東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月12日6時51分から43分間)

吉田部長:それでははじめにですね、午前6時現在の当社の設備への影響についてという資料からご説明させて頂きます。まず原子力発電所でございますけれども、これ午前6時現在でございますが、福島第一1から3については停止中でございます。米印3つほどございます。福島第一の半径3キロ以内の地域住民に対して国より避難指示が出ております。これ今また状況が変わっております。また後ほどのペーパーで今半径10キロ以内の皆様に対して避難の指示が出されているというふうな状況に変わっております。米印の2つ目でございますけれども、モニタリングカーによりまして構内の放射性物質の測定の値が通常値より上昇いたしております。またモニタリングポスト1か所での測定値も通常値より上昇いたしております。引き続き監視をいたして参ります。次の米印になりますけれども、原子炉隔離時冷却系などによります所定の注水がなされていることが確認できないプラントにつきましては、安全に万全を期すために原子炉格納容器内の圧力を下げる、降下させる措置を行うことといたしておりますが、これはご案内通りです。福島第二について、柏崎刈羽についてはご覧の通りでございます。また12日の午前3時58分に長野県北部で発生した地震による停止はございません。火力でございますが、下線部がこれ新規事項でございますので、ご覧の通りでございます。水力につきましてもご覧の通りでございまして、新潟県内の変電所については復旧をいたしております。次のページおめくり頂きまして、流出設備等の影響もご覧の通りでございます。また停電状況でございますけれども、下線の通り124万軒が引き続き停電ということでお客様にご迷惑をおかけしておりますが、ご覧のように順次縮小傾向でございます。またサービスエリアの需給状況、これは最後にご説明をさせて頂きたいと思います。次に右上に6時10分発表というふうに書いております福島第一のプラント状況のお知らせ。6時現在でございますけれども、お手元になければおっしゃって頂ければと思います。まず1号機でございますが、原子炉が停止しまして非常用復水器で原子炉蒸気冷やしておりましたけれども、現在は停止しております。また格納容器内の圧力高めでありますが、安定をいたしております。現在水位は低い、通常より低いものの安定をいたしております。現時点において水位低下によりまして放射性物質が放出されるおそれがありますため、国から半径10キロ以内の皆様に対して避難の指示、指示の指示というふうにちょっと間違っておりますけれども、避難の指示が出されております。2号機につきましては、原子炉停止しまして、原子炉隔離時冷却系で注水を行っているところでございます。現在水位は通常より低いものの安定をいたしております。避難につきましては、同様でございます。3号機でございます停止をしまして、隔離時冷却系で注水をいたしております。格納容器内での冷却材漏洩はないと考えております。4号機、5号機、6号機は記載の通りでございます。一番下のその他をご覧頂きたいと思いますが、モニタリングカーによりまして発電所構内の放射性物質の測定の値、通常より上昇いたしております。またモニタリングポスト1か所での測定値も通常値よりも上昇いたしております。引き続き監視をして参ります。構内におきまして、けが人2名が発生しておりまして、そのうち1名の方が救急車、もう1名につきましては業務車にて病院に搬送いたしております。そのほか2名の方が所在の確認ができておりません。さらに免震重要棟の近くにおられました協力企業員の1名の方、意識がないため救急車で病院へ搬送いたしております。引き続き確認中でございます。放射性物質の測定値の値のところ、ちょっと補足をさせて頂きます。

東電:正門のところにですね、モニタリングカーをですね、移動させてそこでその場の放射線の量を測っていまして、1時間あたり、通常がですね、60●●パー。

吉田部長:ちょっと書いて頂いてもいいです?

