東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月12日15時55分から32分間)

記者:…これは開ける前ですね、開ける1時間前ですよね。それで開けたあとに復活しつつあるということは言えないんですか。

東電:そちらの方はまだ確認していないです。

記者:あと外から情報でバンバン圧力容器の中に水を入れているようですけど、それでどんどん下がってしまうということは圧力容器が損傷しているような可能性っていうのは考えられるんですか。

東電:それはまだ考えられません。

記者:考えられない?

東電:燃料の方が破損をしている可能性が考えられるということです。

記者:今、申し上げているのは、水を入れても水位が上がらないのであるからどこかから抜けている可能性があるのではないかという質問に対してその可能性はないとおっしゃったのですか。

東電:それは先ほどから同じですが、温度が高いので蒸発をして安全弁から外に出ているというふうに。

記者:つまり損傷している可能性はないんですね。

東電:まだ。

記者:まだないというのはどういうことですか。

東電:燃料部分の水位の変化ですけれども、先ほどの…

記者:いや、すみません。質問に答えてください。

東電:はい。それでです。まず今朝9時前の時点で水位が燃料棒の上から約0.5メートル下でした。一方、それから4時間程度経過したのちに水位が燃料棒の上から1.5メートル下、つまり4時間程度で約1メートル水位が下がったということになります。この背景なんですけれども、原子炉の中に水を注入することによって、これは原子炉の中のいわゆる沸騰状態が緩和されるという効果がございます。その場合、水の量としては増えるけれども沸騰状態が収まってくると、これは見掛け上水位が下がるということはありえます。そのあたりも踏まえて検討しているところでございます。

記者:いや、つまり可能性があるのかないのかという質問に対して、可能性がないとおっしゃったんですけれども、それでよろしいんですかというふうに伺っているんです。

東電:検討中ですという形に、すみません。訂正させてください。

記者:検討中というのは、わからないということですか。

東電:はい。

吉田部長:まだ確認中でございます。すみません。

記者:これ1時頃で1.5メートルということなんですけども、今そのあと3時間くらい経っているんですけれども、その過程というのは段々それがまた露出している部分が増えていっていると考えられるのですか。それとも逆なんですか。

東電:そちらの方もまだ確認をしているところでございます。

記者:一応、どういう見通しをもっているのか、そこを聞きたいんですけども。

東電:そこも含めて検討、確認しているところでございます。

記者:一般論として、圧力が下がると、水の状況は水もどんどん増えていくようになるんですか。それともそれとこれとは別で、とりあえず圧力容器が損傷するような状況で危機から脱しただけなんですかね。だけど燃料棒はまだ水から出ている状況ですか。

東電:ちゃんとした答えになっていないかもしれませんけれども、圧力が下がることによってその時点での原子炉の中の水といいますか、沸騰の状態に依存すると考えています。圧力が下がることによって、いわゆる電圧沸騰とでも申しますか、沸騰状態が激しくなると、いう場合には水位が上がる可能性も考えられます。あるいは、そういう効果があまり効かないような圧力変化ですと水位はそれほど変わらないこともありうると思います。そのあたりも含めて、検討と言いますか、確認を取っているところでございます。

記者:保安院の方は、燃料が溶けている可能性が高いと言っているようですけれども、先ほど御社、炉心溶融ではなく燃料の破損だという、これはどういう意味なんですか。

東電:すみません。保安院が。

記者:は燃料が溶けている可能性が高いと。

東電:燃料が破損している可能性があると言ったのが同じ意味。

記者:破損って要するに溶けているということでいいんですね。

東電:ええ。炉心全体が溶融しているというところまで判断する材料かというと、そこまでの材料があるとは思っていないということでございます。

記者:御社も少なくとも一部分は溶けているというふうに認識しているということでいいわけなんですか。

東電:そういう可能性があると。保安院と同じです。

記者:可能性があるというか、それ以外の説明が成り立つんですか。

東電:確かに可能性の大小はあると思います。先ほど、計測された放射性物質の中でセシウムだとかヨウ素だったと思います。

記者:つまりですね、そっちに関しては、可能性があるという表現をされて、容器が破損しているということについては、その可能性はないと現時点では考えていると。可能性という言葉の使い分けがですね、非常に恣意的に思えるんですけれども。

