東京電力本店の記者会見テキスト(2011年3月31日17時03分から97分間)

東電:大変お待たせをいたしました。ただいまから副社長の武藤によります定例会見を行わせて頂きます。はじめにお手元の資料にしたがいまして、武藤の方からご説明申し上げまして、その後ご質問頂戴したいと思います。それではどうぞよろしくお願いいたします。

武藤副社長:これから福島第一原子力発電所の状況につきましてご報告をさせて頂きます。まずタービン建屋の地下階の溜まり水の処理でございますけれども、1号機から3号機までいずれも●●いたしております。4号機については海水、●●につきましては検討をしております。1号機ですけれども、本日の12時からサプレッションプール水サージタンクに水を送り始めております。それから2号機ですけれども、復水貯蔵タンクからサプレッションサージタンクへの移送中であります。それから3号機ですけれども、本日の朝サプレッションプール水サージタンクへ移送を終了いたしております。いずれも復水貯蔵タンクが空いたところへ復水器からの水を移しまして、●●につきましては、タービン建屋地下階から排水です。●●でタービン建屋地下階の●●と処理をしていきたいと思っております。それからトレンチの●●した溜まり水でありますけれども、1号機につきまして今朝9時20分から11時25分まで集中環境施設の●●貯槽へ移送を行っております。この結果、トレンチの溜まり水●●いたしております。2号機、3号機、4号機につきましては、対策を検討しているということでございます。それからあと使用済み燃料プールへの注水ですけれども、準備を進めて参りました1号機への●●ますけれども、準備が整いましたので、今日の午後1時過ぎから注水を初めております調整に寄りまして●●をいたしましたけれども、2時半頃から4時過ぎまでコンクリートポンプ車によります注水を行っております。それから3号機につきましても同様に、●●であります。それから原子炉圧力容器への注水ですけど、これは各号機に引き続き淡水を注入しております。それから電源系でありますけれども、1,2号機については、●●125ボルトの●●を受電する、●●受電する予定でおります。それから3号機につきましては、昨日3号機への直流、125ボルトの●●受電をいたしました。バッテリーの受電が終わっております。125ボルトの直流は、プラントの中の様々な計器の電源となっているわけでありまして、これまで、原子炉●●であるとか、●●の圧力●●までご報告をしてきましたけれども、いずれも仮設のバッテリーを繋ぐことで少し●●ですけれども、これによりまして、受電●●によりまして、バッテリーではなくて、外部の電源によって●●ように●●条件ができたということになります。計器の選択もしながらとれるプラントパラメーターの数を増やしていきたいというふうに思っています。それから周辺の放射能を飛散をすることで、飛散防止剤を散布することを予定をいたしておりましたけれども、気候が条件が悪いということで今日は●●いたしております。それから次に福島原子力被災者支援対策本部の設置につきましてご報告をしたいと思います。事故の影響で多くの方々が被災をされ、大変にご不便、ご迷惑をおかけいたしておりますことをまずは●●申し上げたいというふうに思います。こうした方々への取り組みをさらに強化をする。さらには支援を●●進める対応していく機能を担います福島原子力被災者支援対策本部を社長直属のものとして新たなに設置することといたしました。本日付でこれも、福島原子力被災者支援対策本部を設置をいたしまして、その下に今福島に置かれている福島事務所という組織ございますけれども、この機能をさらに強化をいたしまして、福島地域支援室を設置をいたしました。一昨日政府の原子力災害対策本部から原子力被災者生活支援チームの設置が発表されてますけれども、東京電力としましても設置をいたしました福島原子力被災者支援対策本部を作りまして、政府が設置をいたしました支援チームと連携をとりながら、被災されました皆様方の生活支援等に取り組んで参りたいというふうに思っております。それからあと何回か●●お詫びしておりますけれども、1つは立坑の●●であります。これが●●で立坑の水位を●●して参りましたけれども、カメラよります●●監視ということで、準備を今進めているところであります。それから●●原子炉への注水につきましては、これまで●●して参りましたけれども、現在の●●につきまして、1号機、格納容器までどういう形で原子炉へ注水をしていくかを●●。今日1号機につきまして、使用済み燃料プールにコンクリートポンプミキサー車、コンクリートポンプ車を使いまして、注水を開始いたしましたので、1号、3号●●注水車、コンクリートポンプ車による炉への注水行っております。それから4号につきましては、仮設のポンプ、●●燃料プール消火系でありますけれども、燃料プール消火系の●●フィルターを、それから●●をきれいにする●●でございますけれども、それを出口に、仮設の電動ポンプを繋いで注水を行っていくということでございます。いずれもその水源につきましては、海水か坂下ダムから来ます淡水に切り替えするのであります。それから原子炉側でありますけれども、これも同様、坂下ダムから淡水を仮設の●●によりまして、各号機への●●に注水を行っているところでございます。私からは以上でございます。

