東電:…調査をいたしましたので、その件のご説明をさせて頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。では座らせてご説明させて頂きます。ではですね、資料の方は3つお手元に届いているかと思います。1つは福島第一原子力発電所付近の海水からの放射性物質の検出について、これ第9報になります。昨日に引き続きまして第9報です。それから福島第一原子力発電所敷地内における空気中の放射性物質の核種分析の結果について、こちらは第8報ということになります。最後にもう1つですが、福島第一原子力発電所敷地内における空気中の放射性物質の核種分析の結果について、第7報のですね、一部訂正ということでございまして、申し訳ございません。こちらに関しましては、最終特定条件で試料の採取した場所が正しくは福島第一の西門とすべきところをですね、正面の正門と書いた記述がございまして、こちらをお配りさせて頂きました。よろしくお願いいたします。それではですね、それぞれ海中ダスト調査結果につきまして、ポイントご説明をさせて頂きます。
東電:最初に海水の方からの第9報の測定結果をですね、ご説明申し上げます。28日、昨日に採取しました海水の測定結果をまとめて参りました。1枚おめくり頂きまして、結果の表が出て参ります。最初のページがですね、3月28日の8時40分に福島第一の5,6号放水口の北側で採取したものでございます。表の方、中ほどの表の方に核種ごとに濃度を示してございますけれども、濃度が最も高いですね、ヨウ素131で代表してご説明をさせて頂きますと、試料濃度が3.3×10の1乗ベクレルパー立方センチと。一番右側にですね、周辺監視区域内の、監視区域の外も水中の●●の比率を書いてございますけれども、816倍という数字になってございます。次がもう1枚お目栗頂いたものが当日の午後に、14時20分に開始のものでございます。同じ場所で採取したものです。ヨウ素131が2.7×10の1乗ベクレルパー立方センチで、665.8倍の濃度限度と比較いたします。もう1枚おめくり頂きまして、今度はこの一番最初から採っておりました福島第一の南放水口付近、南側に放水口から330メートル地点でございます。濃度の方がヨウ素131が1.4ベクレルパー立方センチ。倍率の方が33.9倍という値でございます。もう1枚おめくり頂いて、同じ日の午後14時20分採取のものです。南放水口付近ですが、1.1ベクレルパー立方センチと。倍率が27.9倍に相当する濃度でございます。それでもう1枚おめくり頂きますと、今度は福島第二の北側でございます。北放水口付近。ここは福島第一から南へ10キロの、約10キロのところでございますけれども、濃度が3.8ベクレルパー立方センチ。倍率、濃度限度との比率ですと、95.5倍に相当する濃度ということになります。もう1枚おめくり頂きまして、福島第二のもう1つの測定点、岩沢海岸付近、福島第一から南へ16キロの場所でございますけれども、濃度が2.4ベクレルパー立方センチ。倍率が58.8倍に相当するというものです。今申し上げましたデータを過去分からグラフに示したものを後ろに示してございます。最初のグラフは横軸に位置関係で、28日のいずれも8時9時に、午前中に採取したものでございますけれども、位置関係で濃度を並べますとご覧のような並びになってございます。それともう1枚おめくり頂きますと、試験別の●●の水位を示してございます。最初は放水口北側の30メートル地点でございますけれども、を●●としたものです。もう1枚おめくり頂きますと、南放水口付近の濃度の推移でございます。それで同じようにもう1枚おめくり頂きましたものが、福島第二の北側放水口の濃度の推移。最後のグラフが岩沢海岸での濃度の推移ということでございます。海の海水試料の測定結果につきましては、以上でございます。それと、もしよろしければ続けさせて頂きまして、発電所の敷地内の空気中の放射性物質の核種分析の結果第8報でございます。それも昨日3月28日測定しましたものを表の方に整理して参りました。1枚おめくり頂きますと、表が出て参りますが、最初は福島第一の西門で採取のデータです。