原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月24日10時18分から36分間)

西山審議官:おはようございます。よろしくお願いします。各プラントの状況について最新のところを報告申し上げたいと思います。

まず1号機でありますけれども、これにつきましては、福島第一原子力発電所の1号機ですが、3月23日の段階で、3月23日の9時から、これは少し過去のことになりますけれども、給水系からも、これまでの消火系からの注入量が少なかったために給水系から海水を注入いたしまして、これは原子炉に対してですね、注入いたしまして、その後給水系からのみの注入に切り替えております。そうしたところ、昨晩の段階で原子炉の格納容器の圧力が上昇傾向にあって、注意する必要があるということを申し上げたところでした。これにつきましては、本日の2時35分、午前2時35分に炉心への注水の流量を、注水の量を少し減らしまして、具体的には1分間に178リットルから、1分間に178リットルから1分間に160リットルにまで若干減らしまして、これにより圧力が抑えられてきております。具体的に圧力は今本日の5時及び7時の段階で同じ値ですけれども、0.400メガパスカルとなっておりまして、ちなみに設計圧力は0.528メガパスカルということであります。ですから今のところ設計圧力を多少下回った状態で比較的安定した状態にあるということですけれども、これから圧力と温度の状況をよく見ていく必要があるというふうに思っております。次に使用済み燃料プールにつきましては、この基は比較的発熱量が少ないと言いますか、4号機なんかと比べると格段に少ない基でありますけれども、それにしても冷却をきちっとやっていく必要があるわけです。それでおそらくまだスケジュールは確定しておりませんけれども、使用済み燃料プールの冷却系というところから海水を消防ポンプ車によって注入していくというやり方で、使用済み燃料プールの冷却系というところから消防ポンプ車によって注入していくやり方で使用済み燃料プールに水を入れたいと、海水を入れたいと考えております。これについては、おそらく明日に行うことになると思います。そのほかでは今の炉心の話を、今申し上げた炉心の話を除きますと、中央制御室への照明の接続工事でありますとか、それから直流の1,2号機共有の、直流の電源装置の設置などが行われると聞いております。

次に2号機であります。2号機については、原子炉パラメーターは、原子炉のデータは比較的安定しております。使用済み燃料プールにつきましては、ここは建屋があるために外からの放水という手段ではなく、中の、使用済み燃料プールの冷却系から二度に渡って注水をしております。一回目が約40トンを3月20日15時5分から17時20分。それから二回目が18トン、約18トンを22日16時7分から17時1分ということで注入しております。それからここについては線量の多い部分があるということを報告しておりました。ここについては、ただ線量の多い部分を除いて今作業は行っております。本日は引き続き原子炉に対しましてが、消火のライン、これは元々使っていたこの消化系のラインから海水の炉心への注入を継続するということ、それから計装用の電源用のケーブルを復旧させていくということ、さらには明日以降になると思いますけれども、中央制御室の照明ケーブルを復旧させたりするということ、こういったことに取り組んでいくというふうに聞いております。

次に3号機であります。3号機につきましては、昨日黒煙が出ておるということがありましたけれども、9時40分現在で確認いたしましたところ、その時点では黒煙は出ていないということでございます。使用済み燃料プールにつきましては、3月23日の日に、3月23日に11時3分から13時20分ということで、使用済み燃料プールの冷却系から約35トンの海水を注入しておりました。それに加えまして、本日3月24日の5時35分から、本日の3月24日5時35分から使用済み燃料プールの冷却系から約500トンを24時間かけて、の海水を注入する予定でございます。今作業を開始していると聞いております。それからこの3号機につきましては、炉心に対して淡水を注入する形に、これまでの海からの海水の消火ラインを使ったものから、炉心へ淡水注入に切り替えていくべく復水移送ポンプというものの起動を予定しております。これ本日できればやりたいと考えております。その後明日以降も含めて申しますと、計装用の、データなどをとる計装用の圧縮空気設備などの健全性の確認をし、動かしていくということになる予定であります。尚この3号機の黒煙の関係ですけれども、現在は出ていないということで申し上げました。黒煙が上がった3号機の東側ですけれども、まだ原因ははっきりわかりません。そこにはいくつかのポンプの類などがありまして、そういうところに潤滑油なども使用されておりますので、そういうことが原因である可能性、燃えた可能性はありますけれども、まだどこといった特定は出来ておりません。ただ作業については今申し上げた通り、海水の注入、それから復水移送ポンプによる淡水の注入も含めて作業は行うことができております。次に4号機であります。4号機につきましては、すみません、その前に3号機について、ちょっとお待ちください。3号機の方は放水の準備は横浜市の消防局とそれを支援頂いている東京消防庁のチームによって一応の予定はしておりますけれども、これについては今実施可否、実施をするかどうかの判断を待っているところというふうに伺っております。やるとすれば500トンくらいを入れるということを考えているというふうに、でございます。