東電:それではここから皆様からのご質問を頂戴するお時間に移らせて頂きたいと思います。また恐れ入りますけれども、挙手の上、社名とお名前をご発言の上、ご質問をお願いしたいと思います。尚、終了時刻6時くらいを目途にお願いしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。ではご質問のある方、ではお願いいたします。

記者:平等党報道部のタナカと申します。今マスコミをはじめ懸念しておりますのは、1号機、2号機、3号機ともにいずれ各号機であるかは別にして、圧力容器が破損すると、損傷が起きてくるんではないかという懸念があります。それによって注水手段●●駄々漏れ状態になっているのではないかと、これは建屋またはトレンチ等に●●。ひいては、海水にすでに駄々漏れになっているのではないかという懸念が広まっているんですが、これいかがお考えでしょうか。

武藤副社長:原子炉の中への注水につきましては、継続をしてきておりますが、今までの傾向を見ますと、注水の量の多い少ないによりまして、原子炉の温度が上がったり下がったりしております。したがいまして、注水をすることで除熱がするということになっているというふうに、流れるわけでして、とりわけ原子炉の圧力容器の色んなところの温度が安定するように注水の量を決めて、ここまで状況を見守ってきております。それからご指摘のように、原子炉圧力容器の中で●●と接触をした可能性がある高い温度の水が外で●●いるわけでございまして、これにつきましては注水の量を見るとともに、外からの水につきましても注意深く●●していくことであります。

東電:その他いかがでございましょうか。それではどうぞ。

記者:共同通信のマツイと申します。3号機なんですけれども、復水貯蔵タンクが空いたと思うんですが、復水器からの移送については、いつ頃からどれくらいの体制で始められそうかっていうのを。

武藤副社長:3号機につきましては、今朝方、サプレッションプール水サージタンクに復水器の水を移すことが終わったところで、その復水器に●●そういうことだと思います。

記者:復水器はまだ●●。

武藤副社長:それより復水貯蔵タンクからサプレッションプール水サージタンクへ移送をしたので、復水器●●まだ決まっておりません。復水貯蔵タンクが空いてますので、準備ができれば始めたいと思います。

記者:あとトレンチの、2,3号機の水をサンプリングされたかと思うんですけれども、核種分析の結果の出る見通しとか、あと採取時間わかれば教えてください。

武藤副社長:サンプリングはしてありまして、現在計測をしているところですけれども、結果が上がり次第報告をしたいと思います。

東電:その他いかがでしょうか。

記者:あとサンプリングの時刻。

武藤副社長:2号機と3号機のサンプリングの時期ということだと思いますが、昨日の午前中、午後サンプリングをしております。

東電:じゃあどうぞ。

記者:朝日新聞の奥山です。2つあるんですけれども、1つは海水の方に漏れている疑いがある、炉に入ってた水が海水に漏れてる可能性多いかと思うんですけれども、その流出源というか、漏れてる場所の、敷地内の、海水がどこから漏れてるかっていうのを例えばサーベイして調べるとか、もっと網の目を細かくして調べるとかそういう方策は特に考えておられないんでしょうか。

武藤副社長:発電所の中の色々な地点のモニタリングサーベイはやっていますが、その分布を見る限り、ここかなというところを決めるほどのデータはまだ得られておりません。ご指摘のように、どこから漏れてるかということ調べないといけない問題ですので、そこを場所につきまして、ある程度推測も含めたということになると思うんですけれども、どういう対策をとるのかということもあわせて考えていきたいと思います。原子炉建屋から出てくる可能性あるいは場所につきまして、よく測りまして●●いうことを考えたいと思います。

記者:海のその浜辺をずっと細かくサーベイして歩くっていうことはできないものかって。

武藤副社長:海上につきましても、今、陸地側がサンプルを採れるところでサンプルを採ってますけれども、沖合どうなってるかということについて相当違いますので、●●データをとるという手配をしてると聞いてます。

記者:あともう1点なんですが、今回放射線の多いところで色んな危険なところで作業されてる方いらっしゃると思うんですが、そういう方に対する例えば危険手当とか、あるいは多くの被曝を受けた場合にその手当を加算するとか、そういう措置は特にはとられておられないんでしょうか。

