東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月17日02時14分から14分間)

東電:お待たせいたしました。それではご質問頂いた項目整理いたしまして、それにつきましてそれぞれ回答させて頂きますが、17日中に回答という、させて頂きたいというような回答、●●がかなり、申し訳ございませんが、ございますことをご了承頂きたいと思います。まずこれまで想定していたシビアアクシデントの概要について、これにつきましては整理をいたしまして本日17日中に回答させて頂きたいと思います。それと使用済み燃料プールのデータにつきまして、これもデータの有無も含めまして17日中に回答させて頂きたいと思います。それから高圧放水車の開始時刻、これは確認できましたらご回答させて頂きたいと思います。それからこの隊員の方々、ちょっと混乱いたしましたけれども、現段階では警察関係の方々というふうに伺っております。詳しいことについてはちょっと確認が、申し訳ございませんが、できない状況でございます。それと放水作業プラントでございますけれども、現在どのプラントから放水をするかについての優先順位を検討中というふうな状況でございます。また計器に使っている、使用しているバッテリーこれが交換できるのかにつきまして、これは同様に整理をいたしまして17日中に回答させて頂きたいと思います。また電源車の使用状況についても同じように整理をいたしまして17日中に回答させて頂きたいと思います。それから給水ポンプの手配状況、これも整理をいたしまして17日中に回答させて頂きたいと思います。それと、プラントのデータにつきまして、その不明というふうなところがございましたけれども、意味合いというんでしょうか、不明の意味合い的なもの、この辺も整理をいたしまして17日中に回答させて頂きたいと思います。

東電:電源の復旧状況につきましてですけれども、電源の復旧状況、準備がだいぶ整って参りましてですね、本日から現地で工事の方に着手する予定となっております。ちょっと復旧するタイミングにつきましてはまだ調整中の段階でございます。

東電:それからご質問の中で原子炉内で海水が濃縮されたことによりまして、塩分濃度が上昇するということで問題が発生しないのかというふうなご質問も頂きました。これも整理をいたしまして17日中に回答させて頂きたいと思います。それから衛星写真を見ると福島第一4号の原子炉建屋のこれ東側の壁でしょうか。すべてなくなっているように見えるけれども、事実関係はというふうなご質問を頂戴いたしました。これも申し訳ございませんが、整理をいたしまして17日中に回答させて頂きたいと思います。先ほどのご説明の中で頂戴いたしましたご質問につきましても回答内容と回答方法、以上でございます。いずれにしましてもちょっと時間の関係もありまして17日中に回答という項目が多くなりまして誠に申し訳ございませんけれども、お許し頂きたいと思います。私の方から以上でございます。

記者:電源の復旧の工事っていうのは、それは外部電源を突っ込む工事っていうことでいいんですよね。

東電:そうですね。外部電源の復旧作業とですね、あと仮設電源のものを準備をいたしまして、現場に直接繋ぎこむという工事を実施して参ります。それに伴うですね、資材等につきましては、福島の県内に届いているもの、それから現在移動中のもの等含めましてですね、明日から作業開始する段取りはすでに整っていると。明日じゃなくて本日ですね、17日、今日から現地の工事が着手できる準備が整っているということでございます。

記者:仮設電源ってどんなもので、大体どのくらい離れてるものなんですか。

東電:仮設電源におきましては、サイト内、発電所内のですね、ちょっとエリアは詳細もう一度確認して後ほど他の回答に合わせてご回答いたしますけれども、線量の低いエリアにですね、電源車をまず持ち込みまして、そちらに仮設のですね、リレー関係、それから分電盤関係、そういうものを設置いたしまして、直接繋ぎこむというような操作を、作業をいたします。それからそれと並行いたしましてですね、東北電力さんの送電線からですね、サイト内に供給するライン、こちらの復旧作業も含めて並行して進めていく予定でございます。

記者:結局その工事もそのラインの東北電力さんからのラインの工事も今日から始まる。

東電:優先順位はですね、まず仮設側から進めます。それから並行しましてですね、できる範囲からですね、送電関係の復旧工事、こちらも進めていく予定でございます。

記者:電源車の出力ってどのくらいで、どのくらい回さないのですか、それ。

東電:そちら確認させてください。

記者:もう1つ、作業員の方は警察関係の方だっていう方ですが、ということは警察の方が茨城空港まで行って、すごく近いところ、どの辺から飛んできたんですか。茨城空港から陸路で今向かってるっていうことでいいんですか。

東電:はい。その辺に経緯につきましてもですね、ちょっと確認したんですけど、ちょっと申し訳ありませんが、現時点ではそれ以上のことは確認できない状況でございまして、何らかの形で空路になるかもしれませんけれども、茨城の方に来られてそこからちょっとここもすみません。申し訳ないんですけれども、陸路で今向かって頂いているというふうに聞いております。

