東電:すみません。停電の関係です。まず私の方からちょっとご報告が、ご報告というか、第5グループの17時半予定の、終了予定の停電なんですけれども、こちらの方17時26分に終わっております。今ちょっとご説明させて頂くのが停電の関係であちらでちょっと色々ご説明させてもらったときに不測の事態、ブラックアウトってどういうふうになるのというようなちょっとご質問を受けてあちらの方でご説明したところこちらの方で説明してくれというような話だったので、こちらの方でご説明させて頂きます。座らせてもらってよろしいでしょうか。立ってでいいですか。
東電:東京電力系統運用系統運用計画グループの多田と言います。一応ご説明する内容は計画停電の話はちょっと置いておいて、周波数が下がったときにどういう制御をするかという話と、ブラックアウトっていう話。一応2点です。この話は基本的に別の話だということを説明したいということは私の説明の趣旨です。じゃあ一応お話をさせて頂きたいと思いますが、普通は需要と供給がバランスしていて50ヘルツを保ってます。需要の方が供給を上回ると周波数が下がります。東京電力の場合は、50ヘルツを下回って49点いくつなり、ずっと下がってきて、そのまま何もしなければ48点いくつかとかって下がっていくわけですけれども、そのまま行くと発電機が追従できなくなったり、追従できなくなることによって発電機が脱落します。トリップ、所謂トリップします。そうすることによって、また供給と、需要と供給のバランスがさらに広がると。さらに発電量は減ります。そのまままた何もしないと発電機はそろそろ安定な運転ができなくなって、さらに発電機は抜けます。そうするとさらに需要と供給のバランスが大きく広がって周波数がどんどんどんどん下がっていくと。終いにすべての発電機が安定に運転ができなくなるというような状態を迎えて、本当に何もしなければ、あるいはすごく運が悪ければ所謂全部発電機がなくなってしまうっていう場合があるかもしれないっていう状況です。そういうことが起きさせないように周波数が下がり始めたら発電機を安定な運転を保つために需要の方を減らすという操作をします。これは制御装置が付いています。周波数低下防止装置が付いてます。UFRと呼んでますけれども。周波数が下がったら、周波数を見ていて周波数が下がったら周波数が下がった量に応じて需要を遮断します。そうすると、需要と供給のバランスが合う方向に行くんで系統全体は所謂50ヘルツに保たれて安定に運転できる。一応そういう装置がついています。例えば発電機が何かのトラブルで100万キロトリップしましたと。そうすると需要と供給のバランスが100万キロワット供給力が上回ってしまって、その分周波数が下がります。その周波数がある一定の領域に来ると、先ほどのUFRが働いて負荷を遮断しますと。負荷を遮断する量は周波数の低下によって決められております。それをその100万失った分を100万の需要を減らして同じにバランスするというような装置が付いてて、これをUFRと言っていると。なので基本的には周波数は何もしないでダラダラダラダラ下がっていくというようなことは基本的にはないということで、この需要と供給のアンバランスという状況だけで系統全体が失ってしまうと、所謂ブラックアウトの状態になるというのは基本的にはないという仕組みを一応すべての電力会社は持ってます。一応説明したつもりですが、大体納得頂けますか。
記者:不測の事態と。
東電:不測の事態と呼んでいるのは、今周波数が下がったときにUFRという装置が系統の中にいっぱい付いていて、周波数の下がり具合で負荷遮断をすると。需要を減らしていくというところは周波数の下がり方によってどこが停電するかは変わってくるので、そこを不測の事態。周波数の下がり方によって変わってくるんで、事前にこの事象があったときは単純にこことここですというふうに言えないというところがあるので、不測の事態と。今やっているのは、その不測の、UFRが動作しないように事前に計画的に停電させてどこそこを3時間なら3時間、計画的にやることによって復旧も確実にやるということで計画というのと不測という不測の事態というのを一応、同じ負荷遮断でも分けて考えているということです。これで説明でよろしいですか。
