東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月25日03時46分から62分間)

東電:大変申し訳ございません。今から資料の方をお配りさせて頂きたいと思います。件名につきましては福島第一原子力発電所3号機タービン建屋における協力企業作業員の被曝に関する調査結果ということで今から資料をお配りいたしまして、ご説明させて頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

記者:すみません。会見を始める前によろしいですか。先ほど必ず回答すると言って、我々はその言葉があったので、じゃあ帰って調べてくださいという話をしましたけれども、その後ですね、水の分析ができたら報告はしますと言いましたが、途中でこれだけ時間があったら普通ならば何らかこれからやります、この後出ます、アナウンスがあるべきですよね。私があそこに行くまでこの会見開かれなかったじゃないですか。

東電:申し訳ありません。

記者:以前からその話はしてませんでしたっけ。

東電:大変申し訳ありません。

記者:申し訳ありませんじゃなくて、以前からそれをずっと破り続けてるんだったら、ここに1人誰か置きましょうよ。

東電:色々調べごとに時間がかかってしまいまして。

記者:調べ事がいたってそれだけ人数がいるんですから、誰かがアナウンスに来れますよね。

東電:お詫びを申し上げます。大変お待たせいたしました。ただいまから福島第一原子力発電所3号機タービン建屋における協力企業作業員の被曝に関します調査結果についてご報告申し上げます。まずこの度は大変申し訳ございませんでした。会見者をご紹介申し上げます。真ん中におりますのが原子力運営管理部長高橋タケシでございます。皆様から向かって左側、同じく原子力運営管理部放射線管理グループマネージャーの鈴木アキラでございます。はじめに資料につきまして高橋の方からご説明申し上げまして、その後皆様からご質問頂戴したいと思います。着席して失礼させて頂きます。

高橋部長:それではお手元の資料についてご説明いたします。福島第一原子力発電所3号機タービン建屋における作業員の被曝に関する調査結果についてでございます。当発電所は東北地方太平洋沖地震の影響によって停止中ですが、平成23年3月24日、3号機タービン建屋1階及び地下1階において、ケーブルの敷設作業を行っていた協力企業の作業員3名につきまして約170ミリシーベルト以上の線量を確認し、そのうち2名の方につきまして両脚の皮膚に放射性物質の付着を確認いたしました。その2名の協力作業員、協力企業の作業員の方ですが、この放射性物質が付着した部分について洗浄を行いましたが、ベータ線熱傷の可能性があると判断いたしましたことから、福島県立医科大学付属病院へ搬送し、当該病院での診察の後、本日25日ですが、千葉県にある放射線医学総合研究所に移動し、4日程度と聞いておりますが、様子を見ることとし、作業員の方が踏み入れた水の評価結果が判明し次第お知らせすることといたしておりました。これにつきましてこの度、当該作業員の作業環境を調査した結果を以下のとおりお知らせするものでございます。まず水表面の線量率は約400ミリシーベルト1時間あたりという値でございました。それからその次に溜まっていた水を採取いたしまして、サンプリングしてガンマ線核種分析というものを行いました。その結果が下に示されています。場所は福島第一の3号機タービン地下です。核種名がその下にコバルト60からセリウム100におけるものまで書いてございまして、その右の方の欄に濃度、それからベクレルパー立方センチメートルという単位で記載されてございます。合計が一番下にありますように、3.9×10の6乗ということでございました。値はそこに書いてあるとおりでございます。その次のページですが、また引き続き今後はベータ線による核種分析で評価をしたいと思っております。今回の原因でございますが、作業の前日でございますが、3月23日に当社社員が現場調査を行いました。その時の線量実績からすると、当該作業エリアでございますが、これについては線量率が低いもの、低かったということがございまして、当日につきましても低いものと思い込んで、実際24時間作業にあたりまして、作業環境に変化があったことに気が付かずに個人線量計の警報が発報したものの、作業を継続してしまったことである。このように推定してございます。これを踏まえまして、今後当社社員および協力企業の作業員の方々に対しましては、この個人線量計の警報を十分認識して、この警報が発報した際には必ず退避する、これを再度徹底いたしたいと、そのように思っております。以上でございます。

東電:それではこれからご質問頂戴して、●●ますけれども、恐れ入りますが挙手のうえ、社名、お名前おっしゃって頂ければ幸いでございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。どうぞ。

記者:●●通信の●●と申しますけれども、作業員の方っていうのは、いわゆる放射線業務従事者の資格を皆さんお持ちなのでしょうか。それと、作業に当たっている方は皆さん当然にその資格をお持ちなのか。また仮に例えば東京だとか●●だとかそういった人が応援に来た場合に資格を持っていない人間は入れることになるんですか。をお願いしたいんですけれども。

