東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月21日19時38分から65分間)

東電:それではよろしくお願いいたします。

武藤副社長:副社長の武藤でございます。この度は、私どもの原子力発電所のトラブルに関わりまして、地域の皆様方、社会の皆様方に、大変なご心配とご迷惑をおかけいたしておりますことを、心よりお詫びを申し上げたいと思います。本来であれば、日々私から、プラントの状況あるいは、工事の進捗等につきまして、ご報告を差し上げるべきことでございますけれども、事故当日、現地に入っていたので、●●以降、こちらに戻りましても、対策本部を離れることができず、このタイミングになってしまいましたこと、お詫びを申し上げたいと思います。今後はできるだけ、私から発電所の作業の状況など、ご報告を差し上げたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。●●内容にいたしましても、引き続き、政府、関係省庁、実際の皆様方等々と、緊密に連携をとりながら、多くのまた皆様方の応援を頂きながら、地域の皆様方の安全を最優先に、1日も早い、設備の安全性の確保に全力で、取り組んで参りたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いを申し上げます。

東電:それでは、以降、失礼して、着席させていただきます。お手元の資料ですが、7時現在の地震による影響などについて。これは、下線部の記載の通りでございます。後ほどご参照いただけたらというふうに思います。それでは、皆様からご質問頂戴したいと思います。よろしくお願いいたします。

記者:AERA編集部のオオシタと言いますが、今回のその原発の件ではですね、いわゆる原子力の安全神話というのが、非常に、崩壊したと思うんですけれども、ずっとその原発一筋で歩んでこられた武藤さん。しかも福島にも、ご赴任されていた経験もあると思うんですが、そうした経験を踏まえてですね、今回の事態、どう捉えているのか。というが1点。それと、そのやっぱり今回その天災とはいえですね、非常に東電の人災的な部分も少なくなかったんじゃないかと。東京電力側のそのリスクマネジメントがですね、十分機能していなかったんじゃないかというふうに思えるところがあるんですけど、その点はどういうふうに受け止めているのか。その2点。ちょっと。

武藤副社長:大変に、大きな未曾有の津波を経験したわけでございまして、ではありますけれども、その結果として、こういったような事態に至ったことについては、大変に申し訳なく思っております。ともかく一刻も早く、設備をしっかりと安全な状態に戻してということが大事だというふうに思っておりまして、全力あげて、それに取り組んでいるところであります。それから、地震の後の対処でございますけど、●●最初、電源の供給がなくなる中で、非常に厳しい状況の中で、原子炉。原子炉そのものは、安全に停止をしたわけでございますけれども、冷やすということにつきまして、最大限の努力をしてきたつもりでございますけれども、●●状況で、まだたくさん努力をしている。そういう状況だというふうに思います。

記者:すみません。すみません。ロイター通信ですけれども、リスクマネジメントの件でいうとですね、アクシデントマネジメントという概念で運用されていると思うんですけれども、そのアクシデントマネジメントの中で、その想定を超えているという事態が生じたのは、いつで、どの時点から、想定を超えているんでしょうか。その全●●電源喪失という、電源の●●ができなくなっていると。で、非常用電源も含めてですね。その時点から、言葉が悪いですけど、その先からは、もうある意味、場当たり的に対処していかなきゃいけないという局面に陥ったということなんでしょうか。どの時点で、アクシデントマネジメントを超えている事態になってるのでしょうか。

武藤副社長:今回の、外部電源が止まりまして、原子炉に注水する設備。これは原子炉の中に、溜まっている容器でもって駆動するタービン駆動の給水のポンプがあるわけでございまして、これも、これは設計通り、動いたわけでありますけれども、それ以降、原子炉中に注入する手立てにつきましては、ご指摘の通り、アクシデントマネジメントの手順の中で、色々な手立てを、我々これまで、考えてきたわけでございます。その中で、消化系の配管を使って原子炉の中の水を入れるという手順があるわけでありまして、今回もそれに従いまして、原子炉の中に、注水を、試みてきたということかと思っております。アクシデントマネジメントそのものは、一つひとつ細かな手順を決めるというよりは、様々な事態にきちんと対処ができるように、色々な選択肢を考えておくことで成り立っているわけでございまして、今回もその中から出来得る手段をとって、最大限の努力を持って原子炉の中に水を入れるという努力をしてきたつもりでございます。

記者:武藤さん。それに絡みまして、例えば、海水を注入するですとか、それからベントを実行するですとか、そういう事象というのは、アクシデントマネジメントに盛り込んでいることだったんでしょうか。

武藤副社長:原子炉はやはり、冷やす、止めるというのは、自動的に止まるわけでございますけれども、そのあと、どうやって原子炉を冷やすかというところは、原子炉の安全確保する上で、大変重要なわけでありまして、で、冷やすためには、水を原子炉の中に入れるということになります。で、その時に当然、淡水、普通の水を使うのが望ましいわけでございますけれども、今回の場合は、淡水が十分に、確保できなかったということがございましたので、その段階で、海水を入れるということを速やかに説明をして、海水を注入したということでございます。

記者:あ、あとベントについては。

武藤副社長:ベントにつきましては、格納容器というのは、本来、原子炉を冷やす、止める、閉じ込める。の、閉じ込めを担う設備なわけでありますけれども、一方、格納容器も、当然設計された圧力というのがあるわけでございまして、その圧力を超えて、格納容器の中の圧力が上がっていくということが想定される時には、むしろ格納容器の一部を解放してやることで、圧力を逃す方が全体として、より良い結果につながるということで、ベントという手順が決められているわけでございまして、今回も、そうした考え方で、格納容器の圧力が上がってきたところで、ベントを試みてきております。

記者:朝日新聞のコミヤマと申します。3号機からの煙が上がっているという話があると思います。また2号機からも同じようにですね、どうも煙が出ているというような話が入っています。これは、どういう事態であるのかということに対する認識とですね、さらに、現在の各プラントの健全性ということに対して、どういう評価をしてらっしゃるのかということを改めて、お聞かせください。

武藤副社長:3号機につきましては、すでにご報告をしておるかと思いますけれども、今日の4時少し前、3時55分頃に、原子炉建屋の屋上、南東からやや灰色がかった煙が発生しているということを私どもの社員が、確認をいたしました。その後、煙は、当初よりも少なくなってきたということでございます。それから2号機につきましては、本日午後6時20分頃、これ原子炉建屋の屋上の屋根部から、モヤ状、白い●●がように見えたということでございますけれども、が、出ていることを確認いたしております。以前より2号機につきましては、建屋の最上階に、●●パネルという解放用具がございますけれども、そこから白い煙が上がっていたわけでありますけれども、それに加えて、建屋の屋上屋根から白いモヤ状の煙が、確認をされたということでございます。

