原子力安全・保安院の記者会見テキスト(2011年3月25日03時00分から10分間)

保安院:…補足的な説明だということをご了解頂ければというふうに思います。

保安院:今ご説明いたしましたけれども、現地対策本部の方でですね、小児甲状腺被曝線の実態調査を25日、実際行ったのは24日でございますけれども、その結果のお知らせでございます。一枚めくって頂いて、調査結果というところでございますけれども、24日、日が変わって昨日でございますけれども、測定場所は川俣町の2か所、保健センターと、それから山木屋の出張所、これは町役場の出張所で、その2か所。この2か所をなぜ選んだかといいますと、先ほどのSPEEDIの試算結果によって甲状腺被曝線量が高いというふうにされたエリアの中から2か所を選んで実施をしたというものでございます。それからこの甲状腺というのは、子供さんのこの喉のところの甲状腺の放射線を測るものですけれども、測定対象ここに書いてございます。2か所で合計66名のお子様の測定をしましたということでございます。具体的なものは、シンチレーションサーベイメーター、このサーベイメーター少し感度の良い形のものを使った測定になります。それから測定結果でございますけれども、乳幼児14名、それから7歳から15歳の方52名。合わせて66名に被ばく線量について調査しました。いずれもバックグラウンドの線量と大差はなくってですね、原子力安全委員会の考え方、一番下注3と書いてございますけれども、正味量1時間あたり2マイクロシーベルト以下であれば問題ないという考え方に照らしてもですね、いずれも問題のあるようなデータというのは得られておりません。ということでございます。それから後ろの方に図1として実際に測定を行った保健センターと山木屋の出張所、それから図2は先日原子力安全委員会が公表したSPEEDIの図面です。それから最後の図3というのは実際に測定している風景の写真を付けさせて頂いております。調査結果の概要は以上でございます。

保安院:ご質問のある方いらっしゃいますか。

記者:安全委員会の配慮と思うんですけれども、これ1歳から6歳まで14人ということですが、実際年齢別って何人づつなんですか。

保安院:すみません。そこは今手元には年齢別の内訳は持ち合わせてません。

保安院:他には。はい。

記者:バックグラウンドと大差はなくて、問題となるレベルではないということなんですけれども、ここのバックグラウンドが大体どれくらいで、実際に測定されたのはどのくらいだったのか。

保安院:はい。注3、2マイクロシーベルト以下、バックグラウンドとの差が2マイクロであれば問題ないということなんですけど、今回測定された中で一番高い値は0.2と聞いてます。マックスの値が0.2マイクロシーベルトパーアワー。正味値が0.2です。正味値の最大値が0.2。

記者:バックグラウンドはいくつなんですか。

保安院:すみません。バックグラウンドのデータは今ここにはないです。

記者:この66人の中で一番高かった人が0.2マイクロシーベルト。

保安院:はい、はい。

保安院:他には。

記者:この調査はまた継続的にされるんでしょうか。

保安院:はい。今のところ次の予定というのは特に立ててません。発電所の方の放出量、様子見ながら必要があればまたやるということはあると思いますけれども、今直ちに次はいつだという計画はありません。

記者:こういう調査はSPEEDIの結果が出たからやったっていうことで、これより前に現地対策本部で子どもを対象にした被ばく線量の調査っていうのはやっている。

保安院:いや、こういう甲状腺に着目した特殊なメーターを使ってというのはやってませんでした。一般的なスクリーニングとしてですね、もちろん子どもさんもやっていますけれども。一般的なスクリーニングとしてやっていたということであります。

記者:基本的なところで、シンチレーションサーベイメーターはこれは外部に何か測定器か何かあてて、計れるという。

保安院:そうです。

記者:実際甲状腺にどれくらいの放射線ヨウ素が入っているかどうかを直接調べられるっていうことですか。

保安院:はい。ちょっとこんなくらいの(マイクをもって)大きさのやつなんですけど、これをこう喉にあてて測るという。

保安院:これ写真が何となく。

保安院:何となくですけど、写真あんまり大きいのないんですけど、お医者さんが手にもっているやつですね。それをこう喉にあてるっていう。30秒あてると大体データがとれる。それを何回か繰り返して平均値をとるという手法でやっております。

記者:人数に何か意味はあるんですか。

保安院:すみません。もう一度。

記者:人数に何か意味はあるんですか。

保安院:人数に意味。実態上はどうしたかっていうと、スクリーニングをやりますという町の広報で呼びかけたときに来て頂いた中からお子さんを、来て頂いたお子さんにちょっと違うサーベイメーターをあてさせて頂いたということです。したがって、これを、甲状腺の調査をやるから誰か連れてきてと言ったものでもなく、普通のスクリーニングを受けに来られた方の中からこの日来た中の、そういう意味ではこの日スクリーニングを受けに来られた方のお子さん全員です。

記者:甲状腺の被曝って小さい子ほど影響が大きいんじゃないかという気がしますけれども、もう少し小さい子を対象にした調査をやっていくというようなそういった方向性ってあるんでしょうか。

保安院:直ちに今すぐっちゅうのはないですけどね。

記者:これ今回は問題となるレベルではないということなんですけど、この環境に居続けて長期的にいるとやっぱり何かしら問題というか、値としてはもっと出てくるものとして考えていますか。

保安院:この環境に。

記者:要するにその保健センターとか出張所で測定してますけど、この66人っていうのはその周辺にいる人っていうことですよね。

保安院:はい、そうです。

記者:その周辺で、30の外ですけど、居続けてずっと居続ける場合に当然蓄積が増えていって問題となってくるケースっていうのはこのままだと出てくるお考えなんですか。

保安院:出ないと思いますね。

保安院:バックグラウンドとの大差がないという、普通に生活していられるレベルあと。

記者:すみません。さっきのマックスで0.2マイクロシーベルトだったということですけれども、このマックスの値の子どもは一人だったんですか。それとも何人かいたんですか。

保安院:ごめんなさい。わかんないです。

保安院:他にはいかがでしょう。どうぞ。

記者:1歳から6歳までのグループと、7歳から15歳のグループまでって何か違いがあるとか。あとそもそもどっちのグループ数値高いとか、それも。

保安院:ごめんなさい。これ以上の細かいデータって今まさにものすごいエクセル表みたくなっているんで、ここには持っていないんで。

保安院:他にはいかがですか。

記者:確認なんですけど、マックスが0.2で、ミリの部分の値っていうのはあるんですか。

保安院:それはないです。バックグラウンドと差がないんで測れないということになります。

記者:すみません。単位としては0.2マイクロシーベルト毎時になるんですか。

保安院:毎時。

保安院:よろしければ、この辺で。

記者:すみません。一番最初に今日の1時に現地でやったのか、それとも昨日の午後1時のこと。

保安院:いや、さっきです。

保安院:一時間半くらい前か。

記者:一時間前に現地対策本部っていうのは福島市の?

保安院:場所としては今県庁に。

記者:県庁というか自治会館とかあのみんなが東電とか県とかが集まっているところ。現地対策本部。

保安院:県の対策本部ではありません。県の対策本部ではなくって。

保安院:原子力災害現地対策本部、松下副大臣本部長の。

保安院:よろしいですか。それじゃあ。