次に4号機であります。4号機は原子炉の方は燃料入っておりませんので、むしろたくさんの使用済み燃料置いてある、使用済み燃料プールの発熱の方が問題だったわけです、問題であるわけです。これにつきましては、コンクリートポンプ車による、自衛隊にまずお願いし、それからコンクリートポンプ車がその後フォローして一番最近では23日の10時から13時2分ということで注水を行いました。今後ともこのコンクリートポンプ車については必要に応じて実施していくという体制で備えております。使用済み燃料のプールの冷却系からの海水の注入につきましては、他の作業との関係で明日以降になるのではないかというふうに見られております。このほかには計装用の圧縮空気の設備、圧縮空気に関連する設備などについての健全性の確認などを行うことにしています。

5号機6号機につきましては、いずれも冷温停止という低い温度での停止まで移行しております。ただ昨日夜ご報告申し上げたように、5号機の残留熱除去系、海水ポンプを、それに対する電源を仮設の電源から外からの送電に切り替えたときに自動停止をしてしまいました。これがうまく動きませんとやはり今はまだ安定しているとは言え、低い温度であるとは言え、やがてプールが熱くなってきてしまうと、使用済み燃料プールしろ原子炉にしろ熱くなってきてしまうので、これについては本日午前中を目途にポンプを復旧させて外部からの電源に切り替えることを完成させたいということを思っております。以上が各号機の状況でございます。あとモニタリングの数字につきましては、お配りしてありますけれども、まず1枚目の一番表のところにありますけれども、④というこれは正門付近のデータですが、正門付近のデータを見ます限りでは、一番最近の時点でほんの僅かに低下傾向という感じであります。217、6、5という感じで、今6時現在が212という、212.8ということでほんの僅かに低下傾向ということがあります。その一方で海水の方のデータですけれども、これはページ打ってありますね。10ページというところをご覧頂きますと、10頁に3月21日から22、23と毎日、東京電力の方でとっている海水のサンプルの調査がございまして。(司会に声をかける)ページ同じだよな、私の持っているのと。ページちょっと打ってないようですので、申し訳ありませんが、左上の方に採取方法、海水をくみ上げ採取、測定方法、試料500ミリリットルを福島第二に運搬しゲルマニウム半導体検出器で測定というページがありますけれども、このページの左側から3月21、22、23と表が載っておりますが、23日のところをご覧頂きますと、例えばヨウ素の131については、21日が水中の濃度限度に対する割合ということでありますと126倍となっておりますが、昨日は29.8倍というふうに下がった後、昨日すみません、22日のデータでは29.8に下がった後、23日には146.9とまた戻しているというところがあります。これは海の中の動きによるものだろうと思いますけれども、一応こういう状況になっていて引き続きよく見ていく必要があるということだと思います。

