東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月25日17時07分から73分間)

東電:…副社長の武藤によります会見を始めさせて頂きます。まずはじめに武藤からお手元の資料に沿いましてご説明申し上げまして、その後皆様からのご質問を頂戴したいと思います。時間は大体1時間程度ということでお願いさせて頂きたいと思います。それでは着席の上ご説明させて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。

武藤副社長:それでは午後3時現在のプラントの状況などご報告をしたいと思います。2号機でありますけれども、本日午前10時30分から使用済み燃料プールに燃料プール冷却材消火系というプラントの中にあるシステムがございますけれども、そこの経路を使いまして海水の注入を開始をしております。それから3号機でありますけれども、同様に昨日になりますが、昨日の24日の午前5時35分頃から使用済み燃料プールに向けまして燃料プール冷却材消火系、同じ系統でございますけれどもこれを用いた海水の注入を実施を開始をいたしまして、午後4時5分頃終了をいたしております。それから4号機でありますけれども、昨日24日の午後2時35分頃からコンクリートポンプ車によります放水を開始としておりまして、午後5時30分頃終了をいたしております。それから燃料プールの方になりますけれども、4号機につきましても今日の午前6時5分から使用済み燃料プールに燃料プールの冷却材消火系を用いました海水の注入を開始をいたしておりまして、午前10時20分に終了をいたしております。それから昨日ご報告いたしました通り、3号機のタービン建屋の地下1階でケーブルの敷設作業を行っておりました協力企業の作業員の方3名が170ミリシーベルト以上の線量を受けたことを確認の方をしたわけでございますが、そのうちの2名の方につきましては、福島県立医大の付属病院の方に搬送をしました。残る1名の方につきましても今日同大学の付属病院に移動をいたしました。そのうち3名の方、全員が千葉県にございます放射線医学総合研究所へ移動をいたしまして、先ほど移動が終わったというふうにご報告を受けております。今後この皮膚の被曝線量等につきまして評価がされるというふうに伺っております。●●につきましては、放射線管理上問題があったと、課題があったというふうに考えておりまして、さらに放射線管理の徹底、それから被曝に関わります作業管理により安全を期すことで対策を取りまして、関係するところにご説明をしているところでございます。具体的には今回は水の中に浸かって作業をしたということでございますので、まずは作業をやります場所、区域の中で水がどういうところかなどということをしっかりと慣行するなどの作業環境の把握、事前把握をしっかりとすることを徹底をしたいというふうに思っております。それから作業エリアの線量率も作業を始めるとき、始める前に我々が認識していたデータよりも厳しい状況に変わっていたということがございますので、きめ細かく作業環境を把握をするということをしたいというふうに思っております。またそうした作業環境につきましては、実際に作業をされる方が現場へ出向く前に現場の状況を送ることになっているということを事前のミーティングなどで決定をするといったようなことをさらにしっかりとやりたいというふうに思っております。それからこれは作業安全を確保するうえで当然のことでありますけれども、作業中何らかの異常があればこれを直ちに作業を中断をする、あるいはAPD、線量計の警報が鳴ったときには直ちに作業を中断をして退避をするといったようなことにつきましては、再度作業する方々に徹底をしたいというふうに思っております。それから今回は水に濡れて作業をしたということでございますので、万一作業中に水に濡れるようなことがあれば、これは作業を中断するといったようなことにつきましてもしっかりと徹底をしたいというふうに思っております。それから、お手元に紙が1枚行っているかと思いますけれども、現在先ほど説明をしましたように各原子炉、原子炉圧力容器の中に燃料が入っています原子炉1号機、2号機、3号機になりますけれども、これにつきましては海水を消防車のポンプを使いまして原子炉の中に注水をして冷却をしております。これに対して海水に代えまして淡水を入れると、淡水に切り替えるという作業をこれまで進めてきました。近くにございますダムから配管が来ておりまして、そのダムの水を海水に代えて原子炉に注入するということができるように準備を進めて参りましたけれども、ダムからの水が純水タンクというところまで参りましたので、1号機につきましては下の絵にありますように本日の15時40分頃、海水から淡水に水源を切り替えまして、継続して原子炉の中に注水を行っているところであります。引き続き現在海水を注入いたしております他の号機につきましても淡水に切り替えていくということで順次作業を現在進めているところでございます。私からは以上でございます。

東電:それではこれから皆様からのご質問を頂戴したいと存じますが、恐れ入りますけれども、挙手の上、社名、お名前をご発言の上お願いいたしたいと思います。それでは。じゃああマイクを今お回しいたします。

記者:週刊誌のAERAという雑誌の編集部のオオシマと言います。武藤副社長にお伺いしたいんですが、よろしいですか。武藤さん。週刊誌AERAの記者でオオシマと言いますが、武藤さんにお伺いしたいんですが、今回のような事態になったわけですけれどもですね、武藤さんは地震が発生して3月11日の内には現地に入って指揮をとられていると思うんですが、武藤さんが現地に入って指揮をとられている間に1号機で爆発が起きてですね、3号機の爆発が起きたわけなんですけどもですね、もう入った段階で武藤さんが3月11日に入った段階で電源車もですね、到着して復旧作業が始まってるはずなんですが、まずそもそも電源車がこれ機能しなかったんでしょうか。

