですけども。いま、燃料棒がこのように熱くなっている状態で、コンクリートで埋めるということは選択肢のひとつとして、いまこの時点でなくても、その選択肢のひとつとしてあるのかっていうのを教えていただきたいんですけも。
西山審議官:2号機は、2号機4号機の、煙のことは、ちょっと確認、今はできません。
記者:じゃあ、入ってきていないんですか。
西山審議官:2号機の煙は数日前から、数日前に報告申し上げたように、出ていたんですよね。ブロウアウトパネルのとこからまず、これはわりと前から出ていて。で、使用済燃料プールの沸騰状態というか、そういうものが疑われると思っていたわけです。それからそのあと、同じ2号機から、屋根の一部から、隙間から出ているという日がありました。それが、大体収まったような感じがしておったと思いましたけども。そのあと、続けていたのかは今確認できておりません。4号機の白い煙っていうのはあまり聞いたことはなかったと思いますけども。だから使用済燃料プールのことはいずれにしてもあるので、白い煙とすれば、その、使用済燃料プールの温度が高くなって、その湯気が、あるいは、蒸気が白くなているということは充分にあり得ると思いますが。それは今、推測で述べたもので、今のところ、出ているかどうか、原因は何かは確認できません。
記者:あと、コンクリートの。
西山審議官:コンクリートで固めることについては、そのチェルノブイリ的な状況を、想像されての議論かと思いますけども。あの場合には、ちょっと私もその、正確に記憶しておりませんが、その、うーん、かなり制御不能になった状態をそうやって収めたということもあるんだろうと思いますから。不可能ではないと思いますけども、よくそういうことをやるときには、どうなるかを考えたうえでやる必要があると思いますが。現時点の現実的な選択肢ではないと思います。
記者:すみません、先ほど東電の福島の会見では、原子炉建屋かタービン建屋かどっちかわからないというふうに言っていたんですけども。保安院に入ってきている情報では建屋の方の、原子炉建屋の方って確認されたという理解でよろしいですか。
西山審議官:それはそういう理解でございます。
記者:NHKのスガヤともうします。細いんですけども、黒い煙というのは、その、作業されていた方が目視で見て、黒い煙があるということで、一報が入ったという経緯なんでしょうか。それとあと、退避された具体的な人数がわかりましたら教えてください。
西山審議官:まず、黒い煙は作業された方それから、私どもの検査官も、共に確認しております。それから、人数は今わかりません。人数はわかりません。
広報:すみません、これ以上やっても情報がございませんので、ここで仕切らせていただきたいと思います。