東電:今回の当該作業者の方は放射線業務従事者の方でございます。それでこの地震後のですね、対応で色んな方たち、作業の方たちに応援頂いておりますけれども、例えば電気関係で私どもの工務部門ですとか配電部門の作業員もですね、現地で作業して頂いておりますけれども、そういう方たちはこれまでは放射線業務従事者ではないわけなんですけれども、その方たちにはですね、作業を実施する前にですね、放射線の教育ですとか、あと教育だけではなくて実際に汚染を防護するための服を着用してもらったり、そういう部分については全部当社の放射線管理委員がガイドをしてですね、装着してとそういう対応をして作業に当たってもらってるというのが実態です。

東電:他いかがでしょうか。はい。どうぞ。

記者:朝日新聞の奥山と申しますけれども、いくつかお聞きしたいことあるんですが、このまず放射能色んな核種が検出されて、この量とかこの中身についてはどういうふうに評価しておられるんでしょうか。

東電:まずこの溜まり水の核種分析の結果を示してございますけれども、トータルの放射能、一番下の欄に書いてますが、3.9のマイナス6乗、単位がベクレルパー立方センチということで、非常に濃度が高いものになってます。で、例えば比較するものといたしまして、通常の運転中の原子炉水の濃度が数百ベクレル立方センチということですので、それに対してもですね、比べましても4オーダーほど高い数字ということになっております。こういった水がですね、放射性物質を含んだ水が大元は、元々は炉の中のものだということは明らかなんでしょうけども、どのようなルートでここのタービンの、3号機のタービンの地下に溜まり水としてですね、存在してきたかということについてはですね、まだわかってないという状況です。

記者:運転中の炉心の放射能の濃度のⅠ万倍くらいあるということでよろしいんでしょうか。

東電:はい。そうです。

記者:なら、そもそも運転中の炉心の放射能の濃度の1万倍っていうのは存在し得るんでしょうか。原発の施設内では。

東電:基本的にはあまりないと思ってまして、実際核種の欄を見てみますと、例えばセシウム137とかっていうのは通常の炉水にはあまりないものでございます。

記者:それはこういうことが考えられるっていうふうな何かそういうものがもしあれば、どうしてこうなったということについて。

東電:基本的には今までも屋外の●●で若干見られておりますので、基本的には出所は今までと同じで、たぶん燃料が若干損傷して、それでその中から若干量が放出したといったものじゃないかというふうに推察しております。

記者:濃度についてはどういうふうに説明は可能なんでしょうか。この核種は、こういうのが色々と出てるっていうのは想像つくんですけれども、これだけ濃い濃度っていうのはどういうふうに説明。煮詰められたとかそんな感じなんですかね。

東電:これについては、私ども実際どういった経緯かというのを把握しておりません。現在調査をしているところでございます。

記者:このタービン建屋の地下は何か配管か何かで繋がってるんですかね。その炉心とは。そこら辺が弁が閉まってなくて、流れているとかそういうことっていうのはあり得るものなんでしょうか。

東電:そういった可能性ですとか、あるいはこれ3号機ですから水素爆発の影響でこのタービンの隣の原子炉の建屋の上に使用済み燃料のプールもございますので、そういった諸々のルートについて今調査をしているところでございます。

記者:あと前日測ったときは水も少なかったとお聞きしたんですけど、それはそれで間違いないのかということと、その前日からこの24日にかけて何か変化するような事情が何かあるのかどうなのかっていうのはどうなんでしょうか。あと前日の線量の、もしデータがあればそれもお聞きしときたいんですが。

東電:まず前日の水なんですけれども、前日にですね、ここの場所に今日の、今日と言いますか、今回の作業をするために当社の社員がですね、現場の調査に行っております。そこでのその社員が見た状況ではですね、ほとんどは水はないという状況だったということです。同じ線量についてなんですけれども、ここの当該作業場所も含めて他の場所もですね、現場調査に出て、それでまた緊急時対策室に戻ってきて、わけなんですけども、その間のその社員が受けた放射線の量が約3ミリシーベルトということでした。この当該場所ではですね、現場調査の間にですね、約1時間くらい滞在しただろうと思っていて、その時の線量が0.5ミリシーベルトくらいだったんじゃないかというふうに記憶しているというふうに言ってございますので、23日の時点では今回ありましたようなその極端に高い放射線の量っていうのはなかったというふうに今のところ調べたところでわかってございます。

記者:ちょっとおおざっぱな値にはなるかもしれませんが。毎時0.5ミリシーベルトくらいという。

東電:そうです。

東電:他いかがでしょか。はい。どうぞ。

記者:●●です。2枚目のところですね、個人線量計の警報を発報したものの作業を継続した●●というのは、これは聞き取り調査の結果ですか。

東電:はい。聞き取りの結果です。ここをもう少し確かめたい部分っていうのはあるんですが、このタービンのような場所だということと、あと前日の放射線環境から、前日行ったときのですね、放射線環境から放射線がそれほどないというような認識があったんだと思うんですけれども、個人線量計のですね、警報が故障したんではないかというようなことも少し思ったというふうに言われているということです。ここの辺はもう少し確かめないとわかりませんけれども、線量が故障してるんじゃないかというような考えもあったというふうに聞いております。