東電:通常値がですね、67ナノグレイパーアワー。1時間その場所にいるとですね、60ナノグレイという放射線を受けるというくらいのものなんですけど、これは自然界の放射線、地面などから受け取る放射線なんですけれども、その値がですね、約60から70くらいなんですけど、それの200倍くらいのナノグレイパーアワーの線量になっていると。通常値の200倍くらいの数字になっていると。

記者:200倍ですか。20倍じゃないですか。

東電:あ、20倍。20倍、はい、程度の値になっています。

記者:20倍ですね。

東電:はい。

記者:基準は20倍を超えてるんでしょうか。それとも通常から20倍っていうことなんですか。

東電:通常のですね、通常値の20倍ということです。

記者:基準には収まっているんでしょうか。

東電:基準っていうのはですね、人の受ける放射線の量としての基準がありますので、それが一般公衆ですと1ミリシーベルト。私たち1ミリシーベルト、これがですね、大体1.2ミリシーベルトパーアワーというくらいになりますので、0.0012ミリシーベルトパーアワーということになりますので、一般公衆の線量限度がですね、1年間で1ミリシーベルトという。

吉田部長:皆様にこの冊子、もしお手元ございましたら119ページに大体のおおよその目安を記しております。119ページをご覧頂きますと、大体日常生活と放射線のイメージを示してございます。

東電:ですのでちょうど2000時間くらいいるとですね、1ミリシーベルトに到達するというくらいのものです。ただこれは自然界からの放射線も入っておりますので、私たち自然界から1年間に2.4ミリシーベルトパー年くらいを通常の生活して受けておりますので、原子炉の施設から受けるものについての線量の限度っていうのが1ミリシーベルトと決められておりますけれども、ご覧頂きますように大体1時間そこの場所にずっと留まっていた場合に限度の1000分の1くらいを受けるという、それくらいの数字。

記者:1000時間いると超えちゃうよっていうことですよね。

東電:1000時間いると、はい。全部原子炉からの影響だとしてっていうことですね。

吉田部長:よろしければちょっと資料先に進めさせて頂きます。それでは次の資料になりまして、原子力災害対策特別措置法第15条第一項の規定に基づく特定事象の発生について、これ括弧1号機、括弧2号機、括弧4号機と3種類用意をいたしております。同様の措置で判断をしたということでお知らせをいたしているものでございます。その後というところになりますでしょうか。原子炉冷却のため原子炉隔離時冷却系を使用し、原子炉内に注水をいたしておりましたが、本日午前3時48分から復水補給水系での注水を開始いたしました。その後、午前5時22分に圧力抑制室の温度が100度を超えまして原子力の圧力抑制機能喪失をしたことから午前5時22分、15条第一項の特定事象が発生したと判断をいたしております。安全性がある面の影響としましてはご覧の通りでございまして、現時点において水位は確保されております。またモニタリングポストにおける指示値、通常値と変化がなく、現時点におきまして外部からの影響は確認されておりません。引き続き監視をいたして参ります。これが同じようなことが1号機、2号機、さらには4号機ということで発生をいたしております。それと最後になりますけれども、契約に基づきます需要抑制と一層の節電のお願いについてということで、節電の資料を用意させて頂きました。これは先ほど、先般からもちょっとご説明している内容とダブりますけれども、これまで当社は、大体中ほどの第2パラグラフですけれども、新信濃変換所からの応援受電を始めまして、他の電力会社さんからの応援融通受電などによりまして、安定供給の確保に全力で取り組んでいるところでございます。しかしながら厳しい需給状況を踏まえまして、昨日と同様予め操業の一部停止などのご契約を頂いております大口のお客様の一部に対しまして電気のご使用を控えて頂くようお願いして参ります。お客様をはじめとしまして広く社会の皆様には大変ご迷惑とご心配をおかけしまして、誠に申し訳ございませんが、電気のご使用を極力お控え頂きますようお願い申し上げます。尚、本日の需給の予測、一番下のところに丸でお示しをしてございます。需要想定、今日の18時から19時に3800万キロワットの想定に対しまして、供給力現時点で3500万という見通しでございます。ぜひとも節電にご協力を頂きますよう皆様のお力もお借りしましてご協力を賜りたくお願い申し上げる次第でございます。2枚目以降は設備の状況についてまとめたものでございます。現時点で私どもの方から以上でございます。

記者:これ300万キロワット足りなくなるということですね。

吉田部長:はい。今の時点で足りないということでございます。

記者:ピーク時の夜?