東電:先ほどの1点、●●た話ですけども、燃料破損のほうにつきましてですけれども、保安院さんの発表の方では検出されたのがヨウ素と、それからセシウムということでした。これ2つとも核分裂でできるものです。一方、当社としましては、計測しているのがヨウ素の方だけです。ヨウ素の方ですと、これは先ほどちょっと紹介ありましたけれども、燃料被覆管の中にも一部不純物として、実は不純物としてウランが含まれています。それの核分裂によって、これは燃料が壊れていない状況でもごく僅かにヨウ素は原子炉の中に存在しております。

記者:なるほど。じゃあ被覆管が壊れている可能性は、被覆管が壊れていることは少なくとも否定できないわけですね。

東電:いや、被覆管にある不純物が核分裂を起こすことによって、被覆管は健全だけれども、ヨウ素が一部原子炉について溶けだすという現象はこれは通常運転中でもあります。あとは、今の福島第一1号機の原子炉炉心の状態と、それから通常運転中の状態が全く等価ではないと思っておりますので、今、計測されております福島第一1号機のヨウ素レベルについてどう考えるかということを確認、検討しているところでございます。

記者:つまり、セシウムが出れば決定的であるけれども、ヨウ素だけであればまだ正常な破損していない状態である可能性も一部残っているということですか。

東電:そうですね。ヨウ素とセシウムであれば、セシウムの方がよりはっきりと●●と思っています。

記者:よりはっきりとというレベルは?

東電:そうですね、すみません。よりはっきりとと、決定的とどれくらいかと言うと、ちょっと勘所がありますけれども、ただしヨウ素とそれからセシウムの間では感覚的に差があることは理解しております。なので、おっしゃる表現でも間違いではないかと思います。

記者:わかりました。

記者:経産省と東電さんと全然別々にモニタリングやってるんですか。なぜ経産省の●●。

東電:●●がわからないというところです。セシウムのところがちょっとわからなかったもので、ちょっと●●。

記者:それはさすがに保安院と情報交換しているんじゃないですか。

記者:セシウムは放医研が調べているので、放医研が調べているんです。あとこの弁が開いたというのは、周りの状況証拠で開いたような感じがするということですよね、今のところ。モニタリングが上がったり。これ開ける作業をした人たちが戻ってきたりとかいうのはあるんですか。それとも現場にまだとどまっていつ閉めるのかなということをやっているわけですか。

東電:いや、留まってないで戻ってきています。と思います。被曝の関係もありますので。

記者:その人たちが開けましたっていうことを言っているんですか、開けました。

東電:そこが確認できなかったというのが。

記者:うん?

東電:バルブが確実に開いたかというところが確認できなかった状況だったというところです。それに対して、2時半に現象として確認するというところで確実にまず圧力が下がったということ。あと外のモニタリングの値も変わったと。その2つをもって確実にこのベントが行われたということが判断できたというところです。

記者:逆に、格納容器に穴が開いていてプシュと抜けたら、周りも上がるんじゃないですか、モニタリングも。

東電:圧力の下がり方とかそういったところを判断していると思います。下がり方のカーブとかそういったところも判断しながら判断したというふうに聞いております。

記者:バルブはどうやって開けたんですか。いくつかやり方があるという話でしたが。結局手動で回したんですか。それとも空気を使ったんですか。

東電:基本的に手動になると思っていますが、もう1つは確認できてございません。

記者:すみません、今後のシナリオなんですけれども、おっしゃりたくない気持ちは非常によくわかるんですが、東電さんの立場としては。ただ専門家としてですね、こういう事態が推移してどうなるかということは当然わかってらっしゃることだと思うんですね。そこを一端、お立場を離れて、一専門家としてですね、解説頂きたいんですけど。今後、こういう事態が推移していったらどうなることが考えられるのか、それを防ぐためにはどうしなければいけないのかというところをちょっとおっしゃって頂けないでしょうか。