記者:それは要するに●●運ばれなかった3人目の方への聞き取り調査ですか。

東電:すみません。この方たちなのかどうか、すみません。誰からの聴取かは確認してません。申し訳ありません。

記者:ちょっと待ってください。その場合の3人に対する聞き取りではないんですか。

東電:当該の3人です。それでその病院に行かれた2人なのか、それとももう1人なのかっていうところは区別が私がわかっていないというだけです。

記者:わかりました。

東電:他いかがでしょか。はい。どうぞ。

記者:IWJのハラと申します。使用済み燃料が推測で何度になっているかを教えてください。プルトニウムが●●になってる可能性があるとしたら融点約640度からなんですが、プルサーマルの場合はもしかしたら●●になっているんじゃないか。あと3号機内は●●をでかくできる装置があるかどうかについて教えてください。

東電:申し訳ございませんが、現在の燃料の実際の温度についてはまだ把握してございません。

東電:他いかがでしょか。

記者:把握できないんですか。

東電:解析でどの程度か推測はしようとしてますけれども、現状まだ把握できておりません。

記者:推測いつできますか。

東電:申し訳ありませんが、まだお答えできる状態にありません。

記者:お答えるできる状態じゃないってどういうことですか。

東電:まだわかってないということです。

記者:ふりかかってるんですか。

東電:はい。

東電:他いかがでしょか。どうぞ。

記者:あとこの長靴を履いていなかったというこのお二人はそれはなぜだったんでしょうか。

東電:ちょっとお待ちください。すみません。ちょっと確認させてください。伊豆がないところですので、普通の短靴と言いますか、特に水があるような場所ですと長靴をっていう指定を、防護装備の指定をしておりますけれども、その前日の状態で水がない、ほとんどない状況でしたので長靴にしてくださいというような防護指示がなされてなかったということだと思います。

記者:あとこの水溜り、深さ15センチというのをお聞きしたんですが、大きさ的にはどのくらいなんでしょうか。ちっちゃなちょっとした水溜りなのか。それとも割と広く広がっているような感じなのか。イメージがわかればと思うんですが。

東電:フロアにですね、広がっていてですね、それがどこまで続いているのかっていうのは確認はできてませんけれども、水溜りが何か所あってというものではなくて、15センチ程度の深さの水面が広がっていると。それがどこまで続いているのかはまだ把握できていないということです。

東電:他いかがでしょか。

記者:すみません。よろしいですか。

東電:こちらの記者さんどうぞ。

記者:中日新聞の●●と申しますが、確認なんですけれども、放射線管理委員が一緒についている必要があるのか。要するにいなくても●●しないとかその辺もう一度確認したいんですけれども。

東電:通常のですね、放射線下作業の場合ではですね、作業の初めから終わりまでですね、ずっと放射線管理委員がついているというような条件にはしてございません。いくつかの作業場所があればですね、それをポイントポイントでですね、確認、放射線管理委員が確認をしまして、必要な指導をするという、そういうやり方をしているかと思います。今回はまた通常の状態とは全然違っていて、放射線管理委員の、何ですかね、放射線管理委員がですね、確認しなければいけない、こんな、何ですかね、変動が大きく予想される場所ですので、もう少し放射線管理委員がですね、変動を予測したようなガイドをしなければいけなかったというふうに今は思ってございます。

記者:よろしいですか。今回のようなことがまた繰り返されちゃいけないと思いますけれども、今回の作業員の、なぜ水溜りというものがあった場合にですね、警報を発報したままに作業続けてしまったというのは、作業することに対してですね、粋がってるというか、すごく粋がってるような形でやっているのか。荒っぽいのか。逆に思考停止していて隷属的な感じでですね、思考停止して気分が萎えてしまってるのか。元気があるのか、元気がないのか。どっちのことなんでしょうかね。

東電:申し訳ありませんが、先ほど●●判断してしまったというくらいしか聞き取れていないので、今のご指摘について●●とかそういうところまでは聞き取れていません。

記者:だから同じことが起こり得る場合にですね、マインドの問題ってあり得ると思うんで、その点ちょっと気を付けて頂いて、粋がってしまうのも問題ですし、逆に気分が萎えてしまって作業に問題がある●●。