武藤副社長:今回未曾有の津波が発電所全体を襲ったわけでございます。電源車そのものは直ちに現地に持っていったわけですけれども、電源車を繋ぎこむ場所が海水、津波で冠水をしておりまして、その繋ぎこむことが大変難しい状態にあったということでございます。したがいまして直ちにその電源車を使って電源を供給することができなかったということです。

記者:電源が回復しない場合どんどんその内部の温度が高まって、圧力が高まっていくというようなことだったと思うんですが、じゃあその際にですね、爆発する前に海水を注入するという判断はできなかったんでしょうか。

武藤副社長:電源がなくなりましても一定の時間は原子炉の中に残っている余熱を使って原子炉から出てくる蒸気を使いまして、タービンを回して水を原子炉に注水するというシステムがございます。それが機能をしておりますので、その間原子炉はきちんと冷却をできたということであります。その機能がなくなりました後は、●●マネジメントの手順にしたがいまして原子炉の中に注水をする手立てを検討をいたしました。その中で淡水が利用可能な間は淡水を入れたわけでありますけれども、淡水が準備できなくなった段階で海水を入れることを検討して海水注入を同様のシステムを使って開始をしたという経緯でございます。

記者:爆発してから注入するんじゃ遅すぎませんか。

武藤副社長:爆発そのものは原子炉の注水、原子炉の注水をするということで原子炉をいくらかでも冷やすということでありまして、海水を取り出すためにもこれは海水、海の中にポンプを入れるなどなど手立てが必要なわけでありまして、我々としては最大限の努力をして原子炉へ注水するように努力をしてきたというふうに思っております。

記者:11日の段階でクリントン国務長官がですね、米軍機にその冷却材を乗せて救援に向かうという話があったのを断ったと。それなぜ断ったんでしょうか。経産省に聞くと東電側が自分たちでできるという判断だったからだというふうに聞きましたが、武藤さんが意思決定されてるんじゃないかと思いますが、なぜ米軍の申し出を断ったんでしょうか。

武藤副社長:私は現地におりましたが、米軍の申し出を東京電力が断ったという事実関係につきましては、現地では指揮をいたしておりませんでした。

東電:その他いかがでしょうか。はい。後ろから2番目のお手を挙げている人。

武藤副社長:そういったような申し出があったかということにつきましても確認させて頂く必要があると思うんです。東京電力としてはそういう申し出を断ったという認識はいたしておりません。

記者:毎日新聞のフジノです。今津波の話が出たので関連でお聞きしたいんですが、今回の事故の背景にその津波対策が十分ではなかったのではないかとの指摘があります。過去に総合資源エネルギー調査会の●●で869年の貞観地震の影響を参考にすべきではないかとの指摘が出ていましたが、東電さんは貞観地震の教訓を活かしていたのかどうか。活かせていたのかどうか。ちょっとそのところ教えて頂けますでしょうか。

武藤副社長:貞観地震っていうのは869年に一部の記録のあるものだというふうに理解をいたします。この貞観地震につきましては、平成21年頃に一部の研究者から貞観津波の、元々その津波の大きさを想定するモデルの論文が出ているというふうに理解いたしております。ただこのモデルそのものにつきましては、いくつかのモデルがあってそのモデル、具体的にどういったようなモデルを使うのかということにつきましては、さらに福島県沿岸の津波の堆積物の調査が必要だというふうに指摘をされたというふうに理解をいたしております。国の中にこうしたようなことを研究調査をいたします地震調査研究推進本部というのがございますけれども、この中におきましてもこの地震の津波の●●の場所、あるいは規模につきまして統一見解をまとめるには至っていない状況であったというふうに思っております。土木学会でも検討を進められていたわけでありますけれども、津波の堆積物の調査結果なども含めて審議を行う必要があるということでありまして、学会として知見として定まったものはなかったということだと思います。これがきちんと知見として定まったのと津波についての安全性評価を行うということで考えていたということだと理解をしております。

東電:その他いかがでしょうか。どうぞ。

記者:共同通信の●●と申しますが、昨日の3号機の件に関連してなんですけれども、まず水はそもそもどこから出てきたものかというのは、特定はまだ至ってないんでしょうか。

武藤副社長:なかなかどこから来たかということを想定することは難しいわけでありますけれども、相当に高い放射線レベルの水があったということは事実でございます。したがいまして、放射能のもとは燃料●●と思いますので、ここから後は推定ということになりますけれども、何らかの形で燃料の中に至る放射能が出てきた。それが中に混ざってる水が●●地下にあったということだと思います。

記者:すみません。今かなり高い線量が出たということで、結局その後作業を中断をせざるを得ない状況ですよね。なかなか作業が、線量が高いということがあって、思ったように進んでいないという状況があると思うんですけれども、これについて例えば何か有効な打開策とか今後どういうふうにしていくかという見込みっていうのはあるんでしょうか。線量がもうずっと高いままだといつまで経っても同じじゃないかなという気もするんですけれども。

武藤副社長:現在この水の線量が大変高いということですので、この水を除去する手立て、水をくみ出すということで飛散あると思っておりまして、そのやり方、それから水をどこに持っていくかといったようなことを含めて検討を進めているところです。