吉田部長:本日はピークが夕方なんですけど、それに対しまして300今足りてないということでございます。

記者:すみません。この圧力抑制機能装置というのはどれくらいシリアスな状態なんですか。

東電:こちら福島第一と同じように15条を発令したということで、福島第一の15条と発令したと同じレベルの状況になってきたということです。

記者:これも第一の1と同じだと考えていいんですか。

東電:はい。元々原子炉の中を100度にするために頑張ってたわけなんですが、それを冷やすもとの方が100度になっちゃったっていう事象になります。

記者:②の。

東電:今度はですね、福島第二ですので、すみません。すごく複雑なんです。今度はこういった形に水がこうある。

東電:17ページですね。

東電:パンフレットの方そのまま。

吉田部長:電力設備のパンフレットもしお持ちでしたら。あるいはお持ちでなければ事務方の者がお持ちします。17ページをご参照頂きたいと思います。絵がございます。

東電:こちらの方で圧力抑制プールという下側にある水で冷却をしていたのですが、これが100度になったということです。

記者:外部から水入れることはできないんですか。圧力…

東電:それを現在検討中でございます。いろいろな…

記者:電源はあるわけですよね。ここは生きてるわけですよね。

東電:外部から、すみません。プレス文の中に復水補給水冷却系で注水を開始しましたという文章が書いてあると思いますが、一部入れてる系統はあります。ただ他にもいろいろ今入れる系統を探しておりまして、それを使ってどんどん注入していくっていう操作を探しているところでございます。そのために電源車等を第一と第二にそれぞれという形になってございます。

記者:すみません。最初の60ナノグレイパーアワーってありますよね。これって通常、自然界?

東電:自然界のレベルはこれくらいのレベルです。グレイっていうのはちょっと単位わかりづらいんですけど、ほぼイコールシーベルト置き換えて頂いて、皆さんよくご存じのミリシーベルトという単位ですと、0.10のマイナス6乗、かけることのマイナス6乗じゃないな。

記者:ちょっと書いてもらえますか。

東電:ミリシーベルトだから10のマイナス3乗。

東電:この本でいきますと、117ページになりまして、実は地域によっても違いますし、雨が降ったりするとまた数字が大きく変わるものでございます。

東電:10のマイナス6乗ミリシーベルト、大体ですけれども、パーアワーくらいの。それで先ほど言いましたけれども、1年間自然界から受けるというのが2.4ミリシーベルトということですので、これは2.4というのはですね、地面からの放射線だけではなくてですね、いろんな私たち毎日いろんなもの食べてますので、食べる物から受ける放射線ですとか、宇宙から飛んでくる放射線も全部足した自然界から受ける数字が2.4という数字。

東電:それが117ページの前にも宇宙、大地、食物摂取によるって書いてあるのはそういう意味でございます、ここに書いてあるのは。

記者:あとこれもう一つのモニタリングポストにも出てますけど、これどんなものだったんですか。

東電:それも同じくらいです。1400ナノグレイくらいの数字でございます。

記者:これも基準値は、基準値というか通常値が60から70の間ということでいいんですか。

東電:通常値は同じです。60、70くらいの数値です。

記者:正門でモニタリングしてるってことなんですけど、モニタリングしてる正門と原発の1号機との、例えば1号機との距離ってどのくらい?

東電:距離ですか。すみません。ちょっと私は承知してません。

記者:モニタリングポストは場所はどこに設定してあるんですか。

東電:これはモニタリングポストが今もう全部ダウンしてますので、モニタリングカーと言ってですね、モニタリング設備を備えたですね、車を正門のところに移動させてですね、そこで測ってございます。

東電:ワンボックスの車の中にそういった放射線を測る装置を入れまして、それが移動できるような状況で測れるような車を持ってございまして、それで今測っているということで。

東電:もう1か所のモニタリングポストって言いますのは、そこのモニタリングポストもダウンしてるんですけれども、人が行きましてですね、人が放射線を測るメーターを持ってですね、そこで定期的に測っているという、そういう対応をしております。

記者:すべてダウンしている、モニタリングポストは?