東電:わかりました。ありがとうございます。

東電:はい。どうぞ。

記者:確認なんですけれども、3名の方っていうのは線量計を使っての作業に関する経験と言いますか、どれくらい線量計の警報が鳴ったらどうなる●●理解があった方なのか。

東電:経験年数を、従事者としての経験年数を調べてきまして、1人が11年、もう1人は4年の経験をもっています。もうひと方、3名の方のもう1人が14年の経験をもっておりますので、何ですかね、警報のですね、●●というのはですね、お分かり頂いたと思いますので、思います。ただ非常に環境が変わりやすい状況でのという、が状況に今がなっているということにですね、そこがですね、なかなか気づきづらかったという誤解のもとになったというふうに思っております。私たちもですね、当社の方もですね、もう少し作業内容を協力企業の方にちゃんと的確に伝えたりとかですね、今回溜まり水のようなものが非常に高い放射線量を持っていたということになりますので、その水ですと、場所も動きやすいものになりますので、言ってみれば線源が、放射線源が動くということになりますので、そういうものもですね、十分注意するという、危険予知をするということが大事じゃないかなと思っておりまして、そのような情報をですね、ちゃんと伝えるのは私たちの役目だというふうに思っております。

記者:あとすみません。現時点でヒアリングがまだそれほど進んでないので、あれかと思いますけど、なぜ思い込みと言いますか、こういったものが生じてしまったかって、何かしら●●できることっていうのはあるんでしょうか。

東電:ご指摘のようにまだ十分聞き取ってもいませんので、私どもからあまり言うことは控えるべきと思っていますが、一般的に言って経験のある方でございますので、例えばその前日線量が低かったとか、あるいはタービンの建物ですので通常の場合ですと、放射線、放射能濃度が高い濃度でございませんので、そういった思い込みがあったかもしれない。これは私どもの勝手な推測ですが、そのようなこともあり得るかなと思っております。

東電:他いかがでしょか。はい。どうぞ。

記者:時事通信の●●です。今の経験年数をですね、先ほど説明で仮にAさん、Bさん、Cさんって、そのうちAさんとBさんが病院に運ばれてってそういうあれだったんですけど、その順番でよろしいんでしょうか。11、4、14年っていうのは。

東電:はい。そうです。

記者:●●。

東電:Aさんが11年、Bさんが4年、Cさんが14年。

記者:15?

東電:14です。14年です。

東電:他いかがでしょか。どうぞ。

記者:Aさん、Bさんの勤務先の会社、東京電力との契約関係、直接の契約、請負契約か何かがあるのか。それとも間に別の会社が挟まってるのかというのを確認したいんですが。あとCさんの会社も同じく確認したいんですが。

東電:当社との直接の関係がある方が2人います。

記者:Aさん、Bさんが直接の関係がある会社?

東電:すみません。そこがそこは、すみません。私が押さえてませんけれども、3名の方のお二人は直接の関係のある会社の方と。もう1人の方が契約先の会社の協力企業の方というふうに聞いています。

記者:前の会見でAさん、Bさん同じ会社っていうふうに聞いてたんで、論理的に言うとそうなりますよね。

東電:はい。

記者:あとこれ前の会見で協力企業の会社名、Aさん、Bさんの勤務先出せないのかっていう質問があったんですが、それは出さないっていうのは、出さないんですか、それは。

東電:申し訳ありませんけども、控えさせて頂きたいと思います。すみません。

東電:他いかがでしょか。

記者:すみません。

東電:はい。どうぞ。後ろの。

記者:Cさんっていうのはじゃあつまり東電から見たら孫請けみたいな形になるということですか。

東電:東電が契約している最初の会社の協力企業の方ということですので、になります。

記者:●●よくわからない。

東電:東電が契約してる会社が1つありまして、そこの会社から、そこの会社がまた契約されている会社ということです。ですので、当社との直接の契約ということにはならないということです。

記者:すみません。直接東電が指示したりとかしてるのは●●でしょうか。●●。

東電:放射線管理上のですね、共通的な事項は私たちがですね、最初の契約先の会社との間でですね、仕様書の中でも明記してございますので、そういうルールを守って頂いているということだと思っております。ですので、そういうルールを理解して頂くための、何でしょうね、やり取りはあると思いますけれども、直接こうしなさい、ああしなさいという指示ではないというふうに思ってます。

記者:そうするとでも作業上の指示だと、A、Bの方々がCに対してしてたということにはならないんですか。そうじゃないとだって●●。

東電:基本的にはご指摘の通りでございます。

記者:●●。整理しますけど、A、Bの会社に対する契約してた会社がCさんの会社ということでいいんですか。

東電:はい。その通りです。

東電:他いかがでしょか。

記者:すみません。よろしいですか。これは同時に作業、同じ場所で同時に作業、3人とも個人線量計を発報したということでよろしいんですか。

東電:はい。そう聞いてます。

記者:今言われたA、Bの二次下請けなんでしょうかね、そっちは、一番年配の方っていうのはそのAさん、Bさん、A、Bのどちらかということですか。Cさんじゃないんですよね。