記者:それには、原因について、どういうふうにお考えであるのかということを。

武藤副社長:それについては、色々なことが、考えられるわけでございますけれども、現時点で、こうした原因で、こういうことになったということを、キチンと決めるというのは、いたっておりません。

記者:それからもう1点。各プラントの健全性については、現在の評価を改めて教えていただきたいんですが。

武藤副社長:それぞれのプラントにつきまして、先ほどご説明しました通り、外部電源がなくなった後原子炉の中に水を入れるという作業を続けてきております。で、それぞれプラントごとに、これ、これまで、ご報告をしてきたと思いますけれども、原子炉の圧力、格納容器の圧力など、監視をしながらできるだけ原子炉に水を入れるということで全体を冷やすということに、今あたっているところでございます。

記者:格納容器は、健全に保たれているというのが、今の●●でよろしいでしょうか。

武藤副社長:格納容器そのものにつきましても、圧力をダウンをしてきております。で、特段、ここ数日の間、大きな、若干パラメーターが変わったプラントはございますけれども、大きな変化はなかったものというふうに認識しております。

記者:つまりそれは、健全であるということでよろしいですか。

武藤副社長:その健全とおっしゃっていることが、どういうことか、何を健全と定義するかということでございますけれども、何か非常に大きな変化があったということでは、ないかなと思っております。

記者:健全と申し上げているのは、ベントを行っていないにも関わらず、放射性物質が外部に出るような事態に至っていないということですか。

武藤副社長:非常に、電源がない中で、とれるプラントのパラメーターの数が、限られている中で、我々も色々な判断をしてきているということでございますので、これまで、ご報告してきたような通りの原子炉圧力あるいは、ドライウェルの圧力、それからサプレッションプールの圧力が、推移してきているといったところでございます。ここら辺の、引き続き注意深く見ていく必要があるというふうに思っております。

記者:それって、要するに、よくわからないというのが、パラメーターが限られているので、何度も断定的なことを言えないというような状況ということですか。

武藤副社長:現在のパラメーターの範囲内で、ドライウェルの圧力など、それぞれのプラント、幾らか差はございますけれども、事象が、事象の経緯をずっと追って参りますと、どこかでこの大きな変化があったということにはなってないんではないかなというふうに思っています。ただ、非常にセンサーの数も限られておりますし、本来であれば、いくつもこのまま測定ができるようなことになっているわけでございますけれども、非常に少ないデータで持って、判断をしていかざるを得ない状況にあるというふうに思っております。

記者:武藤さん。さっきのロイターさんのアクシデントマネジメントの話ですけれども、今回の事象というのは、じゃあ海水を入れるにしろ、ドライベントにしろ、想定通りのシナリオでやっていたということですか。

武藤副社長:アクシデントマネジメントと申しましても、何か1つ、決まったシナリオを考えたその通りになるだろうということで、その通り、シナリオに基づいて、操作をするというよりは、プラントの状況。例えば、圧力であるとか、原子炉水位であるとか。格納容器の圧力などなど。見ながら、その事象を把握して、その事象に見合った操作、処方を考えながら、一番いいやり方を考えているという。そういう手順でございます。ですから、何かあらかじめ決められた通りだったというよりは、あらかじめ決められた、包括的なというか、全体的な考え方に従って、操作をしてきたというふうにお考えいただいてよろしいかと思います。

記者:もっと早くその海水注水するという判断はできなかったんですか。

武藤副社長:これは、

記者:全般的に判断が遅いような気がするんですが。

武藤副社長:いや、当然水田を確保して、淡水がある間は、淡水を入れて、淡水の確保が十分でないというふうに判断されれば、次は、海水ということで、これは、もう、比較的早い時点で、海水を入れることを念頭に置きながら、手順を考えてきたというふうに思っております。

記者:廃炉っていうのは、いつ頃念頭に入れていましたか。廃炉してでも、これ止めなくちゃいけないっていうようなことは、いつ頃考えたんですか。もうちょっと遅れたんじゃないんですか。

武藤副社長:まずは、この状態につきまして、これをキチンと収束をさせて、原子炉の安全な状態にするということが一番の目的でございますので、それは、本当まだそういったような部分について何か申し上げられるような段階にはないというふうに私は思っております。

記者:アメリカでそのクリントンが、その、クリントン国務長官が、原子炉の冷却材をですね、空輸をするという発言がロイターとかで配信していましたけれども、あれは例えば、東電サイドで政府を通じて断ったということではないんでしょうか。要するに、東電自分たちの身内で対処しようという意志が強く働いたわけではないのでしょうか。

武藤副社長:今のその、対策本部も、政府の方も一緒になった統合本部ございまして、これは、東京電力だけということでは決してなくて、関係省庁一体となって、この事態の収束に日々あたっているわけでございまして、関係省庁または、大変ご協力をいただいて、●●を進めているところでございます。

記者:すみません。今話が出ましたけれども、朝日新聞社の金井と申しますが、1号から4号に関しましては、先ほど、副社長がですね、一刻も早く設備を元に戻してという表現を使いましたが、これを、今後も使おうと思っているのか。今、5号と6号健全性保とうとしますが、それも今後使おうと思っているのか。そのあたりの意見を

武藤副社長:元に戻してという言い方は、●●ありませんが、一刻も早く、発電所と安全な状態に、安定な状態に持って行くということが一番大事だというふうに申し上げます。で、それ以降のことにつきましては、現時点では、まだ申し上げる段階にはないというふうに思っております。

記者:現時点では申し上げる状態ではないということは、使う意志があるということですか。

武藤副社長:現時点では、ともかくプラントを安全な状態にするということが大きな課題なわけですから、それに最大限の努力を払っているということでございます。

記者:ということは、東電さんとしてまだ使う意志があるということでよろしいでしょうか。

武藤副社長:ですから、それは.