それから次に昨日ご説明した後に色々ご質問頂いた耐震関係の指針との関係であります。まず現時点の福島第一原子力発電所の耐震で特に津波の部分の指針になっておりますのは、平成14年2月の土木学会が策定いたしました津波評価技術というものに基づいて東京電力が行った津波評価でございますが、これは最高潮位の5.4メートル上ということでいいのかということにつきましては、福島、これがその5.4メートルというのが小名浜湾の平均潮位、小名浜湾の平均潮位に5.4メートルを加えた高さということで、これが1,2号機における福島第一原子力発電所の1,2号機における最高水位の値であって、これを想定しながら設備を作っているという、設置しているということであります。設置しているといっても、設置したものについてそういう条件を満たしているかを確認していっているということであります。この5.4メートルというのが号機によって多少違いまして、これは海底の地形の影響だとか、あるいは港の形状だとかそういうものを勘案して少しずつ違っています。5.4メートルというのは1号機2号機に当てはまる数字で3号機4号機は5.5メートル、5号機が5.6メートル、それから6号機が5.7メートルというふうになっています。それから5.4メートルとなった時に想定した地震度でありますけれども、古くは1896年の明治三陸沖地震、マグニチュード8.3、以降6つの地震を想定いたしまして、これが考えるべき地震であるということを特定したうえでそこから最高水位を算出した形で、それを基に5.4メートルというふうに設定されまして、その5.4メートルに基づいてプラントの評価を当時行ったということであります。この5.4メートルが出て以降、再評価は行っておりません。これからまさに新しい指針が出た後の評価をしようという矢先のことだったわけです。今回の出来事はですね。それで、津波の想定は第一原子力発電所を作った当時、3.122メートルというところから今5.4メートルというところに平成14年の段階で移行したわけです。少し高い値を基準にしたわけですけれども、これによりまして海水ポンプの電動機、海水ポンプの電号機の備付のレベルが、この津波の最高水位よりも下回った福島第一発電所の6号機につきましては、この備付レベルを高めたという、改良したことはございました。そういう経緯でありまして、新しい指針に基づく見直しの前に今回の津波が来たということであります。私からは以上で終わりまして、あとはご質問にお答えしたいと思います。

司会:それではですね、質疑応答50分までやらせて頂きたいと思います。質問される際にはですね、会社名とお名前よろしくお願いします。では後ろの3列目の男性の方どうぞ。

記者:読売新聞のタカダです。冒頭にお話頂いた1号機の関係で教えて頂きたいのですが、5時と7時の圧力の数値を教えて頂きましたけど、これは資料での格納容器の値の385キロパスカルのことを丸めておっしゃったのでしょうかというのが一点とですね。ここで今5時と7時で0.400で安定している、この2ポイントを見て安定しているというふうに今判断してらっしゃるんですか。それ以降、上昇とかそういう傾向今ないんですかね。あと今の時点ではもうベントの可能性はちょっと遠のいたという感じなんでしょうか。以上三点お願いします。

西山審議官:資料は今確認いたします。それから安定しているというのはもちろんあまり楽観はできないわけでして、一応今の措置をとった2時35分に炉心への流量を少し抑えたところ今申し上げたように、少し圧力が落ち着いたという程度でありまして、まだこれについては、何て言いますか、当然のことながら監視の手を緩めるわけにはいかないと思いますので、しっかり見ていかなきゃいけないと思います、楽観はしておりません。それからベントについては、今のところすぐにというふうにはなってないと私も理解しておりますけれども、また圧力も急激に上がるということもありますから、その時はまた検討する可能性はあるかと思いますが、現時点では少し遠のいております。

司会:それでは4列目の女性の方どうぞ。

記者:すみません、テレビ朝日のヒシオカです。1号機から4号機まで水蒸気ですかね、白い煙がいくつか出ているという情報もあるんですけれども、そこら辺のところ煙の状態を一度整理して、現状把握している限りで教えて頂けますでしょうか。あともう一点なんですが、3号機の一旦黒煙で作業中止していて再開した時間っていうのを教えてください。

西山審議官:まず白煙のことについては、1から4号機において10時頃の時点で観察したところ、水蒸気が出ていると。色のついた煙は確認されていないということであります。それから、3号機の再開の時点というのはちょっとお待ちください。ちょっと確認いたします。