東電:すみません。年齢まではちょっとおさえておりません。

記者:年齢じゃなくて、一番業務経験が長い人。

東電:経験年数ですか。

記者:それはAさんかBさんどっちかなんですか。

東電:Cさんですね。Aさんが11年、Bさんが4年、Cさんが14年。それはこの原子力発電所と言いますか、放射線業務従事者としての経験年数ということですので、必ずしもご年齢と一緒というわけではないかと思いますけれども。

東電:他いかがでございましょうか。

記者:よろしいですか。朝日新聞社のカナイと申しますけれども、これベータ―線による皮膚の被曝線量については評価いたしますというのは、これいつ頃までに評価してるんですか。

東電:まだいつって言えませんですけれども、評価方法を今考えているところです。この溜まり水をですね、測定した液体からですね、濃度からですね、計算をすることができるか。あるいはもう少し、何ですかね、実際の測定器のようなものをこの水にあてることで評価できないかとかですね、その方法論を今考えているところでございまして、ちょっといつと、そんなに長くかかるとは思っておりませんけれども、いつまでというのはまだ出せません。

記者:それから先ほどもちょっと聞きましたけれども、当然作業計画を作られてると思うんですが、これ前日の段階で作業計画を作っていいと判断したのは誰だったんですか。

東電:担当グループのマネージャーが承認をしているということです。作業手順についてです。

記者:じゃあ今でも、ここは今1号から4号までっていうのはかなり毎日プラントの状況が変わってますけれども、毎日どころかたぶん時間ごとにプラント状況変わってると思うですが、それでもその前日の所謂サーベイでいいと判断したわけですね、現場の方は。そういう作業があちこちで行われてるっていうことですか。

東電:そこは反省点だと思っておりまして、そこを普通の状態の作業現場ではなくてですね、変化が非常に遅れる場所だというふうに改めて認識しまして、作業計画を作業管理の方に反映しようというふうに思ってます。そこはできてなかったことは確かだと思いますので、大きな反省点、今回の事象を捉えてもですね、大きな反省点だと思っております。

記者:じゃあその反省点を今認識したうえでどのように現場には伝えてあるわけですか。どういうルートで。まだ明日からも作業があるわけですよね。

東電:今ですね、その今後の対策についてですね、まさに今議論をしているところでございます。明日からの作業の前にそれを現場の方に周知しようというふうにしております。現場とはやり取りをしているところです。

記者:ということはその現場に周知するまでは明日作業は行われないということでいいわけですよね。

東電:はい。そうです。

記者:それからもう1点。先ほど線量計の故障の話が出ていましたけれども、今現場っていうのは非常にシビアな状況の中で線量計っていうのは一体どういう管理をしていらっしゃいますか。結局作業員一人ひとりの命を預かるかもしれない線量計ですよね。その辺のところで故障があり得ないと言い切れるだけの管理をしてらっしゃるんでしょうか。

東電:作業場所はですね、1人での作業っていうのは基本的になくてですね、複数の人で作業員が作業してございますので、何ですかね、1台が故障しても隣の人が気づくと。もし警報が鳴れば気づくと、そういうふうに考えてございます。線量計自体も作業ごとにもちろん回収いたしまして、その受け取りの際にですね、故障がないということを確認しているという、そういうふうにしています。

記者:疑問があるんですけど、すみません。

東電:はい。どうぞ。

記者:●●さっきの聞き取りが、そもそも3人のうち1人っていうことですよね。●●。3人全員聞き取りできてるんですか。

東電:すみません。何人から聞き取りができたかは確認します。

記者:その時、これだけの線量が並んでるわけだから、そうしたら3人ともですね、大体同時間くらいに警報が鳴ってるわけじゃないですか。その点はどういうふうに聞き取ってるんですか。

東電:そこは聞き取りができていないところです。申し訳ありません。

記者:3人がほぼ同時に警報、アラームが鳴ってたんだとしたら、故障だって思うっていうことは、じゃあなぜ故障だと思ったのか。それは聞きとらなきゃいけないんじゃないですか。

東電:そこを聞き取りたいと思っておりまして、それがまだできてないというところです。

記者:全員がじゃあ鳴ったかどうかっていうのも聞き取れないっていうことですか。

東電:全員が鳴った、鳴っています。

記者:全員が鳴ったのは●●。

東電:はい。

東電:他いかがでしょか。

記者:すみません。まだ先ほどの続きがあるんですけど、よろしいですか。その今全員が鳴ったのは確認してるって言って、今回の事故ってそこが一番重要なところなのにそこの聞き取り、捜査をしないで明日作業の徹底をしても意味がないところであって、ここを先に詰めなければいけないところなんじゃないんですか。