記者:その水に限らずに全体として線量がやっぱり高くて作業員が入れなくて、作業が進まないという状況がこれまで何回か繰り返されていると思うんですけれども、抜本的に今回の水だけに限らず線量が高いというところをどういうふうに乗り越えて作業を進めていくかということは何か手はありますか。

武藤副社長:全体、作業環境をしっかり把握をした上で安全な状態であることを確認して作業するというのは可能だと思います。今回の●●につきましては、作業の前、一昨日になりますけれども、実際に当社の社員が現場調査を行っているわけでございまして、その時点では大変低い線量だったというふうに考えておりますので、必ずしも全体の線量率が高くなったということではなくて、やはりこの区域に線量の高い、濃度の高い水が入ったということが線量率を上げた原因ではないかというふうに思います。

東電:その他いかがでしょうか。じゃあどうぞ。

記者:読売新聞のクリハラです。今の津波の、1つ前の津波の質問で武藤さんに伺いたいんですが、とは言っても未曾有の津波で大きな被害を受けたということですけれども、政府のですね、設置許可申請等様々な審査には合格しているわけですね、その中でも今回の事態を起こしてしまったことについて、東電の責任ということはどのようにお考えになりますか。

武藤副社長:私どもが設計の時に考えていた津波の大きさをはるかに超える津波を経験したということでございまして、それに伴いましてこうしたような状態になっているということについては大変申し訳ないというふうに思っております。私どもといたしましては、このプラントは設計をいたしましたのは昭和40年代の前半から後半にかけてでございまして、その後内容につきましては設置許可の中のご説明をしながらプラントの建設をしてきたわけでございます。我々としてはその時点その時点で利用可能であった、あるいはわかっていた最新の知見をもって設計をしてきたというふうに考えておりますけれども、結果としてこういうことに、こういったような事態に至っていることにつきましては、そこも含めて我々としてよく検討をする必要がある事項だと思いますし、こうした事態になりましたことについては大変申し訳なく思っております。

東電:その他いかがでしょうか。

記者:●●ナカヤマと申しますけれども、一昨日の会見の際に武藤さんがですね、海水を注入することによって、機器の腐食等が起こるということをおっしゃっていました。現状で1,3号機に海水を注入して、1号機に関しては15時40分から淡水注入に切り替えたというふうにおっしゃっていましたけれども、海水注入によって起きうるダメージがどの程度、どういったものが起こり得るかということと、現状でそのダメージがどの程度のものかというところ把握されていらっしゃったかどうかということをお聞きしたいのと。あともう1点。今日石原都知事が福島県の佐藤知事を訪ねまして、その際にですね、最初はもうスケベ根性を出して炉を使い直そうとして対応が遅いというそういう語意を使いましたけれども、実際に炉を使い直すことをするために海水を注入するのを躊躇された。その辺のプロセスはどうだったのかということについて●●ますか。

武藤副社長:海水を使うことのダメージにつきましては、腐食のような様々な海水の中に入っているものが堆積をするといったようなことが考えられるわけでありますけれども、定量的な評価というよりは、●●懸念があるということなので、我々としてはともかくできるだけ早く淡水に切り替えるということが大事かというふうに判断をしてこの工事を進めてきたところであります。それから海水の注入につきましては、私自身も福島、当時はオフサイトセンターにおりましたけれども、海水を選択肢として考えられるだろうということを申し上げ、我々としては最大限の努力をする中で、海水を、淡水が利用できなくなったところで海水に切り替えるという判断をしたというふうに思っています。

東電:じゃあこちらの3番目の。

記者:先ほど線量が、TBSの●●と言います。線量の高いところでの作業●●だったんですけれども、そもそも電源を繋いでまず注水ポンプ系から動かして冷却をするよっていう話だったんですけれども、今般の事態でまず注水ポンプ系を使っていくという大きさのプログラムの方を変更する必要があるのかどうか。これまで通りの段どりで先に進めていくのか。あるいはそうじゃない場合、注水ポンプ系じゃない場合にはどんなものを、●●を動かしてこの作業、冷却を進めていこうということ。今後のプランをちょっと現状の線量とかを踏まえて教えてください。

武藤副社長:プラントの中のポンプ、●●のポンプを使って水を入れるというのが一番●●なわけであります。それを目指して作業を進めてきたわけですけれども、残念ながら昨日の被曝の件があって、作業が遅れているわけです。それに代わる注水のやり方は●●というところにあるわけですが、今やっていますようにこれはアクシデントマネジメントの●●の中で考えられているやり方ですけれども、原子炉圧力容器の中に消火系の配管を使って外から水を入れるというやり方があるわけでございまして、現在の海水を使っているわけですが、それを淡水に切り替えて継続をするというのが1つ目でございます。さらに今消防自動車のポンプを使って入れてますので、これにつきましてもできれば、電気が来たわけですので、電動化することでより安定感が増すということが考えられます。いずれにしましても、プラントの中のポンプを使わなくても原子炉の中には水を入れる方法もありますので、そうしたような色々なやり方につきましても検討していきたいと思っております。

