東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月12日8時31分から16分間)

吉田部長:今まとめてご回答申し上げたいと思います。資料につきましては、今お配りしておりますけれども、前回と同じ情報レベルでございます。今、発電機車の情報をですね、今こちらに書いておりますけれども、現地到着ベースで福島第一には高圧発電機車が11台。福島第二に対しましては、これから書きますけれども、高圧発電機車が31台、低圧発電機車が15台という状況でございます。これは先ほどのご質問の中で、福島第一の方が少ないというお話ありましたけれども、当面の間に合う度合いという意味では、福島第一11台というふうな状況でございまして、福島第二は、少しスタンバイしているというふうな状況でございます。第二の方に送り込んでいて、待機させていると。そんなような状況でこういう台数構成になっているという状況でございます。それから福島第一の排気筒モニターの稼働状況について、ご質問先ほど頂きました。よろしいですか。排気筒のモニターの、主排気筒のそのモニター1号、2号で1つ、3号、4号で1つ、5号、6号で1つという都合3つございました。それが1号、2号、3号、4号の2つがダウンしてございまして、5号、6号の1つが動いている状況でございます。そのダウンしたものに変わって、モニタリングカーを出動させまして、計測をしているというふうなこういう状況でございます。

記者:共有しているということですか。1号機-2号機と3、4で共有している?

吉田:そういうことです。それと放射線量の数字についての少しご質問がございましたけれども、ダブるかもしれませんけれど、正門につきましては先ほどボードに書きましたとおり、通常0.06あるいは0.07のところが1.2ということで、約20倍ぐらいというふうなこんなお話を申し上げたかと思います。それと8倍という数字があるというふうなお話がございましたが、これは恐らく手前の段階の数字ではないかと。恐らくですね、少し調べましたところ、モニタリングポストの1つの数字で少し手前の段階の数字をおっしゃっているのではないかというふうに思います。これも先ほどの1400というふうなお話をしましたけれども、新しい数字に置き換えますと大体約20倍ぐらいと。そういうような数字の整理でございます。それと中央操作室の数字については、ちょっと今現時点ではっきりしないというような状況でございます。申し訳ありません。大体先ほど頂戴しました項目については以上でございます。電源車については、こちらにお書きしたとおりでございます。

記者:福島第一に関して、外部電源が喪失した理由についてはどういった推定をなされているのですか。

東電:正確には把握してございませんが、やはり地震あるいは津波。

記者:地震あるいは津波というところまでしか言えないですか。保安院の方には、津波じゃないかというふうに報告をしていると話を伺ったのですが。

吉田部長:そうですか。すみません。

東電:ではないかということであれば。

吉田部長:ちょっともう一度整理させて頂きます。

記者:すみません。確認なんですが、モニタリングカーって今、何台出動しているのですか。

吉田部長:福島第一の場合には。

東電:第一がですね、1台です。それで柏崎の方から応援のですね、モニタリングカーも出てますので、それも稼働しておりますが、それは敷地の外に今出ていると思います。

記者:じゃあ合計2台ということ?

東電:はい。それとあとすみません。車ではないのですが、人が行って風下の境界付近を図っていると。

記者:電源車については、既に使っているやつはあるんですか。

吉田:確認とります。

東電:使ってます。11台使っています。

吉田部長:11台使ってる?

記者:既に接続して電力の供給をしていると?

東電:のもありますということです。

記者:全部じゃない?

東電:全部かどうかはちょっと確認させてください。

記者:供給した上でどうなったんですか。

吉田部長:ちょっと確認させて頂けますか。すみません。

記者:第二についてはどうですか。

吉田部長:第二も、すみません。確認させて頂きます。

東電:ただし原子炉の状況としては先ほどの分と同じということなので、状況は変わってございませんということです。まだ効果的な対策まではいっていないということです。

記者:海水以外に何か他の対策ってあるんですか。

東電:あとは、どこまで効くかというところは計算の問題で、いろんなところでやっていると思いますが、いろいろな水を注入するという、とりあえずの方法があります。

記者:それは今までやってるやつですか。

東電:はい?

記者:今までやってるやつですか。

東電:これから、いろいろな水を入れる系統がございますので、そういったところに電源車なんかを利用して電源を繋いで入れるという方法は考えられるとは思います。いろんな多方面の検討は行っているはずです。

記者:その多方面の検討の結果、大くくりに言って、何時頃、今日のいついつの何時頃までにこういうような形で事態を収束させるというような大きな計画というのは何かないんでしようか。

東電:まだ目処はたっていないと思います。まさに検討しているところとしかお答えできないので、申し訳ありません。

記者:先ほどおっしゃった●●車も11台で十分だということですか。

吉田部長:はい。福島第一として必要となる発電機車は11台で、なんて言いますか、適当な台数というふうな状況というふうに聞いております。

記者:なぜ第二の方に待機させるのですか。

吉田部長:第二の方に待機して、第二の電源あるいは第一の方にもし必要があればそこから送り出すということで、第二自身に使ったり、そこから第一に送ったりというような、こういう状況で待機させるという。

記者:第二については1台でも接続して電源を供給しているかっていうのもどうかもわからない?

吉田部長:すみません、ちょっと確認させてください。

記者:想定し得る最悪の事態というものはどういうことを考えていらっしゃるんですか。

吉田部長:今の時点では、とにかく一刻も早くという。

記者:いえ、それを伺っているんじゃなくて、想定し得る最悪の事態っていうのはどういうのを考えているんですか。何も想定していないんですね。

吉田部長:事態が悪化しないように最善を尽くしているということでございますけれども。

記者:これ目処たっていないということなんですけど、デッドラインってありますかね。例えば今日の何時までにこれをしなきゃいけないとか、そういう目処はない?