東電:はい。そうだと思いますので、今2人の方は福島の県立医科大の方の病院の方に行かれてますので、ちょっとなかなか聞き取りができるような状況になっていません。それでこの方たちが作業されて戻ってきた時は、私どもの放射線管理委員が対応してますので、その中でどういう事実関係が確認できたかというのをまずは確認してみたいと思っています。

記者:だから先ほど言った通り、作業計画をちゃんと立てようとかいうのを現場に徹底されるよりもこの事故がなんで起きたのかっていう根本的なところを詰めなければ、明日の作業っていうのは始められないんじゃないんですか。

東電:はい。そう思います。それで警報が鳴ったらですね、作業を中断して立ち止まるということは基本でございますので、それを徹底すると、改めて徹底するということも明日の作業の前までには必ずやります。

記者:じゃあそのやつはどういう形で伝えて、どういう報告になったのかっていうのはまた明日必ず報告をしてください。

東電:はい。わかりました。

記者:それと先ほどの線量計の件なんですが、その1台1台ちゃんと受け取って管理をしてるっていうんですが、これはそれぞれ個体番号がついて、どういう状況になってるのかっていうのは1台1台御社として把握してらっしゃるということでよろしいですか。

東電:線量計とですね、個体との紐づけはしてません。

記者:紐づけをしてなくて、それどうやって管理してるんでしょうね。

東電:個体というのは。

記者:その1個1個の機械ですね。

東電:1つ1つの線量計は管理してますけれども。

記者:管理してその状態は常に記録したりするなりなんなりして、管理してらっしゃるんですかね。

東電:それは現場を確認します。充電が必要なものですので、作業が終わって受け取ったらばですね、健全性を確認して充電用のラックに戻すということをしてます。ただその線量計がですね、この線量計は誰さんのものというようなそういう特定はしてませんけれども、1つ1つの機械の管理はしてる、してるはずって言っちゃあれですけど、しておりますので、そこは改めて確認いたします。

記者:その記録があるかどうかっていう点もちょっと確認をしてください。

東電:記録の有無ですね。はい。わかりました。

東電:他いかがでしょか。どうぞ。

記者:朝日新聞のタケナカですが、今回運転中の原子炉よりも濃いものがタービン建屋の地下にあったことで今まで想定していたものとは違うようなことが起きているっていうことはあり得るのか。今までの想定の中で説明できると思われているのかというのが1つと。先ほど協力企業の名前を出せない理由は、確か前の会見の時にプライバシーの問題っていうのはおっしゃられていたと思うんですけれども、地震の一番最初の頃に亡くなられた方の協力会社の名前は確か出されていたと思うんですけれども、その点踏まえて改めて名前出せない、会社の名前を出せないんであればその理由をお聞きしたいんですが。

東電:まず想定の中かどうかということでございますけれども、これについては基本的にはまだ実態はよくわかっていないということでございますが、ただいずれにせよ核種を見ますと通常の炉水には含まれない核種で、その燃料の破損があった場合に出てくるであろう核種でございますが、そういった中で出てきたもののような想定まではしているということでございます。また協力企業の名前につきましては、やはりまだ●●でございますし、プライバシーの観点からお控えさせて頂きたいというふうに考えております。

東電:他いかがでしょか。はい。どうぞ。

記者:●●ですけれども、こういうときの答えの仕方のとして、前回宿題としていったものをまとめてまず答えて頂けないんでしょうか。そうしないとまた私この間質問したこともう一度全部言わなきゃいけないんですか。言いますけど。

東電:それでは私の方からご説明させて、ちょっと座って失礼します。少しこれまでのやり取りとダブルところがございましたらお許しいただきたいと思いますけれども。なぜ退避しなかったのか、あるいはアラームが鳴ったことについて作業員の方が気が付かなかったのかというふうなこうしたご趣旨のご質問頂戴したかと思います。発表資料の中にも書いてございますけれども、前日の作業を実施した者から引き継ぎをいたしました際に、線量が少ないというふうに聞いていたために、作業を開始してからアラームが鳴りましたものの、勘違いをしていたと。故障と思って勘違いをしてしまって、作業を継続してしまったということでございます。それと、質問出ましたけど、安全管理のあり方につきましては、こうした高い線量のある場所につきましては当社がしっかり管理していくべくというふうなことで考えております。反省いたしているところでございます。それと水位につきましては、先ほどご質問を回答としてございますけれども、前日の水位につきましては当該の作業エリアには水はほとんどなかったというふうな状況でございます。それと作業指示の内容ですけれども、これも今ほどご説明した通りでございまして、前日の作業の際には線量も少なく、また水もほとんどなかったというようなことで、●●。本日以降の作業についての放射線管理委員の動向につきましてですけれども、高い線量あるいはそうしたところの作業につきましては事前に放射線管理計画を提出した上で社員が同行するというふうなことで考えております。大体こういったところのご質問を頂戴しているかというふうに思いますけれども。どうぞ。