記者:すみません。●●というか、そうなると所謂循環系を使って、本格的に海水を循環させて冷却させるっていうようなことは現状じゃもう難しい。

武藤副社長:そこは次のステップということであります。原子炉の中に水を入れて、さらに原子炉の中の熱を外に運び出すためには、ご指摘のように熱交換をしていく必要があるわけでございまして、これにつきましても引き続きどれからできるかということを考えていきたいと思います。

東電:他いかがでしょうか。じゃあどうぞ。

記者:共同通信の●●と申します。1号機、2号機の地下1階でも水溜りが見つかって、高い線量ということなんですけれども、この件で何点かお願いします。まず高いというのが大体数十ミリシーベルト毎時なのか、100ミリシーベルト毎時なのかとかですね、大体どれくらいのものなんでしょうか。

武藤副社長:数字の詳細が手元にございませんので、別途確認をして答えさせて頂きたいと思います。

記者:水溜りの地下1階の大体の場所と量、深さ何センチとかもしくは広さ、どれくらいに広がっているとか。

武藤副社長:深さにつきましては約15センチ程度と報告を受けております。広さにつきましては確認ができておりません。

記者:それは3号機の話ですか。

武藤副社長:左様でございます。

記者:1号機、2号機の深さだったり、どれくらいの範囲に広がっているというデータはありますでしょうか。

武藤副社長:現在、先ほど申し上げました通り、どこに水があるのかとか、作業をどうやってやるか、可能かというどうかということも鑑定しますのでプラントの中の水溜りの状況を●●するということで作業を進めているということでございます。

東電:その他いかがでしょうか。

記者:すみません。今ので。放射線量が水から検出されているのか、もしくは確認されてない場合は、それがどこから出てるのかお願いします。可能性があるのか。

武藤副社長:先ほど申し上げました通り、数日前に現場を当社社員が確認した時の線量より●●たということでありまして、水が出てきたところで線量率が上がっているということか。水が線量率を上げた原因ではないかというふうに考えております。

東電:はい。どうぞ。

記者:読売新聞の●●です。同じ水のことお伺いしたいんですけれども、あの場所を考えてみますと、タービン建屋の地下かなり広い部分で真上のフロアにちょうど原子炉棟から主蒸気が入ってくる反対側で、垂木があって反対に抜けて復水ポンプから元に戻るあたりに位置するんではないかと私は思うんですが、そうしますとちょうどあの辺の真上にいきますんで。原子炉から水が来るルートとして考えるとすれば、やはりこの主蒸気系、それから戻る復水系のこの行くと帰るのどちらかがと思われるんですが、ここは恐らく弁が閉じているはずだと思われるんですが、これを通るようなことっていうのは考えられるんでしょか。そういう可能性はお考えでしょうか。

武藤副社長:すみません。最後ちょっとよくわからなかった。通る?

記者:つまり最初はおそらく一定時間回っていますよね、主蒸気系は、おそらく。おそらくその後閉じていくんじゃないかと思うんのですが、閉じているのでしょうか。主蒸気系および復水系の弁は。現状はどうなっているか。それからそこから出る可能性というのは否定されますか。どうでしょうか。

武藤副社長:原子炉に入って出てくる配管の中で今ご指摘あった給水系というのは大変太い配管でありますけれども、それ以外のたくさんの配管が原子炉系には繋がっています。したがいまして現時点でこの配管から出てきただろうと言ったようなことを推定することは大変難しいと思っております。残念ながら、ここから出てきたというところまでは決め切れておりません。

東電:いかがでしょうか。じゃあ向こう側の列の後ろから2番目の方どうぞ。

記者:NHKタカハシと申します。先ほどから始まった淡水の切り替えの件なんですけれども、上の図と下の図、現状と目標というのがあるかと思うんですが、この消防車は同じあった10台のものを組み替えてやっているっていうことでいいのかということと。そうした場合、現状海水を入れるっていうものは1号機以外は止まってしまっているのかっていうことを1点。あともう1つ排水のことになってしまうんですけど、排水のやり方色々どこに出すかとかも検討しているっていう話ですが、先ほどすでに始まっているという話が1個前のレクであったかと思うんですけど、実際にどこにどういった形で出しているのかっていうのがわかっているのであれば、それを教えてください。

武藤副社長:すみません。最後のご質問は、具体的に。

記者:そうですね。もう始まっているってなれば、逆にこういうことが考えられるっていうことでもいいんですけれども。

武藤副社長:ご質問を理解したかどうか。1号機につきましては15時40分に淡水に切り替えるという作業を完了をしております。ですからこれから1号機に入る水は淡水になります。それから2号機、3号機につきましてはそれぞれにポンプが準備されていますので、これはこれまで通り海水がまだ炉内に入っている状況であります。これを1号機と同じように切り替える作業を順次今進めているところです。