武藤副社長:ここは全体の中でともかく様々な作業が●●ますので、まずはしっかり安全を確保すると。それからできるだけいい環境で仕事をして頂けるような状態を整えるということに務めているところです。

記者:自衛隊では、その手当を増やしたとかそういうのがあるようなんですけれども、東電さんではそういうのはないんでしょうか。

武藤副社長:●●です。

東電:その他いかがでございましょうか。それでは前から2番目の記者さんどうぞ。

記者:毎日新聞のヒノと言います。今日フランスのアレバの会長さんですか、来られたと思うんですが、あとサルコジ大統領ですか、来れた。あとフランス、アメリカ、IAEAとかなり世界的な注目が集まってる状態になってると思うんですが、こういう現状についてまずどう思われるのかということが1点と。それからあと、フランスからおそらく今回来られて、汚染水の処理であるとかですね、そういったことに対して支援のお話があったと思うんですが、その内容について、それからあと、アメリカからも放射線防護について支援の話が出てると思うんですが、こういったフランスとかアメリカの支援についてですね、オペレートというんでしょうか、組織としてしっかり対応するのは、東電が行うのか、それとも国が行うのかという点についてですね、ちょっと考え方をお示しして頂ければと思うんですが。

武藤副社長:各国から大変に、世界各国にご心配をおかけし●●ありまして、その中で我々のところにそのような●●フランス等から支援の申し出を頂いております。我々としてもともかく各国が持っているノウハウ、我々の現場での色々な処置について有効なものにつきましては積極的に使わせて頂くということで、これまで安心させて頂いております。アメリカの方々、フランスの方々、実際の●●具体的な話をしながら今回の事故の中で●●について意見を頂いているところであります。それはそういう●●さんはじめ各機関の方にも入って頂きまして、一緒に検討をしております。

東電:よろしいでしょうか。

記者:どちらがオペレートするんですか。東電が主体となってやるのか。それとも国が主体となって受け入れしていくのかっていう。

武藤副社長:これは政府間で色々やり取りをしてるものもありますし、それから民間企業であれば会社同士ですけれども、いずれも我々の統合本部の中で相談をしながら議論しながら進め方を考えておりますので、いずれにしましても●●。

東電:他いかがでしょうか。それでは黄色いセーターの記者さんどうぞ。

記者:日本経済新聞のモリタです。被災者支援対策本部の設置について伺います。これまで行ってきた支援に加えて何か新しいことができるのか。その設置した目的と具体的などんな支援をするかということ、または政府の支援チームとの役割分担などを話し合っていたのでしょうか。

武藤副社長:これまでも私どもの社員が避難所の方に常駐をしたり、生活必需品あるいは医薬品などなどお届けをしたり、あるいは品物の積み下ろし等、お手伝いをしたりというようなことをやってきておるんですけれども、さらに具体的にどんなことができるかということにつきましては、よく国とも連携をとりながらできるだけ、まず今避難をされている方々に大変ご不便をおかけしているわけで、その生活をまずしっかりご支援するということは当然ありますけれども、さらに地域の復興ということもしっかり考えていく必要があると思っておりますので、地域の復興等に向けて具体的にどんなことができるのかと、どんなことすればいいのかということを関係機関との連携をとりながら取り組んでいきたいと思っています。社長直属の組織ということで、さらに本部長といたしまして、副社長を●●しまして、しっかりと取り組んで参りたいというふうに思っております。

記者:関連して、その被災の対象者なんですが、データを見る限りだと避難指示の地域の対象者。避難指示の住民だけが対象になるのか。屋内退避の範囲の方々も対象になるのかということと。社長直属とおっしゃっていましたけども、社長、体調不良等もあるので、直属やることが可能なんだろうか。

武藤副社長:避難所は福島の中だけではなくて、●●関東地方にも及んでいるエリアとして幅広く、私どもの事業所の方が●●あれば●●ありますし、それから県内であれば支店等ありますので、全社をあげてということをやっていきたいというふうに思います。それからそれ以外の被害の地域につきましても、これは大変にご迷惑をおかけしているようでありまして、我々としてはできる限りのお手伝いをしていきたいというふうに思います。