記者:今日の作業の人数と、それから測定、事前に測定された放射線の値ですね、それを超えた方の人数、それから本日作業をされた放射線管理委員の作業、それから現場の数、その辺りを教えてください。

東電:作業者の数ということですね。先回の作業者の数はですね、6人。

記者:全体ですよ。

東電:昨日の全体ですか。それはすみません。お調べできてませんでした。

東電:大変申し訳ありません。すみません。

記者:じゃあ指定された線量を超えて帰ってこられた方っていうのは何人。

東電:今回の作業に従事された方の警報設定値が20ミリシーベルトという設定をしてございましたけれども、それを超えられた方がですね、4名です。

記者:それは6名のうちの4名ということだと思うんですが、私が聞いてるのは●●。

東電:その他のですね、同じ24日の作業の人でその他の、すみません。警報設定値が5ミリと設定して超えてしまった人が1人。警報設定を1ミリと設定して超えた人が4名、4人ということで、4足す1足す4で合計9名ということになります。合計9名です。

記者:そのレンジっていうのはどれくらいのレンジなんですか。

東電:警報設定値を5ミリシーベルトとして設定した人が超えてしまった数値はですね、5.45ミリシーベルトと。0.45を超えてしまったと、例えばですけれども。あと1ミリというふうに設定して超えてしまった人は1.01から2.5くらいの幅になってます。

東電:その他いかがでしょうか。どうぞ。

記者:NHKのハマダと申します。放射線管理委員の数が足りなくて、被曝量が増えたため現場に同行していると聞いてますが、厳しい環境で作業してると思うかどうかの認識はいかがですか。

東電:非常に厳しい環境で作業をしているというふうに思っております。現場の線量率の状況あるいは汚染の状況というのも非常に厳しい状況になっていると。厳しい作業環境であるというふうに認識しております。それと先ほど、今回の事例でも改善しなければというところは作業環境が変わり得るというところが、変わり得る可能性があるところがたくさんあるんではないかというとこでございます。

記者:すみません。20っていう数字、20ミリシーベルトっていう数字は警報の設定値としては今回の●●で最高のものなんですか。

東電:任意で警報設定値は設定できるんですけれども、もっとあります。80ミリシーベルト、50ミリシーベルトという設定になってますので、そのうちの20ということで特別に一番高いというものではないです。

記者:じゃあ逆に言えば、今から見てですね、現実にあんまり水がなかった、そこの線量があまり高くなかったということを鑑みて、その20という設定事態に違和感というか、おかしいという点はあまりないわけですね。

東電:作業場所のですね、放射線量率、1時間あたりどれくらいかっていうところと、あと作業時間を掛け算したものが線量ということになりますので、それに見合った警報設定をした線量計を持っているという、そういう考え方です。

記者:つまり妥当だったということですね。

東電:はい。

東電:その他いかがでしょうか。はい。どうぞ。社名とお名前をすみませんが。

記者:TBSのゴトウと申します。4,50分程でしたよね、その作業時間。その4,50分で出ようという判断はなぜとったんですか。つまり入っておそらく10分くらいでアラームは鳴り始めてますよね。アラーム、先ほどお伺いしたのは10分くらい鳴り続けていた。15分くらい鳴り続けるわけですよね。そうすると、もし4、50分いたとしたらアラームが鳴ってその後消えて、その後もまだ残り続けたわけですよね。それでなんで40分、50分経ったときにようやく出ようという判断をしたんでしょか。

東電:すみません。作業が終わったのか、それとも線量が高くなっているのを誰かが気づいたのかとかあると思うんですけど、すみません。そこはわかりません。確認します。

記者:もしかすると作業が一段落するまで続けてしまったということかもしれないという。

東電:はい。

記者:もう1点。すみません。Aさん、Bさん、短靴を履いてらっしゃった方の靴の中に水が入ったタイミングっていうのは、これ頭なんでしょうか。それとも4,50分経った時に水が入った瞬間にこれはまずいということで退避っていう判断。タイミングを教えてください。

東電:それも確認します。

東電:その他。

記者:ネイビー通信のタシロと申します。

東電:ちょっと奥の方に。どうぞ。

記者:レスポンスのナカジマです。現状で一般論として作業員とそれから現場の本部の連絡っていうのはどういうふうになされているんでしょうか。PHSを持っているということであるんですけれども、PHSは使えるんでしょうか。現場は現場の判断で任されているんでしょうか。