記者:そこを否定なさらないということは、そういう気持ちがあるから否定なさらないんじゃないんですか。

武藤副社長:いえ、ともかく今まだプラントのパラメーターが、必ずしも安定な状態ではないわけでありまして、それにつきまして、最大限の努力を払って、一刻も早く安全な状態にしていくということは我々の一番最大の責務だというふうに思っております。

記者:●●をするということをね、前提に●●するのか、そうでないのか。全く違うんじゃないんですか。その答えは全く納得いきません。

武藤副社長:プラントを安全に保つということは、その一番最後に行き着いたところでどうするかということではなくて、やはり先ほどのアクシデントマネジメントもそうですけれども、ともかくプラントを安全な状態に持っていくということが一番大事だというふうに思っております。

記者:海水を入れて、また使えるものなのでしょうか。原子炉は。

武藤副社長:実際に原子炉の中の状態が、どういうことになっているかということにつきましても、まだまだ限られた情報しかございませんので、ともかく今後のことにつきましては、まだ申し上げらるのは少し早いかなというふうに思います。

記者:すみません。海水注入のタイミングは、適切だったというふうに。

武藤:はい?

記者:海水注入のタイミングは、適切だったと考えてらっしゃるのですか。

武藤副社長:まだ、全体の事象は、全部収束し切ったわけではございませんので、それにつきましては、再度、よく見てみる必要があると思いますけれども、我々としては、最大限の努力を争ってこの●●原子炉を冷却するという操作をしてきたつもりでございます。

記者:最大限の努力を払って水素爆発が起きたのは、なぜなんでしょうか。

武藤副社長:水素爆発につきましても、どういうような仕組みで、それが起きたのかということにつきましては、まだ、今後の検討をするというふうに思っております。

記者:一番最初の質問に絡むんですけれども、趣旨は結局、原子炉の安全神話、崩れたという認識でいいんでしょうか。

武藤副社長:ともかく原子力発電所を、動かすということの安全を確保するということが大前提でありますので、これも今回の事象を踏まえて、どういうようなことを考えなければいけないのかということにつきましては、様々な議論がこれから必要になるというふうに思っておりますけれども、ともかく現時点では、発電所を安全な状態に持っていくということが一番大事だというふうに思っております。

記者:発電所の状態も去ることながら、現時点でですね、既に放出されている核種の放射性物質が、どのように拡散していくのかということを、敷地のところで測定されているものと。更に、それ等ですね、気象データを組み合わせて、シミュレーション色々なところで出されています。東電さんとして、同じようなシミュレーションはされているんでしょうか。

東電:失礼いたします。シミュレーションにつきましてですけれども、その時その時の状況に応じた想定をしております。ちょっと一例だけ申し上げます。今月の15日の未明に、2号機で、ドライウェルベントをしようということで、ベントの操作まで行いました。結果的に、圧力の変動等はなく、ベントはされなかったと考えていますけれども、その際の想定をちょっと紹介させていただきます。その際には、今月15日未明の時点、これは、その14日の時点で、2号機の炉圧が上昇傾向にあったということを踏まえての検討結果ですけれども。まずその時に、そうやって考慮しましたのが、停止してから、つまり11日から数日が経っていて、その分核分裂生成物の減衰が、考えられること。あと、14日、15日に至るまでの時点では、2号機の水位が、高い状態、非常に高い状態に水位していたので、その時点では、燃料の損傷はわずかであると。損傷するとしても、わずかであるということ。これこれを想定して上で、この時点では、安全審査の段階で、想定している●●事項で、放出される放射能量を上回ることはなかろうというような、そのような想定を行っております。

記者:そうではなくて、そのようにして出てきたものが、どうやって、色んなところに広がっていくかということに関して、そこと組み合わせてですね、想定しているのかと。そういう質問なんですが。

東電:はい。申し訳ございません。この時の想定につきましては、今申し上げましたように、この時点での、燃料の不足の影響は小さかろうということで、ヨウ素、希ガスの放出量。それから、全身の被曝線量。これは線量プールですけれども、そのあたりの閾値評価について影響を見積もったというところでございます。この時には、冷却材喪失を、全力して考慮しました。そういう想定を行っています。従いまして、この時は、閾値境界の評価というのを前提に、考えました。

記者:じゃあそれ以上の拡散に関して、福島県のこれこれのところでは、これくらい出るであろうとかですね、風邪が吹いているので、これくらいが太平洋上に流れていくだろうとか、そういったシミュレーションは、されていないということで大丈夫なんですか。

東電:はい。これは、その時その時、状況に応じてシミュレーション、状況に合わせたシミュレーションを行っております。

記者:じゃあ、やっているんですね。

東電:はい。状況に応じたシミュレーションをやっております。

記者:状況に応じたシミュレーションというのは、その気候と組み合わせたシミュレーションをしているということで、よろしいんですか。

東電:はい。気候とそれから、気候というのは、多分その時に起きていること、どういうことが我々が検討して、判断すること。それとの組み合わせになると思います。多分それを気候とおっしゃられているのかと思います。で、その程度に応じて、じゃあ、周りへの拡散の影響をどの程度、どこまで考慮しなければいけないかということを踏まえて、それが、シミュレーションの多分、●●方につながっていくのだと思います。

記者:そのデータを公開されることはないんでしょうか。

東電:データにつきましては、必要に応じて検討していくということになると思います。

記者:必要に応じてというか、必要だと思うんですけれども。必要でないですか。必要だと思いませんか。

東電:それも、想定の結果によるかと思っております。つまり、影響の度合いに応じて、つまり

記者:副社長答えてください。

東電:あ、はい。

武藤副社長:我々も、そういうシミュレーションをするシステムを持っております。今回の難しさは、シミュレーションをするためには、発電所から、どれだけの量が放出されたかということをいれないといけないわけでありますけれども、今回につきましては、今までも申し上げていますけれども、電源がないために、様々な計器が動作をしていない状態で、事象が進展をしていったということがございます。従いまして、そもそもの発電所の最初の放射能の量をどういうふうに決めていくのかというところで、大変に大きな、本来であれば、取れているはずのデータが●●十分に取れていないということがございますので、そのシミュレーションの結果につきましても、そういう中で、我々その時点、その時点で、評価をしてきたと。そういうことがございます。

記者:公表しないですかという質問の趣旨だと思うんですけれども。

記者:公表するんですか。しないんですかという質問です。

武藤副社長:それは、ずっと継続的にそれぞれ評価をしていくということになりますので、その、中身につきまして、継続的にまだ事態が進展していっておりますので、全体取りまとめて、ご報告をすると。

記者:全体取りまとめてと言いますが、事態が動いているというのは、まさに被曝が続いているわけですよね。更にそれは拡大する恐れも、あるという中で、それでもやはり事態が全体収まってから、それを公表するということなんですか。