東電:それでは会見の途中ですけれども、ちょっと計画停電関係について●●失礼します。

東電:申し訳ございません。計画停電の案件で2点ご連絡ございます。まず明日の計画停電のレクの予定ですが、午前11時、午前11時にこちら3階の会議室、こちらの会場で藤本の方から週末の予定も含めてご説明させて頂きたいと思います。明日11時にこちらの会場で藤本の方から週末の予定も含めてご説明させて頂きます。あともう1点、本日お昼にですね、経団連の方の電力エネルギー対策、緊急提言に対する当社の見解ということで、コメントの依頼頂いておりました。1ペーパーコメントの方ご用意させて頂きましたので、こちらの方、下のホワイトボードの方の前にですね、置かせて頂きますので、ご利用の方はお持ち頂ければと思います。経団連の緊急提言に対するコメント、会社コメントご用意させて頂きましたので、そのご連絡でございます。

武藤副社長:先ほど、現場で働いてる人間についてご質問頂きましたけれども、現時点では具体的なもの把握できておりませんけど、ともかく大変厳しい環境の中でみんな仕事をしてくれてますので、それに対してしっかり報いていくということは当然に考えなきゃいけないことだと思っております。しっかりとこれからよく考えたいと思ってます。

東電:それではカメラさんの後ろ側からもお手が挙がってらっしゃいますので、係の方お願いいたします。

記者:ブルームバーグのナカヤマと申しますけれども、先ほどのアレバの話●●だと思いますが、今日11時頃ですね、アレバのCEOの方がこちらに来て面談されたというお話がありまして、その後2名の専門家を福島の方に派遣するという話が保安院の方から来ております。こういったその状況をもう少し詳しくお聞きしたいのと、それから他の国の例えば違った国のですね、こういった原子力専門のメーカーと言いますか、会社からの申し出と言いますか、こういう協力体制があるのかどうか。それからそのアレバの、なんでアレバの方がそこに来るのかと言いますか、どういう彼としては役割分担と言いますか、されているのか。ここだけちょっとお聞きしたいんですが。

武藤副社長:アレバはローベルジョン会長も今日、当社●●私も勝俣と一緒にお会いをしました。30分ほどお話をさせて頂きましたけれども、福島第一の状況につきまして、ともかくこの状況を解決するためにアレバとしてできることは何でもやりますという大変有難いご協力のお申し出を頂いたところです。我々としましても、また●●しても、ご協力をして頂きたいというふうにおっしゃいました。昨日からすでに専門家の方がこちらに来ておられまして、担当レベルで●●の状況などご説明をして、具体的にどんな対策ができるものかということについて議論をしております。私も昨日専門家の方々にお会いをしましたけれど、特に今水の処理ということで、大変に線量率の高い水があるといったような問題がありますので、この水の処理をしなきゃいけませんで、●●再処理施設などで色々な●●して、どんな対策があり得るか意見を聞いているところであります。

記者:すみません。派遣される方っていうのは、福島の現場の方に常駐されるという、そういうことなんでしょうか。

武藤副社長:とりあえず東京に●●されて、●●して現場●●ことだと思っています。

東電:よろしいでしょうか。その他いかがでしょうか。前から3列目の方どうぞ。

記者:ニコニコ動画のナナオと申します。よろしくお願いします。2点ございまして、まず第1点目なんですけれども、今新聞等でも報道されております第一原発のタービン建屋地下の大量の地下水なんですけれども、移送作業をやられているということなんですが、今どこにあってどのくらいの量なのか。それでその汚染水はどういった処理をされるのか。これについてお伺いしたいんですね。

武藤副社長:数量につきましては、別途確認をしてお答えをしたいと思います。号機ごとに少し様子が違っておりまして、1号機と、それから4号機のトレンチの溜まり水は線量率がコンマ5ミリシーベルトパーアワー程度でありましてあまり高くありません。したがいまして、それにつきましては持っていく場所ができれば●●。場所があれば移すことが可能だというふうに思っています。2号機につきましては、線量率が非常高うございます。これにつきましては、何らかの処理が必要だというふうに思います。この処理につきまして、処理も含めてどういうあれがあるか検討していきます。

記者:そうしましたら、まだ移送先はまだ決まっていないということですよね。

武藤副社長:はい。まだ具体的にどこに持っていくかということにつきましては、決まっておりませんが。

記者:毎日ある程度水が溜まってくるんですよね。そうした水を。

武藤副社長:色んな可能性があると思ってまして、●●の中にあるタンクを使うということ、あるいは●●の中の建屋の中で使えるところであります。それから仮設のタンクへの●●し、あるいは●●色んな可能性があると思っておりますので、●●検討しているところです。