東電:モニタリングポストは、はい。

記者:原因はわからないんですね。

東電:それも調査中です。

記者:すべてというのは何か所あるものがダウンしてるってことですか。

東電:数字あれですから。

東電:数ですか、ちょっと。

東電:本当にそこはですね、測ってないのか。データがですね、電送されてこない。

記者:いずれにせよ、データがないということですね。

東電:伝送の問題か、どっちかはわからないんですけれども。

記者:あとそれから先ほどお尋ねしていたんですが、排気筒のところについているモニタリングポストは機能しているのかどうかということについて。

東電:排気筒のモニター。

東電:当初3号は機能してるって聞いてたんですけど、その後の情報は把握してないです。

記者:第一の3号は機能しているということで…

東電:スタートの時ですので、もう大分前なので。

記者:じゃあ1,2,4,5,6はダメってことですか。

東電:はい。5,6は。

記者:元々動いてないから。

東電:元々止まってたんで。

記者:測ってはいない?

東電:いや、測ってるかどうかちょっと確認しないと。

記者:少なくとも1と2はダメになっているということですね。

東電:1と2は、はい。

記者:これ何が考えられるんですかね。どこから、建屋がいかれてるっていうわけではないですよね。

東電:結局それがわからないということです、本当に。これが上がり始めたんですけど、何かしらから漏れているということになるとは思っています。ただしそれがどこかっていうのは今の段階ではわからないです。

記者:ベントをやって意図的に逃がしたわけじゃないんだけども、漏れてしまってるっていうことなんですよね。

東電:はい。

記者:1号機内の圧力の数値ってその後何か新たなものは。

東電:1号機の方は、圧力容器内の圧力が約740キロパスカル。0.74メガパスカル。6時くらい。

記者:800だったのが740ということですね。2号機、3号機と同じように、ちょっと違うんでしょうか。

東電:2号機の方の圧力は数値持っていません。

東電:先ほどのモニタリングポストの数ですけど、8個です。1Fの場合は、福島第一は8。

記者:8?

東電:はい。施設を取り囲むようにですね、施設境界に8か所モニタリングポストがあると。それがデータが得られてないということで、1台は車、1台は人が対応しているということです。

記者:正門前っていうのは元々モニタリングポストあったんですか。

東電:ないです。元々モニタリングポストがあるところの近くではあるんですけれども、はい。

記者:1400も第一の敷地内の数字?

東電:敷地境界の数値を人が行って測っている。海側の方です。南側です。

記者:外部電源が回復したところはあるんですか、現時点で。第一、第二通して。

東電:今のところありません。部分的に受電車が来て、やれバッテリーを繋いだりして、ありますが、今いる回復っていう回復っていうレベルではないと思っておりますけれども。これからどんどんですので、回復して…

記者:すみません。放射…

東電:すみません。富岡町はプレスの、福島第二の方は外部電源の方は生きてるっていうのをまず。

記者:第一については回復しているところはないと。

東電:はい。

記者:電源車の状況はどうなんですか。

吉田部長:5台が福島第一に到着しているという情報でございます。45台が福島第二に向かっているという情報でございます。

記者:もう一度数字お願いします。

吉田部長:5台が福島第一に到着、また残り45台が福島第二に向かっているということでございます。

記者:これ単純に考えると、第一の方がたくさんいるような気がするんですけど、なんでそんなに第二が多いんですか。

吉田部長:最新の情報と合わせて確認させて頂きます、すみません。

記者:放射性物質の測定値が上がってる原因として考えられること何かありますでしょうか。すみません。そういう質問出てたらごめんなさい。

東電:そこをまさに特定しようと努力しているところです。何らかの原因で漏れ出てるということだと思います。ただしそれがどこなのかとか、そういったところはまだ今、要は中を見れてない状況ですので、わからないという。

記者:直接に何かウランなりが検出されちゃってるとかそういうことはないですか。

東電:それはない、確認されてないということです。

記者:中央制御室のモニタリングの値、●●って報道があったんですけれども。

記者:1000倍になってるという話が。

吉田部長:ちょっと今手元にありませんので、確認させて頂きます、すみません。

記者:そこから外気っていうか、出て漏れてる可能性はあるということですね。

東電:はい。どこからっていうのは限定できませんが。

記者:すみません。経産省で30分前に説明では正門のモニタリングの数字なんですけれども、通常0.07マイクロシーベルトアワーが0.59マイクロシーベルトアワー、約100倍だったということがあって、そうするとちょっと今説明したので数字は●●。

吉田部長:0.57ですか。

記者:0.07マイクロシーベルトアワーが0.59マイクロシーベルトアワーで、8倍。

東電:ちょっと時間でですね、私がとってこれたある断面の5時、6時前後のデータをちょっと持って参りましたので。

記者:●●。

東電:可能性は高いです。

記者:一番最新の数字になって。

東電:持って来た数字だとは思ってございます。

記者:今●●されたのが新しい数字だと?