武藤副社長:再評価をそもそも、元のデータをどう評価するのかというところで大変不確実な要素がございます。

記者:不確実な要素があるので、公表できないということでいいんですか。

武藤副社長:ええ。そういうものをどういう形で公表するのかということにつきましては、ちょっと考えさせていただきたいと思います。

記者:武藤さん、今日政府がですね、福島並びに、隣県の4県のですね、農作物の出荷の低減ということを発表しました。やっぱりその生産者の方にとっては、甚大なる影響が出てくると思うんですけど、その事態を、副社長としてどのように受け止められているか教えてください。

武藤副社長:今回のこの事故で、今もご指摘ございましたように、大変多くの方々に、ご心配ご迷惑をおかけをしていることにつきまして、まず深くお詫びを申し上げたいというふうに思います。先ほどから申し上げておりました通り、ともかくまだ、損傷の損傷の状態が十分に安定をしているわけではございませんので、まずは最優先事項として、この災害が更に大きくなっていくということがないように、災害の拡大の防止に全力を上げていきたいというふうに思っております。繰り返しになりますけれども、本当に多くの方々に甚大なるご心配と、ご迷惑をおかけしておりますけことにつきましては、深くお詫びを申し上げたいというふうに思っております。

記者:すみません。確認なんですけれども、そのシミュレーションというのは、されていたということですよね。

武藤副社長:そのシミュレーションをするシステムはございます。

記者:シミュレーションをするシステムがあって、それを活用されていたという理解でいいんですか。

武藤副社長:それは、緊急時の手順の中で使うことになっておりますので、適宜、システムを使いながら、色々な●●と思います。

記者:11日以降で、それは、もう使用したということですか。

武藤副社長:それにつきましても、先ほどの質問と一緒かと思いますね。少し確認をさせていただいて、お答えをしたいと思います。

記者:したかどうかはわからないということですか。

武藤副社長:いや、評価はいたしております。

記者:評価しているわけですよね。その、シミュレーションしているんですね。ですよね。

武藤副社長:評価は当然手順の中で先ほど。ただそれが、どういういような意味合いを持つかということにつきまいして、色んなことを考えて少し、どういう形でご報告するかということにつきましては、考えさせていただきたいと思います。

記者:すみません。農産物の関係なんですけれども、地域住民の保証や、農家への保証。そこについては、今現在で、東京電力として、どのように考えていますでしょうか。

武藤副社長:繰り返しになりますけれども、まずは災害の拡大防止ということだと思っております。ただ、本件につきましては、被害を被られた方々を救済するという観点から、国ともよく相談をしながら、誠意を持って対応させていただければというふうに思っております。

記者:すみません。農産物への被害が広がっている現時点においてですね、そういうシミュレーションのですね、公表する必要はないんでしょうか。あるんでしょうか。どういうふうにお考えになっているんですか。

武藤副社長:シミュレーションにつきましては、様々な機関でもおやりになっていると思います。我々のもございますけれども、実際にどういうような形で、これまでの、データも非常に限られておりますので、どんな形でお出しができるのか。あるいは特にこれ、時間を大変大きく変化をするわけでございまして、必ずしも、十分な制度を持って評価できているというわけではございませんので、少し関係機関とも●●せる必要がございますので、●●。

記者:むしろその程度が低いとわかっているからこそ、より大きめにそのエラーマージンを通って、早めに行動するというのがそのデンジャーマネージメントじゃないんですか。

武藤副社長:実際、計算をするといいましても、やはり元のデータをはっきりいたしません限り、あまり意味のある結果にならないというふうに思いますので、今回の件、国全体で、対策を見直してるというところでありますので、関係する方々のご意見を聞いて、判断をします。

記者:すみません。聞こえません。

武藤副社長:関係する各機関の方々のご意見を聞いて、確認をして参りたいと思います。

記者:これまで、何度も何度もですね、正門付近での線量のデータが変わっていないことから、安定した状態にあるというようなことをご説明が何度もありました。そういう、一方で、安全であるというような、安定しているというような説明がある一方で、そのシミュレーションに関しては、元のデータが不確かだから出せないと。これは、どういう、矛盾があるんではないでしょうか。全く何もないということじゃないですよね。ある程度のデータはあるわけですよね。

武藤副社長:正門のデータは安定しているというのはその通りでございますけれども、それだけで、全てが見えているというそこの。

記者:大きい声で言ってください。

武藤副社長:正門のデータにつきましては、安定しているということは言えるかと思います。

記者:武藤副社長。ネイビー通信の田代と申しますけれども。今回の件はどの問題もそうなんですが、使用済み核燃料の問題っていうものの、恐怖が明らかになったわけですよね。使用済み核燃料の問題、要するに、ここにだって、1万本くらいあるわけですよね。使用済み核燃料が1万本ほどあって、それをどうやってシールドしているかっていったら、ステンレスの筒ですよね、筒ですよね。それで、命脈を保っていて、そして、特に炉と一緒になってるプールの方は、自衛隊を●●しなくなったということですよね。で、これ1万本もあるわけですよね。このことは、原子力発電というものが、非効率であり、非合理的であるということではないんですか。

武藤副社長:使用済み燃料を、こういうふうにして安全に処方するかということについては、きちんとした技術があるというふうに思っておりますけれども、今回は、大変大きなの津波、それから電源が全く復旧しなかったという、大変に、通常と違う厳しい状況の中で、起きている事象だというふうに思っております。

記者:すみません。放射性物質の拡散に関して、今後そうするとじゃあ、計器に電源が通って、ある程度データが取れるようになったら、ある程度の角度のシミュレーションができたからこそ公表できるだろうと。そのような手順で考えてらっしゃるということですか。つまり、計器の回復を待たないと何も公表するものはないというふうに捉えいてるんですか。

武藤副社長:そうは申しませんけれども、少しこれは先ほど申し上げました通り、●●させていただきたいと思います。

記者:というのは、計器というのは、その原因の部分ですよね。そのもう結果出ているわけじゃないですか。どこにどれだけ今放射性物質が拡散されているか。その結果から戻って今放射能どれだけ出ているかとそういったことは公表はできないんでしょうか。通常のシミュレーションの運用方法ではなくて。

武藤副社長:そこも含めて確認させてください。

記者:すみません。週刊ダイヤモンドのコジマです。株価大暴落してますが、株主の方に、今後どういう経営されていくのか。どう説明されていくのかという点が、1点と、もう1つ、原発のリスクというのが、これで一民間会社が、今後終えるのか。電力業界に今後、その大きく余波が広がっていくと思うんですが、そのあたりどうお考えか2点教えてください。