記者:そうしますと、ここにある上に書いてある消防車って、現状の図がありますね。その消防車以外に追加で消防車を持ってきたということでよろしいんでしょうか。

武藤副社長:切り替える時にどうするかっていうことなんですか。

記者:そうですね。

武藤副社長:切り替える時には消防車の水源を淡水側に切り替えて、ポンプを回すということになります。

記者:あとごめんなさい。後半のその排水の件です。

武藤副社長:排水とおっしゃるのはどこの排水。

記者:ごめんなさい。タービン建屋地下からの排水。

武藤副社長:タービン建屋の地下の排水をどこに入れるかというのは、これは色々な●●が考えられますので、場所によりましてやりやすいところを選びながら、またその後の作業がしっかりできるということも条件ですので、1つ1つ放射能の濃度も見て、それから入れる場所の方向を選びながら作業をしていくということになります。具体的に今3号機の地下のものをどこに出すかということにつきましては、まだ検討しているところでございます。

記者:まだやってないということでいいんですか。

武藤副社長:これからです。

記者:これからですね。わかりました。

東電:他いかがでしょうか。

記者:朝日新聞社のイトウと申します。3号機で3人の作業員の方が被曝する事故が起きたわけなんですが、今後ですね、自衛隊や消防による外部からの放水作業に影響があるのかどうかという点についてお聞かせください。水溜りの汚染が放水による可能性もあるというお話でしたので、改めましてその点についてご見解をお聞かせください。

武藤副社長:放水につきましては、使用済み燃料プールから一定量が蒸発いたしますので、高温の水を補給するために各号機●●量は入れてある必要がございます。やり方は2つあるわけでありまして、先ほどご説明をしました使用済み燃料のプールの消火系というところの配管を使って中から入れるやり方と。それから消防の放水あるいはコンクリートミキサー車による注水。全部上から入れるやり方でありますけど、この両方を使って必要な量を補給をしてやるということになります。この放水と、それからタービン建屋の地下の水との関連がどうかというご質問かと思いますけれども、これは先ほどご質問頂きましたことと繰り返しになっちゃうかもしれませんが、どこからこの水が来たのかということにつきましては、ここだというところを特定することは大変難しゅうございますので、今後の注水をしていく、色んなところに水を入れていくということと、タービン建屋の地下の水との関連を注意深く見ていく必要があるというふうに思っておりますが、現在注水をしたからその水が出てきたというふうに決めることはできないというふうに考えております。

東電:じゃあそちらの。

記者:すみません。今の件でということで、今後外部からの注水、放水自体も継続するということも当然視野にはまだあるということですか。

武藤副社長:これはやはり使用済み燃料プールに必要な量の水を確保するという大変重要なことですので、その方策について今上から入れるやり方、それからプラントの中の燃料プール消火系から入れるやり方、両方あるわけでしてこの両方につきまして確保した上で必要な量を保っていくということが基本的な考え方でございます。

東電:じゃあ、どうぞ。

記者:読売新聞のモリイと申します。今回の3人の方が被曝した件でなんですけれども、色々作業する際にあたってマニュアルあるいは作業仕様書というものが作られているというと伺っておりましたけれども、この今回の作業についても緊急事態で復旧作業続いている中でもそれぞれの作業についてこの作業仕様書というのは作られているのかどうかっていうのと。作られていらっしゃったら、具体的にどういった例えば防護措置って言うんでしょうか、そういったものを定めていてそこがどういったところが守られていて、どういったところが守られていなかったとかそういった話がわかければ教えて頂けますでしょうか。

武藤副社長:作業を進めます時には放射線防護をしっかりとやるということで、我々規定マニュアルがあるわけでして、それに従ってことになります。具体的にはそのマニュアルに従いまして作業開始前後に現場の状況をしっかり把握をした上でどういったような装備で入ればいいのか、あるいは線量計につきましてはどういった設定をしておけばいいのか、あるいは作業をするときの注意事項は何だといったようなことを事前にきちんと説明をした上でそれに従って作業をするということで、今回もそういう手順に従ってやったということでございますが、作業環境が先ほど申し上げました通り、短い時間の間に大変大きく変わってしまった。水が溜まったということに対して、その作業を条件が変わった場合にきちんとこの条件を把握をして作業をしている方にお伝え、あるいは作業している方も水があるということでそこで作業を一旦中断をするということが必ずしも徹底できなかったということでこういった●●あったというふうに思っております。したがいまして先ほど申し上げましたが、事前の作業環境の確認、その作業環境についての作業する方への徹底、それから異常があった時の作業の中断、いったようなことを再度しっかりと徹底をするようにということで対策を考えております。

東電:会見の途中でございます。ちょっと電力需給関係で1つご報告がございます。すみません。

東電:大変申し訳ございません。計画停電なんですけれども、土日実施しないということで、実施しない理由についてこの後藤本の方からご説明させて頂きます。

記者:一切というとことですね。

東電:はい。そうです。

記者:下でも説明してます?