記者:この需要量がですね、一定数を超えると、要するになんでしょう、UFRがガクンと働いてしまって計画じゃなくって減ってしまうと、その状況を避けるために今は計画的にバツンバツンとやってるけれども。
東電:今は予告ができるってことです。事前に決めたところを今はできる。しかしながら、周波数が下がって遮断をする場合は、周波数が下がり方によって量も違いますし、それによって場所が当然違うということなるんで、それを不測と。
記者:急激に需要が進むとそういう不測の事態っていうことも起こり得るという。
東電:もちろんそうです。テレビとかで先ほどやってますけど、この計画停電で負荷を減らした量以上にこの後バランスが、需要が増えて需要と供給のバランスがさらに崩れると今言ったUFRの動作が起こり得るとそういう状態がありますよっていうのが今。
記者:いきなりですね、急激にコントロールできないから1都8県バツンとブラックアウトするっていうことは。
東電:そういうことはないということです。基本的にはそういうことはないということです。バランスの崩れ具合に応じて一応。
記者:そのエリアは●●せんと。
東電:その度合いによって違うので、事前にお話ができるようなものではないということです。
記者:どこのUFRが作動するかどうかっていうのは、予めわかんないんですか。
東電:周波数の下がり方によって量を決めるんで、その周波数の下がり方がどうなるかが、つまり周波数の下がり方が少なければ少ない量で済むんですが、周波数の下がり方が多い場合は多くを止めなきゃいけないんで、事前にここっていうふうに言えないっていうことです。
記者:例えば東京23区はなるべくやらないようにっていう御社の姿勢ですよね。特に都心23区は絶対守るという姿勢があるけれども、これもコントロールできないんですか。
東電:いや、そこは思想としては全く一緒でUFRでは所謂都心は基本的に遮断を避けるように考えています。
記者:設計されてるの。
東電:はい。そこは。
記者:UFRってどこにある、付いてるんですか。
東電:大体所謂都心23区、都心を除いて大体全部満遍なく。
記者:すみません。その切れる最小単位っていうのはどれくらいで。
東電:お待ちください。即答避けてもいいですか。
記者:例えば10万軒なら10万軒ずつ順番にきてるとかですね。
東電:軒数ですか。
記者:送電線と一致するものなんですか。今回の計画停電のこの単位と一致してるんですかね。
東電:一致してません。
記者:それとも違いますか。
東電:全然違います。もっときめ細かいです。
記者:御社のホームページには需要が増えて大規模停電が起こるかもしれないっていう書き方をされてるんですけれども、やっぱりある程度の規模が見込まれるんですか。
東電:所謂アンバランスの大きさ、つまり100万キロアンバランスが出れば100万キロの停電を起こさないと所謂ブラックアウト状態に陥る危険性があるんで、そういうことをするということです。
記者:今回需要側が足りないところなので、要は、だから需要側がうまく節電とかそういったところで抑えられれば要はそういったことはないと。今100万キロっていうのは電源側が100万が。
東電:もちろんそうですし、今は電気が足りないので、これ以上電気を増やせないという状況でどんどん需要が増えてこれが増え方が100万キロなら100万キロの需要を減らさないとその分満遍なくどこかは停電すると。200万キロ需要がアンバランスが多くなると200万キロワット分の需要を広く満遍なく落とす、遮断しないと、減らさないとブラックアウト状態で何もしないで行くとそういう状況に陥ってしまうということです。
記者:その大規模停電起こした場合ですね、●●起こした場合です。修復というのは割と簡単にできるんですか。
東電:所謂供給力が戻らない限り戻せないっていうことになります。送れないっていうことです。
記者:逆に言えば需要が下がらない限り戻らないということ。
東電:そういうことです。