武藤副社長:これも、ともかく今回の事故につきまして、発電所の状況をともかく安全な状態に収束をさせるということが一番大事なわけでありまして、今ご指摘があったようなところも、結局そういったような結果がどういうことになっていくのかということで、大変大きく左右をされる。そういう性格を持っております。ですから、ご指摘のような点を、どうするかということでは、とにかく発電所を安全な状態に持っていくということで、努力をしていくということが、今ともかく一番大事だというふうに思っております。

記者:各プラントの状況。これ以上悪いことは、起きない。あるいは起きる、その見込みっていうのはどれくらい。例えば、その圧力容器とか格納容器が、その健全性、壊れてしまうとか。そういうことが起きる可能性はあるのか、ないのか。どのくらい。

武藤副社長:これも先ほどの話に少し戻りますが、やはり原子炉は、しっかりと冷やさないといけないということでございまして、で、現在海水を入れることで、出てきます熱を除去するということをやっているわけですが、これをさらに、しっかりとしたものにしていくということが、重要かなというふうに思っております。

記者:すみません、その今日冷やすということで、電源が復旧しつつあると、1つの山を迎えていると思うんですが、当初は、保安院からですね、今日中に、2号機の中央制御室の、空調ですとか、それから計器が戻るんじゃないかという話があったんですが、まだ戻ってないようですけれども、現状でどこまできてて、何が困難で遅れているのか。それともう1つ。もし復旧した場合に、緊急炉心冷却装置は、使う可能性はありますか。ないでしょうか。いかがでしょうか。

武藤副社長:電源は、1、2号機、5、6号機につきましては、外部電源と接続することができました。で、3、4号機につきましては、今日ケーブル敷設をしておったわけでありますけれども、先ほどの3号機からの白煙の発生などございまして、残念ながら今、作業を中断したところでございます。で、電源がきましたプラントにつきましては、一つひとつ機器の絶縁などを測定をしながら、電気を流していいかどうかということを判断をしているということになるわけでございますけれども、残念ながらまだその作業の途中というところでございます。で、これは一つひとつやっている大変に手間がかかるということ。それから特に現場の作業環境。線量率が大変高くなってきている部分がございまして、こういう部分につきましては、なかなか接近をすることが難しいような場所もあるということで、少し時間がかかっているということでございます。

記者:すみません。予想の2倍を超える津波を観測してですね、未曾有の震災とはいえ、事前の対策などは十分だったとは言えるのでしょうか。

武藤副社長:そこにつきましても、よく考える必要が、これから考えていく必要があるというふうに思っておりますけれども、ご指摘のような点も踏まえて、この津波をどういうふうに考えるのかということ。これは、必要だというふうに思っていますけれども。ともかく今、プラントの状態につきまして、しっかりと監視をして、●●手を打っていくということが大事な時期だと思っております。

記者:もっと早く自衛隊とかその、米軍とかですね、あるいは消防とかに、ヘルプのサインを出すということはできなかったんですか。その東電の原子力村の中でですね、事態に対処しようとした形跡があるように見えるんですけれども、そのへんいかがですか。3月11日発災後。1時間くらいの間に。

武藤副社長:事態が、進んでいく中で、関係省庁に、ご報告をさせていただきながら、自衛隊や消防等々の大変なお力添えをいただいて現時点に至っているという経緯でございまして、そこは、●●深く感謝を申し上げたいと思いますし、まだそういう意味では、●●って思っておりますので、引き続き、関係機関のご協力をいただきながら、全力をあげて進んで参りたいというふうに思っております。

記者:広報のあり方についてですね、ちょっと聞きたいんですけど。広報のあり方。●●についての広報のあり方というのは、本部長の方から、こういうふうにしろということをきちんと指導されていますか。

武藤副社長:色々、経験を賜りながら、できるだけわかりやすい広報をするようにということで、日頃から我々もやってきたところでありますけれども、

記者:何故ね、こういう質問をするかというと、これまでの経緯がですね、不利なデータよりも有利なデータがあった場合には、有利なデータしか言わない。不利なデータをこちらが聞くまでは、言わない。そういう状況がずっと続いています。それは、会社の方針なんですか。

武藤副社長:我々、地震の前からずっと、●●ともかく透明性を高く、我々の事業を見ていただいきたいのが、東京電力の基本的な考え方でございます。ですから、現場で起きていることを、しっかりとわかりやすく包み隠さず、ご報告をしてということは基本的な考え方というふうに思っております。

記者:今後は、不利な情報も含めて、きちんと、広報されますか。で、それがもしされなかった場合は、武藤さんあなた自身の責任だということでいいんですね。

武藤副社長:ともかく現場で起きていることを、しっかりと世の中にお伝えするというのが、我々の基本的な責務だというふうに思っております。

記者:なぜ、こういうこと聞くかというと、中電のもんじゅの時に、結局ね、取締役じゃなくて、次長あたりがね、自殺されたでしょ。広報のミスで。そのことを言っているんですよ。今回もそのような悲惨なことが起きないように、きちんと、社の方針として、広報して、仮に広報において、故意あるいは過失で、嘘の情報があったとしても、その責任を各広報マンにとらせるんじゃなくて、会社としてちゃんと責任をとってほしいわけですよ。

武藤副社長:広報というのは、大変重要な仕事でございますので、そのあり方については、経営としてしっかりと見て、で、ご指摘の事がないように、全体を組み立てていきたいというふうに思います。

記者:次から改善されると考えていいんですか。広報のあり方は。

武藤副社長:これまでも精一杯、わかりやすく情報を提供する努力をしてきたつもりでございますけれども、至らないところがあったとすれば、これは一つひとつきちんと対処をしながら直して参りたいというふうに思います。

記者:東電のボスの、勝俣会長、何やっているんですか。全然顔出さないですけれども。

武藤副社長:これは冒頭私も申し上げましたけれども、大変に厳しい状況が続く中で、対策本部の中で詰めて。特に関係省庁の方々とも、様々な議論を重ねながら、日夜、大層議論をしているということでございます。私自身、このタイミングまで、こちらにお邪魔をできなかったと。大変申し訳なく思っております。

記者:その今回見るとその現場はですね、所長以下、協力会社の方々に任せて、より責任の高いですね、幹部の方々は、この●●の本社であるとか、福島県庁の方の横の施設とかですね、そのとりあえずその現場の人たちの指揮が下がっちゃうんじゃないか。あるいは、普段の記者会見も課長クラスの方がほとんどずっとなさっておられてですね、責任ある立場の方々がその、逃げているというかですね、説明責任を果たしてないように見えるのですが。