記者:すみません、白い煙は1,2,4号機全部出ているということですか。

西山審議官:そうですね、はい。1,2,3,4号機すべて出ているということです。

司会:1列目の男性の方。

記者:共同通信のヒグチと申します。4号機のプールでですね、温度が100度になっていますけれども、これはここのところに来て上昇しているのかどうかということと、もしそうであればなぜ放水等も過去にやっていますけれどもなぜ100度にまで上昇しているのかというのが想像できれば教えてください。あと海水のモニタリングでですね、先ほどのご説明で海の水の、あれですかね、状態によって海水の中の動きによって高まったと思うというお話があったんですけれども、ここもう少し詳しく教えて頂きたいのと、同じく同じ欄の海水のところでテルルの値がですね、今回初めてだと思うんですけれども、出てきて、テルル132が200倍というふうにになっていますけれど、これはどうしてこういうふうになっていると考えられるのか、合わせて教えてください。

西山審議官:4号機の使用済み燃料プールは、この1から6号機の中でも最も使用済み燃料の量をたくさん入れていますので、発熱量が多いんですね。それでしばらく様子がよくわかりませんでしたけれども、目視で水が入っていることは確認されて、さらにそこに放水によって水を入れているという状態で、水の量的には必要な量はあると思いますけれども、しかしそれはまたすぐに沸騰状態になってしまうということで、それによってこの100度ということになるわけです。ですから、これに対してはその様子を見ながら放水もやりますし、それから今内部からの使用済み燃料への海水注入のルートを開けて、それもやりたいと思っています。そういうことで、ここはまずはそういう応急的な措置で冷やしていき、後は外部の電源を使い、海水を循環させることによって安定的な冷やし方が出来る体制になるべく早く持ち込むということが必要になるわけです。それからテルルの値についてはちょっと後ほどお答えいたします。

記者:すみません、関連で、4号機についてはそのコンクリートポンプ車で今後も必要に応じて放水をするということでしたけれども、現状100度になっていて今日は特に放水は予定されていないんでしょうか。

西山審議官:現時点では何時から始めるというふうには決まってないと思いますけれども、そこは事態の展開に応じて柔軟にやりたいと思っています。

司会:次の方。

記者:産経新聞のタナベです。コンクリートポンプ車についてなんですが、一昨日から放水を始めているかと思いますが、先週の時点でですね、提供している企業の方から提供したいという意味での申し出が経産省にあったというふうに聞くんですが、活用が遅れた理由を教えてください。

西山審議官:私の理解しているところでは、自衛隊にお願いし、それから警察にもお願いしということで、色々な手段を取りながら、これも考えて東京電力の方でそれを購入したんですかね、入手して使ってるということで、少し判断の、そういう色んな準備を並行してやっていってバックアップが出来るような形で、一つが仮にうまくいかなくても他の手段が出来るというそういう発想でやっていたと思いますので、それが遅れたと評価するかどうかっていうことはあるかと思いますが、可能な手段は全部とるという方針でやった結果だというふうに私は思っていますが。

記者:遅れたとは思わないという。

西山審議官:そうですね。結果論をどう評価するかですけれども、私としては関係者が知恵を絞った結果今のようになっているというふうに思っていますが。

司会:奥の後ろの男性の方。

記者:ダウジョーンズのオオベと言います。二つ確認とそれから一つ確認なんですが、まず一つは4号機の海水注入、内部からの海水注入ルートを確保するというのは、これは内部の電源を使う、内部の電源を使うということでよろしいんでしょうか。

西山審議官:これは私の理解では電源は使わずにポンプで入れるということです。

記者:わかりました。それからあと、すみません、聞き逃したかもしれませんが、3号機の方はもう作業というのは再開されているということでよろしいんでしょうか。

西山審議官:はい、そうです。さっきいつからやったのかというご質問を頂いたので、今情報が参りましたけども、本日の午前5時35分から使用済み燃料プールに仮設のホースによって海水の注入を開始したということがありますので、この時点をもって作業の再開というふうに考えて頂けれたらと思います。

記者:あと最後に一つなんですが、ニューヨークタイムズに海水の中に含まれてる塩分が燃料棒の中に付着して、過熱させてしまうんじゃないかというのが今一面で一番トップに出てるんですけれども、新たな問題だということで出ているんですが、もう海水の塩分のことについては何回も申し上げられていると思うんですけど、改めて一言。どのくらい懸念すべきかどうか教えて頂きたいんですけれども。