記者:初歩的なことで恐縮なんですが、電気の周波数が不安定になるっていうのはフワンフワンフワンフワンみたいなそういうイメージですかね。
東電:そういうところ、そういう面もあるかもしれませんが、一番大きいのはモーターがうまく回らなくなるってことですよね。
記者:そうすると、フワンフワンっていうよりはカツンとつかなくなったりついたりみたいなことになったりって。
東電:蛍光灯はゆっくり、ゆっくりそのバランスが崩れてくることに対してはたぶんあんまりみんな気が付かないと思います。
記者:ほかのもの。
東電:ほかのものもあんまりたぶん、あんまり気が付かないと思います。例えば本当に回転機を音をそばで聞いてて、なんか変だなというような、例えば周波数が波を打つようなことが仮にあったとすれば音を聞いてて、ウワンウワンってうなるようなことは、そういう意味で気が付くかもしれないと。
記者:だからいずれにしてももう不安定になると、いつそこがシャットダウンしちゃってもおかしくないような状況になりつつあるということ。
東電:そうですね。下がればそういうことです。
記者:でも大規模停電が起きる前にUFRが作動して。
東電:それが所謂停電です。
記者:予測不可能な停電。
東電:それが予測不可能な停電。
記者:それは大規模停電。
東電:それが量が多くなれば大規模停電です。
記者:何世帯くらいだったら大規模停電。
記者:とにかく1キロワットでも上回っちゃった瞬間に関東全部がドカンと落ちるってことじゃないって。
東電:そういうことじゃありません。
記者:例えば10万キロワット足りなかったら10万キロワット分が停電しちゃうよって。
東電:ただそこも周波数とかの関係があるので。
東電:本当に足りなければ、おそらくですよ、今の3000とか4000キロワットって東京電力の系統であれば10万キロならほとんど誰も気が付かない状態で、我々はすごくドキドキしながら見守るわけですが、皆さんはたぶんおそらく何も気が付かない状態です。でもそれが100万キロになると、これはどこかでバランスをとらなきゃいけないんで、か遮断を行うことによって所謂ニュースになる状況にはなる可能性があるということです。
東電:それは今たとえですからね。その数値は。
記者:例えば100万キロワットだとしたら何世帯くらいになりそう。
東電:ごめんなさい。単純にですね、大体一般家庭の家が3キロなので、100万を3キロで割る。30万っていうふうに、単純に計算するとですね、という形になります。
記者:これ現状ではまだその遮断される。
東電:ではないですよ。午前中のピークが3330なんです。今大体2900万キロワットくらいで推移してます。今後これから18時くらいからピークになってきます。そこの増え方を我々見ているような状況です。
記者:これ目安としてどのくらいギャップが広がると、UFRが作動してしまうような事態になるという目安って言えますか、全体的に。
東電:非常に微妙なんですけど、系統の大きさとういうか、例えば東京電力の場合は東北電力と繋がってるわけなんで。
記者:ていうか、需要の大きさで、何でしょう、要は需要はグーッと上ってるときに。
東電:量が大きいときは、少ないときは少ない量で遮断が起きるし、系統が大きいときはある程度●●場合があると。
記者:これ系統ごとで変わる。
東電:所謂毎日毎日刻一刻と全然量が違うっていう。
東電:例えば少ない系統のときには少ない量でもその可能性がありますけれども、大きい量のときには大きい量まで、要はキャパシティーが若干、要はこういう、なんて言うんですかね、ずれというかノイズというか、そういうような形で、要はそこが大きいのまで吸収できるということです。
記者:これだったら●●じゃなくて、分母に対するパーセンテージみたいなもので目安を示すってことですか。
東電:たぶん厳しいと思います。要は需要の上り具合とかそういったことがあるので。
東電:ここではっきり言うのはちょっと。
東電:厳しいと思うんで。状況状況によって違うので。
記者:わかるんですけど、だけどどういう、どこまでいくと遮断が起こるかもしれないっていうのを可能性が高いっていうか。
東電:10%ずれればたぶんそういうことが起きるだろうっていう大まかな目安ですね。