武藤副社長:地震の直後、私自身、ヘリコブターで現地に飛びまして、現場に入って、福島第二原子力発電所、福島第一原子力発電所の現場を、見ました後、現地に留まりまして、で、その後、こちらに、現地にしばらくいました後、こちらに戻ってきたという●●。私自身も現場にいました。それから、現在は、Jヴィレッジに常務をいたしておりまして、●●にも業務が入っているということでございます。どうしても、現地に行って、観望しながら、把握しながら、全体を●●というふうに思ってございます。

記者:なんで戻ってっちゃったんですか。

武藤副社長:これは、こちらで、対策本部で全体の方針を考えなければいけない用な事態になっているというふうに思いましたので、本部長として、●●。

記者:会長、社長、副社長で代表権のいる方が8人もいらっしゃるわけですよね。どなたか1人現場で指揮を執られてもよさそうに思うんですが。

武藤副社長:現場とは、極めて緊密な連携をとりながら、常時、●●システムなどを見ながら、一体となって対策を考えているところであります。

記者:1号機、2号機、3号機、4号機で不安な点はあると思うんですけれども、今は、どこに対しての、そういうやり方を、安全を守るための、どこに対しての注力を集中しているんでしょうか。それとも、全部に対してやっているんでしょうか。特に3号機の、放射能線レベルがまだ高いようなんですけど、それはなぜかっていうのがまだ、適当な説明をいただいてないので。その辺り、どのようにお考えでしょうか。

武藤副社長:それぞれにプラントの挙動は少しずつ違ってはおりますけれども、基本的な問題というか、課題は、共通なわけでありまして、ともかく、原子炉をしっかり冷やすということだと思ってます。そのための努力をこれまで継続してきたと思いまして、ちょっと具体的に言えば、原子炉中に水をやはり入れてやるということに尽きるので、そこにつきましては3つとも、同じやり方で、対処をしてきたと。ただ、同じやり方と言っても、プラントのたとえば、原子炉の圧力であるとか、格納容器の圧力であるとか。それぞれに差がございますので、それを見ながら、やり方については、調整をしているということ。それから後、1号機と3号機においては、残念ながら建屋の屋根が破損しております●●の建屋の屋根はそのままでありますので、原子炉の中に、あるいはプールの中に水を入れてやるというやり方もそこはそれぞれに差があるということでございます。ただいずれにしましても、ともかく水を入れるということが、大事だと。こればっかりは、共通だと思っております。

記者:すみません。シミュレーションのことに話が戻ってしまうんですが、正門の付近などでは、ずっとですね、一定のところでモニタリングできて、ある程度のデータはあるにも関わらず、不確かだということで今のところ出していらっしゃらない理由についてと、不確かなデータを元に、シミュレーションを公表した時に、予想される心配なことってどんなことなのかというのを、この2点を教えてください。

武藤副社長:先ほどのご質問にまた戻りますけれども、全体の持つデータの意味合いというのが大変重要だと思います。で、放射能の放出というのも時間と共に、変わるわけでありまして、本来であれば、それは連続的に出るところでモニターされるわけですけれども、そこは今回データが取れない状態でございますので、シミュレーションそのものがどういう意味合いを持つのかということも含めて、考える必要があると思います。

記者:ごめんなさい。ちょっと聞き取れないんですけど。

記者:大きい声でお願いします。

武藤副社長:放出源のところのデータというのは、本来であれば、継続的にデータを取ることになるわけですけれども、それが今回は、先ほどから申し上げているような事情で取れてませんので、その中でのシミュレーションというのは一体どういう意味合いを持つのかということは色々検証する必要があると思います。これにつきましては、関係機関も合わせて、全体の対策を考えているところでありますので、よくここは調整をさせていただいて、考える必要があることだと思って

おります。

記者:つまり、それをデータをですね、公表することで、どういった利益が想定されるのかという質問なんですけれども。

武藤副社長:ですから本件につきましては、どういう形でご報告をすればいいのか。できるのかということにつきまして、預からさせれいただきたいと

記者:それはわかってます。それは既にお聞きしているんですが、どういった不利益が想定されるんですかという質問です。

武藤副社長:実際のデータというのは、色々な意味合いがあるわけでございまして、これはその、きちんとした形でもって公表させて、それは色々な意味合いを持つことになりますから、そこにつきましては、そもそもそれがどういうそのところから出てきたものなんだと。どういうような根拠に基づくんだといったようなことも含めて、よく吟味する必要があるだろうというふうに思ってます。

記者:すみません。朝日新聞社のカナイですが、今までその、避難民のですね、●●ついてあまり東電さん積極的に言っておられてませんけれども、現状の20キロ非難、30キロ以内や内退避ということでですね、いいと、現在でも考えてらっしゃるのか、なぜ今まで東電として積極的に避難について言ってこなかったのか。その辺りを教えてください。

武藤副社長:これは、我々の考えていうよりは、国全体として様々な状況を、総合的に判断して、決められたものだというふうに理解をいたしております。

記者:そういうことは、今まで言ってこなかったんで、最終的に政府の統合本部がこちらに作られたりですね、そういう状況があったと思うんですが、その点についてはどのようにお考えですか。

武藤副社長:先ほど、ご質問とも通ずると思いますけれども、この事態そのものを収束させる上で、東京電力だけではなくて、国の関係機関の総力を上げて、ご協力いただきながら、収束をさせていただくということが必要な状態になってみるということで、そういう体制がとられているということだと思います。

記者:先ほどの話にちょっと戻りますが、20日の昨日の官房長官の会見ではですね、もう、再稼働は厳しいだろうという話が出てきて、昨日郡山の市長からの方もですね、廃炉を前提に対応していただきたいというコメントが出てますが、地域住民からそういう問題が出ているに関して、問題に対しても、安全、炉の安全を取り戻すというのは、これ最低限の義務だと思うんですが、その言葉を地元住民に対しても返すつもりでいらっしゃいますか。

武藤副社長:ともかくやはり安全を確保するということが最優先なわけでありまして、それ以降のことにつきまして、そこを飛び越えて、今後どうしたいということを申し上げるというのは、少し早いかなという気がいたします。

記者:すみません。安全というのは、要するに、放射能をきちんとおさえて閉じ込めるというふうに捉えていいんですか。

武藤副社長:これ以上事態を拡大させないで、放射能の、放射能を含めて災害の拡大防止が図られるということです。

記者:それまでの期間、どれくらい時間がかかりそうですか。

武藤副社長:これは、できるだけ早くというふうに思っておりますけれども。残念ながらいつまでにというのは、まだ難しい状況でございます。

記者:要は現場、結局線量が高い中で、作業員の方は、作業されていて、おそらく、線量を上限オーバーして出ていかれる方が多いと思うんですが、要するに何人くらい最終的に投入されたりとかですね、数がどんどん増えていっているんですけれども、この辺どういうふうにお考えなんでしょうか。