記者:茨城空港に着いたのは何時くらいなんですか。そこから陸路だとまだ結構かかるような気がするんですけど。

東電:茨城空港に到着されましたのが16日の深夜と言いましょうか、24時の前というふうに聞いてます。

記者:仮設電源は最も早ければいつ頃に工事終わる予定なんでしょうか。

東電:すみません。工事の終了につきましては、詳細確認させてください。

記者:設置工事本日中で、午前、午後ってわかりますか。

東電:準備が整い次第というふうに聞いておりますので、早ければ午前中位からは着手できるのではないかと思います。

記者:仮設電源ができたとして、ECCSなんかにすぐ繋げられるものなのか。それとも点検などがさらに必要になるものなのか。

東電:まずですね、今回はまず電源の構築を早急にいたします。それから繋ぎこみに関しましては、津波の影響等地震も含めてですけれども、損傷を受けている部分がございますのでその健全性の確認をしっかりしましてですね、どのルートを使って電気を供給するのかというところを再確認いたします。その後に繋ぎこみをして、実際のポンプを回していくと、そのような流れになると思います。

記者:なかなか困難と見ていますか、それは。

東電:●●ともかなりつめておりますので、実現性としてはかなり高いものではないかと考えております。

記者:前に電源車からケーブルを2号機の方に繋ぎこもうとしてて、うまくいかないというような話があったと思うんですけど、あれは結局どうなったんですか。

東電:前回ですね、繋ぎこんでいるときには直接発電所のプラントにですね、繋ぎこむことがずっとうまくできなくて、最終的にはその注入、原子炉内に注入するためのですね、バルブの操作ですとか、そういうところで使う、100ボルトですか、低圧の電源車。200ボルト、100ボルトですから、そういう繋ぎこみの作業に伴う、なんて言うんでしょう、照明ですとかそれから中操内の照明ですとかそういう低電圧で使えるものについては繋ぎこみができたんですけれども、物を動かすには動力用のですね、大容量のものはちょっとうまく接続ができなかったという状況でございます。今回は大容量のものを動かすためにですね、新たに仮設のそういう分電盤関係、リレー関係をしっかりと構築して、そこから供給するということを試みますので、前回使えなかった設備を仮設で補うということになります。それを使って繋ぎこむ。ですので、前回繋ぎこみができなかった問題点を解決してから繋ぎこみができますので、今回はかなり期待して、期待できるというふうに考えてございます。

東電:もしよろしければ、これまでご質問頂戴しました内容へのスタンスと言いましょうか、この辺りとさせて頂きたいと思いますけれども。今もこの場でいくつか宿題が残ってるというふうに認識してますので、そこの辺につきましては、17日中にご回答させて頂くというような形でお願いできればと思います。はい、どうぞ。

記者:●●の問題なんですけど、もんじゅの事故のときに所謂●●が犠牲になったとかご存じだと思うんですけど、広報やってる方からね、●●ね。ですからきちんと責任のある方が来て広報されないと、所謂取締役クラス、じゃないと本当に大変なことになりかねないので、その辺の体制っていうのはどういうふうに考えてらっしゃいますか。

東電:広報、弊社の広報、今常務取締役の広報担当役員がおりますし、なんて言うんでしょうか、対策本部の中で広報班なるものも形成をされております。その中で今日ここにおいでになってらっしゃるような皆様にもご負担をおかけしておりますけれども、人員を割きまして対応させて頂いてるような現状でございます。

記者:いや、つまりこういうときにね、新たな質問が来て回答するときにそれなりの責任者がここに、ここにいなくても少なくともバックにいないと答えられないことがたくさんあると思うんですよ。その辺はきちんと対応してらっしゃるんですか。

東電:はい。色んなご質問、多岐に渡るご質問頂戴するようなこともありますので、なかなか、あるいは確認を要するようなこともありますので、また先ほどもちょっとございましたけれども、正しくないようなご回答をしてしまいましてご迷惑をおかけすることにもなりかねませんものですから、ちょっと慎重に対応してるつもりでおりますけれども、ご指摘のポイントも踏まえて改めて検討させて頂きたいと思います。ありがとうございました。

記者:これ余談なんですけど、4号機のプールって蓋って開いてる状態っていう状況の認識。つまり運転中って蓋って閉じてたりするじゃないですか。

東電:プールには基本的には蓋なくて、開けてなきゃいけないものなんです。ただし、作業する日には特別に養生したりすることございます。4号機はストリームの養生が少なかったというふうに記憶しています。

記者:じゃあ水入れれば入る。

記者:原子炉建屋への●●に瓦礫があるっていうお話あったんですけれども、その除去作業っていうのはどうなんでしょうか。

東電:車がですね、通れるような状況になってきているというふうには聞いています。

記者:ちょっと聞こえませんでした。

東電:車が通れるような状況にまではなっているというふうに聞いています。

記者:まではなっている。

東電:はい。

記者:明るくなる前に作業を始める可能性はありますか。

東電:ちょっと何とも言えませんけれども、場合によってはあり得るかもしれないですね。準備ができ次第ということにはなろうかと思います。

記者:その場合、その報道への周知っていうのはどのように。

東電:確認ができましたらお知らせさせてください。それではよろしい。

記者:すみません。確認なんですけど、警視庁の放水車が着いた時間帯わかりますかね。

東電:それがですね、ご質問頂きまして再三確認してるんですけど、ちょっと。

記者:警視庁の方はまだ着いて●●。それがどっちが情報早いかっていう問題もあるので、一概に東電さんのさっきの話が間違ってるはこちらにはわからないんですけど。

東電:実は先ほどのご説明終わりましたあとにご質問頂きましたので、改めて現地に確認いたしましたけれども、ご入行頂いているということでございました。

記者:でも結局隊員の人は着かないと作業はできないんですよね。

東電:その通りです。それではよろしゅうございますでしょうか。どうもありがとうございました。