東電:厳密には確定できませんが、持ってきたものだと。

記者:6時時点。さっき6時時点。

東電:はい。

記者:1Fの1,2,3の圧力と水位っていうのはわかんないですか。圧力はいい、1号機は先ほど聞きましたけど。

東電:2号機の方の圧力の方は、すみません。把握してございません。水位の方はですね、1号機の方が先ほど数値が、1300ミリメートル、130センチメートル。2号機の方が、燃料頂部よりという単位で、先ほどと同じ単位で3700、370センチ。6時のデータということでございます。

記者:3号機は圧力と。

東電:すみません。そこは確認していません。すみません。

記者:すみません。2号機今3千何ですか。

東電:700ミリメートル。

記者:3700ミリメートル?

東電:または370センチです。

記者:あと第二もですね、そろって圧力抑制機能喪失ですか。これ原因は以前にありました海水のくみ上げがうまくいってない?理由は何と考えられるんですか。

東電:圧力抑制プールの温度が上がってきたのは原子炉内の温度が上がるのを冷やすために、プールを使っていたからそのプールが上がってきたと。

記者:通常だとそれでも上がらないということ?

東電:はい?

記者:通常だとこれだけ上がらないでしょ?

東電:通常でもこのプールを冷却したり、別な冷却方法をとらないと上がってしまいます。いろいろな方法がございまして、こういったことを組み合わせていますが、今回はこれ、外部電源が喪失してるということで上がってしまう状況になっていると。

記者:外部電源が喪失で上がってしまったということですね。

東電:はい。

記者:5時20分現在のこれ2Fの1,2,4もこれ外部電源喪失してるんでしょうか。

東電:外部電源は一つ生きている。

記者:そうしたらじゃあ今の説明だと上がんないんじゃないですか。

東電:それはこれも、これを動かすためには海から水を冷却することでとって来なくちゃいけなくて、それは海水系を。

記者:海水系が動いてないからでしょっていう話したんです。

東電:そういうことです。

記者:そういうことなんですか。

東電:はい。

記者:以前に発表したあとで。

東電:そういうことです。最初に、はい。

吉田部長:失礼しました。

記者:いえいえいえ。

記者:2Fの方も圧力が上がりますか。

東電:2Fの方はちょっとすみません。把握してございません。

記者:この後2Fも避難勧告が出てくるっていうことになるんでしょうか。

東電:可能性はあります。

記者:そのタイミングはどのくらいになりそうです?

東電:ちょっとそこは。

吉田部長:国さん、自治体さん等のご判断もありますので、すみません。

記者:1Fの海水系って生きてるんですか。

東電:同じように、止まってございます。

記者:止まってる?

東電:はい。海水系が止まっているということで自前の中の蒸気を使って、中でも冷やすっていうことをずっとしてたという、一番最初の頃に説明した内容にまた戻っちゃうような世界になるんですが。ちょっとすみません。説明が上手じゃなくて。中の下で冷やすということをしていて。

記者:基本的に海水系が止まってるんで、冷やせてないと。

東電:はい。

記者:すみません。先ほど僕が質問した経産省の放射線量のシナリオ。

吉田部長:0.57、0.59ですね。ちょっと今あてさせていますので、すみません。

記者:1200っていうのは午後6時、ごめんなさい。午前6時。

東電:6時近辺なんですけど、その時間も確認させてください。申し訳ありません。

記者:けが人について、これ午前2時段階から、には載ってないということでしょうか。

吉田部長:お配りしたペーパーと比べてってことですね。ちょっと至急精査させて頂きます。すみません。

記者:需要想定のところですけれども、これは地震よって停電しているので需要が減っているというのは、こういうのは加味されてるんですか。

吉田部長:はい。

東電:加味されています。

記者:合わせて今度契約に基づく操業停止なども加味された上でこの3800という?