武藤副社長:これは、線量の限度の中で、仕事をしていただくということは当然に必要なわけでして、これは、東京からあるいは他の発電所から必要な電源につきまして、順次現地に送りこんでいるという状況でございます。

記者:収束まで、どんどんどんどん次から次に人を投入されていっているようなところですか。

武藤副社長:ともかくできるだけ早く収束できるように頑張っていきたいというふうに思います。

記者:緊急炉心冷却装置は、電源復旧したら使うんでしょうか。使えるんでしょうか。

武藤副社長:そこについては、先ほどご質問いただけました。これも先ほど他の機器と同じでございまして、使える状況にあるのかどうかということを確認をしないといけませんので、残念ながら現時点では使えるのか使えないのかということにつきましては、申し上げるところまでいっておりません。

記者:で、ごめんなさい。結局2号機の電源復旧の目処はいつになるのでしょうか。

武藤副社長:2号機につきましては、電源も繋ぎこみまして

記者:いや、その先ですね。その中央制御室に空調が通るのかどうか。そこが今夜中って最初、保安院から言われてたんですが、遅れているようなんですけど、それいつになるんでしょうか。

武藤副社長:今日も、先ほども3号機の黒煙など、燃料機の●●などございまして、こういうことがございまして現場からは安全第一ということで最大限を●●をさせております。で、現場は非常に作業環境が厳しい状況にありますので、現場に行くだけでも中々、防具着を着替えたりなどなど手間がかかりますので、そういったようなこともありまして、少し時間がかかっております。で、具体的に残念ながら、見頃につきましては、いつまでということは、まだ申し上げることが

記者:その影響は、与えている3号と2号の今日出ている煙なんですけれども、原因は不明とおっしゃっていましたが、考えられう段階で、どういうことがありうるのか。特に3号の方は、もうああやって水が出ているわけですし、どうしてああいう煙が出てくるのか。2号についても、そうなんですが。副社長はどんなふうに現時点でお考えになりますか。

武藤副社長:これは、現場に人間が入れているわけではありませんので、外から見えている状況の最中でご覧になっているのと同じ状況、ああいった状況の中で我々も判断をせざるを得ないわけでありますが、体裁的に申し上げますと、原子炉建屋の中に、燃えるものというのは、あまりございません。ごく一部で、油を使っているようなものはございますけれども、ほとんどのものは、建屋の中の例えば、塗装とかですね、非常に量の少ない●●の塗装みたいなものの可能性ございますけれども、たぶんそれだけでは、ああいったようなことにはならないと思いますので、あと、建屋の中にある、量は少ないと思いますけれども、そういう簡易性のものが、燃えたといったような●●も依然としてあるような気はいたしますけれども、これも、それ以上、これも推測になってしまいますので、あまり明確なことは申し上げるべきではないと思っております。

記者:すみません。20キロ、30キロの範囲の指定については、それはそれでよろしいんでしょうか。

武藤副社長:これは先ほどのご質問と一緒だと思いますけれど、これにつきましては、様々なデータを総合的に判断をして、国全体として決められた数字だというふうに思っております。

記者:東電さんとしてどうなんですかっということです。

記者:事業社としてですよ。

武藤副社長:我々からお出しをするデータを踏まえて、全体総合的に、これ事業社のデータだけではないと思いますので、これ全体の状況を総合的に判断をして、決められた数字だというふうに思っております。

記者:じゃあ東電さんとしてもっと広げてくれてというふうに、切願にいったことはあるかということです。

武藤副社長:これは我々というよりは、政府として、総合的に今、状況で判断して、決められた制度だというふうに思っております。

記者:損害賠償責任を負うのは東電さんでしょ。東電さんとして、損害賠償責任を負うんだから、事前にもっと●●して欲しいということがあれば、言うべきじゃないんですか。

武藤副社長:これは住民の方々の安全が第一ということを前提でありますので、その住民の方々の安全を確保という観点で、必要な距離を総合的に判断をして、政府が決められたというふうに私は思っております。

記者:東電さんのシミュレーションでは、それで十分なんですか。それともちょっともう少し足りないんですか。いかがなんですか。

武藤副社長:これは先ほどのシミュレーションの話に戻りますが、そのシミュレーションを持って、そうしたこと定量的に決めるだけの我々はデータは、持ち合わせてはないというふうに思っています。

記者:すみません。透明度を高めるというには、第三者がねいるかどうか。つまり保安院が、現場にいるのかどうか。あるいは現場と本社との、例えばテレビ会議。常に、保安院の人を立ちあってんのは、どうかというようなことは非常に気になるんですが。それはどうですか。

武藤副社長:保安院さんは、テレビ会議、我々と常に一緒に参加をされておりますし、我々適宜、ご相談をさせていただきながら、一緒になって活動をさせていただいております。

記者:現場の方、今?

武藤副社長:現時点で今現場にいらっしゃるかどうか私ちょっと確認はしておりません。

記者:そうすると東電さんとしては、計量的に決めるデータを持ち合わせていない20キロ、30キロの範囲なのに、それを良しと今しているわけですか。政府が決めたことだから。

武藤副社長:我々は、モニタリング結果など、データをお出しをしてるわけでありまして、それだけで決まっているというわけではないと、私は思います。全体として、総合的に、決められたものだというふうに思っております。

記者:東電さんのデータでは、計量的に、裏付けられたその、範囲ではないということですね。東電さんのことでいうと。

武藤副社長:我々のデータだけではなくて、様々なデータを総合的に組み合わせて、判断をされているというふうに私は理解しております。

記者:すみません。先ほど色々話を伺っているとですね、どうも、都合の悪い時だけ、政府政府って言葉が出てくるのもですけれども、例えばですね、その政府と言いますと、枝野官房長官ですね、その、今回の原子炉について廃炉にせざるを得ないという趣旨の発言しておりますけれども、それも先ほど廃炉というのは、早すぎるという話でしたけれども。それはどうなんですか。例えば、その枝野さんが、廃炉という言葉を口にしたのは早すぎるというふうにお考えなんですか。