東電:現場の判断でということになると思います。作業指示をして現場の判断でということになります。全部が通じている状況ではないです。電話がですね、通じている状況ではなくて、例えば私たちの放射線のモニタリングカーとのやり取りなども無線を使ったり、あるいは人が行ったりという状況になってます。この作業が電話連絡がPHSが使える状態だったのかどうかっていうのは、すみません。それも確認いたします。

東電:その他いかがでしょうか。はい。どうぞ。

記者:共同通信のスズキと申します。アラームが鳴ったのはそもそも何時だったんでしょうか。

東電:申し訳、すみません。作業場のですね、線量率からかなり短い時間だとは思うんですけれども、そこにたどり着いて実際に鳴った時間というのを確認しておりませんので、申し訳ありません。

記者:そうしたら、何時に、10時半に入ったんですよね。実際4,50分の実際の作業っていうのは何時から何時までの間であって、その間のいつアラームが鳴ったかっていうその経緯をまたちょっと。

東電:はい。わかりました。

東電:その他いかがでしょうか。はい。どうぞ。

記者:テレビ朝日フジタと申します。燃料の損傷が明らかになってると思うんですけれども、今後の対策とかっていうのはかなり影響受けるんでしょうか。

東電:基本的には今燃料の損傷●●ために水で冷却をそういったことをやっております●●の考え方は●●ございます。

記者:どんどんその蒸気とかで拡散していくこともあり得るんではないかと思うんですけれども。

東電:基本的にはその水●●冷却をしていれば燃料の損傷は進まないというように考えております。

記者:すでに相当●●推測されないんですか。

東電:確かに実際セシウム等が外部で観察されていて、それが一定程度出ているということはありますが、まだ絶対量がどの程度ということはわからないということ。それから必ずしもその燃料が●●破損しているという情報はないと考えています。

東電:その他いかがでしょうか。

記者:よろしいでしょうか。ネイビー通信のタシロと申しますけれど、今回被曝した作業員の3人というのは、事故が起きた後に来た方っていうことでよろしいでしょうか。現場に。元々そこにいた人じゃないですよね、はじめから。

東電:ちょっとそれは従事実績を見ればわかりますので、ちょっと調べます。

東電:2人とも実は●●現場の方に●●て、指示を出す立場でございますので、早めにちょっと指示を出させて頂きたいと思います。よろしければあと1,2問程度で、申し訳ございませんけれども、お願いできればと思います。どうぞ。

記者:朝日新聞社のカナイです。先ほどから聞いてますと、結局管理●●とかの管理等でですね、不手際があったという話ですけれども、所謂これ放射線管理における管理規定とかですね、保安規定違反にあたる事項ですよね。あの中には作業前の確認とかですね、作業中の巡回およびその後の作業後の確認とかですね、一連の手順について規定が決められていますよね。その規定通りにやっているのであれば、こういう事故は起こらないのであって、会社としてどういう認識でいらっしゃるのかなというところをちょっとお聞かせください。

東電:ご指摘の通りですね、私どもが作っている規定あるいはマニュアルの通りにですね、できてない部分があると思います。それで現場の、それでも現場のですね、放射線の安全確保のための手順と言いますか、考え方、ルールという考え方を大元にしたルールはこういう事態でもやっていかなければいけないというふうに思ってますので、そこはこういうことがないようにですね、やっていきたいと思っております。ご指摘の通り、手順通りに全部できてるかと、通常状態の手順通りになっているかというとそこはできてないと、もう一度そこはよくチェックしないといけないところだと思ってます。

記者:通常このくらいの事項になると保安規定とかの事故が起きると国に報告義務があると思うんですが、この辺の報告はどうなされているんですか。

東電:そういうタイミングになりましたらですね、今現場の安定化を図ることができて、そういうタイミングになりましたらば事故報告等をしていくことになると思います。

東電:他いかがでしょうか。あと1つくらいでお願いできればと思いますけれども。

記者:答えをまだ頂いてないんですが、放射線管理委員の数と現場、つまりなぜそれを聞くかって言うと、本当にもう足らないんだったらそれに対して●●求めて、例えば他の会社からとかOBとか、外国とかそういうところからリソースを持ってきて対応しなきゃいけないんじゃないかなと思うんですよ。だからそういうのちゃんとオープンにして頂いて、みんなで議論してみんなで対応しなきゃいけないんじゃないですか。●●じゃなくて。

東電:確認した上で回答させて頂きたいと思います。それでは大変申し訳ございませんけれども、現場に指示を出させて頂くということもございますので、これで終了させて頂きたいと思います。遅い時間に大変申し訳ありませんでした。どうもありがとうございました。

記者:それと冒頭も言いましたけど、必ず報告があると言うからあの場で確認させてくださいと言ったときに会見が終わったんであって、その後に何時間も何の報告もないんであれば、あの段階で我々は会見切るつもりありませんから、その点だけはもう一度確認してください。