3月28の2時から2時20分に採取いたしまして、福島第二の方に持ち込みまして測定をしたという結果です。下半分にですね、●●を示してございますけれども、ヨウ素の揮発性のところのヨウ素の131、3.6のマイナス4乗と。表の一番右に空気中の濃度限度、●●の空気中の濃度限度との比率を示してございますけれども、1.0×10のマイナス3乗相当と。それと粒子状の131で補足されたものでございますけれども、2.1×10のマイナス4乗濃度。比率は1.0の10のマイナス3乗という数字になっています。次が福島第二での測定結果でございます。28日の午前、午後、記述の時間で採取したものです。濃度は午前のものがヨウ素131が3.1×10のマイナス5乗●●立方センチ。濃度限度に対する割合が0. ●●3。午後に採取したものが4.6×10のマイナス5乗です。比率が0.05になってございます。もう1枚おめくり頂きましたものを●●。最初は福島第一の西門に27日から、西門にポイントをずらしてございますけれども、そこでの濃度の変化を記したもの。もう1枚おめくり頂いたものが、福島第二での濃度推移を●●したものです。以上でございます。
東電:以上がこちらからのご説明と。それでちょっと私最初にお伝えしなければいけなかったところ、すみません。失念しておりました。3号のですね、使用済み燃料プールへの放水、これコンクリートポンプ車によって行うものですが、本日14時17分、14時17分、淡水での放水を開始しているという情報がございました。3号機、使用済み燃料プールですね、淡水での放水を14時17分開始しております。コンクリートポンプ車で行っているという状況でございます。念のためこちらの方もお知らせいたします。それではご説明をさせて頂きましたことに関するご質問をお受けしたいと思います。恐縮ですが、挙手で頂きましてお名前を頂戴できればと思います。よろしくお願いいたします。はい。どうぞ。
記者:毎日新聞のエグチと申しますけれども、海水の方ですけれども、1Fの近くが横ばい気味なのに対して、遠くに行くほど上がってるような気がするんですけど、その解釈というか、どういうふうに評価したらいいのかっていうのを教えて頂ければと思うんですが。
東電:どのような流出経路でというところはまだわからないうちでのデータのご説明というところになるんですけれども、福島第一の濃度のトレンドを見ますと、最初南側の放水口付近で濃度が高くて、段々それがその地点が、高い濃度の地点がですね、変わって、地点と言いますか、海域が変わっていくということで、そこで出されたものがですね、移動していっているということも考えられるのではないかと思っております。
東電:よろしいですか。他にはいかがでしょうか。はい。どうぞ。
記者:●●。海域が広がるっていう話があったんですけれども、新たな流入はなくて、広がっているということで理解していいのか。流入は進んでいて、ただ少し拡散する動き●●その辺はいかがでしょうか。
東電:まったく流入がないっていうところは言い切れないと思っております。ただ濃度がすごい高いものが連続して出ているっていうものではないんではないかなというふうに、このデータからは考えておりますけれども、全く止まってるっていうとも言い切れない、そう考えております。
記者:計測を開始した当初よりは出ている濃度も少ない、もしくは出ている量が少ないとそういう理解でいい。
東電:グラフのデータを見る限りですね、そういうふうに見られるんではないかなと思ってます。
東電:他にはいかがでしょうか。はい。どうぞ。
記者:日本インターネット新聞社の田中龍作と申します。トレンチからの水が今のところ溢れ出てるっていうことは確認されておられませんね。
東電:はい。そうですね。今のところそういった情報はございません。定期的に見てるようですが、その水面は特に変動は、溢れるというような状況はないというふうに聞いています。
記者:じゃあもし溢れるようなことがあったら、すぐお知らせ頂けますか。
東電:情報が入り次第それはやはりまたお知らせするような形になると思います。
記者:あと定期的にっていうのは、何時間おきくらい?