東電:これは実は保安院さんが発表されていた内容でもあるんですけども、いわゆる燃料からの発熱と、それから水による冷却、水による冷却能力が燃料の発熱に追いつかない状態がこれ長時間続きますと温度がどんどん上昇して参ります。その結果、燃料被覆管の温度がある一定の温度を越えると、これは被覆管の酸化が加速することになります。そうすると燃料が非常にもろい状態になります。その温度、これも報道されてましたので、1200度でございます。なので、発熱に見合うだけの冷却を行うこと、これが非常に大事だと考えております。そういう意味で、原子炉炉心の冷却を行うということが大事だと…

記者:そこまではすでに保安院に関しては、セシウムも出ているので、すでに燃料は破損しているであろうというふうにおっしゃっているんですね。私が伺いたいのは、その先のことでして、燃料の破損、加熱、溶けるということがこれから進行していって、冷却が充分に進まなかった場合にはどういったことが起こりうるのか。そこのところを教えて頂きたいんです。

東電:今は当社としては、すみません。ちょっとこれは答えになっていないかもしれませんけれども、原子炉を冷却する方策について検討しているというところでございます。

記者:それは知っています。それはおっしゃった上でお答えになっていなくてですね、今後どうなるのかというところを伺いたいんです。

記者:午前中からですね、悪い方、悪い方に全部来ているんですけども、楽観的なお話はあるんですが、決してそうじゃない逆の方にいってまして、最終的にこういう形になっている。手動でちゃんとベントしたかどうかも確認が取れていない段階で容器が破損している可能性も否定できないわけですよね。何か隠しているようにしか私は思えないんですけども。信用できないというか。これは正確な正しい情報だと確約できますか。あとから訂正するようなことがないというか。以前にもこういう形があったもんですから、どうしても不信感あるんですけども。

吉田部長:充分なしっかりとしたご説明でなくて本当に申し訳なく思っております。

記者:でしたら説明してください。そこは悪いシナリオをですね、口にしたくないお気持ちは十分わかるんですけども、これは情報提供ですから、そこは誠実にやって頂きたいんですが。

記者:このまま冷却材の低下が止まらなかったらどうなるんですか。

東電:燃料の方がどんどん露出をして、温度が上がって、酸化といった形で。

記者:そうすると、どうなるんですか。

東電:燃料の方が損傷していくという形になります。

記者:どんどんどんどん要するにスリーマイルアイランドみたいなことになるわけでしょ、冷却喪失して、というふうに思っていいんですか。

東電:最悪、可能性はゼロではないと思っています。

記者:何の可能性がゼロではないのか、ちょっとはっきりとおっしゃって頂けますか。

東電:炉心の損傷という可能性もゼロではない、なる可能性はゼロではないという。

吉田部長:私どもの方では、そういう事態に進展しないように全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。

記者:それはもちろんのことなんですけども、さらに炉心が損傷するということの意味は、つまり外部への放射性物質の放出ということで、炉心の損傷っていうのはどういった意味があるのか、そこを教えてください。

東電:3つ目の壁になりますので、そちらの壁が壊れたということで外への放出が増える危険性が高まるということになります。

記者:その場合、避難地域というのはどのくらいにまで広がるんですか。

東電:そうしましたら、データの方は持っておりません。

記者:いや、それはデータとかそういう問題じゃないと思うんですけれども。

吉田部長:損傷の規模にもよりますので、ちょっと申し訳ございませんが、今ここでお答えするデータを持ち合わせておりません。すみません。

記者:チェルノブイリだったら半径30キロですよね、避難したの。

記者:もちろん危険性を煽ろうとしているわけでは全くなくてですね、ただ常識的に言ってですね、専門家の方であれば、当然どういうことが考えられるのか、どういった汚染の程度がですね、今後予想されるのかというところをいろいろ考えていらっしゃると思うんです。そこのところを正直なところをお聞きしたいんです。