記者:あと2問目ですが、先日頂きましたこの人員配置図なんですけれども、その後ですね、各班の人数と、あとバックアップ体制の説明、とくに今武藤副社長●●最前線で働く方々のバックアップ体制っていうのをやるときに、みんな気にされてることなので、明日とは言いませんけれども、なるべく早くこの点につきましてもお願いしたいと思います。以上です。

東電:その他いかがでしょうか。それではその前の記者さんどうぞ。

記者:読売新聞のイマヅです。3点ほどお願いしたいんですが、全く違う話がいくつか出てきてしまいます。1つ目はですね、先ほどの今の関連で地下の水の水位なんですけれども、2に関しては処理ができるというのをおっしゃいましたけれども、1と4は線量は少ないんですが、どうもここ●●でご説明をお聞きすると、何も汚染されていないような水も今環境中のヨウ素が非常に多いので、線量が検出されてしまうようだと。しかし●●が検出されて今の●●たぶんそのまま放置することはできないと思うのですが、ここは何か今後手続き上の改変と言いますか、があるのかどうかということ、これを1点教えてください。それからこれは少し前の話になりますが、私ずっと発生以来、こちらお邪魔してますけれども、少し疑問というか、だいぶ記憶が定かでないところがあるんで教えて頂きたいのですが、3月の12日、最初1号機、淡水を注入され始めて、その後海水に切り替えられたんですけれども、注入に使っていたのは1つの炉に対してポンプ車1台だと思うんですが、現状たぶんそれ以上のポンプの能力は当時無理であったんではないか、あるいは今もそうかもしれませんが、それはあの時点で淡水、海水に関係なく増強は可能だったのでしょうか。それから爆発して上の建屋がなくなってからプールに注水を始められたわけで、放水と●●を使い始めたわけですが、それまでプールへの注水っていうのは技術的に当時可能だったのでしょうかという点を1つ教えてください。

武藤副社長:最初の水処理になりますけれども、ご指摘のように1号機では、4号機の●●周辺にある●●レベルだと思うんです。ただ●●ができますと、通常の原子力発電所●●水としては●●処理を必要とするとレベルであります。これにつきましては、したがいまして、我々●●な形でどこかに●●ということを考えたいと思いますけれども、ご指摘のように周辺の●●ところを含めて、こういう●●の中でこういう扱い方ができるのか、こういう扱い方をしていけばいいのかということにつきましては、ここは●●必要があるかというふうに思ってます。それから3月12日の注水の経緯でありますけれども、ご指摘の通り、淡水が●●それはポンプ等で海水に切り替えていくわけでありますけれども、消防自動車のポンプが何台か●●あったんだというご質問だと思いますけれど、ここは事実関係を確認する必要があると思いますので控えさせて頂きたいと思います。それから3つ目がプールでありますけれども、コンクリートポンプ車を使って1号機、3号機、4号機いずれも●●注水ができるようになったわけですけれども、当初は当然こういうやり方はできませんでしたので、一番最初にやりましたのが自衛隊にお願いをして、ヘリコプターの方で注水をするという。それから最後に消防にお願いをして消防のポンプの方で注水をするということかと思います。それで当初一番最初にそういうこと●●いう趣旨のご質問かと思いますけれども、この注水車が●●我々としては注水すること●●。ただ2号機でやっておりますけれども、放水系のラインを使って水を注入するようなことは技術的には可能でありましたけれども、それを準備するような時間が必要であったということだと思います。ただ使用済み燃料プールそのものは●●していないので、明確なことを申し上げるのは、なかなか難しいところがありますけれども、タンクとして見れば水が入っていればそれは●●するわけですけれども、●●原子炉に比べると大変水の量も多い●●そういう性格のものだと思います。

記者:そうすると、ごめんなさい。プールに関しては、まだ時間の余裕はあるなと思っていらっしゃったということですか。

武藤副社長:原子炉側に比べれば、●●水位等が●●計測系が全部動いてませんでしたので、そこは●●難しいんですけども、●●していれば原子炉よりは共用プールの方が●●ということは言えると思います。

東電:よろしいでしょうか。それではどうぞ。

記者:共同通信の●●ですが、昨日の会長の会見の中で、1号機から4号木について廃炉以外ないと●●ども、●●5号機と6号機でも●●結果についてですね、廃炉にしないといけないというような趣旨が●●示したという報道がありますけれども、そうした政府のですね、認識についてどうお考えになるのかという点と。改めて5号機と6号機について●●。