東電:下でも説明してます。

東電:大変申し訳ございません。

記者:すみません。今の件で追加で1点だけ。作業仕様書というのは作られていたんでしょうか。この件に関しまして。この作業に関しまして。

武藤副社長:放射線環境下での作業でございますので、どういったような防護具を選んだのかとか、現場の線量どうやって把握をするのかといったようなことにつきまして、現場でもって確認をして作業を実施をしたということだと理解しています。

記者:だからあるということでいいんですね。

武藤副社長:作業仕様書というのは、作業をお願いした協力企業との間で確認をしているということです。

東電:じゃあ2番目の。

記者:時事通信のハシモトと申します。昨日被曝されたお三方なんですけれども、昨日の段階では線量計の数値が250ミリ以下だということで、現時点、医大を出られましたけれども、実際に被曝した量というのはどの程度と考えられているんですか。

武藤副社長:線量計の読みが約170から180とミリシーベルトということなんでございまして、3人の方のそれまでの累積の値を。

記者:すみません。累積は結構なんですけれども、線量計の値を250ミリシーベルト以下に、250ミリシーベルトというのは線量計の値がそれに収まっていればいいという数字ではないと私は理解しておるんですけれども、実際の被曝量というのは除染までずっと●●していったわけですし、その辺どう見られておるんでしょうか。

武藤副社長:我々今わかっていることは線量計の読みが170から180ということでございまして、それ以外の放射線幹部のところでいくらになるのかというご質問かと思いますけれども、この詳細につきましてはまだ把握をいたしておりません。

記者:昨日はですね、250ミリという数字までなら影響はないと考えておるとおっしゃってましたけれども、線量計の数字だけをもってそういうことをおっしゃるのは無責任じゃないかと思いますが、どう見られてますか。その幹部の数字について。

武藤副社長:ここは幹部がどうなるかということと、それから放射線管理をするときには色々なところで色々な線量があり得るわけですが、それを線量計でもって代表をして管理をするというのは基本的に考え方でございまして、今回のケースがそうした考え方に照らしてどうかということにつきましては、幹部の評価を見てさらにこれは検証しなきゃいけない問題かと思います。

記者:幹部についてはどう見られてますか。

武藤副社長:現時点ではまだ詳細は把握しておりません。

東電:じゃあ一番後ろの女性の記者さんどうぞ。

記者:CNNのサトウと申します。記者の代わりに質問させて頂きます。昨日の3人の作業員の方の事故について4点お聞きいたします。まず1点なんですけれども、この作業当時の、作業ありました当時の責任者はどなただったのか。2点目です。直前に放射線のレベルをチェックされなかったのはなぜなのか。3点目、万全の備えなしになぜ3人に作業を行わせたのか。4点目です。先ほどの質問にも関連いたしますけれども、現在の作業員の安全基準、これは十分だとお考えでいらっしゃるのかどうか。それとあともう1点お聞きしたいと思います。事故が発生して以降なんですけれども、周辺住民の方あるいは国民に十分な情報が迅速に与えられてはいないと思われるのですが、今後国民の信頼を回復するためにどのようにすべきだとお考えになっていらっしゃるのか。この点についてお聞きしたいと思います。

武藤副社長:現場作業につきましては作業担当をいたしております●●が放射線管理を担当している放射線管理の部署と共同して管理をしていくということであります。それから今回の現場につきましては大変これは管理の、放射線管理の状況につきまして、しても反省すべき点があったと思っておりますが、作業環境が大変急に変わった、大変大きな変化があったということにつきまして、事前にきちんと把握ができなかったというところが我々の反省点でございまして、我々としましては万全の体制、万全の防護服をつけて頂いた上で作業して頂いたと思っておりますけれども、残念ながら水が溜まっている、その水が非常に高い線量だったということに照らして考えると、作業の防護あるいはやり方について問題があったということだというふうに思っております。それからともかく現在のこの状況につきまして、●●の状況を万全安全な状況に落ち着かせるということがまずは重要な我々の課題でございまして、そうした努力を続けることでそういったような状況につきまして、きちんと世の中にご説明をしていくということがまずは行われることではないかというふうに思っております。

東電:その他いかがでしょうか。それではこちらの列の一番後ろの。

記者:産経新聞のイマイと申します。3号機の被ばく事故で1,2,3号機の地下での作業を止めたということなんですが、地下にあるポンプなど今後の復旧作業に与える影響についてどのように見られているのか教えてください。

武藤副社長:残念ながら非常に線量の高い水が入っているということでありまして、まずはこの水を排除して、どけて、作業環境を確認をした上で作業に取り掛かるということになりますので、全体として当然作業遅れる方向になっております。水の、水を排水するのにどの程度の時間がかかるのか、作業の再開の時期がどうなるかといったようなことにつきましては、残念ながらまだ現時点で●●申し上げられません●●です。

記者:関連でお願いします。

東電:はい。じゃあどうぞ。

記者:朝日新聞のタケウチと申しますが、今の関連でお伺いしたい点が3つあります。通常の所謂電源復旧作業と違って今回は放射性物質の所謂放射数、それから外に漏れだすという状況をストップしなければいけないという通常の所謂電源復旧作業とは違う側面をもっているというふうに私は認識しています。そのことを踏まえたときに、今の所謂浸水に伴う電源復旧の遅れということに対してですね、どの程度、今だったら何週間なのか、何カ月なのか、どの程度遅れるという見通しをお持ちなのかということがまず1点お伺いしたいと思います。2点目としまして、今のお話でもありましたように排水の件ですけれども、まだ決まっていないということですが、こういった、どこの号機で起きるかはともかくとして、高線量の排水がどこかでそれが排出しなければならないという事態は当初津波を被った時点から想定され得るものだというふうに思います。津波を被ってプラントの中に地下、地下かどこかわかりませんが、水が溜まっているという可能性があったわけで、可能性としては高線量になるかどうかという見通しはあったかもしれませんけれども、どこかに排出先を求めなければいけないという事態を想定され得るものと思いましたけれども、まだ決まっていないということに対して、それは遅すぎやしないかということが1点。それからそういった想定は当初の想定では全く考えていなかったのか、ということが3点お伺いしたいと思います。すみません。あわせてもう1点だけ。溜まった水の出所がわからないということですけれども、水の中に含まれている線量から考えて、おっしゃるように燃料から漏れている可能性が高いということを考えますと、所謂原子炉の中の状況とかもそれは反映している可能性があるというふうに思います。そうなったときに原因調査を迅速に進めない限り、新たな惨事が起こりかねない。新たな大規模な放出が起こりかねないというふうにも思いますけれども、そういった所謂対策と、所謂復旧作業に合わせてですね、原因調査も迅速に進める必要があると思うんですけれども、その点のご認識をお聞かせください。