東電:すみません。やっぱり繰り返しになってしまうかもしれなくて、非常に恐縮ですけれども、まずこれは現在の、と言いますか、本日の福島第一1号機の原子炉の水位がどのように変わっていってるかと、それを見据えてじゃあどういうスピード感で対策をしていかなければいけないかという話だと理解しております。先ほどちょっと申しました、燃料からの発熱とそれから冷却のギャップが大きい状態で温度は上がります。温度が上がってある一定の温度を超えますと、これは被覆管がもろくなって壊れやすい状態になります。じゃあそれを防ぐための冷却の話、これは冷却のスピード感の話です。あともう1個。じゃあ温度が上がってしまった場合にどうなるかと言いますと、これは放出を防ぐという話等も検討のタイミングに入ってくると思います。それはベントについて、また再検討を行うであるとか、放出を防ぐようなことも含めて検討していくんだと思います。ただ少なくとも現状は炉心の原子炉の冷却をどう速やかに充分な冷却を行うかということに集中して検討を進めているところでございます。

記者:速やかな冷却とおっしゃるんですけど、3時間前のデータしかわかんなくて、これで水がどれぐらい残っているのかもわからなくて、速やかも何も情報も何もないと思うんですけど、今はどうなっているのか。せめてですね、30分前にここ出てくる前どうだったのかぐらいの情報はないのでしょうか。

吉田部長:申し訳ございません。

記者:それ全然速やかでもないと思いますし、この先そのあと、1時のあとどうなっていったのかというのを全然皆さん知らないでここに座っているんですか。

吉田部長:確認しまして、ご紹介させて頂きたいと思います。すみません。

記者:イワセさん、水をもっと入れるという意味でおっしゃっているんですね。そういう手段はあるんですか。

東電:それを検討しているところでございます。

記者:ないんですよね、今のところは。

東電:今は、こちらもご案内しているように消防車で運んでくるというのは聞いております。

記者:保安院の方の会見で海水を入れることを検討しているというのが出たそうなんですけど、それは東電さんがそういうふうに考えているのですか。

東電:いろいろな注入要素はあると思います。それもたぶん1つ入っているとは思います。決してそれだけでは。

記者:電源車の現状はどうなって、どこまで進んでいるんですか。11台が到着したということなのか、その後。

吉田部長:今、調べて、すみません。

記者:まだその先どうなったかわからない?

東電:作業中だという。

記者:当初構内で●●64ミリシーベルトという話があったと思うんですけれども、実際にモニタリングしてみて、周辺とか構内での見通しっていうのは変わってるんでしょうか。

東電:まだベントが始まってですね、64ミリシーベルトと言いましたら、先ほど前回お示ししましたように、燃料のうちの2%くらい分くらいが●●外に出たときに仮定で出したものでございますので、今その●●も使って最大の●●というのが●●測定のデータを測ってですね、じゃあ元のどのくらいの放射能が出たかというような評価をしていくところです。

記者:今観測されているヨウ素の濃度っていうのは、不純物とかから出たと想定しても、矛盾はないんですよね。

東電:そこはちょっとすみません。普段はフィルターなどを通して出てると思いますので、ベントの●●がございますので、そこは燃料の外側も●●の影響なのか、あるいは先ほどありましたように燃料が損傷したか、あるいは…

記者:ちょっと聞こえないんですけど。

東電:燃料が損傷してその中からできるかってそこは●●せんけれども、そのデータからは今はわかりません。

記者:燃料がなんらかの形で破損しているとおっしゃったのは、どのへんを根拠に言われてるんですか。

東電:評価を送る、評価って言いますか、シュミレーションが間違っているうえでですね、最初にどれぐらいの量が燃えるっていう設定をしなければいけない、●●。そこでどういう数字を入れるかということをもっていったときにですね、安全審査、プラントの安全審査の段階で、燃料の安全審査の段階で設定する燃料からの漏えいの数値っていうものが指針のなかで示されておりまして、それが2%。自然分量の放射能部分の2%ということでございましたので、その数字を使ってひとつのシミュレーションをしたと。