武藤副社長:ここは昨日勝俣からも説明をしたところでございますけれども、5号機と6号機につきましては、社会的な意味合いなども含めて良く考えていく必要があるということだと思っております。そういうことを総合的に考えて●●は、決めて行くということだと思ってます。

東電:その他、後ろの方からはいかがですか。じゃあこちらの記者さんどうぞ。

記者:新聞赤旗の●●と言います。お世話になっております。福島の支援室が設置されるということで●●と思うんですけれども、20キロ圏内でも津波の被害が同じだと思われまして、●●20キロ圏内で線量計の●●を超える行方不明者の捜索ができていないということなんですけれども、通常は津波にのまれても生存者っていうのは何人かいらっしゃると思うんですけれども、20キロ圏内は行方不明者の捜索が全くできない状況ということで、そうした家族への謝罪や補償についてはどう考えておられるのかということ●●。

武藤副社長:●●いうことでございまして、●●お住いの皆様方に大変なご迷惑をおかけしているということかと思います。具体的に●●20キロ圏内への●●あるということも伺っております。●●全体としてどのようなやり方があるのかっていうことについて、検討をなされていくところだと思います。●●20キロ圏内につきまして、昨日から●●しておりまして、こうしたデータを見ながらどんなことが可能なのかということを●●ます。

東電:その他いかがでしょう。ではこちらの女性の記者さんどうぞ。

記者:テレビ朝日の●●と申します。2点教えてください。1点目がですね、先ほどの件で、社長直属の組織が新たに設置されたということなんですが、昨日も清水社長が入院されるという話を聞いてまして、それが新たに今日直属のですね、組織を作ったっていうのが少し不思議に感じるんですけれども、改めて清水社長はですね、司令塔として采配をふれるような状況にあるのかどうか。本部の指示系統はどうなってるのか教えてください。

武藤副社長:清水は昨日も申しました通り、一時的に体調を崩しております。●●おりますが、●●してくるんではないかという期待をしているところでございまして、復帰すればすぐにでも指揮がとれるようにということで、清水を●●とした対策室を設けて設置をいたしました。この●●社長が指揮をとるというのがふさわしい組織だというふうに判断をしてます。現地ですでに本部長として皷、これも副社長の皷が福島に駐在をしておりまして陣頭指揮をとることをいたしております。

東電:よろしいでしょうか。

記者:すみません。もう1点あるんですけれども、汚染水の処理に関して、タンクやプールなどを新たに検討されているということで、すでにゼネコンに発注してるような報道もあるんですけれども、これまでの会見ではまだ検討しているという話しか出ていないんですけれども、何か汚染水の処理施設について、具体的に発注した、あるいは検討したものでもあるんでしょうか。

武藤副社長:色々なものをもうすでに発注を●●例えば水を入れるタンクみたいなもの必ず必要になるということで、仮設のタンクなどが●●、それから水を動かすためには当然ポンプ、あるいは仮設のポンプなど●●おりますので、こうした●●につきましても●●ということです。

記者:仮設のタンクの容量はどのくらいのものなんでしょうか。

武藤副社長:色んな大きさがあってですね、あるんですが、ちょっと数字は確認させて頂きますけれども、様々な大きさだったと思います。

記者:機能については、汚染された放射性物質が高いものでも入れておけるようなものということでよろしいでしょうか。

武藤副社長:これは高いものを入れようと思うと周り遮蔽をしなきゃいけない色々制約がありますので、仮設の方に入れるとすると、現在建屋の中にある割合レベルの低いものをそういうところに移して、レベルの高い水をそうしたところに移すといったようなやり方があると思います。

東電:よろしいでしょうか。それではどうぞ。

記者:日本インターネット新聞社の田中龍作と申します。トレンチの溜まり水のことについてお伺いいたします。プルサーマル稼働基である3号機だけ、なぜ●●なっているのでしょうか。ちょっと心配なものですから、●●代表して、3号機のですね、これ問題の3号機の圧力容器の底が抜けているというのは、政府も28日に発表しています。最後の砦である格納容器がきちっとこれ閉まってりゃいいんですが、23日にですね、黒い煙出まして、24日被ばく事故が起きてます。作業員の。この何号炉とは申しませんが、福島原発のある号機を設計された技師さんに直接聞いた話によりますと、これ武藤副社長もお認めになったんですが、格納容器の貫通部分からケーブルに引き込んでて、それはゴムで被覆されているんですね。それ300度で溶けるんです。これが溶けた煙じゃないかっていうわけですよ。その設計技師は。300度で溶けることは武藤副社長も私の質問でお認めになってるんですが、もう1つ気になることがありまして、3号炉の水位を見ますと、マイナス2300ミリくらい、2.3メートルも燃料棒が剥き出しなってるんですね。となるとこれ、採っても怖い怖いなというのが漏出してるんじゃないかとも考えたってあるんですが、漏出はないと断言しますか。