東電:そうですね。そこも含めての需要になります。

記者:じゃあ他社からの受電も含めて?

東電:そうですね。

記者:そうするとこの300足らないのは、要するに皆さんが電力を使うのを控えない限りはもう足らないということなんですか。

東電:そういうことになります。

記者:そうしたらやっぱり大規模な停電が一部で起きる可能性は否定はできない?

東電:今の時点ではそういった可能性は否定できません。

記者:すみません。確認ですけど、需要のところですけど、今日のピークが3800万キロなんですよね。

東電:はい。

記者:大口顧客の一部っていうのは大体何万、何百万キロワットくらいですか。

東電:キロワットではすぐ出ないんですけど、軒数ベースでいくと700軒くらいのお客さまです。ただ通常と違って土日で元々操業を休んでるっていうお客さんもいらっしゃいますので、どの程度実効が上がるかっていうのはわからないところはあります。

記者:700軒のお客さんが控えれば、この300万キロワットの不足分はカバーできる

東電:どのくらいですね、効果があるかっていうのは通常と比べて大分効果がないだろうというふうに見ておりまして、ということでこれ織り込んでおります。織り込み済みで3800万ということですので。

記者:これ過去以前の中越沖の地震の時なども含めて、朝の段階で需要が供給を上回るというような見通しを出すことってこれまであったんですか。

東電:こういった形での想定は、ちょっと確認しますけれども、過去は例はないというふうに思います。

記者:すみません。今の関連で、確認なんですけど、3800っていうのは大口顧客700軒が、要するに要請に応じて節電してくれた場合で、それを織り込んで3800万。あるいは被害を受けている工場とかもあると思うんですけれども、操業停止とか、そういうところも織り込んで全部。

東電:ということもあってですね、3800万っていうのが今回非常にですね、予想が難しいところがございます、正直。ですから、これかなり本当に想定といったレベルで3800万なので、実際にどの程度出るかっていうのはちょっとまだ今の時点では確たることは言えないような状況ではあります。ですから一応そういったものも織り込んで、通常の土曜日よりは大分マイナスはしておりますが。

記者:すみません。確認ですが、この60と1200の単位の言い方をもう一度教えて頂いてよろしいですか。

東電:ナノグレイ毎時と、1時間あたりということです。ナノですので。

記者:ナノグレイ毎時シーベルト?

東電:はい?

記者:ナノグレイ毎時?

東電:毎時です。ナノグレイ毎時です。

記者:だけで終わっていいんですか。

東電:はい。ナノっていうのが10のマイナス9乗を表す●●です。

記者:60ナノグレイ毎時が1200ナノグレイ毎時に、つまり20倍になっている。

東電:はい。

記者:放射性物質がっていうことでいいんですよね。

東電:そこの場所にいた場合にですね、受ける放射線の量。

記者:放射線の量?

東電:はい。

記者:すみません。圧力抑制室の温度が100度を超えたということなんですけれども、これ要するに蒸気をまた液体にするということができなくなっているというような意味合い?

東電:そういう意味合いになっています。冷やす機能が同じ温度になっちゃってという。

記者:つまり通常であれば、これが100度より低ければそこを通せば、蒸気であったものが液体に戻って、つまりそうすると圧力が上がらなかったけれども、一旦100度を超えてしまうとそこを通しても何の意味もなくなると。

東電:はい。100度にしようとしてるのに、100度のところを通しても変わらないということになってしまいますので。

記者:第二については今後どういう対策が考えられるんですかね、第二については。

東電:まさに同様で、必要な海水系を復旧させて、冷却をするということになります。

記者:温度は現状では100度を超えたところで、なんて言うか、ある程度安定する見込みなんですか。それともほっといて上がっていくものなんですか。

東電:わずかな崩壊熱が残ってますと徐々に。

記者:復水補給水系での注水というのは、これによって温度は下げられるものでない?

東電:少しは下げられるということです。効果はゼロではないので、これも一つ方法として使っているということです。

記者:ただ小さいという?