記者:3か所のモニタリングの数値からこれくらいの濃度の高まりは破損しないと出ないということなんでしょうか。

東電:そこを評価して、まだ結論は出すことはできません。

記者:燃料が溶けているとして、どの程度溶けているというふうに見積もれるんですか。

東電:それも評価まだできていません。

記者:炉内に海水を入れるともうその後、使えるんですか。

東電:そこも何とも言えません。今はそういうことを考えるわけではなくて、何かしらの手段で注入をすることで冷却をするということを最優先で考えております。

記者:そのタイムリミットってどれぐらいなんですかね。このスピードでどんどん水位が下がり続けると相当ほとんど丸出しになっちゃうようなことも、もうすでに1時から3時間たってますけども、またさらに下がっている。

東電:そのへんはまた次のデータをもって、その中で●●があればちゃんとお示ししたいと思ってございますけれども。

記者:単純計算しても、もうあと何時間かしかないということもあって。

記者:すみません。今のに関連して、海水を使うとその炉がダメになってしまうということだったら…

東電:かどうかは断定は…

記者:つまり、そういうことを恐れて決断が遅れているんじゃないかというような指摘も出ると思うんですけれども。

東電:そういうことはございません。

記者:それはないんですか。

東電:はい。

記者:すみません、海水で冷やすというのは、これ有力な選択肢という捉え方でいいのか、それとも頭の体操レベルで考えているというのか、どちらなんですか。

東電:選択肢の1つです。

記者:具体的な準備をしているんですか。

東電:今、電源車が行ってますので、要はそれぞれいろいろな方法でどれが注入方法で可能かというのを、可能かというか、具体、実体として繋げるか。例えば電源車で電圧とかそういったものが繋げるかとかそういったいろいろなところを、あとまた繋げる方の機械が壊れていないかとか、そういったところをすべて調べながら復旧できるやつを優先してという形になっております。

記者:少なくとも現状のまま消防車で水を入れていってるだけでは、水が減っていくのをくい止めることはもうできない?何か新しい手を打たないと。

東電:当社としてはもう1つ新しい手は打ちたいというふうに思ってございますけれども。

記者:海水以外はどんな感じですか。

東電:すみません。思いつくのですと、例えば水道の制御棒駆動系、CRDポンプなんかでも注入はできます。また意味合いは違うんですが、SLCといいますか、ホウ酸水の注入系というまた別な系統なんかをこれを使って水を入れるとか、そういったものがありますし、消火栓の他の配管を使ってラインを中で組んで注入するとか、要は発電所自体に様々なラインとあれがありますので、それを駆使しながらふかせるポンプを探し出してそれを優先して注入するということになると思います。

記者:いずれにしても電源がいるわけですね。

東電:はい。

記者:その車が来ないと。

東電:車の方は来てございます。

記者:水位についてですが、最初が9時、次が11時半、次が13時ととられていますよね。このあともたぶんとられているんですよね。何時現在のをとられているんですか。

東電:確認次第またご報告させて頂きます。すみません。

記者:でも何時間前のデータを持ってこられてもですね、何時のとられてるんですかね。

東電:そこも含めて確認させて頂きます。申し訳ございません。

記者:それは隠しているというわけじゃないですよね。

東電:そういうことではございません。要は、情報が本当に錯綜してございまして、結局、現場の中央操作室から上がる情報を今度、現場の方の緊急時対策室が要はいろんなやりとりをしながら、あと国も直接、現地の方から行ったり、あと保安検査官もなんかも続いて行ったり、色々なルートでございますけど、それがまだ不確定の段階でいくのか、それともそれが早い情報でいってるかというのはちょっと我々が確認できないということです。

記者:水位のメーターを測ってらっしゃるのはどこなんですか。保安院ですか、それとも東電さんですか。

東電:当社です。

記者:当社ですよね。それがそんなになぜ情報が混乱するのでしょうか。

東電:今回、電源がないということで中央操作室自体も、要は発電所自体が暗い状況の中でデータを送っているということで、いろいろするのに●●。それぐらい厳しい状況になっているということです。

記者:御社の社長、現場に行かれている●●ですか。指揮系統というか。

東電:最終的には社長にはなりますけど。

記者:現場の一線では現地の方でされていると?