東電:すみません。そこちょっと確認してませんでですね、その辺はまたわかりましたらば、お知らせさせて頂きます。その他いかがでしょうか。はい。どうぞ。
記者:平等党報道部の田中と申します。聞こえますか。
東電:はい。どうぞ。
記者:海水からの核種分析表なんですが、ヨウ素132について、これですと、3枚目にゼロという表記があるんですけど、他の調査結果にはこの132が出てないんですが、どういうことでしょうか。
東電:半減期がですね、2時間ということで短いものですので、この3枚目の表のところの検出加減濃度というのと実際の濃度をお比べ頂きますと、試料濃度が5.6の10のマイナス2乗と。検出加減濃度が5.4マイナス2乗ということで、その検出加減濃度、測定器の検出加減濃度のギリギリのところで、検出されたりですね、されなかったりとそういう計測の違いと言いますか、●●の範囲に入っている、そのような濃度だから検出されたりされなかったりしてるんだと考えております。
記者:ただこの3枚目にはゼロであるにも関わらず書いてあるんですが、他の濃度は全然書いてないというのはどういうことですか。他の表でもゼロと書いてもいいんじゃないですか。
東電:検出された核種につきまして、周辺監視区域外の水中濃度との比率をですね、何倍になるかと、ここで言うところの①÷③がいくつかという表記をしてございますので、たまたま0.0下1桁で切れてしまってますけれども、0.00いくつという数字になるところをですね、0.0という表記上そういうふうになってしまっているということです。他の試料、ページの試料につきましては、検出加減値未満でございますので、検出された核種としてですね、ここの表にのっかってこないという、そういう整理をしてございます。
記者:ということはですね、132は出ているということですね。検出されているという。
東電:検出限界のギリギリのところで、一応測られているということではあると思います。
記者:ということはですね、これは半減期2時間ということですから、2時間以内に生成されたもの、そういうふうに考えていいわけですね。
東電:この前ですね、溜まり水のところでデータの違いがございまして、細かい測定器のデータをですね、精査する作業をやってございます。それでまだその精査をしまして、お知らせできましたのが2号機のタービンの溜まり水のところだけなんですけれども、その他の今回お示ししているような海水の濃度ですとか、空気中の濃度につきましても、その作業をして、もしそういう誤りがあればですね、それをまたお知らせするようなことを、そういう作業をしてございます。
記者:なんかよくわかんないですね。出てるんですか。出てないんですか。
東電:今の計測器上はですね、ヨウ素132っていう形で検出されたという識別がされてございます。
記者:ですよね。
東電:はい。
記者:ということは、それは2時間以内に生成されたもの。半減期が2時間です。そういうことですね。
東電:生成と言いますか、半減期が2時間のものが残っているということです。
記者:ですから半減期が2時間ということは、2時間以内にできたものということですね。
東電:すみません。もう一度確認させて頂いてよろしいでしょうか。そこの132の扱いにつきまして。
記者:だって半減期2時間ってことは普通に考えてそうですよね。ということは2時間以内に核分裂が起こってると、炉内で。そういうことになりませんか。
東電:ここは先ほどお話をさせて頂いたんですが、先だっても実はこういう核種であろうと認定していたものをもう1回見たところ、ちょっと再度確認をしたところ違ったという場合も、たこともございます。今回に関して、鈴木がちょっと今断言させて頂いてないのは、まずこれであろうということで検出をいたしましたが、おっしゃる通りで確かそういうことになります。2時間の半減期のものでございますので、それをもう1回精査させて頂いて、この場でもう完全ですということではなくてですね、またちょっともう1回再検査したものでまたご確認させて頂きたいということだと思います。
記者:ただね、これはね、他の表でも出てるんですよ。1F5から6、放水口北口、ここに折れ線グラフで出てますけど、この中に23日、24日、25日、26日いずれも132が出てるんですね。ということはずっと核分裂はこの炉内で起こってるということの証左になりませんか。