武藤副社長:まず3号機で●●というのはなぜかというご質問ですけれども、各号機に水素爆発で建屋が破損したわけですけど、3号が写真で見た我々の●●かもしれませんけど、3 号機に非常に瓦礫の量が多いように思ってます。したがってその瓦礫が邪魔をして測れないということでありまして、3号機はともかく●●いうことです。それからMOXのプルサーマル、プルトニウム燃料を入れているということとも関係ございますけれども、3号機には32体MOX燃料●●してありまして、全部で548体燃料がありますので、1割弱の燃料がMOX燃料ということです。ただ原子炉全体で見ますと、プルトニウムが●●の燃料の中にも含まれているわけでして、通常の温度として出てくるウランの燃料が1%くらいプルトニウムが入ってます。新しいMOX燃料だけ●●原子炉全体に入っているプルトニウムの量からすると、●●多いですけど、●●いうふうに思っています。それから原子炉の底が損傷しているのではないかというご指摘ですけれども、ここはプラントのパラメーター非常に限られている中で明確に原子炉の中の状況こうかというのは難しいと思っておりますけれども、明確に原子炉の底が抜けているということを示すようなデータの方は持ち合わせていないと思います。ただ●●についてしっかり考えていくことが大事だと思っておりますけれども、確定的なことを言うのは大変難しいと思います。

記者:来週にはアメリカからロボットが届きますね。来週には。それはカメラで写せるわけで、そうなるとその写真ここでも公開して頂けませんでしょうか。

武藤副社長:●●こともありまして、現場で放射線計測などをやっておりますけれども、ロボットが●●など紹介できるものがあればご紹介したいと思います。

東電:他いかがでしょうか。ではどうぞ。

記者:フリーランスの上杉隆です。いつもお世話になってございます。短くて3問あります。1問目がですね、プルトニウムに関してなんですが、プルトニウムの測定になんですが、素人なんで教えて頂きたいんですが、この土壌の検出の数値、単位がですね、1キログラムあたり、乾いた土壌1キログラムあたり何々ベクレルとなっていますが、それまで他の放射線量の検出だと、1平方メートルあたりとなっていたんですが、なぜここでこういう単位になっているかっていうのを教えてください。2点目が先ほどの質問で出てましたが、IAEAの方が今回飯館村をですね、勧告ではないんですが、避難した方がいいという助言があります。これに対して枝野官房長官はそれに対しては受け入れなかったわけですが、合理的にですね、なぜIAEAの勧告のようなものを●●というその根拠を教えてください。3つ目が今日お配り頂いたこの注水方式なんですが、これ早晩このやり方だと水が溢れ、そして結果として海水をさらに汚染させる可能性はあると思いますが、今復旧作業中の例えば●●これの復旧の見込みはいつなのか。さらに例えばもっと別なウェット式の熱交換器はそういうものを導入するという予定はないでしょうか。この3点です。よろしくお願いします。

武藤副社長:まずプルトニウムの測定ですが、これはこれまでも●●をする中で●●土壌の分析をする際に●●いうことでありますので、それと同じようにした、それと比較ができるようなものということで、●●。これまで一般的にやられていた、使われていた●●ます。それからIAEAの測定結果でありますけれども、私も詳細を聞いていないので、●●ことは差し控えたいと思いますけれども、大変長期に渡って●●可能性があるかもしれません。ということで●●ということであります。そういうことも含めて現在のような判断になっているということだと私は理解をします。

記者:IAEAの勧告を受けて、勧告というか、勧告のようなものを無視する結果として国際社会から日本全体が批判される可能性があるわけですね。イランにしろ北朝鮮と同義に扱われる可能性があるんですが、それに対して明確なやはり根拠で反論する方がいいと思うんですが、そういうものは今後出して頂ける予定はあるんでしょうか。