武藤副社長:全体のスピード感をもって、作業を進める上では●●ご指摘かと思います。ご指摘の通りだというふうに思っております。現在できる限りのやり方を考えながら、どうやったら水をどけることができるかということを現場と我々、一緒になって考えているところでございます。その後見通しにつきまして津波が来るということがあったわけだから想定できなかったのか、そういうご質問だと思いますが、津波の水とそれから今回見つかりました線量の高い水、これ全く性格の違う水でございます。元々は線量の低いエリアです。数日前までそういう状況が維持できていたわけでありますけれども、大変残念ながら燃料を今のところすぐやろう、水が出てきたということでありまして、これにつきましては燃料が何らかの形で、燃料から放射性物質が漏洩をしたということがその原因なわけであります。したがいまして、津波の水を排出をするということとは相当に違う性格の作業が今●●いるということでございます。それからその原因につきましては、これは燃料の漏洩ということになるわけではございまして、それを拡大させないためにはともかく原子炉をしっかり冷やすということが大事だというふうに思います。そういう意味で原子炉の中に水を継続的に入れ続けているわけでありまして、淡水が利用できなくなったところから海水を使っているわけでございますけれども、しっかりとその原子炉を冷やすためには淡水の方がいいわけでありまして、それをできるだけ早い時期に淡水に切り替えて、さらに必要な量を原子炉の中に入れて行くということが大事だと思います。

記者:すみません。質問にお答え頂けてない点2点あるんですけれども、1点はその所謂今回の被曝の●●ですけれども、遅れる見通しとしては何カ月、何週間単位、どういう単位で遅れるという見通しをお持ちなのか。そこをまだお答え頂けてないということと。それから私がもう1点申し上げましたのは、津波の排水ということではなく、津波を被ればどこかの部分で所謂放射性物質を含むような水が生じ得る可能性があると。敷地の中で生じる可能性があるということは想定できたと思うんですけれども、そういったことに対する排水の対応ということはマニュアルもしくは事前の想定では全くなかったということでよろしいのでしょうか。

武藤副社長:先ほどの津波のご質問とも関係しますけれども、今回の津波はこれまで考えられてきたものと比べると、未曽有の歴史的な津波だったわけでございまして、こうしたことを想定、我々の津波の想定を大きく上回るものを経験したということでありまして、これにつきましては今後どういったような、先ほどご指摘頂いたようなことも含めて検証していく必要があることだと思います。それからスピードがどの程度かっていうことにつきましては、ここはともかくできるだけ早くと思っております。残念ながら何日までというようなことを申し上げられるところまで工程は詰められております。

東電:その他いかがでしょうか。じゃあこちらの。

記者:テレビ朝日の●●と申します。3号機の汚染された水なんですけれども、放射性物質が保安院さんは原子炉から漏れた可能性が高いという見方を示していますが、東京電力さんとしても同じような見方を共有されているのでしょうか。それからもう1つ、出てきた核種の中でテクネチウムという物質が出てるんですが、これが大気中に出た可能性はあるんでしょうか。出たとしたらどれくらい推定で流量はあるのか。どれくらいの強さの物質なのかということについて教えてください。

武藤副社長:放射能の源はどこかということでございますけれども、原子炉の中か使用済み燃料プールかどちらかということになっているんですけれども、我々は使用済み燃料につきましては、プールに十分な水が入っているというものという。一方原子炉の方につきましては一部この事故以降、水、原子炉の水位が下がったということが確認をされております。そういうことを総合的に考えたときに原子炉側からの可能性があるということはこれは考えられるところです。あとはこの我々としてどちらかということを明確に言うのはなかなか難しいというふうに思っております。●●そういったようなことを●●に考えて原子炉側からの可能性が高いのではないかというふうにおっしゃったということかと理解しています。

東電:じゃあ一番。

記者:もう1つの質問に対しては。テクネチウム。

武藤副社長:テクネチウムは溜まり水をサンプリングをした結果で検出をされたということでありますが、一方我々空気中のダストと呼んでますけれども、空気をサンプリングをしてその中に含まれる核種を分析をしておりますが、そのダストの核種分析結果からはテクネチウムは検出をされておりません。