東電:現場ではそうですね。福島第一の所長もおりますし、また原子力の担当の副社長の武藤もおりますので、そのへんが陣頭指揮を執っていると。

記者:今回、いつも止める、冷やす、閉じ込めるとおっしゃって、冷やすっていうのと閉じ込めるっていうのが若干揺らいで、それが電源喪失っていう最悪の事象によって起きたというふうに見えるんですけども、それは要するにフェールセーフという考え方とかですね、今の新しい耐震基準とかそういうふうなものに照らして、その部分というのは会社としてはどういうふうに考えていたのでしょうか。

吉田部長:これまでの考え方ということでよろしいでしょうか。

東電:今回の地震と津波というのは我々の想定を超えるものであったため、●●考えていたかっていうのはちょっと。

記者:逆に言うと、今のバックチェックではどのぐらいの地震を考えていたんですか。

東電:午前中にもそういう質問ありましたよね。

記者:そうじゃなくて、それで持ち合わせてないということだったと思うんですけど。

記者:つまりどのくらいの地震を想定して、どのくらいの対策を取ってそれでいくつかダウンしてもまだ防げますというふうに作っていたのか。今回はその分のどこが想定以上だったのか、そのへんちょっと整理して。

東電:お昼前の会見で言ったように、とくに。

記者:すみません。ちょっと大きな声で。

東電:津波の方が大きかったということで、津波が一斉にかかったということで海水がかかったということで、とくに電気系を中心としたところが使えなくて、共通に何台もあったのですが、それが使えなくなったことが、我々の想定を超えるものであったということです。

記者:津波の想定をしてなかったということですか。

東電:津波の想定はしてましたが、その想定が我々の考えてる…

記者:何メートル?

記者:そうそう。その具体的な数字をもとにそれを説明してほしいんですけれども。例えば地震だったらどれくらいの規模。津波だったらどれくらいの規模を想定していたけどもっていうふうに言って頂きたいんですが。

吉田部長:整理させて頂きます。すみません。

記者:今、具体的にほか1号機以外で2Fもそうなんですが、他にも弁を開放するような動きをしているようなプラントってあるんですか。

東電:準備の方は完了はしてますが、まだ実施には至っていません。

記者:セシウムのデータすぐ公表してもらえますか。

記者:自家発電の電源というのは何系統用意されているんですか。それがいっぺんにダメなんですか。

東電:通常非常用ディーゼル発電機は6号以外では2つずつ。

記者:2つずつ?2つとも今回ダメになったんですか。それは想定していなかったと?

東電:とあと、外部電源が●●。

記者:外部電源ですね。

吉田部長:よろしゅうございますでしょうか。頂いたお話また整理してご報告させて頂きたいと思います。

記者:あともう少し、ちょっと意思決定とかに関わる部分を伺いたいと思うんですけども、さっき出たような●●。その辺を語れる方を出して頂きたいんですが。

吉田部長:お預かりさせて頂きます。

記者:あとさらに今後どうなるのかということをですね、当然、いろんなことを考えていらっしゃると思うんです。それをおっしゃりたくない気持ちはわかるんですが、そこはやっぱり出して頂かないと、一番情報を持ってらっしゃるのは東電さんなんですから。外部の方、いろいろこういうことが起こるだろう、ああいうことが起こるだろうって言いますけれども、それはあくまでも外部の方なので、情報を持っている東電からしかそういうこと聞けないんですよ。そこをよろしくお願いします。