武藤副社長:すみません。私ちょっとその発言につきましては、承知をいたしておりません。

記者:承知してないんですか。

記者:承知してないんですか。

記者:ニュース観てないんですか。

武藤副社長:はい。それは報道では、新聞でも読ませていただいています。

記者:では承知しているんじゃないんですか。

武藤副社長:失礼いたしました。新聞では読ませていただきました。

記者:東電の中では確認はされてないんですか。その発言は。会社の中では、その発言は確認されてないんですか。

武藤副社長:私はすみません。新聞で読ませていただきましたけれども、会社としてどういう認識があったかというのは、再度確認させてください。

記者:その発言についてはどういうふうに感じられたんでしょうか。

武藤副社長:これは、全体をご覧になってそういうふうに、そういう発言があったということですので、そういう判断をされたと。

記者:私の質問に答えてないんですが。私の質問はそう言ったのか、ずっとさっきから聞いているとね、この廃炉については、早すぎるっていう発言を繰り返されてますけども、そうなるともうじゃあ枝野さんというのはね、発言も、考えも早すぎる、急だと。全体を見ていないと。そういうふうな理解でいらっしゃるんですか。

武藤副社長:大変に厳しい状況●●の状況は厳しい状況だと私は認識をいたしております。で、大変早いと申し上げましたのは、我々ともかく将来混沌とどうするかということ以前にやることが事業者としてあるということを申し上げたかったのでありまして、それより一歩先に出て、色々お考えになって、そういうご発言をいただいているということだと理解をいたしました。

記者:自衛隊が使用済み核燃料プールに、注水を、あっ放水を開始するまで、空白の1日っていうのがありましたけれども、その時に、東電さんは、専門家としてどのような危機意識であったのかということ。

武藤副社長:原子炉増やす上で、水が必要あるという●●全て水が必要あるということで、様々な手立てを取ってきたわけでありますけれども、その中で、我々としても、最大限の努力をしていたわけではありますけれども、上から空から水を入れるということについては、我々の能力を超えていたわけでございまして、それにつきましては、国の力をお借りする必要があるだろうというふうに考えて、ご相談をさせていただくということでございます。

記者:だから政権がね、1日熟議をしてたわけですよね。それは鈴木寛という副大臣、文部科学副大臣の提唱していう考え方、政治のスタンスなんですけれども、1日熟議をされてたということについて、当事者として、今、その時ね、恐怖心ってあったのか。1日の間っていうのは。

武藤副社長:ともかく我々としてもできることは全て最大限にやるというふうに思って、努力をしてきたわけでありまして、確かに、空からああいう形で水を入れてっていうのは、1つの方法でありますけども、我々としても、できることは他にもあるわけでありまして、それにつきまして、●●で検討をしたいと思います。

東電:大変申し訳ございません。そろそろ1時間でございますので。

記者:一番関心があるのは、1号から4号のポンプ等の状況がどうかということですよね。一昨日から、もうそれはチェックされていると言います。ですから、少なくとも今の段階で分かっていることについては、きちんと広報していただきたいのですが。

東電:先ほどからですね、色々ご説明をさせていただいておりますが、電源関係のですね、調査につきましては、色々な中断等もございますし、あと中も厳しい環境にございます。非常に検討したもんが、現場に行って確認すると、なかなか厳しいものがあるという状況でございまして、なかなか思うようにですね、進んでいない状況でございます。今のところ、日数はかかっておりますけれども、かなり進んできておりますので、近い内にはですね、何かものが動かせて、それが良い方に進んでいくようになると思いますので、それをですね、毎日この中で、ご報告をしながら、皆さんにお伝えをしていきたいというふうに考えております。まだ現段階、本日の現段階ではですね、まだ、機器を動かせると。また、中層の電気がつくと。いうような報告をまだ受けておりませんので、まだですね、もうしばらく時間がかかりそうな状況でございます。

記者:いや、つまり分断がダメだった場合にちゃんと、東電さんがバックアップ体制をとって、いついつまでにこういう資材を入れて、こういうふうにして、●●ということをね、検討されているかどうかということです。それじゃ全くわからないんですよ。不安が募るばっかりですよ。

東電:資材、ポンプ等につきましては、まずですね、現段階で、必要なように確認が取れているものについては、先行で手配をしているところでございます。あと、例えば、電源関係のですね、盤関係もかなり、津波等の影響を受けておりますので、そちらも仮設で作れるように、こちらの資材を準備しております。可能な限り、今あるものを使えればですね、労力も減らせる状況にありますので、そちらを使いたいんですが、水没等による場合にはですね、それを取り替えを必要となりますので、そういう資材につきましては、既に手配をして、順次揃えているところでございます。

東電:それでは、そろそろ1時間でございますので、大変申し訳ありませんが。

記者:すみません。1点だけ。地震の損傷具合について教えていただきたいんですが、何日も前から、東電さんの福島の方では、1号機が70%、2号機が33%っていう数字も出ています。保安院からはあと3%っていう数字も出ているんですが、そういったシミュレーションの数字については、どうお考えですか。シミュレーション実際してらっしゃるんでしょうか。シミュレーションというか想定ですね。すみません。

東電:炉心損傷割合の数字につきましては、これは格納容器に設置されてます●●モニターの値の読みから換算しているものと理解しています。従いまして、そのモニターの読みの大小によっていわゆる大きな値を示す場合、小さい値を示す場合があると考えています。そちらが、70、33に結びついているものだと理解しています。一方、3%以上につきましては、そちらなんですけれども、1週間前の土曜日の際、福島第一1号機で最初に格納容器ベントする際の、これはシミュレーションですけれども、その時の想定として、燃料の2%が壊れているという話を申し上げたかと思っています。で、1週間前の土曜日の時点と比べて、じゃあ現状、それよりも、楽観的な状態かというと、そうではない水位をこの1週間していると思います。そういった点で、2%という想定よりかは、より厳しい状態ではないかという考えはこれは3%以上という保安院さんの、数字に合うものだと思っています。

記者:当時、2%という想定ができたのであれば、今でもだいたいどのくらいっていうのが、できると思うんですけれども、その点についてはいかがですか。そういった想定はされてないんでしょうか。あるいは、されているのに出してないんでしょうか。

東電:当時の2%につきましては、まだ1号機、3号機と、それから2号機もそうですけれども。この1週間の水位を経る前でしたので、その当時、現状もありますけれども、いわゆる●●の際に用いた一部を、参照して、で算定したのが、2%です。で、その後の水位につきましては、多分それを超える状況で、水位してきているのではないかというふうに考えています。

東電:それでは大変申し訳ございませんが、1時間経ちましたので、ここで今日は、終了させていただきたいと思います。どうも今日はありがとうございました。