西山審議官:これは当然のことながら非常手段としてとっていたわけで、最近ご紹介してますように、一部では、一部というのは3号機ですね、3号機では復水移送ポンプによって淡水の注入に切り替えるということも考えているわけです。そういう意味でなるべく淡水の方が望ましいんですけれども、非常手段で今海水を使っているということで、海水については色々な今おっしゃったことも含めて色々な弊害があると思いますので、それについてはよく予測して対応考えておかなきゃいけないと思っています。

司会:では隣の男性の方どうぞ。

記者:中日新聞のホソイと申します。先ほどの1,2,3,4の煙のお話でそれによってなんか作業が中断しているとかそういうことは情報入ってますでしょうか。

西山審議官:今のとこと入っておりません。

司会:4列目の男性の方どうぞ。

記者:朝日新聞のフクシカと申します。ちょっと確認なんですけれども、3号機のことなんですけれども、ポンプの仮設ホースでの注水が始まったのが5時35分ということだったんですけれども、こちらでは補給水系のですね、ポンプの試運転の話も昨日予定があって、黒煙の関係で中止になったと思うんですけれども、こちらの作業の方はまた並行して始まっているということでよろしいんでしょうか。

西山審議官:確認します。

司会:次の方。男性の方どうぞ。

記者:毎日新聞のヤマダと言います。聞き逃していたら恐縮なんですが、大気中濃度で核種別セリウム144というのが限度の約2倍弱くらい出ているんですけれども、これについての評価っていうんでしょうか、作業時っていうのと敷地境界が同列に比較していいものなのかどうかちょっとわからなかったので、教えてください。

西山審議官:じゃあ考えて頂いている内に他の方のご質問、もしよかったら。

司会:では2列目の男性の方。

記者:読売新聞のキラと申します。1号機のベントのことでちょっとお伺いしたいんですけれども、かつて一番初めにベントするかどうか検討した時、7気圧くらいになっていると、8気圧くらいまでは耐えれるが、ベントを検討すると言われて、先日はですね、3気圧くらいなんですけれども、それでもベントしないといけないという話があって、今回0.5メガパスカルくらいなんですかね。これでもまたベントをこれはまだ検討するということでですね、一体基準っていうのがどういうところになればどうなればいいのか、ちょっと数値も含めて教えて頂ければと思います。

西山審議官:厳密な基準があるかどうかですけれども、やはり設計圧力を超えて、裕度はあるといっても2倍くらいと裕度を想定すると、それで万一にも非常に危ないことになるといけないので、キゾンするようなことになるといけないので、それに臨機応変にやるということ以外にはないと思うんですが。

記者:その臨機応変なんですけれども、要するに3の時にですね、5の時に大丈夫だっていうとか、整合性がちょっとわからないんですよね。もしそういうことの整合性が説明できるのであれば教えてください。

西山審議官:はい、わかりました。

司会:それでは、最後女性の方で会見終わらせて頂きます。

記者:NHKのスガヤと申します。すみません、ちょっと基本的なところになるんですが、原子炉の圧力容器の温度、これ二つありますけれども、これというのはその表面、圧力容器の表面の温度ということでよろしいんでしょうか。具体的にもう少しどこで計った温度というのがありますか。

西山審議官:表面の温度。表面にノズルなどがこうペタっと温度計るものを貼り付けて、それで計るということだそうです。

司会:それではですね、会見を終了させて頂きたいと思います。

保安院:すみません、二点ほど補足させて頂きます。先ほど200倍で出ていたテリウムの132でございますけれども、申し訳ございません、これ放射能濃度の方で誤記がございまして、これプラス1乗になっているんですけれども、マイナス1乗の間違いでございまして、ですから水中濃度に対する割合が2倍というものでございます。あともう一つの質問でございます。セシウムが作業環境の放射能濃度の2倍くらいになっているけれども、安全上問題ないかという話がございまして、それについてはここの区域はみんな防護マスク等防護をしてございますので、それですと1000分の1程度になりますので、作業環境上は問題ないという判断をしております。以上でございます。

西山審議官:以上で終わります。どうもありがとうございました。