武藤副社長:私もそのモニタリングデータそのものを存じ上げませんので、具体的にどういうような●●あり得るのか●●たいと思います。それから熱交換器がいつ頃使えるようになるのかというご質問かと思いますが、様々な可能性があると思いまして、元々原子炉を冷やすために敷設されている大きな●●もありますし、それ以外にも●●原子炉の中にそういう冷やす得るものがあります。格納容器の●●を格納容器の中から●●格納容器の中の基層と言いますか、格納容器に繋がってる配管、原子炉に繋がってる配管、様々なものがありますので、その可能性については●●であります。いずれも●●ポンプが動くかどうか、あるいはバッテリーが動くかどうかといったようなことを確認しないといけないわけでありまして、それに少し●●ということです。現時点では●●ことは申し上げられることはわかっておりません。

記者:現行より冷却が可能になってウェット式の熱交換器を導入するとかいう話はそれは本部とかで議論はされたんでしょうか。

武藤副社長:今●●ということも当然考えなきゃいけないと思います。ただ原子炉格納容器からともかく熱を出してくるパスを作らないといけません。そのためには原子炉の、今やっているような●●活かして●●するといったようなことが必要になると思っています。

東電:よろしいでしょうか。その他いかがでしょう。じゃあ壁際の。

記者:NHKのフワと申します。先ほど聞き取れない部分があったので、確認をしたいんですけれども、立坑の水位の監視のイメージ、2点あります。まず立坑の水位の監視のイメージなんですが、それはもうすでに導入しているんでしょうか。●●でしょうか。しているにしろ、するにしろ、そのタイミング、時期、どういうタイミングでやるのかということと。1から4全部でやるのかどうかということを確認させてください。もう1点がアメリカのNRCの委員長が先日こちらの方に来て会長とお会いしたというふうに伺っているんですけれども、具体的にどういった話が話し合われて、その時どういった、例えば申し出とかあったようであれば、どういった内容だったのかというところを具体的に教えてください。

武藤副社長:立坑の水位監視ですけれども、現在●●であります。号機ごとに少し差が出るかもしれませんけど、遅くても明後日4月2日までにカメラを設置したいと思っています。それからNRCの関係ですけれども、●●委員長が来日をされて、我々とも●●。原子炉の状況、それからタービン建屋●●ご質問●●も、●●あるいは原子炉の中に海水を入れてきてますので、それによる影響●●についてというような●●など意見交換をしてます。アメリカの原子力規制委員会からしっかりサポートをしていきたいというお話を頂いております。アメリカ●●として、その件につきましては●●状況報告をしております。

東電:予定された時間そろそろでございまして、申し訳ございませんが、あとお一方くらいというふうな形にさせて頂きたいと思いますけど、いかがでしょうか。じゃあその前の記者さんどうぞ。

記者:毎日新聞のヤマモトと言います。プールのことでお聞きしたんですけど、使用済み燃料プールですね。1つは健全性についてどのような認識でいらっしゃるのか。外部からの映像などを見ているとですね、とくに3号機、建屋の破損状況がかなりひどくてですね、プールが無事だったのかどうかっていうのは、素人目には●●非常に恐いものがあるんですけれども、爆発の影響とかですね、●●。それととくに中にカメラを、これはたぶん海外からの支援によるんですけれども、カメラを投入して中を見るという、その辺どんなスケジュールで行うんでしょうか。

武藤副社長:プールの健全性がどうか●●そういうご質問だったと思うんですけど、線量率から考えますと、●●線量率から考えますとプールには燃料の上までちゃんと水はあるというふうに我々評価しています。ですから燃料が少し●●。それから中の様子が見えるかということですが、これは瓦礫などがあった時、3号機の場合、瓦礫が覆っていてなかなか見づらいところがあるんですけれども、コンクリートポンプ車の先にカメラをつけるということで中を詳しく見れる可能性がありまして、すでに●●やっておりますけれども、もう少しよく見えるような●●考えているところです。

東電:よろしゅうございますでしょうか。それでは予定された時間になりましたので、以上をもちまして本日の藤本の会見終了させて頂きたいと思います。本日はどうもありがとうございます。それから今回1つご案内がございます。これまで原子力立地本部長であります副社長の武藤が会見して参りましたが、新たなに原子力立地本部に代理としまして広報担当を設置をいたす予定でございます。4月1日付、明日付で原子力立地本部長代理というものを設置をいたします。着任いたしますのは、現在柏崎で●●をいたしております松本純一というものでございます。今後松本が定例会見行いつつ、武藤は主要なポイントごとに引き続き会見をさせて頂く予定でございます。また当面は週1回程度武藤による会見の時間は設けさせて頂く予定でございますので、よろしくお願い申し上げます。それでは以上をもちまして、終わらせて頂きます。どうもありがとうございました。