東電:それも含めて検討しているということです。

記者:今、現在両プラントにいる作業員の方とか、御社の社員の方って何人ぐらい?

吉田部長:確認させて頂きます。すみません。

記者:発電機車が動き出せば、それで冷却水は入るという見通しなんですか。どのぐらいのあれで入っていくんですか。時間帯の目処というのは、どんなふうに見ているんですか。

東電:まさにその繫ぐものの故障とかそういったものを見ながら、やっていかないので、正確なシナリオというか、まさに検討しているという。

記者:例えば、半日ぐらいでは冷却水が十分に入りそうだとかですね、1日や2日ではそういうものにはならないとかそのへんはどういう位置づけなんですか。

吉田部長:発電機車からの電源を繫いでみて、ちゃんと電源として利用できるかどうか、またそれを通じて冷却が作動するかどうかということをチェックしながらやっていくというふうな。

東電:個々の被災状況によって変わってきますので。

記者:先ほど第一の方は供給を始められたという言い方をされましたけども。

東電:供給を始めたものもあるというふうになってます。

記者:何時から始めたんですか。

吉田部長:到着次第ということですけども、ちょっとすみません。今手元に数字がございません。

記者:大体どこから出て行ったのですか。

吉田部長:あらゆる事業所から集めていましてですね。

記者:御社の管内?

吉田部長:はい。

記者:これは全部じゃないんですね、御社の。

吉田部長:私どもの全てかどうかと言われると、ちょっとすみません。

記者:もう稼働しているということは、じゃあ冷却装置もしくは水の注入がうまくいくかどうかというのは大体わかるわけですよね。

東電:注入するものの方も地震または津波で被災してございますので、その状況も見ながらにしないと全体としてはいつまでとかその検討はこれからなので、正確なことは言えないということです。

記者:津波の被害のことを先ほどからおっしゃいますけど、構内はどういう状況になっているんですか。

東電:そちらも正確な把握をしながらやっているというような状況です。

記者:モニタリングカーが運転できるぐらいの状況だということですか。だから水浸しになっているという状況ではないんですね、今。

東電:車が行っているということは、ある程度、ただ高台にあったり坂だったりしてまして、全てが同じ状況かというと、これはちょっとわかりません。

記者:中の映像とかそういうのは、ちょっと。

吉田部長:すみません。

記者:海水へのですね、放射性物質の排出というのはないんですか。中越沖のときは、使用済みプール揺れて溢れちゃったんですけど。

吉田部長:今のところ、現時点では確認できておりません。

東電:すごく変な言い方ですけれども、その機械が全て壊れているということですので。

記者:確認できていないというのは測れていないということですか。

東電:はい。

東電:液体が放出されたかどうかということもわかっていませんので、ただ今までは周りのモニタリングポスト等を監視してきて、それをもって異常がないというふうに言ってきたんですけども、先ほど説明しましたように液体ではないでしょうけども、モニタリングポストの値が変動していると。それ以外はわかりません。

記者:収拾の目処がたっていないというような事態になっているのはどうしてだというふうに考えていらっしゃいますか。そういうことってあっていいことだと考えていらっしゃいますか。

吉田部長:大変ご心配をおかけしておりまして、重く受け止めておりまして、一刻も早い復旧、安心に務められるように全力を上げているところでございますけれども、被災の規模がちょっとこういう規模ということもございますので。

記者:つまり被災の規模が想定を超えていたというふうに捉えていいのでしょうか。

吉田部長:極めて大きい被災であったという、こういう認識はもっております。

記者:であるが故に、対策を立てることが困難になっているというふうなことでいいんですか。

吉田部長:これまで経験したことのない規模の被災ということでもございますので、やはり安全を確保しながら、1つ1つチェックをしながら作業を進めているというふうなこともございまして、時間はかかっているというふうなところもございます。ご心配をおかけして申し訳なく思っておりますけれども、着実に進めて参りたいと思っておりますので、もう少しお時間を頂戴できればと思います。

記者:確認なんですけど、要は電源車が着いて水の注入が始まってっていうふうになってきたら、ある程度事態は収拾するのかなというようなのは見えるんですけど、今はそこまではいってないわけですよね。

吉田部長:そうですね。まだそこまでは。どんな状況なのかということにつきまして、電源車が到着をして、今どういう状況なのかということは改めて確認させて頂きたいと思います。まずはちょっと先ほど頂戴したいくつかご質問がありましたので、それを取り急ぎまとめてご報告と思いまして、今お時間頂戴している次第でございます。すみません。

記者:先ほど供給を始めたものもあると言われたのは確認中ということですか。

東電:いや、それも含めて。

東電:すみません。もう一度確認させてください。

記者:始めてないんですか。

東電:到着しても、供給するまでに準備、段取りがありまして、まだできているかどうかというは確実には確認できていないので、今確認中です。現着はしています。

記者:いや、始めたとさっきおっしゃったと思っているのですが、それは確認されてないということですね。

東電:確認中です。

吉田部長:大変申し訳ありません。

記者:そういえば、午前1時からの副社長の会見ってどうなったんですか。

吉田部長:すみません。申し訳ありません。

記者:まだ現地に武藤さんいらっしゃる?

吉田部長:おります。

記者:社長はどうしてらっしゃるんですか。

東電:すみません。確認いたします。

吉田部長:また準備でき次第、ご説明、資料お持ちしたいと思いますので、とりあえずちょっとこの時点ではブレイクさせて頂いてもよろしいでしょうか。申し訳ございません。

記者:格納容器からの蒸気の出すやつは、あれはまだなんですか。

東電:まだ検討中ということで。

東電:すみません。発電機車なのですが、2Fに到着している低発電機車が15台とお話しさせて頂きましたが、すみません。これ9台の間違いでございます。修正させて頂きます。