東電:はい。

記者:これECCSは別なんですか。

東電:全然別です。今ECCSといわれるものが大きいポンプのそういったものが動くものがなくて、これ小さいものなのですが、何でやったかはちょっと把握してないんですが、電源車とか何かを繋いで、あと系統をちょっと変えることによって炉の注水ができるようになったという。

記者:ECCSはやっぱりここでも働かないっていう?

東電:まだ、はい。

記者:働かせることができない?

東電:今のところ働かせることができない。

記者:働かせる必要があるにもかかわらずできないという状態ですね。

東電:はい。

記者:第一のモニタリングカーに加えて、モニタリングポスト1か所での速報値も通常値より上昇したと書かれてますけれども、先ほどモニタリングポスト全部使えないっていう話が。

東電:すみません。記述が悪いんですけれども、モニタリングポスト1か所っていうのはですね、そのポストはダウンしてるんですが、そこの場所にですね、人が行って放射線を測る装置で定期的に測りに行っているという状況です。場所は機械ではなくてですね。

記者:普段自動で測ってるんじゃなくて、人が行って。

東電:人が行って手で測っているという。

記者:それはモニタリングカーじゃなくて。

東電:カーじゃなくてですね。

記者:人が行って測ったと。

東電:はい。

記者:ECCSが働かせられないのは、ディーゼル電源が、非常用のディーゼル発電機が動かせられないということを意味するんですか。

東電:たぶん違うと思います。要は今回被害がある程度出てる状況ですので、最終的には海の水から冷却をする系統がECCSのもとになるんですが、注入としてはただ注入すればいいかもしれないですが、今欲しいのは冷却の機能ですので、冷却の機能の大元っていうのは海の方からの水を、前のこのパンフレットで17ページで見るようなこれと同じような系統になります。これのいずれかの部分が動かなくて機能させられないということ。

記者:つまり電源ではない部分でECCSがダウンしているということですね。

東電:はい。そういうことだと思います。電源も含めてだと思いますが、当然。

記者:電源もダウンしている?

東電:電源も当然ダウン。全交流電源喪失で、違う。

記者:つまりディーゼルもダウンしているということではないんですか。

東電:ディーゼルもダウンしていると聞いてます。

記者:ディーゼルの、非常用のディーゼル発電機はダウンしているんですね。

東電:すみません。第一と第二とどっち?

記者:第二です。

東電:第二ですか。

東電:第二は大丈夫。

東電:第二は大丈夫か。

記者:じゃあ第二に関しては、第二のこの1と2、1号機、2号機、4号機に関して今回こういう事態に至ったのはECCSの電源ではない部分に問題があるからということになるんですね。

東電:はい。そういうことになります。

記者:それ具体的にもうちょっと言うことってできますか。それはわからないんでしょうか、現状では。

東電:現状ではちょっと把握してございませんが、イメージとしてはこの17ページの絵を見て頂きますと、これは通常のものですが、ECCSも同じようなもの、形になっておりまして、一回冷やして例えばこういうところを冷やすという。ECCSとは正確には言わないんですけど、これを冷却するシステムっていう言い方になるんですが、それ同じ機能を使って。

記者:ECCSではないんですか。

東電:言葉としては、●●RHRの海水ポンプの、だから残留熱除去、同じポンプなのでECCSですね、ECCSのポンプを使って冷却をするっていうことです。すみません。

記者:それでどこに問題があるんですか。

東電:これを使って注入をしたり、今度はここを冷やしたりするんですが、そのいずれかのものが動かない。

記者:それはつまって、何か破損してるとかそういうようなことなんですか。つまりパイプがつまっているとかですね。

東電:そこは確認はできていません。

記者:何らかの理由でいずれにせよECCSが動かないということ。

東電:はい。

記者:電源ではない部分でなぜか動かないということが続いているということですか。

東電:はい。

記者:ありがとうございます。

東電:電源の方は外部電源が来てますんで、電気がなくても動かそうとすればですが、動かせない状況にあると。何らかの原因で、何らかのということです。

記者:わかりました。

吉田部長:よろしければ頂いた質問をちょっと整理しまして、後ほど改めて回答させて頂きたいと思います。先ほどの件も含めまして。