記者:例えば今日の供給能力がですね、3350ですよね。それに対して今日の朝のピークが3320でしたっけ。30くらい今差がある。
東電:余裕をもってますから。
記者:これが仮にですね、逆転して30を上回っちゃったら、これ発動ですか。
東電:発動っていうのは。
記者:UFR作動しちゃうんですか。
東電:微妙です。微妙です。実際は微妙です。
記者:今まで作動したことってあるんですか。
東電:何回もあります。
記者:へーそうなんだ。
東電:いや、事故ですよ。事故で。
東電:需要側ではないですよ。
東電:訂正です。訂正です。
東電:今のは需要が増えてUFRが作動したというのではなくて、発電所側がトリップをして大きく電源を失ったときにはそういう状態になったことは、経験はあります。
記者:ショートしちゃったりとか、何かの原因で発電所が回らなくなっちゃって、ガクンという。
東電:ガクンと。そうです。
東電:大量に発電力を失ったときにそういうことはありました。
東電:あと送電線とかがバーンと切れてしまって発電所側からの電気を例えば送れないというような状況になった場合は、需要と供給のバランスが崩れるのでそういうことはあるということです。今それを申し上げただけです。何回もあるというのは。それはもう発電所のトラブルとかそういうこともあって。
東電:すみません。訂正します。
記者:ちなみにUFRって日本語でどういう。
東電:周波数低下防止装置。
東電:周波数っていうか需要と供給のバランスを見るものだというふうにお考えいただければいいと思うんですけれども。それが50ヘルツで保ってると。
記者:変電所に置いてあるんですか。
東電:そうです。変電所です。所謂変電所です。
記者:変電の、計画停電よりも変電所の見る単位が細かくなってる。
東電:ものすごい細かくなってます。細かく設定してますけど、量がいっぱいあるということです。備えてあるんです。
記者:6万6000のところも。
東電:基本的にそういうことです。
記者:もう一度肩書きを。
東電:はい?
記者:肩書を。
東電:肩書。私?系統運用部です。
記者:の。
東電:系統運用計画部。
記者:の。
東電:多田と言います。多い田んぼ。
東電:課長です。
記者:確認すると、その、もう一度ごめんなさい。繰り返しになっちゃいますけど、需要と供給のこの差が1割程度需要の方が上回るとその可能性が強くなるということなんですね。
東電:はい。おおざっぱに言うとです。
記者:計画の方なんですけれども。
東電:計画停電の方、はい。
記者:計画自体がですね。
東電:計画自体。
記者:今大規模停電が予測されることになって今までの計画をもうちょっと広げようとか見直そうっていう動きってもう出てます?
東電:ちょっと先ほど向こうでもご説明させてもらったんで、ご質問向こうで受けてたんであれなんですけども、要は今2段階ですよね、2段階のものを3段階にするかどうか。
記者:2つのグループが●●。
東電:はい。それを、3回立てですね、にするかどうか。あと例えば時間を延ばすのかどうか。
記者:すみません。マイクお願いします。
東電:3回立てにするのかどうか。
記者:1日3回ってことですか。
東電:1日3回にするのかとうか。時間を延ばすのかどうか。それについて行うかどうかも含めて検討をしております。
記者:じゃあ裏を返せばエリア分けは、エリアを見直すということはエリアを広げると、そういうのはない。
東電:そうですね、今検討している、検討始めたのがそういったところです。
記者:トリプルになる可能性っていうのは、今ダブルですけれど、●●に、それがトリプルになるって話、明日からっていうのは。
東電:いえいえ。そういうことではなくて、今、今この状況を踏まえてということです。
記者:ですよね。やるとしてももうすぐにはできないですもんね。
東電:はい。今この状況を踏まえてということです。だから明日からのことを検討しているわけではなくて、この状況を踏まえて検討しているということです。よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。