東電:すみません。確認してですね、ご説明をさせてください。申し訳ありません。
記者:いつ答え出るんでしょうか。
東電:次の。
記者:もしね、これ炉内で核分裂が起こってるということになれば、それは今まで東電さん認めてこられなかったですよね。今発見されてる放射性物質はすべて運転中のもの、事故に前後する運転中のものであって、それ以後の核分裂は炉内で起こっていないというそういう見解だったと思うんですけど、違いますでしょうか。
東電:そういう見解でしたので、ヨウ素132がですね、どういう形でできてくるかっていうのをですね、今私がよく説明ができませんですので、そこを確認させて頂いて、ご説明をしたいと思います。
記者:いや、ただね、132に限らないんです。131もですね、増えたり減ったりしてるんですね。ということは半減期8日ですから事故が起こったのは12日ですよね。それからもう2週間以上経ってるんですよね。ということはどんどんどんどん減っていっていいはずなんですよ。これはこれだけ増えてる時もあるということは、やはり炉内で核分裂が起こってるというふうに理解せざるを得ないんですよ。いかがでしょう。
東電:総量としてどれくらいの量が出たのかっていうことにもよると思います。海水中の濃度ですとか、空気中の濃度ですので、海水の中で希釈されたりですね、濃度はその濃度は変わって参りますので、必ずしもその場でそれができているというものではないというふうに考えてます。
記者:そうしますと、東電さんの考える通常運転で生成された放射性物質というのは、いつまで出てたんでしょうか。その通常運転というのはいつからいつまでのことをおっしゃってるんでしょうかね。
東電:通常と言いますか、今回のですね、出ています核種がそのヨウ素とかセシウムということですので、燃料に起源のものと考えるのは普通でございますので、どのタイミングでどれだけ出たっていうことはまだ評価ができてございませんけれども、今回の爆発ですとか、ベントとかがあって、その際に出されたものというふうに考えてます。
記者:例えばですね、しつこいようですけど、28日にですね、ヨウ素131がうんと増えてるんですよ。もう炉内で核分裂が起こっていなければこういう増え方はしないはずなんです。そうは思われませんか。
東電:海水中での濃度でございますので。
記者:だけど半減期があるわけですよね。
東電:はい。
記者:8日でしょ。半減期は。
東電:●●自体の半減期でございますので、どれだけの総量が出たかによってどれだけ希釈されたかによっても濃度が変わってきますので、濃度の推移だけで全部が減水で、減水による濃度変化とは言えませんので、そこは濃度が増えているというふうには言えないんではないかと思ってます。
記者:半減期だから8日でなくなるという意味じゃないとおっしゃりたいわけですか。
東電:はい。
記者:いや、そういうことじゃないですよ。海水のその濃度がまばらだっていうそういうことを言いたいんでしょ。
東電:それもあります。
東電:それからですね、以前にも同じようなご質問を頂いた時に、お答えしている内容がございまして、ヨウ素の132の半減期は2時間ということですが、ただし2時間で半減するもののですね、なくなるというわけではございませんで、またこのテルルの132、これは半減期が約3日のものがございますが、これがベータ崩壊することによって、約半数がヨウ素の132になるというようなこともあるんだそうです。時間が経過することによって、これが生成されるということもございまして、すみません。また戻ってしまいますけれども、そういった場合もございますので、内容につきましては、もう1回ちょっと精査させて頂きまして、継続的にこれデータを採りながら、皆様にお示しして参りますのでですね、その場でもまたご説明ができるようにというふうに思います。いかがでしょうか。よろしくお願いいたします。すみません。では大変申し訳ございませんが、他にご質問がある方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。よろしいですか。ではまた改めまして日々こちらの方のデータに関しましては、更新をいたしまして、ご説明をしたいと思います。ご質問等完全に納得頂けるような具合じゃなくて申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。