東電:じゃあ一番前の方どうぞ。

記者:以前の質問への回答でですね、たくさんの配管が原子炉に繋がっているんだけれども、現時点でこの配管から出てきただろうと推測することは難しいとおっしゃったと思うんですが、それはつまり原子炉に繋がっているどこかの配管から今回の水溜りの水が出てきた。弁がたぶん閉まっているのが、開いてしまって配管が破断したりして出てきたというふうに見立てをしておられるのかということを確認したいと思います。

武藤副社長:原子炉の中、先ほどの質問にも関係します。放射能はどこかから出ているという、放射能はプールか原子炉。原子炉から出てきたということだと思うと、原子炉の中の水がどこかから出てきてこういうことになると思います。それがどこかから、どこから出てきたかっていうのはこれは全体の検討を確認ができているわけではないわけですが、全体で●●ございましたので、例えばバルブのシール部あるとか、あるいはポンプのシール部とか、この水が漏れてくる可能性があるようなところっていうのはございますので、そういったようなところを通じて出てきたというようなことも考えられますし、あるいはそれ以外の可能性も色々あろうかと思いますけれども、いずれにしましてもどこかというのは現時点では申し上げるのはちょっと●●。

記者:一点だけ。タービン建屋地下はですね、気密性は保たれていると考えていいのかタービン建屋の地下にあったその水溜りの水から放射性物質が外の環境中に大気なり海なりに出て行く恐れはないと考えていいのか。

武藤副社長:タービン建屋、原子炉建屋と違いまして密封性ということ元々考えていないわけであります。もちろん換気空調系はついておりますけれども、普通の建屋です。したがいまして、放射能、通常の建屋が●●作ってありますけれども、その中の水につきましては、普通は建屋の中に溜まったものがそのまま出て●●ますけれども、ただそれが原子炉建屋が格納容器のようにきちんと封じ込めるというような設計にはなっていて、そういうところに水が溜まっているというふうに●●。

東電:その他いかがでしょうか。どうぞ。

記者:レスポンスのナカジマです。3人の作業員の方の会社の名前というのは、海江田経産相の方にお話にならなかったということですが、その意図はどこにあるんでしょうか。それからこれからもこういったようなことがあった場合にもプライバシーということが理由になってくるんでしょうか。

武藤副社長:作業をされていた方、我々の協力会社の方でございますけれども、こうした被曝を経験をされたということ含めて個人に関わる情報だというふうに思いますので、会社名につきましては控えさせて頂きたいというふうに思っております。

東電:その他いかがでしょうか。

記者:フリーランスの畠山理仁と申します。今回の事故についてですね、御社は未曽有の事態とか想定外だとおっしゃっておりますけれども、2005年7月と2006年3月に国会質問でですね、地震によって電源が破壊されて冷却システムが機能停止する危険性というのが指摘されているわけですけれども、この指摘についてまずご存じだったのかということとですね、何かそれに対して対策をとっていたのか。もしくはとっていなかったとしたら、それはなぜなのかということを伺えればと思います。

武藤副社長:今回の地震は大変大きい地震で、マグニチュード9.0、●●経験がないほどの大きさの地震だったというふうに思います。ただ発電所そのものはその地震の中ですべての制御棒が入って安全に止まり、それから今回は外部の電源がなくなったわけですけれども、それを受けてディーゼル発電機が起動して電源は確保が一時できておりました。ただ我々が経験したのはその後しばらく経って来た津波でございます。この津波の大きさが我々の想定より大変大きかったために起動していたディーゼル発電機がすべて停止をしたというところが問題、課題だったわけです。したがいまして、地震によりまして電源が失われたということではなくて、津波によって電源が失われたということだと思っております。

東電:そろそろ予定の1時間ということになりましたので、あと1問程度でお願いいたしたいと思います。じゃあどうぞ。

記者:津波でですね、非常用ディーゼル発電機が停止したということなんですけれども、1から6号機、6号機の1台を除いてですね、ほとんど非常用ディーゼル発電機は地下にですね、置いてあると。そのために全部すべて被ってしまったんじゃないかということなんですけれども、非常用ディーゼル発電機がそこに置いてあるというのは、これまでそういうことでよかった。それとも何か津波を想定するにあたって、非常用ディーゼル発電機が機能するように別に措置というのは取れなかったんでしょか。その点教えてください。

武藤副社長:ここは私どもの津波のこれまでの想定がどうだったのかというご質問と、先ほど頂いたご質問と同じだと思いますけれども、我々はそれぞれその時点その時点で利用可能な、我々が●●ことができる知見をベースにして津波の設定をしてきたわけでございます。過去の災害の津波というのを想定をした上で、色々は不確実性も考慮をして最大規模の津波の評価をしてきました。今回のようなプレート境界線の地震につきましても想定はしてきたわけでありますけれども、今回のようなマグニチュード9.0というような大きな地震、しかもすべての領域が連動して幅広く長い距離で動くというような地震につきましては残念ながら想定をしなかったわけでありまして、その結果生じた津波でご指摘のようにディーゼル発電機が水没をしたということでございます。

東電:それではお時間がそろそろ1時間でございます。この後陣頭指揮をとりますので、また明日以降継続してやらして頂きますので、本日はこの辺りとさせて頂きたいというふうに思います。どうも大変ありがとうございました。